富岡市議会 > 2007-03-22 >
03月22日-委員長報告、質疑、討論、表決、一般質問-03号

  • "単位クラブ"(/)
ツイート シェア
  1. 富岡市議会 2007-03-22
    03月22日-委員長報告、質疑、討論、表決、一般質問-03号


    取得元: 富岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    平成19年  3月 定例会              議 事 日 程(第3号)                          3月定例会                          平成19年3月22日(木)午前10時開議                          富岡市議会議長 勅使河原 喜夫第1 第 1号議案 富岡市小口資金融資促進条例及び富岡市中小企業安定資金融資促進条例の          一部を改正する条例の制定について                    第 2号議案 富岡市障害者福祉施設条例の一部を改正する条例の制定について       第 3号議案 平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)              第 4号議案 平成18年度富岡市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)      第 5号議案 平成18年度富岡市介護保険特別会計補正予算(第3号)          第 6号議案 平成18年度富岡市特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算(第1号)   第 7号議案 平成18年度富岡市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)       第 8号議案 平成18年度富岡市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)      第 9号議案 平成18年度富岡市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)        第10号議案 平成18年度富岡市水道事業会計補正予算(第3号)            第11号議案 平成18年度富岡市ガス事業会計補正予算(第3号)            第12号議案 地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条          例の制定について                            第13号議案 富岡市副市長を置かないことの条例の制定について             第14号議案 行政組織の変更に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について      第15号議案 富岡市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定          について                                第16号議案 富岡市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一          部を改正する条例の制定について                     第17号議案 富岡市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について     第18号議案 富岡市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定について    第19号議案 富岡市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について          第20号議案 低開発地域工業開発地区指定に伴う富岡市税(固定資産税)の課税免除の          特例に関する条例を廃止する条例の制定について              第21号議案 富岡市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について   第22号議案 富岡市敬老祝金条例の一部を改正する条例の制定について          第23号議案 富岡市学童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について         第24号議案 富岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について       第25号議案 富岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例の制定に          ついて                                 第26号議案 富岡市駐車場条例の制定について                     第27号議案 富岡市まちかど遊YOUプラザ条例の制定について             第28号議案 富岡製糸場条例の一部を改正する条例の制定について            第29号議案 富岡市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例          の制定について                             第30号議案 富岡市ガス供給条例の一部を改正する条例の制定について          第31号議案 富岡市浄化槽整備推進事業条例の制定について               第32号議案 指定管理者の指定について(額部学童クラブ)               第33号議案 指定管理者の指定について(妙義学童クラブ)               第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算                     第35号議案 平成19年度富岡市国民健康保険事業特別会計予算             第36号議案 平成19年度富岡市老人保健特別会計予算                 第37号議案 平成19年度富岡市介護保険特別会計予算                 第38号議案 平成19年度富岡市特別養護老人ホーム事業特別会計予算          第39号議案 平成19年度富岡市公共下水道事業特別会計予算              第40号議案 平成19年度富岡市農業集落排水事業特別会計予算             第41号議案 平成19年度富岡市浄化槽整備推進事業特別会計予算            第42号議案 平成19年度富岡市簡易水道事業特別会計予算               第43号議案 平成19年度富岡市水道事業会計予算                   第44号議案 平成19年度富岡市ガス事業会計予算                   第45号議案 群馬県市町村会館管理組合の規約変更に関する協議について         第46号議案 群馬県市町村総合事務組合の規約変更に関する協議について         第47号議案 富岡甘楽広域市町村圏振興整備組合の規約変更に関する協議について     第48号議案 富岡甘楽衛生施設組合の規約変更に関する協議について           第49号議案 富岡地域医療事務組合の規約変更に関する協議について           第50号議案 富岡市土地開発公社定款の変更について                  第51号議案 市道の路線の廃止について(市道8013号線)              第52号議案 市道の路線の認定について(市道6476線ほか1路線)          請願第19―1号 高瀬幼児園の運営支援について                           (委員長報告、委員長報告に対する質疑、討論、表決)        第2 議第3号議案 トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書の提出について      議第4号議案 日豪経済連携協定(EPA)交渉に関する意見書の提出について              (提案理由の説明、質疑、討論、表決)               第3 一般質問平成19年3月22日1.出席議員(31人)    1番  市 川 廣 計 君        2番  桜 井 昭 司 君    3番  桑 畠 興 一 君        4番  茂 原 正 秀 君    5番  大 塚 浩 之 君        6番  竹 田 幸 義 君    7番  大 手 治 之 君        8番  高 橋 總一郎 君    9番  佐々木   功 君       10番  高 橋   章 君   11番  吉 井 洋 二 君       12番  尾 高 久 勝 君   13番  白 石 英 一 君       14番  矢 野 英 明 君   15番  新 井 昭 三 君       16番  大 塚 信 雄 君   17番  勅使河原 喜夫 君       18番  巖   素 道 君   19番  廣 木   進 君       20番  岩 井 幸 夫 君   21番  齋 藤 昌 平 君       22番  横 田 正 弘 君   23番  篠 原 正 勝 君       24番  藤 井 多三郎 君   25番  今 井 源 八 君       26番  設 楽 海 行 君   27番  岡 野 光 利 君       28番  加 納 紀一郎 君   29番  渡 辺 忠 信 君       30番  須 賀 正 二 君   32番  泉 部 敏 雄 君1.欠席議員(なし) 1.地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市  長  岩 井 賢太郎 君      教 育 長  柴 﨑 幸 二 君  企画部長  大 塚   誠 君      総務部長  横 山   長 君  地域振興  神 部 定 雄 君      世界遺産  細 谷 義 昭 君  部  長                 推進部長  市民生活  田 村 佳 司 君      保健福祉  小金澤 秀 男 君  部  長                 部  長  農政部長  白 石   努 君      商工観光  神 戸 修 一 君                       部  長  建設部長  竹 内   均 君      教育部長  藤 原   力 君  ガス水道  津金澤 修 一 君      消 防 団  嶋 田 喜 二 君  局  長                 事務担当  財政課長  須 藤 良 夫 君1.事務局職員出席者  事務局長  石 井 由 夫 君      次  長  小 島 芳 雄 君  議事係長  山 内 久 志 君      議 事 係  北 島 香代子 君                       係長代理 △開議      午前10時00分開議 ○議長(勅使河原喜夫君) おはようございます。議員の出席が定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 議案の上程(第1号議案~第52号議案、請願第19―1号) ○議長(勅使河原喜夫君) 日程第1、第1号議案から第52号議案までの各議案及び請願第19―1号を一括議題といたします。 △委員長報告 ○議長(勅使河原喜夫君) これより委員長報告を求めます。総務常任委員長 高橋總一郎君、ご登壇、ご報告願います。8番。            (総務常任委員長 高橋總一郎君登壇) ◎総務常任委員長(高橋總一郎君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、総務常任委員長報告をさせていただきます。 今期定例会において本委員会に付託になりました議案は、18年度関係が分割付託となりました第3号議案の1議案と、新年度関係が第12号議案から第20号議案までの9議案、第26号議案から第28号議案までの3議案、第45号議案から第47号議案までの3議案及び分割付託となりました第34号議案で、合計17議案であります。以下、審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 本委員会は、3月7日午前10時から大会議室において、委員全員が出席し、当局より市長を初め関係職員の出席を求め開会いたしました。審査の順につきましては、議案番号順に行うものとし、審査に入りました。 初めに、分割付託となりました第3号議案 平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)を議題とし、本委員会に分割付託となりました内容は、歳入全部と歳出のうち1款議会費、2款のうち1項12目交通安全対策費を除く総務費、9款消防費、12款公債費、繰越明許費、債務負担行為補正、地方債補正であり、当局より逐次内容の説明を求め審査に入りました。 委員より、雑入の包括支援センター委任事業負担金について、どのような事業なのかとの質疑あり。当局より、包括支援センターの1事業で配食サービスの実施をしているとの答弁がありました。 委員より、繰越明許費の富岡公民館エレベーター設置事業は、合併補助金であるが、繰り越しをする理由は何かとの質疑あり。当局より、合併推進補助金は国の補正予算により急遽予算がついた。平成18年度に実施しなければならない事業ということなので、今回の補正予算で計上して繰り越しをお願いしたいとの答弁がありました。 委員より、100%の補助金なのだから、もっと有効なものに使用していただきたいと思う。なぜエレベーター設置事業を繰越明許にするのかとの質疑あり。当局より、平成19年度予算に計上を予定していたが、今回国の補正予算がついたことから、平成18年度事業として計上したとの答弁がありました。また、当局より、エレベーターの設置要望については、一般質問があったほか、住民、障害者等からの要望が強いので、合併補助金を利用し設置をしていきたいので理解していただきたいとの答弁がありました。 委員より、富岡公民館では高齢者教室等を1階で開催するよう考慮しており、エレベーターはむだと思わないかとの質疑あり。市長より、むだとは思っていない。先日の富岡公民館祭りの場で市民の意見を聞いた中では、100%の方から希望があったとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第12号議案 地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、富岡市企業管理者の給与等に関する条例の一部改正であるが、現在企業管理者がいないのに定めておく理由はあるのかとの質疑あり。市長より、条例があるのだから削除をしなくてもよいという見解であるとの答弁がありました。 委員より、会計管理者も特別職として置くこともあり得るのかとの質疑あり。当局より、会計管理者については一般職で、特別職ではなくなるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第13号議案 富岡市副市長を置かないことの条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第14号議案 行政組織の変更に伴う関係条例の整理に関する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、工業商業課の名称について、「工業」の下に「商業」となっているが、商業に重きを置いていないのかとの質疑あり。当局より、名称については議論を重ねた結果であるとの答弁がありました。 委員より、商業を軽んじたわけではないのか。一般的に「商工」と使うが、あえて工業商業課とした理由は何かとの質疑あり。当局より、名称は先とか後とかでなくて、富岡市では工業がこれからのメーンになるだろうということで先に持っていったことで、商業を軽んじたことではない、あくまでも名称ということであるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、挙手多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第15号議案 富岡市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、学童保育の送迎に該当する子供のいる職員は何人くらいいるのかとの質疑あり。当局より、約50人くらいであるとの答弁がありました。 委員より、平成17年から今までに申請はどのぐらいあったのかとの質疑あり。当局より、申請者はいないとの答弁がありました。 委員より、申請者がいないのでは不要な制度と思うがとの質疑あり。当局より、次世代育成支援の観点から定めたいとするものであるとの答弁がありました。 委員より、共働きの場合は2人で申請できるのかとの質疑あり。当局より、1人のみであるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第16号議案 富岡市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、別表中の文面に「旅行」という文字があるが、「出張」の方がよいのではないかとの質疑あり。当局より、旅費に関する条例の中で「旅行」と表現をしているとの答弁がありました。 委員より、変えるつもりはないのかとの質疑あり。当局より、この表現でいきたいとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第17号議案 富岡市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第18号議案 富岡市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第19号議案 富岡市特別会計条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、挙手多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第20号議案 低開発地域工業開発地区指定に伴う富岡市税(固定資産税)の課税免除の特例に関する条例を廃止する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 午後の審査を始める前に、横田委員より急用のため退席するとの申し出がありました。 次に、第26号議案 富岡市駐車場条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、上町乗降場を利用しないで、途中でバスから乗客をおろした場合の駐車料金は無料なのかとの質疑あり。当局より、製糸場見学の予約時に、上町駐車場で乗降して3カ所の臨時駐車場で待機をするように案内をしている。見学の予約をしないで来られた大型バスが路上で乗降をした場合、わかる範囲で駐車場の利用指導を行うとの答弁がありました。 委員より、バスの乗降場は無料で、駐車場にバスを入れた場合に有料としたらよいと思うとの質疑あり。当局より、上町乗降場と駐車場をセットで有料としたいので、理解をしていただきたいとの答弁がありました。 委員より、この問題は市街地整備促進協議会小委員会で多くの議論をしたが、会議の意見が反映されていない。初めからの提案をそのまま出しているので、議論の余地はないと思う。普通車の500円は高過ぎると思う。駐車料金と入場料の両方を払うとなれば、入場者は少なくなると思う。行政が管理する駐車場なのだから、1時間100円が常識ではないか。料金を変えない姿勢はなぜなのかとの質疑あり。当局より、市街地整備促進協議会小委員会でいろいろな意見が出されたが、提案した内容については理解をしていただいた。駐車場整備もしたので応分の負担をしていただきたい。1回500円で4時間に設定したのは、来た人にまちなかを回遊してもらうためであるとの答弁がありました。 委員より、滞留時間を長くするために料金を高くするよりも、1時間単位がベターだと思う。全国でも乗客をおろして待機所に駐車するのは珍しいと思う。道路上での乗降は無料でよいのかとの質疑あり。当局より、駐車場条例の制定は初めてのことであり、いろいろ精査をした結果として議会に提案させていただいた。乗降場と駐車場のセット料金である。団体の場合、乗務員がいるので乗降のチェックはできる。4月以降の団体予約申請の中で有料化となる可能性があることを前提に確認をしているが、今のところ料金設定で拒否をする人はいないとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、挙手多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第27号議案 富岡市まちかど遊YOUプラザ条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、多目的ホールの空間を貸すための料金なのか、なぜ料金を取るのかわからないとの質疑あり。当局より、多目的ホールのスペースを貸し出すもの。いす、机等は会議室に用意してあるので、利用形態によっては使ってもらう。無料の場合は商業振興のにぎわいに関する団体等の使用で、有料は営利を目的として使用する場合であるとの答弁がありました。 委員より、午後9時まで時間延長はしないのかとの質疑あり。当局より、延長はしないとの答弁がありました。 委員より、料金を徴収しないで来客用の応接的な場所としての有効利用はできないのかと質疑あり。当局より、平成14年度から多目的ホールのスペースを開放して、中心市街地活性化を図るため地域の人に有効活用してもらっていたが、利用者が限定され、生涯学習的な利用になってきている。休憩所の確保や観光案内、物品等は今までどおりである。まちづくりの拠点として生涯学習的な利用が多くなっている現状なので、生涯学習センター、公民館の条例に倣って使用料の設定をしているとの答弁がありました。 委員より、公民館と同じような利用方法にするのであれば、工業製品等を展示した方が活用できるのではないかと思う、ほかに方法があるのではないか。各種団体は免除になると考えてよいのかとの質疑あり。当局より、そのとおりである。原則はまちなかの商業振興やにぎわい創出に関する使用を優先する。利用する団体等と日程調整をして、市で行うイベント等は継続をしていくとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第28号議案 富岡製糸場条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、製糸場の門を入れば有料なのかとの質疑あり。当局より、券売所である事務所内から有料となるとの答弁がありました。 委員より、見学料は建物の中に入るのが基本と思う、敷地内で有料はおかしいのではないか。料金についても不満である、入場整理券100円ぐらいでよいと思う。市民から敬遠されてしまうのではないか。段階的に今後検討していく余地もあるのか、これがすべてではないと思うがとの質疑あり。市長より、もてなしをする中で維持管理のための予算も必要なので、今回上程させていただいている。仮に来客が多くなった場合は、料金の見直しも考えていけると思う。利活用については今後対応を考えていくとの答弁がありました。 委員より、500円の料金設定の根拠を教えてほしいとの質疑あり。当局より、昨年製糸場を訪れた方にアンケートを実施した結果、1,000円、500円、300円、その他の中で、500円を選んだ人が一番多かった。ほかの施設を参考にして設定をしたとの答弁がありました。 委員より、アンケートは何人くらいお願いしたのかとの質疑あり。当局より、約600人ぐらいであるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、挙手多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 ここで市長は公務のため退席しましたが、引き続き審査を行いました。 次に、分割付託となりました第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算を議題としました。本委員会に分割付託となりましたのは第1条1表中、歳入全部と歳出のうち1款議会費、2款のうち1項11目開発費、1項12目交通安全対策費及び3項1目戸籍住民基本台帳費を除く総務費、9款消防費、12款公債費、13款予備費、第2条債務負担行為、第3条地方債、第4条一時借入金、第5条歳出予算の流用について。最初に歳入関係を、次に歳出関係という順に行うこととし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、観光使用料の3,200万円の内訳を教えてほしいとの質疑あり。当局より、丹生湖と大塩湖の貸しボート使用料であるとの答弁がありました。 委員より、前年より多い理由は何かとの質疑あり。当局より、平成18年度に丹生湖のワカサギ釣り、ヘラブナ釣りの客がふえたためで、19年度は増額としたとの答弁がありました。 委員より、諸収入の市税の滞納金について、新たに特別収納対策課を設置して徴収を厳しくするというが、滞納金を徴収すれば歳入額はふえると思うが、どのくらい滞納金を徴収するのかとの質疑あり。当局より、予算を600万円見込んでいる。平成17年度の滞納金は約1,200万円の収入があった。予算なので少な目に見込んでいる。年によって収入の上下はあるとの答弁がありました。 委員より、使用料のふるさと美術館観覧料は170万円であるのに、美術博物館観覧料の120万円は少ないと思うので、内容を聞かせてほしいとの質疑あり。当局より、観覧料はふるさと美術館が300円、美術博物館が200円である。企画展を年2回開催し、企画展の観覧料は別に設定をする。常設展示等合わせて1万人見込んでいるとの答弁がありました。 委員より、担当が来年から変わるかとの質疑あり。当局より、来年度ふるさと美術館は地域振興部に移行するとの答弁がありました。 委員より、美術博物館の展示内容がよければ値上げをしてもよいと思うとの質疑あり。当局より、料金設定については今後の課題にさせていただきたいとの答弁がありました。 委員より、三位一体の改革で交付税が少なくなっているが、市民税の税率13%が10%になるのは何人ぐらいかとの質疑あり。当局より、三位一体の改革の税源移譲で、5、10、13%は一律10%になるもので、13%が10%になるのは380人を見込んでいるとの答弁がありました。 委員より、税源移譲によって交付税が少なくなったものと理解してよいか、また三位一体の改革による富岡市の影響はどれくらいなのかとの質疑あり。当局より、国庫補助金の一般財源は1億874万円、地方交付税2億6,351万1,000円の減額となっている。これに対して税源移譲分として3億9,131万3,000円ふえるが、総体としては1,307万円の減額となるとの答弁がありました。 委員より、市にとっては1,307万円の減額となっていると理解してよいかとの質疑あり。当局より、そのとおりとの答弁がありました。 委員より、ごみ処理手数料7,136万円のうち値上げになる部分の金額はどれくらいなのかとの質疑あり。当局より、手数料の改定が7月1日から実施予定で、値上げ部分は6,021万円である。4月から6月までは1キロ10円で1,115万円、7月から3月までは1キロ20円で6,021万円、18年度との当初予算対比では2,756万円の増となるとの答弁がありました。 委員より、財政調整基金とふるさと創生事業基金の金額はどのくらいなのかとの質疑あり。当局より、平成19年度末で財政調整基金は12億2,768万9,000円、ふるさと創生事業基金は2億585万円となる見込みであるとの答弁がありました。 委員より、まちづくり事業業務委託料の1,135万円はどのようなものかとの質疑あり。当局より、電線等の地中化で19年度に城町200メートル、製糸場北側100メートルの詳細設計の委託料であるとの答弁がありました。 委員より、富岡製糸場の整備活用計画策定業務委託料791万円は、平成19年、20年度の策定に使うのか、コンサルタントはどうするのかとの質疑あり。当局より、富岡製糸場の計画策定の費用でコンサルタントに依頼する予定であるとの答弁がありました。 委員より、富岡製糸場の世界遺産推進人件費の中に県からの派遣職員の費用は含まれているのかとの質疑あり。当局より、県からの職員の人件費は県費で支払うので、市の職員分だけであるとの答弁がありました。 委員より、市職員何人分なのかとの質疑あり。当局より、職員11人、嘱託3人分であると答弁がありました。 委員より、県職員は何人かとの質疑あり。当局より、まちづくり課は18年度1人で、19年度の予定はない。富岡製糸場課に男性1人、女性3人で合わせて4人派遣されているとの答弁がありました。 委員より、世界遺産推進部は19人と理解してよいのかとの質疑あり。当局より、群馬県蚕糸振興協会から4人派遣をしてもらっている。19年度も同様な配慮をしてもらう予定であるとの答弁がありました。 委員より、日本絹の里管理団体が4月1日から管理をすると思っていたが、どうなのかとの質疑あり。当局より、日本絹の里の指定管理者は群馬県養蚕振興協会が管理しているが、富岡製糸場の日常の管理については、条例が整えば改めて群馬県蚕糸振興協会と協議をすることになっているとの答弁がありました。 委員より、条例が整うとはどのようなことなのか、利活用計画ができ上がったときなのかとの質疑あり。当局より、今後2年かけて整備活用計画を策定し、文化庁と協議が進み、具現化されたときで、その後もう一度協議をするとの答弁がありました。 委員より、地域振興費のふるさと若葉祭り補助金は前年と比べると少なくなっているが、一律に33%下げたということなのかとの質疑あり。当局より、伝統行事の一つと考えており、地域振興を担うものと位置づけている。予算編成方針で財政支援団体の運営費的補助金については、3年間をかけて補助金をゼロにしていくものであり、19年度で3分の1の削減をしているとの答弁がありました。 委員より、補助金をなくすということは、郷土芸能をなくすということなのかとの質疑あり、当局より、運営費的な補助金については削減していくが、どうしても削減できないものは事業費補助に振りかえていくとの答弁がありました。 委員より、文化振興費の民俗芸能は余り減額となっていない、郷土芸能を継承している団体には、手厚くすべきだと思うとの質疑あり。当局より、補助金をカットすることで組織がなくなることではない。運営費的なものは削減し、事業費として振りかえたいので理解願いたいとの答弁がありました。 委員より、新庁舎建設基金について現在額はどれぐらいなのかとの質疑あり。当局より、8億3,335万8,000円であるとの答弁がありました。 委員より、何%の利息で運用しているのかとの質疑あり、当局より、基金は6カ月の定期預金と国債、地方債で運用をしている。債券は利率の低いもので0.7%、高いものは1.4%である。定期預金は6カ月が3月から0.3%になり変動をしている。新庁舎建設基金は5種類の債券で6億5,000万円を運用しているとの答弁がありました。 委員より、市議会議員選挙費の選挙公報配布業務委託料について、なぜ今回が初めてなのかとの質疑あり。当局より、基準は平成15年度に富岡市選挙公報の発行に関する条例が制定されたためで、公報の配布は候補者の主張を市民に周知したいためである。告示後の4月18日に全戸配布をしたい。費用は19節の選挙公営関係負担金から支出するとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決を行い、挙手多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第45号議案 群馬県市町村会館管理組合の規約変更に関する協議についてを議題とし、当局より説明を求め、審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第46号議案 群馬県市町村総合事務組合の規約変更に関する協議についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第47号議案 富岡甘楽広域市町村圏振興整備組合の規約変更に関する協議についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で本委員会に付託になりましたすべての議案の審査を終了し、午後3時15分に閉会いたしました。 以上が本委員会に付託になりました議案の審査の経過と結果であります。 これをもって総務常任委員長報告を終わります。ありがとうございました。 ○議長(勅使河原喜夫君) 次に、社会常任委員長 大手治之君、ご登壇、ご報告願います。7番。             (社会常任委員長 大手治之君登壇) ◎社会常任委員長(大手治之君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、社会常任委員長報告をさせていただきます。 今期定例会において本委員会に付託になりました議案は、18年度関係が第2号議案、第4号議案から第6号議案及び分割付託となりました第3号議案の5議案と、新年度関係が第21号議案から第25号議案、第32号議案から分割付託となりました第34号議案を含む第38号議案、第48号議案及び第49号議案の合計19議案と請願第19―1号であります。以下、審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 本委員会は、3月9日午前10時から大会議室において、藤井委員を除く委員全員が出席し、当局より市長、教育長を初め関係職員の出席を求め開会いたしました。審査の順につきましては、議案番号順に行うこととし、審査に入りました。 初めに、第2号議案 富岡市障害者福祉施設条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、分割付託となりました第3号議案 平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)を議題としました。当委員会に分割付託となりました内容は、歳出のうち2款総務費、1項12目交通安全対策費及び3項1目戸籍住民基本台帳費と3款民生費、4款衛生費及び10款教育費で、当局より順次内容の説明を求め審査に入りました。 委員より、かぶら健康センター送迎バス運行委託料が減額されているが、これまでの費用対効果はどのようになっているのかとの質疑があり、当局より、平成18年度決算見込みにおいて送迎バスの運行を行った日は197日、利用者4,700人である。運賃、入館料等の収入が約120万円、運行費用290万円なので、収入に比べて費用は約2倍となっているが、バス運行に関しては老人に大変喜ばれているとの答弁がありました。 また、委員より、富岡公民館に設置が予定されるエレベーターの大きさはどのくらいのものかと質疑があり、当局より、あい愛プラザに設置してあるものより少し小さい11人乗りを予定しているとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第4号議案 平成18年度富岡市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)を議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。 委員より、国保会計は今年度3回目の補正をするが、今回の補正をしなければならない理由は何かと質疑があり、当局より、1回目は保険財政共同安定化事業に関して補正しなければならなかった、2回目は保険給付費の増加によるものである、今回は歳入不足によるものとの答弁がありました。 また、委員より、保険財政共同安定化事業とはどのようなものかと質疑があり、当局より、30万円以上の高額医療費に対して、県内でリスクを分散させるため各保険者が拠出し、拠出金を1カ所に集約し、それぞれの保険者の高額医療に対して交付する制度であるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第5号議案 平成18年度富岡市介護保険特別会計補正予算(第3号)を議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。 委員より、第1号被保険者保険料が約7,000万円増額補正されている内容を聞きたいと質疑があり、当局より、税制改正により第1段階から第6段階に分けて1万2,601人を見込んだが、見込みの数値が少なかったことと、第4段階が標準額であるが、標準額以上の人がふえたことと、該当者の人数がふえたことによるものであるとの答弁がありました。 また、委員より、住民税が非課税か課税かで保険料が大きく変わる。昨年度から公的年金の控除が廃止され、老年者控除もなくなってしまった。保険料が余るようならば、介護保険料を下げるようにできないかと質疑があり、当局より、現在第3期の介護保険計画が始まったばかりなので、保険料が余るようならば、次の第4期介護保険計画で調整するようになるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第6号議案 平成18年度富岡市特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算(第1号)を議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第21号議案 富岡市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第22号議案 富岡市敬老祝金条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。 委員より、第3条の、「ただし、市長は必要により物品に代えて支給することができる」という改正は、10万円ちょうどの品物はなかなかないので、さらに経費の削減をするための考えのものかと質疑があり、当局より、物品というのは市内で使える商品券を考えていると答弁があり、さらに市長から、市内のすべての店舗で使用できる商品券がないので、半分は現金で残り半分は商品券でと考えていると答弁がありました。 また、委員より、ただ経費を削減するだけでは、何らかの代替案がないと、納得できない。富岡市として高齢者に対してお祝いするという気持ちを、何らかの形であらわしていただきたいと要望がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、多数決定で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第23号議案 富岡市学童クラブ条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第24号議案 富岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。 委員より、今回の保険料の大幅な上昇を予測できたことであるなら、旧富岡市のときに対応しなければならなかったのではないかとの質疑があり、当局より、制度改正が行われた平成14年度においては、基金の残高が3億円近くあった。その後の基金を取り崩しながら税率改正を見送ってきた。平成15年度から医療費が伸びてきたため、本来ならば平成18年度において税率改正を予定していたが、平成18年3月に妙義町との合併があり、平成18年4月の新市長の誕生を待って、国保運営協議会の委員を委嘱し、条例を制定するなど、法的な所要の手続をとらなければならないため、平成18年度の税率改正は国保税の賦課、納付書作成に間に合わなかった。旧富岡市での平成17年度国保会計は、基金の取り崩しにより対応できていたと答弁がありました。 また、委員より、値上げを抑えるために一般会計から繰り入れを行っているところもあるようだ。国へ働きかけるなど、所得が少ない人に優しい制度にしていただきたいとの要望がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、多数決定で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第25号議案 富岡市廃棄物処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、ごみ処理費がどのぐらいかかっているのか教えていただきたいとの質疑があり、当局より、焼却ごみは10キロ当たり135円、資源化ごみは10キロ当たり322円であるとの答弁がありました。 委員より、一つの家庭から1カ月に200キログラムを処理する場合は無料となるかとの質疑があり、200キロ未満は無料であるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第32号議案 指定管理者の指定について(額部学童クラブ)を議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第33号議案 指定管理者の指定について(妙義学童クラブ)を議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、分割付託となりました第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算を議題としました。分割付託となりました内容は、歳出のうち2款総務費、1項12目交通安全対策費及び3項1目住民基本台帳費、3款民生費、4款のうち2項4目し尿処理管理事業及び浄化槽設置促進事業を除く衛生費及び10款教育費については、2款、3款を一括、その後4款、10款の順に審査をすることとし、まず2款総務費並びに3款民生費について当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、ひとり暮らし高齢者火災警報器設置委託料450万円の内容はとの質疑があり、火災報知機設置費込みで1,000世帯につけるものであると答弁がありました。 委員より、群馬県後期高齢者医療広域連合負担金について聞きたいと質疑があり、現在老人保健特別会計で行っている75歳以上の高齢受給者の医療給付を、県内全市町村が加入する広域連合で行うものである。75歳以上の国民健康保険、社会保険、共済組合の加入者は、それぞれの保険から抜けて広域連合に加入することになる。平成20年4月から業務が開始されると、富岡市老人保健特別会計は広域連合へと移行されることになると答弁がありました。 委員より、老人クラブ補助金が昨年度に比べて50万円ほど減額になっているが、会員数の減少によるものかと質疑があり、この補助金は県からの補助金をそっくり各単位クラブに補助するもので、県の補助金の減少によるもので、会員数はさほど変化していないと思うと答弁がありました。 委員より、包括的支援・委任事業の中に計上されている配食サービスアセスメント業務委託料とはどのようなものなのかと質疑があり、配食サービスを利用している人に対し、4カ月に1度在宅介護支援センターに委託して、該当する人を訪問し、健康状態などをチェックしてもらうものであると答弁がありまた。 委員より、保育料の未納があるかとの質疑があり、平成18年度分では59世帯、延べ182人分が未納となっていると答弁があり、委員より、保育料の滞納については、払える能力があるにもかかわらず納入しないのは、払っている人から見ると不公平である。不公平にならないよう厳しく対処していただきたいと要望がありました。 次に、4款衛生費を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。委員より、結核予防法の改正により、65歳以上の人以外は結核検診が任意となり、500円の負担をするようになるが、どの程度の受診者を見込んでいるのかとの質疑があり、当局から、3,000人を予定していると答弁があり、また、委員より、公営墓地管理事業について維持管理費が昨年と比較すると増額になっているが、なぜかとの質疑があり、市営墓地は1,124区画あり、緑地帯も含めた管理を行うための経費を計上したと答弁がありました。 次に、10款教育費を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。委員より、出雲崎臨海学校の利用者はどのくらいいるのかとの質疑があり、平成18年度においては、小学校の学校行事で、実質人員603人が2泊3日で延べ1,809人、一般が実人員579人で延べ1,209人、合計で実人員が1,182人、延べ3,018人であったと答弁がありました。 委員より、岡本農村広場照明灯設置工事はどのような内容なのかと質疑があり、電柱を4本設置して、1本の電柱にそれぞれ2個の照明をつける予定で、東富岡のグラウンドと同様に考えているが、岡本農村広場の電柱は約14メートルで、やや高くなる予定であると答弁がありました。 委員より、小中学校費の校舎等補修工事ほかで、合併推進体制整備費補助金により19年度に繰り越して実施する内容を聞きたいと質疑あり、西小体育館、額部小、黒岩小、吉田小、丹生小の5校の校舎の耐震2次診断委託、一ノ宮小学校校舎の耐震工事及び監理委託、西小校舎の設計委託、西中体育館の耐震2次診断委託であると答弁がありました。 委員より、図書館管理事業の児童室増築工事の概要を教えていただきたいと質疑があり、当局より、書架の増加で館内が狭隘になったため、玄関東側のポーチを利用して、62平方メートル、約18.7坪の部屋を増築するものである。現在の児童コーナーにあるテーブルやいすを配置して、書架も取りつけで用意する予定。1階のフロアからそのまま入れるようにして、家族で気兼ねなく憩える場所をつくっていきたいと答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、多数決定で、原案どおり可決すべきものと決しました。 1日目の審査はここまでとし、午後2時59分に延会といたしました。 第2日目は、3月12日に藤井委員を除く委員全員が出席し、当局より市長、教育長初め関係職員の出席を求め、午前10時に審査を開始しました。 まず、第35号議案 平成19年度富岡市国民健康保険事業特別会計予算を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、保険証が19年度からカード化されると聞いていたが、進捗状況はどうかとの質疑あり、19年度の保険証の更新時にカード化する予定であると答弁がありました。 委員より、療養給付費について制度改正が頻繁に行われているが、現在の状況を聞きたいとの質疑あり。当局から、平成14年10月から74歳までの加入者を国保会計で支払うようになり、老人保健会計で支払いをするのは75歳の人が対象となった。一般の被保険者については自己負担が3割で、国保会計から7割を支払うが、70歳から74歳までの人は原則1割を支払い、一定額以上の収入のある人は2割を支払う。残りの9割及び8割を国保会計から支払わなければならないと答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、多数決定で、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第36号議案 平成19年度富岡市老人保健特別会計予算を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、老人医療制度が毎年改正されているが、現在の窓口で支払う本人の負担はどのくらいかとの質疑があり、当局から、老人保健は75歳以上の人が対象で、窓口で支払いは1割である。ただ所得が現役並みの方については3割を支払うことになったと答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第37号議案 平成19年度富岡市介護保険特別会計予算を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、第1号被保険者の保険料の段階別人数はどのくらいかとの質疑があり、平成19年度の予定では第1段階が72人、第2段階が1,872人、第3段階が1,433人、第4段階が5,159人、第5段階が3,013人、第6段階が1,186人の合計1万2,735人を見込んでいると答弁がありました。 委員より、最近の介護認定の状況はどうかとの質疑があり、平成19年1月末の状況は、要支援1が134人、要支援2が200人、経過的要介護が32人、要介護度1が447人、要介護度2が322人、要介護度3が353人、要介護度4が234人、要介護度5が185人の合計1,907人であると答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第38号議案 平成19年度富岡市特別養護老人ホーム事業特別会計予算を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、建設工事が始まったが、進捗状況と開設はいつになるのかとの質疑があり、12月から工事が開始され、3月末には10%の出来高となる見込み、標準工期が8カ月間なので、完成は8月末と思われ、オープンは10月を予定していると答弁がありました。 委員より、特別養護老人ホームは半端なお金では入所できない、建設費を圧縮したとはいえホテルコストなどがかかると思うが、幾らぐらいで入所できるかとの質疑があり、当局から、全室が個室ユニット式なので、国の基準により、居住費や食費などを勘案しなければならず、建設中の現段階では細かな金額は決められないと答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第48号議案 富岡甘楽衛生施設組合の規約変更に関する協議についてを議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第49号議案 富岡地域医療事務組合の規約変更に関する協議についてを議題とし、当局から説明を求め審査に入りました。委員より特に質疑もなく、採決の結果、全会一致で原案どおり可決すべきものと決しました。 以上で本委員会に付託になりましたすべての議案の審査を終了し、午前11時55分に閉会をいたしました。 次に、請願第19―1号 高瀬幼児園の運営支援について審査の経過と結果をご報告申し上げます。 本請願は、3月12日に事務局から請願についての説明を求め審査に入りました。委員より、高瀬幼児園と類似した施設が市内にあるかとの質疑があり、当局より、無認可の保育施設は高瀬幼児園のほか公立富岡総合病院の中にある杉の子保育所、群馬ヤクルト販売富岡営業所に託児所があると答弁がありました。 また、委員より、請願の中にあった市町村の補助金が出ているところがあるかとの質疑があり、当局より、県の認可外施設に対する交付制度として、保育士の配置や園児の健康診断及び施設整備費などがあり、県の制度に準じて太田市では一定基準を満たしている認可外保育施設に補助金を出している。太田市はこのほか障害児対策や防犯・防災などの整備費等の補助があると答弁がありました。 また、高瀬幼児園は認可に向けた動きがあるかとの質疑があり、当局より、高瀬幼児園は2歳から5歳の園児を受け入れ、保育園と幼稚園をミックスした内容で運営している。かつて認可を受けるための努力をされてきたが、他の施設との距離などが認可の障害になっていると答弁がありました。 また、委員より、職員の給与体系が低く設定されているので、認可がとれるよう援助してやるのが望ましいと思うとの意見もありました。 また、委員より、無認可施設なので市の介入が難しいと思うが、議会として認めることが必要との意見もあり、また委員より、市から幼児園に対して、保育園としての認可を受けるよう粘り強く支援すればよいと思うとの意見もありました。 また、委員より、仮に高瀬幼児園に市費での補助がされた場合、類似施設にも援助することになるかとの質疑があり、当局から、高瀬幼児園が例になると思うと答弁がありました。 ここで審査を終了し、採決を行いましたが、3月20日に委員全員が出席し、当局より高瀬幼児園の支援に対する考え方の説明を受け、委員の承諾を得て審査を再審することとし、常任委員会を開会いたしました。 委員より、100人が在園している高瀬幼児園に対して、市単独で補助するとしたら、どのくらいのお金が必要かとの質疑があり、当局より、現状に合わせた補助は不可能である。補助を受けるためには保育園としての認可を受けることはもちろんであるが、無認可施設としての基準をクリアしてもらうことが必要である。保育士の配置経費や県の無認可施設に対する補助要綱では、月額14万4,000円を12カ月、園児の健康診断の経費については1人2,940円となっているので、これを参考に考えていきたいが、県の基準は最大で60人となっているので、園児数についてはある程度の限度を設けたいと答弁がありました。 また、委員より、高瀬幼児園は市単独で補助金を出すと、今までの状態でいいと思ってしまわないかとの質疑があり、当局より、高瀬幼児園に対しては保育園としての認可を取る努力のあかしとして補助したい。通常は、年度当初に2歳児未満児が2割程度在籍していなければならないが、年度途中でもクリアすればよいと思っていると答弁がありました。 委員より、高瀬幼児園に対して、2歳未満児が基準をクリアすれば、県の補助金もあるのかとの質疑があり、当局より、認可外保育施設に対しては県が2分の1、市が2分の1で、市が先に補助することで県の補助が行われるとの答弁がありました。 また、委員より、認可保育園の19年度の募集は、昨年12月に行われ、既に決定しているので、これから高瀬幼児園が2歳未満児を定員の2割にするのは難しいのではないか、基準をクリアする期限に若干の余裕を持たせてあげた方がよいと思うとの意見もありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決しました。 以上をもって社会常任委員長報告を終わります。どうもありがとうございました。 △休憩      午前11時07分休憩 ○議長(勅使河原喜夫君) 暫時、休憩いたします。 △再開      午前11時18分再開 ○議長(勅使河原喜夫君) 再開いたします。 △続・委員長報告 ○議長(勅使河原喜夫君) 引き続き、委員長報告を求めます。 次に、経済常任委員長 岡野光利君、ご登壇、ご報告願います。27番。             (経済常任委員長 岡野光利君登壇) ◎経済常任委員長(岡野光利君) 議長のお許しをいただきましたので、経済常任委員長報告をさせていただきます。 今期定例会におきまして本委員会に付託になりました議案は、18年度関係が第1号議案及び分割付託となりました第3号議案の2議案と、新年度関係が分割付託となりました第34号議案の合計3議案であります。以下、審査の経過と結果についてご報告いたします。 本委員会は、3月7日午前10時から委員会室において委員全員が出席し、当局より関係職員の出席を求め開会いたしました。審査の順序につきましては、議案番号順に行うこととし、初めに、第1号議案 富岡市小口資金融資促進条例及び富岡市中小企業安定資金融資促進条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め、審査に入りました。 委員より、融資の対象件数は何件かとの質疑があり、当局より、小口資金借りかえは17年度が25件、18年度は2月末までで30件、中小企業安定資金借りかえは、17年度が2件であるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第3号議案 平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)を議題とし、分割付託となりました歳出のうち5款労働費、6款農林水産業費、7款商工費について、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、6款農業振興対策事業の印刷製本費が減になった理由を聞きたいとの質疑があり、当局より、農業振興地域整備計画書の見直しを18年度に予定したが、事業実施できなかったため19年度で対応するものであるとの答弁がありました。 また、委員より、7款商業振興対策事業のモデル商店街の地区の内容を聞きたいとの質疑があり、当局より、県単補助事業で中心市街地で実施されている「富岡市商店街サービス事業協同組合」が事業主体となって実施するもので、内容は、商店街ポイントカードである「ふれあいカード」を、100円買うごとにポイントが加算される新しいものにした。 委員より、成果はあったのかとの質疑があり、当局より、新カードはポイント還元率がアップし、買い物金額の積み上げも可能になった。イベント時にはポイントを4ないし5倍にするなど評判もよく、カードの利用状況も多いと聞いている。PRし積極的に事業展開を図りたいとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算を議題とし、分割付託となりました歳出のうち5款労働費、6款農林水産業費、7款商工費、11款災害復旧費について款ごとに審査することとし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、勤労青少年ホーム利用状況の推移を教えてほしいとの質疑があり、当局より、延べ利用回数と全体人数は、14年度761回、1万16人、15年度の人数は1万507人、16年度は897回で1万4,015人、17年度は1,032回で1万4,480人、18年度見込みでは1,038回で1万1,666人である。なお、18年度については、1団体が「あい愛プラザ」に活動の場を移したとの答弁があり、また委員より、対象者の利用制限はあるのかとの質疑があり、当局より、特にない、自主講座を開催しているほか勤労者グループや一般の方も利用しているとの答弁がありました。 委員より、農業用廃資材等適正処理事業の実績を教えてほしいとの質疑があり、当局より、16年度は廃ビニール回収量4万7,177キログラムで、金額にして66万478円、廃ポリエチレン回収量6万8,067キログラムで71万4,701円、17年度は廃ビニール3万3,899キログラム、47万4,586円、廃ポリエチレン6万7,585キログラム、70万9,693円、18年度は廃ビニール3万9,940キログラム、55万9,160円、廃ポリエチレン7万1,203キログラム、74万7,632円であるとの答弁がありました。 委員より、大桁緑地公園整備用資材の用途はとの質疑があり、当局より、管理棟を初め施設に係る修繕用資材であるとの答弁がありました。 委員より、結婚の森管理委託の対象となる場所はどこかとの質疑があり、当局より、大塩湖堤防の突き当たった西部分に2カ所あり、地元の大塩湖愛護会に整備をお願いしているとの答弁がありました。 委員より、有害鳥獣捕獲用のおりの設置数は何基かとの質疑があり、当局より、現在は旧妙義地区から旧富岡市西南地区にかけて50基が設置されている。19年度はイノシシ捕獲用おり5基、ハクビシン捕獲用おり10基、猿用電動ガン5丁、猿用テレメトリー受信機1式の購入を予定しているとの答弁がありました。 委員より、森林整備地域活動支援事業交付金の内容はとの質疑があり、当局より、30ヘクタール以上の森林を1団地とし、その所有する者に1ヘクタール当たり1万円の交付を5年間実施するもの、団地数は13団地で、鏑川東部森林組合と群馬県林業公社が整備しているとの答弁がありました。 委員より、妙義山観光対策事業の88万2,000円と丹生湖開発事業の3,580万3,000円では大きな差があるが、妙義山観光振興の予算をふやす考えはないのかとの質疑があり、当局より、妙義町と合併しまだ1年なので、今後周辺住民の意見をいただき、段階を踏んで進めていきたいとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で本委員会に付託になりましたすべての議案の審査を終了し、午前11時15分閉会いたしました。 これをもって、経済常任委員長報告を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(勅使河原喜夫君) 次に、建設常任委員長 市川廣計君、ご登壇、ご報告願います。1番。             (建設常任委員長 市川廣計君登壇) ◎建設常任委員長(市川廣計君) 議長のお許しをいただきましたので、建設常任委員長報告を申し上げます。 今期定例会におきまして本委員会に付託になりました議案は、18年度関係が第7号議案から第11号議案並びに分割付託となりました第3号議案の6議案と、新年度関係が第29号議案から第31号議案、第39号議案から第44号議案及び第50号議案から第52号議案並びに分割付託となりました第34号議案の計19議案であります。以下、審査の経過と結果につきまして報告申し上げます。 本委員会は、3月9日午前10時から議案関連の現地調査を行った後、午前10時52分から委員会室において、勅使河原委員を除く委員が出席し、当局より関係職員の出席を求め開会いたしました。審査の順序は議案番号順に行うものとし、審査に入りました。 最初に、分割付託となりました第3号議案 平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)を議題とし、歳出4款2項4目のうち浄化槽設置促進事業、8款土木費について、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、浄化槽設置補助金の1,358万2,000円の増は、浄化槽だけの増加かとの質疑あり。当局より、現在実施している浄化槽設置に伴う補助金の増であるとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第7号議案 平成18年度富岡市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第8号議案 平成18年度富岡市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第9号議案 平成18年度富岡市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第10号議案 平成18年度富岡市水道事業会計補正予算(第3号)を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第11号議案 平成18年度富岡市ガス事業会計補正予算(第3号)を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第29号議案 富岡市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第30号議案 富岡市ガス供給条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第31号議案 富岡市浄化槽整備推進事業条例の制定についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、今まで浄化槽の設置は業者に頼んで申請していたが、この事業は個人が個々に申請するのかとの質疑あり。当局より、今までの浄化槽についても個々に申請することになっていたが、業者が代行して行っていた。この事業もそのようなことになると思っているとの答弁がありました。 委員より、浄化槽の設置工事はどのような業者が行うのかとの質疑あり。当局より、入札参加願が出ている業者や小規模の企業として市に届け出をしてある業者で、浄化槽設備士の資格が必要との答弁がありました。 委員より、個人で業者に直接依頼できないのかとの質疑あり。当局より、この事業は浄化槽本体の工事を市で行うことから、一定の分担金を払っていただき、申請を出してもらい、市がどうするかを確認する。ただし、本体以外の水回りの工事については、施主の意向もあることから、市では関知しないとの答弁がありました。 委員より、業者は入札で選ぶのではなかったのかとの質疑あり。当局より、工事は市内の浄化槽を設置できる業者で、見積もり合わせ等の随意契約で行い、金額的には100万円未満の工事で、一定の標準設計を行い、施主の意向も踏まえ決定していきたいとの答弁がありました。 委員より、今までは浄化槽設置の検査で特に問題もなかったわけで、設置の都度入札するのは時間がかかると思うがとの質疑あり。当局より、市で設置する浄化槽は、国、県の補助金を受けて実施するもので、会計検査もあり、工事金額によって入札や見積もり合わせにより実施したい。市の財務規則では、130万円以上の設計額は入札、130万円以下は所管の所属長により見積もり合わせで実施し、金額によっては3社でよいのか、2社でよいのか、あるいは特命随意契約の1社の方が有利なのかを判断し、処理している。したがって、130万円以上の大きな事業については、入札審査会に付して業者の指名を決定しているとの答弁がありました。 委員より、この事業で浄化槽を設置し、ブロア等の修理費は市で負担するということであるが、浄化槽が割れて、二、三年で使用できなくなった場合は個人で負担するのかとの質疑あり。当局より、浄化槽のふたに自動車が載って壊れた場合は個人負担となるが、設置工事等により割れた場合は市で負担するとの答弁がありました。 委員より、この事業で安い業者が出てきた場合、浄化槽本体工事はいつも決まった業者へ、水回り等附帯工事は施主が依頼した業者になることを一番懸念するがどうかとの質疑あり。当局より、見積もり業者の選定は、必ずしも一つの工事に対して市内全業者の見積もりをとるということではない。見積もり業者選定の中で施主の意向も踏まえていきたいと考えているとの答弁がありました。 委員より、市が管理するということは、浄化槽の設置に立ち会ったり、工事過程の検査もあると思うので、専門の人がいないと困るのではないか。今までは写真判定で行っていたが、この事業はどのような検査があるのかとの質疑あり。当局より、工事現場管理として必要最低限度の検査は、床掘りし鉄筋を入れてコンクリートを打つ過程、浄化槽納入時検査、埋め土過程の検査と管理清掃の検査で、3ないし4程度の工事確認を行う必要があるとの答弁がありました。 また、委員より、工事過程で検査をする専門の人がいないと、浄化槽の設置がおくれると思われるがとの質疑あり。当局より、専門の職員を配置できるようにしたい。手法については今後検討したい。現在市では130万円以上の工事については監督員を置き、その工事については責任を持って行う。また検査は、財政課の専門の検査員が行う。130万円以下は局内処理では技術系の係長以上の職員が検査をすることになっている。工事中については、監督員に指定された者が監督を行い、すべて工事が完了した場合は、検査員が検査するシステムになっているとの答弁がありました。 委員より、従来の方法で市の指定した浄化槽を支給することはできないのかとの質疑あり。当局より、浄化槽を希望者へ支給することは検討したが、原則市が設置するので、現場渡しということになる。また、工事関係については市の財務規則により実施している。見積もり合わせについて2社以上ということであるが、実質的に3社以上で行う。施主の意見も取り入れ、地域や業者の実績を踏まえお願いしたいと思うとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、賛成少数により原案を否決すべきものと決しました。 次に、分割付託となりました第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算についてを議題とし、歳出2款1項11目開発費、4款2項4目のうちし尿処理管理事業、浄化槽設置促進事業、8款土木費、11款2項土木施設災害復旧費について、当局より説明を求め審査に入りました。 委員より、高田川さくら堤モデル事業の200万円は、どこの場所をどのくらい買うのか、また田篠市営住宅のアスベスト天井改修工事はすべて済むのか、また建築指導について詳しく説明願いたいとの質疑があり、当局より、さくら堤モデル事業については妙義庁舎の南側、川端橋の河川右岸側の堤防を利用し、幅約3メートル、延長600メートルを予定している。面積は約1,800平方メートルで、用地費200万円を計上している。 次に、田篠市営住宅天井改修工事について、アスベストの除却作業については、法律改正によりレベル1の工事になり、18年度は空き家を対象に9戸改修し、住んでいる部屋については、レベル1の工法はとれないため、転居時に改修する。現在住んでいても飛散などの心配はなく、健康面には問題はないと思われる。19年度は3戸改修する。 次に、建築指導については、新年度から建築課の設置により建築指導費の項目を設けた。10月1日からの予定で確認業務を市で行うことになる。ただし、限定特定行政庁という形でのスタートとなる。限定特定行政庁は4号の確認申請の取り扱い、内容は木造2階建て、面積500平米以下、高さが13メートル以下で、軒高9メートル以下が対象、木造以外は平家で面積200平米以下の建物が対象となる。そのほかにも工作物として広告塔、看板、煙突等も対象で、看板は高さ4メートルを超え10メートル以下、煙突関係は6メートルを超え10メートル以下、これを市の建築課で受ける予定であるとの答弁がありました。 委員より、高田川さくら堤モデル事業の用地購入費が200万円となっているが、桜の苗木購入費はどうなっているのかとの質疑あり。当局より、今年度は地権者もいることから、用地買収から始めて、買収できれば工事に入ることになる。その後植える苗木の検討に入りたいと思っている。調査については県の土木事務所で行うことになっているとの答弁がありました。 委員より、桜のモデル事業で用地買収が200万円であるが、1,800平方メートルの面積を買収できるのかとの質疑あり。当局より、用地買収単価については1平方メートル当たり1,000円、全部が農地であるが、評価額についてはまだ出していないとの答弁あり。また委員より、1平方メートル当たり1,000円で買えればよいと思うが、土地改良後の田は3.3平方メートル当たり2万円で買った経緯もあるがとの質疑あり。当局より、今後購入単価については十分検討していきたいとの答弁がありました。 以上で質疑を終結し、採決の結果、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第39号議案 平成19年度富岡市公共下水道事業特別会計予算についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第40号議案 平成19年度富岡市農業集落排水事業特別会計予算についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第41号議案 平成19年度富岡市浄化槽整備推進事業特別会計予算についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、採決の結果、賛成少数により原案を否決すべきものと決しました。 次に、第42号議案 平成19年度富岡市簡易水道事業特別会計予算についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第43号議案 平成19年度富岡市水道事業会計予算についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第44号議案 平成19年度富岡市ガス事業会計予算についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第50号議案 富岡市土地開発公社定款の変更についてを議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第51号議案 市道の路線の廃止について(市道8013号線)を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、第52号議案 市道の路線の認定について(市道6476号線ほか1路線)を議題とし、当局より説明を求め審査に入りました。特に質疑もなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で審査を終了し、午後2時50分閉会いたしました。 以上が本委員会に付託になりました議案の審査の経過と結果であります。これをもちまして建設常任委員長報告を終わります。ありがとうございました。 ○議長(勅使河原喜夫君) 以上で委員長報告は終了いたしました。          付託議案についての委員会審査結果報告書                                平成19年3月定例会 ◎ 総務常任委員会                                 ┌──────┬────────────────────────────┬────┐│ 議案番号 │        件          名        │審査結果│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)      │    ││      │ 第1条第1表中                    │    ││      │ 歳入                         │    ││      │ 歳出 1款 議会費                  │    ││      │    2款 総務費(1項12目交通安全対策費を除く) │全会一致││第 3号議案│                            │    ││      │    9款 消防費                  │原案可決││      │   12款 公債費                  │    ││      │ 第2条第2表 繰越明許費               │    ││      │ 第3条第3表 債務負担行為補正            │    ││      │ 第4条第4表 地方債補正               │    │├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理│全会一致││第12号議案│                            │    ││      │に関する条例の制定について               │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第13号議案│富岡市副市長を置かないことの条例の制定について     │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │行政組織の変更に伴う関係条例の整理に関する条例の制定につ│多数決定││第14号議案│                            │    ││      │いて                          │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する│全会一致││第15号議案│                            │    ││      │条例の制定について                   │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関す│全会一致││第16号議案│                            │    ││      │る条例の一部を改正する条例の制定について        │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定に│全会一致││第17号議案│                            │    ││      │ついて                         │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定│全会一致││第18号議案│                            │    ││      │について                        │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │多数決定││第19号議案│富岡市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について  │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │低開発地域工業開発地区指定に伴う富岡市税(固定資産税)の│全会一致││第20号議案│                            │    ││      │課税免除の特例に関する条例を廃止する条例の制定について │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │多数決定││第26号議案│富岡市駐車場条例の制定について             │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第27号議案│富岡市まちかど遊YOUプラザ条例の制定について     │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │多数決定││第28号議案│富岡製糸場条例の一部を改正する条例の制定について    │    ││      │                            │原案可決│└──────┴────────────────────────────┴────┘┌──────┬────────────────────────────┬────┐│ 議案番号 │        件          名        │審査結果│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成19年度富岡市一般会計予算             │    ││      │ 第1条第1表中                    │    ││      │ 歳入                         │    ││      │ 歳出 1款 議会費                  │    ││      │    2款 総務費(1項11目開発費、1項12目交通安│    ││      │           全対策費、3項1目戸籍住民基本台帳│    ││      │            費を除く)            │多数決定││第34号議案│                            │    ││      │    9款 消防費                  │原案可決││      │   12款 公債費                  │    ││      │   13款 予備費                  │    ││      │ 第2条第2表 債務負担行為              │    ││      │ 第3条第3表 地方債                 │    ││      │ 第4条    一時借入金               │    ││      │ 第5条    歳出予算の流用             │    │├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第45号議案│群馬県市町村会館管理組合の規約変更に関する協議について │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第46号議案│群馬県市町村総合事務組合の規約変更に関する協議について │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡甘楽広域市町村圏振興整備組合の規約変更に関する協議に│全会一致││第47号議案│                            │    ││      │ついて                         │原案可決│└──────┴────────────────────────────┴────┘ ◎ 社会常任委員会                                 ┌──────┬────────────────────────────┬────┐│ 議案番号 │        件          名        │審査結果│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市障害者福祉施設条例の一部を改正する条例の制定につい│全会一致││第 2号議案│                            │    ││      │て                           │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)      │    ││      │ 第1条第1表中                    │    ││      │ 歳出 2款 総務費(1項12目交通安全対策費)    │全会一致││第 3号議案│                            │    ││      │    3款 民生費                  │原案可決││      │    4款 衛生費(2項4目浄化槽設置促進事業を除く)│    ││      │   10款 教育費                  │    │├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成18年度富岡市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3│全会一致││第 4号議案│                            │    ││      │号)                          │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第 5号議案│平成18年度富岡市介護保険特別会計補正予算(第3号)  │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成18年度富岡市特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算│全会一致││第 6号議案│                            │    ││      │(第1号)                       │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制│全会一致││第21号議案│                            │    ││      │定について                       │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │多数決定││第22号議案│富岡市敬老祝金条例の一部を改正する条例の制定について  │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第23号議案│富岡市学童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定につい│多数決定││第24号議案│                            │    ││      │て                           │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条│全会一致││第25号議案│                            │    ││      │例の制定について                    │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第32号議案│指定管理者の指定について(額部学童クラブ)       │    ││      │                            │原案可決│└──────┴────────────────────────────┴────┘┌──────┬────────────────────────────┬────┐│ 議案番号 │        件          名        │審査結果│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第33号議案│指定管理者の指定について(妙義学童クラブ)       │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成19年度富岡市一般会計予算             │    ││      │ 第1条第1表中                    │    ││      │ 歳出 2款 総務費(1項12目交通安全対策費、3項1目│    ││      │           戸籍住民基本台帳費)       │多数決定││第34号議案│                            │    ││      │    3款 民生費                  │原案可決││      │    4款 衛生費(2項4目し尿処理管理事業及び浄化槽│    ││      │           設置促進事業を除く)       │    ││      │   10款 教育費                  │    │├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │多数決定││第35号議案│平成19年度富岡市国民健康保険事業特別会計予算     │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第36号議案│平成19年度富岡市老人保健特別会計予算         │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第37号議案│平成19年度富岡市介護保険特別会計予算         │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第38号議案│平成19年度富岡市特別養護老人ホーム事業特別会計予算  │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第48号議案│富岡甘楽衛生施設組合の規約変更に関する協議について   │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第49号議案│富岡地域医療事務組合の規約変更に関する協議について   │    ││      │                            │原案可決│└──────┴────────────────────────────┴────┘ ◎ 経済常任委員会                                 ┌──────┬────────────────────────────┬────┐│ 議案番号 │        件          名        │審査結果│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市小口資金融資促進条例及び富岡市中小企業安定資金融資│全会一致││第 1号議案│                            │    ││      │促進条例の一部を改正する条例の制定について       │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)      │    ││      │ 第1条第1表中                    │    ││      │                            │全会一致││第 3号議案│ 歳出 5款 労働費                  │    ││      │                            │原案可決││      │    6款 農林水産業費               │    ││      │    7款 商工費                  │    │├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成19年度富岡市一般会計予算             │    ││      │ 第1条第1表中                    │    ││      │ 歳出 5款 労働費                  │全会一致││第34号議案│                            │    ││      │    6款 農林水産業費               │原案可決││      │    7款 商工費                  │    ││      │   11款 災害復旧費(1項農林水産施設災害復旧費) │    │└──────┴────────────────────────────┴────┘ ◎ 建設常任委員会                                 ┌──────┬────────────────────────────┬────┐│ 議案番号 │        件          名        │審査結果│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成18年度富岡市一般会計補正予算(第3号)      │    ││      │ 第1条第1表中                    │全会一致││第 3号議案│                            │    ││      │ 歳出 4款 衛生費(2項4目浄化槽設置促進事業)   │原案可決││      │     8款 土木費                  │    │├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第 7号議案│平成18年度富岡市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)│    ││      │                            │原案可決│└──────┴────────────────────────────┴────┘┌──────┬────────────────────────────┬────┐│ 議案番号 │        件          名        │審査結果│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成18年度富岡市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2│全会一致││第 8号議案│                            │    ││      │号)                          │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第 9号議案│平成18年度富岡市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)│    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第10号議案│平成18年度富岡市水道事業会計補正予算(第3号)    │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第11号議案│平成18年度富岡市ガス事業会計補正予算(第3号)    │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │富岡市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改│全会一致││第29号議案│                            │    ││      │正する条例の制定について                │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第30号議案│富岡市ガス供給条例の一部を改正する条例の制定について  │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │賛成少数││第31号議案│富岡市浄化槽整備推進事業条例の制定について       │    ││      │                            │原案否決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │平成19年度富岡市一般会計予算             │    ││      │ 第1条第1表中                    │    ││      │ 歳出 2款 総務費(1項11目開発費)        │    ││      │                            │全会一致││第34号議案│    4款 衛生費(2項4目し尿処理管理事業及び浄化槽│    ││      │                            │原案可決││      │           設置促進事業)          │    ││      │    8款 土木費                  │    ││      │   11款 災害復旧費(2項土木施設災害復旧費)   │    │├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第39号議案│平成19年度富岡市公共下水道事業特別会計予算      │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第40号議案│平成19年度富岡市農業集落排水事業特別会計予算     │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │賛成少数││第41号議案│平成19年度富岡市浄化槽整備推進事業特別会計予算    │    ││      │                            │原案否決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第42号議案│平成19年度富岡市簡易水道事業特別会計予算       │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第43号議案│平成19年度富岡市水道事業会計予算           │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第44号議案│平成19年度富岡市ガス事業会計予算           │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第50号議案│富岡市土地開発公社定款の変更について          │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第51号議案│市道の路線の廃止について(市道8013号線)      │    ││      │                            │原案可決│├──────┼────────────────────────────┼────┤│      │                            │全会一致││第52号議案│市道の路線の認定について(市道6476号線ほか1路線) │    ││      │                            │原案可決│└──────┴────────────────────────────┴────┘          請願についての委員会審査結果報告書                                平成19年3月定例会 ◎ 社会常任委員会┌───────┬───────────────┬────────────┬────┐│       │               │    区   分   │    ││番号     │    件    名     ├────┬───┬───┤審査結果││       │               │ 採 択 │不採択│継 続│    │├───────┼───────────────┼────┼───┼───┼────┤│       │               │全会一致│   │   │願意妥当││第19―1号 │高瀬幼稚園の運営支援について │    │   │   │    ││       │               │  〇  │   │   │と認める│└───────┴───────────────┴────┴───┴───┴────┘
    △委員長報告に対する質疑 ○議長(勅使河原喜夫君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。                (「なし」の声あり) ○議長(勅使河原喜夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑は終結いたしました。 △討論 ○議長(勅使河原喜夫君) これより討論に入ります。通告がありますので、順次発言を許します。32番議員 泉部敏雄君、ご登壇の上、討論願います。32番。               (32番 泉部敏雄君登壇) ◆32番(泉部敏雄君) それでは、お許しをいただきましたので、私は第22号議案 富岡市敬老祝金条例の一部を改正する条例の制定、第24号議案 富岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定、第28号議案 富岡製糸場条例の一部を改正する条例の制定、第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算及び第35号議案 平成19年度富岡市国民健康保険事業特別会計予算の5議案に反対の立場から討論を行います。 討論に先立ちまして、三位一体改革による地方交付税や国庫補助負担金の削減などの押しつけによる、厳しい財政事情のもとで予算編成の作業に当たってこられました関係職員の皆さんのご苦労を心からねぎらいたいと思います。 それでは、討論に入ります。初めに、第22号議案 富岡市敬老祝金条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。この議案は、富岡市の敬老祝金の支給対象を削減する条例改正であります。富岡市の敬老祝金は、これまで80歳、85歳、90歳、95歳及び100歳以上の高齢者に支給されておりましたけれども、これを100歳になった年にだけ支給するというものであります。高齢者の数がふえてきたことや、市の財政が厳しいことなどが削減の理由かとは思いますけれども、市として高齢者を祝うことは必要なことですし、高齢者にとりまして、節目節目に富岡市からお祝いされることは励みにもなると思うわけであります。 100歳になったときにお祝いすることは、大きな節目として意義あることではありますけれども、100歳はだれでもが到達できる年齢ではありません。せめて100歳までの途中に市がお祝いする年齢を設けてもらいたいと思うわけであります。長らく地域や家庭のために貢献してくれました高齢者に感謝する心のあらわれとして一考をお願いいたします。 次に、第24号議案 富岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。この条例は、富岡市の国民健康保険税を1世帯当たり約4万5,000円、率にして34.7%という大幅な値上げをしようとするものであります。富岡市の国保税は現在旧富岡市が1世帯当たり13万7,436円、旧妙義町が1世帯当たり13万448円でありますけれども、これをそれぞれ18万1,573円に引き上げようとするものであります。このため旧富岡市が1世帯当たり4万4,137円の値上げ、旧妙義町が5万1,125円の値上げということになるわけであります。 これまでも国保税は市民にとりまして高い税金であり、私が市民の皆さんにご協力いただきまして行ったアンケート調査でも、70%を超える方が、これ以上の引き上げは困るという回答をしております。医療給付の増などが保険税値上げの原因と説明されておりますけれども、これはこれまでの国保加入者の医療給付がふえただけが原因ではございません。むしろ国の医療保険制度の改正による国保会計へのしわ寄せが大きな原因になっていると言えます。 平成14年10月の医療保険制度の改正により、これまで老人保健対象年齢でありました70歳から74歳までの方が国保にとどまることになりました。国保の場合、お医者さんにかかりますと、加入者の自己負担が3割、国保会計の負担が7割でございます。ところが老人保健から移ってまいりました70歳から74歳の方の場合、お医者さんにかかりますと、原則自己負担が1割、国保会計の負担が9割になります。この医療保険制度の改正により、9割給付の加入者が新たに加わり、今まで以上に国保会計の負担がふえることになりました。この負担増に合わせるように、富岡市の国保会計の基金の積立金が年々減少し、17年度に底をつく結果になってしまったわけであります。 こうしたことを考えますと、国保加入者がよりお医者さんにかかってしまったために、国保税が上がるというよりも、制度改正のしわ寄せが国保会計を厳しくしているという実態があると思います。これを国保加入者だけに責任を押しつけ、全額国保加入者の負担増で不足分をカバーするというのが、今回の国保税の大幅値上げであり、認めることはできません。 県内の他市でも、一般会計から財政を投入して国保税の大幅値上げを抑えている自治体がございます。富岡市の財政が厳しいことは十分承知しておりますけれども、市民の家計も大変厳しい時期であり、この際、市が一般会計から繰り入れをして、大幅な保険税の値上げを抑えることが必要だと思います。 また、こうした医療保険制度の改正などもありまして、多くの自治体の国保会計が赤字になっていると言われております。国保事業に対しまして、財政や制度改正などで国が責任を果たすことが重要になってきております。全国市長会などを通じまして、国に向かってしっかり申し入れをしていただきたいと思います。 次に、第28号議案 富岡製糸場条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。この条例改正は、富岡製糸場見学者から新たに見学料を取るというものであります。富岡製糸場の保存整備にはお金もかかりますから、見学者から応分の負担を求めるということにつきましては、私も異論はございません。しかし、この4月から有料化すること、あるいは市民を含めまして全面的に有料化することには賛成できません。富岡市では現在富岡製糸場の保存管理計画や整備活用計画を策定中であり、そう時間を置かずにこれらの計画が策定され、今後の保存活用の方向が示されます。有料化につきましては、こうした保存活用計画の進捗に合わせて検討されるべきだと思うわけであります。また、今回の有料化案は、市内の小中学生を除いて全面的に有料化されるものであります。 富岡製糸場は、ユネスコ世界遺産の暫定リストに登録されることが国内決定されましたけれども、世界遺産本登録に向け、さらに多くの市民や関係者の理解や協力が必要であり、有料化することによりまして、市民を富岡製糸場から遠ざけることにならないか心配でなりません。また、小学校の教科書でも取り上げられておりまして、修学旅行などで富岡製糸場を訪れる機会もふえるかと思います。こうした中で、市内の社会教育団体が団体で行う見学や、市外の小中学生の修学旅行での見学は引き続き無料にすべきだと考えます。 次に、第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算について申し上げます。地方自治法の予算編成の基本となります国の2007年度地方財政計画を見ますと、その規模は83兆1,261億円で、前年度とほぼ同規模となっております。また、地方財源の変化をよりよく示します地方一般歳出は65兆7,350億円で、前年度より7,451億円の縮減になっております。そのため財源確保では、安定的な財政運営に必要な地方税、地方交付税等の一般財源の総額を確保することが必要との総務省の方針もありまして、一般財源の総額は前年度より5,134億円増の59兆2,266億円になっております。しかし、必要な財源の総額を確保したといっても、歳出の規模をそもそも厳しく抑制した上での必要な財源であります。さらに、個々の自治体にとりましては、地方交付税の算定の変更の影響を受けまして、富岡市のように財源の乏しい地方自治体にとっては厳しいものになっております。こうした状況のもとで編成されました平成19年度富岡市一般会計予算は、総額174億5,000万円で、前年度より金額で3億9,000万円、率で2.2%の減となっております。 歳入では、1款市税で個人市民税が22億1,579万円になっており、前年度より5億2,420万6,000円の増になっております。この中には所得税から住民税への財源移譲による増額分3億9,131万3,000円や、定率減税が廃止になりました増税分の8,341万2,000円が含まれております。 税源移譲では、住民税の税制改正により、これまで税率が5%であった人が、倍の10%にはね上がりましたけれども、富岡市では1万6,474人の方がこの10%の増へのはね上がりの影響を受けました。また、定率減税の廃止によりまして、市民全体では8,341万2,000円の増税になりました。さらに、昨年6月には高齢者の住民税が5倍にも6倍にも増税になりまして、多くの高齢者が市に問い合わせをしてまいりましたが、高齢者の負担増はことしも続きます。昨年初めて住民税が課税された高齢者の多くは、経過措置が適用されているため、住民税が段階的に引き上がり、ことしも増税になります。こうした高齢者の場合、市民税の負担増だけにとどまらず、介護保険料や国保税も段階的な増税になり、高齢者いじめの増税策がことしも続くわけであります。 固定資産税は32億8,183万7,000円で、市税収入の48.27%、歳入全体の18.8%を占める大変多額な税であります。景気回復と言われながらも、それが地方まで波及してきていない今日の経済情勢のもとで、市民にとりましては最も重い税になっております固定資産税や都市計画税など、土地に対する税負担が少しでも軽減できるような策をとっていただくよう求めたいと思います。 2款地方譲与税では、所得譲与税が前年度比3億9,100万円の減、10款地方交付税では、同じく前年度比2億8,700万円の減になりました。国の三位一体改革に伴う財源移譲に関連しての削減ではありますけれども、富岡市の場合、財源移譲による市民税の増は約4億円でありますから、実質2億円以上の減収になってしまいます。三位一体の改革に伴う財源移譲は、地方の小さい自治体にとりましては不利と言われておりましたけれども、それが実態としてあらわれており、国に向かって、地方自治を守るためにもしっかり財源措置をとるよう求める必要があると思います。 次に、歳出について若干触れたいと思います。今回富岡製糸場関連で「まちの駅」整備のための用地購入費や建物等の補償費が1億円余計上され、さらに城町通りや製糸場東通りの無電柱化に着手する設計委託が予定されております。こうした富岡製糸場関連事業は必要なものかもしれませんけれども、市の財政が厳しい中では急いで整備する必要はないのではないでしょうか。私が市民の皆さんにご協力いただいて行ったアンケート調査では、富岡製糸場の世界遺産暫定リストへの登録を喜ぶ一方で、市の財政負担の増大を懸念する意見が多数ございました。富岡製糸場関連では、現在富岡製糸場利活用計画策定業務委託や、保存管理策定業務委託などが行われておりまして、こうした計画が策定され、実施を検討する中で、これらの事業を考えればよいのではないでしょうか。 3款民生費の社会福祉費では、障害者に対する各施策が計上されております。障害者が利用する各施策につきましは、昨年施行された障害者自立支援法で原則10%の自己負担を求められ、これが障害者にとりまして大きな負担となり、全国的には障害者施策を利用できない障害者が出る弊害が出ました。本年度はその是正が行われる予定でありますけれども、当市においても障害者の立場に立って、弊害のないように障害者施策を進めてほしいと思います。 高齢者福祉に関連して、別会計で特別養護老人ホームの建設事業が行われます。この事業は旧妙義町からの事業を引き継いだもので、公設公営で事業を行う計画になっております。本年8月末には建設工事が終了し、10月ごろオープンの予定でございますけれども、運営を民間でとの声も出てきております。新設される特別養護路老人ホームが市民福祉にしっかり役立つように準備を進めるとともに、運営に当たっては、市民から疑念が生まれることのないように心していく必要があると思います。 4款衛生費では、有価物集団回収事業補助金が計上されておりますけれども、補助額が1キログラム8円から5円に引き下げられます。新聞紙や段ボールなどの有価物の集団回収は、小中学校のPTAや子供会、老人クラブなどが社会参加の一環として取り組んでおり、その補助金はそれぞれの団体で有効に使用されております。これまでの実績や効果を見ますと、廃止や削減されるべき補助金ではないように思います。ちなみに、県内他市では、渋川市と安中市が1キログラム10円、前橋市、高崎市、藤岡市などが8円で、1キログラム5円に引き下げられますと、県内12市で富岡市が最も低い補助金になります。引き下げの再考を求めたいと思います。 最後になりますけれども、国の三位一体改革などにより、地方財政は厳しい状況に置かれておりますけれども、住民福祉の増進という地方自治法の定める本来の使命を、自治体は投げ捨ててはならないと思います。日本経済の現状のもとでは、苦しいのは国や自治体の財政よりも、国民、市民の暮らしであることを直視し、市民生活に真に役立つ行政運営に努める必要があります。また、国に対し、地方交付税の削減をやめ、地方財政を拡充するよう強く求めたいと思います。 次に、第35号議案 平成19年度富岡市国民健康保険事業特別会計予算について申し上げます。さきの第24号議案で申し上げましたように、今年度国民健康保険税が34.7%、1世帯平均で4万4,744円値上げになりますけれども、この予算案にはこの値上げが見込まれておりまして、第24号議案のときに申し上げました理由により、賛成することはできません。 以上申し上げ、第34号議案ほか4議案に反対の立場からの討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。 △休憩      午後 0時08分休憩 ○議長(勅使河原喜夫君) 午後1時まで休憩いたします。 △再開      午後 1時00分再開 ○議長(勅使河原喜夫君) 再開いたします。 △続・討論 ○議長(勅使河原喜夫君) 引き続き討論を行います。2番議員 桜井昭司議員、ご登壇の上、討論願います。2番。               (2番 桜井昭司君登壇) ◆2番(桜井昭司君) 議長のお許しをいただきましたので、私は第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算につきまして、賛成の立場から討論を申し上げます。議員各位のご賛同を賜わりたいとするものであります。 さて、我が国の経済は戦後最長の景気拡大を続けており、今後もこの傾向は続くと言われております。この好況は大企業の業績が好調なことによる設備投資が主で、いまだ給与所得の伸びには至っていないことから、大企業の少ない地方の小都市には実感を伴ったものとはなっておりませんでした。しかし、ここに来てようやく市内企業の一部にも好調の余波が見られるようになってきたようでございます。全業種において一日も早く好景気の実感が得られるよう期待をしているところでございます。 それでは、初めに、平成19年度富岡市一般会計予算につきまして、歳入の確保という面から申し上げたいと思います。まず、市税を見てみますと、前年度に比べ6億6.000万円ほどふえております。この増額の主なものは、所得税から個人住民税への税源移譲によるものや、税制改正によるものであります。平成18年度までは本格的な税源移譲がなされるまでの措置として、所得譲与税や減税補てんのための地方特別交付金がありましたが、平成19年度においては、これに相当するものが増収額の中に含まれているということでございます。市税収入がふえることはまことに喜ばしいことではございますが、今までの所得譲与税や交付金などは当然100%の収入率であったわけでございます。しかし、市税は収納率のよし悪しによる影響が大きく出てくることになりますので、徴収力の強化が大変重要になってくるわけでございます。 こうした中で、平成19年度の組織機構を見ますと、税務課の収納担当を特別収納対策課として独立させ、強化していくようでございます。まことに時宜を得た対応であると思います。担当する職員の皆様には自主財源の確保並びに住民負担の公平性確保のために、ぜひともしっかりやっていただきたいと思います。 また、使用料については、製糸場の見学料と駐車場使用料にそれぞれ2,000万円ほど計上されております。お客様に気持ちよく払っていただけるようおもてなしの心を忘れずに、十分な対応をお願いしたいと思います。さらに、歳入の確保という観点から、ごみ処理手数料が7月から値上げとなります。これまでの1キログラム当たり10円を20円にするものですが、今までどおり1カ月200キロまでは無料ということですので、一般家庭にはほとんど影響がないと思われます。極端に多く出した場合のみ応分の負担をしていただくということですので、結果的にはごみの減量にもつながるものであると思います。 また、金額は大きいものではありませんが、「広報とみおか」や市バスの広告収入に72万円の計上がございます。これらの歳入確保については、民間感覚を取り入れた岩井市長のリーダーシップによるものと思いますが、今後もあらゆる可能性を探っていただくようお願いいたします。 一方、市債につきましては、後年度の財政負担が増大しないよう極力借り入れを少なくしているようですが、新共同調理場建設のため合併特例債を2億円ほど計上したことから、昨年度に比べ1億4,000万円ほど増額となっております。それでも公債費自体の減少もあるため、心配されております実質公債比率には影響はほとんど出ないということであります。 次に、歳出について申し上げます。まず、第1に申し上げるべきことは、やはり富岡製糸場関連であると思います。去る1月23日には世界遺産暫定リストへの追加登載が国内決定し、お祝いのちょうちん行列や、これに続く2月には、毎週土曜日、日曜日に記念イベントを実施したことで、製糸場はもとよりまちなかにもにぎわいが出てまいりました。大変喜ばしい限りであります。また、これからもふえ続けると思われる観光客への対応として、宮本町駐車場の拡張整備や「まちの駅」の整備を進めることになっているほか、本登録を推進するための各種イベント等も企画されておるようでございます。世界遺産登録への取り組みは全市を挙げて行う必要があり、とりわけ地元の皆さんの協力は欠かすことはできません。本登録までに数年かかると言われておりますので、息切れしないようにじっくりと取り組んでいただきたいと思います。 二つ目は、新共同調理場の建設事業であります。この事業については建設検討委員会が再検討をしましたが、最終的に一つの調理場を建設することになりました。念願であった学校給食センターの建てかえができることになり、大変喜ばしく思っております。19年度は用地購入や設計等を行い、建設工事は20年度からとなるようですが、関係職員の皆様には安全でおいしい給食を提供できるよう、引き続きご尽力いただきますようよろしくお願い申し上げます。 以上、平成19年度予算の目玉とも言える二つの事業について申し上げましたが、このほか地道な経費削減について幾つか申し上げたいと思います。 まず、市長の公用車の廃止についてでございます。タクシーを使用することになり、これまでの人件費や年間維持管理費用と比較すると330万円の経費削減となるようでございます。次に、職員の人員削減ですが、助役、収入役のほか基本的に職員の退職者の補充をしないことで、前年度と比べて約8,600万円の削減となっております。また、我々議員や特別職も含め基本的に職員の日当を廃止しております。これによる削減額は年間約630万円でございます。さらに、団体の運営費的補助金の削減では約930万円、清掃委託では約340万円の削減となります。それぞれの部署では小さな削減かもしれませんが、人件費は別としてただいま申し上げた金額だけでも2,200万円を超える削減額となっております。 このようなことを踏まえ、平成19年度予算を総括いたしますと、厳しい財政状況の中、むだを省き、限られた財源を効率的に分配する中で、「世界遺産登録を見据えたまちづくり予算」という大きな夢と、財政健全化に向けた岩井市長の意気込みが感じられる力強い予算となっているものと評価いたします。 岩井市長におかれましては、持ち前の強力なリーダーシップによりまして、富岡市のさらなる飛躍のために市政運営に全力で取り組んでいただくようお願い申し上げ、第34号議案 平成19年度富岡市一般会計予算の賛成討論といたします。ご清聴ありがとうございました。                 (拍  手) ○議長(勅使河原喜夫君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(勅使河原喜夫君) 討論なしと認めます。よって、討論は終結いたしました。 △表決 ○議長(勅使河原喜夫君) これより採決に入ります。第1号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。               (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第1号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第2号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。               (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第2号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第3号議案を採決いたします。本案に対する各委員長の報告は可決であります。本案を各委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第3号議案は、各委員長の報告のとおり可決されました。 第4号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第4号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第5号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第5号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第6号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第6号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第7号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第7号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第8号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第8号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第9号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第9号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第10号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第10号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第11号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第11号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第12号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第12号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第13号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第13号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第14号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第14号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第15号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第15号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第16号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第16号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第17号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第17号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第18号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第18号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第19号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第19号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第20号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第20号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第21号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第21号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第22号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第22号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第23号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第23号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第24号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第24号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第25号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第25号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第26号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第26号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第27号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第27号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第28号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第28号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第29号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第29号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第30号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第30号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第31号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は否決でありますので、原案についいて採決いたします。本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第31号議案は、原案のとおり可決されました。 第32号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第32号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第33号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第33号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第34号議案を採決いたします。本案に対する各委員長の報告は可決であります。本案を各委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。                 (起 立 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 起立多数。よって、第34号議案は、各委員長の報告のとおり可決されました。 第35号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第35号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第36号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第36号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第37号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第37号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第38号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第38号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第39号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第39号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第40号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第40号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第41号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 多 数) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手多数。よって、第41号議案は、原案のとおり可決されました。 第42号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第42号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第43号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第43号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第44号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第44号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第45号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第45号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第46号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第46号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第47号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第47号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第48号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第48号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第49号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第49号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第50号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第50号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第51号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第51号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 第52号議案を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、第52号議案は、委員長の報告のとおり可決されました。 請願第19―1号を採決いたします。本案に対する委員長の報告は採択であります。本請願を委員長の報告のとおり採択することに賛成の方は挙手を願います。                 (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、請願第19―1号は、採択することに決しました。 △日程第2 議案の上程(議第3号議案・議第4号議案) ○議長(勅使河原喜夫君) 日程第2、議第3号議案及び議第4号議案を一括議題といたします。 △提案理由の説明 ○議長(勅使河原喜夫君) 議案の朗読を省略して、これより提案理由の説明を求めます。まず、提出者 大手治之君、ご登壇、ご説明願います。7番。               (7番 大手治之君登壇) ◆7番(大手治之君) 議長のお許しをいただきましたので、議第3号議案について提案理由の説明を申し上げます。よろしくお願いいたします。 なお、お手元に配付をしてあります案文の朗読にて提案理由の説明とさせていただきます。                                                                       議第3号議案        トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書(案) 国民が豊かで健全な社会生活を営む上で、安定した就業の場と安全で健康的な職場環境が求められており、極めて重要である。 じん肺は、最古にして現在もなお最大の被災者を出し続けている不治の職業病といわれ、炭鉱や金属鉱山、造船等の職場にて多発し、特にトンネル建設工事業においては、未だに社会問題になっている状況にある。 こうしたなか、全国11地裁において審理が進められてきたトンネルじん肺根絶訴訟のうち、東京地裁・熊本地裁・仙台地裁において、いずれも「国の規制権限行使義務」の不行使を違法とする司法判断が示された。 トンネルじん肺は、そのほとんどが公共工事によって発生した職業病であることなどから、早急に解決を図るべき重要な問題である。 よって、政府においては、東京・熊本・仙台の三地裁判決を真摯に受け止め、これ以上訴訟に及ばず、また発注者及び施工者に対する適切な指導を行うとともに、次の事項を含めたトンネルじん肺の抜本的な対策を早急に講じられるよう強く要求をする。                     記1 国(厚生労働省)は、トンネルじん肺根絶訴訟の控訴を取り下げ、トンネル建設工事の坑内 作業場での定期的な粉じん測定、及び測定結果に基づく評価を義務付けるなど、トンネルじん 肺被災者の防止対策を早急に図ること。2 国は、建設会社とも連携し、公共工事によって発生するトンネルじん肺被災者の早期救済を 図るため、「トンネルじん肺基金」の創設を早期に実現すること。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。  平成19年3月22日                           富岡市議会議長 勅使河原 喜夫 衆 議 院議長 参 議 院議長 内閣総理大臣 総 務 大 臣 財 務 大 臣 農林水産大臣          あて 経済産業大臣 厚生労働大臣 法 務 大 臣 内閣官房長官 国土交通大臣 防 衛 大 臣 ◆7番(大手治之君) 以上、提案理由の説明を申し上げました。よろしくご審議の上、ご議決いただきますようお願いを申し上げて、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(勅使河原喜夫君) 次に、提出者 岡野光利君、ご登壇、ご説明願います。27番。               (27番 岡野光利君登壇) ◆27番(岡野光利君) 議長のお許しをいただきましたので、議第4号議案について提案理由の説明を申し上げます。よろしくお願いいたします。 なお、お手元に配付してあります案文の朗読にて提案理由の説明とさせていただきます。                                                                       議第4号議案         日豪経済連携協定(EPA)交渉に関する意見書(案) わが国政府は、昨年12月12日の日豪首脳会談において、経済連携協定(EPA)の交渉の開始に合意しました。 わが国の豪州からの輸入状況を見ると、農林水産物輸入の占める割合が高く、しかもわが国にとって極めて重要な米、麦、牛肉、乳製品、砂糖などの品目が含まれているのが実態であります。このため、豪州との交渉では、農畜産物の取扱いが焦点となるのは必至であり、その取扱い如何によっては、わが国農業・農村に壊滅的な打撃を与えるだけでなく、関連産業等に対しても影響を及ぼし、地域経済をも崩壊させることは明白であります。 つきましては、政府においては、豪州との交渉にあたり、以下の事項が確保されるよう断固とした対応を強く要望します。                     記(1)重要品目に対する例外措置の確保 わが国農業は、戦後農政の大転換を決定し、19年度からの実施に向け、生産現場は現在、担い手育成や構造改革の取り組みに懸命に努力しているところである。このような中で、わが国にとって、米、麦、牛肉、乳製品、砂糖などの重要品目の関税撤廃を行うことは、こうした改革の努力を無にし、食料自給率の向上どころかわが国農業をはじめ関連産業、地域経済を崩壊させることにもつながる。 特に、本県では小麦、牛肉、乳製品の生産が多く、353億円もの農業産出額の減少が県の試算で出ており、極めて影響が大きい。今回の交渉においてこれらの品目を除外するなど例外措置を確保すること。(2)WTO農業交渉に対するわが国の主張に基づいた対応の確保 これまでわが国は、「農業の多面的機能の発揮」と「多様な農業の共存」等の観点から、十分な数の重要品目の確保とその柔軟な取扱い、また上限関税の断固阻止を主張し続けている。 このため、豪州とのEPAにおいて、WTO交渉における従来の主張から譲歩すれば、これまで一致団結して戦ってきたG10各国への背信行為となるとともに、これまでの交渉の努力が水泡に帰すこととなる。また、米国やカナダを含むその他の国々からも同様の措置が求められることにつながりかねないことから、WTO交渉における主張に基づいた整合性のある適切な内容が確保されるよう交渉すること。(3)交渉如何によっては交渉を中断するなど厳しい判断を持って交渉に臨むこと 豪州とのEPA交渉にあたっては期限を定めず、粘り強く交渉するとともに豪州側がわが国の重要品目の柔軟性について十分配慮しない場合は、交渉の継続について中断も含め厳しい判断を行うこと。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。  平成19年3月22日                           富岡市議会議長 勅使河原 喜夫 内閣総理大臣 経済産業大臣          あて 農林水産大臣 外 務 大 臣 ◆27番(岡野光利君) 以上、提案理由の説明を申し上げました。よろしくご審議の上、ご議決くださいますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。ありがとうございました △質疑 ○議長(勅使河原喜夫君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 これより上程議案に対する総括質疑に入ります。質疑ありませんか。                (「なし」の声あり) ○議長(勅使河原喜夫君) 質疑なしと認めます。よって、質疑は終結いたしました。 △委員会付託省略 ○議長(勅使河原喜夫君) お諮りいたします。 ただいま議題となっております議第3号議案及び議第4号議案につきましては、委員会の付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(勅使河原喜夫君) 異議なしと認めます。よって、議第3号議案及び議第4号議案につきましては、委員会の付託を省略することに決しました。 △討論 ○議長(勅使河原喜夫君) これより討論に入ります。討論ありませんか。                (「なし」の声あり) ○議長(勅使河原喜夫君) 討論なしと認めます。よって、討論は終結いたしました。 △表決 ○議長(勅使河原喜夫君) これより採決に入ります。議第3号議案を採決いたします。本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、議第3号議案は、原案のとおり可決されました。 議第4号議案を採決いたします。本案を原案のとおり決することに賛成の方は挙手を願います。                (挙 手 全 員) ○議長(勅使河原喜夫君) 挙手全員。よって、議第4号議案は、原案のとおり可決されました。 △日程第3 一般質問 ○議長(勅使河原喜夫君) 日程第3、これより一般質問を行います。一般質問は、会議規則第50条第3項の規定により、議長の定めた順序によりこれを許します。まず、会派代表者による一般質問を行います。清流クラブ 齋藤昌平君、ご登壇、ご質問願います。21番。            (清流クラブ代表 齋藤昌平君登壇) ◆21番(齋藤昌平君) 議長のお許しをいただきましたので、富岡市議会清流クラブを代表いたしまして質問をいたします。 今回は、第13期富岡市議会最後の議会であります。市政全般にわたり質問をいたしますので、よろしく答弁をお願いいたします。 富岡市制を施行して53年目となりました。妙義町と合併、新富岡市として1年がたちますが、旧富岡市議会は13期で終了いたすところであります。この間の経過を見まして、旧富岡市は合併以来52年の歩みであります。歩みを振り返りますと、昭和29年発足時の人口は3万7,880人でありましたが、現在5万4,322人となり、ようやく5万人を超えた都市に達することになりました。市の予算を見ますと、1億5,800万円でありましたが、今年度予算額は174億5,000万円、合併時の174倍となりました。市町村合併や日本経済の空前の成長もあり、市財政は膨張を続け、今日の予算組みとなっております。 合併以来歴代市長は、この高度成長、経済成長を的確にとらえ、市民福祉の増進や、都市基盤の整備を着実に確保され、安心で住みよい富岡市づくりに邁進してまいりました。歴代市長の特別なものを挙げますと、29年初代百瀬千波市長さんは、合併に尽くされ、市制を施行いたしました。 2代目には武田金処氏が昭和30年5月に就任、40年4月参議院議員に立候補するまでの間の主な事業は、小沢に初めてし尿処理場の建設、旧一ノ宮町役場庁舎に県立博物館の誘致、小野小、西小学校の新築、富岡市初の上水道完成、給水開始、都市計画区域の決定、小沢し尿処理場と並んでごみ焼却場の建設、新潟東京間天然ガスラインの布設決定、完成、東部工業団地造成等、市民生活に直結した数多くの事業を展開、完成された実力者でありました。 昭和40年5月5日、5代目横尾忠太郎氏が就任、合併前町村の農協の合併を発足させました。市内小中学校共同給食センターの完成、芝宮団地の造成がありました。 昭和44年5月、6代目今井一豊氏が市長となり、富岡まつり創設、小沢ごみ処理場がだめになり、内匠地内に処理場を建設、完成、広域圏組合を設立、市民憲章や日本近代産業発祥の富岡製糸場100年祭を挙行、名誉市民制度を発足させる等に尽力、し尿処理施設建設で行き詰まり、体調を崩し、離任されました。 昭和50年9月、8代目白石孝一郎氏が就任、富岡厚生病院を公立に移行、総合病院として発足、市内製材所の集団化、藤木団地を造成、し尿処理場の公害があり、移転先住民との無公害協定を結んで解決、衛生センター建設に成功した苦労、努力型でありました。上信越自動車道、インターチェンジ決定等に尽力されました。 昭和59年9月、10代目広木康二氏が就任、田篠工業団地、ゼクセル工場誘致に成功、西小、南中学校の建設、富岡北部バイパス反対同盟の説得、用買、工事着手が開始、北部運動公園の買収、造成、市民球場、美術館、福沢一郎記念館、県立自然史博物館、文化ホール、もみじ平総合公園整備の推進をいたしました。富岡総合病院新築完成、開院、ごみ焼却場移転、新清掃センターの完成、神農原工業団地造成、中の島住宅団地分譲等、数多くの功績を残されました。 平成7年9月、13代今井清二郎氏市長就任、旧富岡製糸場外観特別公開、県立自然史博物館、かぶら文化ホールの開館、藤木工業団地、日産自動車KK、宇宙航空事業部進出、アルバニー市との友好都市の締結、資源化センターの設置、妙義町との合併、新富岡市が発足することになりました。 以上、旧富岡市五十有余年の歩みの中で歴代市長さんが、前任者の事務事業を引き継ぎ、市政進展と住民福祉の向上のご努力に対し、深く感謝申し上げるものであります。新市「富岡」初代の岩井市長さん、前に申し上げました歴代市長さん以上に誇れる事務事業が山積いたしております。市長さんの実力に市民は大きな期待をしております。 富岡製糸場関係について次の質問をいたします。一つに、富岡製糸場世界遺産登録の実現であります。重要で責任ある事業でありますので、決意のほどをお伺いいたします。 二つに、富岡製糸場の研究者や観光客が、見ごたえがあり、まちも美しく、土産をたくさん買い、楽しい旅の思い出になり、また来たくなるようなまちづくりが必要であります。この対策についてお聞かせください。 三つには、富岡製糸場維持管理問題であります。大切な施設であり、ちょっとの油断もできません。強固な管理対策が求められるものであります。対策についての考えについてお伺いします。 四つに、旧富岡製糸場発足当時の復元が必要であると思います。周囲に堀、清流の確保等についてでありますが、復元についてのお考えをお伺いいたします。 五つには、選挙公約に挙げられた所有権移譲問題であります。製糸場内開放以来、予想を大きく上回る入場者があり、暫定リスト登載以来さらに入場者は増加している。まちなかに歩行者が行き交い、にぎわい、商店や売店の売り上げもふえ、本市経済効果は今後はかり知れないものがあります。徐々にまちなかの整備を進めなければならないわけです。一挙に効果を求めても無理であります。焦らず将来を見据えた計画が大切で、今の1杯より将来の100杯を目指す勇気と決断、忍耐が必要だろうと思います。今後の所有権についてのお考えをお伺いいたします。 六つには、この富岡製糸場を世界遺産に登録の提案者である県当局、特に小寺知事に、市民はもとより県民挙げてこの功績をたたえ、引き続き県政のかじ取りをしていただきたく、富岡製糸場の世界遺産登録の実現するまで群馬県知事として頑張っていただきたいと、私を初め多くの市民の皆さんが願っております。2月28日上毛新聞に、渋川市の木暮市長さんが小寺現知事の支持を表明いたしておりますが、富岡市長さんにも同様な気持ちがあるかどうか、今の心境についてお伺いいたします。 次に、少子対策、幼児教育についてでございます。少子化対策については、国策としていろいろ知恵を出し合って取り組んでおります。当市でも諸施策を打ち出して、児童手当の支給年齢の引き上げや医療、出産費等について支援をいただいており、安心して子供の保育が、子育てができるよう努力をされておりますが、以前私が申し上げましたが、3子からの子供さんについて、義務教育が完了するまで、中学生3年が終了するまで保育経費や、子育て経費の支援についての考えをお聞きしたことがありますが、国、県の施策がなく、財政的に困難であると言われたことでありました。今年度太田市では、今申し上げたような内容で予算化を実施されるとの新聞報道がされておりました。当市においても、太田市の真似をしてもよいから、思い切った子育て少子化対策をしたらどうかということです。また、当市で実施した場合、どのくらいの費用となるのでしょうか、推計で結構でございますが、算定しておりましたら教えてください。 次に、幼児教育でございますが、保育園と幼稚園とは異なるものでありますが、今は幼保一貫教育ができるようになりました。どちらも集団生活から運動や遊戯するまでのところは同じようなもので、内容は違っても幼児教育として大差はないものと思います。市内には保育園、幼稚園、幼児園、託児施設とあります。 これら施設の中で、開園以来13年余、園長を初め、スタッフ一同が100人の規模で幼児教育を熱心に取り組んでおります園があります。その園は下高瀬地内の高瀬幼児園であります。この園は無認可であるため、国、県、市から一銭の補助も受けられておりません。幼稚園の認可は国、県の権限であり、県に許認可申請手続をしましたが、一番近い幼稚園から直線距離で2キロメートル以上ないと新設開園許可はできないとの回答がありました。ただし、富岡市で開園している幼稚園が3園あるので、この園の同意があれば、申請すれば認可ができると指導を受けているので、3園に同意を求めましたが、今は定員割れの園もあり、同意することはできませんと言われて、申請することができない状況で弱っております。 高瀬地内は住宅地として人気があり、若い人が家を建てるため、小学校入学児童も多く、父兄の皆さんは、高瀬地内の保育園や幼稚園に入園を望んでおります。高瀬地内のどこの園も定員を超えております。今後このような状況が続くものと思います。「子育てをするなら富岡市」と言っております。この幼児園施設に他の保育園や幼稚園に準じた運営費補助はできないものでしょうか。高瀬区長会、父兄会一同及び地域住民も運営費補助に特段のご配慮をお願いしたく請願をしております。認可が取れるまで市単独での補助について、幼児教育支援対策として特段ご配慮が必要であると思いますが、市長さんのお考えをお聞かせください。 三つ目に、商工業の振興対策についてであります。市制施行以来先代市長や県企業局のご努力、ご指導、ご協力によって、団地造成によって企業誘致や既存工場増設、移転等実施してまいりました。結果、工業製品出荷額は県内各市の上位に位置づけられていると聞いております。これも市内大手企業の藤木のIHI、田篠のボッシュ、東部の沖電気、自動車電機、小沢の日本光電、神農原のヨコオ、坂井の田中貴金属等を初めとする各所にある企業の努力によるものであります。企業誘致も既存企業の増設、移転支援も、工場適地に団地の手持ちが必要であると思います。進出企業が来てから計画、用地買収、造成では、間に合わないのではないでしょうか。今は不耕作農地等土地利用に困っている場所があり、適地を探すことが容易にできると思います。工場の適地は住宅からある程度遠く、道路が確保できていて、企業が安心して操業、製品の生産ができる場の提供が必要であると思います。この工業の発展とともに商業の振興に今後一層の努力が求められますが、市長はどのように考えておりますか、お伺いいたします。 高齢者対策について。本市における高齢化は急激に進んでおります。高齢者が安心して住める生活環境づくりは待ったなしであります。高齢者の健康の問題、老人保健も年々多額の費用となり、年間43億円余の予算となりました。介護保険予算も32億円を超え、毎年増加の一途をたどるものと推測されるものであります。したがいまして、個人負担はもちろん、国、県の財政を圧迫しております。高齢者にとってはやむを得ない措置で、だれしもが健康で生き生きと生活することを願っております。それにはストレスを解消し、適度の運動やみんなと出会い、談笑ができ、趣味を楽しめる場所が必要であります。このような施設の場があれば病人も少なくなり、要介護人数も減少すると言われております。 当市に、娯楽センターというかぶら健康センター、コミュニティセンター上高尾、ふれあいプラザ等施設がありますが、健康相談や娯楽、談笑できる場や、老人ができる軽スポーツ広場等一体となって利用できる施設がありません。東部社会福祉センター跡地利用も検討して、地域包括支援センターと清掃センター跡地広場を一体とし、高齢者の健康の増進を図り、一人でも病院通いを少なくし、増大する老人医療費、寝たきりや要介護等の支援を減少させるための施設づくりを検討、建設計画がありましたが、新市長になられてからどのようになったのでしょうか。ふえ続ける医療予算、介護保険費用の削減方法と予防対策についてどのように考えているのかお聞かせください。 次に、教育問題について。次世代を担う小中学校クラス定数教育と危険校舎についてお伺いいたします。現在40人学級制で、児童、教師それぞれ配置して勉強を教えております。40人もの生徒を1人の教師が教えていますが、小学生1、2年生は小さく、手がかかるときで、先生1人では面倒見切れない場面もあることから、私は数年前に補助職員など市単独でできないものかと質問したことがあります。現在どのような学童や先生の配置になっているのでしょうか、教えてください。 小中学校に共通していますが、現在40人学級制であります。児童生徒の人数が多いほど生徒一人一人の教育指導が手薄となるのは当たり前であります。生徒一人一人にしっかりと勉強が教えられ、先生と生徒が十分対話ができる教育現場は、少人数が最もよいことであると思います。児童間の競争心が芽生え、多人数現場も悪い面ばかりではないと苦しい答弁をしておりましたが、次世代の宝である人材育成は国づくり、市づくりの原点であります。込み合った杉林ではいじけたものしかできません。根をしっかり張り、頑丈な杉の木のような児童生徒に育成するため、40人学級制では多過ぎます。不登校やいじめの原因にもなりかねません。早い時期での30人学級の実現を願っております。国、県、教育審議会等、現況等についてお聞きいたします。 次に、校舎や体育館等についてであります。小学校校舎については比較的よいと私は思います。中学校校舎で特に東中学校のことでありますが、建築年度も早く、危険校舎の部に属するものではないかと思います。当局ではこの校舎等施設についての強度等調査されておられるのでしょうか、ありましたら教えてください。 また、建てかえるといったら、いつごろを予定しているのでしょうか。他の小中学校施設でも問題となっているような校舎についても教えてください。学校等は災害時における避難場所にも指定されております。避難場所が危険であってはいけないのではないでしょうか、あわせてお伺いいたします。 次に、市の職員研修について。本年度から市の職員を民間企業に派遣し、民間企業の精神を職員に取得していただき、市民サービスの向上に役立てたいということで、10人程度の職員を民間企業に派遣研修しようとしております。私はこの研修について全面的に反対するものではありませんが、再検討や見直しが必要であるものではないかと思い、質問をいたすものであります。 一つとして、研修期間が2年では長過ぎやしないか。二つとして職員数割合からして少人数の研修なので、研修波及効果は薄いのではないか。三つには市の職員は仕事内容等適正配置されている、余分な職員はいないのではないのでしょうか。四つには、研修職員の身分、給料等一切の経費は原則的に市の税金で賄うもので、研修先で会社の仕事をするのですから、特定企業を支援することになりますので、会社に応分の負担についてあるのかどうかお聞きいたします。 以上、6項目について会派を代表して質問いたしました。                  (拍  手) △休憩      午後 2時07分休憩 ○議長(勅使河原喜夫君) 暫時、休憩いたします。 △再開      午後 2時19分再開 ○議長(勅使河原喜夫君) 再開いたします。 △続・一般質問
    ○議長(勅使河原喜夫君) 引き続き一般質問を行います。市長。               (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) 会派、清流クラブを代表して、21番 齋藤昌平議員さんの富岡製糸場初め大変多岐にわたっての質問に順を追ってお答えをいたします。 まず初めに、富岡製糸場についてのご質問からお答えをいたします。1点目の富岡製糸場世界遺産登録の実現に向けての決意についてであります。齋藤議員さんもご承知のとおり、去る1月23日に文化庁から世界文化遺産暫定リスト追加物件の国内決定がなされた旨の発表があり、当日の夕刻から市議会議員の皆さんを初め約3,000人にも及ぶ富岡市民の熱気と活力、そして喜びにあふれたちょうちん行列が行われました。その光景は、私のみならず富岡市民や群馬県民にとって大きな喜びであり、これからの世界遺産登録推進運動の大きな推進力となるものと力強く感じているところであります。私は市長就任時より富岡製糸場の世界遺産登録の推進には特に意を傾け、自分なりに国、県及び国会議員への要請など、今日まで可能な限り努力をしてまいりました。今回の暫定リスト国内決定を受け、より身近になった世界文化遺産登録の実現に向け、市民と一丸となった推進活動をさらに進めていく所存でありますので、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、2点目の富岡製糸場へ来た観光客などが、また来たくなるまちづくりの対策についてのご質問にお答えいたします。まず、来街者対策として最優先に駐車場やトイレ、誘導案内板などの設置をいたしました。特に駐車場については来街者にまちなかを回遊していただくために、いち早くフリンジ方式を導入し、宮本駐車場や上町駐車場を開設いたしました。製糸場に来られたお客様をまちなかへ誘導する拠点として大きな効果を上げており、評価をいただいております。なお、今後の来街者車両の増加に対応するため、宮本町駐車場の拡充整備を3月末までに行い、行楽シーズンを迎える4月1日から使用開始してまいります。来街者がまちなかに魅力を感じ、さらに回遊性を高めるための対策としては、まちなかに点在する歴史的建造物や公共施設を市民活動や商業活動、観光振興などの拠点として、時間はかかりますが、活用整備を計画的に進めていくことだと考えております。その先駆けとなる「まちの駅」の整備を進め、公共施設の利活用を促進するため、現在のまちづくり課事務所を来街者用のトイレや休憩施設、富岡製糸場や周辺観光の案内など、情報提供ができる施設として改修してまいります。さらに、世界遺産のあるまちにふさわしいまちなみ景観の形成を図るため、現在景観計画を策定中であります。 続きまして、3点目の富岡製糸場の管理対策についてのご質問にお答えいたします。富岡製糸場では現在正職員、嘱託職員や派遣職員など含め総勢14人で日常の管理運営を行っております。また、現在の管理体制については、旧富岡製糸場の保存管理にかかるガイドラインや文化財保護法、富岡製糸場条例に基づき日常の管理・運営に当たっておりますが、特に日常管理の中で来場者の安全確保と重要文化財としての建物等建造物への毀損などが起こらないよう対応に努めております。施設警備につきましては、機器警備と人的警備を専門の警備会社に業務委託し、万全な警備体制をしいているところであります。 続きまして、4点目の富岡製糸場周辺の水路、堀の復元についてのご質問にお答えをいたします。水路の復元につきましては、富岡市まちづくり計画の中で、将来的には一方通行や通行どめなどの交通規制を行いながら、富岡製糸場の創建当時あった水路の復元を進めると提案されております。水路は仮に復元するにしても、現状は文化財の史跡指定区域内にあります。水路の復元には史跡との調整や水の確保、交通規制を通じた沿線住民の合意形成など、克服すべき問題が多々あろうと思いますが、富岡製糸場のあり方を考えたときに、実現に向け検討すべきテーマであると思料しておるところであります。 続きまして、5点目の今後の経済効果や所有権移譲の考え方についてのご質問にお答えいたします。暫定リスト国内追加決定後、本年2月の来場者は2万3,000人を超え、本年度は推定でも10万人を超える模様であります。これから陽気がよくなる4月から5月にかけてのゴールデンウイークや夏休み等、さらに増加する要因が加わり、しばらくの間は予想を上回る観光客が押し寄せる状況となるものと考えております。市内金融機関から発表された地域経済レポートによれば、仮にユネスコの世界遺産に登録された場合の経済効果は、年間84億9,000万円に上るとの報告が出されておりました。これはあくまで推計値ですが、希望の持てる数字であると私は思っております。 お尋ねの所有権移譲の考え方についてでありますが、昨年6月定例市議会で吉井議員さんの質問にお答えさせていただきましたが、現在の富岡市の財政状況を考えた場合、国からの税源移譲はなされたとはいえ、地方交付税や補助金等は削減され、地方財政は年々厳しさを増しております。富岡製糸場にかかわる経費については、日常の維持管理のほか、現在策定中の富岡製糸場保存管理計画を実施に移すときには多額の経費が見込まれます。そのためこの経費負担を富岡市民の皆様にご負担をいただくのではなく、群馬県に移譲し、県に負担していただくことにより、その分富岡市民の負担が軽くなり、この分を他の事業のために有効に使えると考えているからであります。今後も県に私の真意を十分理解していただけるよう、じっくり時間をかけお願いしてまいる考え方であります。 続きまして、6点目の、木暮渋川市長さんと同様な気持ちがあるか聞きたいとのご質問でありますけれども、この場ではご答弁を控えさせていただきます。 次に、少子対策、幼児教育についてのご質問に順を追ってお答えいたします。初めに、少子対策についてのご質問にお答えいたします。齋藤議員さんもご承知のように、少子化対策につきましては、国の重要施策としての位置づけ、全国の自治体におきましても、さまざまな施策に取り組んでおります。この質問の中にありましたように、本市におきましても、昨年10月から独自の少子化対策として、出産費用の無料化を図るべく、第1子目からのお子さんに対し一律5万円の助成制度を設け、さらに国保の被保険者に対する出産育児一時金を32万円から35万円に改正したところであります。 このような中で、過日太田市の3月定例会の総括質疑において、少子化対策及び子育て支援策を問われた清水市長の答弁が新聞等で報道され、話題を呼んでおります。その内容といたしましては、第3子目以降の児童に対する義務教育費を無料化するという内容であますが、これらを考えたときに、富岡市では到底対応することはできません。今後少子化問題として考えていきたいと、そういうふうに考えておりますので、どうぞご承知おきをいただきたいと思います。 次に、幼児教育についてのご質問にお答えいたします。お尋ねの趣旨は高瀬幼児園に対する運営補助金についての内容であります。齋藤議員さんは地元の人でありますので、これまでの経過をご承知のことと思いますが、この高瀬幼児園につきましては、これまで認可施設としての位置づけを模索しておりましたが、幼稚園の認可基準等がクリアできないために今日に至っているわけであります。現在高瀬幼児園における運営の特色は、保育に欠ける世帯や保育に欠けない世帯に関係なく、ほぼ一律の利用料金で2歳からの未就学児童を受け入れている、いわば幼稚園に等しい施設であります。したがいまして、認可保育園や認可幼稚園の基準に該当しない児童の保護者からは、大変人気のある施設だというふうに考えております。 しかし、運営面から見ますと、県の認可を受けております幼稚園や保育園等の運営費につきましては、国、県及び自治体からの補助がありますが、高瀬幼児園は幼稚園や保育園としての認可基準を満たした施設ではないために、認可施設と同様な補助が受けられない状況にあるわけであります。 このようなことから、昨年の11月に高瀬幼児園の理事さんや園長さん等が福祉事務所に来庁され、県内の他市では私どものような無認可施設にも補助金が出ていることもあるので、市の補助金を出してもらえないかとの要望がございました。そこで、この要望を受けまして、議会の皆様のご理解をいただきましたので、県の認可外保育施設の補助制度に合わせて、一定の基準をクリアする努力を条件に、市単独の補助を出してまいりたいと考えているところであります。 なお、今後も現行の補助制度において、時間をかけても保育園の認可基準をクリアし、認可を得ることが現時点での近道であり、市としても可能な限りの協力をさせていただき、幼児園サイドでも保育園の認可基準をクリアすべく、今後努力することで話し合いが行われ、現在も協議を続けているところでありますので、どうぞよろしくお願いをしていただきたいと思います。 次に、商工業の振興対策についてのご質問にお答えをいたします。最近の市内企業の動向を平成16年度工業統計の数値に見てみますと、工業製品出荷額は県内11市中5位、従業員1人当たり第5位、市民1人当たりでは太田市に次いで第2位、人口に占める工業関係従業員数の割合は15.2%と、県内11市中第1位となっております。 さて、議員さんご質問の工業団地造成についてでございますが、富岡市の工業団地は現在の富岡市土地開発公社を設立し、工業誘致の施策を打ち出したのが始まりでございます。「田園工業都市とみおか」をコンセプトに優良企業の誘致、市内企業の集団化を目的に団地造成を行い、現在まで沖電気工業株式会社及び自動車電機工業株式会社の第1次富岡工業団地から、現在IHIエアロスペースの第5次富岡藤木工業団地に及んでおります。その後の工業団地造成については、日本経済のバブル崩壊により実施されることなく現在に至っておるわけであります。しかし、ここ1、2年は経済状況の好転に伴う企業の設備投資意欲の拡大に伴い企業立地が旺盛となってきており、新たな工業団地を造成し、企業誘致を行うよう絶好の時期になってきているように思います。 また、富岡市に600余りの中小零細企業がありますが、企業誘致により下請企業への波及効果が大いに期待できるところであります。さらに、既存企業の中にも業績好調により工場用地を求めている企業もあり、新たな工業団地の造成は緊急の課題となっております。しかしながら、さきの9月議会において吉井議員さんからのご質問に答弁させていただきましたように、経済の拡張に伴い、ただやみくもに工業用地を造成することは、さきの平成不況による工業団地の売れ残りと同様、リスクも保持することになります。私といたしましては、オーダーメード方式を取り入れ、リスクを極力減らしながら、企業の長期的戦略に合致した工業用地の造成に取り組んでまいりたいと考えておりますので、どうぞご理解をいただきますようお願いを申し上げる次第であります。 次に、4点目の高齢者対策についてお答えをいたします。初めに、東部社会福祉センター跡地と清掃センター跡地広場を利用して、地域包括支援センター高齢者の健康増進の施設づくりの検討建設計画があったが、新市長になってからはどのようになったかのご質問にお答えをいたします。旧東部社会福祉センターにつきましては、齋藤議員さんのご質問にありましたように、地域包括支援センターを中心に「(仮称)高齢者健康センター」として改修工事を行い、利用する計画でありましたが、アスベストを含む建築材料が広範囲にわたり使用されていること、また耐震強度不足が懸念されたことから、「(仮称)高齢者健康センター」としての利活用を断念して閉鎖をしておるところでございます。 なお、今後の利活用の可能性を図るため、耐震診断業務委託を行っておりました最終診断結果が本年1月31日に提出され、耐震性能はABCDの4段階の中の最低ランクのDランクで、その内容は、耐震性能は非常に低く、改修する場合、架構、屋根とも補強が必要となる。また、立入禁止など緊急措置を施すことが望ましいと考えますとの判断結果、及び耐震補強方針並びに補強概算工事費もあわせて提出されました。この補強計画概要では、鉄骨はり増設工事、屋根板接合部補強工事、基礎補強工事等が必要とされ、この補強改修工事費だけでも約1億1,000万円の経費がかかること、さらにアスベスト撤去工事費も必要となってまいります。このことから今後のセンター跡地の利活用につきましては、庁内に検討委員会的な組織を設置して検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、医療費用の削減と予防につきましてお答えいたします。医療費は高齢者を中心に年々ふえ続けておりまして、その抑制に国では1次予防を重点に医療費の適正化を進めております。その一つとして高齢者の医療の確保に関する法律により、平成20年4月から医療保険者に対する特定検診、特定指導が義務づけられ、本市でも国民健康保険が保険者としてこれを実施することとなります。この健診及び指導は内臓脂肪症候群、いわゆるメタボリック症候群の概念を導入した糖尿病、高血圧及び高脂血症など生活習慣病に着目した健診などを行い、要指導者に対しては、従来の本人による再検査だけでなく、保険者が指導介入して、生活習慣病予備群のリスク状態改善ができるようにしていきたいとするものであります。これにより対象者の行動変容を促し、疾病が発病することを抑えることで、医療費の削減につながるものと考えております。 また、ふえ続ける介護保険費用に歯どめをかけるためには、介護予防が重要となっていますことは周知のとおりであります。富岡市でも昨年の4月に地域包括支援センターを設置いたしまして、その予防事業に努めてまいりましたが、決して十分な成果が上がっていると言える状況ではないことは否めない事実でございます。そこで、今後は高齢者の状態を3段階に分け、それぞれの段階に合わせた介護予防事業を実施してまいります。 まず、第1段階は、健康な高齢者が虚弱高齢者になることを予防する一般高齢者対策です。介護予防の知識の普及を中心に、各地域の公民館、公会堂等に出向き、筋力トレーニング教室、いきいき健康教室等を開催をしていきます。 第2段階は、虚弱な高齢者、いわゆる特定高齢者が要支援者になることを予防する特定高齢者対策であります。保健センターで行っております「ひまわり健診」の結果をもとに、個別に対応し、運動器の機能向上、口腔機能の向上、栄養改善等の各教室に参加を促してまいります。 第3段階は、要支援者が要介護者になるのを予防する要支援者対策であります。要支援者のケアプランは地域包括支援センターで行っておりますが、介護予防のサービスを取り入れたケアプランを提供し、要支援状態の改善を図ってまいります。 今後の介護保険制度の維持可能性を考えた場合、地域包括支援センターが核となり、介護予防対策を総合的に実施することが重要であると認識しております。そこで、市民の一人でも多くの方々に各種の介護予防事業に参加していただき、医療・介護保険の利用の抑制を図ることによりまして、医療保険・介護保険財政の健全な運営が図れるよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、5点目の教育問題についてのご質問にお答えいたします。現在国が定める法律によりまして、義務教育における通常の学級では1学級を40名以下と定めておりますが、通常の学級でも特別な支援を必要とする児童生徒が在籍すると言われております。学校現場では決して十分とはいえない教師の数ではありますが、各小中学校とも組織力を生かし、ますます多様化する子供たちの実態に適切に対応するために、教師は終日誠心誠意頑張っているところであります。教育問題でありますので、あとの答弁は教育長にお願いをするわけであります。 次に、危険校舎についてでございますが、ご指摘の東中学校は富岡市内の小中学校舎の中でも最も建築年度が古く、昭和35年及び37年度に建てられ、築後46年が経過いたしております。強度調査を行っているのかとのお尋ねでございますが、昭和56年の建築基準法の改正以前の該当建物につきましては、耐震診断調査を平成8年度から随時実施をしております。東中校舎は平成14年度に設計図をもとに耐震第1次調査、平成16年度に耐震第2次調査を実施しました。診断結果につきましては、耐震性が低く、建てかえすることを勧めるとの結果が示されております。 私といたしましては、この判断結果を真摯に受けとめるとともに、この校舎が建てかえ基準のおおむね50年に近づいておりますので、今後建てかえをしなければならない最優先の校舎であることを重く認識しております。しかしながら、校舎の建てかえにはご承知のように多額の費用がかかります。今後市の財政推計を見きわめるとともに、現在進めております平成20年度から27年度の8年間の期間で定めようとしております富岡市第1次総合計画を策定していく中で、主要事務事業として位置づけていけるよう検討してまいりたいと考えております。具体的な建てかえ年度につきましては、この場で申し上げるわけにいきませんが、極力進めていきたいと、こういう考え方であります。 また、ほかの小中学校の校舎施設で問題はないのかとのご質問でありますが、昭和30年代に建築された体育館が吉田小学校、富中、額部小と3棟ございますので、これらの耐震補強工事の整備を図ることが重要であり、東中校舎同様に大きな課題でございます。学校施設は災害時における住民の緊急避難場所としての役割もありますので、地震に耐え得る施設でなければならないわけであります。学校施設の改修は大変大きな行政課題として受けとめまして、今後計画的に整備を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、6点目の市の職員研修についてのご質問にお答えいたします。職員研修につきましては、職員研修の基本方針に基づき、毎年度職員研修の年間計画を作成し、階層別研修を初め実務に直接かかわる専門的な研修や、職員の自主的な研修に対して補助を行う通信教育研修、または職員を研修機関等に派遣し研修を行う派遣研修等を実施しているところであります。派遣研修の中には公の研修機関への派遣のみならず、民間派遣研修実施要綱に基づき、民間企業に職員を派遣し、研修を行う民間派遣研修も位置づけられております。近年では、1週間から3カ月程度の期間で、1年度に数名の職員を派遣してきたところであります。 それでは、この質問に順を追ってお答えをいたします。まず1点目の、研修期間が2年間では長過ぎるのではないかについてお答えいたします。先ほども申し上げましたとおり、1週間から3カ月程度の短期間の派遣研修につきましては、ここ数年数名単位で実施しておりました。しかしながら、短期間の研修では公務現場と民間企業の相違点や現状、厳しさを肌で感ずるまでに至らず、受け入れ側からはお客様扱いの対応となってしまい、大きな研修効果は得られなかった面もあります。今回2年間という期間を設定いたしましたのは、初の試みであるとともに、研修結果を確認しながら実施していきたいということで、まずは1年間で協定を交わし、双方支障がない限り、さらに1年の延長が可能な協定を締結する形をとりたいと考えております。 次に、2点目の職員数に対し研修者の人数が少なく、研修波及効果が薄いのではないかについてですが、その前に次の3点目の質問で、ご指摘のように職員の配置もぎりぎりの中で配置されており、余剰職員があるわけではなく、1年間に10人の派遣も大変な中、窮状を踏まえての派遣であり、それ以上の人数の派遣は難しく、これからも継続して派遣を実施し、職員総数の1割程度が民間派遣を経験できるような体制を整備していきたいと考えております。 続いて、4点目の派遣経費についてのご質問でございます。議員さんがご指摘のとおり、派遣先ではその会社で仕事をするわけでありまして、当然労働の成果は会社側に帰属し、市民感情を考えるときに、特定企業を支援しているようなことになってしまいます。そこで、今回の派遣では職員の給与は市で負担する中で、企業側にも労働の対価として応分の負担をお願いし、市民のご理解をいただきたいと考えております。何分にも長期にわたる初めての民間派遣でありますので、よろしくご理解を賜りますようお願いいたしましまして、会派を代表しての齋藤議員さんへの答弁とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(勅使河原喜夫君) 教育長。 ◎教育長(柴﨑幸二君) 命によりまして、21番 齋藤議員さんからの教育問題についてのご質問にお答えいたします。 教員の配置についての現状はとのご質問でございますが、「子供を育てるなら群馬県」をキャッチフレーズに掲げ、「確かな学力向上」と「基本的な学習習慣・生活習慣の徹底」を目指し、県教育委員会では平成15年度より「ぐんま少人数クラスプロジェクト」を推進しております。具体的には小学校1学年及び2学年で20人から30人の学級を編成するための教員を県費により配置しております。また、31人から39人の単学級には、「さくらプラン」と呼ばれる非常勤講師を配置し、担任との協力により日常の授業に取り組んでおります。平成19年度からは該当する学級に「さくらプラン非常勤講師」を複数配置し、週5日間の個に応じたきめ細かな指導を確立できるように、体制整備を進めているところでございます。このことにより県内すべての小学校では、1、2年生につきましては実質的に30人学級が実現されるものと考えております。また、小学校3年生におきましても、現在36名以上の学級には非常勤講師を配置し、チームティーチングや少人数指導を実施しております。 平成19年度には、36名以上の学級から31名以上の学級に拡大されて、非常勤講師が配置される予定でございます。さらに、小学校4年から6年及び中学校1年から3年、人数の多い学級を対象に、「ステップアップティーチャー」と呼ばれる県費負担教職員が配置され、各小中学校には個に応じたきめ細かな指導に努めておるところでございます。 こうした本県の取り組みによりまして、各学年とも学習集団としましては、実質的には30人学級に近づいているということが言えます。また、本市の取り組みといたしましては、特別な支援を必要とする児童生徒に対しまして、市費による教員補助員を配置し、個に応じた適切な指導を支援する環境整備を推進しております。 さらに、平成19年度から、市内のすべての小中学校に図書室事務員が配置される予定であり、児童生徒が読書に親しむ環境整備を積極的に推進しているところでございます。こうした取り組みは、県が取り組む「ぐんま少人数クラスプロジェクト」と相乗効果を生み出し、児童生徒の「生きる力」をはぐくむ基盤となっていると確信しておるところでございます。 以上申し上げて答弁とさせていただきます。 ○議長(勅使河原喜夫君) 次に、個人による一般質問を行います。まず、4番議員 茂原正秀君、ご登壇の上、ご質問願います。4番。               (4番 茂原正秀君登壇) ◆4番(茂原正秀君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告しました職員の民間派遣研修についてを質問いたします。 さきの齋藤議員の質問と重なる部分もございますが、ご了承ください。平成19年度から2年間、10名の市職員が民間企業に派遣され、研修を受けることが決まっております。このことについて3点質問いたします。 まず一つ目ですが、この民間派遣研修はどのような目的で行われるのでしょうか。そして、二つ目は、民間に派遣されている期間、職員の給与などは市が負担すると聞いておりますが、この民間派遣研修全体ではどの程度の費用がかかるのでしょうか。さらに三つ目ですが、派遣先はどのような方法で決定したのでしょうか。また、具体的な派遣先をお教えください。 以上を壇上からの質問といたします。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(勅使河原喜夫君) 市長。               (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、4番 茂原議員さんの職員の民間派遣研修についてのご質問にお答えをいたします。 昨今、自治体を取り巻く環境は、人口ピラミッドでの形が崩れ、少子高齢化が急激に進展し、税収は伸び悩み、財政状況の悪化を招くとともに、地方分権の推進と相まって地方自治体に大きな変身を求められております。このような中、地方公務員も新しい発想を持ち、現代社会の直面する諸問題を違った角度から認識し、旧態依然とした体制を打破する必要に迫られていると私は考えております。このような情勢のもと、富岡市においては新しい試みとして2年間という長期にわたる研修を実施したいとするものであります。 それでは、茂原議員さんの質問に順を追ってお答えをいたします。まず、1点目の民間研修の目的についてでありますが、冒頭でも若干触れさせていただきましたが、民間企業に職員を派遣することにより、企業等における合理性やコスト意識を醸成するとともに、社会情勢を行政の立場ではなく、企業側から見詰め直し、現代社会の直面する諸問題に新たな認識を持つことで、新しい発想が芽生え、これからの行政運営に必要な幅広い能力が体得できるものと考えております。 次に、2点目の民間派遣にかかる費用についてでありますが、派遣職員は10名ですので、給与として年間約6,400万円の費用がかかる形になります。しかしながら、21番 齋藤議員さんのご質問でもお答えしましたように、企業側からも応分の負担をいただく予定ですので、その部分を差し引きますと、およそ約4,600万円程度と考えております。 最後に、派遣先の決定方法についてお答えをいたします。派遣先につきましては、金融機関を初め製造業、ゴルフ場、介護施設等であります。先ほどもお話ししましたように、財政窮状の折、研修をお願いする傍ら、負担金もいただこうという身勝手な形でありますので、好意的にそのような条件をのんでいただける企業を選択したわけであります。 次に、3点目の具体的な派遣先でありますが、かんら信用金庫、シルクカントリー倶楽部、ユウエツ精機株式会社、株式会社金沢化成、介護施設で西毛病院、ココン、こまちの7事業所を予定しております。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(勅使河原喜夫君) 4番。 ◆4番(茂原正秀君) ご答弁ありがとうございました。まず、民間派遣にかかる費用につきましては、10名という人数から年間七、八千万円ぐらいはかかるのかなと私は考えておりましたので、実際の市の負担は4,600万円程度と聞き、安心しました。しかし、民間派遣の目的や派遣先については疑問に思える点がございますので、ここからはこの点に絞って話を進めたいと思います。 まず、ご回答の冒頭の部分で、地方公務員も新しい発想を持ち、現代社会の直面する諸問題を違った角度から認識し、旧態依然とした体制を打破する必要に迫られているというお話がございました。全くそのとおりだと私も思います。しかし、実際の派遣先である事業所名を伺ったところ、疑問を持ちました。確かにどこも大きく事業をされている立派なところばかりであると思いますが、果たしてこれらの事業所で研修することが、富岡市の今後の行政にどのように役立っていくのか、私には見えてきません。研修とはいえ、市から給与をもらった上で民間企業の仕事をするのですから、その仕事を経験することにより、これからの行政に必要であるか、これまでの行政では身につけることができなかった能力を得ることができなければ、2年間で1億円近い血税がむだになってしまうことになるかと思います。 そこで、具体的に再質問いたします。まず、一つ目ですが、派遣先の決定方法についての回答の中で、好意的にそのような条件をのんでいただける企業を選択したという内容がございました。このお話を聞きますと、研修の目的は二の次で、引き受けてくれるところならどこでもいいからお願いしたかのような印象を持たざるを得ません。まさか10人もの職員を、大半が市の給与負担で2年間も研修させるのに、何を学ばせるか具体的な目標を設定しないまま決定したというようなことはないとは思いますが、派遣先7事業所、それぞれでの研修の目的をお聞かせください。 そして、二つ目は、今回の派遣先は富岡市近郊の事業所ばかりですが、例えば富岡製糸場の世界遺産登録を見据えた商業や観光の振興のために、東京の大手広告代理店などに職員を派遣し、ノウハウの取得だけでなく、今後の人脈づくりなどを進めることができれば、職員の意識をただ変えるだけでなく、富岡市の行政にとっても大きなメリットが生まれるかと思います。実際にそのような方法の民間派遣研修に取り組んでいる自治体もありますが、時代の先端を行く、日本を代表するような民間企業から、積極的に情報や知識を取り入れることを目的とするような民間派遣を、なぜ富岡市では行わないのでしょうか。 そして、最後の3番目ですけれども、民間の活力や発想を行政に取り入れる別の方法として、民間企業でのキャリアを持つ者を職員として採用することが考えられます。以前静岡県の稲取温泉観光協会が事務局長を公募しましたところ、全国から多数の応募があり、大きくマスコミでも取り上げられました。このような方法を富岡市でも行い、例えば日本を代表するような企業で活躍し、定年退職したばかりのような方々を、1年、2年の契約で数名採用し、民間活力の導入を進めるような試みを行えば、役所の非効率な部分を改善するだけでなく、恐らくマスコミでも取り上げられるでしょうから、富岡市にとって大きな宣伝効果も生まれるかと思います。職員の民間派遣とは異なるタイプのものですが、このようなアイデアを市長はどのようにお考えでしょうか。 以上を第2質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(勅使河原喜夫君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 茂原議員さんの再質問にお答えいたします。 私は、本年の仕事始めに、職員に対し平成19年度の方針を示しました。その中で、「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」、「ご苦労さまでした」等のあいさつの励行を、また職員の積極性を促すため、「率先垂範の励行」を初め、財政状況が厳しい折、職員が一丸となって「もったいない」精神を発揮し、徹底的にむだを省くことをお伝えしたところであります。また、市役所もサービス機関の一環であり、職員一人一人がそのような認識を持って取り組んでほしい旨いろいろな機会に伝えてまいりました。今回民間派遣研修を実施いたしますのも、このような精神を民間企業の中から学んでいただいてほしいという考えに基づくものであります。民間派遣といっても、あくまでこれは職員研修でございますので、その目的とするところは職員資質の向上はもとより、人間形成に尽きます。それらを踏まえて順を追って質問にお答えいたします。 まず、1点目の研修の目的でございますが、これは先ほども申し上げましたとおり、「職員の人間形成」が最大の目的であります。派遣先はそれぞれでありますが、福祉施設におきましては、高齢社会に向けた現代日本の社会実情を認識するとともに、福祉のシステムを認識し、製造業におきましては、コスト意識に基づく企業の合理性を学び、サービス産業におきましては、お客様を満足させるスキルを磨くとともに、実践的な接遇を体得し、職員の接遇を外から確認できたらと考えるものであります。 いずれにいたしましても、税金を原資として事業を行う公務員と違い、みずからの努力により、より高い利潤を追求する民間企業のシステムや民間企業の厳しさを直接体験し、納税者の立場から富岡市役所を見詰め直す機会になれば大きな収穫が得られるとともに、富岡市から全国に発信できる大きな改革が敢行できるものと確信いたしております。 次に、2点目の時代の先端を行く日本を代表するような企業への派遣を考えないのかについてお答えいたします。民間派遣の目的は、先ほどから申し上げましたとおり人間形成と考えております。議員さんもご案内のとおり、地元にもすばらしい企業がたくさんございます。今回の派遣先も時代の先端を行く企業の一つと考えておりますし、よって、まずは納税者である地元の企業に受け入れをお願いし、その成果を確認したいと考えているからであります。きっと1年後、2年後には、日本を代表するような企業へ派遣したのと同じ、遜色のない成果が得られるものと思っております。 また、富岡製糸場の世界遺産登録を見据えた商業・観光の振興のためのノウハウの取得や人脈の形成という観点からの派遣についてでございますが、これも初めての試みといたしまして、群馬県東京事務所の群馬観光プラザへの派遣も来年度予定しております。それにより世界遺産登録に向けての富岡市の意気込みが表明できるとともに、国との太いパイプが敷設できるのではないかと考えております。 続いて、3点目の民間企業でのキャリアを持つ職員の受け入れの件についてお答えをいたします。昨今全国の自治体や学校等におきまして、民間活力の導入が取りざたされており、それなりの成果が上がっている事例も聞き及んでおります。富岡市におきましても民間派遣研修と同様、このような選択肢も当然考えるところでありますが、この件については、今後もろもろの事例を研究する中で十分検討してまいりたいと考えております。 以上、再質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(勅使河原喜夫君) 4番。 ◆4番(茂原正秀君) ご答弁ありがとうございました。先ほどのお話の中に、「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」などのあいさつの励行という部分がございましたが、あいさつの励行は大変結構なことであると私も思います。しかし、市役所が一般の小売業やサービス業の接客のように、さまざまな手続に来られた市民の方に対し、「ありがとうございました」と言うことには、私は少々違和感を持っております。市役所は営利目的の事業所ではないのですから、民間業者のような丁寧な対応は当然必要でしょうが、表現は「ご苦労さまでした」などの別のものがよいのではないかなと感じております。余りこの点に触れますと、話の焦点がずれてしまいますので、ここからはまた本題に入ります。 まず、研修の目的について、人間形成が最大の目的という部分がございました。この点にも少々違和感を持っておりますが、民間の精神を学ぶとか、人間形成というような内容が、そういうものが大きな目的で、市民の方々が納めた税金から給与をいただく職員が民間企業に派遣され、研修とはいえ、その会社の営利事業に取り組むのは、私は少々おかしいのではないかと考えます。民間派遣でも、例えば市の広報を作成している、担当している職員が、広報を作成するのに必要な技術や情報を得るために、それを教えていただけるような、そういうノウハウを持っている企業へ行くのでしたら、それは後に身につけた技術を使って、よりレベルの高い広報をつくったり、それまで業者に外注していた作業を職員の手で行うことができれば、コストを下げることにもつながるでしょうから、このような具体的な目的やメリットがある民間派遣研修なら、行う価値は十分にあると思います。しかし、今回の民間派遣は、福祉施設では福祉のシステムを認識する、製造業ではコスト意識に基づく合理性を学ぶなどの説明がございましたが、では具体的に何を学び、それを後にどのような形で、行政の中の仕事で生かすのかがちょっとないように、ここまでのお話では感じます。 さらに、派遣される職員は30代、40代とお聞きしておりますが、これまでのキゃリアを生かして、これから第一線で役所の仕事を行うべき、そういう方々を2年間10人も出すという点も懸念されます。中心になるべき10人の人間が2年間もいなくなることで、行政の運営は果たして大丈夫なのか、支障はないのかを考えますと、そこまでしてこの民間派遣は行うべき事業なのだろうかと疑問に思います。 また、現在の厳しい財政状況という面から考えても同様です。民間の精神を学ぶとか、人間形成という、後に効果をはかることが非常に難しいようなあいまいな目的のために、2年間で1億円近い費用をかけることが、今の財政状況の中で果たしてすべきことなのか、極めて厳しい財政にもかかわらず、このような事業がどんどん決まって進められていこうとすることにこそ、富岡市のコスト意識の欠如や、県内12市の中で一番悪い経常収支比率を生んだ体質が潜んでいるように私には思えてなりません。少々厳しい表現になってしまいましたが、以上の点を踏まえた上で再々質問いたします。 まず、一つ目ですが、極めて厳しい財政状況のために補助金の見直しや人件費のカットなどの行政改革を進めている中、職員の人間形成を最大の目標とする民間派遣を、このような大きな規模で行うことに対し、私は疑問と懸念を抱いておりますが、財政事情には目をつぶっても職員の人間形成を優先して行わなければならない理由とは、どのようなものなのでしょうか。 そして、二つ目ですが、2年後民間の精神を十分に学び、人間形成も終えた10名の職員が役所に戻ってから、その10名の職員が他の職員に対して民間の精神を指導するのでしたら、最初から民間の精神を十分に身につけている方に来ていただき、指導してもらった方が、早く指導もできますし、低い費用でできるかと思いますが、そのような方法では問題なのでしょうか。 また、もしも2年後には継続して、別の職員を再度民間に派遣をしていく予定がおありのようでしたら、その後の方針もお聞かせください。 以上、第3質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(勅使河原喜夫君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 茂原議員さんの再々質問にお答えいたします。 先ほどから答弁内容につきまして、私の考え方が十分にご理解いただけないのは甚だ残念であります。さて、平成12年4月に地方分権一括法が施行され、機関委任事務制度の廃止と事務事業の再編成が行われ、適切な役割分担により、国と地方の関係は従来の主従の関係から、対等協力の関係へと変化をし、これからの地方自治体は与えらた資源を有効に活用し、独自で適切な施策を展開する能力を持つ必要に迫られていることはご承知のとおりです。今後も地方自治体にはもろもろの権限が移譲され、おのおのの自治体がみずからの考えでユニークな政策を形成し、それらを実施するに当たって、何よりもまして必要になってくるのが優秀な人材であり、またその育成にあると考えております。職員の人間形成はもとより、新しい時代の流れに沿った職員の意識改革がより重要であると考え、今回の民間派遣研修に至ったわけであります。現在市におきましても、この人材育成、また人間形成のために数々の教育や研修を実施しているところであります。 しかしながら、この人材育成は一朝一夕にしてかなわないのが現実であります。いろいろな研修等を実施するに当たっても、即その効果が目に見える形であらわれてくるわけではありません。今回の民間派遣研修の収穫や効果があらわれてくるのも、ある程度の時期を要するものと考えております。 そこで、ご指摘の財政窮乏の折、人間形成にかかわる派遣研修をなぜ優先するのかについてお答えをいたします。かねがね申し上げましたとおり、人間形成、職員の意識改革等の重要性につきましては、十分ご理解をいただけたものと思います。現在市におきましては、行政改革の真っただ中であり、職員数も平成22年4月1日を目途に13%の削減を目指しております。このような情勢の中で先を展望すると、少数の職員で最大の効果が上がる体制を早急に構築する必要に迫られております。今回の派遣研修も、現在のぎりぎりの職員数の中から派遣者を選出するもので、別枠で派遣するわけではありません。窮状を踏まえての派遣であり、先ほど申し上げました事情を勘案する中で対応するものでございます。よって、各職場における職員一人一人の負担は当然増してくるものと考えますが、将来の体制を先取りした形を考えているからであります。 次に、2年後にも継続して派遣研修を実施するのかということですが、こちらは21番 齋藤議員さんのご質問の中でもお答えいたしましたように、最終的に職員の1割程度が民間派遣を経験できるような形を考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 また、民間派遣経験者が研修終了後の職員の指導に当たる方法及び民間の精神を踏まえた方からの指導を仰ぐという方法につきましては、あくまでも職員にみずから民間の環境に身を置き、民間の精神、考え方を身をもって体験させたいものであり、間接的な指導については現時点では考えておりませんので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 以上、よろしくご理解のほどをお願い申し上げまして、答弁といたします。ありがとうございました。 △休憩      午後 3時14分休憩 ○議長(勅使河原喜夫君) 休憩いたします。 △再開      午後 3時26分再開 ○議長(勅使河原喜夫君) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(勅使河原喜夫君) 次に、28番議員 加納紀一郎君、ご登壇の上、ご質問願います。28番。               (28番 加納紀一郎君登壇) ◆28番(加納紀一郎君) 議長のお許しをいただきましたので、最終のお疲れのところ、私の質問を聞いてください。しゃべるより聞く方がきついと思います。手短に、では質問させていただきます。 このたび富岡にとって有史以来3回目のまちづくりのチャンスが到来しました。私が小学校6年のとき、「富岡の生い立ち」という話を、隣のひらのやさんが、宮崎から来たときに、隣の佐藤次郎さんのお父さんに聞きました。ここは何もなかったところだということでした。見沢計画書を、中野代官にいただいたということで、佐藤さんがこの町を案内したということです。そのときに行われた第1回目のまちづくりは1630年ごろから12年間当時まちづくりにかかっておりますので、中野代官を筆頭に秋畑の小幡領の増田川だったところを、高田川と鏑川の中州の新田開発です。新田開発といっても田んぼをつくるわけではなく、全部麻と桑畑で、ほとんど上畑、中畑、下畑と、今の富岡製糸場は下畑という場所なので、一番作物のとれないところというところだったのだそうですけれども。そして開墾と南牧からの砥石と麻を運搬、それと絹の商売の中継地点として、今の瀬下あたりに商店があったものですから、それのまちづくりを行ったということです。ほとんどの人たちが瀬下、そして宮崎から来たのですけれども、中には近江商人、新潟の商人、そして滋賀、静岡の人たちがテナントとして店を開いたということが言われております。 私の家の前は道が10メートル66センチ、先日川越に行ったとき見た川越のメーンストリートは、伝建地区という伝統的建造物保存地区なのですけれども、その地区の真ん中を通っている道路が10メートル80センチでした。これは先日まちづくり協議会で一緒に連れて行ってもらった細谷部長と一緒に、メジャーを持ってどのくらいあるのだろうということではかってみました。ほかの道路は5メートル80センチで、物すごく狭いところにも歩道がありました。そういうことで、これからまちづくりが行われようとしています。 第2回目は明治5年、1872年の官営製糸場開設による住民によるまちづくりが行われた。そのときには行政とかというものはなかったものですから。先日の今井幹夫先生の話によりますと、長野、埼玉、地元の人たちは意外と富岡製糸場に繭を持ってこなかったのです。地元の人は自分ちで手繰りをして糸にして、かんざし屋とかそういうところに売っていました。地元の人でなくて埼玉、長野のように遠くの人が、主によく来た。だから信州屋さんは、長野県なのだろうなという感じを受けると思います。その人たちが大八車で持ってきたときに、宿泊をするところがない、食べるところもないということではしようがないということで、そういうテナントで一旗もうけようという、はたごとかそういうふうなもので、民間がどんどん、どんどんそういうものをつくって、そのころは物すごい隆盛をきわめていたということが言われています。 そして、今回は私は3回目の富岡製糸場の世界遺産目指しての景観法に基づくまちづくりではないかなと思っています。そもそもまちづくりというものは、景観法を伴った、まちづくりは、みんなで景観を決めてこういうまちにしようというものを、景観法を伴った地域遺伝子の伝承ということと思っています。このまちづくりは今後100年、200年私は可能ではないかなと思います。それを継続可能なロハスと言いますけれども、Lifestyles of Healthand Sustainability、ちょっと難しいのですけれども、これはにぎわい課の高橋係長にとつとつと教わりました。Sustainabilityというのは何だと、継続可能。それは地域遺伝子がもたらすまちの遺伝子、要するに地域の遺伝子だと、人間にはDNAがみんなあるように、その町々にはその遺伝子を伴ったまちづくりを行っていると。そういえばどこのまちへ行っても個性があり、今金太郎あめではないですけれども、どこを切っても同じような区画整理事業ということよりも、そのまちの個性に合ったまちづくりを行わなければならないということが言われております。 そこで、質問いたします。地域遺伝子であるならば、住居表示による旧町名の復活を実現する考えはないか。これについては私過去に5回質問しています。住居表示の問題について5回も質問しております。一番初めの答弁のときは、審議会を設けてすぐに行うというふうな、住民合意するためにコミュニティを開いて行うというふうなリップサービスみたいな感じで、非常にいいお答えをいただきましたけれども、その後だんだん、だんだんお答えが悪くなってきまして、最近では住民発議でなければだめだなんて言う。だけれども、行政が行わなければ、これはできないと私は思うのです。住民ができるわけがないと思うのです、旧町名の復活を、住居表示に使えるよう考えていただきたい。 おわかりのとおり、富岡製糸場を1番地として、蛇が蛇行しているように地番が振ってあるのでわかりません。特に選挙になりますと、富岡市富岡何番地と言われても、ゼンリンの地図を、ゼンリンなんて言葉を言ってはまずいですけれども、地図帳を広げても全然わからない。七日市なんか特にわからない。物すごく地番が乱れているから、立候補する人は大変だろうなといつも思っています。また、質問させていただきます。富岡、七日市以外はほとんどそれはできています。上小林の人には上小林の地域遺伝子がずっとあるだろうし、相野田の人には相野田の地域遺伝子がずっと継承されている。富岡にはそういうことない、だからしたがって富岡には上町、それから仲町、城町、瀬下、宮本町、そういう名前がある。これをどうにかして復活してもらえないだろうかなと思っています。 次に、街区の中で立ち寄れるアンカーポイントを定めて来客の誘導を図ることはどうかと、先ほども富岡製糸場の周辺のことを、駐車場を設けてやるというふうなことを言いましたけれども、アンカーポイントというのは、船が停泊するときはアンカーというのをおろします。そしてそのアンカーによってそこに停泊するということで、まちを歩いて、ただ製糸場を見て、そしてバスに乗って帰るということではなくて、何か寄る、そのために「道の駅」だと思うのですけれども。「道の駅」一つだけではだめなので、私は閉鎖されております吉野呉服店、今シャッターが閉まっているのですけれども、吉野呉服店、それから市役所の前にあります富岡倉庫、これをアンカーポイントとして定めていって、何かそこで実験や体験や、そういうものをしながら来客を誘導していただければ、富岡の経済も、この間かんら信金が推計した経済効果の84億9,000万円という、驚くべき額の経済効果が自然と出てくるのではないかなと思っております。 3番目として、富岡製糸場の保全と利活用の計画は、19年度、20年度に計画を立てると言われていますが。その計画の策定のポイント及び組織はどのようなものを考えているのか、質問いたしたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上で壇上からの質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(勅使河原喜夫君) 市長。               (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、28番 加納議員さんのご質問に順を追ってお答えをいたします。 初めに、住居表示による旧町名の復活を実現する考えはないかとのご質問でございますが、本人からも言われておりますように、今回6回目の質問だということで、大変こだわっているのかなという感じがいたしますが、加納議員さんもご承知のように、一昨年の17年6月の議会で質問をしたようであります。そのとき当時の市長さんはこのように答えております。現行の住居表示は、土地の地番と住所とが一致しており、既に半世紀が経過して市民に定着し、また愛着を持たれていること、高齢者が増加している中で、住居表示方式を変更することにより、市民に混乱と負担をかける心配があること、また行政区の統廃合や住居表示について、市民の皆さんが自発的に議論をしていただきたいことと、このような答弁でありました。 現在市では、富岡製糸場の世界遺産登録を見据えたまちづくりを進めるために、富岡市まちづくり計画を策定し、その計画に基づいた施策を展開しているところでございます。この計画では、地域固有の資産である自然や文化などを体験するとともに、街頭の歴史性を考慮しながら、道路の整備やまちなみの景観形成などを進めているところであります。まちづくりを進める上では、ハード面である社会基盤整備とともに、ソフト面で文化や商業などの振興も大切であり、地域固有の歴史を念頭に置く必要がございます。そのため住居表示は町名変更も含めてまちづくりを進める上で大切な事項ではありますが、地域の皆さんと密接にかかわる問題でありますので、市民の皆さんとの合意形成が不可欠となります。したがいまして、直接影響を受ける七日市地区や富岡地区の市民及び事業者の皆さんで議論をしていただき、また行政に対するご意見を伺い、市民本位の住居表示はどうあるべきかを慎重に進めていく必要があると考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 次に、街区の中で人々の立ち寄れるアンカーポイントを定めての来客の誘導を図ることはどうかにつきましてお答えをいたします。富岡製糸場の世界遺産登録を見据えたまちづくりを進める上で、1月23日の世界遺産暫定リストの国内決定は、今後に向けて大きな第一歩を踏み出すとともに、大きな転機となりました。既に連日の新聞報道等でごらんのとおり、暫定リストの国内決定により、富岡製糸場には従前にも増して多くの方々が訪れているわけでございます。このような大きな変化の中で、まちづくりを進めていく重要なポイントは、富岡製糸場への来場者をいかに富岡のまちなかへ誘導するかということであります。 昨年策定いたしました富岡市まちづくり計画でも、富岡へ訪れる人にはまちなかを歩いていただき、まちなかの回遊性を高めることを挙げております。そのための施策として、まちなかを歩いていただくための道路整備計画を初め、歴史的建造物の保全活用、商業、観光等の活性化に向けた施策の展開、界隈性ある飲食店街の整備と路地の再生、まちなかを歩いていただくための駐車場整備とサイン計画などを盛り込んでおります。 その具体化の第一歩といたしまして、昨年11月から富岡製糸場への車の乗り入れを禁止し、富岡製糸場の周辺部に駐車場や大型バスの乗降場を配置し、富岡製糸場を訪れる人にはまちなかを歩いていただいております。このことによりまちなかには人の波ができ、まちなかの様相が一変した感があります。それにあわせてまちなかで商売をしている方にも、前向きに事業を展開する動きが出てきたようであります。また、先月1カ月間にわたり開催をさせていただきました富岡製糸場の世界遺産暫定リスト国内決定の記念イベントは、富岡製糸場を訪れる人をどのようにまちなかへ誘導すればよいのかを検討する上で、重要な意味を持っており、まちづくりの方向性を探る試金石と言えるのではないでしょうか。 記念イベントでは、城町通りでのテント村の出店、まちかど遊YOUプラザのコンサート、駐車場からの歩行者動線を調べるための交通量調査、さらには平日における物産品の販売調査など、まちなかの回遊性を促し、今後のまちづくりを進める上で参考としなければならない催しを盛り込んだわけでございます。これらのことを検証しながら、さらにまちなかの回遊性を高める施策を展開してまいりたいと考えております。 さて、まちなかのにぎわいを創出し、活力に満ちたまちづくりを進めるためには、まちなかに人の集まる拠点づくり、加納議員さんのおっしゃるアンカーポイントを定めることは必要なことであり、富岡市まちづくり計画においても、富岡製糸場を核として「まちの駅」、旧吉野呉服店、富岡倉庫などを拠点として、まちなかの回遊を図ってはどうかという提案をしているところであります。富岡のまちなかには明治から昭和初期にかけての伝統的な町家建築や蔵などが点在しております。これらの歴史的建造物を富岡にふさわしいまちなみ景観の観点から保全していくとともに、市民活動や商業活動、観光振興などの拠点として活用していくことが、まちなかの回遊を促すと考えております。 さらに、富岡製糸場とまちなかに点在する歴史的建造物との関連性を調査したり、富岡のまちの生い立ちをひもといたりすることが、まちなかの魅力を高めることにもつながります。また、交通の結節点であります上州富岡駅からの富岡製糸場までのアプローチや、車で富岡を訪れる人の玄関口であります駐車場の配置計画も重要となります。そのため駐車場は1カ所に集中させるのではなく、上町、宮本町、仲町へ分散し、それぞれの駐車場から富岡製糸場までの歩行者動線の多様化を図っております。 さらに、まちなかを回遊するための歩行者動線の構築や、まちなみの景観形成など、総体的にまちの魅力を創出する必要がございます。また、まちの魅力はそこに住む人たちとのふれあい、コミュニティも重要な要素となり、生活感のあるまち、住んでいる人が生き生きとしたまちでなければならないと考えております。来街者に歩いてもらえるまちづくりを実現させるのには、回遊性と拠点づくり、さらに人の流れを生み出すための仕組みが必要であります。このような観点からまちづくりを進めることで、住んでいる人や次代を担う子供たちが誇りとなるまちになり、訪れた人は再び訪れたくなるまちに、にぎわいと活力のある持続可能なまちになると考えております。 なお、詳細につきましては、世界遺産推進部長から答弁をいたしますので、よろしくお願いをいたします。 続きまして、三つ目の富岡製糸場の保全と利活用は、19年度、20年度に計画を立てると言われているが、その計画と策定のポイント及び組織はどのようなものを考えているのかとの質問にお答えをいたします。 富岡製糸場の保全と利活用については、整合性を持たせて一体のものと考えております。保全の部分につきましては、現在教育委員会文化振興課が窓口となり、昨年の6月から富岡製糸場調査検討委員会を設置し、保存管理計画の策定作業を進めているところであります。この保存管理計画は、富岡製糸場の今後の保存管理と整備活用の指針となるためのものであり、策定作業期間は平成18年、19年度の2カ年計画で行う予定であります。なお、18年度については、主な現状調査の実施、19年度は保存修理計画、復元整備計画、環境保全計画、管理防災計画等について検討を行い、「旧富岡製糸場保存管理計画」としてまとめるとともに、今後の整備活用に向けて基本的な方針をあわせて盛り込む予定となっております。 保存管理計画並びにその後の整備活用の計画は、当然ながら文化庁の指導のもと策定するもので、最終的に報告書として文化庁へ提出するものでございます。また、富岡製糸場の利活用計画につきましては、富岡製糸場の文化財的な価値を生かした計画づくりを中心に、計画策定年度を平成19年度及び20年度の2カ年を予定しております。この活用計画のポイントといたしましては、富岡製糸場の建造物並びに近代産業遺産としての特徴や価値づけをどのように行うか、展示内容や場所の選定、時代、時代に合わせた新たな魅力を引き出し、価値の再認識につながるエリアの設定や管理運営計画など、具体的な項目に分けて検討していくことが大きなポイントとなると考えております。 なお、活用計画の策定組織など具体的なことにつきましては、世界遺産推進部長より答弁をいたしますので、よろしくお願いいたしまして、私の壇上からの答弁といたします。 ○議長(勅使河原喜夫君) 世界遺産推進部長。 ◎世界遺産推進部長(細谷義昭君) 命によりまして、28番 加納議員さんのにぎわいと活力に満ちたまちづくりについてのご質問にお答えをいたします。 先ほどの市長答弁のとおり、来街者に歩いてもらえるまちづくりを実現させるためには、回遊性と拠点づくり、さらに人の流れを生み出すための仕組みが必要でございます。まちなかを歩いてもらうための拠点づくりといたしましては、富岡市まちづくり計画にも位置づけてございます歴史的建造物の活用が挙げられております。そのため今年度建築士会富岡支部の皆さんや、ボランティアの方々にご協力いただきまして、富岡製糸場周辺の歴史的建造物の調査を50棟ほど実施をいたしました。調査の内容といたしましては、建物の配置や特徴的なデザインなどを調べるとともに、建物が建築された年代や建物の由来、さらには富岡製糸場とのかかわりなどの聞き取りをさせていただきました。この調査はまちなかの回遊性を促すために活用するとともに、将来的には文化財登録制度を活用したまちづくりも視野に入れた基礎資料として、まちづくりを進める上で大きな役割を果たすものと考えております。 また、富岡を訪れた人への「おもてなし」という観点から、本年度住民参加型まちづくり研究会で、「おもてなしマニュアル」を作成するとともに、おもてなしの心を示す「小型ののれん」を商店に配布させていただきまして、来る3月24日に実施されますJRの「駅からハイキング」のイベントにおきまして、おもてなしの実践をしていくこととなっております。 以上が具体的な取り組みでございますが、歩いてもらえるまちにするには、回遊性を図るための拠点づくりが必要であり、歴史的なものを生かすことが大切であると考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 次に、富岡製糸場の活用計画の策定に当たる組織でございますが、現在の富岡製糸場調査検討委員会を発展的に拡大いたしまして、「(仮称)富岡製糸場整備活用計画策定委員会」として新たに立ち上げていきたいと考えております。また、市民公募による「(仮称)富岡製糸場整備活用市民委員会」を組織いたしまして、文化財に対する整備活用計画の基本を把握していただきながら、幅広い意見を提案していただけるワークショップの場をつくりたいと考えております。このワークショップで出された貴重なご意見やご提案につきましては、許される範囲内で富岡製糸場内で実験的に行っていきたいと考えてもおります。試験的に実施することにより、その反省点や検討材料、課題等が明らかになりまして、今後の整備活用計画に生かすことができるものと考えておりますので、どうか加納議員さんにも趣旨をご理解いただきまして、ご指導賜りますようお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。 ○議長(勅使河原喜夫君) 28番。 ◆28番(加納紀一郎君) ご答弁ありがとうございました。こだわって住居表示による旧町名の復活ということを質問した理由については、どこのまちに行っても旧町名というか、町名があります。先日行って見学させていただいた川越では、10カ所町名がありまして、その真ん中に伝統的建造物群というものがありました。その伝統的なまちは、幸町といういい名前がついていまして、宮前とか、城下町というように名前がついているのです。富岡は残念ながら城下町ではないのですが、名前が残っているものは上町、それから仲町、下町とか、瀬下があります。だから私は地図に載せるのも、そういう名前を載せていただいて、まちの中に看板が立っているのは、宮本町の街頭にある「宮本町振興会」だけです。上町には何もありません。城町にも何もありません。仲町にも何もありません。 したがいまして、先ほどの答弁でも、市長の予算大綱にも「城町通り」と書いてあり、宮本町駐車場のように旧町名の名前はどんどん出てくるのです。一般の人たち、要するに来訪者は旧町名を全然わからないし、宮本町ってどこですかと聞かれることがあるだろうし、要するに通りの名前がないということで、「富岡製糸東側通り線」、東側通り線ってどこかなと、一瞬考えなければならない通りの名前を言っているので、これは何とかしなくてはならないなと思っているからであります。少なくともまちの表示は、お祭りのときだけ地域遺伝子が発揮されて、上町い組、南仲組とか、瀬下組とか、お祭りのときだけ旧町名を出すようなことをやらないで、ずっとそのまま旧町名での表示を、簡単ですぐわかるような表示にしたらいいと思うのです。 そういうことで、今すぐでなくてもいいですけれども、まちづくりが完成しつつあると感じたときや、景観法も伴ってまちづくりが完成しつつあるなというときには、旧町名による表示を前面に出して、食事をとるところの地図がありますけれども、あれには上町通りが「254」ということだけ表示されていて、地図を見ている人があれ、この通りには何もないのですかと聞かれたものですから、私はここは宮本町といいまして、あそこに神社がありまして、製糸場にはこう行くのですよと、案内したことがありました。宮本町通りという名前をつければ、歴史ある富岡、もう富岡は開発されて400年ぐらいたっているのですけれども、そういうDNAの伝わり方というのを継続的にやるのがいいのではないかなと思っております。これから100年、200年、富岡の中心市街地が発展するのがいいのではないかなと思いますけれども、考え方をもう一度だけ市長、答弁してください。賛成だったら、これやりますと言ってください。 それから、2番目のアンカーポイントなのですけれども、富岡倉庫は蔵づくりのすばらしい建物です。地所は諏訪神社の持ち物で、富岡倉庫から権利だけ返還していただければ、あそこを全面的に買ったのと同じだと私は思っております。諏訪神社の宮司さんに聞いたら、初めは年間600万円の地代だったのですけれども、今は480万円の地代で、それを払ってくれればどこに貸してもいいのですよ、加納さん借りてくださいよというふうなことも言っていました。富岡倉庫の中の中身を見ますと、富岡市のものが大半入っています。それで、富岡市はお金を富岡倉庫に払っています。それなら富岡倉庫の権利を買った方がいいのではないかと思うのです。そしてあそこに、1,200坪ですので、バスの停留所もいいでしょうし、「道の駅」的なお土産屋でも、テナントで貸してもいいでしょうし、いろいろな形の中でできるのではないかなと思います。 それと、吉野呉服店は、前市長のときに153万円をかけて調査しました。この建物がどういう建物であるか、何年ごろできたのか、補修復元をするのには幾らかかるかというのも調査済みでございます。したがいまして、そのことについては答弁の中でも言われていましたけれども、吉野呉服店、富岡倉庫をどうするのか、買うのか、それとも借りるのか、どちらがいいのか。川越にもありました。川越の歴史資料館は市が蔵づくりを買っております。面積的には300、川越へ行きますと川越の博物館に入ります。それで川越の歴史がわかりますから。私どもでも寄らせていただきましたけれども、歴史がわかりますから。博物館と資料館はほとんど寄ります。それによって川越のまちがどうして蔵づくりなのだろうなということがわかるということです。 まちなかでイベントをやっていても、おもしろいまちだということは、印象がないです。富岡は花柳界も栄えたおもしろいまちであるような気がしますので、製糸場の繁栄とともにでき上がったまちづくりということで、アンカーポイントが私は一番大切ではないかなと思います。バスに乗って立ち寄って帰ってしまうのでは意味がないです、経済効果というものがないです。富岡を日本全国に有名にさせるのは、リピーターをふやすアンカーポイントいかんによって、富岡のお土産を買う、そしてまちを歩いていい店だなと感じ、景観法に伴ったまちがあるというように、アンカーポイントになるのは蔵づくりばかりではないです、蔵づくりなんてどこにもあります。そうではなくて、富岡にふさわしいまちづくりを、景観を誘導するような形の中でやってください。 ちょっと前までは区画整理事業ということで、まちの中の人たちは、それによってどういう店舗を展開しようか、どういうふうにしようか、補償金を6割いただいて、どういうふうにしようかというのをみんな考えておりました。そのときにも、ではどうせ壊すのなら下水道も一緒にやろうかなというように考えております。私は景観法の形成によってまちづくり助成金とかなんとかというようなものは、いろいろな種類の中で国がお金を出してくれると思っております。川越も初めは100万円だったのですけれども、200万円出しました。日本全国で一番多い1戸に対する補助金というのは800万円でした。その店舗は、歴史的建造物でした。富岡もそのようにしなければ、今のまま、シャッターを閉めたままになってしまう。シャッターをあけたり、店舗も展開できたり、おもしろいまちにするというのは大変ではないかなと思う。商店の皆さんとお話ししたら、そういうふうなことを言っておりました。 したがって、行政のやることは電柱の地中化と、道路の整備とアンカーポイントへの誘導と、まちの店舗をいかにきれいな景観にしていくかと、景観法はそのためにあるのです。景観というのは文明と文化、自然と人間社会のありようを視覚的に表現した地域遺伝子なのだということを、ぜひご理解願いたいと思っています。 以上で再質問は終わります。 ○議長(勅使河原喜夫君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 28番 加納議員さんの第2質問にお答えをさせていただきたいと思います。 住居表示につきましては、加納議員さんが言われる考えは私も理解ができます。しかし、行政が率先してそれをやることはいかがかなと、加納議員さんは行政がやらなければできないよと言われるのですけれども、それはその部分もあるでしょうけれども、やはり先ほどご答弁させていただきましたように、長い歴史があって、そこに住んでいる人たちの思いもあるでしょうから、できれば地域の皆さんからこうしてほしいということがあれば、より可能性が高いのではないかと私は思っておりますので、ぜひ今度の選挙にその辺をしっかりマニフェストをつくってやったらいかがでしょうか、ご提案を申し上げましょう。 二つ目の、アンカーポイントにつきましては、全く私もそのとおりだと実は思っております。吉野さんという固有名詞も出ましたし、富岡倉庫という固有名詞も出ましたけれども、実は横山理事長さんとお話をさせてもらう機会がありました。できれば行政がそのものを買ったり、あるいは借りたりするのでなくて、かんら信用金庫として活用できないかと、そういうことをお願いできませんかねと、申し込みをしております。そういう中で行政とどのくらい協調してそれができるかということも、一つの方法ではないかと思っておりますので、その重要性は十分認識しながら、これから取り組んでまいりたいと思っております。 また、それぞれ景観条例の中でまちなみをつくるときにどうしたらいいか、あるいは補助金をちゃんと出しながら保存すべきだというご提案だと思います。私もそのとおりだと思います。ですから、できれば幾つかのモデルをつくって、まちなみを直していただくものについては応分をの負担をしたらいかがかということもこれから考えさせていただき、景観条例の中で取り入れられれば取り入れていきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 また、富岡倉庫の権利等あるようでありますが、ご承知のようにまちが今保管場所として借りているようです。そのお金もかなり払っているということも聞いておりますが、ご提案の趣旨を十分理解しながら今後検討してまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 以上です、答弁漏れはないですね。 ○議長(勅使河原喜夫君) 28番。 ◆28番(加納紀一郎君) 通りの名前なのですけれども、川越の地図には通りが出ています。富岡製糸場東側通り線なんて言わないで通りの名前を何とかつけていただきたい。私は片倉工業さんが製糸場を60年間もきちんと保存をしてくれたことはすばらしいことだから「片倉町」とかというような名前で、私は記念として町名を残しておくのがいいのではないかなというように思っておりますので、それも考慮していただければ、富岡の名物にもなるでしょうし、住民もわかりやすいと思います。それは予算大綱の中にも、富岡製糸場東側通り線の電柱地中化というふうなことを書いてありましたから、これは何とかしなくてはならないなというように思っています。城町通り線もそうです。よろしくお願いします。 ほかの問題については、要するに景観法を伴った助成ということなのですけれども、長い時間がたちますと、商人の人たち、おかげさまで2月は2万何千、今まで一人も通らなかったのが、バスの場合には、上町の乗降場からおりますと、あそこを往復してくるだけなのですけれども、ほかにおもしろみのあるものは何もないから、シャッターが閉まったところは歩いたってしようがない、だからそのまま行ってしまいますけれども、それを何とか早くしてもらいたいなと、アンカーポイントを早くしてもらいたいなということと、そのアンカーポイントのことともう一つ、ぞろぞろ、ぞろぞろ通りますと商人は焦ります。あの人たちを何とかゲットしなければならないと焦っております。 したがいまして、その景観法をもう少し皆さんと話し合いながら、川越では自主協定というのをやって、景観地区の設定、川越10カ所の自主協定ということでやりましたけれども、早くして助成金をいただくならば、宮本町も昼間臭いなというような、夏になると臭いというようなことではなくて、公共下水にしたい。商人のうちは一番後ろに浄化槽があります。それと、雑排水は全部神田用水に流れています。私のところは神田用水と、それから雑排水のところといろいろな形の中で、その上の歩道を歩いています。したがいまして、川越と同じような形で早くつなげて、ごくわずかなのです、今下水道につながっている商家、民家がごくわずかなのです。それは区画整理のときに、壊したときにやろうというふうなことだったのです。だから助成金をたくさんいただいて、それも一緒にできれば、店舗の展開ができればありがたいなというふうな気持ちですので、その辺早急にできるようなことで提案をいたしたいと思います。景観に対する助成、景観法に基づいたもの、蔵づくりはそんなにありませんので、蔵づくりではなくて、まちの、富岡の世界遺産に合った店舗というふうな形の中でモデルケースを早くつくっていただき、そして助成をたくさん、景観法に基づいた助成をしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(勅使河原喜夫君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 加納議員さんの再々質問について、今まちの通り名等も含めて町名をつけたらどうかと、こういうご提案と同時に、片倉さんが長い間富岡に貢献してくれたと、そういうことも含めて行政としても考えたらいかがかと、こういうふうにご理解するのですけれども、それでよろしいですか。                (「はい」の声あり) ◎市長(岩井賢太郎君) そういうことも含めて先ほどご答弁させていただきましたように、通りの名前一つ変えるのにも、やはりその地域の皆さんの考え方が大変必要だというふうに私は認識をしております。再々答弁でこのような答弁をするのは申しわけないのですけれども、そういうつもりがありますので、ぜひひとつ地域の皆さんからそういうものを盛り上げていただいて、ご協力いただければありがたいと思っております。 そのほか、助成金の問題も先ほど申しましたように、景観条例の中で幾つかのモデルをつくって、そういうものが早く市民の皆さんや商店の皆さんに提案できるように努力をしていきたいと思っておりますので、そのためにはぜひ皆さんのご協力もいただければありがたいと思います。 以上であります。 △延会 ○議長(勅使河原喜夫君) お諮りいたします。本日の会議は、この程度にとどめ延会といたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(勅使河原喜夫君) 異議なしと認め、よって、本日の会議は、これをもって延会とすることに決しました。 次の本会議は明日午後1時でございますので、間違いのないようにお願いしたいと思います。 長時間にわたりまして、大変ありがとうございました。                               午後 4時12分延会...