安中市議会 > 2015-12-16 >
12月16日-02号

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  1. 安中市議会 2015-12-16
    12月16日-02号


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    平成27年 12月 定例会(第4回)             平成27年第4回安中市議会定例会議 事 日 程(第2号)                          平成27年12月16日(水曜日)午前9時開議第 1 一般質問    小 川   剛 議員    柳 沢 浩 之 議員    小 林 克 行 議員    櫻 井 喜久江 議員    佐 藤 貴 雄 議員    遠 間 大 和 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(22名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     7番   太  田  進  一  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   茂  木  一  義  総 務 部付   田  中     毅      財 務 部長   中  嶋     薫  部   長  市 民 部長   佐  俣  信  之      保 健 福祉   上  原     茂                          部   長  産 業 部長   竹  内  克  美      建 設 部長   猿  井  晴  一  上 下 水道   小 板 橋  利  明      松 井 田   佐  藤  正  二  部   長                   支 所 長  公   立   神  宮     潔      秘 書 課長   須  藤  和  俊  碓 氷 病院  事 務 部長  企 画 課長   萩  原     稔      財 政 課長   大  塚  清  隆  環 境 推進   真  下     明      ク リ ーン   石  原     勉  課   長                   セ ン ター                          所   長  健康づくり   三  宅  陽  子      介 護 高齢   小  原  加 代 子  課   長                   課   長  土 木 課長   小 板 橋  孝  治      建 築 住宅   角  井  富  夫                          課   長  地 域 振興   新  井     潤      監 査 委員   安  藤  忠  善  課   長  農業委員会   小  林  俊  夫      会計管理者   品  川  仁  久  事 務 局長                   (会計課長)  教 育 長   桑  原  幸  正      教育委員会   田  村  昌  俊                          教 育 部長  教育委員会   樺  沢  雅  弘  学 校 教育  課   長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   嶋  田  一  弘      事務局次長   猿  谷  俊  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   原        守      庶務係主査   田  中  尋  子  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(吉岡完司議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時01分) △一般質問 ○議長(吉岡完司議員) 日程第1、一般質問を行います。  質問は、通告一覧表により、順次これを許します。                                                         ◇ 小 川   剛 議員 ○議長(吉岡完司議員) 9番、小川剛議員の登壇を願います。  小川剛議員。               〔9番 小川 剛議員登壇〕 ◆9番(小川剛議員) 皆さん、おはようございます。議席番号9番、清風クラブの小川剛でございます。通告に基づきまして、環境対策について5項目の質問をさせていただきます。  先日まで、国連気候変動枠組条約(COP21)が同時多発テロの舞台になりましたパリ郊外で開催され、12月13日、京都議定書以来18年ぶりにパリ協定が採択されました。今回の合意は、発展途上国を含む全ての国が協調して温室効果ガスの削減に取り組むという初めての枠組みとなり、世界の温暖化対策は歴史的な転換点を迎えた内容となっております。しかし、世界各国がそれぞれの目標を達成しても、今世紀の地球の平均気温は、産業革命以前に比べて3度前後上昇するという見通しでもあります。国内でも異常気象が今続いております。温暖化が進めば、9月に発生しました茨城県の鬼怒川で決壊を引き起こした豪雨や大型台風は頻発に発生すると予測されます。健康面でも熱中症のリスクは高まり、感染症を防ぐための、運ぶ蚊の生息域などが広がり、リスクが高まることも予想されます。環境問題は待ったなしの状況であると思います。  きょうの一般質問の内容につきましては、環境対策について、ごみの減量化や回収、循環型社会の実現、市での省エネ自動車や電気自動車への対応などについてです。市としてできることからしっかりと始め、未来に今の安中市の環境を残すことはもとより、世界中の環境を残すためにも、行政と市民、そして事業所が同じ方向に進んでいくことが重要であると思います。ことしの漢字として安中の「安」がきのう選ばれました。安心安全な地域社会を実現するために質問をさせていただきたいと思います。  なお、質問は、質問席にて一問一答方式で行いたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 環境対策につきまして1点目、ごみの減量化について質問させていただきます。  ごみ量の現状につきまして、安中市の一般廃棄物処理基本計画で示されています現状や目標についてお聞きします。市で排出されるごみの量の現状と1人当たりの処理経費、また他市とのごみ量の比較を教えていただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 平成25年度のごみの総排出量ですが、2万2,529トン、26年度が2万2,019トンになっております。前年対比で510トン減少いたしました。  また、市民1人当たりのごみの排出量は、平成25年度が999グラム、26年度が986グラムになり、対前年比13グラム減少しております。  ごみ処理にかかる経費でございますが、平成25年度が約6億6,600万円、平成26年度が約6億6,300万円となっております。本市の人口1人当たりに換算いたしますと、平成25年度が1万783円、26年度が1万833円となっております。  他市との比較についてですが、国が公表しております最新データは平成25年度になりますが、一般廃棄物処理事業実態調査では、市民1人1日当たりのごみの排出量は、群馬県内12市の中では伊勢崎市の991グラムに次ぎ2番目に少ない量でございます。県の平均値1,050グラムより下回っておりますが、国の平均値958グラムより多い状況となっており、引き続きごみの減量化に努める必要があると考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ごみ処理経費について今お聞きしました。6億6,000万程度ということで、非常に多くの予算が使われているということに、改めてこのごみの削減というものが重要であるということがわかります。また、わずかではありますが、ごみ量や処理経費、現状では減少している状況かなと思います。しかし、群馬県は全国平均から比べると量が多くて、安中市も全国の平均から比べて1人当たりのごみ量は多く、さらにごみの減量を図ることが重要と考えます。  そこで、安中市一般廃棄物処理基本計画の中で、ごみの減量、再生利用に関する目標について出されていますけれども、本市の目標の現在までの達成度についてお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 平成21年度から平成35年度までの15年間を基本計画として、平成21年3月に策定いたしました一般廃棄物処理基本計画における目標の達成状況についての検証でございますが、平成18年度を基準年として目標年度平成35年までに、ごみ排出量を15%削減、リサイクル率を22.3%に増加、最終処分率を12.2%に削減する目標となっております。平成26年度現在の状況では、排出量は7%削減、再生利用率が11.7%、最終処分率が14.5%となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 排出量につきましては、7%と比較的よい状況で推移しておりますけれども、再生利用率と最終処分率は目標の決定より悪くなっているという状況にあると思います。震災などで環境変化はあると思いますが、目標に近づけるような施策の展開が重要であると考えます。  次に、ごみの削減に向けた施策についてお聞きしたいと思います。安中市の施策についてお聞きします。今、スーパーなどでの事業者での回収も進んでいると思います。また、家庭、事業所での生ごみ処理、紙類の収集がごみ削減に向けては重要な施策と考えます。市の施策をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 市のごみ削減に向けた施策につきましては、物を大切に使い、ごみを減らすリデュース、使えるものは繰り返し使うリユース、ごみを資源として再び利用するリサイクルの3つのRが必要と考えております。この3Rを推進することがごみ削減には重要であり、これらの行動についての実例等を毎戸配布の環境だよりや市の広報を通じて市民に周知しているところでございます。近年では、スーパー等がリサイクルを積極的に進め、店頭回収をしたり、レジ袋の削減としての有料化を進める店舗もふえており、住民のごみ減量化の意識も育ちつつあると考えております。生ごみの削減についても、家庭で簡単に実行できる方法としては、水切りを徹底することや、生ごみ処理機により堆肥化して家庭菜園等で有効利用することも重要となります。本市では、生ごみ処理機の購入に対して補助金を交付して、生ごみの減量等を推進しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。
    ◆9番(小川剛議員) 家庭などでの生ごみ処理というものが非常に重要であると思います。市民の皆さんの意識の高揚が重要であるとのことだと思いますけれども、学校給食で出ますごみの残渣処理についての状況をお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 学校給食の残渣についてですが、松井田学校給食センターでは、野菜くずは可燃ごみとして回収、食べ残し分は以前より市内の養鶏業者に引き渡しております。安中地区の学校は自校式であり、各校ごとに可燃ごみとして処理をしております。なお、養鶏業者に渡している食べ残し分は、平成26年度、年間で約8,200キログラムとなっておりますが、生ごみとして回収している量については、ちょっと把握をしてございません。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ほかの市では、民間会社での堆肥化ですとか生ごみ処理機を導入して堆肥化をしている例がありますけれども、安中市としてもごみ削減に向けた対策として進めてはどうかと思いますけれども、そこら辺をよろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 以前教育委員会でも、民間業者からそのような提案を受けたことがあったようですが、食材を仕分ける必要があることや、回収費用の関係で進んでいない状況となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 高崎では、生ごみを回収して給食の残渣を堆肥にして、学校の花壇等に使って3Rを実現し、環境教育の一つとして活動を行っています。また、この残渣処理につきましては、障害者の雇用というものも進めている状況です。また、1人当たりごみ量が572グラムと非常に低い甘楽町では、給食残渣については生ごみ処理機を導入して処理をしていると聞きました。安中市につきましても、モデル校等をつくって、生ごみ処理機のほうを導入してみて、テスト的に対応を図ってごみの削減というものを、行政としても知恵を絞って実施をしてほしいなと思います。ご検討のほうをよろしくお願いいたします。  次に、ごみ袋につきまして質問させていただきます。今、私のところにもごみ袋が非常に切れやすいですとか、最初から穴があいて生ごみの液が垂れてしまったというような話を聞きます。ごみ袋の素材について、切れやすくしているのであれば、ちょっとそこら辺をお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 指定ごみ袋につきましては、切れやすいというご指摘もいただいております。これは碓氷川クリーンセンターで焼却処理を行うため、ごみを攪拌する段階で袋が破れてまざりやすい、こういう必要がございます。余り厚くなり過ぎないためでもございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今の答弁で、市民の皆さんはなかなか、切れやすくしているということは知らないという方が多いと思いますので、そこら辺はしっかりと行政から周知活動のほうをお願いしたいと思います。また、切れやすいという素材にしていることは理解するのですけれども、最初から切れてしまっているというような話も聞きますので、そこら辺は業者のほうに要望として上げていただければと思います。  あと、ごみの値段も今10円ということですけれども、以前は20円だったと記憶をしております。安中市としてのごみ袋の有料化の考え方と指定ごみ袋にする意味をお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) ごみ袋の価格につきましては、一時ごみ袋無料化を進めるという経過がありましたが、ごみ袋の作成料の原価並みにするということで、現在の価格になっております。これにつきましては、ごみ処理手数料としていただいているところでございます。有料の指定ごみ袋を使用することにより、ごみ処理についての経費やごみ排出量の削減などを市民の皆様にも考えていただくことが目的となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) このごみ袋ですけれども、地球温暖化防止の面からも、このごみ処理の経費というものが、やはり市民にかかる負担というものはある程度やむを得ない部分なのかなと思っております。しかし、多くごみを出す方と、やはり少なくて済む方の負担というものが公平になることが重要であると思いますので、そこら辺も引き続きご検討のほうをお願いしたいと思います。  次に、ごみの回収についてですけれども、まず高齢者や障害のある方の支援というものをお聞きしたいと思います。今、ごみステーションのほうも遠いということで、自動車を保有していない方、おひとり暮らしの方ですとか障害のある方がごみ出しの支援についてですけれども、安中市一般廃棄物の処理基本計画の中でも示されているのですけれども、行政サービスとして高齢者、障害のある方を対象としたごみ出し支援サービスなどの導入についても検討を進めていくと書かれております。これについて現状ではどのようなことを進めているのか。高齢化も進展している中で、困っているお年寄り、障害を持っている方はいらっしゃいます。そこら辺のお考えを、施策として何をやっているか、ちょっとお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 高齢者や障害のある方に対するごみ出しの支援についてでございますが、ひとり暮らしでごみ出しができない人は、要介護認定を受け介護サービスを利用している人がほとんどであると考えております。その場合、担当のヘルパーさんが代行してごみ出しをするケース、また安中市社会福祉協議会が実施しております住民参加型福祉サービス「きずな」では、有料ではありますが、代行するサービスもございます。また、近隣の人がお手伝いしてくれるケースもあるようでございます。現在市として直接の支援は行っておりませんが、他市の状況等を研究してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) ちょっと他市の例なのですけれども、前橋市にちょっと聞いたのですけれども、「こんにちは収集」ということで、ごみ出しが困難なひとり暮らしの高齢者、障害者の方に職員の方が戸別訪問してごみ収集、声かけをする事業というものをやっておるそうです。今後は、ひとり暮らしのお年寄り、出せない方への支援を地域と一体となって進めることが重要であると思いますので、今後もいろいろな知恵を出して進めていただければと思います。  次に、粗大ごみの回収につきましてでございますけれども、粗大ごみについては、高崎市を例に出すと、510円の券を購入して、粗大ごみに張りつけておけば、連絡すれば取りに来てもらえるという事業をやっているそうです。お年寄りの方は、業者に引き取りに来てもらって処理した場合、安中市の場合、どのぐらいの費用がかかるのか、なかなかわからないので頼めないという声も聞いております。引き取り料金の統一化というものができないのかということと、あとは粗大ごみの回収についても今後検討の余地があると思うのですけれども、そこら辺をお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 料金の統一ということでございますが、粗大ごみは碓氷川クリーンセンターへの自己搬入が原則でございます。搬入の際に処分料として10キログラム当たり420円の処分料をいただいているところです。自己搬入が困難な場合には、本市の収集運搬許可業者に依頼をして処分をする方法がございますが、この場合は処分料金に運搬費用を含めての請求になりますので、ご自宅の場所や収集業者の所在地により運搬料金の差が出ることがございます。このため、料金を統一することは難しい状況と考えております。また、粗大ごみの収集については、ちょっとまた検討課題になるかなというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今答弁いただきましたけれども、複数の業者から見積もりをとるですとか、そういったことをお年寄りがやることは非常に難しいことだと思いますので、今後も研究して、お年寄りの方が安心して安全に粗大ごみの処分ができるように知恵を出して進めていただければと思います。  次に、循環型社会の実現につきまして、まず分別回収リサイクル状況についてお聞きしたいと思います。市の環境基本計画の中でも、リサイクルは重点施策に捉えています。現在の計画も平成27年度となっていますけれども、28年度以降、この計画のほうを検討しているのかどうか。今、東日本大震災以来、非常に大きな自然災害も起きておりますので、今の時代に合った新たな計画を策定するという必要もあると思いますけれども、そこら辺についてお聞かせいただければと思います。また、再生できるものは再利用して、日本のよき伝統でもあります「もったいない」という精神を受け継ぐことは非常に大切なことでもあると思います。安中市のリサイクル状況についてお聞きしたいと思います。  また、ペットボトルのキャップの回収、これはワクチン代というものにもなりますので、市の職員の皆さんも実施に向けて進めたらいかがかなと思いますけれども、そこら辺についてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 環境基本計画につきましては、今年度で計画期間が終了するため、平成28年度から平成37年度までの10年間の新たな計画を今年度中の策定に向け作業を進めているところでございます。平成25年度の資源化量でございますが、合計で約2,580トンになります。平成26年度は、合計で約2,582トンとなっておりまして、前年対比で2トン増加しております。リサイクル率ですが、平成25年度が11.5%、26年度が11.7%になり、前年対比で0.2%増加をしたところです。しかしながら、国の公表しております最新の25年度についての一般廃棄物処理事業実態調査では、群馬県内市町村の平均値が15.6%でございます。12市中では上から9番目ということで、さらに全国平均20.6%と比べますと9.1%低い状況でございます。  ペットボトルのキャップの回収についてですが、市庁舎にあります自動販売機にキャップの回収容器を設置して回収をしております。それと、市内21カ所にあるエコスポット、こちらではキャップを回収し、リサイクルをしているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 環境基本計画につきましては、やはり市民の皆さんや事業者が共通の環境意識を持って、それぞれができることから始めていくということが重要であると思います。また、リサイクル率につきましては、今お聞きしましたけれども、安中市は余り高くない状況だということであります。市民の皆さんや事業所などに、やはり出前講座などを実施して、行政からリサイクル率向上に向けた周知をまずはお願いしたいと思います。また、先ほどから言っていますエコキャップ、ペットボトルのキャップですけれども、これにつきましてもワクチンの購入費ということで、埼玉の業者等に引き取ってもらっているそうです。これについても地元の企業でも実践をしているところがありますし、また市内の企業へもぜひ情報伝達等を進めて、みんなでやっていくような事業にしていただければと思います。  次に、エコスポットの利用状況につきましてお聞きしたいと思います。エコスポットは、住民参加型のリサイクル運動ということで定着しておると思います。県内でもいち早くこれのほうは導入して、継続されている施策であると思います。また、ほかの市町村も非常に注目をしていると思います。利用される方も多くいると思うのですけれども、このエコスポットの利用状況と、エコスポットのメリット、デメリットについてお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) エコスポットの回収状況につきましては、平成25年度がペットボトル、スチール缶、アルミ缶の合計で688万6,303本、26年度は合計で673万6,042本となっております。この事業のメリットといたしましては、住民参加型のリサイクルシステムであり、住民は環境教育の場として参加することにより、ポイントの対価が得られます。商店はポイントカードによる集客効果や販売促進につながります。本市といたしましては、ポイ捨て防止促進による環境美化、リサイクル率の向上、廃棄物処理費用の削減、環境教育の促進につながる効果が期待できます。デメリットといたしましては、設置についての費用負担やポイントを集める行為が優先して、マナーの悪い利用者による回収機の故障等の問題がございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) エコスポットにつきましても、市の大きな施策であると思いますので、この本来の目的でもありました住民参加型のリサイクルシステムとして、あくまでも家で出たペットボトルの回収、缶の回収機としての利用を進めていただければと思います。デメリットとしては、やはり回収機のほうに注意事項を添付するなど、マナーの悪い利用者対策もあわせてお願いしたいと思います。  また、よく聞くのが回収機が満杯で、利用できないという声も聞きます。子供と一緒に回収機に行ったのだけれども、なかなかたらい回しみたいな状況で、入れられなかったということもお聞きしました。対応についてお聞きしたいと思います。また、エコポイントというのがつくのですけれども、この加盟利用店舗をふやすことができないのか、お聞かせをいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 夏場は特にペットボトルがいっぱいになるケースが多いということで、大型のペットボトル回収機を現在市内5カ所に設置しております。そういうことにより回収に努めているところで、今後従来の回収機も徐々に新型に更新していく予定となっております。  また、加盟店をふやせないかということでございますが、加盟店になるには事業者であるエコスポットソリューションズとの間に加盟店契約を結び、加盟料を支払う必要があるため、なかなかふえてこない状況がございます。今後は事業者にも加盟店の拡大を働きかけてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) この満杯のときの対応をぜひお願いしたいと思います。また、加盟店のほうもぜひふやしていただけるように働きかけをお願いしたいと思います。  エコスポットの設置場所の一つでもあります安中公民館のほうに回収機があるのですけれども、あれ道路にちょっと面していて、歩道に車を上げて回収機に入れるという非常に危ないところですので、ぜひそこら辺の場所についても検討していただいて、安全な場所で入れられるような配慮をお願いしたいと思います。  次に、使用済みの小型家電の回収ボックスについて、これについては私も恥ずかしながらちょっと知らなかったものなのですけれども、これ市民の中には設置についてどのようなものか、目的等についても知らない方が多いと思います。回収状況並びにメリットについてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 市内5カ所に設置してあります使用済み小型家電のボックス回収の実績でございますが、平成26年度10月から回収をいたしまして、半年間で4,629.9キログラムの回収がございます。特に携帯電話類、電話機、ノートパソコンが多い状況でございます。この事業のメリットといたしましては、使用済み小型家電には貴金属やレアメタルなど有用な資源が含まれておりますが、現状では鉄やアルミニウムなどの一部金属しか回収がされておらず、その他は埋め立て処分されている状況を改善することでありまして、資源が乏しい日本にとっては重要な事業と認識しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) この回収事業について、この前新聞に出ていたのですけれども、環境省の調査では、全国自治体の62%が参加しているという施策であります。この使用済み小型家電回収ボックスの設置場所や意義など、さらなる周知をお願いしたいと思います。  次に、ごみ処理熱の利用についてお聞かせいただければと思います。ごみ処理熱の利用状況についてと、ごみの処理熱を有効活用することは、将来を見据えると省エネにもつながって非常に重要なことだと思います。国のほうも地域の冷暖房をごみ処理熱で賄うように政府で整備を後押しする地域エネルギー事業センターの新聞での記事が出ておりました。市としての考え方について伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 現在可燃ごみ処理の熱利用につきましては、隣接する碓氷川熱帯植物園の熱源として利用しております。約600平方メートルの室内に約70種、450本の植物が植えられており、年間約6,000人の方が利用しているところでございます。余熱利用施設という特性から、ごみ処理の現状や環境問題についての意識を深めるきっかけになればと考えており、多くの方々の憩いの場として利用していただきたいと考えております。地域エネルギー事業センター活用につきましては、ボイラー及びダクトの設置スペースの確保の観点から、ごみ処理施設に移転の必要が生じた場合には、検討も可能になる課題と考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 将来的には、この処理熱について活用した施策をぜひ実施していただければと思います。例えば、処理熱を上にある安中総合学園等につないで、野菜とか花を育てることへ活用したり、地域への冷暖房への活用など、ぜひ国や県及び地域が連携して実現に向けて進めていただければと思います。  次に、省エネ自動車についてお聞かせいただければと思います。まず、市の公用車の現状につきましてお聞きしたいと思います。先週、中国で大気汚染問題というのが発生しまして、その大きな原因の一つであります二酸化炭素の発生というものがありました。大気汚染を抑える対策ということでいろいろな対策をとっていましたけれども、今税制改正が行われまして、やはり環境車に対する税の軽減税率も引き続きとられるということが言われております。多くの車を所有する市行政として、環境車の導入で二酸化炭素の排出を少しでも抑えることは重要な施策の一つであると思います。安中市は環境問題に真剣に取り組んでいただいているものと認識をしておりますけれども、市公用車に占める特殊車両を除いた省エネ自動車を含む保有台数についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 市公用車の保有台数でございますが、本年4月現在で、乗用の軽自動車が54台、貨物の軽自動車が108台、乗用の普通自動車が25台、貨物の普通自動車が27台の合計214台となっております。なお、この中にはバス、消防車、フォークリフト等の特殊な車両は含まれておりません。近年購入しております公用車につきましては、ほとんどが省エネの自動車であるというふうに思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 保有台数の特殊車両を除いた214台のうち軽自動車については162台ということで、76%と比較的燃費のよい車であるということがわかります。そんな中で、自動車王国であります群馬においては、自動車から出る二酸化炭素を削減することは大きなメリットがあると考えております。  そこで、省エネ車の購入についてお聞きしたいと思います。電気自動車、あとPHVというのですか、ハイブリッド車等の購入は行政として二酸化炭素排出抑制となって、環境配慮することにもなると思いますけれども、購入についての考え方をお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 市公用車の買いかえ基準につきましては、使用年数が15年を超えたもので、走行距離が10万キロを超えるなど、特に使用頻度が高い場合としておりまして、購入車両につきましては、原則軽自動車としております。普通自動車を購入する場合につきましても、ほとんど省エネ車でございまして、ハイブリッド車につきましては、現在4台保有している状況でございます。また、電気自動車の導入につきましては、その費用、普及状況並びに利便性等を考慮させていただきまして、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 二酸化炭素の排出が少ない公用車というものを購入することは、やはり行政の一つの役割でもあると私は思います。ぜひそういった自動車の購入の検討をお願いしたいと思います。また、自動車メーカーの中では、テスト的に自治体に無償提供するような記事も出ておりました。ぜひそういったところを活用して、電気自動車等の購入等もあわせて検討していただければと思います。  電気自動車への対応ということで、5番目になりますけれども、市内の充電インフラの整備状況についてお聞かせいただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 市内の充電インフラ整備の状況といたしましては、横川サービスエリア上下の2カ所、磯部温泉のホテルで1カ所、ゴルフ場1カ所、自動車ディーラー4カ所、コンビニエンスストアなどで3カ所、計11カ所となっております。また、磯部温泉の旅館に運用前ではございますが、1カ所2基が設置済みでございます。自動車の保有状況でございますが、本市内の状況は把握しておりませんが、報道によりますと、群馬県内の平成26年3月末の登録台数が、EV車が827台、プラグインハイブリッド車が600台ということになっております。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 充電インフラの整備につきましては、登録状況というものは徐々にふえてきておりますので、市役所の皆さんの努力も感じます。今後も整備を進めていく必要性はあると考えます。ぜひよろしくお願いします。  また、今後の設置に向けた電気自動車の充電設備の設置計画についてお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 本市の電気自動車充電設備計画につきましては、地球温暖化防止対策等の環境問題におきましては、市の対応だけではなく、市民、事業者による積極的な取り組みが大変重要となりますことから、本市の環境基本計画でも3者による協働の環境保全活動の推進の方針の一つとしております。  また、最近の動向では、昨年8月以降からことしの11月末までの間に、市内で事業者による3件の設置計画が県に提出されております。このため、市といたしましては、今後の事業者の動向、市民の皆様からのご要望、観光、地域による配置等を見きわめながら検討してまいりたいと考えております。碓氷峠交流記念財団によりますと、碓氷峠鉄道文化むらでは今月中にも運用開始であり、峠の湯においても業者と設置の協議中とのことでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今答弁にありました峠の湯に設置予定ということで、観光地への設置は歓迎したいと思います。設置場所としては、ほかに市役所及び支所ぐらいには必要かなと考えますので、そこら辺も前向きに検討していただければと思います。  また、環境の計画の中には、1つ騒音というものも含まれていると思うのですけれども、この騒音については、9月の一般質問の中でもちょっと触れましたけれども、西毛運動公園の東側のクレー射撃場、県の施設ですけれども、これについての騒音、長年にわたって板鼻地区、中宿の方たちが悩まされているということで、防音壁で囲まれているのですけれども、さらに防音効果の高い防音壁に変更するなど、少しでも騒音レベルが小さくなるように要望をお願いしたいと思います。  また、最後に、茂木市長に環境に対するお考えと決意をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 小川議員のご質問にご答弁申し上げます。  今、小川議員、本当にいろんなことを調べられまして、さまざまなご提言も含めてご質問いただきました。私は、安中の豊かな自然を守り、そして生かすこと、これは非常に大切な施策になるというふうに考えております。特にご指摘いただきました資源回収でございますが、まだ安中市は低い、全国的に見てですけれども、低い状況にありますので、一つ一つそれを前に進めていくようにということで進めてまいりまして、小型家電の回収を始めまして、また資源回収も一つ一つふやしていこうということで、昨年は古紙の行政回収、それから古着の行政回収も始めさせていただきました。まだまだ周知が十分ではない面もございますので、そういったこともしっかりと周知をしながら、市全体、行政、市民、また事業所と一体になって、より一層の環境推進を図っていくように私も努力してまいりますので、どうぞご指導、またご理解いただきますようにお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員。 ◆9番(小川剛議員) 今、市長の環境に対する決意をお聞かせいただきました。環境対策につきましては、やはり安中市としても待ったなしで進めていくべき重要な課題であると考えます。将来の私たちの子供たちにもこの環境を残すことは責務だと思っております。市民、行政、事業所等で知恵を出して、二酸化炭素排出を少しでも減らして、省エネ、貴重な熱資源を有効活用するなど、積極的に推進して、他市町村から模範となる市を目指すということが必要かなと思います。私もできることから始めていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。  これで一般質問を全て終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 小川剛議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 柳 沢 浩 之 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、10番、柳沢浩之議員の登壇を願います。  柳沢浩之議員。               〔10番 柳沢浩之議員登壇〕 ◆10番(柳沢浩之議員) 議席番号10番、清風クラブの柳沢浩之です。通告書に基づいて質問いたします。  1項目めは、市営墓地建設についてであります。市営墓地建設については、平成3年から多くの先輩議員の方々が質問されてきました。平成6年には、大谷地区で市営墓地建設計画があったものの、財源の状況により建設に至っておりません。現在も多くの市民から市営墓地建設の要望を聞いております。平成27年度の市長の施政方針の中でも市営墓地建設について、適地の選定や墓地に対する多様な価値観などの調査を進めていくというふうに述べられております。また、ことしの4月、市営公園墓地早期建設を要望する会が発足いたしました。活動を進め、1,000筆を超える署名を集めてきました。この思いをしっかりと受けとめて、市営墓地建設の現状について質問をいたします。  2項目めには、高齢者の自動車運転の安全についてであります。現在運転免許保有者に占める高齢者の割合が高まっております。高齢者の免許保有率は、全国平均52.6%で、群馬県は62.7%と全国トップであります。全国的にも高齢者の認知症や判断力の低下による自動車運転の交通事故が年々ふえ、歩行者を巻き込む事故が多発しております。最近では、宮崎県で高齢者が運転する自動車が歩道に乗り上げ、歩行者がはねられ、意識不明や心肺停止などの死傷事故が発生しております。さらには、ブレーキとアクセルを踏み間違えて病院やコンビニなどに自動車が突っ込む高齢者の運転事故も多発しております。社会的にも大きな問題になっております。そこで、1点目で、高齢者の運転事故防止について質問いたします。  以上、2項目について質問します。なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、市営墓地建設について質問いたしたいというふうに思っております。  平成27年度の市長の施政方針の中では、市営墓地建設について適地の選定や墓地に対する多様な価値観などの調査を進めていくというふうに述べられております。また、市営公園墓地早期建設を要望する会から、9月の定例会に請願・陳情2号が提出され、採択されました。この間、どのような調査検討を行ってきたのか、その現状について伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 現在までの取り組み状況でございますが、市営墓地の候補地として可能性がある未利用の市有地の確認ですとか、他市で行われた市営墓地についての意識調査結果などを参考に、当市の市営墓地建設に当たっての課題等を検討しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 今、市営墓地建設に当たっての課題等を検討しているということでありますが、墓地を持たない市民からは、本市に移住してきたのでお墓が見つからないだとか、お墓が決められずに納骨できないと。お墓が欲しいが、年金生活では高くて大変だよというような切実な意見が出されております。そういった市民の声を行政としてどのように受けとめているのか伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 市民の皆様からのご要望につきましては、切実なものとして真摯に受けとめさせていただいております。市営墓地建設に当たりましては、多様化している墓地についての考え方や購入を希望している墓地の規模など、確認をしていく必要があるというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 県内では、前橋、高崎、太田、沼田、渋川、富岡市の6市が市営墓地を建設しています。例えば、高崎市の市営墓地、八幡霊園は、当時やはり市民からの市営墓地が欲しいとの意見を聞きながら、しっかりと行政が受けとめて、場所の選定、予算、地権者との協議をクリアして建設に至ってきました。その後も多くの市民からの要望もあり、拡張して、今は9,000区画を超える規模まで拡張しております。また、富岡市の市営墓地、富岡霊園も、高崎市と同様であるということを聞いております。市営墓地が建設されている高崎市や、あるいは富岡市など6市の取り組みを教訓として、本市においても市営墓地建設のためにどのように生かしていくのか、考えを伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 他市の取り組み状況につきましては、内容についての問い合わせや現地調査を行ってきた経過もございます。特に富岡市で平成26年に実施された墓地に関する意向調査や検討結果で課題として挙げられている墓地の管理経費の問題ですとか、将来承継者がいなくなり、無縁墓地となる可能性への対応、これらは当市の市営墓地建設に当たり大変参考になる事項でございます。富岡市は、既存の市営墓地を拡張するに当たっての検討が行われたようですが、当市において適地の選定や規模、内容などを検討する中で生かしていきたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ただいま当市においては適地の選定や、あるいは規模、内容などを検討しながら、他市を教訓としていくという、生かしていきたいということを言っておられましたが、市営墓地建設をするためには、やはり場所の選定、財源、地権者との協議をクリアすることが求められているというふうに思います。本市の所有地のうち使用されていない所有地を活用して市営墓地を建設するのが有効的だというふうに思いますが、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 適地の選定につきましては、先ほどご答弁をさせていただきましたように、市営墓地候補地としての可能性がある未利用市有地の確認も進めておりますので、どのような墓地が求められているのかを把握等しながら、未利用市有地の活用も選択肢の一つとして検討していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ぜひ今後も市営墓地建設に対する市民の声をしっかりと受けとめていただいて、早急に場所の選定、調査、協議を積み重ねて、市営墓地建設の推進をしていただきたいというふうに要望いたしたいと思います。  それでは、続きまして、2項目めに高齢者の運転事故防止について伺いたいというふうに思います。運転免許保有者に占める高齢者の割合が今高まっております。全国平均52.6%に対して、群馬県が62.7%と全国トップであります。本市の高齢者の運転免許取得者数と保有率について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 本市の高齢者の運転免許取得者数と保有率ということでございますが、平成27年11月末現在で、市内の65歳以上の人口が1万9,115人でございます。これに対しまして、運転免許保有者は1万2,268人で、保有率は64.2%となっております。なお、市内運転免許全取得者4万3,594人に対する65歳以上の運転免許保有者の割合は28.1%でございまして、群馬県全体の24.4%よりは多少高い割合となってございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 本市が64.2%ということで非常に高いなという現状については理解いたしました。全国的にも高齢者の自動車運転による死傷事故が年々ふえ、歩行者を巻き込む事故が多発しております。ブレーキとアクセルを踏み間違えたり、一方通行や、あるいは道路を逆走したり、一時不停止、信号無視など、運転操作不適や漫然運転、安全不確認が主な事故の原因というふうになっております。その中には、認知症や、その疑いのある方も含まれております。本市の高齢者による運転事故の現状と原因について伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 高齢者による運転事故の現状と原因ということでございますが、65歳以上の高齢者が第1当事者、原因者でございますが、第1当事者となった場合の市内で発生した人身事故に占める割合は、平成24年が16.4%、25年が23.47%、26年が25.0%、27年が11月末までで27.5%となっております。全体の件数が減っている中で、高齢者が占める割合は増加の傾向となっております。原因といたしましては、一時不停止や安全運転義務違反が多く、安全運転義務違反の内容といたしましては、前方不注意や安全不確認が高い割合を占めております。また、高齢者が歩行中に死傷する人身事故も高どまりの状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 運転免許更新時に70歳以上のドライバーは高齢者講習が義務づけられております。また、75歳以上の方々には記憶力や判断力をテストする認知機能検査も受けなければならないというふうになっております。2014年に認知機能検査を受けた方は、全国で143万8,000人と言われております。そのうち認知症の疑いと判定された方が約5万3,000人であります。本市の認知機能検査の実態について伺いたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 本市の認知機能検査の実態でございますが、11月末現在で本市における70歳以上の運転免許保有者は7,211人で、認知機能検査の対象となります75歳以上の方は3,951人となっております。そのため、認知機能検査を受ける方の割合は54.8%でございます。認知機能検査で記憶力、判断力が低くなっていると判断をされ、更新期間満了の1年前から更新申請の前日までに信号無視などの基準行為をしたときは、認知症を診断するための医師による臨時検査を実施することになります。その結果、認知症と判断された場合は、免許が取り消しということになります。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) それでは、本市の高齢者の運転免許取得者に対して、安全運転に必要なトレーニングなどの教育や訓練について伺いたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 高齢者の運転免許取得者に対するトレーニング等の市の施策でございますが、市では交通対策協議会を通じ、四季の交通安全運動期間中に各地区公民館や公会堂で開催する高齢者交通安全教室を、それから安中自動車教習所にご協力いただき、コース内を実際に走行する実践も交えた高齢者交通安全教室などを開催しております。安中警察署では、地域会員が地域の巡回連絡時に、高齢者に安全指導を実施しており、ことしは11月末までで1,357人を訪問しております。また、いきいきサロン等における交通講話を31回、804人に対し開催し、安中自動車教習所と連携した高齢者運転安全指導を実施したり、交通安全フェアや高齢者交通安全教室開催時に適性検査車を活用しての適性検査が実施されております。交通安全協会でも、各支部の女性部の方が高齢者交通アドバイザーによる高齢者宅の戸別訪問を実施しており、昨年8月から本年9月の1年間で延べ477回、5,208件、5,889人の高齢者の方に対し、交通安全についての啓発活動を実施しているところでございます。
    ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) 本市としてもさまざまな安全に対する取り組みをしているということは感じられます。運転に不安を感じる高齢者が自主的に免許を返納する自主返納制度があります。警察や、あるいは自治体では、運転に不安を感じる高齢者に対して、運転免許の自主返納を呼びかけておりますが、公共交通の不便さから、今後の日常生活を考えると、自主返納したくてもできないのが実情であるというふうに思います。そういう中で、本市の自主返納の状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 本市の自主返納の状況ということでございますが、安中警察署管内における高齢者の運転免許自主返納者、こちらは平成23年が21人、平成24年が28人、25年が38人、26年が27人、27年は11月までですが、58人となっており、おおむね増加傾向をたどっているところです。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) ただいまの答弁で、やはり公共交通が不十分であっても、自主返納が年々増加傾向にあるということであります。やはり公共交通の充実が求められているというふうに思っております。そういう状況の中で、高齢者が安全、安心に運転を継続するための道路の整備や構造を見直して、運転しやすい道路環境の整備や運転を支援する安全装置を整えていく必要があるというふうに思っております。福井県では、2015年7月から運転に不安のある75歳以上のドライバーの自動車にドライブレコーダーを無償で貸し出して運転指導をする取り組みを始めております。本市といたしましても、事故を未然に防ぐシステムの活用についての考えを伺いたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 現在は、道路環境整備とともに自動車の自動ブレーキや逸脱防止装置など、技術の進歩には目をみはるものがあり、安全性の向上に期待が持てるところでございます。そのような状況の中ですが、高齢者の交通安全の推進には多くの課題もございます。議員ご指摘の事例につきましては、福井県警が75歳以上の参加を希望する高齢者にドライブレコーダーを貸し出し、運転状況が記録された映像を警察署の交通安全担当者が確認、分析を行った結果で運転診断を行い、個別の交通安全指導を行うものでございます。ドライブレコーダーの活用につきましては、タクシー会社等乗務員の運行の安全点検や指導に用いられるなどの事例もございます。本市における高齢者の運転技術についての交通安全指導の推進に当たりましては、現在行っている高齢者交通安全教室など地域に出向いての啓発活動などの推進ととももに、警察や交通安全協会との連携により、移動式も含めた4輪運転シミュレーターを用いた運転適性検査など、既存機材の活用も含めて環境整備や交通教育など、引き続き継続しながら事故のない安中市を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員。 ◆10番(柳沢浩之議員) やはり高齢者の自動車運転に対する死傷事故ゼロに向けて、行政、警察、地域が連携をとって取り組んでいかなければならないというふうに考えております。ぜひ安全、安心なまちづくりを目指していただきたいというふうに思っております。  以上、雑駁ですが、私の質問をこれで終了させていただきます。 ○議長(吉岡完司議員) 柳沢浩之議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 小 林 克 行 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、6番、小林克行議員の登壇を願います。  小林克行議員。               〔6番 小林克行議員登壇〕 ◆6番(小林克行議員) 議席番号6番、民声クラブの小林克行でございます。よろしくお願いいたします。通告に基づきまして質問させていただきます。  一般質問の内容ですが、大きな1項目めといたしまして、廃校の利用について質問させていただきます。少子化が進んでいる現在の状況において、やむを得ず廃校になったとはいえ、建物を放置するだけでなく、地域住民のために活用していくことは非常に有益であり、また旧安中高校跡地の利用方法の検討も、取得を目指す上で非常に重要と考えます。  次に、大きな2番目といたしまして、防犯、交通事故対策の質問をさせていただきます。地域の犯罪抑止や事故対策のための市としての現状や考えを確認し、今後の方向性を質問したいと思います。  最後3番目は、マイナンバー制度でございます。市民への配布が一通り終えたわけでございますけれども、マイナンバー制度への不安は解消されておりません。管理体制及び今後の活用方法について質問させていただきます。  質問につきましては、質問席にて一問一答で行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) それでは、市内の廃校の現状につきまして答弁のほうをよろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 市内の廃校の現在の状況でございますが、現在廃校となっているところは、旧上後閑小学校、旧原市小学校郷原分校、旧坂本小学校、旧松井田西中学校の4校でございます。状況の把握だけでよろしいですか。               〔「使用状況」と呼ぶ者あり〕 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 引き続き使用状況の関係ですが、上後閑小学校の校舎は、せせらぎの家の名称で、不登校児童生徒の学校復帰支援をする場として使用されています。旧体育館につきましては、地元住民を中心に広く開放して、体育活動や集会等に利用し、また災害時の避難所として機能しております。  また、旧原市小学校郷原分校につきましては、学童クラブに一部を貸しており、また災害時の避難所として機能しております。  また、旧坂本小学校の校舎、校庭につきましては、地域住民や団体に無償で利用していただいております。旧体育館につきましては、地元住民を中心に広く開放し、体育活動に利用され、また災害時の避難所として機能しております。  最後に、旧松井田西中学校校舎は、現在3階の一部を文化財の保管場所として利用しているほか、大雪などで碓氷バイパスが通行規制時に、いわゆる通行ができなくなった場合、運転者の待機場所として利用できるよう高崎河川国道事務所と協定する予定でございます。なお、碓氷バイパスに積雪した雪の堆積場所として校庭を利用することにもなっております。また、地域住民や団体への開放を行っており、災害時の避難所としても機能しておりますし、住民の健康診断も実施されていることになっております。また、旧体育館につきましては、地元住民を中心に広く開放して、体育活動に利活用されているところでございます。  以上でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。安中市の所有する4つの学校について、廃校については把握することができました。不登校児生徒の学校復帰支援を目的とするせせらぎの家の活用方法や学童クラブもすばらしい活用方法だと思いますので、ぜひ引き続き進めていただければと思います。  それでは、今後の課題と利用の計画等があれば、ぜひお願いしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 今後の課題と利用の計画についてでございますが、まず旧上後閑小学校及び旧原市小学校郷原分校は耐震基準をクリアしておりますが、旧坂本小学校はIs値0.45、旧松井田西中学校舎はIs値0.39、体育館に至ってはIs値0.17で、耐震性が不足しておりますので利用に不安がございます。こうした状況の中で、今後は耐震診断の結果や建物の形状、経年状況を見きわめながら、住民や団体に広く活用していただくとともに、維持管理に努めていきたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。  なお、廃校が教育財産の場合、県内の他市においても使用範囲が限定的になっており、収蔵庫や住民への貸し出しに限定されているところでございます。今後は、教育財産から普通財産にすることにより、フィルムコミッションの撮影誘致等、広く安中市をPRできる施設に活用できるものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。少子化や過疎化によって学校が減ってしまうのは本当に寂しいものがあります。学校は地域の中核的な施設でもあり、閉校することで地域が廃れていってしまうのではないかと不安に思う声があることも事実でございますので、ぜひ放置するのではなく、今後も今まで以上の活用のための維持管理等をお願いしたいと思います。  それでは次に、県立旧安中高校跡地の利用についてお聞きします。2008年に閉校して7年弱経過したわけでございますけれども、体育館の使用や校庭を駐車場として利用したりされていることは私も知っているのですけれども、校舎自体の利用へ向けた今後の方向性については、非常に市民にとっても関心の高いものがございます。いま一度校舎取得へ向けた今までの取り組み内容と推移のほうをお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 旧安中高校跡地の取得に向けた経緯でございますが、これは平成18年4月に旧安中高校と旧安中実業高校が安中総合学園として統合が決まったことから、同年8月に群馬県に対しまして、安中高校跡地を市の利活用用地として優先取得させていただきたい旨の要望書を提出し、その後20年3月の廃校以降、取得に向けた協議を重ねてまいりました。平成20年11月に社会教育施設を利用目途として、平成21年度中の取得希望の文書を提出し、協議を行ってまいりましたが、リーマンショック等による本市財政状況の逼迫や東日本大震災の影響から、スケジュールの履行が困難となり、再々度取得時期の変更を県に依頼し、理解をお願いしてきたと、そういう経緯もございます。  跡地の利活用のさらなる検討につきましては、平成20年10月から21年3月までに3回の準備検討委員会を開催し、その後、平成21年5月に正式に跡地利用検討委員会を立ち上げ、4回の検討委員会での協議を経まして、平成22年3月に委員会から市に対しまして、利活用基本計画が提示されました。その内容は、市民ギャラリーと常設展示ホール及び図書館、文書館などの機能を有する多機能な生涯学習施設というものでございましたが、こちらも財政状況の変化などの理由により、その後も実現に至らなかったという経緯がございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) 結果についてはわかりました。一度利活用基本計画がつくられ、提出はされたが、財政状況などの理由で実現はしていないということですけれども、その基本計画自体はまだ生きているのか、もしくはまた一度白紙に戻して、利活用を一から考えるのかをお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 平成22年3月に利活用検討委員会でまとめていただきました基本計画につきましても、現状と照らし合わせ、参考にさせていただきたいというふうには考えております。しかしながら、5年前とは大きく環境が変わってきておりますので、基本計画の内容を参考にしながらも、再度市民の皆様のご意見、そして議員の皆様のご指導をいただきながら、県とも積極的に協議をして、新たな利活用計画を検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。  それでは次に、今後の取得及び利用の計画について質問させていただきます。今後の取得へ向けたスケジュールをお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 取得に向けたスケジュールのお尋ねでございますが、現状では利活用の方向性を絞り込んだ上で、平成30年度を目途に取得したい旨を県に対して提出しておりまして、今理解をお願いしているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。利活用を絞り込んだ上でとの答弁ですので、続いて具体的な利活用方法についてでございますけれども、例えば一例でございますが、市民からの要望の多い安中市の児童館の活用などはいかがでしょうか。安中市の子育て世代の親御さんたちは、安中市に児童館がないからということで、高崎や富岡の施設に行く方が多いですし、富岡市にある児童館の建物は、以前はデパート、衣料センターだった建物を跡地利用したものでございます。選択肢の一つに間違いなくなると考えます。ほかにも企業への家賃などを経費を安くして貸し出すことで、雇用を創出する事業などが考えられると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 当該跡地につきましては、中心市街地内の貴重な用地でございまして、有益かつ有効な利活用が求められているというふうに思っております。ご意見をいただきました子育て支援施設への転換や、通常よりも安価な家賃で入居できる創業等の支援のためのインキュベーションオフィス等への利用などについては、研究する価値は十分にあるというふうに考えております。しかしながら、現在建っております校舎建物につきましては、耐震診断によりまして、北棟がIs値が0.40、南棟が0.31といずれも耐震補強が必要との結果をいただいておりまして、その費用も含めた検討が必要になろうかというふうに思っております。  また、市役所庁舎の老朽化に伴います新庁舎構想における候補地の一つの選択肢としての可能性や、市役所前の道路拡張工事を伴う西毛広域幹線道路にも近いことから、利活用の検討にかける環境条件も大きく変化しているというのも現実でございます。今後、他の施策とのバランスや本市の財政状況を考慮した上で、より有効な利活用計画を具体的に検討してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) 活用方法として、先ほど具体的な事例2点ほど出させていただきましたけれども、それ以外に体験交流や文化創造支援施設、老人ホームや保育園などの福祉施設など、ちょっと珍しいところでは、京都のほうでは廃校をマンガミュージアムなどというものにした例もあるそうでございます。  また、手法としては、行政だけで行う施設よりも、昨今では官民連携という言葉がキーワードになっている時代でもございます。きちんと利益の出る施設としての活用方法を民間と連携し、模索することも非常に重要だと考えます。答弁でもありましたけれども、旧安中高校は、中心市街地に位置しており、多くの市民が利用しやすい環境であることは間違いありません。利活用をすることは市民の皆様に、より安中市を好きになってもらうチャンスであると思いますので、最後に市長に今後の取得へ向けてのお考えをお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 小林議員のご質問にご答弁申し上げます。  安高跡地利活用に向けた考えといたしましては、先ほど副市長から答弁を申し上げたとおりでございます。また、それに含め、今議員からご提案のありましたさまざまなことも含め、幅広く検討して、これからの安中市を見据えた上で、より有効な活用をしたいという思いを持ちますので、それに向けた取得ということで考えていきたいと考えておりますので、どうぞ今後ともご指導等よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございました。  それでは次に、防犯対策についてお聞きしたいと思います。今現状行っている安中市の防犯対策についてお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 防犯対策につきましては、安中警察署や安中市防犯協会が中心となって活動しておりますが、市といたしましても、市民の安全を守るという立場から、防犯協会への補助や自主防犯組織への補助、各地区で設置、維持管理をしている防犯灯の電気料の負担や新規設置時の補助を行っております。あわせて、市職員による青パトを活用したパトロール活動なども実施しており、安全で安心な生活ができる安中市を目指して活動しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。各種の補助や活動について答弁していただきましたけれども、その中でも防犯灯の設置の状況についてお聞きしたいと思います。市内の防犯灯のLED化事業、こちらが行われたわけでございますけれども、その現状と現在の推移をお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 平成26年度におきまして、市内にある地区管理の防犯灯5,826基についてLED化の工事を実施いたしました。今年度においても、60ワットの防犯灯などについて工事をさせていただいて、今年度末までにはLED化工事を完了させる予定でございます。また、地区で新規に設置する防犯灯につきましては、従来型の蛍光管防犯灯との差額分として、申請のあった地区に対して1基当たり3,000円の補助を行っているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) 今年度末までに既存の防犯灯をLED化するという予定であるということでございますけれども、そもそも蛍光灯からLEDのほうに変更するという事業は、防犯のためというのはもちろんであるのですが、直接的には長もちするからと。そして、電気料金が安く済むという観点からの理由でLED化事業としてやっているという点が大きいと思います。本来の暗くて危ない箇所への防犯灯設置という本来の目的を考えてみると、やはり新規の設置要望の箇所、そういったところを重点的に検討していく必要があると思います。  そこで、ご説明いただきました1基当たり3,000円の補助を行っているということですけれども、LED管と蛍光管との差額ということでございますが、ちょっと値段的に安過ぎるのではないかというふうに感じます。新規設置への補助としては安過ぎると。既存の電柱に設置する場合も、もっと費用がもちろんかかりますし、電柱がないからということで新たに専用柱を設置して電線を引いて、さらに防犯灯も設置してともなると非常に高額になってくるわけでございます。設置費用がネックになって、本当に必要な箇所に防犯灯を設置できないのであれば、安心、安全なまちづくりという観点からしても、決してよいことではないというふうに考えますが、補助金の増額のお考えはあるのかどうかをお聞きしたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 従来防犯灯の新設については、区で設置し、維持管理されております。平成26年度より防犯灯LED化工事を進めておりますが、あわせて地区で新設する際にもLED防犯灯としていただくために、蛍光管防犯灯との差額分として補助させていただいております。防犯灯のLED化に伴い、各地区の維持管理費も若干緩和されるとは思いますが、新規設置についての補助のあり方につきましては、今後も検討させていただきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) こちらも例えば具体的な例として挙げさせていただきますと、既にもうある電柱に新たに防犯灯を設置する場合と新規に専用柱を設置して防犯灯を設置する場合の2パターンで、もし検討するのであれば分けたほうがよろしいかと思います。既存の場合は、かかった費用の2分の1、上限は2万まで、新規専用柱を設置する場合は、かかった費用の2分の1、上限は5万までとするなどです。金額ついては、いろいろ意見もあると思いますので検討していただきたいと思いますけれども、防犯上必要と考えますので、ぜひ対応をお願いしたいと思います。川崎市などは、LEDの防犯灯については、設置に必要な額の3分の2以内で1灯4万円を限度としております。専用柱設置の場合は6万円を限度としているようでございます。安心、安全なまちづくりのためにもぜひお願い申し上げまして、次の質問に移りたいと思います。  それでは、交通事故対策についてお聞きします。現在どのような対策を行っているのか、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 市における交通事故対策についてでございますが、道路の新設や整備については、国、県、市の担当部署が行っております。安全運転や取り締まり、規制、交通安全の啓発運動などは、市、警察署、交通安全協会などが担っているところです。特に四季の交通安全運動につきましては、市、警察、交通安全協会が参加する交通対策協議会において計画、立案し、事業所や団体の方の参加もお願いし、市民が一丸となって交通事故のない安中市を目指すよう啓発に取り組んでいるところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。道路対策や啓発活動についてはわかりました。ちなみにカーブミラー、道路反射鏡というのですか、正式名称は。そちらの設置についても事故対策として必要だと思いますので質問させていただきます。もちろん場所にもよるのですが、この冬の寒い時期に朝、ミラーが曇って反射鏡の役目をしていない。そういった箇所が多々見受けられております。朝の通勤時間に反射鏡が見えないのであれば、全くもって危険だと思うので、その点の対策はいかがでしょうか。反射鏡について調べてみると、曇りどめの反射鏡というものも存在しており、値段もさまざまあるようですけれども、検討して実施されたことが今まであるのかどうか、お聞きしたいと思いますので、お願いします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) ただいまご質問がありました曇らない道路反射鏡の関係ですが、現在安中市では採用しておりません。曇らない道路反射鏡には、今ご指摘のようにいろいろな方法がありまして、配線の必要性のある電熱線を使うもの、また重量がかさむ液体を封入したもの、持続する期間がある程度制約される鏡面をコーティングしたものなどがございます。確かに曇らないほうが安全性が高まるということではございますが、それぞれ一長一短がございます。何が一番すぐれているのかを判断するためには、コストや耐久性の問題も含めて今後の研究課題とさせていただきたいと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。研究課題と言いますけれども、ぜひ前向きに、試験的なものでも構いませんので、ぜひ対応していただきたいと思います。本当に最近の技術の向上もあって、値段も通常のミラーと相違ないものもあると聞いております。試験的に設置して、結果を確認するなど、ぜひまずやってみようという考えで行動していただきますようお願い申し上げます。  それでは、続きまして、マイナンバー制度についてお聞きします。冒頭でも述べましたけれども、市民の番号漏えいの不安、こちらのほうは解消されておりません。番号化へのセキュリティー体制は、市としてどのようにとられているのか、ご答弁のほうをお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 小林議員の3番目のマイナンバー制度についての番号管理体制についてご答弁申し上げます。  マイナンバー制度におきましては、マイナンバーや特定個人情報などの管理は、法令や特定個人情報保護委員会から示されましたガイドラインにより、安全管理措置を講じるよう求められておりますので、本市におきましても職員への周知徹底を図り、適正に管理してまいりたいというふうに考えております。  また、システム面でのセキュリティーでございますが、本市でマイナンバーを取り扱う業務システムは、インターネットから分離している基幹系システム上での運用となりますので、外部からの侵入や情報漏えいなどのリスクは軽減されるものというふうに考えております。  なお、平成29年度から運用が開始される予定の情報提供ネットワークシステムにつきましても、総合行政ネットワーク、LGWANや政府共通のネットワークなど、閉ざされたネットワークを介してのシステムとなっており、さらにこの情報提供ネットワークシステムでは、マイナンバーにかわる符合でのやりとりとなりますので、こちらからも外部の侵入や情報漏えいなどに対し、万全の対策で臨んでいるものというふうに認識しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。現在の状況では、我々がよく使うインターネットからの流出というものはまだないというのは理解はできました。ただ、心配なのは、ご答弁にもありました情報提供ネットワークシステム、これはマイナポータル制度のことで間違いないと思うのですが、こちらが運用されると流出の危険性がふえるのではないかというふうに感じてしまいました。マイナポータルの運用方法としては、一般的なパソコンにカードリーダー、カード読み込み装置をつなげて、カードリーダーにマイナンバーの自分のカードを差し込んで、自分の行政が保有する情報を閲覧するというもの、この認識で間違いはないのかどうか、お願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) マイナポータルについてのご質問でございますが、こちらもやはり平成29年度から運用が開始されます。情報系ネットワークシステムに保存されている団体間での情報連携記録や自己の情報の表示等の機能が予定されているものでございます。利用する際は、個人番号カードのICチップに搭載されている公的個人認証機能を採用することとされておりますので、利用者は個人番号カードのICチップを読み取るためのICカードリーダーを用意してパソコンにつなげて使用していただくと、そういうことになろうかと思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) そうしますと、それについてはカードがなければもちろん閲覧することはできないと。システム面においても閉ざされたネットワークを使用しているとのことで、外部の侵入を防ぐことはできるであろうということは理解はできました。  それでは、今後の管理体制についてちょっとお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 今後の管理体制についてのご質問でございますけれども、まずセキュリティーに関しましては、日ごろからの心がけが非常に重要でございますので、職員へは継続して周知するとともに、安全管理措置に関する研修等も行ってまいりたいというふうに考えております。また、システム面におきましても、万全の対策が施せるよう努めてまいりたいと存じますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) 理解したいところではございますけれども、結局のところ、管理するのは人であるわけですから、漏えいの心配は拭うことというのはなかなか難しいものかと思います。先ほど答弁にもありました特定個人情報保護委員会によるガイドラインというのがあるということなので、ちょっと見させていただきましたら、例えば情報を漏らした場合の罰則が載っておりまして、最高で4年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金というふうにありました。併科される可能性もあるとのことですけれども、国民の一番重要な個人情報の漏えいを意図的にする場合、例えばもっと罰則は厳しくてもいいのではないかなというふうに感じた次第でございます。これは国の法律ですので、市が変えられるわけではもちろんありませんけれども、国への提案等もぜひしていっていただけたらなと本当に思います。  全てにおいて100%大丈夫というのはまだないということも認識はしておりますので、次に番号が漏えいしてしまった場合の対策をお聞きします。漏れてしまって、それがわかってからの対応も非常に大切かと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) まずは、当然でございますが、情報漏えい等の重大事案が発生しないよう、特定個人情報の取り扱いには細心の注意を払うよう徹することが第一と考えております。しかしながら、万が一情報漏えい等が発生してしまった際には、ガイドライン等に従い、速やかに対処するとともに、特定個人情報保護委員会や県への報告などがまずもって必要かというふうに考えております。  また、個人番号カードを個人の方が紛失した場合には、24時間365日対応の個人番号カードの一時利用停止を受け付けるコールセンターに連絡していただければ、第三者による成り済まし利用を防止できるというふうに思います。なお、番号の変更は、マイナンバーが漏えいして不正に用いられるおそれがあると認められる場合に限り、本人の申請または市町村長の職権により変更することができるというふうになっております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) ありがとうございます。ぜひ引き続き番号管理には細心の注意、厳重なる管理をお願いいたしまして、次の質問に移りたいと思います。  マイナンバー制度は、今回日本ではもちろん初めて導入されたわけでございますけれども、先進国の中では、もっと前から番号制度の活用をしている国は多くあるわけでございます。例えば、選挙における投票や医療、教育、警察などにマイナンバーを活用し、効率化させている国もあると聞きます。少し方向を変えてみまして、マイナンバー制度の活用方法、そういったものを模索してみてはと思いますので、質問させていただきます。現在では、マイナンバーの利用については、税、社会保障、災害の3つに今のところ限定されているわけでございます。自治体としての独自活用も可能と聞きましたので、そこで現在予定している安中市としての独自の活用方法があれば、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 現状では、本市といたしましては、当面はマイナンバーの独自利用は行わず、法の範囲内での利用にとどめていきたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) それでは、今後の活用計画として、独自の利用の計画があるかどうか、そういったものもお聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 市も当初はマイナンバー制度のスタートに合わせまして、先ほどお話もありました福祉医療費の支給に関する事務、それから避難行動要支援者名簿の整備に関する事務、要保護及び準要保護児童生徒就学援助費支給に関する事務の3つの事務につきまして、独自利用も検討させていただいたところでございますが、今回は法の範囲内での利用にとどめるところとしたところでございます。  しかしながら、さきに述べました3つの事務につきましては、マイナンバーの活用が必要となった際には、また利用する方向で検討させていただきたいというふうに考えております。また、これら3つの事務以外にも、市民の方の利便性の向上や事務の効率化につながる独自利用可能な事務があれば、検討してまいりたいというふうには考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) 例えば、図書館等のカードの利用とか、あとはコンビニでの住民票の交付に利用するなどが想定されると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 個人番号カードの独自利用につきましては、ご指摘のとおり図書館の利用カード等も考えられるところでございますので、その他の利用方法も含め、今後検討してまいりたいと考えております。  また、コンビニ交付でございますが、マイナンバーに合わせまして全国的に導入団体が増加傾向にあることは承知してございます。今後本市におきましても、費用対効果等の研究を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) 先日新聞記事で、前橋市なのですが、マイナンバー制度の個人番号カードを利用して、子供の健診情報や予防接種の履歴などをパソコンやスマートフォンで確認できるサービスを1月末から導入するそうで、個人番号カードを活用した情報提供サービスは、全国の自治体で初めてとのことでございます。内容につきましては、子供の健診情報、予防接種の予定や接種情報の表示、成長を記録する日記機能や市の行政機関や母子手帳の副読本の閲覧ができるというものもあり、また総務省のICT、まち・ひと・しごと創生推進事業の補助金を受けた事業だそうです。先ほど提案しました住民票のコンビニ交付のサービスも前橋市は導入するそうです。ぜひこの前橋の事業内容を聞いて、安中市でこのような事業ができるのかどうか、また今後ほかの市の状況を考慮するだけでなく、率先してマイナンバーの活用を推進する動きをするのかどうか、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 一昨日ですか、あの報道がございましたけれども、前橋市が導入予定の個人番号カードを利用した健康管理事業は、これは広域的な利用も想定されているということでございますので、今後県内の市町村へ導入が波及していく可能性が高いというふうには考えております。本市独自での個人番号カードのICチップを利用する計画は今のところございませんが、カード利用の安全性の確保を前提に、市民ニーズや利便性の向上が図られる利活用があれば、積極的に検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員。 ◆6番(小林克行議員) マイナンバーは、特に番号で自分たちが管理されてしまう、そういった抵抗も大きいですし、番号が漏れてしまうのではないかとの不安というのがあるわけで、胸を張って賛成するというのはなかなか難しい点が多いのではないかと思いますけれども、もう番号が配布されておりますし、使い方によっては、今まで以上に便利な効率のよい生活がかなえられる可能性を秘めておるわけでございます。市としても独自利用が可能というのであれば、ほかの市町村との差別化を図れる大きなチャンスと捉えることもできるわけでございます。より住みやすい安中市を目指す上で、活用を考え、また市だけでなく、国へも提案していくことが必要だと思いますので、ぜひ検討のほどよろしくお願い申し上げまして、私の全ての一般質問を終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 小林克行議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前10時40分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時55分) △発言の訂正について ○議長(吉岡完司議員) 市長から発言を求められておりますので、この際これを許します。  市長。
    ◎市長(茂木英子) お許しをいただきまして、一言発言をさせていただきます。  先ほど小川議員の一般質問の答弁の中で、私が古着及び古紙の行政回収を行っているというふうにお答えしましたが、古着につきましては集団回収を行っているということの誤りでございますので、訂正をお願いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  ただいま市長の発言のとおり訂正を許可することにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、ただいま市長からの発言のとおり訂正を許可することに決しました。                                                         ◇ 櫻 井 喜久江 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、8番、櫻井喜久江議員の登壇を願います。  櫻井喜久江議員。               〔8番 櫻井喜久江議員登壇〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) 議席番号8番、無所属、櫻井喜久江です。まだまだふなれな点が多々あるかと思いますが、お許しください。  私は、努力する人が報われる社会を目指します。額に汗して真面目に働く人が、より幸せになる社会を理想とします。そして、国民、市民の税金をよりよく政治や行政に生かせる社会を理想とします。また、ことしの文字が「安」という安中の「安」という文字に決まりました。小川議員も先ほど言っていましたが。これからますます安中市が注目されるのではないかと思われます。  それでは、通告に沿って質問いたします。まず1番、公共交通機関について。今以上に市民に喜ばれる公共交通機関に向けて質問します。  2番目、最近幼稚園や学校でのいじめの話を聞きます。難しい問題ですが、よりよい策を求めて質問します。  3点目、峠の湯もオープンしました。より一層の観光の充実を望み、質問します。  4点目、市民へのサービスを提供する行政が、できる限り市民が申請可能な補助金、交付金等があれば、ホームページやお知らせ版等で知らせていただけないものか質問いたします。  なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 最初の質問、公共交通機関について質問します。  当市において、誰も乗っていない路線バスが走っている光景をよく目にします。また、そういった話もよく聞きます。路線バスなどの公共交通機関は、市民の大切な足であります。車社会の現在ではありますが、当市は山間部や過疎地も多く、それらの住民や、またこれからふえてくる高齢者にとっても公共交通機関は命綱です。それらの住民に配慮した公共交通機関を考えるべきだと考えます。近年、交通事故の7割が高齢者であるというデータも出ています。運転免許を返納する高齢者がこれからますますふえてくると考えられます。そういった高齢者や山間部、過疎地で生活する方々が必要としているのは、何といっても公共交通機関ではないでしょうか。当市の現在の路線バスやデマンド運行等、公共交通機関を抜本的に見直す新しいシステムをつくり出すことが今求められているのではないでしょうか。その必要性を強く感じましたので、質問させていただきます。  まず、路線バスについて、平成25年から27年前半までの路線バスの利用状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 櫻井議員の路線バス利用状況についてご答弁申し上げます。  路線バスの利用者でございますが、乗り合いバス5路線と乗り合いタクシー2路線の合計で、平成25年度が5万6,422人、平成26年度は5万4,841人となっております。なお、27年度の前半の利用実績についてでございますが、年度末での集計となり、中間集計は行っておりませんので、ご理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。1日140人から150人利用しているということでございますが、平成25年度から27年度前半までの路線バスの経費について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 路線バスの経費でございます。乗り合いバスと乗り合いタクシーに対します市の補助額となりますが、平成25年度実績分は7,497万7,348円、平成26年度実績が7,443万9,682円となっております。なお、27年度経費につきましては、先ほどと同様でございますので、ご容赦いただきたいというふうに思います。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。  続きまして、デマンドタクシーについて、平成25年度から平成27年度前半のデマンドタクシーの利用状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 2点目のデマンドタクシーについてご答弁申し上げます。  デマンドタクシーの利用者でございますが、乗り合いタクシー2系統の合計で、平成25年度が2,663人、平成26年度が1,926人となっております。また、27年度は同様でございますので、お願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、平成25年度から27年度前半のデマンドタクシーの経費について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) 本市のデマンドタクシーは、午後のみの運行となっております。これは午前中は定時定路線で運行しておるところでございます。デマンド運行と定時定路線運行は、同一事業者で行っているため、デマンド分のみを分割しての費用計算を行っていないことから、デマンド運行分のみの経費を算出することが困難でございます。ただ、デマンド運行を導入してからは、運行にかかる経費については、若干でございますが、削減されていると、そんな状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。  続きまして、タクシー券についてお聞きします。平成25年度から27年度前半のタクシー券の利用状況について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) タクシー券の利用につきまして答弁させていただきます。  タクシー利用券の補助でございますが、平成25年度分は発行人数が6,715人、利用枚数が8万6,819枚でございます。26年度が発行人数が6,653人、利用枚数が8万4,139枚、平成27年度につきましては、11月までの実績でございますが、発行人数が6,560人、利用枚数が4万6,695枚となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、平成25年度から27年度前半のタクシー券の経費について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(上原茂) タクシー利用券の経費につきましては、平成25年度が4,866万9,700円、平成26年度が4,723万3,760円、平成27年度につきましては、11月末までの実績でございますが、2,609万8,240円となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) いろいろありがとうございました。  突然ではありますけれども、路線バスを廃止した甘楽町は、平成26年7月1日から全町内を走るデマンドタクシーに切りかえました。ドア・ツー・ドアのシステムで、高齢者を中心に非常に人気があり、経費も300万円ほど下がったそうです。甘楽町デマンドタクシー「あいのり君」は、地元のタクシー会社1社から毎時ちょうどにタクシーが出発、午前8時から午後5時まで、毎日10便が出ます。甘楽町に事業所があるタクシー会社は1社のみだそうで、その会社へ委託しています。午後5時以降は、交通機関会社の利用を促しているということでした。客は全員登録済みの方で予約制です。予約制なので、事前に乗車人数が把握でき、人数によって1台または2台出すそうです。料金は乗車1回につき300円、1台5人乗りのタクシーを使用しています。自宅まで来てくれて、目的地でおろしてくれる本当にありがたいシステムと町民にとても好評です。  また、前橋市は、市内中心部は路線バス、山間部はデマンドタクシー「るんるんバス」を走らせております。るんるんバスもやはり甘楽町と似た利用形態をとっています。バスは大型でなく10人乗りです。市民がより利用しやすいようにバス停の数をふやし、山間部の奥のほうまでデマンドタクシーを走らせるなど、さまざまな配慮がなされております。  高崎市は、「ぐるりん」の認知度は高いですが、高崎市は市町村合併で広くなり、やはりデマンドタクシーの制度が活躍しています。また、山間部の状況を聞きましたら、それぞれの地域で自分の車を出し、買い物を希望する方を乗せて送迎するボランティアのシステムがあるとのことです。ボランティアの方が車を出し、近所の方を乗せて希望地に送迎するシステムです。利用者が100円または200円ほどガソリン代を出し、市が500円前後を補助する仕組みです。この制度ですと、地域の方、特に男性の方にとって、地域の方々と触れ合うよい機会を生み出す効果も出ると思われます。  また、高崎市は、公共交通機関に3億円ほどの経費です。安中市は路線バスとタクシー券合わせて1億2,000万円前後です。人口が高崎市の15%の安中市は、公共交通機関は高崎市の40%です。一概に人口で割ってはかれるものではありませんが、大切な税金ですから、もっと工夫の余地があるのではないかと訴えるものです。正直なところ、ことしの春まで一般市民でありました私は、予算書、決算書を初めて見まして、路線バス……               〔「一問一答方式だぞ」と呼ぶ者あり〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) はい、失礼いたしました。               〔「議長、整理してくれ。だめだ、それじゃ」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ちょっと…… ◆8番(櫻井喜久江議員) 長いですか。 ○議長(吉岡完司議員) もちろんそうなのですけれども……               〔「長いじゃないんだよ」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) 長いではなくて、一問一答ですから、やる方式があるので、その辺を理解してやっていただきたいということなのです。 ◆8番(櫻井喜久江議員) わかりました。当市もさまざまなアイデアを出し合い、市の形態に合った公共交通機関のあり方を真剣に検討すべき時期であると考えますが、それについてどのようにお考えか、お聞きします。 ○議長(吉岡完司議員) 副市長。 ◎副市長(茂木一義) ただいま櫻井議員から甘楽町や高崎市の状況をご紹介していただきました。高齢化の進展に伴いまして、高齢者を初めとしました交通弱者に対する移動手段の確保は大変重要なものになるというふうに認識はしております。市が運行しております乗り合いバス、乗り合いタクシーについては、利用者の利便性の向上に向けた見直しを検討するとともに、タクシー利用券の運用、他の公共交通事業者と協調した取り組み等を含め、公共機関の維持と利便性の向上に向け、課題もいろいろ多いわけでございますが、ご紹介いただきました点も踏まえまして、今後総合的に研究を行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。  それでは、市長へ公共交通機関の現状の取り組みと今後についてお伺いいたします。現状の取り組みは結構です。今後についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 公共交通の今後についてということでございます。今、副市長から答弁を申し上げましたけれども、やはり安中市におきましても、この公共交通をいかにして存続させて、市民の利便性を高めていくかということは大きな課題でございまして、ただいま答弁を申し上げましたが、やはり議員ご提案の、そういった内容も含めまして、研究を重ねてさらに利便性が高まるような方向で、また経費の削減もあわせてできるような方向を今後も検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) どうもありがとうございました。よろしくご検討をお願いいたします。  それでは、2点目、幼稚園、小中学校の児童生徒のあり方について質問いたします。幼稚園、小中学校の学校でのいじめについて質問します。このいじめにつきましては、今までも質問が出ていたかとも思いますが、まだまだ学校においてのいじめ問題は深刻な状況と父兄の方などから聞いております。いじめなのか、ふざけているだけなのか、当人たちの意識の違いの問題もあるかと思いますが、一口にいじめといっても、個人的なことであり、また繊細で、かつ微妙な問題で、議論しにくい面もあると思いますが、このいじめが原因で命を絶ってしまう子も最近ふえていると聞きます。明らかに故意に悪意を持って、誰が見てもいじめと思われるものは何としても撲滅したいものです。子供たちがいじめについて議会を開く、またアイデアを募って缶バッジを作成し、全校児童に配布するなど、いじめ撲滅に関心を持ち、努力する姿勢はすばらしいと思います。しかし、子ども議会に参加する児童や、どうしたらいじめがなくなるかと話し合いに参加する児童生徒には、いじめに直接かかわっていないのではないか、いじめに縁のない児童生徒なのではないかという声もあります。当市では、現在いじめをどのように把握しておられるか、お聞きいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) いじめの現状把握についての問いでございますが、まず幼稚園と小学校に分類してご答弁申し上げます。  本市におきましては、今のところ幼稚園につきましてはいじめがあったとの報告は受けてはございません。小中学校では、いじめの未然防止のための学級担任を中心とした教員による日常の観察、特に授業中での発言やグループ活動の様子、清掃や給食準備中などの様子に注意を払っていじめの早期発見に努めているところでございます。また、毎月学校生活アンケートを全児童生徒に実施しているところでございます。これらの情報を全職員で共有し、いじめの早期発見、現状把握に努めているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後、小中学校でのいじめ撲滅についての取り組みを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) いじめ撲滅への取り組みについてでございますが、またこれも幼児期あるいは小中学校に分類してご答弁申し上げます。  幼児期のいじめというものは、攻撃的要求が長続きせずに、大抵はその場限りであることが幼児期であることから、幼児期のいじめはないものとされてきましたが、いじめのはしりと捉える言動があるということも存在するという見解もございまして、なかなか判断が難しいものとなっております。市といたしましては、市内各園に働きかけ、今後の幼児教育・保育について注意深く対応していくようお願いしたいと考えております。  また、小中学校に対しましては、いじめ防止と早期対応を努力点として指導しているところでございます。いじめ防止子ども会議で、子供を主体にいじめ防止缶バッジを作成し、意識を高めています。各学校では、いじめ防止基本方針に基づいた年間計画を策定して取り組んでいます。また、昨年安中市いじめ問題対策連絡協議会等条例を作成し、全市的にいじめ問題に取り組んでおります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございました。  それでは、現在の小中学校での不登校の児童生徒は何人いるのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 現在の不登校児童生徒の現状についてでございますが、月6日以上欠席のある不登校児童生徒数については、今年度は小学生で5名前後、中学生で20名前後を推移しているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 中学生が4倍という現状がわかりました。不登校の児童生徒への今後の対策について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 不登校児童生徒への対策についてでございますが、不登校の要因は、学習に対する不安あるいは人間関係に対する不安、また家庭環境に起因するものなどさまざまでございます。教育相談やカウンセリングで要因を見きわめながら、個別の学習支援や関係機関とのケース会議の開催等で対応していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) カウンセリング、ケース会議と取り組みがわかりました。  次に、小中学校での保健室登校、学校へ行っても保健室にいて授業に参加しない、または参加することができない児童生徒について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 保健室登校の現状についてでございますが、保健室や相談室、図書館等の教室以外での場所で過ごす、いわゆる別室登校の児童生徒は、1日のごく一部の時間だけ利用したり、あるいは不定期に利用したり、また恒常的に利用しているので、人数を特定するのは困難と思われます。具体的な人数把握はされていないということでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。  今後の保健室登校への児童生徒への対応を伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) いわゆる保健室登校の児童生徒への対応についてでございますが、いわゆる別室は不登校から復帰するための過程として利用したり、反対に教室から離れてしまった児童生徒を支援するために利用してございます。いずれにいたしましても、それぞれの抱える課題の把握に努め、教育相談部会等で方策を検討し、教室へ早期に復級することができるよう努めているところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 保健室や図書室の先生の協力も必要かと思います。大きいかと思います。そのあたりの連携も重ねてお願いいたします。  平成25年9月施行のいじめ防止対策推進法、また各学校においていじめ防止基本方針が出され、いじめ組織委員会が組織されたともあります。これまでさまざまな政策がとられてきました努力をうかがい知ることができます。しかし、私は幾ら組織ができても、このいじめ問題は、やはり人間の心がつくり出すことであり、心が変わらなければ基本的な解決はないと考えます。それにはふだんの教育が非常に大切と考えます。善良な人間になることの大切さ、誰にでも優しい心で接しなければならない理由、人間の尊厳とは何かなど、心の教育が必要ではないかと訴えるものです。挨拶をする、うそを言ってはいけない、悪口を言ってはいけない、両親や先生、友人や周囲の方々に感謝を忘れない、そういった人間としての基本も、日々子供たちと接する中で教えていく。また、そのような基本がひいては人間の尊厳につながっていくのではないかと思います。  また、これらの問題について4つ提案があります。1つは、「みんなの学校」という大阪の小学校を取り上げたドキュメンタリー映画です。               〔「議長、議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ちょっと待って。櫻井議員に申し上げます。  この質問事項にない項目は、通告のないものについては質問できませんので、そこについてははっきりしておきたいと思いますけれども。だから、通告にあるものだけやっていただいて、通告のない質問についてはできませんので。(4)のほうに進んでいただきたいと思いますけれども。               〔「休憩だ、これは。だめだ、これ。休憩」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ちょっとここで暫時休憩をさせていただきます。                                      (午前11時20分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前11時30分) ○議長(吉岡完司議員) 引き続き櫻井喜久江議員の質問をお願いいたします。  櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、今後の教育のあり方について質問します。  いじめたり、いじめられたり、さまざまな児童がおりますが、一人一人皆どの児童もすばらしい個性を持っています。それらの子供たちの光る個性を伸ばすためには、多様な教育のあり方が必要と考えます。この点について、教育委員会はどう考えておられるのか伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 個性を伸ばす教育について答弁申し上げます。  教育委員会では、安中市の学校教育の基本方針を具体化するために、個性豊かでたくましく生きる力を持った児童生徒を育てる指導の充実を掲げています。個性を育てるには、自分に自信を持ち、自分のよさ、他人のよさを認めていくことが大切と考えています。さまざまな学習活動の中で、そのような場面を設定して、教師が子供のよいところをほめて、認めていくことにこれからも取り組んでいきたいと考えています。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございました。ぜひ教育に携わる方にドキュメンタリー映画「みんなの学校」という映画をぜひ。それともう一つ、「世界の果ての通学路」という映画も見ていただけたらうれしいと思います。教育、人を育てるということは、大変な責任を伴うとともに、やりがいのある楽しい仕事でもあるかと思います。これからも教育に携わる全ての方に、情熱を持ってますますの愛情を込めて教育に当たっていただきたいと切にお願いいたします。  以上で2番の質問を終わります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 3点目の観光について伺います。  まず、峠の湯の観光振興について伺います。地域住民や市民等たくさんの方が待ち望んでおりました峠の湯が12月1日にオープンいたしました。市内外からたくさんの観光客が訪れることを期待しております。せっかく集客を見込める施設がオープンしたのですから、今以上に施設を充実させてもよいと考えます。  まず、野菜直売所の設置について伺います。松井田町全体におきましても、坂本地区におきましても野菜づくりを盛んに行っている農家や市民の方がおられると聞きます。それらの地元産の新鮮野菜を峠の湯施設内で販売できれば、観光客にも野菜をつくらない地元の方にも大変好評を得ることができると思いますが、野菜直売所の計画について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 松井田支所長。 ◎松井田支所長(佐藤正二) 峠の湯施設内の野菜直売所設置についてでございますが、峠の湯が以前に営業していたときには、シーズン中の土曜、日曜を中心として、入り口前の回廊の下で地元農産物の直売を行っておりました。峠の湯施設を利用して、地域住民が訪れた人に多様なサービスやおもてなしを提供することは、峠の湯整備の目的の一つということになっておりますので、今後も同様に運営を行う財団と協議の上、地元を中心とした農産物直売を受け入れ、観光振興を図っていきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 次に、峠の湯と廃校になりました坂本小学校が大変近くに位置している点について伺います。  峠の湯の南東の位置にはバンガローがあり、人気があると聞きます。また、一角にはガラス張りの多目的施設があります。廃校の坂本小と多目的施設やバンガロー、峠の湯等の施設を結んで、新たな客層を見込めないものかと提案いたします。廃校の坂本小を例えばスポーツ団体、テニス、サッカー、野球、それらの合宿所に小学校を使ってもらう、また都会にある小中学校と連携して林間学校としての使用を提案していく、またテナントとして開放する、また映画館や展示スペースとして改築するなど、アイデアを出し合って、峠の湯の近くにある廃校の小学校を何とか生かし、集客、増客に生かせないものでしょうか。現在旧坂本小学校と峠の湯を結ぶ道があります。小学校から峠の湯まで徒歩5分の距離です。のどかな田舎道を学校校庭に車を置いて歩くのも楽しそうです。道にかわいい標識があるとよいと思います。旧坂本小学校のそのような利用について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 旧坂本小学校の利活用についてのご質問にお答えいたします。  旧坂本小学校校舎校庭は、地域住民や団体等へ無料で利用していただいております。また、旧体育館は、地元住民を中心に広く開放し、体育活動に利用され、また災害時の避難所として機能しております。しかしながら、校舎はIs値0.45、こうした数字でございますので、耐震性不足のため、利活用に不安がございます。今後耐震診断の結果や経年変化を見きわめながら、住民や団体等に広く活用していただくよう維持管理に努めていきたいと考えております。  なお、廃校がいまだ教育財産でございますので、利用につきましては一定の制限があり、限定的な利用にとどまっておるところでございます。今後教育財産から普通財産にすることにより、フィルムコミッション等撮影誘致や峠の湯利用者等に広く安中市をPRできる施設に活用できればよいのではないかと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 坂本地区の生涯学習センターも来年春には完成いたします。地元の方はそちらの利用も大きくなるかと思います。ぜひ観光客や林間学校、スポーツ合宿などの施設として生まれ変わってくださることを期待いたします。  観光についての2点目、碓氷峠の今後について伺います。ヒルクライムについて、ヒルクライムをやってほしいという住民の方がおりました。県内各地でヒルクライムが盛んです。いずれも参加者は3,000人から4,000人の規模で行っております。ことし秋に碓氷峠の旧道を走っていましたら、峠を登っていく自転車を多数見かけました。碓氷峠の旧道をヒルクライムするのは、さぞ気持ちがいいことと思われ、参加者も喜んでくれることと推察いたしますが、この点について伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 松井田支所長。 ◎松井田支所長(佐藤正二) 自転車によるヒルクライム大会ですけれども、近年多くの参加者を呼ぶ人気の大会となっていまして、全国各地で開催されています。県内でも赤城山や榛名山ヒルクライムが代表的な大会で、5,000人規模の参加者でにぎわっているところでございます。旧18号を利用したイベントとしまして、現在碓氷峠ラン184、これを開催しておりますが、本年で4回目を終え、好評のうちに定着した大会となっています。この大会は、スポーツ新聞社と共同開催をしていますが、こうしたスポーツイベントを計画、実施するに当たっては、民間の豊富な経験やノウハウを活用しながら検討することが必要と考えております。隣接する軽井沢町の協力や大勢の参加者の受け入れ態勢、また安全面の確保などさまざまな課題がありますが、今後検討してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひヒルクライムの前向きな検討をよろしくお願いいたします。  次に、信越線を利用した観光について伺います。横川から先の信越線は、現在廃止となっており、熊ノ平までアプトの道が整備され、散策を楽しむ大勢の方でにぎわっています。軽井沢まで延びている信越線、昔の方が苦労して敷いた信越線、そのまま放っておくのではなく、観光に生かせないものかと考えます。廃線の線路に2人乗りの自転車を据えて、観光客に自転車に乗ってもらい、さわやかな空気の中、景観を楽しんでもらうという観光ツールを考え、行っている自治体があり、当市でも取り入れてみてはいかがかと思い、考えを伺います。 ○議長(吉岡完司議員) 松井田支所長。 ◎松井田支所長(佐藤正二) 廃線を利用して軌道自転車を運行している施設があるということは承知しております。鉄道のテーマパークである鉄道文化むらを有する当地においては、観光客の誘客や廃線の活用という面では魅力的な施設と考えています。廃線となった信越線は、現在下り線のみ除草等の一定の維持管理を行っていますが、軌道自転車を走らせるには線路の勾配が急であり、多くの区間をトンネルが占めているという状況の廃線敷で、不特定多数の観光客が利用するには線路やトンネル内の安全確保、勾配に対応する車両の保安設備など課題が多いと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 了解いたしました。  また、もう一つの提案としまして、信越線で時々SLが走っていますが、SLの運行情報をもっと広めていただけないものでしょうか。走っている姿を見たいとか、いつ走らせるのか情報が欲しいという声があります。SLを走らせるというのは、安中市にとって大きなイベントであると思うのです。市としてもっと大々的に宣伝をしてもよいように思いますが、考えをお聞きします。 ○議長(吉岡完司議員) 松井田支所長。 ◎松井田支所長(佐藤正二) SL運行日の周知についてでございますけれども、信越線のSLの運行につきましては、JR東日本によるイベント列車として運行しているところですが、多くの集客がございますので、本市においてはその企画内容等により、磯部温泉街でのイベントや横川駅でのお出迎え等を行い、観光の案内や物産の紹介、パンフレットの配布などを実施しているところです。SL運行の周知につきましては、JR東日本では、首都圏各所でパンフレットの配布やポスター掲示などを行っておりますが、SLイベントの内容によりましては、JR関係者と協議しながら、市ホームページからリンクさせ、運行日程やイベント内容を周知できるよう検討してまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひ前向きな検討をお願いいたします。  峠の湯周辺には、家族連れや小さなお子さんをお持ちの方も大勢やってきます。峠の湯は温泉に入らなくとも楽しめる設計になっておりますので、子供を連れたご家族も楽しめる工夫をもっとすべきと思います。例えば、峠の湯を正面から見て左手、西側に当たる部分には、木材でできた遊具が幾つかありました。それが今壊れているので使用禁止となっております。非常にもったいないことと思います。お子さんにとっては大変残念なことであると思います。空気のきれいな高原で、峠の湯という家族で楽しめる施設の中で、家族と一緒に思い切り遊びたいことと思います。ぐんまフラワーパークには、入り口から入って奥手にたくさんの木製の遊具があって、家族連れで大勢の方がにぎわっていました。そのときの家族の皆さんの笑顔が私も忘れられません。ぜひそういった施設をお願いしたく、計画について伺います。
    ○議長(吉岡完司議員) 松井田支所長。  答弁中でありますが、櫻井喜久江議員の持ち時間が終了いたしましたので、櫻井喜久江議員の一般質問を終了いたしたいと思います。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前11時45分) ○議長(吉岡完司議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午後 1時00分)                                                         ◇ 佐 藤 貴 雄 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、13番、佐藤貴雄議員の登壇を願います。  佐藤貴雄議員。               〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕 ◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。私は、通告に基づきまして、以下の項目について順次質問をしてまいります。  最初の項目は、「高崎安中拡幅」の周辺整備についてお伺いいたします。高崎安中拡幅とは、高崎市から安中市にかけての交通渋滞を緩和し、道路交通の安全確保を図ることを目的とした拡幅事業で、昭和59年に都市計画決定され、高崎市上豊岡町から安中市安中4丁目の城下信号を結ぶ全長6キロにわたって、平成元年に工事着手した国道18号線の4車線化拡幅です。平成18年には、安中駅付近の中宿高架橋の手前まで完成し、供用されており、高崎、前橋方面への利便性や渋滞緩和、あわせて本市への観光客や移住・定住及び交流人口の増加、企業誘致や地域活性化にも資する事業として、西毛広幹道とともに安中市民にとっても早期の完成が待たれる事業です。そこで、ここではこの高崎安中拡幅に係る周辺整備について、接続する市道や駅周辺整備並びに近隣のスポーツ施設における利便性向上に向けての取り組みについて伺ってまいります。  2項目めは、本市の資源の有効活用推進についてお伺いいたします。国内資源が乏しい我が国では、エネルギーの大部分を海外からの化石燃料に依存しており、将来的に燃料は枯渇する危険性や大量消費による地球温暖化など、エネルギーをめぐる問題が深刻化していることは周知のとおりであります。また、環境汚染やコスト面でメリットがあると言われていた原子力発電に関しても、3.11以降はその危険性が表面化し、原発の再起動に関して国民の意見はさまざまであります。私たちには、地球環境を子や孫、そしてその先の世代へと引き継いでいく責任があります。また、3つのRと言われるリデュース、リユース、リサイクルは、この3R活動に取り組むことでごみを限りなく少なくし、そのことでごみの焼却や埋め立て処分による環境への悪い影響を極力減らすことと、限りある地球の資源を有効に繰り返し使う社会、循環型社会をつくろうとするものです。本市においても、この趣旨に沿って従来より有価物集団回収、いわゆる廃品回収が行われており、昨年より古紙行政回収も始まりました。そこで、ここでは市内5カ所に設置されている使用済み小型家電ボックス回収と古紙行政回収について、その概要と実際の実施状況等について、また近隣住民の触れ合いや身近な環境教育の場として、各種団体が行っている有価物集団回収と古紙行政回収との整合性についても伺ってまいります。  以上、2項目6点についてご答弁をよろしくお願いいたします。なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初の項目であります「高崎安中拡幅」の周辺整備についての1点目、接続する市道の整備についての概要と整備計画について伺ってまいります。  まずは、具体的な質問に入る前に、国土交通省の事業として行われているもので恐縮ですが、高崎安中拡幅の事業概要についてと、本事業後の効果等を本市ではどのようにお考えになっているのか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 国道18号の高崎安中間は、首都圏と上信越を結ぶ長距離交通の要衝でございます。高崎市、安中市との関連地域を連絡する地域交通量の増大によって、慢性的な交通渋滞となっております。こうした状況を改善するため、国土交通省では、安中駅前を通過し、久芳橋西までを4車線化することで交通渋滞の緩和を図り、快適で安全な道路として利用できるという事業効果を期待しておるところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、現在工事中である久芳橋西までの4車線拡幅後の事業予定についてはどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 平成27年度末に安中駅東側から久芳橋西側までの間が4車線化と供用になりますので、今後は西毛広域幹線道路と接続する安中市役所入り口交差点までの間について4車線化を要望していきたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そうですね。確かに安中市役所入り口交差点まで拡幅されて、西毛広幹道と直接接続することによって、国道18号の利便性は飛躍的にアップするでしょう。  では、周辺整備について伺ってまいります。久芳橋4車線開通後、通過車両の増加に伴い、国道18号の事業予定地に接続する市道の通行量も増加する可能性があります。例えば、久芳橋西の下の尻交差点から遠丸地区に向かう市道は、ただでさえ見通しが悪い上に、途中からセンターラインがなくなる狭隘道路であり、久芳スポーツ広場において各種大会等が開催されているときなどは、車両の往来も多く、遠丸団地の跡地整備計画によっては、周辺整備計画に含まれるであろう市道です。この市道整備について、現状でのお考えはございますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 朝夕や久芳グラウンドでの大会などイベントがある際には、渋滞が発生して地域住民の方々にご迷惑をおかけしている状況でございます。久芳グラウンドから遠丸団地へ抜ける路線の一部区間が狭く、通行に支障がありますので、今後はこれを解消するように検討してまいりたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) また、下の尻交差点から城下交差点に至る国道に接続するか、並行している国道北側市道周辺は、近年宅地造成が進んでおり、高崎安中拡幅事業完了後は、さらに店舗出店等の可能性もあり得るエリアです。この地域の市道整備等について、現状でのお考えはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 周辺市道の拡幅などの整備計画は、今のところございませんが、道路の舗装等、老朽化し、クラック等発生している路線につきましては、修繕で対応するなどの維持管理に努めてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまの質問は、あくまでも将来的な見通しを含んだ上でのものでございます。しかしながら、国道18号のような基幹道路が拡幅され、交通量が増加してまいりますと、必然的に経済活動やさまざまな需要も増してきます。そういった将来予測を怠っていると、場当たり的な対応をせざるを得なくなる可能性もあります。執行部におかれましては、そのあたりもお含みいただき、整備計画等をお考えいただきまして、ご答弁くださいますようよろしくお願いいたします。  では、質問を続けますが、さらにこの事業予定地内には通学路もあります。特に国道の南北へは自転車と歩行者のみ通行可能、国道下を通るトンネル状の通学路があります。ここは第一中学校に通学する生徒が使用する割合が大部分であり、以前より大雨が降ったときの浸水被害がありました。この通学路整備についてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 第一中学校入り口の通学路に国道18号の下をくぐるボックスカルバートトンネルがございますが、通学路の点検で自転車の交互通行の安全を図るための路面標示をしたところでございます。また、豪雨などのときに雨水で浸水し、通行不能の事態がございましたので、冠水対策としてごみなどの詰まりがないよう管理に努めておるところでございます。今後は、4車線化の拡幅計画に伴い、国土交通省と協議をする中で、通学路の安全を確保するための対策を考えてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまご答弁いただいた通学路の安全を確保するための対策について、では現在考え得る具体的な安全を確保する対策について、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 台風やゲリラ豪雨などのときに、安全に地下通路を通行できるように、冠水を防止するための地下通路に路面排水の流入を防ぐ構造などの検討をしてまいります。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、その節は、国側の担当と緊密な連携をとっていただきまして、通学路の安全確保に努めていただきたいと重ねてお願い申し上げます。  この高崎安中拡幅事業と現在着手中の西毛広幹道事業は、他の地域から本市へのアクセス状況を改善し、さまざまな意味合いで地域活性化へ利する事業であるとともに、市民の利便性を向上させる事業でもあります。この2路線を含む今後の周辺整備計画について、具体的でなくてもビジョンで結構ですので、お聞かせください。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 国道18号の4車線化により、東西の交通軸、とりわけ高崎市へのアクセスが格段に向上いたします。一方、県が西毛の交通軸と位置づける西毛広域幹線道路も平成24年度から安中工区の1.9キロが着手されました。県知事は、平成31年度までには全線着手を公約に掲げており、西毛広域幹線道路の早期完成に向けて大きく期待しているところでございます。市としても、国道18号城下交差点からアクセス性の向上を図るため、平成25年度から都市計画道路扇城下秋間線の一部区間を事業着手し、西毛広域幹線道路安中工区の進捗に合わせて事業を進めているところでございます。今後は、国道18号の東西軸と西毛広幹道の南北軸を関連づけた整備効果を推測しつつ、幹線道路網の整備計画を検討するとともに、必要に応じて都市計画道路の計画を見直し、着実に系統的な幹線道路網を形成してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ありがとうございます。  次に、本事業に伴い、安中駅周辺について市としてこれまでどのように整備をされてこられたでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 安中駅周辺の整備といたしましては、平成10年度に安中駅前広場整備事業として、現在の駅前広場を建設してまいりました。この駅前広場は、平成8年3月策定の都市計画基本計画の中にある交通利便性の高いまちづくりを実現するべく、鉄道やほかの交通機関との連携により、車社会に対応した鉄道と自動車の乗りかえ、駅と駅前広場の強化を目指すものでありました。整備計画の策定に当たり、国道18号の拡幅事業が進められており、その計画との整合性を図る必要もありました。平成9年12月に、安中駅北側における国道18号中宿高架橋が暫定2車線で供用開始となり、これに伴い旧国道、板鼻方面や都市計画道路中宿水口線との交差点の形状が変更され、駅への進入道路もつけかえとなりました。また、国道高架下を占用して第2、第3駐輪場を整備し、第1駐輪場と合わせて384台の駐輪台数を確保してまいりました。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、安中駅周辺整備について、今後の取り組みとしてはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 現在進められている国道の4車線化工事に伴い、第2、第3駐輪場がホームセンター敷地への仮設となっており、利用者には大変ご不便とご迷惑をおかけしております。今年度国道工事が完了する予定であり、年度末には国道高架下に駐輪場を再度設置できる予定でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 安中駅周辺道路について、特に朝夕の混雑に関しては、通過車両だけではなく、駅利用者の送迎が一因ともなっています。安中駅利用者の駐車場整備について、市民要望をいただいた経験があるのは私だけではないでしょう。安中駅周辺駐車場整備についてのお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 駅周辺に駐車場や駐輪場を整備することは、公共交通機関としての鉄道利用の促進を図り、交通渋滞による経済的損失の軽減やCO2の排出を抑制することで地球温暖化対策にも貢献することにもなります。いわゆるパーク・アンド・ライドを普及させるために必要なことと理解しております。横川駅、松井田駅、西松井田駅、新幹線の安中榛名駅には、一定程度の無料駐車場が設置されておりますが、磯部駅、安中駅につきましては未設置な状況となっております。安中駅周辺におきましては、駐車場として適したスペースも見当たらず、また民間の有料駐車場の経営を圧迫するおそれのあることから、市として新たな駐車場を整備することは現在困難な状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そうですよね。差し当たって現状では、安中駅周辺に駐車場として整備できるスペースはありませんし、民業圧迫と言われればそのとおりです。ですが、果たしてそれでいいのでしょうか。国が大号令をかけて、全国で策定が始まった地方創生の総合戦略、本市においても人口減少が避けられない中、将来目標人口を設定して、未婚率の改善や出生率の回復を目指していくわけです。それとともに地方における雇用の創出や地方への新しい人の流れをつくり出していくことも必須となってきます。その中には当然本市の公共交通のあり方や、人口減少対策として移住・定住人口や交流人口の増加を目指していかなければ、到底目標人口には届き得ないでしょう。そういったさまざまな視点からも、安中駅の利便性を向上させることは必要な施策です。当初のご答弁にありました安中駅前広場整備事業も、当時としては車社会に対応した鉄道と自動車との乗りかえ、駅と駅前広場の強化を目指すものであったかもしれません。あれから20年近くが経過した現在、安中駅周辺駐車場整備の必要性について、改めてお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 安中駅周辺につきましては、道路交通と公共交通が交わる結節点であり、市の交通インフラの拠点として非常に重要な箇所であると認識しております。人口減少対策として、移住・定住人口の増加を図るためにも、高崎方面への通勤、通学等の利便性の向上を図ることは重要な施策と考えられ、その手法としてパーク・アンド・ライド駐車場などの検討は必要であると考えておりますが、先ほどの答弁のとおり、多くの課題もありますので、今後も市の拠点駅としての整備に向けて関係機関と協議を行いながら、研究、検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では次に、本事業の近隣というより久芳橋の真下に市が管理する久芳スポーツ広場があります。この施設について、まず利用団体の種類と利用者数等について具体的にお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 久芳スポーツ広場の関連で、これを利用する団体、利用者数の概要についてでございますが、直近の平成26年度の利用団体及び利用者数につきましては、Aグラウンドが延べ295団体、7,039人、Bグラウンドが延べ349団体、8,702人、Cグラウンドが延べ423団体、9,579人、Dグラウンドが延べ167団体、3,889人、4面合わせて1,234団体、2万9,209人の利用がございました。主な利用目的は、軟式野球、少年野球及びグラウンドゴルフでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) それだけの方々が利用し、各種の大会開催時ともなれば、大会参加者や関係者の車両はかなりの台数となります。この施設の利用者駐車場の場所と駐車可能台数等は、現状において具体的にどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 利用者の駐車場の場所でございます。それと、駐車可能台数等についてでございますが、まず場所が河川区域内のため、駐車場所は制限されており、北側の駐車場に40台から50台、周辺道路脇に100台程度は駐車可能でございます。また、橋架の下を駐車場と利用する場合は、橋架下は国土交通省の管理区域でございますので、道路占用許可を得れば利用可能だと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ということは、橋脚の下、橋の下は今のところこの施設の駐車場としては整備されていないとの理解でよろしいでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 議員ご指摘のとおり、整備はされてございません。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 先ほどお伺いした利用者の数と駐車可能台数とを照らし合わせるまでもなく、大会開催時などにとめ切れない車がという光景をよく目にいたします。そして、この駐車場不足の件だけではないのですが、久芳スポーツ広場と九十九川を隔てた北側には西毛総合運動公園があります。この両施設の連携による利用者の利便性向上について、一考する余地があるとお考えになったことはございますでしょうか。あるようでしたらお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 西毛総合運動公園との連携による利便性についてでございますが、まず久芳スポーツ広場独自の利便性の向上に関しましては、今年度は電源を増設したり、支柱つきの大型時計を設置しましたが、西毛総合運動公園との連携は大変重要だと考えております。特に軟式野球やソフトボール競技は、西毛総合運動公園野球場との相互利用により円滑な大会運営が可能でございます。また、久芳スポーツ広場の駐車場不足を少しでも解消するには、対岸の西毛総合運動公園駐車場の有効活用が欠かせません。しかしながら、西毛総合運動公園駐車場に駐車し、久芳スポーツ広場まで徒歩で移動するには、下高別当橋を経由し、片道1キロ近い道のりですので、その移動は容易ではないと認識しております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そうですね。両施設の連携による利便性向上について、一番のネックは双方を容易に行き来できるアクセス方法です。おっしゃられたように、両施設が川で隔てられている現状において、両者をつなぐ一番近い橋は遠丸団地と下高別当地区をつなぐ下高別当橋です。この橋を利用した両施設の往来について、車両であれば数分ですが、先ほどの久芳スポーツ広場の駐車場不足解消を、西毛総合運動公園に求めた場合は徒歩での移動となり、両者が連携できているとは言いがたい状況です。  そこで、久芳スポーツ広場の利便性向上に向けての取り組みについて、西毛総合運動公園との連携を考えたアクセス方法について、双方の間を流れる九十九川に歩行者用の橋、いわゆる人道橋を新設することが利用者の利便性向上に資することであると考えます。この提案についてお考えはいかがでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田村昌俊) 利便性向上に向けた方策につきましては、まだ具体的な素案があるわけではございません。そうした中から、関係機関と協議を行いながら、安全かつ迅速に移動できる方法を今後検討してまいりたいと存じます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 今回国道18号の拡幅事業に係る周辺整備について、通学路の安全を含めた市道の整備と駅駐車場の新設、そして久芳スポーツ広場と西毛総合運動公園との連携について質問かたがた具体的なご提案をさせていただきました。といいましても、あくまで将来を見通した上でのご提案であり、すぐにあれができる、これに取りかかろうというものではないことは重々承知をしております。しかしながら、歴史をひもとけば、そもそもなぜ町から遠い場所に線路を敷設し、駅を置いたのか。なぜ上信越自動車道は本市を迂回するようにルート設定されたのか等々、本市の地域振興や地域活性化にとってまちづくりをしていく上で首をかしげざるを得ない現状も事実です。今般の総合戦略を例に出すまでもなく、あえて大げさな言い方をすれば、安中駅にごく近い場所にあるホームセンターの敷地を買い取って、駅の駐車場としてパーク・アンド・ライドやレンタカーの拠点を置いたり、道の駅や観光交流施設として整備するなど、移住・定住人口や交流人口の増加に寄与する施設整備をするくらいの気概があってもいいくらいだと思っています。執行部におかれましては、ぜひとも積極的な施策展開を期待して、次の項目の質問に移ります。  冒頭でも申し上げましたとおり、資源の有効活用推進については、市民一人一人が我がこととして考え、行動していかなければならない課題であります。そこで、本市の施策について、まずは使用済み小型家電ボックスの回収について、概要をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 小型家電ボックスの回収事業の概要につきましては、平成25年4月からレアメタル等の有用な資源回収のために、使用済小型電子機器等再生資源化の促進に関する法律、小型家電リサイクル法と言われているものですが、施行されました。本市では、環境省が実施する小型電子機器等リサイクルシステム構築実証事業に公募をして採択され、5台の回収ボックス、のぼり旗などの補助を受け、平成26年10月から市内5カ所に設置して回収事業を開始いたしました。この回収ボックスは、投入口が大小2つあり、1つは主にノートパソコン、デジタルカメラなどが対象になる投入口、もう一つは携帯電話及びスマートフォン専用の小さな投入口となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、リサイクルされた小型家電の回収実績と回収された小型家電はどのような種類のものが多いのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 使用済み小型家電の回収実績ですが、平成26年10月から平成27年10月までの期間、合計で1万1,309キログラムでございます。場所ごとの内訳といたしましては、市役所の本庁舎が1,106.9キログラム、松井田庁舎が383.9キログラム、碓氷川クリーンセンターが9,214.5キログラム、文化センターが440.2キログラム、松井田文化会館が155.4キログラムとなっております。  種類といたしましては、携帯電話、PHS端末、電話機、ノートパソコン、ラジオなどでございます。なお、個人情報の関係もあり、当初回収量が少ないと思っておりましたノートパソコンや携帯電話等が予想以上に多く回収された状況となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) また、これによりどのような資源、この場合は主に金属ということになるでしょうか。どのようなものがリサイクルされ、再資源化されているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 工場での破砕処理後、鉄、アルミニウム、金、銀、銅などの貴金属、プラチナ、パラジウムなどのレアメタル、プラスチックに選別され、リサイクルされております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そして、それらの再資源化はどのような形で市の収入になっているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 実証期間中は、国の契約のため、市への収入はありませんでしたが、平成27年度に関しましては、4社による見積もり合わせを実施し、事業市を決定し、売買契約を締結しております。契約単価は、資源の運搬費込みで、携帯電話、PHS端末が1キログラム当たり500円、それ以外の小型電子機器等が1キログラム当たり3円になっておりまして、現在までの売却代金は、携帯電話、PHS端末が24キログラムで1万2,000円、それ以外の小型電子機器等が4,425キログラムで1万3,275円、合計で4,449キログラムで2万5,275円が雑入として本市の収入になっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では次に、古紙行政回収について、本事業の概要についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 古紙類の行政回収につきましては、平成25年10月よりモデル地区での回収による検証を経て、平成26年10月より全市的に回収を実施しております。従前の古紙回収につきましては、集団回収に頼っておりましたが、碓氷川クリーンセンターで焼却処理する燃えるごみの種類の分析結果が平成24年度の平均値で紙、布類が約54%を占めており、リサイクル可能な古紙類が焼却処理されている現状がありました。集団回収を補完する意味で、行政回収を実施することは、住民にとってもリサイクルできる場が広がり、ごみ処理量削減及びリサイクル率向上の効果が期待できると判断し、行政回収実施に至った次第でございます。  回収の方法といたしまして、ごみステーションでの月1回の回収で、新聞、段ボール、紙パック及び雑誌・雑紙の4種類に分けての回収となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) リサイクルされた古紙等の回収実績と、回収された古紙はどのような種類のものが多いのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 先行実施したモデル地区、板鼻と西横野地区ですが、この回収量の実績は、平成25年10月から26年9月までで、新聞が3万6,550キログラム、段ボールが1万4,180キログラム、紙パックが180キログラム、雑誌・雑紙が1万6,260キログラムになり、合計で6万7,170キログラムとなっております。平成26年10月から平成27年9月までの市内全域のごみステーションでの回収量及び碓氷川クリーンセンターへの自己搬入量の合計は、新聞が13万710キログラム、段ボールが7万3,560キログラム、紙パックが130キログラム、雑誌・雑紙が9万1,500キログラム、合計で29万5,900キログラムとなっております。回収量が多いのが第1位が新聞、次に雑誌・雑紙となっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そして、それらの再資源化はどのような形で市の収入になっているのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) ごみステーションで回収した古紙類は、市内にある古紙回収業者に売却しております。売却単価は年度ごとに1キログラム当たりの契約を締結しており、平成25年度が新聞は6円、段ボールは7円、紙パック、雑誌・雑紙は4円、平成26年度が新聞が7円、段ボールは8円、紙パック、雑誌・雑紙は5円、平成27年度が新聞は9円、段ボールは9円、紙パック、雑誌・雑紙は7円となっております。  年度ごとの売却益の合計ですが、平成25年が22万7,250円、平成26年度が125万8,650円、平成27年度、9月までですが、119万1,950円で、雑入として市の収入になっております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) つまり売却単価が上がっていることも売却益の増加につながっているわけですね。では逆に、古紙行政回収の経費はどれくらいかかっていますか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 経費につきましては、古紙類の収集運搬にかかわる委託料でございます。平成25年度が63万円、平成26年度は453万6,000円になっております。
    ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 昨年度ベースで売却益が約126万円で、それにかかる経費が453万円余りということですので、ちょっと考えさせる数字ではありますけれども、では次に、従来より行われております各種団体等による有価物集団回収、いわゆる廃品回収について概要をお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 有価物集団回収は、再生利用が可能な資源を集団回収し、再生利用とごみの減量化を図ることを目的に行っておりまして、年度ごとに認定を受けた団体が実施した集団回収に対して、1キログラム当たり10円を乗じた報償金を交付しているところです。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) この事業を定期的に行っている有価物集団回収認定団体について、登録数や登録団体の種類、地域性等についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 有価物集団回収の認定団体数ですが、平成26年度が116団体で、内訳といたしましては、育成会・子ども会が75団体、幼稚園・保育園が3団体、区・自治会が21団体、老人会が11団体、スポーツ団体が3団体、その他が3団体、平成27年度が11月末現在ですが、113団体で、育成会・子ども会が72団体、幼稚園・保育園が2団体、区・自治会が22団体、老人会が11団体、スポーツ団体が2団体、その他が4団体となっております。全体といたしましては、登録数は減少傾向にあります。特に育成会・子ども会が減少傾向、区・自治会が増加傾向となっております。なお、地域による特長は余り見られない状況でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) やはりここでも少子化の影響が出ているのでしょうか。では、先ほどのご答弁にあった1キロ当たり10円の報償金について、この報償金の推移についてはどのような変化がありますでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 報償金の推移についてですが、古紙類、繊維類及びアルミ缶を含めて、平成23年度が1,790万1,600円、平成24年度が1,832万6,620円、平成25年度が1,746万7,440円、平成26年度が1,636万5,850円となっております。平成24年度以降は減少傾向でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 有価物集団回収の報償金が下がっているということは、廃品回収の回収量が減っていると同時に、回収団体の収入が減っていることを意味します。古紙行政回収を始めたことによる有価物集団回収の成果に与えた影響について、どのようにお考えなのか、お伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 本市の古紙類だけの集団回収量の推移を見ますと、平成23年度が約1,779トン、平成24年度が約1,822トン、平成25年度が約1,737トン、平成26年度が約1,623トンになり、古紙行政回収が集団回収量に影響した状況も考えられるところですが、地区によりましては平成26年度は前年より集団回収量が増加した場所もございます。一概に行政回収による影響だけではないと考えております。古紙類の集団回収量の推移につきましては、県内各市も減少傾向にあります。この原因といたしましては、住民の減少や新聞や雑誌等の販売量の減少、スーパー等の大型店でのポイント還元による店頭回収、少子高齢化の影響による回収団体の減少等による影響も大きいものと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 確かにスーパーなどの影響や、そもそも新聞を紙ベースではなくウエブで情報を得る世帯もふえているようです。今後の古紙行政回収の方針についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市民部長。 ◎市民部長(佐俣信之) 平成26年度の碓氷川クリーンセンターで焼却処理をする燃えるごみの種類に係る分析結果の年平均値によりますと、いまだに紙、布類は約48%を占めており、平成24年度の年平均値よりは多少改善したものの、燃えるごみの中では一番多い状況は変わっておりません。これは現状でも紙、布類がリサイクルされず、燃えるごみとして出されており、その中でも特に雑紙はリサイクルが進んでいない状況があると考えております。地域で実施する集団回収は、長年にわたり本市のリサイクルの中心的役割を担っているものであり、地域住民や子供たちの環境教育を実践する場としても重要なものと考えておりますが、市民の皆様にとっては、古紙類をリサイクルできる場が多いことが、ごみとして出す量の減少にもつながりますので、市といたしましては、今後も古紙行政回収はあくまでも集団回収の補完としての回収であり、集団回収を第一に対応してもらえるよう、市民の皆様にも広報しながら、リサイクルできる古紙類をごみから資源に変えていくという意識を持っていただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) おっしゃるように、燃えるごみをリサイクルし、資源化していくことは焼却炉の維持管理上も必要なことです。一方、これもおっしゃるように、長年にわたり本市のリサイクルの中心的役割を担ってきた有価物集団回収認定団体である子ども会や子ども会育成会等の組織では、収入における報償金の占める割合が会費の数倍に及んでいる場合もあります。年に数回行う廃品回収の回収量が少なくなり、当初予定していた収入が上がらずに、事業を中止したり、あるいは組織運営上支障を来している場合も散見しています。行政回収を始めたから廃品回収の回収量が少なくなったとの疑念を抱かせないよう、どちらがメーンでどちらが補完的な役割なのかを改めて明確化し、市民の環境意識の啓発に努めていただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 佐藤貴雄議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 遠 間 大 和 議員 ○議長(吉岡完司議員) 次に、3番、遠間大和議員の登壇を願います。  遠間大和議員。               〔3番 遠間大和議員登壇〕 ◆3番(遠間大和議員) 議席番号3番、新政会、遠間大和でございます。通告に基づきまして、1項目7点につき順次質問させていただきます。なお、本日は喉の調子が思わしくないため、聞き取りづらい点があるかと思いますが、ご了承ください。  新庁舎建設については、解決すべきさまざまな問題がありますが、現庁舎は老朽化による耐震性にも問題があり、構造耐震指数は数値が低いほうが倒壊の危険性が高く、旧庁舎が0.14、中庁舎が0.34と大変危険な状況であり、また災害時における防災拠点機能への不安等もあります。さらに、本庁、松井田、谷津と行政機能が分散していることから、市民の皆様にもご不便をおかけしている状況にあり、本市執行部においても建てかえが必要だとお考えのようですが、具体的なことは何も決まっていない状況にあります。こうした問題を解決し、災害に対応できる庁舎とするため、本市においても市民の皆様の負担を少しでも抑える事業手法を積極的に取り入れていくべきであります。  なお、質問は質問席から一問一答にて行わせていただきます。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) それでは、新庁舎について質問してまいりたいと思います。  新庁舎建てかえについて、今までの増改築等の経緯についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 遠間議員のご質問に答弁させていただきます。  増改築の状況でございますが、最も古い本庁舎につきましては昭和34年度に、中庁舎は昭和44年度に、新庁舎は平成13年度に順次建築竣工しております。また、松井田庁舎は平成4年度に、谷津庁舎は昭和58年度に建設竣工された建物でございます。築年数でございますが、本庁舎が56年、中庁舎が46年、新庁舎が14年、松井田庁舎が23年、谷津庁舎が32年経過となっております。保健センターが29年経過しております。  以上でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 耐震指数が旧庁舎が0.14、中庁舎が0.34ということですが、非常に低い数値であると思いますが、具体的にはどういった状況であると認識すればよいのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 耐震性能ランクで申し上げますと、本庁舎につきましてはDランク、中庁舎につきましてはCランクということで、万一大地震が発生した場合には、被害を受ける可能性が高いものというふうに考えております。なお、耐震補強を実施する場合には、柱と柱の間に筋交いを設置いたしまして補強するということになるのですけれども、特に本庁舎につきましては、窓よりも柱が1.8メートルほど内側にございます関係で、補強を行った場合には筋交いが障害物となりまして、使用可能の範囲が大きく制限を受けて、現状の機能をおさめることが難しいというような状況になるというふうに思っております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) ありがとうございます。そうしましたら、今後の建てかえ計画についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 事務レベルではございますが、本年5月から総務部、財務部、建設部の関係部課長による庁内事前準備組織を立ち上げまして、建てかえ場所、財源及び課題等につきまして、その検討に着手したところでございます。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 本年度中に庁内会合第2回目を開催する予定ということですが、いつごろ開催する予定なのか、そしてどういった内容を詰めていく予定なのでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 次の開催につきましては、日時は定まってはおりませんけれども、年度内の開催を予定しております。内容につきましては、1回目の検討を踏まえまして、引き続き建てかえ場所、財源、検討組織等につきまして検討させていただく。それと、次年度の予定等の確認を行ってまいりたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 開催時期は未定ということですが、第2回目においては、新庁舎を建てかえるのか、建てかえないのかを明確にし、速やかに建てかえ場所、財源については検討していただき、建てかえるのであれば、次年度においてはスピード感を持って本格的な検討組織へ移行していただければと思います。  続いて、今後の事業の工程表についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 庁舎建てかえにつきましては、課題の検討に着手したところでございまして、具体的な工程を組成するという段階まではまだ至っていないというのが現状でございます。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 事業の工程表についても、現状は何も決まっていない状況ということですので、こちらも速やかに本格的な検討組織を立ち上げ、工程表を検討し、着手していただければと思います。  続いて、現庁舎の問題点と課題についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 問題点、課題でございますが、本庁舎及び中庁舎につきましては、耐震強度不足によりまして、大地震のときに建物倒壊のおそれがありまして、市の行政運営及び防災、災害対策拠点としての役割が果たせないという状況になると考えております。また、老朽化が著しいことから、給排水設備、空調設備に多額の維持管理経費を要しております。さらに、本庁、松井田、谷津と行政機能が分散しておりますので、皆様にご不便をおかけしているというふうに、そういう面もあるというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 倒壊のおそれがあり、防災、災害対策拠点としての役割を果たせない状況になると考えられるということですが、実際に起こった場合、どのような対応をお考えでしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 被害にも規模にもよりますけれども、本庁舎及び中庁舎が使用不能となった場合には、使用可能な代替施設に拠点機能を移すなどの措置を講ずる必要があるというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 代替施設について、優先順位も含め、候補地を教えていただければと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 代替施設につきましては、市の庁舎では、平成13年度に建築竣工されました最も新しい新庁舎を第1に考えております。万一新庁舎が使用不能というふうなことになった場合につきましては、その状況を見て判断させていただきたいと思います。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 新庁舎建てかえについては、解決すべきさまざまな問題がありますが、迅速かつ周到に一つ一つ対応していただければと思います。  そして、次に庁舎等建設基金の状況についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 庁舎建設基金につきましては、昭和63年に創設して積み立てを行いまして、平成12年度に7億8,500万円を取り崩しまして、新庁舎の建設資金の原資といたしたところでございます。しかしながら、それ以降、積極的な積み立てというものは行っておりませんので、現在のところ残高が2,760万円というふうになっております。今後におきましては、決算見込みを勘案しながら、一定額の積み立てにつきまして予算化をしていきたいというふうに考えております。また、特定目的基金のうち既に行政目的が達したもの及びその用途が見込まれないものにつきましても、その活用について検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 続いて、新庁舎建設の財源についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 新庁舎建設の財源でございますが、庁舎建設基金及び市債を予定しております。庁舎につきましては、将来世代を含めまして、長期間にわたっての利用が想定されますことから、現役世代が負担する基金以外に市債の発行によりまして負担の公平を図ってまいりたいというふうに考えております。しかしながら、金額につきましては、持続可能な行財政運営のために可能な限り抑制を図ってまいりたいというふうに考えております。  それと、いずれにいたしましても、庁舎建設には莫大な費用がかかりますので、PFI方式による民間資金、それからノウハウ、そういったものの活用を含めて、あらゆる可能性を検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) そうしましたら、財源の確保はぜひ豊島区方式を採用していただき、国、県の補助金、そして分譲マンションや企業の本社機能移転による販売収益、定期借地権方式で民間事業者に貸し付け、地代を一括で受け取る方法、具体的には定期借地権を50年とした場合、25年分を一括で前払いすることにより、庁舎建設基金や市債等が不要となり、新庁舎建設に充てるべき資金を別の事業で使用することにより、資金の有効活用を図っていただきたいと思います。  そして、新庁舎の協議の進め方についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 今後につきましては、庁内事前準備組織によりまして、先進事例等の調査研究を行いまして、さらに検討を重ね、本格的な検討組織へ移行できますように努力してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 本格的な検討組織へは、いつ移行する予定でしょうか。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 庁内事前準備組織での検討をあと数回重ねて、諸課題を洗い出して完了し、早目に本格的な検討組織へ移行できるように議論を深めてまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 重ねるのは回数ではなく、建設的な検討を重ねていただき、やる気のある職員をメンバーに加え、活発な議論を行い、より早い検討組織への移行をしていただきたいと思います。  続いて、新庁舎の役割・機能についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 現在の市役所業務は、本庁舎、松井田、谷津と庁舎が分散しておりますが、今後新庁舎建設を検討していく中で、本庁舎の位置づけを考えた場合、役割はそのままに、本庁舎の建てかえだけを行うのか、もしくは本庁舎に業務を統合するのか、その場合、松井田庁舎や谷津庁舎の活用はどうするのかといった課題がございます。また、加えまして、防災拠点としての機能強化も必要ではないかというふうに考えております。現状結論を得るには至っておりませんが、利便性の確保と効率的な行政運営の観点から、慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 新庁舎は、分散している機能を統合し、ヘリポートなどの機能も加え、谷津庁舎においては建築基準法等の観点からも、書庫や倉庫として利用し、また太陽光発電、自然採光、エコ照明、雨水利用による水循環システムの最新の環境技術の積極的導入によるCO2の削減、防災の拠点としては、災害発生時の被災状況を即座に確認し得るビデオカメラを市内に設置し、災害情報の収集、管理、配信の3つの機能が連携するシステムを確立することも重要でありますので、こういったことも実現に向けて検討していただければと思います。  続いて、新庁舎周辺の活性化についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 新庁舎をどこに建設するかによりまして、周辺の状況も違ってくるわけでございますけれども、現時点でその建設場所が決まっていないために、先進事例などを参考にいたしまして、今後調査研究を進めていく中で、その活性化策につきましても検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 新庁舎を安高跡地にすることによって、西毛広幹道の事業と絡め、再開発事業とすることによって、県や国からの補助対象事業とし、周辺の地価が上がり、資産価値の上昇が見込め、また新庁舎をランドマークとし、武家長屋、便覧舎、安中教会も新庁舎の駐車場を拠点に観光してもらうことができるということも想定できますので、実現に向け、前向きに検討していただければと思います。  続いて、新庁舎建てかえによる市職員の姿勢をより市民本位に変えていく課題についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 新庁舎の建てかえに当たりましては、本庁舎等で狭隘化している窓口、待ち合い、執務環境の改善を図りまして、市民が利用しやすく、かつ職員が働きやすい環境を整えることによりまして、利便性の向上と業務の効率化を図ってまいりたいと考えております。さらに、本庁舎等の構造的な問題の解決を図るだけではなくて、職員の意識改革や市民サービスのさらなる向上につきましても、あわせて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 市民目線のサービスの向上として、開庁時間の拡大を中心に、まず窓口でのファーストコンタクトは委託の人員が対応し、さらにより詳しい知識が必要な場合は市の職員が対応することなどで、職員の休日がローテーションとなり、豊島区などにおいては345日開庁ということを実現しております。本市においては、やり方次第では345日、それ以上開庁することも可能でありますので、実現に向け努力をしていただければと思います。  そして、最後に市長に1点お伺いいたします。新庁舎建てかえによる財源の問題は非常に重要になってきておりますので、総体的な考え方及び財源についてお伺いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 遠間議員のご質問にお答え申し上げます。  新庁舎について、ただいま財務部長から答弁をさせましたが、まず庁内においてどのような機能を集約すべきなのか、これから先々のことまで考えた上での、市役所の必要な機能というものをまずは検討を始めております。議員もご指摘になりましたけれども、観光面でのそういった利便性、それから地域振興、市民の利便性等、さまざまな角度から検討を重ねる必要があろうかというふうに考えております。また、財源等に関しましても、先ほどご答弁申し上げましたが、基金はございましたが、ほとんど積まれていないという状況もございましたので、これもしっかりと積んでいかなければいけないというふうにも考えております。いずれにしましても、現在のこの市役所庁舎の状況は十分認識しておりますので、今後さらなる検討を煮詰めながら、よりよい方向へ進んでいきたいと考えておりますので、どうぞご指導、ご鞭撻をいただきますようお願いいたします。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員。 ◆3番(遠間大和議員) 市長からの答弁ありがとうございました。豊島区と同じものをつくったほうがよいといったことではなく、考え方を参考にしていただきたい。そして、都会だから、東京だから、豊島区だからできると。田舎だから、群馬だから、安中市だからできないという発想は捨て、ぜひ市長がかじをとって、市民、企業、職員、安中一丸となって取り組んでいただければと思います。  これで一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉岡完司議員) 遠間大和議員の質問が終わりました。 △延会について ○議長(吉岡完司議員) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉岡完司議員) ご異議なしと認めます。  よって、延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(吉岡完司議員) 本日はこれにて延会いたします。  明17日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。                                      (午後 2時00分)...