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08月24日-03号

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  1. 合志市議会 2017-08-24
    08月24日-03号


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    平成29年 9月 定例会(第3回)            平成29年第3回合志市議会定例会会議録 第3号平成29年8月24日(木曜日)              ―――――――――――――――――   議事日程 第3号  平成29年8月24日(木曜日)午前10時00分開議 第1 発言の取り消しについて 第2 一般質問               ――――――――――――――――本日の会議に付した事件 一般質問    松 本 龍 一 議員   上 田 欣 也 議員   青 山 隆 幸 議員   齋 藤 正 昭 議員                ――――――○――――――出席議員氏名(18人)         1番  澤 田 雄 二 君         2番  野 口 正 一 君         3番  齋 藤 正 昭 君         4番  青 山 隆 幸 君         5番  大 住 清 昭 君         6番  西 嶌 隆 博 君         7番  松 本 龍 一 君         8番  後 藤 修 一 君         9番  濱 元 幸一郎 君        10番  上 田 欣 也 君        12番  坂 本 早 苗 君        13番  濱 口 正 曉 君        14番  神 田 公 司 君        15番  来 海 恵 子 君        16番  松 井 美津子 君        17番  池 永 幸 生 君        18番  坂 本 武 人 君        19番  吉 永 健 司 君                ――――――○――――――欠席議員氏名(1人)        11番  青 木 照 美 君                ――――――○――――――説明のため出席した者の職氏名        市 長  荒 木 義 行 君        副市長  濵 田 善 也 君      会計管理者  中 村 誓 丞 君       総務部長  安 武 祐 次 君       政策部長  坂 本 政 誠 君     健康福祉部長  水 野 孝 春 君       事業部長  冨加美 尚 悟 君      総務部次長  渡 邉 和 代 君    健康福祉部次長             後 藤 圭 子 君 (兼女性・子ども支援室長)       水道局長             井 村 幸 弘 君  (兼事業部次長)       総務課長  岩 田 建 一 君     交通防災課長  木 永 和 博 君       財政課長  吉 村 幸 一 君       政策課長  工 藤 一 伸 君       企画課長  大 茂 竜 二 君       福祉課長  三 苫 幸 浩 君       建設課長  中 村 公 彦 君       農政課長  塚 本 健 洋 君     上下水道課長  岡 田 光 弘 君        教育長  惠 濃 裕 司 君       教育部長  鍬 野 文 昭 君      教育審議員  田 中 正 浩 君     学校教育課長  右 田 純 司 君   人権啓発教育課長  飯 開 輝久雄 君  農業委員会事務局長  森 山 邦 彦 君                ――――――○――――――事務局職員出席者     議会事務局長  財 津 公 正  議会事務局次長補佐  村 上 浩 昭       議会班長  岡 本 貴 子      議会班主事  可 德  誠       議会班主事  中 村 考 智                ――――――○――――――                  午前10時00分 開議 ○議長(吉永健司君) これから会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。                ――――――○―――――― △日程第1 発言の取り消しについて ○議長(吉永健司君) これから、日程第1、発言の取り消しについてを議題といたします。 来海恵子議員から、8月23日の一般質問における発言について会議規則第67条の規定により、不適当発言の理由によりお手元に配付しております発言取消申出書に記載した部分を取り消したい旨の申し出がありました。 ここで、来海恵子議員から発言の申し出があります。これを許します。 来海恵子議員。 ◆15番(来海恵子君) おはようございます。15番、来海です。私は8月23日の一般質問の中で、誤解を招く発言であることを指摘され、改めて確認したところ、不適当と判断しましたので、会議規則第67条の規定により、提出しました発言取消申出書に記載した部分の取り消しをお願いします。 誠に申し訳ございませんでした。 ○議長(吉永健司君) お諮りします。ただいま来海恵子議員からのこの取り消しを許可することにご異議ありませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉永健司君) 異議なしと認めます。したがって、来海恵子議員からの発言の取り消しを許可することに決定しました。                ――――――○―――――― △日程第2 一般質問 ○議長(吉永健司君) これから、日程第2、一般質問を行います。 質問者に申し上げます。注意事項については、一般質問の初日に申し上げております。ご留意願います。 それでは一般質問に入ります。 まず最初に、松本龍一議員の質問を許します。 松本議員。 松本龍一議員一般質問 ◆7番(松本龍一君) 皆さん、おはようございます。7番、九思会の松本です。大変暑い日が続いております。暑中お見舞い申し上げます。 では、早速一般質問に入っていきます。まず1番目のマンガミュージアム御代志市民センター西合志図書館がある地区の駐車場等の整備ということで、お伺いしたいと思います。 マンガミュージアムは、先月7月22日に旧郷土資料館を改修して開館しました。式の後、内部を見学しましたが、大変すばらしい施設ができたものだと思っております。蔵書もたくさんありまして時代を網羅し、また歴史的価値があるものを展示してあり、漫画好きの人を引きつける魅力があるように感じました。特にこの夏はエアコンもきいて、ゆったりと快適に漫画と触れ合える場所ができたと思えるのでありますが、そこでマンガミュージアムの現状といいますか、来場者数等はどうなっているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 工藤政策課長。 ◎政策課長工藤一伸君) おはようございます。 今ご質問がありましたように、平成29年7月22日土曜日にオープンいたしました。おかげを持ちまして現在たくさんの多くの方々にご来館をいただいております。関係各方面への周知、それから広報で大変お世話になっておりますことに、改めて感謝を申し上げます。 来場者数につきましては、延べ人数でございますが、開館当日が土曜日でしたが587人、翌日曜日が620人と最も多くすべり出しをしております。月曜日が休館ですので、その後の平日火曜日から金曜日までには平均260人以上の来館がありまして、2週間で4,630人ほどお見えいただいております。関心の高さがうかがえまして、人々が集まる施設として認知が進んでいるということがわかります。 また入場チケットでございますが、販売状況ではオープンから2週間で大人が800枚、中高生200枚以上を売り上げております。あと年間パスポートというのを設けておりまして、5回分を1回で払っていただく、大人で1,500円ですが、中高生で500円ということになりますけれども、そのパスポート年間出入りができるというパスポートです。それが大人が145枚、それから中高生の方には52枚ほど購入いただいております。 あと時間帯ごとの来場者数でございますが、夏休み期間中ということもありまして、午前10時の開館の時点からまとめて来場が多くあるというところです。最も多いのはお昼ご飯を食べた後、昼食後午後1時頃から3時頃までで、午後4時を過ぎると、徐々に減り始めるというような状況です。 また来場者の方の年齢的な傾向も調べていただいているんですけれども、平日につきましては子供が七、八割。子供連れの保護者、それから施設の引率者の方が目立つと。人の入れ替わりというのがありますけれども、チケットの販売状況での割合といたしましては、大人の方が約28%、それから中高生の方が7%、そして入場無料の子供の方が65%ということで、そういう状況になっております。 来場者数については以上でございます。 ○議長(吉永健司君) 松本議員。 ◆7番(松本龍一君) 今、説明ありましたとおり、大変すばらしい成果が出ていると言っていいと思います。開館して1カ月しかたっていないわけですけれど、早計かもしれませんけど大成功ではないでしょうか。市民のニーズを捉えたすばらしい企画だと言っていいと思います。私も震災の影響で、ヴィーブルでやってました会議等が使えないものですから、子供会の会議や打ち合わせなどを御代志市民センターですることが多くなりました。そのため、現地を見る機会が多いんですけど、夏休みでもありまして、特に土日は今おっしゃったみたいに子供たちや家族連れとたくさんの方が来場されているのを見受けます。まさに地方創生、地域の活性化、にぎわいの創出になっているのではないかと思います。 次に、2の駐車場等周辺整備ということでありますけれども、この事業の今後の展開や進捗についてということで、そういう意味合いでもってまた質問したいと思います。お願いします。 ○議長(吉永健司君) 工藤課長。 ◎政策課長工藤一伸君) お答えいたします。先ほどのマンガミュージアム来場者数のほうもお話しいたしましたが、やはり夏休みの期間ということで大変賑わって今おっしゃられておるとおり、賑わいもございます。それに加えまして現状も少しお話しさせていただきたいんですけれども。マンガミュージアムの内容の取り組みといたしましては、本市と包括連携協定を結んでおります漫画蔵書についても寄贈をいただいたNPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクトの橋本博様を代表に迎えております。館の運営ですとか本の選び、選書、それから配架、展示、それからワークショップの企画などを委託するという形でやっております。また地域おこし協力隊の隊員のほうも細部にわたって調整役を果たしております。また団体や大学、それから実際漫画家の人たちも協力していただいているんですけれども、そちらの方々の支援をいただきながら、順調にすべり出しをしているところでございます。来場者が相当以上に多くて、今質問にありましたように駐車場ですとか、駐輪場、そういったものも不足して急きょ準備したりとか、そういった慌ただしい部分も出ているやに聞いております。館内には座りきれない人のために椅子なんかもすぐ用意したりして、漫画を読める環境づくりにも取り組んでいるところです。また企画とか運営する側のスタッフの数ですとか、また漫画の本を紹介できるような司書的な人員の確保、そういったところがこれからの課題というふうに考えております。 また、駐車場等を含めた周辺整備につきましてでございますが、駐輪場の問題もあわせまして、御代志市民センターですとか、西合志図書館及びひまわり公園の利用者、その方々との調整が必要であります。マンガミュージアムの開館に伴いまして、来場者の影響により駐車場をはじめとした周辺施設の整備は、重要な課題と考えております。それぞれの公共施設の有効利用、有効活用を図りながら、より効果的で市民の皆様が施設の間を相互に利用しやすいような形で生涯学習課と協議していきたいと思っております。 また、西合志図書館マンガミュージアムを結ぶところでございます。そこが本年度中には、西合志図書館の玄関から入ってこられる来館者のために、図書館の中をそのまま通過して、マンガミュージアムにアクセスできるように、二つの施設を結ぶ動線を設けるという事業も考えております。両施設の西合志図書館合志マンガミュージアムとの間に、ウッドデッキ風のスペースそういうものを整備いたしまして、市民の皆様の憩いの空間ですとか、またマンガミュージアムエントランス、玄関口を整備する予定にしております。この事業につきましては、国の地方創生拠点整備交付金、補助率2分の1でございますが、それが決定しておりまして、地方創生の意図する仕事の創出ですとか、人の交流、還流、またまちの活性化を目指すものとして、施設整備にとどまらずにチャレンジショップの展開ですとか、新たな観光交流拠点としての創造に向けて取り組みを進めることとしております。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 松本議員。 ◆7番(松本龍一君) 大変わかりやすい、また今後も進展のあるお話を聞かせていただきました。マンガミュージアム、ご案内のとおり西合志図書館と並んでおります。ですから、西合志図書館も大変人気のある施設でありまして、西合志図書館と連動する形でつまりシナジー、相乗効果ということがまず今後期待するというか、そうなるだろうというふうに見込まれるところであります。そうすることによって今後さらに賑わいが大きくなり、来訪者も増えるのではないかというふうに思われるところであります。実際私が拝見したところ、現状でも隣接の駐車場がいっぱいになりまして、西合志庁舎に車をとめて来場されてる方も見受ける機会があります。 この地域はマンガミュージアム西合志図書館御代志市民センターと文化的にも市民活動的にも重要な地点であります。今後の活性化、施設利用利便性等、またそれと防災施設、災害時避難施設として考えた場合、西合志図書館御代志市民センターとの間を整備して駐車場として利用することも検討すべきではないのか、もうその必要に迫られているのではないかと思いますが、その点はどのようにお考えになられていますか。お伺いします。 ○議長(吉永健司君) 工藤課長。 ◎政策課長工藤一伸君) お答えいたします。今ご質問のとおり、御代志市民センター西合志図書館との間につきましては、現在、御代志市民センターの玄関前にはロータリーという形で花壇、また東側の通路のほうから、侵入口付近には築山が設けてあります。一部については西側の西合志図書館の南側に、駐車場が一部だけはつくられて利用されてはおりますが、再整備することによりまして、駐車スペースを拡張することは可能だと考えております。マンガミュージアムの開館によりまして、来場者がこれからも増えてくるということになるかと思います。観光交流拠点としての機能を向上させるためにも駐車場スペースを増やすだけではなくて、御代志市民センタ―や西合志図書館マンガミュージアムなど各施設を訪れる人たちにとって、より安全で利用しやすい駐車場の環境の整備は必要だと考えております。ただ、駐車場の整備につきましては、機能性ですとか安全面を考慮した専門的な設計を踏まえた上で施工する必要があるかと思います。整備に充当される補助金というのは特にありませんで、一般財源のみで大規模に整備することは厳しい状況もあるかとは考えられますが、これからのマンガミュージアムや、西合志図書館への来場者の動向、そういったところを検証いたしまして、また西合志庁舎をはじめ周辺公共施設との一体的な利活用を考えていく中で、次年度以降に取り組めるところから拡張整備に取り組んでい                 きたいと考えております。 以上です。
    ○議長(吉永健司君) 松本議員。 ◆7番(松本龍一君) ぜひ、しっかりと検討されて、実施していただきますようよろしくお願いしまして、この質問を終わります。 続きまして、日本とEUのEPAについてということで質問いたします。先月の初め7月の7日か8日頃でありましたけれど、新聞等で日本とEUの間でEPAの大枠な合意がなされたと報道されました。EPAといいますのは、これまで論議されてきましたTPP(環太平洋連携協定)と同じく広範囲にわたる貿易の自由化、関税の引き上げ等を目指した協定であります。これが日本とEUの間で結ばれようとしています。その全体は大変膨大であります。今回は合志市の農業にかかわる部分について、どのような協定がなされようとされているのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 塚本農政課長。 ◎農政課長塚本健洋君) 今の質問にお答えいたします。 今、質問にありましたとおり、日本とEUとのEPAにつきまして、実は平成25年から4年3カ月にわたる間、交渉が行われてきました。去る7月6日に大枠合意がなされておるところでございます。 そこで、本市の農業に関する主な内容としまして、まず酪農に関する内容としまして、生乳の需給に関するソフトチーズにつきまして、関税を優遇する輸入額を設定し、発効当初の2万トンから15年後は3万1千トンまで拡大するとともに、税率は順次引き下げ15年後には関税の撤廃がされます。 それから次に豚肉につきましては、差額関税制度を大枠維持し、長期の関税削減期間輸入急増に対するセーフガードの措置の確保。また牛肉につきましても、同様に長期の関税削減期間輸入急増に対するセーフガードが今現在確保されているところでございます。 ○議長(吉永健司君) 松本議員。 ◆7番(松本龍一君) 今の説明ですけれども、つまり大きな見方といたしましては、チーズ等の乳製品、豚肉、牛肉の関税等が、10年~15年ほどの年月をかけて撤廃あるいは削減されていくということになります。すると必然的にじわじわとではありますけれども、輸入が増えて合志市の酪農や繁殖肥育、養豚をされている農家に影響が出るのではないかと心配されるところであります。その影響については、また後でお伺いしたいと思いますが、まず合志市の畜産農家の現状ということで、どのようになっているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 塚本課長。 ◎農政課長塚本健洋君) まず、本市の酪農を含む畜産戸数につきまして、これが平成29年度の熊本県畜産統計の調査からちょっと引用させていただいております。まず、乳用牛ですけれども60軒、肉用牛が54軒、養豚が7軒となっております。またそれにあわせまして、生産額について申し上げますと、こちらの資料ですけれども、2015年の農林業センサスデータから引用させていただいております。本市の農業生産額総額なんですけれども、73億3,000万円。うち乳用牛25億7,000万円、総生産額の約35%を占めております。また肉用牛でございますけれども10億7,000万円、こちらにつきましては、総生産額の約14.6%。養豚3億6,000万円、総生産額の約5%となっています。 以上でございます。 ○議長(吉永健司君) 松本議員。 ◆7番(松本龍一君) ただいま説明がありましたけど、酪農、肉牛、養豚合わせますと、合志市の農業生産の半分以上を担っているということになります。約五十四、五%。まさに、合志市農業の基幹産業であります。飼料畑といたしましても農地利用も大変広く、多くの小作契約をされています。またこれまで政府の方針や支援に基づいて、最新技術や機械設備等の導入を行い、規模拡大や品質向上に努め、日本の食を賄ってきたわけであります。その経営が揺らぐようなことがありますと大変なことになるのではないでしょうか。 今回、日本とEUでEPAが現在想定される条件で締結したとするならば、合志市の農業にどのような影響があると思われるかお尋ねしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 塚本課長。 ◎農政課長塚本健洋君) 今のご質問ですけれども、合志市へどのような影響があるかという内容ですけれども、現在のところ国からEU・EPAの影響試算がまだ示されておらず、どの程度の影響が出るかは正直不明なところでございます。合意の内容から本市の農業につきまして、主に次のような影響を懸念しております。 まず、チーズにつきまして、EUはご存じのとおり酪農が盛んであり原料となる生乳の生産規模は日本の約20倍となっております。EU産の乳製品の輸入が増加することにより、主に乳製品などの加工向けに出荷され、国内の生乳生産の5割以上を占めています北海道産の生乳の需要が減少した場合、国内の生乳需給バランスや乳価への影響を及ぼす恐れがあり、酪農家への影響が懸念されます。 次に豚肉につきまして、EUの生産量は世界の2割を占めており、その中で輸出は約1割となっております。一方国内の豚肉の供給量は、国産が50%、残り50%のうちEUからの輸入は35%を占めているところでございます。協定発効後は加工向け冷凍肉など低価格部位の輸入が増加する恐れがあり、国内価格への影響を懸念しているところでございます。また、牛肉につきましては、国内供給量に占めるEU産の割合は0.1%程度でございまして、協定発効後の状況に注視する必要があると考えております。 以上のように、生乳や豚肉等におきまして、輸入増加における価格低下の恐れがありますが、このことで農家の生産意欲が減退し、生産を取りやめる農家が出てくることを最も懸念しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉永健司君) 松本議員。 ◆7番(松本龍一君) 今、お答えありましたけど、農水省の見解、分析が示されてない中で、合志市独自にその見識を示していただいたことに敬意を表したいと思います。 要するに酪農や、養豚に大きな影響があるのではないかということであると思います。このことは今後政府に対しまして、より慎重な対応と国内対策をお願いしていくべきだと考えます。報道によりますと、日本の食料自給率が平成16年度はカロリーベースで38%、これまで維持してきた39%から1%減少しました。これには気象条件等との関連があるようですけれども、今後政府に対しまして食糧・農業・農村基本計画で掲げました食料の安定供給、食料自給率45%の目標に対しまして、整合性のある政策を取っていただきますよう強く要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(吉永健司君) これで松本龍一議員の質問は終了しました。 ここで10時40分まで暫時休憩いたします。                  午前10時26分 休憩                  午前10時39分 再開 ○議長(吉永健司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 これから、上田欣也議員の質問を許します。 上田議員。 上田欣也議員一般質問 ◆10番(上田欣也君) 議席番号10番、上田欣也でございます。朝一番の松本議員の質問に続きまして私もちょっと農業についてお尋ねをしたいと思います。なかなか実際の農業をやってらっしゃる方もいらっしゃる中で、農業について聞くというのはちょっと勇気がいるところだったんですけども、逆に生産者ではなくてどちらかといえば消費者というか、市民の立場での質問をしたいと思います。 まず、合志市農業振興ビジョンについてお尋ねします。どういう形で質問をしようかと考えたときにふと思ったんですが、農業、工業、商業などいわゆる産業の分類の中で農業だけには農政という言葉がありますね、農業の農と政治の政。これ新明解国語辞典をちょっと繰ってみましたら、農政というのは農業についての行政、政策と説明しています。だったら工業政策を工政というかとか、商業政策を商政というかというとそういうことはありません。それだけ農業は行政や政策、政治に密着しているということかもしれないなと思ったところです。歴史的にもやっぱり食べるものですので、一番古くからというか産業としては歴史のある産業ということも言えると思います。 さて、農業振興ビジョンというのはたまたまホームページでアップされているのを見つけて読んでみたんですが、総合計画にも当然書かれておりますが、合志市の行政の中でこの農業政策のことを考えていくと、どうしてもやっぱり国の政策があって、そこで予算がついてきたりとか国全体の、先ほどの話もありましたけども、TPPとかEPAなどの海外との貿易協定なんかも非常に関係してきますし、行政の関与は本当に、言葉も先ほどいいましたが深いところだと思います。そうなってくるとやっぱり、何でもできるかというと皆さんご承知と思いますけども、行政でできることとできないこととは言いませんが、その限界があるのではないかと考えたところです。 さて、その合志市農業振興ビジョンに、地域が克服すべき課題というのがあります。まさに書かれているとおりだと思いますけども、行政として、農業者の方々とその克服すべき課題について、認識をどのように共有しているかをお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 塚本農政課長。 ◎農政課長塚本健洋君) それでは、今のご質問に対してまして回答いたします。 まず、農業振興ビジョンがどのようにまずつくられたかというのを若干説明しておきます。近年の農業は、農産物の価格低迷等による農業所得の低下とか、担い手の減少や高齢化による生産力に低下など厳しい状況におかれているところでございます。このような状況から後継者や新規就農者の育成や経営力の強化、生産品の価格安定対策の推進、農協を核とした付加価値の高い新たな特産品の開発等、農業の振興を図ることを目的に、この合志市農業振興ビジョンにつきましては、昨年の12月に作成したところでございます。このビジョンにつきましては、先ほどご質問にありましたとおり、合志市総合計画を基本として、より詳細に作成しているところでございます。 次に、先ほどその農業振興ビジョンの中で地域の克服すべき課題ということでご質問ありましたけれども、こちらにつきましてが、農業ビジョンに記載しております重要課題を今3点挙げているところでございます。地域営農組織の確保、育成、それから農業所得の安定、6次産業化に向けた取り組みを三つ掲げているところでございます。この一つ目の地域営農組織の設立、運営につきましては、その該当する集落で説明会や意見交換会などを継続的に今も実施しているところでございます。またこの地域の営農組織につきましては、今年上生・城地区で1件新たに立ちあがったところでございます。また、次に農業所得の安定につきましては、国県の補助事業の活用や情報の提供、さらには各団体に補助金を支出し研修会や勉強会等に努めていただいているところでございます。次に6次産業化につきましても、地域でとれた卵や牛乳、さらには野菜や果物を使って加工品が年々今増えてきているところでございます。さらには、個別的な取り組みでございますけれども、特に現在新規就農者今18経営体いらっしゃいますけれども、今年度から営農指導員を農政課のほうで雇用しております。この営農指導員のほうで個別面談や現地指導を継続的に実施し、少しでも農業所得の向上を目指しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) 重要課題についてと、それに伴う取り組みについて説明いただきました。やはりその課題をどのように解決していくかと、そのビジョンができてまだ間もないですので、今後それもどのようにその課題を克服していくかと、やっぱりまた新たな課題というかそういうものが出てくるかもしれませんので、その辺の取り組みをやっぱり行政としてしっかりやっていってもらいたいと思います。課題に関しては日本全国それぞれの地域性はあるかと思いますけど、基本的にはどこの地域でも共通の悩みなり、苦労を抱えてらっしゃることではないかと思います。その辺をやっぱり市民の皆さんにもわかっていただきたいと思うところです。 では、続きまして農地の保全と開発のバランスをどう考えるかということでお尋ねいたします。このビジョンに耕地面積について平成16年には2,320ヘクタールありましたが、平成27年には1,856ヘクタールと464ヘクタール減少していますという記述があります。合志市の総面積は53.19平方キロメートルといいますので、1,856ヘクタールを平方キロメートルになおすと18.56平方キロメートルになるかと思いますけれども、計算してみると約35%が耕地面積ということになるかと思います。宅地開発が進んでいることは皆さん実感されてますし、そのおかげでと申しますか人口も増えているところでございます。反面といいますか農家人口の減少や宅地開発等でその耕地面積が大きく減少しているということも言えるのではないでしょうか。とどまるところを知らない住宅開発によって、合志市の人口は増え続けている側面もありますが、これは農地の保全と本来は合い入れないものではないかと考えますけれども、この現状をどう認識しているのか、または農業委員会としては、この開発がこれも長期的な計画に基づくやつじゃなくて、ミニ開発というとあれですけど、じわじわ広がっている部分もありますので、その部分に関して農業委員会として不安はないのかということをお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 森山農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(森山邦彦君) それではお答えいたします。 合志市は、ご存じのように市街化区域と市街化調整区域の線引きがなされております。市街化を促進いたします市街化区域と、農地を保全し開発を抑制する市街化調整区域、以下調整区域と略させていただきますが、この二つの区域が存在をいたしております。農地の保全は調整区域で促進をし、開発は市街化区域で行うというのが基本的な考えでございます。 合志市の状況はといいますと、圧倒的に調整区域が広うございます。割合でいいますと1対9ほどになります。市全体でのバランスについて考えました場合は、開発はもちろん必要でございますけれども、農業委員会の立場としましては、農地の保全に重きを置いて意識しておくべきだというふうに思っております。しかしながら、調整区域内の農地の中にも、市街化の傾向が著しい区域内にある農地ですとか、圃場整備がなされました優良な農地などさまざまな農地がございます。そのため、農地法では調整区域内の農地でありましても、要件を満たす農地については転用ができますように、厳しくはありますが許可要件を定めているところでございます。この農地法の転用許可要件に基づきまして、申請されました農地を審査して許可の判断をいたしているところです。つまり、バランスをとるというよりも、実情を言いますと、まとまりのある優良な農地は保全をし、農地法の転用要件を満たすような農地につきましては、申請さえあれば転用を許可しているというのが現状でございます。 農業委員会の役割ということですが、農地の保全をはじめ、耕作放棄地の解消・発生防止、それから農地パトロールの強化、それと担い手農家への農地の集積促進などを行っていきながら、特に調整区域内にある農地の保全に努めているところでございます。今後におきましても、開発や道路拡張等により農地の減少が続くと思いますし、そのことによって当然不安ですとか危機感ですとかそれを全然持ってないわけではございません。ただ現状の法律としっかりと向き合って、市街化区域と調整区域とのすみわけを明確にしながら、また農地を保全すべきところ、それと開発等による転用の許可を下ろすべきところ、これについては農地法に基づきまして適正な対応を行っていくというのが農業委員会としての重要な役割だというふうに考えております。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) 今朝午前9時くらいに合志庁舎に来たんですけど、ちょうど農業委員さんがパトロールに出られるところに出会いまして、この暑い中に本当に大変なことだなと思って感謝したところです。二、三年前ですかね、当時の農業委員会の事務局長に進められて全国農業新聞をずっと購読しておりますが、あれを読んでいると、専門的なこともあるので全てわかっているわけじゃないですけど、本当にその全国の農業を取り巻く環境、あと全国農業新聞はどちらかというと農業委員会の活動のPR紙的な部分がありますので、そういう形で農地について考える機会が増えたところです。あとは全国の農家でいろんな6次産業とか中山間地いろんな農業で皆さん頑張っているところを読ませていただいて、非常に日本人としても力強く感じますし、翻って合志市の農家の皆さんにもいろんな形で本当にお世話になっているんだなということを実感するところです。なかなか農業委員会だよりにもありますので、そのある程度読まれてる方はわかるかもしれませんけど、本当に地味な仕事というか、行政の仕事はそんな派手な仕事はありませんが、私も議員になっていろいろ勉強する中で少しずつ役割がわかってきたところです。今後ともよろしくお願いしたいと思います。 さて、農業振興ビジョンのもとになるというか、全体的合志市の行政の一番基本になる総合計画の中に農業の振興というのがうたわれておりまして、その中には、行政の役割も当然ありますし市民の役割というのがあります。市民というのはこの場合、農業者の方も当然含まれるんですね。あとは事業所とか地域団体、いわゆる消費者としての市民だけではないんですが、ここではちょっといわゆる一般的な消費者としての市民というところで話を進めたいと思います。SNS上でたまに何かの時に高校生とかのツイッターとか見かけるんですけど、合志市に入ったら、要するににおいでわかるとかそういう差別的な言い方ではないんですけど、私なんかはそれは非常に田舎の良さだと思うんですけども、それを引け目に感じている高校生もやっぱり中にいるようで、何かそういうふうな記述を見かけたことがあってそれは少し残念だなと、離れてみれば、それが逆に懐かしくなるんではないかという気持ちがしながら見たことがあります。私も生まれ育ちは大津町ですが、夏休みとかで母の実家があります黒石に行くと、今より牛がたくさんいたから、黒石のにおいだなというか、逆に今になってみれば心がなごむようなノスタルジーに浸るような気持ちになることもあります。しかし、一般的には今はやっぱり消臭の時代というか、においはなるべくないほうがいいとか、清潔とか、それが悪いわけではないんですが、そういうふうな面から一般的な消費者の方は物事を捉えられがちではないかと思います。その振興ビジョンの中に地域との共存、連携による畜産振興という項目がございまして、そこでも触れられていますが、農業が盛んであるということは都会的ではないとか、ネガティブなイメージで捉えられがちではないかというのがちょっと危惧するところです。特に直接聞いたわけではありませんけど、若い人にその傾向があるのではないかという気がします。この辺の市民感情といいますか、合志は皆さんご存じのように都会ではないですね。かといって田舎でもないですけども、田舎というその差別的な意味合いではなくて、いわゆる都会と田舎という言葉の対比の問題ですけども。その両方があるところが魅力だと私は考えておりますが、農政課としては市民の農業に対する理解というところで、そういうマイナスイメージを持たれることに対してどういうふうに考えているかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 塚本課長。 ◎農政課長塚本健洋君) お答えいたします。 まず、ご質問のありました消臭というか、糞尿問題につきまして、畜産農家の方々におかれましては、現在家畜排せつ物管理適正化及び利用促進に関する法律というものが、平成11年に施行されまして、それに基づいて今糞尿処理あたりをされているところでございます。さらには、近年の畜産農家の方とかにお話を聞いたり、例えば隣接する住宅地の人たちからお話を聞くと、例えば酪農家の方たちが畑に糞尿を還元する際に現在よく住宅地を事前に回られて、こういう形で糞尿を今からまいて、耕うんしますというような理解を得た上で農作業をされているというような農家も最近増えてきているところでございます。また別件では芝農家の方もやはり芝を刈る時にほこりとか舞う関係で、そのあたりで近隣の住宅地にお声をおかけして、洗濯物をなおしてもらうとか、そういった理解を得て農業をしているということを、最近例えば住宅地と隣接している農家の方からよくお話を聞いているところでございます。また参考程度ですけれども、今年はその糞尿に関する悪臭等の問い合わせが1件も現在あってるところじゃございません。つけ加えさせていただきます。 次に、農業の教育といいますか合志市におきましては、やはり学校にもよりますけれども、子供たちの田植え体験から稲刈り等を実施していると。さらには牛の乳しぼり体験とか地産地消の取り組みとしまして、やはり地域の物産館クラッシーノやJAが行っているまんまとか、そういったところで農産物の販売。それからカントリーパークとかでよくしている農業フェアのイベント等、先ほどご質問にもありました農業委員会だよりとして、農業や農地に関する情報を各世帯に広く提供するというような形で、小学生から大人の方まで農業を理解していただくような取り組みを現在しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) 以前に比べれば本当にいろいろな対策も進んできておりまして、思いますと私が40歳ぐらいになるまで竹迫のコンクリート工場にいたんですけど、野外で作業、事務所から外に出るとそのまま外なんですけど、近所の畑からもう本当に天気によっては息ができないくらいのにおいに悩まされたことをちょっと思い出すところです。本当に、皆さん経験あるかと思いますけど頭が痛くなって、仕事どころじゃないというような気持ちになりそうになるというか、短時間ならあれですけど半日とか外で作業している方もいらっしゃるので、そういう時代に比べたら法律も整備されたし、いろいろ改善されているところだとは思います。合志市の農業を今後も合志市の基幹産業として位置づけていくということであれば、やっぱりこの農業ビジョン全体を市民の方々にも理解してもらって、まずは応援団にとにかくなってもらいたいと思います。これは農産物は今自給率の問題もありますが、その国内だけの生産される農産物では私たちがもう実際に生きていけない状態ですよね、カロリーベースという計算ではありますが。そういうことではありますけれども、やはり地産地消という言葉で言ってしまうとあれですけれども、地産地消の地が本当に身近なところにあるということは、やっぱり市民の皆さんが日頃感じていらっしゃるとは思いますけど、あとはそれと生産者の方がいらっしゃって、あと忘れられがちですけど流通が一番大事なんですよ。農産物を仮に輸入する輸出するといっても、運ぶ手段が安くできなければ、海外から持ってこないし、こっちからも持って行けないわけですから。流通手段が本当は生産手段と同等以上とは言いませんけど、同じくらい大事なことです。そういうところまで、これは地震の後の混乱を皆さん思い出されればわかると思いますけれども、そういったことも日頃なかなか考えませんけども、市民の方にはたまには思い出してもらいたいところです。そしてまた、身近に農地があることがいつまでも仮に合志から育って巣立ってよそに行っても、事あるごとにやっぱり合志の農業で育てられたということは、やっぱりいつでも思い出せるように、私たちがこれも教育の一環かとは思いますが、伝えていかなければならないのではないかと思います。 以上で、農業振興ビジョンについては終わり、次に、菊池恵楓園の将来構想についてお尋ねいたします。菊池恵楓園については本当に再三質問していて、その都度答えも大きく進展することはないことは重々承知しておりますけれども、やはりその都度確認していくべき問題だと思いますので、今回もまた質問させていただきます。荒木市長の肝いりで、将来構想の実現に向けての協議会が足かけ三年になりますか行われていますけれども、この協議会の現時点での進捗状況をお伺いいたします。昨年は協議会の本会議は行われなかったと思いますけども、今年はその分も含めて前に進むことはできるのでしょうか。お答えをお願いします。 ○議長(吉永健司君) 三苫福祉課長。 ◎福祉課長(三苫幸浩君) お答えいたします。 議員おっしゃるとおり、昨年度は熊本地震のために第4回の菊池恵楓園将来構想の実現に向けた協議会、この開催につきましては断念をいたしました。作業部会につきましては11月に開催をいたしまして、第3回での決定事項の報告等を行ったところでございます。本年度につきましては第1回目の作業部会を去る8月9日の日に開催をいたしました。今回は土地利用検討部会それから施設検討部会、啓発推進部会の合同作業部会として開催をいたしまして、恵楓園の納骨堂をはじめとする歴史的施設、建造物の保全のあり方、それから地域住民との交流促進、施設の市民への開放など社会に向けての取り組みなどにつきまして、これまでの協議会での結果と現状を再確認いたしまして、各項目ごとに進捗状況の報告やそれから意見、提案、要望等を共有したというところでございます。この作業部会での協議結果を11月に開催を予定しております第4回の菊池恵楓園の将来構想実現に向けた協議会においてご協議をいただくところで今予定をしているところでございます。 議員もご承知のとおり、この協議会の目指すところといいますのは、菊池恵楓園入所者自治会のご意向というものをどう具体化していくかということでございます。入所者自治会のほうからは、年々さまざまな状況が変わってくるのは当たり前のことであると、そのためにも今後も継続した協議を続けていく必要がありますというご意見もいただいておりますので、今後も引き続きしっかりと協議を続けていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) 物事はやっぱり拙速は慎まなければりませんし、民主主義ですので、何かにつけてなかなか物事が進まないというのは、仕方がないというとあれですけど、そういうものだと思います。協議ですから、本当に皆様の意見も交換しながら、いうなら亀の歩みになってしまうことも仕方がないかと思います。しかし特に分離新設校はもうタイムスケジュールは開校まで出来上がっているわけですから、今一番課題になるのは旧菊池医療刑務支所、この建物をどうするかということが、最もこれだけは少なくとももう迅速に解決しなければならない課題ではないかと思いますけども、この件に関してはどのような状況になっておりますでしょうか。 ○議長(吉永健司君) 三苫課長。 ◎福祉課長(三苫幸浩君) お答えいたします。 この旧菊池医療刑務支所の跡地及び建造物の保存と活用等につきましては、この協議会の中でも検討項目の一つということであります。市の学校建設を優先することで前回の協議会には提案しているところです。この件に関しましては、菊池恵楓園入所者自治会と市教育委員会の間で小中一貫校の学校用地として活用することで合意もなされています。また本年5月には、入所者自治会長名で法務省の矯正局長に対しまして、用地の造成にあたりまして、旧菊池医療刑務支所の獄舎等の一部を社会交流会館に移設展示するということや医療刑務所の跡地に記念碑といいますか、医療刑務所の碑あたりを建立するということなどの要望書も提出されているということをお聞きしております。また市教育委員会としましても、予定されている平成33年4月の開校に向けて、国の関係省庁等と協議を重ね現在進めているというところでございます。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) これまでは厚生労働省と土地、建物に関しては財務省、九州財務局が国の関係者だったんですが、今お話を聞いておりますと、ここにやっぱり法務省の意向が絡まざるを得ないというのを改めて感じたところですけれども、やはり法務省の意向というか、法務省との調整、当然入所者自治会のご意見も含めると、菊池恵楓園の意向も含めてですけれども、ここでやっぱり法務省の意見調整というのはかなり大きい部分を占めてくるのでしょうか。わかる範囲でお答えいただければと思います。 ○議長(吉永健司君) 三苫課長。 ◎福祉課長(三苫幸浩君) お答えいたします。 一応、入所者自治会長等とお話をさせていただいた中では、この医療刑務支所を建物については法務省の矯正局長あたりの管轄だろうということで、それに対しての要望書を提出しましたということでお話を聞いているところでございます。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) 11月にこの協議会が実際開かれる予定になっておりますので、もうこの11月の協議会では、具体的に自治会のほうではやっぱり建物撤去は仕方がないというふうに考えてらっしゃいますし、ただ、あと社会交流会館への歴史的資料の移設というかその分もあるけれども、あの場所にあったということは何らかの形で残してもらいたいというご意見を持ってらっしゃいますので、そのどのくらいのスペースというかあんまり広く取られるようでは、やっぱりちょっと使い勝手といってしまうと勝手ですけど、あれなので、それでもしかしあそこにあったということはやっぱり私も何か残さないといけないと思います。今の残っている建物は、本当に建物をつくった建設業者が儲かったぐらいで、1人ですか、あそこに実際に入られたのは。そのぐらいあまり役に立たなかった建物ですけども、その前に旧旧医療刑務所が今あの塀の中にあって、あそこは菊池事件で死刑になられた方Fさんが入っておられたとか、あそこで特別法廷が開かれたという話もありますので、そういう場所であるということは、やっぱり何らかの形で残すような結論になればと思っております。その辺はご理解いただけると思いますので、ぜひ11月にははっきり形ができるように進めていただきたいと思います。 さて、将来構想実現に向けた協議会の前に、将来構想自体がもう出来上がっておりまして、時々見るともうここまで決まっていたのかというぐらい、ほとんど完璧に出来上がっているわけですね。ただ、出来上がっているだけで、構想で終わっていたので、遅々としてすまないということで荒木市長が実現に向けて協議会を改めて設置されたというところと理解しておりますが、この協議会の設立の経緯の中に書かれているのが、ちょっと読み上げますと、「国立療養所菊池恵楓園は、これまでの歴史の中で県や市などの地元自治体との意見交換の場が少なく、市においても菊池恵楓園は国の施設との考えがありました。しかし、菊池恵楓園は合志市の中心に位置しており、これからのまちづくりを行っていく上でも、また人権のまちづくりを進める上でも非常に重要な施設です」とあります。ご承知と思いますけれども、協議会を進めるときには、私が言うまでもありませんけれどもこの部分を改めて念頭に置いて、少しでも早く意見の調整をして、協議会を進めるようにしていただきたいと思います。 さて、菊池恵楓園は合志市の中心に位置しておるという一文がありましたが、菊池恵楓園の面積は約60万平方メートル、60ヘクタールあると聞いております。先ほど申し上げましたけども、合志市の面積は53.19平方キロメートルですね。ですからざっというと合志市の面積の約1%が菊池恵楓園に占められているわけです。それもちょうど真ん中あたりですね。自治会の皆さんがおっしゃるには、まずは納骨堂を残してもらいたいと。そして誰か線香をあげるような方はやっぱりずっといてもらいたいなということは、心情的におっしゃいます。それから社会交流会館とか今では昔の姿をとどめているというといわゆるコンクリートの塀、厚い壁とか監禁室などですけれども、そういう歴史的建造物を残してもらいたい。もう一つは社会交流会館、歴史資料館としての社会交流会館、この三つがどうしても永久に残してもらいたいという意見は聞いたことがあります。将来構想の中でもいろいろ議論があったと思いますが、それでも全体的にはもっと広いわけですよね。野球のグラウンドもありますし、公園として市民の皆さんに親しまれている場所もあるし、そのウォーキングコースとして本当に市民の皆さんが活用していらっしゃるところもあります。将来というのが10年先20年先30年先いつになるかというのは本当にわかりませんが、今のうちから本当にこれこそ将来を具体的に見据えたことを進めていく、早くそういう手を打つべき時ではないかというのは改めて最近考えたところです。仮に30年とかいっても今合志で新しく家を建てられている方は、フラット35ご存じですか、35年の住宅ローンを組まれている方が非常に多いです。35年の住宅ローンで合志市に家を建てられるわけです。ということはその家族にとっては35年は確かに長いですけど、私ぐらいの歳になると、皆さんもある程度おわかりになるかと思いますけど、振り返ってみると30年てあっという間です。ですから、今の時点でやっぱり30年先を見据えた形で菊池恵楓園、合志市の面積の1%を占めます。この全体の活用を市民の皆さんと一緒に何かどうすべきかということを考えていくべき時ではないかと思います。 人権のまちづくりということで、先ほども言いましたけど、今合志市は特に啓発には力を入れております。これは全国どこでも自慢できることだと思います。熊本県もやっておりますが、人権啓発教育課として、この人権のまちづくり、啓発に関して、私としては今までの実績なり啓発のそのやったことは非常に価値あることだと思いますが、これをずっと淡々とやり続けることに加えて、何かもう一歩深めるというか進めることが必要ではないかと思うところです。ここを担当課としては、どのように考えていらっしゃるでしょうか。 ○議長(吉永健司君) 飯開人権啓発教育課長。 ◎人権啓発教育課長(飯開輝久雄君) お答えいたします。 ハンセン病の啓発については、合志市人権教育・啓発基本計画の「人権教育・啓発の進め方」の中で、「ハンセン病回復者等をめぐる人権」として重要な柱にしております。特に人権問題に係る行事等の中で、ハンセン病問題についても必ず取り上げるように心がけ、市民啓発及び教育につなげているところでございます。 なお、今年度については来年1月20日土曜日になりますけれども、ハンセン病啓発映画「あん」の上映とその原作者や俳優の方々による対談を計画しております。議員おっしゃった啓発から一歩先というご質問ですけれども、先ほどの答弁でもありました国立療養所菊池恵楓園の将来構想実現に向けた協議会の合同作業部会が菊池恵楓園であり、県や自治会の方々と内容の方向性を検討いたしましたけれども、そういった組織を活用して啓発の内容を精査しております。今後も入所者や市民の方々から要望をしっかり伺いながら、ハンセン病問題の啓発に対しては、積極的にそしてまたより市民の方々にわかりやすい形で継続的に取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) 先ほどから述べておりますけど社会交流会館、これは訳あって社会交流会館という名前、実際は歴史資料館ですけれども。ここは、開いてるときはどなたでも自由に入れるわけです。そして見学というか勉強できます。無料です。そういう意味では、マンガミュージアムとか西合志図書館、ヴィーブルがまた再オープンすればヴィーブル図書館とかそういうものと同じような位置づけであるとも言えます。そういう貴重な施設が今土地としては厚生労働省の管轄で建物も厚生労働省にあるかもしれませんが、そういうところにそういう貴重な建物が合志市にあるわけです。ですからやっぱり今後社会交流会館と図書館とかそういうネットワークをもっと生かして、合志市から発信することはたくさんあるのではないかと思います。去る7月20日に、これはインターネットで見つけたんですが、毎日新聞の電子版、これは地方版なんですけども、そこに療養所は地域の財産という記事がありました。東京都東村山市の国立ハンセン病資料館に市立を含め13の資料館の関係者が集まり、さまざまな報告がなされたということです。幾つかの例があって、菊池恵楓園も中には取り上げてありましたが、岡山県瀬戸内市の国立療養所長島愛生園と邑久光明園のことが書かれていまして、こちらではこの二つの療養所が中心となって療養所の世界文化遺産登録を目指す準備会が2013年に発足しております。今年度はふるさと納税の返礼品として、「ハンセン病療養所を世界遺産に」という応援セットを設けたということです。この長島愛生園の田村学芸員さんによると、長い間市や県は、国の施設である療養所とのかかわりを控え、地元の人たちも療養所に対して良い印象を持っていなかったが、ここまではもう合志市も一緒ですよね、ほとんど一緒だと思います。どこでもそうだとは思います。ただ、こちらでは最近はこうした動きから療養所は自分たちの財産だという意識が浸透しつつあるそうです。学芸員さんの言葉を続けますと「世界遺産の登録は一つの目標だが、療養所の歴史や差別を知ってもらうことの一つの手段でもある」。世界遺産登録が目的じゃないんですよね。療養所の歴史や差別を知ってもらうことが大事だという認識は非常に大きいと思います。そういう形で活動されている療養所もあるわけです。それぞれの地域性もありますし、条件とかも違うので、同じようにということではないですけれども、これは一つの参考になることではないかと思います。新聞等でも何回か出たことはありますけれども、ハンセン病の入所者の方が油絵をずっと描かれていて、800点ぐらいの作品が残されておりまして、今電子記録媒体というか要するにカメラで撮ってデジタルアーカイブとして残そうという活動をボランティアでやってらっしゃるところもあります。その歴史資料というのは、これはもう世界共通の認識ですけれども、その場所に残すということが絶対だというのは、これはどこに行っても変わらないわけです。ですから絵画だから、例えば国立のどこか東京にある施設に持って行こうということはできないことはないんですけど、そしたら意味があんまりなくなるわけですね。ですから恵楓園にもう永久保存というのが、認識としてはたぶん共通のことだと思います。ということは合志市は、これも以前話したことはありますが、観光地としての潜在的な力を持っているわけです。観光地という言い方は非常に語弊があるようですけれども、いわゆる名所、旧跡にひょっとしたら入るかもしれませんけれども、自然の山とか海とかだけじゃなくて歴史遺産、それもどちらかと言えば、人権が虐げられたとかそういうネガティブな形の資料も残していってしっかり勉強していこうというのがこの世界の流れですので、そういう意味では非常に潜在的に、逆にいうと私たちがやっていかなければいけないことも多いのですが、その合志市自体が今後まちづくりの基本に据えるときにその意識は非常に大事になるのではないかと思います。 もう一つつけ加えますと、この歴史資料館、社会交流会館について厚生労働省が当面の取り組みというのを今年の3月末に出しておりまして、これは委員を、恵楓園の入所者自治会長の志村さんなども務めていらっしゃいましたが、これはコピーを担当課長にも以前差し上げておりましたけれども、これを詳しく読むと厚生労働省も社会交流会館、歴史資料館を基礎にしてその啓発、教育を進めていくべきだという方向性を打ち出しています。それで毎年それを振り返りながら進めていきたいという、予算がつくかどうかまで書いてありませんが、その取り組みの方針は打ち出しているところですので、こういう強い見方があるというところで啓発からもう一歩先へ進めるという施策を進めていくべきではないかと考えます。 先ほどの答弁以上のものは無理かもしれませんけど、人権啓発教育課長からこの件に関して何かございますでしょうか。 ○議長(吉永健司君) 飯開課長。 ◎人権啓発教育課長(飯開輝久雄君) お答えいたします。 先ほど申し上げました合志市人権教育啓発基本計画につきましては、5年ごとの見直しを原則としておりまして、再来年度が実はその5年後でございます。来年人権にかかわる市民意識調査を行わさせていただければ、今言われたのを含めたさまざまなご意見等を質問事項に精査しながら、その結果に基づき再来年度の基本計画の改定を目指していきたいというふうに考えております。上田議員のご指摘を含めましてその市民意識調査等でしっかりと市民のご意見を踏まえた上で、今後のハンセン病問題の啓発のあり方、いわゆる一歩先という部分も含めて見定めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(吉永健司君) 上田議員。 ◆10番(上田欣也君) 先ほど医療刑務所に関する発言で、医療刑務所が役に立たなかったと発言したということでご指摘がありましたけれども、ちょっと言葉が雑だったと思います。この件に関しては、あまり利用されなかったというふうに発言を訂正したいと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(吉永健司君) 了解しました。 ◆10番(上田欣也君) 先ほども申しましたように菊池恵楓園の将来構想自体は、しっかりしたものができているわけです。ただ、あれから何年ですかね、それだけ月日が流れ状況も変わってきた部分もあります。基本的には本当に変わらないと思いますが、そういうことを考えに入れながらまた先ほど述べましたように、国の姿勢も変わってきているところでもありますし、入所者の高齢化は進んでおりますし、盆踊り、市長をはじめ皆さんご出席になられてご挨拶を聞かれたらおわかりかと思いますけれども、初盆を迎えられる方が今年は二十数名だったですかね、これは年々たぶん増えていることだと思います。その時は思わなかったんですけど、ふと考えたら、この盆踊りは地元からもたくさん中学生とかも来るし、皆さんの参加も増えているので非常にいい交流の場になっているとは思うんですが、この盆踊り大会はいつまでできるんだろうとふと思ったわけですね。今でもその盆踊りなどその歌を歌って踊るのは、どっちかといえば職員の方が多いわけです。あと市民の方とか、私も踊りますが。あと歌を歌われる方も職員の方がひょっとしたらメインじゃないですかね。そうなってくると、国が入所者の方、元患者さんのことを最後の1人まで面倒を見ると言った事実はもう変わりませんが、こういう盆踊りみたいな行事は最後の1人まで続くかいうと、それはひょっとしたら無理じゃないかと。それを考えたときに、将来構想というのは10年先15年先20年ではなくて、もう1年2年3年ぐらいである程度進めとかないと、私はもう合志市議会議員というか合志市民の立場で言いますけれども。今厚生労働省がある程度管轄してますが、誰もいなくなったらやっぱり財務省の管理の下に置かれるわけですよ。財務省がもうあの土地をどうしようと合志市にも関係ないということにもなりかねません。ということはやっぱりある程度市民の合意を得ながら、合志市としてはここをどうしたいというのを合意形成を図っていくべき時ではないかと思います。中にはせっかくいい場所にあるんだから、住宅開発に任せて、するともっと合志市の住民も増えるからその方がいいんじゃないかというおっしゃる方もいらっしゃいますけれども、いやそれは私はちょっと乱暴でないかと考えます。将来構想の中では公園として残すとか、その追悼の場として残すという基本方針はあるんですが、森友学園、加計学園のことを引き合いに出すのもどうかと思いますが。国の方針というのはやっぱりそのいろんな形で決められる部分もありますので、なかなか合志市の意向がその時に反映されるとは言えないと思います。この件に関してここでどうこうするという答弁はなかなか難しいかと思いますので、また引き続きこの件については、いろいろな議論を重ねながら、早めに合志市のものであるとは言えないんですけど、合志市のど真ん中ですよね、だからあそこは合志市の意向を抜きにして、勝手にしてもらいたくないというのが私の気持ちです。それはもう皆さん共通ではないかと思います。そういう形で菊池恵楓園の入所者の方は当然まだ元気でいらっしゃいますので、皆さんのことも考えつつあとは歴史100年以上になります。そういう歴史も何度も学び直しながら振り返りながら、菊池恵楓園のことはもうはっきり言って、頭から消えないような形で進めていくのが私たちの使命ではないかと思いますので、そういう認識をぜひ持ってもらいたいと思います。 では、きょうはここで私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(吉永健司君) これで上田欣也議員の質問は終了しました。 ここで昼食等のため暫時休憩します。午後の会議は1時から開きます。                  午前11時38分 休憩                  午後1時00分 再開 ○議長(吉永健司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 これから、青山隆幸議員の質問を許します。 青山議員。 青山隆幸議員の一般質問 ◆4番(青山隆幸君) 4番、九思会、青山でございます。通告に従って質問いたします。 熊本地震から、はや1年4カ月が過ぎます。その間本市の防災減災につきまして、4回の定例会で追い続けてまいりました。例えば、自治体BCP、防災士、総合防災訓練、小中学校の学校防災、合志市防災計画について、自主防災組織について、地区防災計画について、そして、避難所運営マニュアルなどなど質問してまいりましたが、これらのことはこの1年4カ月で着々とさまざまな施策として実行されてまいりました。荒木市長以下執行部のスピード感をもった取り組みに大変評価するものでございます。そこで今回は5回目になりますが、新しく誕生しました防災士のその後の活用、あるいは小中学校の学校防災、先日開催されました本市の教育講演会における防災士会全国講師の幸坂先生の講演等についてお伺いいたします。 では、最初に先日7月28日御代志市民センターで開催されました幸坂美彦先生による「学校防災にどう取り組むか、チーム学校での対応」と題して講演が行われましたが、これは去年、防災士の研修で私が幸坂先生のお話を聞いて、ぜひ本市の先生たちに聞いていただきたいと思い、当時の安武教育部長にかけ合ってやっと実現したものでございます。今講演では、幸坂先生は子供たちはランドセルや文房具などよりもっと大事なものを学校へ持ってくるとおっしゃってました。それは何であるか、子供たちの命ございます。この子供たちは命を持って学校に来るわけでございます。その子供たちの命を守るのは、家庭では親でございます。通学路では地域であります。そして学校では教職員であるわけでございます。その三者が一体となって子供たちの命を守ることが大切であると熱く熱く語られました。また学校での避難訓練を行う際には、教職員が先頭に立って必死な姿を子供に見せることが大事である。そしてその避難訓練は参観日に実施して、親も参加させることが効果的であるとおっしゃいました。また学校の防災マニュアル、もしできていなければ至急つくること。教職員の非常招集訓練を行うことなどおっしゃいました。それから、地域の自主防災組織と連携して、学校の避難訓練を行ったほうがよい。そのためには、市長部局が間に立つことが寛容であるとおっしゃるなど山口県内で、500カ所以上の小中高校で防災訓練、防災講話を実施されている幸坂先生の含蓄あるお言葉、あるいは情熱的な講演が本市の400人の先生方にどのように映ったのか、またその後先生方に何か変化があったのか、あれば聞かせてください。 ○議長(吉永健司君) 田中教育審議員。 ◎教育審議員(田中正浩君) お答えいたします。 幸坂先生の講演に対する本市教職員のニーズに関しましては、アンケートの結果9割を超します教職員がおおむね満足しているというような回答をいたしております。具体的な感想も一緒に書いていただきましたけれども、その中の主なものとして、幾つか紹介をさせていただきます。 まず、自分の意識の足りなさ、そして甘さを感じた。防災訓練の見直しをする必要がある。それから、自助、共助の姿勢が自然とできている子供に育てていかねばならない。あるいは、教師がまず先頭に立って訓練しないと生徒には響かないということが心に残った。子供の命を守る者として、その意識改革の必要性を強く感じた。自分自身の意識改革になった。子供たちが自ら考え行動できる力をつけていきたい。そして、自分の考えが固定化されてしまっていることに気づいた、などなどこれまでの自分の意識を十分反省し、そして必要に応じて改革していく必要性があるというような意見がたくさん述べられております。そしてまた子供たち自身が主体的に考え、そして判断しながら行動し、自分の命を守れるそういう力を育てていかなければいけないというような意見があるということを、私自身感じたところです。大変効果的な講演であったというふうに感じております。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 青山議員。 ◆4番(青山隆幸君) この講演の後、先生たちの意識が変わっただけでなく、何か行動に変化があったのかということをお伺いいたしましたけど、どんな、なかった、別に。 ○議長(吉永健司君) 済みません、発言を求めてください。 ◆4番(青山隆幸君) じゃあ結構です、また後でその件はお伺いします。幸坂先生は最初から何回もおっしゃってましたけども、この学校の防災マニュアルはできてますかと聞かれましたけれども、なかなか手が挙がらなかったということで、できていないということで、その件はどうですか。先日、兵庫県の赤穂市有年中学校の学校防災マニュアルを右田学校教育課長にはお渡しして、各学校に配ってくださいとお願いしときました。その件はどうなってますか。 ○議長(吉永健司君) 田中審議員。 ◎教育審議員(田中正浩君) お答えいたします。 済みません、先生方の行動の様式については具体的に姿も見させていただいておりませんので、はっきり私のほうで認識しておりません、申し訳ございませんでした。 それから防災マニュアルについてですけれども、あの後、いただいた資料を校務支援システムというものがありまして、各学校がこう見れるようなシステムづくりを今行ってます。そのライブラリにアップして、全ての先生が見れるような状況をつくりました。そうしました結果、その各学校で後援会の時に防災マニュアルはありますかというふうな問いに対して、そのあまり積極的な答えがありませんでしたけれども、やっぱりそれぞれの学校で考えられている防災マニュアルはございます。ただ、その自分でつくられているあるいは学校でつくられている防災マニュアルと幸坂先生とのご講話の間に、違いが大きかったという意味で教職員の発言が少なかったのかなというふうに私は感じながら聞いていたところです。その後、マニュアルについての改善の状況を確認したところ、以下のようなことが返ってきました。まず1点目、現在あるマニュアルは夜間あるいは閉庁時など、職員が学校に不在である場合に発生したときの対応が抜けていると。だからそういう部分を追記したい。あるいは、避難所としての運営マニュアルをつくっていく。それから一目でわかるように視覚化された防災マニュアルに変えていきたい。あるいは、校務文書といいまして、学校の先生方の事務の組織があるんですが、その組織の中に防災部というのをつくったという学校もあります。それから災害発生後の児童生徒の心のケア等についてマニュアルに明記していく。あるいは、安心メールアンケート機能を活用し、児童家族の安否あるいはけがの有無の確認、被災状況や居場所等を回答できるように改善した。最後になりますが、災害時引き渡しカードというのを作成し、それを使った引き渡し訓練を今後実施する予定であるというような改善が見られているところです。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 青山議員。 ◆4番(青山隆幸君) 私、幸坂先生と何度もお会いしてますから、今度初めてお聞きしたことというのはあんまり少ないんですけど、でもその中でも幸坂先生がおっしゃってたのは、幸坂先生自身のエピソードをお話しされました。幸坂先生の知人がバンコク、一昨年テロ事件があった時にちょうどその場に居合わせたと。パンパンパンと銃声がした時に、周りの人たちは全部はいつくばったと。銃から撃たれないように。ところがぼーっと突っ立ってるのは日本人だけだったと。そのうち皆さんは地下に潜って行かれたけれども、日本人は道路向こうのホテルに向かって地上を走って行かれたということで、本当に危うくテロの標的になる。この時は邦人が1人亡くなられましたですよね。子供たちの命を守る安全教育というのはこういうことじゃないかと私は思うんです。その子供が大人になっても自分の命は自分で守るということをどうやって教えていくか、というのを教えていうのはやっぱり子供の時から教えていかないとできないと思います。ですので、やはりしっかり学校でも、そういう命を守る教育の一環として避難訓練を実施していただきたいと思います。 学校の避難訓練では、非常ベルを鳴らすと子供はびっくりしてトラウマになると。また休み時間中に避難訓練をすると大混乱になるというような先生たちの声が挙がってると聞いております。でも幸坂先生にその問いが質問として挙がってましたけども、それでもやりなさいと。子供たちにこの場合はどうするんだということを訓練してくださいとおっしゃってました。つまり、やっぱりそこにいらっしゃる学校の先生たちに恐れるなと激励されたように私は感じたということでございます。 それでは、改めてお尋ねします。幸坂先生のこのお話を聞かれて、また皆さん方熊本地震で大変な思いをされたわけでございますけれども、その子供を守る安全教育についての何かご所見があればお聞かせください。 ○議長(吉永健司君) 田中審議員。 ◎教育審議員(田中正浩君) お答えいたします。 実は、熊本地震によりまして私の住んでいる家も被災をしました。かなり何度も強い余震がぐらぐらとくる中で、私もそうでしたけれども、特に連れ合いが家に入ることができずに、2週間ほど車中泊を経験をしております。その間、強く感じたことがありました。それは、何も準備ができてないところでは生活は成り立たないなというようなことでした。また、すぐにでも手に入れたかった品物はたくさんあったんですけども、やっぱりその中で一番必要感を感じたのが水でございました。飲んだり食べたりするたびにも水は必要ですけれども、やっぱりほんとに大きな問題だったのがトイレの問題でした。我が家のトイレは1回で15リットルぐらいの水を流さなければいけません。給水所まで行きましてようやく給水してもらった水を連れ合いと二人で我が家に運んで、タンクの中に入れると、結局両手に運んできた分の一杯分は全部入ってしまします。そして、トイレに行って排水のレバーを1回回しただけで、済みません、汚い話ですけど、排せつ物は一緒に流してくれるんですけれども、1時間以上並んでそして重い思いをして我が家まで運んできた水が、レバー1回の操作で流れていってしまうと。そういうのを思い返すと、非常に複雑な何とも言えない気持ちがしたことを今でも思い出します。やっぱりふだんは蛇口をこうひねるとジャーっと出てくる水ですけれども、それを可能とするためにはまず1軒1軒にこう水道管が配管されていなければいけないし、また大元のほうから水道管が詰まらないように日常的に手入れをしていっていただく必要もあるし、ふだん何気なく生活しているそういうことを思い返してみると、日常的な生活でやっぱり自分たちが見過ごしている感謝すべきもの、感謝すべき人たちの働き、そういうものがあるんじゃないかなというふうに思います。やはり子供たちを自然の災害から守り、自分の命をやっぱり守らせるためには、日頃からそういういろんな工夫をしたり考えたりしながら生活をさせる力をつけていく必要もあると思いますし、実際に具体的に物理的にけがをさせないとか、あるいは災害から身体を守るというのも絶対必要なわけですけれども、それ以外にやはりもしものことを考えた周到な準備をする、あるいはライフラインが全く機能しなくなったときのことを想定した生活のビジョンを描かせておく、そういう十分な指導を行ったり、あるいは実際に議員がおっしゃるように、訓練をさせていくということが必要であるというふうに感じたところであります。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 惠濃教育長。 ◎教育長(惠濃裕司君) 幸坂先生のご講演を拝聴した1人としまして、感想といいますか申し上げたいと思います。 今回、防災の専門家といいますか、プロであります幸坂先生のお話を拝聴する機会を得たということは、この時間とともにこの災害が薄らいでいく中で、改めて大きな警鐘を鳴らしたというふうに私は受けとめています。特に災害に対します危機意識の高揚、それから備えの重要性、それから防災訓練の見直しも含め、学校に対する指示、または連携、この辺の必要性を本当に強く感じたところでございます。地震が発生したときに何よりも守らなければならないのは子供の命、そういったお話がありました。また、発災後の職員や児童生徒の安全確保、また学校に避難されてこられる地域の方々、そういった皆様方に学校としてどう対策をとっていくのか、教育委員会としましても安否の確認とともに大きな課題というふうに捉えているところです。学校防災マニュアルにつきましても、昨年8月以降学校に対しても、この防災マニュアルについては準備をお願いしますということでずっと言ってきましたけれども、先般先生からメールをいただきましたので、今徐々に整備された防災マニュアルができていっているというふうに思います。私どももそういったマニュアル等の擦り合わせをしていかなければならないんじゃないかと感じています。それから今回の地震を通しまして、やはり日頃から自助、共助ができる人とのつながりといいますか、その共同の精神を育てるといいますか、そんなことができる子供たちを育てていかなければならないということも改めて感じたところです。先ほど議員から、訓練を行うことによってトラウマになるという子供がいるというお話がありましたけれども、しかしそういった力を育んでいくためには、やはり訓練は実施しなければならないというふうに思ったところでございます。そうすることによって自分の生命を守っていく子供たち、そういった意識を高めていく子供たちを育てていきたいというふうに思ったところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉永健司君) 青山議員。 ◆4番(青山隆幸君) 教育長には通告なしでお答えいただきましてありがとうございます。 やはり幸坂先生の意思が、一つの合志市の教育現場に投げかけられたと。その水の輪が少しずつ広がっていっているんじゃないかなと、そういう気がしてなりません。そこで総務部長にご提案でございます。先ほどのその幸坂先生のとはまた別の防災士の防災士会には、行政出身の全国講師であります鍵屋一先生という方がいらっしゃいます。この先生のお話をぜひ市役所の職員の方に聞いていただきたいと私は考えております。鍵屋先生は、板橋区の危機管理部長の後、内閣府や総務省消防庁の数々の委員を務めておられまして、このような自治体防災の危機管理の仕組みという著書をはじめ、たくさんの本を書いておられます。先生にはもう了解をとってあります。ぜひですね...... ○議長(吉永健司君) 青山議員に申し上げます。今関連質問になっておりますので、感想の部分で伺いたいということでの質問をお願いしたいと思います。 ◆4番(青山隆幸君) はい、わかりました。ぜひ、こういう防災士会のそういうところを利用していただいて、新たに合志市にも防災士ができましたわけですから利用していただきたいと思います。ご提案しておきます。お答えのほうはよろしいですのでお願いします。 先ほどからこの学校防災の講演で、400人の先生たちがそういったような講演を受けられた。また市の職員300人もそういう新たにそういう防災の研修を受けて、いろんな意識が変わるということになりますと、合志市の防災は変わります。ただ、このような研修の場といいますのは、1回限りでは先細りになりますので、毎年教育委員会としても続けていただくようよろしくお願いします。 そこで交通防災課長にお尋ねします。先ほど幸坂先生がおっしゃっていましたが、地域の自主防災組織と学校が連携すべきであると。そのためには防災担当課が間に入るべきであるとおっしゃっております。例えば今回の熊本地震が昼間なら、子供たちが学校にいるのに大量の避難者や車両が学校に押し寄せてくることも考えられます。そこは地区の自主防災組織が交通整理をしたり、体育館での避難所運営をする必要が生まれます。そこは学校側と自主防災組織があらかじめ打ち合わせをしておかないと、混乱することは目に見えております。そこら辺をどのようにお考えですか。お聞かせください。 ○議長(吉永健司君) 木永交通防災課長。 ◎交通防災課長(木永和博君) お答えいたします。 今お話をされましたように地域の自主防災組織や行政区が連携できるとすれば、大災害が起きた際の避難誘導と避難所運営の部分ではないかと考えます。今回策定しました避難所開設運営マニュアルは、各学校の体育館を含む指定避難所の運営について、市と避難者と協力して避難所運営していくこととしておりますので、地域との連携が必要な部分だと考えております。あわせて市職員、地域への避難所開設運営マニュアルの説明などを行っていかなければならないと考えているところです。 ○議長(吉永健司君) 青山議員。 ◆4番(青山隆幸君) そこら辺を(3)に書いてございますけれども、今回誕生した防災士に訓練を積んでいただいて、学校の防災訓練のコーディネートをしていただいたらと考えるわけでございます。全国では防災士活動が盛んな地域では、防災士が学校に伺って、防災訓練を補佐する役目をしている地域もございます。そのような防災士の役割は考えてございませんでしょうか。お尋ねします。 ○議長(吉永健司君) 木永課長。 ◎交通防災課長(木永和博君) 防災訓練をコーディネートするには相当のスキルが必要となります。また、防災士一人一人の積極的な取り組みも必要になりますので、スキルアップ研修会の開催などを含め協議を行っていきたいと考えております。防災訓練のコーディネートまではいかなくとも、学校教育課、各学校と連携し、積極的に防災訓練に協力できるよう協議していきたいと思っております。 ○議長(吉永健司君) 青山議員。 ◆4番(青山隆幸君) そこで、2で書いておりますように防災士の育成事業で新しく誕生した防災士の今後について、私は前回の一般質問で9,000人分の備蓄食糧について全国的には業者委託という方法をとっている自治体が多いんですが、防災士にその役目を担ってもらったらと提案いたしました。また、合志市防災士会など創設していただいて、防災士の横のつながりを構築してほしいというようにもお願いをいたしました。今後の防災士のあり方などを含めて、交通防災課のお考えをお聞かせください。 ○議長(吉永健司君) 木永課長。 ◎交通防災課長(木永和博君) お答えいたします。 備蓄については、合志庁舎に併設される防災拠点センター1階部分備蓄倉庫に3年間をかけて9,000人分の食料・水の備蓄を行うように計画しております。賞味期限があるものに対しては、期限が切れる前に有効に活用する必要がありますので、管理に関しては流通関係のノウハウを取り入れ、管理しやすい状態をつくり、まずは市職員で管理していく考えですが、流通業者や防災士への管理委託も視野に入れていきたいと考えております。 次に、防災士の横のつながりはどういう構想を持っているかということですが、昨年から防災士養成事業をはじめ、現在26名の防災士が誕生しております。引き続き防災士の養成を行ってまいり、今後は市が養成した防災士以外の在住、在勤防災士の掘り起こしを行い、合志市防災士連絡協議会を設立し、意見交換会、研修会などを行っていく予定です。この協議会の中で、防災訓練や備蓄の管理などを含めて協議していきたいと考えております。 ○議長(吉永健司君) 青山議員。 ◆4番(青山隆幸君) さまざまな構想を持っておられるということがよくわかりました。せっかく公費を使って防災士を誕生させたわけですから、フルに防災士に活躍していただきたいと私も願うわけでございます。 先日の来海議員の質問で、木永課長は10月の29日に合志市の総合防災訓練を実施されると発表されましたけれど、その防災訓練には何か防災士がかかわる計画は持っておられるんでしょうか。今回の防災訓練についての詳細なども含めて教えていただきたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 木永課長。 ◎交通防災課長(木永和博君) お答えいたします。 はばかりながら、私が考える防災士の役割というのは、まずは平時の際の訓練、災害の際の活動など自分の住んでる自治会との連携だと考えております。10月14日に御代志市民センターで自主防災組織活動研修会を開催します。これは自主防災組織をつくりはしたけれども、何をしたらよいのかわからない、ほかの団体はどういうことをされているのかなどのお尋ねを多く受けましたので、自主防災組織講演会と、市内自主防災組織の活動事例発表、その後質疑応答を行う予定ですので、この研修会に防災士の参加を要請したいと思っております。 また、10月29日の合志市総合防災訓練ですが、内容を少しお話ししますと、今年の訓練は合志市全域に大地震発生の放送を行い、第一避難所までの避難訓練を全域で行います。各区自主防災組織代表からの情報伝達訓練を行い、その後は各自治会自主防災組織による防災訓練に移行しますので、防災士には所属する地域と連携した活動をお願いするところにしております。今回の訓練の主会場は、西合志南小学校です。主な訓練として、避難行動要支援者の安否確認訓練、防災ヘリによる救助訓練や消防団に配備してあるチェーンソーの取り扱い訓練などを行う予定です。このように防災士には防災講習会や総合防災訓練、防災士育成講習会への協力などで研さんを積んでいただき、将来的には、防災講習会の開催や講師としての活躍を期待しているところです。また、災害の際は地域と連携した活動や避難所運営などに携わっていただきたいと考えております。 ○議長(吉永健司君) 青山議員。 ◆4番(青山隆幸君) 前回の質問の時もこれはずっと取り上げておりましたけども、私がなぜこの4回5回も続けて防災を追求していくかと申しますと、今回の合志市防災計画書の中身が改定されまして、立田山断層が追記されました。前回も申し上げましたけど、この立田山断層は明治熊本地震の震源地とされておりまして、その後100年以上揺れておりません。だから予断を許さない状況でございます。東京、大阪行きますと、もっぱら南海トラフでございます。東北のマグニチュード9クラスが必ず高知県沖、日向灘で起こるということはもう常識でございます。ですからその時も熊本はやはり震度5強の揺れが予想されてます。ですから立田山断層といい南海トラフといい、我々は熊本地震を体験したけれど、まだそこにもっと身近なもの、大変なものが控えているんだという気持ちを忘れていただいてはいけないわけでございます。 最初にも申し上げましたけれども、この震災後1年4カ月でこれだけよくまとめられたと思います。本当に感謝するわけでございます。しかし、このさまざまな施策といいますのは、目的は災害時に市民の生命財産を守ることでございます。ですからこれらの施策が本当に実効性あるものでなければなりませんので、絵に描いた餅にならないように、我々議会がしっかりチェック機能を働かせていく所存でございます。ありがとうございます、これで質問を終わります。 ○議長(吉永健司君) これで青山隆幸議員の質問は終了しました。 ここで1時50分まで暫時休憩いたします。                  午後1時34分 休憩                  午後1時48分 再開 ○議長(吉永健司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 これから、齋藤正昭議員の質問を許します。 齋藤議員。 齋藤正昭議員の一般質問 ◆3番(齋藤正昭君) 皆さんこんにちは、3番齋藤正昭です。早速ですけれども、通告に従いまして一般質問を行わせていただきます。 まず1問目は、小・中学校新設校も含みますけれども、その交通安全、それから防犯及び環境整備についてお尋ねいたしたいと思います。最初に大津署管内の子供自転車大会についてお尋ねいたします。昨日、濱口議員のほうからお尋ねになりましたけれども、答弁があっておりませんでしたのでお尋ねしたいと思います。この大会は自転車事故防止のために、正しい自転車の乗り方と正しい交通ルールを小学生の時から身につけてもらおうと、毎年警察署管内の大会が開催され、県大会それから全国大会まで実施されております。昨年度は熊本地震のため中止になったそうですけれども、今年度は実施されましたが、きのうもありましたように大津署管内で参加チームは5チーム。西原が3チーム、それから大津・菊陽がそれぞれ1チーム、合志市の小学校の参加はゼロだったと聞いております。合志市には七つの小学校がありますし、各学校に自転車の走行コースそれから自転車等も備えてあるかと思います。1チームも参加できなかった理由は何なのか、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 木永交通防災課長。 ◎交通防災課長(木永和博君) お答えいたします。 子供自転車大会は、交通安全協会と監事市町村の主催で、大津管内1市2町1村で行われております。平成27年度には、合志市から5校8チームの参加がありました。平成28年度は今申し上げられたように熊本地震のため大会は開催されておりません。今年は6月17日土曜日に本田技研内の体育館で開催されており、合志市を除く2町1村から、私がちょっと調べたところでは7チームが出場をしております。残念ながら合志市からの参加はありませんでした。市内各学校にその後参加しなかった理由を尋ねましたところ、主な理由として、運動会が5月末から6月初めにかけて行われるため対応ができなかった。また練習場所が学舎増築のためになかった。また指導する先生がいない。参加者を募ったが希望者がいなかった等の理由が挙げられているところです。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 一昨年は市から8チーム参加したということで、今年度につきましては今ありましたように、理由を四つ挙げられたかと思いますけれども、いつもそういう状況は今までもあったかと思うんですよね。私はいつも市の課題を考えるときに、市の総合計画あたりを引っ張り出してみて、それを念頭に置いて考えるんですけれども。市の総合計画の交通安全対策の推進の施策、この方針に「交通事故防止のため人の安全対策、道路の安全対策、自転車対策を進め、交通安全対策の充実を図ります」というふうに施策の大きな方針の中にこの自転車対策というのがうたってあります。先ほどもありましたように、子供たちは学校に命を運んでいるところでございます。特に合志中学校におきましては、ほとんどの生徒が自転車通学であります。一時は自転車マナーの悪さも指摘されておりましたけれども、やはり小学生の頃からきちんと自転車の乗り方、それから交通ルールを周知させることによりまして、そういったマナーも改善されるかと思います。最近はほとんど自転車のマナーが悪いという話は聞きませんけれども。きょうは傍聴の最前列に前交通安全協会の合志市支部長も傍聴に来られておりますけれども、これまで本当に支部長も一生懸命交通安全対策に尽力されてこられましたので、非常に残念な思いで今回のことを聞いておられると思います。私も現職の頃は、交通担当をしておりまして、自転車大会に向けまして今ありましたように、前はコースを設置してありませんでしたので、体育館に道具を持っていってみんなで安全協会の方、それから警察の方、それから先生、そういった方たちとみんなでコースをつくって、そしてルール等の勉強も、それぞれの方にお願いしてやってきたという思いがあります。きょう執行部のほうを見てみますと、濵田副市長もそれから中村会計管理者もそれから坂本政策部長も若い頃は交通担当をされておりまして、この自転車大会にかかわってこられたと思いますけれども。やっぱりそういうみんなの思いがあって、当然学校に丸投げしているわけではありません。でもやっぱりその選手だけは学校のほうで手配していただかないと、やはり私たちが出て行って、誰君出てくれと言うわけにはいきませんので、その部分はもう学校にお願いするしかないんですけど、しかしみんなでそうやって協力してそういった一つの自転車大会ですけども、みんなで協力してそういう思いの中にやってきたわけでございます。ですから、今回こういう形で今理由はるる述べられましたけれども、以前からそういうことはありました。だからそれぞれの持ち場においてできる分野をそれぞれで担当していただいて、連携協力しながら何とか自転車競技大会に参加するという形で今までもやってきておりました。本当にそういうふうに交通安全にかかわる人たちの気持ちがうまく伝わらなかったといいますか、それが私は本当に残念でなりません。私はそういう思いを持っておりますけれども、ここでせっかくですので副市長も交通担当されてて、そういう一生懸命されておりましたので、感想なりをひとつお聞かせ願いたいと思います ○議長(吉永健司君) 濵田副市長。 ◎副市長(濵田善也君) 私も交通指導員13年しております。その間合志小学校の自転車教室あたりのお手伝いもずっとしてきました。今担当から答弁がありましたように、学校として参加できなかったりこういったものを先ほど言われました安全協会だったり、警察、先生方と協議しながら、子供たちの命を守るために施策として展開できるように今後検討していきたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) やっぱり、せっかくそういう幹部の方がいらっしゃる、皆担当されているわけですから、そういう思いをきちんとつなげていっていただきたいと思っております。来年4月からは、熊本北合志警察署管内になるわけでございます。今年が大津警察署管内での最後の年だったわけでございますけれども、そういう点からも非常に私は残念に思っているところでございます。やはりみんなで連携して子供たちを交通事故から守ろうという取り組みでございますので、先ほど学校からこういう理由があったということでございますけれども、担当部署も学校にそういう理由で断られたら、やはり教育長にでもお願いしてもっと学校を指導していただいて、何とかならないかとそういう形で取り組んでいただけたらなという思いがあるんですけれども、この状況を聞かれて教育長の思いをお願いしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 惠濃教育長。
    ◎教育長(惠濃裕司君) お答えいたします。 個人的には子供たちには自転車にかかわらずいろんな経験をさせてやりたいというふうに思っています。参加することによりまして交通安全に対する意識、また自転車を運転する技能も私は向上していくと思っています。本当に周りを見ますとまだ運転がおぼつかない子供も児童もおりますし、また交通ルール、マナーが細かく見れば遵守できていない子供たちも確かにおります。今回は合志市内からの参加がゼロということにつきましては、私もそれを聞いた時、1校もなかったんだなあというふうに、そのことは残念には思ったところではございます。学校にはこの自転車大会に限らず、いろんな学校へのお願いというか依頼といいますかあります。年度当初、学校には地域の行事にしても、できるだけ手分けしながら参加してほしいというふうにも、学校には伝えているところでございます。実は今回1校だけありました。ところがその先生が今病気で休まれています。その後補充ができなくて、そのことは非常に残念でした。今回そういったのを踏まえまして、やはりそれぞれの持ち場でやるというふうに先ほど言われました。ですから学校としては子供たちの参加を募っていきますし、実際の指導にあたりましては、やはり地域の教育力といいますかそういった安全協会の方のご指導とか、そういったことを一体となってやっていけるならば、学校の負担と言うことではありませんけれども、そういったところでお互いにこう参加の方向で進んでいけるのではないかなということを感じたところでございます。 以上でございます。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 今1校は参加しそうなところがあったけど、先生が病気でという話がありました。やっぱりそうなんですよね、さっきも言いましたように学校に丸投げしているわけではないんですよね。だから、学校の先生が自転車の交通ルールとか乗り方とかそういったものを全部知られているわけじゃありませんので、そういうところに警察だったり交通安全協会の交通指導員だったりとか、それから市役所の担当部署の職員だったりが出ていって、きちんとみんなで連携して取り組むわけですから、そういうことがわかっていれば先生が病気になられたとしても、そういうことがきちんと対応できたかと思われる節がありますので、その部分も含めて非常に残念でなりませんので、ぜひ今後はそういったみんなでやるんだと連携してと、やっぱり子供たちの命を第一に守るんだと、きのうもありましたように、小学校3年生は自転車の教室を指導を全学校でやってるということがありました。ですからそうであれば、やっぱりその自転車大会にいった生徒たちをその場で3年生の子供たちに模範的に見せるとかそういったこともできますので、ぜひ今後こういったことがないように、教育長からもしっかり指導し、それから担当者も含めて連携して取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いしときます。 次に、2番の通学路の防犯灯の設置及び除草計画についてお尋ねいたします。市長マニフェストに子供たちが安心して通学できる環境をつくるということで、各小中学校の通学路の防犯灯設置率を100%に引き上げますというのがあります。この事業は完了したのかをお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 木永課長。 ◎交通防災課長(木永和博君) お答えいたします。 学校通学路の防犯灯設置については、これまで地域や学校から要望が上げられた箇所については調査、協議を行い逐次設置しておりますので、設置率はほぼ100%に達していると考えているところでございます。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) ありがとうございました。安心しました。 次に、通学路の除草計画についてお尋ねいたします。最近時期的なものでございますけれども、道路の雑草の繁茂、これが目に余るところがあります。市道等の除草計画はどのようにされているのかお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 中村建設課長。 ◎建設課長(中村公彦君) お答えいたします。 市道の草刈り等については、建設課で市道管理業務として行っております。草が伸び始める春先にエリアを決めて順番に草刈りをして、さらに草が伸びてくる2学期が始まる前の夏休み期間頃にも順次草刈りをしているような状況でございます。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 私も事業部長やっておりましたので、その辺の市道の道路の管理については、現在も計画的になされているということで安心しました。私が気になりますのは、県道の沿線の草なんですけれども、一般市民の方はなかなかそこの道路が県道であるか市道であるかその判断はわからないわけですけれども、特にここの庁舎の横のところの中学校の行く道路ですけれども、通称反ノ木坂と言いますけど、梅雨時見てみますともう草が伸び放題で、自転車がやっと1台通れるかどうかの状況で、梅雨時通学路を子供たちが通学しておりました。いつになったら草刈りするんだろうなと思って見ていましたら、梅雨が明けて夏休みに入る前にちょっと前に草刈りが始まりました。また最近2学期が始まりますけれども、草を刈ってありますけれども、そういう状況で梅雨時の一番悪苦しい時期に、本当に自転車が1台通れるぐらいの間隔しかないような状況で草が伸び放題でしたので、当然県道ですので市では管理しておりませんので、県に苦情を言えばすぐ刈ってもらえるのか。県のほうとしましても、財政的に非常に厳しいですので、当然今ありましたように、年間に何回切るというような計画でされているかと思うんです。以前は、そういった身近な道路の管理を市民と行政が共同で行うというふうな道路アダプト制度というのが一時期話題になっておりました。最近はあまり耳にしなくなりましたけれども、以前はそういった通学に障害があるような雑草の繁茂している道路を議会と交通安全協会で除草作業を行ったりした時期もありました。県も市町村も財政が厳しく、道路管理予算が縮小されているような状況であります。そういう中でやっぱり子供たちの安全を守るためには何らかの方法を検討しなくてはいけないなというふうに思った次第でございます。ですから、ここは質問じゃありませんけど、ぜひそういう形で執行部にも何とかあの状況をどうしたら改善できるか研究をお願いしたいというふうに思っております。よろしくお願いしときます。 次に、新設小中学校の環境整備についてお尋ねいたします。校区は決定し、住民説明会も行われたところでございますけれども、通学路、これについて検討をされているのか、またもう既に決定しているのか。通学路についてはもし決定していなければ、いつどのようにして通学路を決められるのかこの点についてお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 右田学校教育課長。 ◎学校教育課長(右田純司君) お答えいたします。 通学路につきましては、まだ決定はしておりません。通学路の整備に関しても時間もかかると思いますので、今後学校の校舎とか正門とかの配置が決まり次第、具体的に検討したいと思います。整備につきましては関係各課と協議したいと思っております。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) そこの小中学校の校舎圏といいますか、そこの大体位置図というのが決まるのはいつぐらいだったですか。 ○議長(吉永健司君) 右田課長。 ◎学校教育課長(右田純司君) お答えいたします。 今のスケジュールでいきますと、事業者からの提案が11月末にあります。そこでいろいろプレゼンテーションとかがありますので、1月ぐらいには決定してるかと思います。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 1月ということですので、来年度になってから、そういった通学路、道路についても今ありましたけれども、そういったものが大体配置図が決定してから検討するということでございますけれども、朝の通勤時間帯に黒石原周辺を通られるとわかるかと思いますけれども、あそこも団地内で信号ができております。信号を避けるために集落内の生活道路にどんどん通勤の車が入ってきております。ですから、道路の整備というのは用地交渉とかそういったものがありまして時間がかかります。ですから、今のうちから大体そのエリアは決まっているわけですから、大体どこが通学路になるだろうとかそういったものは私からするとわかると思うわけですよね。ですからあそこでいきますと、永・熊本線ですかね、国府高校のグラウンドの横を通っている黒石原の真ん中を走っている、あそこも今度学校建つところの交差点の直近ぐらいしか歩道はついておりません。それから演習場の側道といいますか、あそこが黒石原1号線かと思いますけれども、あそこも演習場の脇に大きな排水路がありますけれどもその脇を道路が走っていますけど、全然側溝もありませんし、あそこにも住宅が張りついてきております。あのあたりも非常に道路環境もまずいなと。水も住宅が建っておりますけれども、その際には雨が降ると水たまりもできております。ですからやっぱりエリアが決まれば、子供たちを安全に通学させるためにはどこを通ったらいいというのは、地域住民とか一番近い人たちが詳しいんですよね。ですから、やっぱりそういうふうに早く通学路とかそういったものを決めて、いち早く道路整備にかからないと、なかなか33年4月の開校までには間に合わないんじゃないかというふうに思っておりますけれども、学校の建設予定見取図が大体決まれば、建物校舎等の位置が決まればそういった検討に入るということでございますけれども、そういったことも含めていち早く横の連携をとってやっていただきたいと思います。この前ちょっと聞いた時は、通学路については学校長が決めるからとかいう話もちらっと聞きましたけれど、新しく来た校長先生が通学路についてわかるわけがないですよね。ですから、やっぱり事前にもうちゃんと通学路はきちんと決めて整備しておくとか、そういったことを早急に取り組んでいっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それからあの周辺は、以前からとっても排水が悪いところでございます。ですから今でも大雨のときに道路を通行止めをしたりとかそういうことで、大きな調整池をつくろうかという話も以前ありました。その辺もう当然学校が決定しておりますので、その辺の一体の排水計画について、何か計画をされているか進んでいるのかその点についてお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 中村課長。 ◎建設課長(中村公彦君) お答えします。 新設校周辺の排水計画については、新設校のレイアウトや敷地内の排水計画等との関係もありますので、それから新設校ができることにより周辺の開発計画も進むものと考えられますので、そのような将来的状況も勘案し、調整池を含めた排水計画を考えたいと思っております。 ○議長(吉永健司君) 右田課長。 ◎学校教育課長(右田純司君) お答えいたします。 新設校の敷地内の排水につきましてですけれども、敷地内の雨水排水の対応につきましては、今後また開発協議とかでいろいろ出てくるとは思いますけれども、新設校の敷地内の雨水につきましては、新設校の敷地内に雨水調整施設を設置することになると思います。関連しまして、周辺の計画につきましては今説明がありましたとおり、関係課と協議していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 当然それは必要ですけど、私がお尋ねしたのは、もう要は実態が特に西沖住宅前あたりの道路は、冠水して通行止めとかそういったこともあっております。そういうふうに既に冠水するような実態があるからやはりそこは当然通学路になるでしょうし、ですからやっぱりそういうわかっているところ、そういったものを問題点はわかっているわけですから、やっぱり早く皆さんで連携されて、どういった形でやるのか。特にあの一帯は排水が難しい地域でございますので、その辺早急に検討されて排水計画を進めていただきたいと思います。要望しときます。これで1問目は終わりたいと思います。 次に、2問目の市に対する要望等の対応についてをお尋ねいたします。市に対する市民また自治会または団体等から要望等が上がった場合、その受付をどのようにしているのか。具体的に直近3カ年の件数それから内容等についてお答えいただきたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 岩田総務課長。 ◎総務課長(岩田建一君) お答えいたします。 市に対する要望とその受付はどのようにしているのかと、それと直近3カ年の件数ですが、市にはいろいろな要望がされます。大きなものにいきますと各区、自治会からの要望等ございますので、そちらについて私からお答えさせていただきます。 各区、自治会からの要望につきましては、総務課で受付を行って、要望事項ごとに内容に応じて各担当部署に送付しております。直近3カ年の件数と内容についてですが、要望事項別の受付総数こちらでいきますと、平成26年度が282件、平成27年度が177件、平成28年度が211件となっております。また要望内容の主なものといたしましては、道路整備や道路舗装といった道路関係、それからカーブミラー設置の要望といった交通安全施設関係等が主なものというふうになっているところでございます。 ○議長(吉永健司君) 大茂企画課長。 ◎企画課長(大茂竜二君) お答えいたします。 企画課では、市政への提案箱設置事業実施要項によりまして、市政への提案箱を市内17カ所の施設に設置しております。まちづくりに関する政策的提言などを随時受け付けているというところでございますが、提案箱に投函されたもの並びに企画課へ郵送や持参などで提出されたものの受付件数につきましては、平成28年度は39件、平成27年度は43件、平成26年度は37件でございます。内容につきましては、主なものが要望や苦情でございまして、または単純なお尋ねといったものでございまして、実際に政策的提言につきましては、各年度1件ずつという形になります。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 自治会からのそれぞれの区からの要望等はかなり上がっているようでございますけれども、そういった要望事案の処理はどのようにされているのか、また公表をされているのか。その点についてお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 岩田課長。 ◎総務課長(岩田建一君) お答えいたします。 要望事項の処理ということでございますけど、各区、自治会からの要望につきましては、要望事項の内容に応じて各担当部署で検討、対応をしております。結果につきましては、8月と11月、それから1月の嘱託員区長会議の時に、その都度内容を対応状況を作成して、回答しているところでございます。 また要望事案の処理の公表ですが、要望事項につきましては、各区、自治会それぞれいろいろな個別案件となっておりますので、公表はしていないところでございます。 ○議長(吉永健司君) 大茂課長。 ◎企画課長(大茂竜二君) お答えいたします。 市政の提案につきましては、合志市まちづくり事業提案制度要綱に基づき処理を行っていますが、提案の中で政策的提案と判断したものにつきましては、内容を精査しましてまちづくり事業ということで取り扱っております。その場合は、別途提案書を作成いただきまして、政策推進本部会議に諮り、まちづくり事業と認定されてものにつきましては、認定書を提案者に交付いたしまして関係課とその後の事業提案の活用について検討しております。 また単に要望や苦情等の事案につきましては、総務課に回送いたしまして、各課での処理を行っているところでございます。処理結果につきましては、まちづくり事業提案として認定されたものは、その都度市広報及びホームページで公表しております。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 市に対する要望等の処理に関しても要綱がありますし、今ありましたように提案箱の設置についても要綱があります。その要綱に基づいて処理されているということでございます。そこでお尋ねしたいんですけども、今議会におきましても、何名かの議員さんが今まで質問した中で検討という答弁があった分についてどのようになっているかというお尋ねがあっております。議会で一般質問で検討しますという形で執行部が回答されとる案件について、現在どのように処理されているのか、その点についてお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 岩田課長。 ◎総務課長(岩田建一君) お答えいたします。 議会における一般質問の検討事項となったものの対応でございますが、現在一般質問の検討事項の対応につきましては、各それぞれの担当課、担当部署で対応の検討を行い、対応をしている状況でございます。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 一般質問の検討事項につきましては、そういうふうに答弁した担当部署でその後管理しているということでございますけれども、私も現職でいました頃は、一般質問の検討事項につきましては、パソコンの庁内覧、その中で対応状況一覧というのが掲示されておりまして、職員全員で情報を共有することができるようになっておりました。現在もこういう形で庁内覧で、職員全員が共有できるような形になっているのかお訪ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 岩田課長。 ◎総務課長(岩田建一君) お答えいたします。 一般質問の答弁の検討事項の対応の庁内覧の件ですが、合併後の一時期は一般質問の答弁で検討するとした内容について検討状況の一覧あたりを対応して、各課が入力するような形を取っておりました。しかし、入力後の取り扱い、この辺がはっきりしないと、していないといった取り決めがないこともあったため、現在ではそこの入力というのはなくて、各課での対応状況の検討ということで進めているところでございます。 ○議長(吉永健司君) 荒木市長。 ◎市長(荒木義行君) 基本的にその時は部長でおられましたので、答弁書を皆さん方で合議をしますよね。私就任した時に検討という言葉が非常に多かったんですよ。それで、検討はするなと。検討とする場合は本当に調査とかいろんな意見を聞く場合、どうしても時間的な余裕が必要な場合は検討ということを使っていいと。それ以外は答えをできればその時に出すようにということでありますので、今検討というものは基本的に私のほうにその結果、または過程というものを報告するようにいたしております。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 各課で検討事項については把握しているということでございましたけど、どうもその課だけで対応できる部分だけじゃなくて、やっぱり各課にまたがっている部分、そういった検討事項もあるわけです。そういう中でどうもそういった情報の共有ができてないんじゃなかろうかというふうな気もしておりました。先ほど質問しましたけれども、自治会からの要望等に対しては、嘱託員会議の際に回答していると。市民からの提案事項についてもきちんと回答しているというふうなことでございました。私たちも議会としても議会だよりを出しておりますけれども、その中に執行部の答弁で検討しますというのが幾つもあるんですけど、市民の方から執行部の答弁で検討しますとあるけども、その後はどうなってるんですかとか聞かれても、なかなか私たちも答えられないんですよね、情報がないですから。だから今のように再度質問して答弁を引き出すという形でないと聞けないものですから。ところが中には直接検討事項について担当部署に訪ねていけば、もうそれは予算化してますよとかいった話もあったりするもんですから、ですからやっぱりどこでもこういう取り扱いなのかなと。ですから議会の一般質問についてももう少し尊重してもらって、きちんと回答してもらえんのかなという思いがありまして。先ほども総合計画持ち出しましたけれども、自治基本条例の中にそういったことをきちんと私はうたってあるかと思うんですよ。自治基本条例の20条の中に、市民の要望の取り扱いというのがありますけれども、やっぱり私たちも市民を代表して質問をしているわけですけれども、必要に応じて公開することで、透明性の高い市政運営を行いますというふうなことも書いてあります。ですから、やっぱりもう少しどうにかならないかなと思って、近隣の市町にちょっと尋ねてみたんですよ。そしたら菊池市と菊陽町は取り扱いが合志市と同じで議員さんが直接担当部署に尋ねられるか、再度一般質問で答弁を引き出すかそういう形になっていると。ところが大津町も合志市と同じように、あそこは大津町のまちづくり条例を持っております。大津町は議会一般質問への対応状況というこういう一覧表をつくっておりまして、これは質問する際に担当課長にも言っときましたので、もうご覧になっているかと思いますけども、一般質問で検討事項となったものについては、議会の全員協議会とか定例会とかありますけれども、その際に議員さん全員に説明して、そのあとホームページで公表しているということでございました。ですからこれホームページで私打ち出したんですけども、議会一般質問への対応状況ということで質問要旨、答弁要旨それから対応方針、進捗状況という形で出してあります。ですから、やはりうちも自治基本条例を持っております。透明性の高いまちづくりを掲げておりますので、こういった対応ができないかと思っておりますので、こういった対応ができないのかどうかお答えをお願いしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 岩田課長。 ◎総務課長(岩田建一君) お答えいたします。 対応状況の検討後の公表ということでございますが、今言われました大津町の例をちょっと見させていただきました。議員名というのは直接は出てなくて、対応状況等が公表されていると。状況、結果であるとか、今残っているものを公表されているという状況でもございました。今後その実施方法をどういった形で取りまとめをしていくのかその辺も含めて、他自治体の事例を調査していきたいというふうに考えております。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 議会からの働きかけも必要なんでしょうけども、やはり自治基本条例というのがありますから、ぜひ自治基本条例を尊重していただいて、ぜひ私たちも検討と言われたことがその後どうなっているかを市民に答える義務がありますので、ぜひ大津を参考にされて、こういった対応を早急にしていただくように要望したいと思います。 次に、3番目の水道事業の民営化について伺います。先月の7月9日の熊日新聞の日曜日の新聞ですけど、1面にくまにち論壇というのがありますけど、そこに水道民営化がもたらす現実という見出しが躍っておりまして、私も水道局長をしておりました関係で、えっ、こういう話が今あるのかというふうに思って、思わず記事に見入ったところでございます。読んでみますと、先の国会審議では森友学園それから加計学園の問題が大きく取り上げられていましたけれども、この水道民営化を目指した水道法改正案これが提案されており、結果的には継続審議となっているということでありました。水道事業の目的は、安全な水を安定的に住民に供給することであります。この命にかかわる公共インフラはこれを効率それから財源論、これだけで安易に民営化するという考えには私は絶対納得できておりません。先ほどの質問の先生の答弁にもありましたように、やっぱり今回の熊本震災で一番何が大事かというのを感じたのは水だったと。やはり危機管理上も水は絶対必要なものでございます。こういう観点からも絶対民営化には反対という気持ちを持っております。 そこで水道事業の民営化について、国のほうから何らかの調査、通達等があっているのかお尋ねいたします。 ○議長(吉永健司君) 岡田上下水道課長。 ◎上下水道課長(岡田光弘君) お答えいたします。 水道事業を民間に開放するいわゆる水道法改正案についてですけれども、これにつきましての調査は、国あるいはほかの機関からも現在まではない状況でございます。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 調査はあってないということで、やっぱり国主導で進められているのかなというふうに思います。 今議会は決算議会でもあります。今議会に提案されております平成28年度の水道事業の決算状況を見てみますと、非常に監査報告にもありますけれども、財政的な数値も非常に前年を上回っており、私は安定した水道事業の運営がなされていると思っております。今後の水道事業の経営これに対する見解、それと今後の見通しについてお尋ねしたいと思います。 ○議長(吉永健司君) 岡田課長。 ◎上下水道課長(岡田光弘君) お答えいたします。 現在の水道事業の経営状況につきましては、おおむね良好という程度でございます。今後の見通しについてということでございますけれども、水源地の整備や老朽化した施設の改修等が今後必要になっていきます。また企業債の償還額も増加傾向にあるということでございます。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) 確かにそういった今大きな事業等もやっておりますし、水道の配管等については老朽化していきますから、定期的な配管布設替え等も必要になってきます。ただ現時点では本当に私はしっかりした水道事業運営がなされているというふうに思っているところでございます。こういう状況で新聞を見ていましたら、新聞の週刊誌の見出しに週刊ダイヤモンドというのが、全国の水道の危険度ランキングというのを出しているというのをちょっと小見出しに書いてありました。私もどういう形で書いてあるのかなと思って本屋に行ってこの週刊ダイヤモンドを買ってきたんですけれども。「大都市も過疎地もあなたの町も迫りくる料金大幅値上げ、相次ぐ破裂事故水道クライシス」という形で特集を組んでありました。この中に、全国水道危険度ランキングというのがありまして、全国の自治体、簡易水道とかお隣の大津・菊陽の水道企業団そういった団体については外してありますけれども、上水道やっている1,219の自治体の中で、危険度の高い順から一覧表を掲載してあるんですけども、これにつきましては、ここの編集部が独自に水道企業会計から決算統計で報告してある数値をもとに作成したものだということで、平成27年度か2015年度の地方公営企業の決算、この経営分析をもとにこれをつくったと書いてあります。指数は水道料金、それから水道会計の経常収支比率、それから料金回収率、それから最後は一般会計の財政力指数、最終的に繰り入れとか必要になった場合一般会計がどれだけ財政力があるかとかそういう観点からも見てあるんですけども、その四つの指標でランキングをつけてあります。我が市がどれくらいかなと思って見てみましたら、熊本県で一番いいのは湯前町です。湯前町が全国のランキングでいきますといいほうから4番目です。全国ランキング4番目。それからいいほうから55番目が熊本市です。我が市は86番目です。ですから熊本県では3番目ということで、これを見てもわかりますように合志市は1,219の自治体の中で1,134番ということで非常に経営的には安定しているし、危険度は低いという形でこれにも紹介してありました。こういう状況でございますので、ただ市民の方にはやっぱり水道事業の民営化というあれを見たときに、えっ、うちはどうなるんだろうというふうな不安感もお持ちになっている方も多々いらっしゃるかと思います。そこで、最後にこの水道法改正案に対する市長の感想、考え、見解そういったものを伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(吉永健司君) 荒木市長。 ◎市長(荒木義行君) 財政だけから言えばその民営化のほうがたぶん楽でしょうね、運営は。ただ市民感覚とか今危機管理、そういったものからあわせますと行政がしっかりと管理をしていくという考え方のほうが正解ではないかと思っております。また今の新しい水道法改正に対する検討というのは一切やっておりません。我々としては必要はないという考え方であります。 ○議長(吉永健司君) 齋藤議員。 ◆3番(齋藤正昭君) ありがとうございました。市長のほうから民営化は必要ないというふうなことではっきり答弁をいただきましたので、これで私の一般質問は終わりたいと思います。お世話になりました。 ○議長(吉永健司君) これで齋藤正昭議員の質問は終了しました。 以上で、本日の予定は全て終了しました。 なお明日、8月25日は午前10時から会議を開きます。 本日はこれで散会します。 大変ご苦労さまでした。                  午後2時40分 散会...