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06月14日-03号

  • 児童虐待(/)
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  1. 千曲市議会 2022-06-14
    06月14日-03号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-07
    令和 4年  6月 定例会(第2回)---------------------------------------           令和4年6月14日(火曜日)---------------------------------------● 議事日程(第3号)  令和4年6月14日(火曜日)               午前10時 開議第1 一般質問(個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       12番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   倉島さやか君   4番   宮下繁明君       14番   前田きみ子君   5番   中村恒彦君       15番   袖山廣雄君   6番   川嶋敬信君       16番   小玉新市君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   金井文彦君       18番   和田重昭君   9番   北川原 晃君      19番   柳澤眞由美君  10番   滝沢清人君       20番   和田英幸君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   保健予防担当部長  荒川愛子君   副市長       大内保彦君   次世代支援部長   荒井茂夫君   総務部長      北澤武彦君   経済部長      小林千春君   危機管理防災担当部長        ふるさと振興担当部長             横林伸一君             齊藤清行君   企画政策部長    栗原 力君   建設部長      湯本永一君   市民環境部長    竹内 康君   教育長       小松信美君   健康福祉部長    宮尾憲夫君   教育部長      島田栄一君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    竹澤 勉君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(和田英幸君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田英幸君) 日程第1、一般質問。 通告に基づき、順次発言を許します。 10番、滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 今日も一日よろしくお願いいたします。議席番号10番、公明党、滝沢清人です。 混迷を深める今日、収束が見通せないコロナ禍や原材料価格の高騰、ウクライナ危機、急速な円安など、物価の高騰に歯止めがかからず、社会全体に連鎖が広がっています。特に、社会環境の激変に耐え切れない弱い立場の人々にそのしわ寄せが及び「誰も置き去りにしない」というSDGs達成にも衝撃を与えています。この5月、ひとり親家庭への影響を調査したNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の報告では、ひとり親家庭の平均月収は約13万円、生活への影響で「学校や保育園の休みで仕事に影響が出た」と回答した非正規雇用の7割以上が「収入が減った」と回答。また、昨年末から今年2月末にかけて米などの主食を買えない経験をした家庭が約5割に上り、玩具・文具・学用品を買えない経験をした家庭が8割に上っています。さらに母子2人で1日の食費は300円に抑えているなど、切迫した声も数多く寄せられたといいます。もともと苦境にあった人々が長引くコロナ禍で疲弊し、そこに物価高騰がダブル、あるいはトリプルパンチとなって襲いかかっているのが現状です。今後も継続した国の支援とともに、市にあっても社会的に弱い立場の方々に対しては、引き続き手厚く粘り強い支援を求めたいと思います。 今議会での質問は、公明党が強力に推進し、間もなく成立予定のこども家庭庁設置法案と、子どもの権利を保障するこども基本法案成立を捉えた市の子育て支援策と、もう一つは大雨シーズンを前に、命と暮らしを守る事前防災について質問してまいります。 大項目1、子育て世帯に優しい「子どもまんなか社会」へ。 少子化と人口減少が急速に進む今日、未来を担う全ての子供を社会全体で守り、その成長を後押しすることが極めて重要ですが、残念ながら子供たちの社会環境は大変に深刻です。児童虐待不登校、いじめ、孤独・孤立、鬱、子供の自殺、ヤングケアラーなど。それでも最近は、国会など議会やマスコミ報道などで国民への周知も少しずつ深まり、こども基本法の成立などで社会環境の好転が期待できることは大変に喜ばしいことです。この機会を捉えて、市としても先進の「子どもまんなか社会」を目指すべきと考えます。 小項目1、「住民参加型システムポリネコ!」で子育て支援施策先進地に。 これまで子供の課題対策は、いじめ・不登校など結果に対しての後追い対策が中心でした。5月の総文で詳しい報告を受けた「住民参加型システムポリネコ!」は、住民参加の双方向コミュニケーションツールで大変に興味深いものであり、新たな可能性を感じました。そこで、間もなく成立するこども基本法をベースとした「ポリネコ!」の活用で、市民と共に学び、考え、気づき、理想的な子どもまんなか社会が導き出されるのではと期待が膨らみました。開発者のハンマーバード岩田さんに御苦労いただき、防災の次のテーマとしてぜひとも開発をしていただきたいと考えますが、市長の所感を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) まず、「住民参加型システムポリネコ!」で子育て支援施策先進地にということでありますが、議員御承知のとおり、5月の総務文教常任委員会で開発者からも直接詳細な説明があったと存じますが、本年度導入する「住民参加型システムポリネコ!」は、様々な行政課題についてテーマを設定し、市民の意向を確認するものですが、まずは市民の生命・財産に直結する防災をテーマとして現在開発を進めております。 子育て支援施策へのポリネコの活用とのことですが、子育て世代や若者たちを対象としたテーマにつきましても、現在、委託先に開発をお願いしておりますので、今後、部局横断的に研究をしてまいります。 いずれにしましても、市民と行政、そして議会が一緒に誤解や先入観を取り除きながら課題解決に参加できるのがこの「ポリネコ!」であると考えておりますので、御提案のとおり、理想的な子どもまんなか社会の実現に向けて、千曲市が先進地となるよう一層努力してまいります。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) この総文で伺ったんですけども、岩田さんの話でこのポリネコについては千曲市が第1号であるということで、もしこれでその今の子どもまんなか社会、その模範となるようなケースがこのシステムでもし導き出されたらこれは大変に、これからのことを考えても、よその自治体に対しても大きなインパクトがあるんではないかなと思います。それだけ岩田さんには大変御苦労だと思うんですけども、それだけ深いものをぜひつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、小項目2、中学の休日部活に積極支援を。 スポーツ庁の有識者会議による提言を受け、中学休日部活の地域移行が各地で加速しています。教師・生徒ともにメリットが大きいと感じますが、課題もあります。子どもまんなか社会へ、市には積極的な支援を期待しますが、所感を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 中学の休日部活に積極的支援をでありますが、御承知のように、日本のスポーツ・文化活動は、主に学校の部活動の中で発展してきたという歴史がございます。また部活動は、生徒にとって、学校にとって、大きな教育的意義のある活動として位置づけられてきました。 こうした経過を踏まえますと、今回の部活動の地域移行は、大きな歴史的転換ではないかと捉えております。 千曲市教育委員会といたしましても、本年4月にスポーツ団体、文化団体、PTA、校長会、中学校体育連盟等の代表の方々に御参加いただき、中学校部活動地域移行推進会議を開催し、部活動の地域移行に向けて検討を始めてきております。 部活動の地域移行には様々な課題がございますが、全ての子供たちに豊かなスポーツ・文化環境が保障される制度設計をしっかりと進めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 今、中学校の部活に関して地域移行推進会議でその実現に向けて進めているということでございます。確かにたくさんの課題がございます。一番は、厳しい家庭の子供であったりすれば子供が部活に参加できないようなことが出てくる可能性もございますので、そういった様々な支援をぜひとも考えていただきたいと思います。 各地の自治体でも様々な関係者によるプロジェクトチームをつくってどうやってできるのかということを今研究をしておりますので、ぜひ千曲市も遅れることなく進めていただき、教員の本来の仕事がきちんとできるようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、大項目2に移ります。IPCCが警鐘を鳴らす気候危機、大雨シーズンが到来。 小項目1、気候危機の脅威に対し新組織機構で万全か。 3月の施政方針に「災害時の迅速かつ的確な初動対応と事前の備えで危機管理能力を強化するため、組織体制強化を進める」とありました。確かに危機管理防災担当部長に前消防長を据えるというナイスはありましたが、専任の課長も置かず職員数も変わっていません。これで深刻化する気候危機に相対する十分な組織体制と言えるでしょうか。伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 気候危機の脅威に対し新組織機構で万全かについてでありますが、災害時の迅速かつ的確な初動対応と事前の備えで危機管理能力を強化するため、本年度より危機管理防災担当部長を配置したところでございます。 危機管理防災担当部長は、これまで多くの災害現場を経験し、多くの実績を上げていることから、災害時は理事者に意見具申するとともに、迅速かつ的確な指揮・対応が図られるものと期待しております。専任課長の配置はないものの、昨年度に比べ組織体制は強化されたものと考えております。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 課長が置いてなくて横林部長が課長も兼ねてということで、私も御本人ともお話ししましたけども、やはり大変だと思いますよ。現場の仕事も何も全てやっていく、これは本当に大変だと思います。特に千曲市の地形にあっては、何度も言ってきましたけども、スーパー台風による大雨災害は、皆さん御存じのとおり、あの恐ろしいハザードマップ、絵を見て、そこから逃げ遅れゼロを目指して、このエリアにおられる5万人の命を守るためにあらゆる想像力を最大限に発揮して事前防災を考えていくといったら、危機管理防災課がやる仕事は私山積みしていると思うんですけども、再度答弁をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 事務方の責任者として私のほうから御説明申し上げます。 その前に市の今の現状をお話ししたいと思うんですが、以前もお話ししたことあるんですけど、市の職員の定員が540名と条例上あるわけでございます。しかし、実際には470名ほどの職員でやっております。この中には給食センターとか保育士さんも含んでおりますので、実際の事務とか技師の関係は300人台ぐらいになってしまうと考えておるところでございます。さらに産休、あるいは育児休暇、また療養休暇、体のほうの具合で休む方、そういう方が年間大体20から30名ぐらいおります。その辺を加味しますと大変に今は人員が厳しいということをまず御理解いただきたいと思います。しかもそこで最近コロナ禍ということで大変いろんな仕事が増えておりまして、職員の負担も増えているところでありまして、いろんな職場で人が足りないということは切実な問題でございます。19号災害の経験しておりますので、やはり現場としては職員を増やしたいというのは正直なところでございます。ただ、それでは職員を雇えばどうかということになるんですが、御承知のとおり、今、経常経費の比率がもう90%を超えているということで、そうすると人件費を増やすということはまさに経常費がどんどん増えていく。そうすると自由に使えるお金がなくなってくることもありますので、なかなかこれもただ増やせばいいという問題でもないということになってまいります。 その中で、今回特にスピードを必要とした部署について、専門的な職員を配置して担当部長を配置したところでございまして、課長と兼務ということは、一つは人数が少ないという御指摘もあると思いますが、逆の見方をすると、課長、部長という意思疎通のプロセス、それが一体化されることで非常にスピード感が生まれる。部長の権限で今まで決断があったものがすぐその場で判断ができることもあるということで、そういったプラス面もあるということを御承知いただきたいと思います。 あと内部的には、先ほど部長からも申し上げましたが、人数は変わらないもののいろいろ工夫をしまして、例えば以前から課題であった女性職員を防災に役立てたいということで女性職員も今回配置したところでございます。 また、避難所のほうには、以前と違いまして、それぞれの避難所にチームをつくってありまして、担当の職員を配置、誰がここをやるんだということを責任持ってやっていただくと。それについて日頃から訓練等もやっておりますので、全庁的にバックアップもしていく体制が整っております。 いずれにしましても、今の体制がベストかと言われれば、まだ今後発展する余地があると思いますが、現状ではベストの選択をしたということで御理解いただければありがたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕
    ◆10番(滝沢清人君) 人数制限があるのでなかなか増やせない。であれば、副市長が中心になって、今は平時ではないんですね。IPCCが警鐘を鳴らしている気候危機が年々激しくなっている。またそこにウクライナがあったものですから、これまで進めてきたのがそのように進んでいない。こういった中で本当に災害が年々ひどくなる一方であるという状況の中で一番中心をつかさどる危機管理防災課、確かに消防長が頑張っていただいているわけですけども、その辺をよく副市長は見ていただいて、危機管理防災課は大変やることは私は多いと思います。5万人の皆様の命さ安全に守るということで、避難行動タイムライン一つ取っても、なかなか現状進まない。これをどうやって進めていくのか。それから非常事態タイムラインも前から私言っていますけども、市としての非常事態のタイムラインもまだできておりません。それから備蓄品についても、これからも質問しますけども、この最適配置を考えたら、何をどこに、これは大変な労力かかると思います。それから様々な訓練マニュアルも危機管理防災課が中心になると思います。そして今言われた災害対応の訓練、避難訓練、それから福祉避難所の管理・訓練、そういったものを訓練なくして実際の災害には対応できませんので、それら全てが危機管理防災課ということになってくると思います。横林部長にその辺の決意を話していただけますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) また意気込みということでありますけれども、昨日も意気込みは答弁させていただきましたとおり、この千曲市におきましても議員さん御指摘のように様々な課題があるということは承知しております。5万人の市民の安心安全のために最善を尽くして危機管理防災課一体となりまして、理事者と共に進めていきたいと思っておりますので、今後とも御指導のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) それではよろしくお願いいたします。 それでは小項目2、福祉避難所の運営について。 5月の市報で、6月から13小中学校とことぶきアリーナ、ふれあい福祉センターが、要配慮者とその家族が直接避難できる福祉避難所に指定されましたので、以下の6点について順次質問いたします。 1、各避難所とも避難場所を2階としたのはなぜか。伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 福祉避難所の運営についての御質問でございます。 各避難所とも避難場所を2階としたのはなぜかについてでございますが、市報5月号の「洪水時には、2階以上に避難できる部屋があります」との記事を受けての御質問かと思います。これにつきましては、急激な増水により福祉避難所において垂直避難が生じた場合に備えまして、2階以上に避難できる部屋があるという説明でございまして、福祉避難所としては、13の小中学校におきましては1階の教室など、ことぶきアリーナ千曲は1階の柔道場や2階の剣道場など、ふれあい福祉センターにつきましては4階の場所を確保しております。 なお、今回新たに指定いたしました福祉避難所は、指定避難所として全て一般の避難所との併設型となっております。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) それでは何回かお聞きします。 今、全ての避難所は一般と併設だと言われましたけども、5月の市報では「一般の方は避難できませんので御注意ください」というものがございました。それはどうでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 一般の避難所には要配慮者の方が受入れ対象ですということで市報に記載してございます。確かにこの文面を見ますと要配慮者以外の方の受入れはできませんと書いてありますけれども、これはあくまで併設型ですので、一般の方が避難できる場所と、福祉避難所として指定しているところは要配慮者の方が避難する場所ということでありまして、同じ敷地内に2つの避難所がありますから、福祉避難所には一般の方はできません。ただ併設型ですので、一般の避難所には避難できるという意味でございます。そこが分かりづらくなっておりまして、大変申し訳ございません。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) そもそも13の小中学校に1階、それからアリーナも含めて避難所という。私はここの中で一貫して聞いているのは大雨災害です。ハザードマップを見て答えておられますでしょうか。ほとんどの小中学校は5メートルから10メートルの浸水域にあります。そこで何で1階・2階が使えるのでしょうか。お伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) なぜハザードマップで5メートルとなっているのに2階が使えるかということでございますけれども、小中学校に関しまして2階まで増水して使えなくなるという可能性も当然あるかとは思います。そうした場合には、状況が刻々とその時その時で変わってまいりますし、もし2階で駄目ならまた屋上ですとか、そういったことも考えられるかもしれません。その時々で状況を判断して対応していかなければいけないとは思っておりますけれども、現在の段階では取りあえず皆様がまず安心して、併設型としたのは家族で例えば同じ場所に避難できるということもございます。それと危機管理防災課でマイタイムラインを設定する際の避難所として優先的に指定しているところがまず小中学校ということになっておりますので、そういったところも考慮しまして小中学校を指定してございます。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) この頃、NHKでもまたほかの民放でも大変時期が時期なものですから、この防災に対して番組が多くつくられています。この間、NHKのを私見ましたけども、皆様ぜひ、御自身の町のハザードマップを見ておいてくださいというアナウンスから始まって、そのハザードマップが5メートル以上になっていたら水は3階まで行きます。ですから、必ず避難所へ向かってください。自宅にいることはできません。こういうアナウンスをしています。これ当たり前のことです。学校の3階でも私は安全だとは思っていません。ですけども、3階がないからやむを得ないんですけど、2階を使うということはあり得ないと思います。令和2年7月豪雨で熊本県の球磨村で特養千寿園というのがございました。このとき早朝に濁流が押し寄せまして、職員とそれから地域住民で1階におられた方を急いで2階に上げる作業をしました。ところが14名の方を上げ切れずに見ている目の前で亡くなるというそういう悲劇がございました。一つ上の階に要配慮者の皆さんを上げるということがどれほど大変か。だから取りあえず2階にいて、何かあったらまた3階に上げますというのは元気な方であればいいですけども、要配慮者の皆さんでそんなことはできません。危険だと思ってからその方たちを上へ上げるなんてことはまずできないと思います。 それからもう一つは、福祉避難所というのは、普通の一般避難所と違って必ずベッドが要ります。そういうものを考えたら収容人数は僅かになると思うんです。ですから13小中学校、それからアリーナ等15の施設が福祉避難所として、私は最低必要だと思います。福祉避難所は要配慮者とその家族のためだけで、もういっぱいだと思います。一般の方が入る余地は、5月の市報にもあったので、これは正しいのですけども、そのことはまた後で聞きます。いずれにしても、一般の方を入れるという感覚、ハザードマップを見たら私は考えられないと思うのです。 次、2つ目に逃げ遅れゼロを目指す要配慮者の個別避難計画は、どのような手順でいつまでに作成するのか。伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 逃げ遅れゼロを目指す要配慮者の個別避難計画の策定についてでございますが、災害が発生するおそれがある際の避難に関しましては、介護や障害などにより特に支援を要する避難行動要支援者の個別避難計画、千曲市では個別支援計画としておりますけれども、計画作成につきましては、本年度も来月より災害時避難行動要支援者名簿の更新及び名簿記載者の個別支援計画の作成と更新についての地区説明会を開催し、個別支援計画を市へ提出していただく予定でございます。最終的な締切りは10月末となっておりますけれども、できるだけ早く御提出いただけるようにお願いをしてまいります。区長、自治会長様には本事業の趣旨を丁寧に説明、周知をいたしまして、地域の皆様の御協力を頂きながら地域の支え合いの中で要支援者の避難を支援する体制を構築をしてまいります。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 部長、個別避難計画というのをよく御存じではないと思うのですけども、地域の皆さんに早く提出していただくという、何か全部、地域丸投げのような感じですけども、これはそういうものではないですよね。障害者、それから高齢者福祉の係、そしてケアマネジャー、そして要配慮者の皆さんを支援する皆さん、それと区役員と自衛隊、様々な方が一緒になって考えていく、対話式でつくっていくものですよ。今の説明を見ていると市は全く関わらずに区長に説明会だけ開いてあとは区でやってくださいという。個別避難計画とはそういうものではないと思うのですけども、どうですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 個別支援計画につきましては、当然市でもいろんな相談には乗ります。ただ、やはりいざ逃げるとなると、逃げるときに市の職員が一緒にその場に行って、災害があったときに一緒にこうしましょう、ああしましょうということはできません。当然事前に計画は立てて、実際災害が起こったときにその計画に沿って避難をしていただくということになります。相談はもちろん幾らでも受けます。ただし、その方について、では実際避難するときはどうなるか。市の職員は、健康福祉部の職員はもし災害になって福祉避難所15箇所が設置されますと、そこにほぼ全ての職員が張りつくようになってしまいます。ですので、やはり地域で支えていただくというところが一番大切な部分になってくるのかと思います。要支援者の方もやはり地域で顔なじみの方が声をかけてくれたり、一緒に行動してくれたりということのところで安心感があるかと思いますので、どのようにするかという計画をつくる段階での相談については幾らでも乗らせていただきますけれども、主には区長様、自治会長様を通じて計画を立てていただくという予定でおります。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 根本的に違うんです。まず自治会で自分の地域に住んでいる方全てを掌握しているかといったら、それは違います。できていません。また様々な障害のある方、高齢者の方でも病気を持っている方、どんなものを持っているかという情報は知りません。それは市でなければ分からないです。包括センターとか、高齢福祉とか、障害者福祉とか、そういった関わりのある方でなければ分かりません。平成30年の西日本豪雨で真備町全域が水没しましたけども、このときに平屋のアパートに住んでいた精神障害のある母親と幼い子供が周囲の助けがなくて水死しているんです。隣のうちもいました。でもアパートですから、隣近所分からないんです。地域でも分かりません。どんな方がいて、どんな障害を持った方がいるのか。これは市でしか分からないんです。それをつくるのが個別避難計画なんです。目標を間違えては困るんですよ。逃げ遅れゼロを目指すんです。5万人の市民の命を守るんです。あそこのうちは分かりません、ここのアパートは誰がいるか分かりませんで5万人の命を守れるんですか。もう一度お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 要支援者のその情報に関して、区・自治会では把握していないということは当然そのとおりだと思います。要支援者名簿の作成に関しましては、市が責任を持って作成をいたします。大体今2,600人程度かと思いますけれども、要支援者名簿を市で持っておりますので、それを区・自治会長様に提供する。ただ、その前にその名簿を提供してよいかどうかということは要支援者に確認をして提供するようになるんですが、約1,000名ほどの方は情報提供してほしくないという方もいらっしゃいます。当然、障害の級によっては支援が必要な方もいらっしゃいますが、全ての障害者がそういったわけではございません。自分で行動できるからいいという方もいらっしゃいますので、その辺のところは御本人にお任せということになるんですけれども、名簿はしっかり市で作成いたしまして、それを区・自治会のほうに情報提供し、支援計画をつくっていただくということで進めてまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 国で要支援者名簿をつくれと言われたから、こういった形であとは区でつくってください。それで今の話、要支援者の皆さんが名簿に自分の名前を明かしてほしくないからいいですといって、それで終わりでいいんですか。それでどうやって命を守るんですか。1,000人の方が私の名前を明かしてほしくないといったら、ではその人見殺しになってしまうわけですか。それはおかしいのではないですか。それは市と地元がしっかりと何回も何回も説得してでもその体制をちゃんとつくる、それが個別支援計画なんです。それが国の示している個別支援計画であり、ガイドラインをよく見ていただきたい。そのために国も予算をつけるんですから。誰一人も取りこぼさないというのが原点ですので、そのために何ができるか。名前を明かしてほしくないからそれで終わりでいいんですか。命はそんなに軽いのですか。しっかりこれからもお願いします。 次に行きます。3、スーパー台風による大水害が想定される場合、要配慮者避難は警戒レベル3・高齢者等避難では遅いが、その対策について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) スーパー台風による大水害が想定される場合、要配慮者の避難は警戒レベル3の高齢者避難では遅い、その対策についてでございますが、市では気象庁から発表される気象情報を基に警戒レベルを発令することとなりますが、台風の場合、数日前から規模や想定進路、雨量、風速等の情報が発表されます。要配慮者の避難には時間が必要であることは、議員御指摘のとおりでございますので、当市への影響が予想される場合には、避難のための十分な時間が確保できるよう早め早めに警戒レベルを発令するように努めてまいります。 また、避難所の開設につきましても、各施設の管理者の理解を得ながら、早期に開設するよう体制を整えてまいります。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 最初に言っておきますけども、私、今聞いているのは、ハザードマップのとおりの大水害が起きた場合のことを聞いております。その辺をよく考えてから御答弁いただきたいです。要配慮者の避難には時間がかかるからできるだけ早く避難警戒レベルを発表するとなっていますけども、具体的な時間が全くないんです。例えば前回の19号災害のときは千曲市の場合、12日の11時過ぎに対策本部ができて、これは台風上陸の約8時間前でした。それからレベル3・高齢者避難発令が出たのが3時40分、もうこのときは雨も風もピューピューな状態でした。それからレベル4が出たのが約18時です。18時に全域に対してレベル4が出ました。7時に伊豆半島へ上陸しています。この時間帯の中でレベル3が出て高齢者避難が出たといったって、台風上陸の3時間ちょっと前で間に合わないですよ。高齢者って大変です。様々なものを持ち、要配慮者の皆さんを避難所へ避難させるって。避難所だってそのまま入って置いてこれるのかどうか私も分かりませんけども、具体的にはどのぐらいの時間をイメージしているかお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 私のほうから時間的なことを申し上げさせていただきます。 19号の台風のときには確かに発令するのが遅かったという反省はございます。その後、気象台でも避難勧告というものをなくして避難準備レベルを格上げしたとか、あと昨今であれば気象台のほうでまた河川情報ですか、警戒レベルに達するのについて3時間前には情報を出すとか、国でも様々な情報を早期に出すようなことをこちらでも聞いております。その情報を的確につかむとともに、我々は現場におりますから、現場で必要とあればそれ以上の警戒レベル、避難指示等の発令をしていかなければならないと思っております。いずれにせよ、国や気象台からの情報をしっかりと分析する中で、この千曲市において必要な避難指示を発令するように対応してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人君。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 部長には前回私も質問して、私がお見せしたのも見ていただいたと思うんですけども、千曲市と同じスーパー台風の備えを進めている江東5区をお示ししました。250万人の命守るために、大規模水害広域避難計画というのを江東5区250万人に配っています。スーパー台風による大雨災害予測が出たら上陸3日前に対策本部です。2日前には自主避難です。1日前には広域避難勧告です。1日前ですよ。雨も風も吹いていません。そうしないと間に合わないんですよ。レベルが上がり、雨降ってきて、川の水が上がってきてレベル幾つですでは間に合わないんですよ。これは、前回に私が資料もお渡ししてありますので、逃げ遅れゼロを本気で目指す態勢というのはこういう態勢だと思うのですけども、どのようにお考えですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 早め早めの避難ということ、本当に重要だと思っております。1日でも早くという思いもあります。19号台風のときには、台風発生の当初は915ヘクトパスカルというとんでもないような規模の台風だとこちらも承知はしておりました。ですが、発令が遅くなってしまったという反省がございます。あのクラスの台風があの進路で来たら、千曲市にも本当に甚大な被害があるんだということを経験をいたしましたので、今後その経験は全て生かして対応してまいります。早めの避難指示にするように徹底してまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人君。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 前回も言いましたけども、江東5区で全世帯にこの大規模水害広域避難計画。これは江東5区の職員の皆さんの熱い願いであり、本当に市民の皆様のことを考えたら、とんでもないパンフなんです。驚くこと書いてあるんです。それを皆さんに渡しているんです。だから、ここでスーパー台風が出てくるのは誰でもわかります。スーパー台風が今来たときには、皆さんにお配りしてあるとおりの行動してくださいというのをあらかじめ言っていなくて、スーパー台風がいきなり来て、いきなり避難レベルが出た。では皆さん避難しますか。そんな簡単にいきませんよ。事前にちゃんと皆さんに刷り込んでおかなかったら、そんな動きませんよ。雨も風もないときに避難してくれと言っても誰も言うこと聞きません。それにはその前の前段、だから危機管理防災課は大変なんですよ。それをやらなくてはいけないんですから。ぜひまた横林部長、ぜひ検討していただきたいと思いますけども、どうですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 東京都の江東5区に行われております避難の呼びかけにつきましては、大変斬新な、また画期的な取組だと思っているところでございます。東京都はゼロメートル地帯が存在していることから、命の危険から安全確保に向けた緊急安全確保の1つとして取り組んでいるものと思っているところでございます。千曲市におきましても、防災ガイドブックでお示ししているとおり、水深が5メートルを超える地域が多く存在していることから、3階建ての建物への避難、また、ハザードマップ上、安全な場所への避難等に加えまして、広域的な避難につきましても視野に入れながら、市民の皆様に避難をお願いしていくことにしております。 しかしながら、第1には、命を守るために緊急安全確保を優先的に進めていかなければならないことから、昨年度もお示ししてございますマイ・タイムラインの必要性を御理解いただきながら市民の皆様には、御家庭内でマイ・タイムラインを作成していただき、自発的な避難行動をお願いすることが重要であると思っているところでございます。千曲市といたしましても、最大限の情報提供と、できる限りの避難態勢を整えてまいりますので、よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 横林部長、ぜひしっかりと考えていただきたい。だからとても大変だと思います。 次、行きます。4、19号台風ではこの15避難所には約4,400人もの方が避難されましたが、福祉避難所として何人の収容人数を見込むか。また、一般の方は避難できなくなります。その対応について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 福祉避難所として何人の収容人数を見込むか。また一般の方の避難の対応についてでございますが、今回、新たに指定しました15の福祉避難所につきましては、コロナ禍においては、1人当たり2メートル掛ける2メートルの4平方メートルとして積算いたしますと、合計で1,180人の受入れが可能でございます。ただし、要配慮者に1人の家族等が付き添うとなりますと、要配慮者の数は半分の590人の受入れとなります。 大規模災害時に15の福祉避難所の収容人数を上回る要配慮者の避難が発生する恐れがある場合には、2次避難所として基本協定による市の依頼により指定管理者が運営する8つの福祉避難所(白鳥園や健康プラザなど)で約500人、要配慮者に1人の家族が付き添う場合は、約250人の受入れが可能でございます。また、一般の避難所の避難につきましては、福祉避難所とは別に確保してございますので、特に一般の方が逃げられなくなるということはございません。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) さっきの続きになりますけども、今言われた合計で1,180人、要配慮者がその半分の590人ということなんですけど、これは2階も合わせた面積のことを言っておられるのでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) ただいまの数につきましては、1階の避難場所のみの数でございます。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 1階というのは3階の1階分ということですね。1、2、3階ではないですよね。福祉避難所の分で3階ということですよね。 それで足らなければ、8つの福祉避難所で白鳥園とかとなっていますけども、これ3階ないですけど、2階ですよ。5メートルは耐えられません。ですから、福祉避難所は足りません。ということをよく市の職員の方もそれは理解していただかないと、これから各区で個別避難計画や地区防災計画やらつくっていくときに、では、何人入れるのと、うちは何人いるけど、何人の人をどこへ連れて行けばいいのって、そういう話になってきますので、ちょっとこれ難しい話になってしまいますので、次に行きます。 5つ目、大水害では、電気・水・トイレのインフラが使用不能となります。福祉避難所は一般避難所と違い多くの備えが必要になりますが、それらの備蓄は十分か。その対策に伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 福祉避難所の備蓄品対策についてでございますが、福祉避難所につきましては、全て一般の避難所との併設型になっておりますので、ほとんどの避難者が必要とする物品につきましては、危機管理防災課で備蓄し、要配慮者が必要とする物品につきましては、福祉課において備蓄を進めているところでございます。 福祉避難所用としては、令和3年度にサイズ別の紙おむつ、尿取りパッド、生理用品などの日常品を備蓄をいたしました。今年度につきましても、必要な物品の備蓄を進めてまいります。 なお、特殊なストマ用装具や車いす、歩行器等の介護用品や医療品につきましては、災害時協定に基づき業者から速やかに供給される体制を整えております。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 何から何までおかしくて、まず、福祉課で備蓄を進めているということですけども、これは福祉課にものを置いているんですか、各避難所に置いていないんですか。 それから、車いす、様々なものは業者に頼んですぐ入れてもらう。大水ですよ。5メートルですよ。どうやって業者が持ってくるんですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 備蓄品につきましては、各避難所に備蓄するということでございます。それと、特殊な用具を持ってくるのにということでございますけれども、水害等、台風等では事前にある程度状況がわかりますので、そういったところはなるべく早めに連絡する等して、間に合うように持ってきていただくということもございます。また、車いす等は市でもある程度いろいろなところに置いてありますので、そういったものも当然事前に用意することはできるかと思いますけれども、基本的には特殊なものにつきましては、災害協定に基づきまして、業者からなるべく早く備蓄できるようにということで、お願いをしてまいる予定でございます。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) まず、備蓄は学校の場合、3階が避難所であれば、3階にないと、1階の備蓄庫が体育館の横とかにあるとこもあるんですけど、それを上に持ち上げるのは大変なことですよ。 それから電源とか、酸素とか、そういったすぐ必要なものについて考えてください。 次、行きます。 6番目、福祉避難所の開設運営には特別な運営マニュアルとともに、多くの運営専門スタッフによる避難訓練が必要になるが、その訓練計画について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 福祉避難所の訓練計画についてでございますが、昨年5月の内閣府の福祉避難所確保・運営ガイドラインの改定に伴いまして、本市におきましても、本年3月に千曲市福祉避難所設置運営マニュアルを改正いたしました。主な改正点は、福祉避難所を一時避難所としたことと、協定による福祉避難所の活用などでございます。 福祉避難所の設置運営は主として健康福祉部の職員が担ってまいります。現在、設置運営責任者を選定中でありますので責任者が決定後は速やかに担当職員を中心に指定避難所責任者、施設管理者など、関係者によりまして、施設の鍵の開け方や受付場所、避難場所、トイレなどの確認を行った上で、併設の一般避難所の職員とともに具体的な訓練を実施してまいります。そして、訓練を実施した結果を踏まえ、より実践的な避難所運営マニュアルになるよう努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 福祉避難所運営マニュアルなんですけども、線状降水帯による水害とスーパー台風の水害と、それから地震、これでは、タイムライン全部違いますんで、1つのもので間に合わせようと思わないでください。 では、次に行きます。 小項目3、地域防災力強化へ万全な備えについて。 3月議会で再度質問した気象防災アドバイザーの活用について、その後の検討結果について伺います。また、ウィズコロナに近づいた気もしますが、地区防災計画の作成について、防災・減災地域学習会の積極的な実施を求めたいと考えますが、所見を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 地域防災力強化への万全な備えについての気象防災アドバイザーの活用についての検討結果についてでございますけれども、気象防災アドバイザーにつきましては、災害対応時の気象情報の読み解きや河川の水位等の見通し解説による災害対策本部でのアドバイス、平時においては職員や市民への研修や講演などによる防災意識向上に向けた取組が期待できます。 現在、台風などによる大雨等につきましては、気象庁や千曲川・犀川流域の自治体や県、気象台、国土交通省などにより構成される千曲川・犀川大規模氾濫に関する減災対策協議会などから、かなり精度の高い気象情報が発信されております。 市といたしましては、これらの情報を十分に活用しながら、大雨による災害に対応してまいりたいと考えてございます。 なお、平時における研修や講演などにつきましては、現在職員が企画から実施まで行っておりますが、専門的な知見を持つアドバイザーなどを活用できれば、防災意識の向上に効果があると考えられます。 今後も引き続き、千曲市にとって何が一番いいのかを見極めながら研究してまいります。 次に、地区防災計画の作成促進のための学習会等の積極的な実施についてでございますけども、昨日、中村議員の質問にもお答えしたとおり、地区防災計画は作成済み3地区、作成中8地区という状況でございます。 市といたしましては、全地区の作成を目指しておりますので、地元職員による作成支援や学習会の実施などにより各地区で作成が促進されますよう支援してまいりたいと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 防災アドバイザーは、採用する見込みはあるんでしょうか。再度伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 横林部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 先ほど答弁させていただきましたけども、防災アドバイザーにつきましては、現在、研究を進めているという状況でございます。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 何度も言いますけども、千曲市の地形は、先ほどの江東5区と同じように全国でまれに見る場所なんですよ。避難する場所がない、広域避難しかないというような場所ですから、普通の対応のことを考えていただくと、もしも来たら大変なことになってしまいますので、ぜひ、真剣に考えていただきたいと思います。 それでは、最後に行きます。 小項目4、市民の命を守る緊急時避難場所確保は最優先。 現在進行中の総合運動公園構想では、戸倉体育館周辺に市営野球場として数千人の観客席を有した公認野球場の整備が最優先と考えます。狭い敷地に体育館まで規模を拡大して建設することは大変厳しいのが現実です。そこで18号バイパス沿いに整備する緊急避難場所に大規模避難場所や緊急防災センターとしても有効活用できる体育館の移設を提案したいと思いますが、市長の所感を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 18号バイパス沿いに整備する緊急避難場所に、大規模避難場所・緊急防災センターとしても活用できる体育館を移設してはどうかという御質問でありますが、総合運動公園整備事業では、昨年度、総合運動公園基本構想策定協議会を立ち上げ、市民の声をお聞きしながら、今年度基本構想を策定するところですので、現段階でどの種目の施設を建設するかは未定でございます。 また、戸倉地域にある体育館をことぶきアリーナ千曲や勤労者体育センターが近くにある18号バイパス沿いに移設することは地域バランスの面から見て、市民の理解を得ることはなかなか難しいのではないかと考えられますが、総合運動公園基本構想の策定、あるいは地域防災拠点整備事業の整備方針を議していく際の検討材料とさせていただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 最後に市長にお聞きします。もしものときに安心の避難場所があるかどうか、これは自治体の生命線だと考えますけども、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 議員御指摘のとおりの理想はございますけれども、もし仮に今月にそういったスーパー台風が来たときには、どうしても現状で対応せざるを得ませんので、そのあたりは御理解いただきたいと思います。ただ、御指摘の点を踏まえ、できる限り1つずつ弱点をつぶしていくような内部での検討をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 以上で終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで、11時20分まで休憩いたします。                            午前11時09分 休憩---------------------------------------午前11時21分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、6番、川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 一志会、川嶋敬信です。 災害復興、安心・安全なまちづくりについて伺ってまいります。 第三次総合計画・実施計画では、復興計画の着実な推進と災害に強いまちをつくる事業が計画されておりますが、避難所について伺います。 先ほど、滝沢議員が熱くこの件で質問ありましたけども、この中で、避難所は小中学校、市の施設等が指定されておるわけですが、福祉避難所との表記のところもあり、どこの避難所へ行けばよいのか分かりにくいという市民の声がございます。 また、有事の際、自宅周辺にいるとは限らないので、周辺の公共施設へ行くにしても、施設に案内看板が不足しておると思います。 例えば、南長野運動公園やほかの市町村では、「ここは避難場所です」という大きな立て看板、畳一枚ぐらいの大きな立て看板がありますが、千曲市ではあまり見当たりません。 水害だけでなく、地震もあります。市の今後の対応、市民への説明について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 復興計画の着実な推進と災害に強いまちづくりについてでございますけれども、千曲市には、「ここは避難場所です」の看板が見当たらないとの御指摘でございますけれども、市が優先的に開設する避難所や緊急避難場所に指定している大きな公園には、案内看板を設置してございます。 しかしながら、全ての避難所、避難場所に設置してはございませんので、施設の規模や利用状況に基づきまして、必要に応じて設置してまいります。 なお、避難所の開設に当たりましては、エリアメールや市メール配信などにより、開設する施設名などを迅速に発信してまいります。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 防災担当部長には、今の避難所も含めて御自身で状況を見て、市民目線で検証していただければと思います。 そこで、副市長に伺います。 昨年9月に提案した消防OBの人材活用は今回実現しました。非常にすばらしい人材だと思います。昨日のその担当部長の発言にありましたように、キャリアのある防災担当部長です。先ほどの滝沢議員からの御指摘のとおり、ぜひ課長兼務を外して、事務処理でなく、防災施設の点検、情報把握、あるいは非常時の指揮命令権を与えるぐらいのことをできないか、提案いたします。 先ほど、副市長、現時点での最適な配置と答弁されましたが、市民の安全のための防災担当ということです。副市長に伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 通告ない面ではありますが、できる範囲で答えたいと思います。 先ほども申し上げましたとおり、今回の人事異動につきましては、危機管理、ワクチンの関係、また移住定住、ふるさと納税の関係につきまして、現在の情勢を鑑みまして、特に強化する必要があることから担当部長を配置したところでございます。 この3つに共通しておりますのはスピード感が大変必要ということを考えたところでございます。 また、部課長を兼任するということは、先ほども申し上げたんですが、意思決定が迅速に行えるということが非常にメリットだと考えております。特に、この防災の部分では、現場ということもありますので、現場において課長で判断できる部分、それから部長で判断できる部分、また理事者の部分と従来あったわけですが、そこが部長の部分まで迅速に対応できるということは大変メリットであろうと考えておるところでございます。 また、それぞれの分野の3人の部長さんにつきましては、非常に経験も多いエキスパートでありますので、スピード感とその仕事の内容から見て、兼務でやっていけるのではないかと考えたところでありますし、また逆に兼務であることのメリットも繰り返しますがあるということでございます。 当然、これは今年始めたとこですので、これからの様子を見ていて、もし何か問題があればそれは当然来年度以降また考えていきますが、現時点では、私どもの考えとしてはこの体制がベストだと思って組んだところでございます。 ○議長(和田英幸君) ここで、注意申し上げます。 この議会から事前に答弁書を配付するということで、市長部局へ要望申し上げ、それを承認していただいております。 その際にも、通告に基づいた質問をするということで、通告を遵守していただくことは再三申し上げてありますので、それを守っていただくよう、よろしくお願いを申し上げます。 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 通告を災害に強いまちをつくるということでしておいたので。 次へ行きます。通学路の安全点検について伺います。 令和3年、千葉県八街市の事故を受けて、7月に文科省から通学路における合同点検の実施依頼があり、その結果が11月19日に新聞報道されました。県内で、要対策箇所が2,240か所あったということです。長野県、県教委、県警などでつくる県交通安全運動推進本部は、対策や整備が必要な1,835か所を計画的に実施する、対策をするという方針ということです。 千曲市では13か所と控えめな数になっていますが、危険箇所は市内に13か所しかないということになりますが、その経緯について詳しい説明を求めます。 このとき、坂城町は14か所、上田市は158か所でございました。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 通学路の安全点検についてでございます。 市教育委員会では、昨年7月に国から示されました通学路における合同点検の実施要領に基づきまして、令和3年9月16日と21日の両日にわたり、学校、建設事務所、警察署や地元区とともに通学路の合同点検を実施いたしました。 今回の国からの点検要請ですが、全ての通学路に対する一斉の再点検を改めて求めたものではなく、千葉県八街市の事故を受け、補完的な対応として、各市町村において、1つ目として、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい箇所、そして大型車の進入が多い箇所、2つ目として、過去に事故に至らなくてもヒヤリ・ハットの事例があった箇所、3つ目として、保護者や見守り活動者、地域住民などから市町村への改善要請があった箇所の3つの観点によりまして、地域の実情を踏まえながら効率的で効果的な点検が実施されるよう求められた内容でございます。 市教育委員会といたしましては、これまでも学校や道路管理者、警察署など関係機関との合同点検を積み重ね、危険箇所の対策を行ってきていることもあり、学校による危険箇所のリストアップに当たりましては、小学校ごとに、先ほど申し上げました3つの観点を中心に最優先で対策を講じてほしい箇所、原則1か所を上げていただきまして、効率的な点検に努めました。その結果として、対策必要箇所が13か所となったものでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) これは、市の判断で、教育委員会の判断で、各校原則1か所ということで決めたということなんですが、国や県からの依頼は、そんな1か所というような表記は一切なかったと思います。 いずれにしましても、今回、昨年12月に先の点検要請の報告に基づき補助金の配分先を決めると、これは12月18日新聞報道でありました。 文科省、国交省、警察庁が合同で対応してるということで、危険箇所があれば、整備費や対策費が国からも配分されたということになります。 13か所報告をしたということで、それ以外にも危険箇所がないわけではないと思うんですが、そうするとその箇所の対策は、今回の費用ではできないというような形になるわけですが、その辺はどう考えてるのか、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 今の御心配の点です。補助金を獲得する中で、要するに、伊那市の場合ですと170ぐらいあったかと思います。数的にも多いと認識しておりますが、報道にもありましたように、危険箇所の捉え方については各市町村それぞれの考え方がありますので、まちまちであるというような報道もされております。 そういった中で、今回、令和3年度の実績を若干申し上げますけれども、やはり身近な道路ということで市道が中心になっております。この千曲市の場合は市道が中心という形の要望箇所が多数ございます。 その中で、市道については10の路線で13の対策を既に講じました。これは、市道を中心に用地取得などの時間を要する事案がないものについては、昨年度中に補正予算をお認め頂きまして対応したものでございまして、交差点や路側帯のカラー舗装や路面標示などの対策を講じたところでございます。 そして、その効果といたしますと、通過車両や速度抑制、歩行者の視認性の向上に寄与しているものと考えております。 また、今回の13、実際には後ほど追加しまして18か所になっております。そうすると、いわゆる県道ですとか国道についての対策が必要な箇所の学校区がございます。これについては、歩道整備など用地買収や関係者の合意がどうしても必要になります。ですから、そういったことも考えまして、予算面で事業化に持ち込むまで課題が多いと判断といたしますと、効率的、効果的という形で考えまして、市道が中心になりますけれども、身近な生活道路を優先しました。そしてまた建設課にも地域要望として、議員さん御承知かと思いますけども、これ以上の要望が上がっております。そういったものもこれから建設部と一緒になりましてやっていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 建設課で把握してる地域要望をこれから教育委員会として連携していくと今おっしゃいましたけども、令和3年度末に従来の学校からの報告の中で、危険箇所として認識しているのは、教育委員会として何か所あったのか。それが、13か所が18か所になったのか、または18か所でいいのか。ちなみに、建設課で把握しているのは令和3年度の地域要望も含めた通学路の危険箇所で47か所把握してるというお話を聞きました。 これから、建設課とリンクするのではなくて、申請のときにそういう庁内での調整がどうしてなされなかったのか、もう一回伺います。
    ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 建設課では、ただいま議員御指摘のとおり、令和3年度指定通学路という分類に属する箇所として47の数字を上げてございます。そして、また先ほど申しましたように、市の教育委員会では13、どうしてこういう差異が出てるのかというような御指摘だと思います。 建設課では、令和3年度の地域要望の中で47箇所を指定通学路という形で見ておりますけども、そのうち、市道で32か所が指定通学路上の危険箇所に位置づけております。 この要望に対しましては、建設課への要望の内容につきましては、カーブミラーの設置が多くございまして、既にもう13件完了しております。したがって34件が未対応となっております。建設課の34件の未対応のうち23件が今指定通学路上の危険箇所とされております。 23件の内訳ですけども、カーブミラーの設置が5件、水路へのグレーチングですとか、蓋をかけるのが4件、道路の改良、拡幅が9件、道路舗装が3件、実際の子供たちが歩くような歩道の拡幅は2件。指定通学路上ですので、いわゆる私どもドライバー、自動車運転の視点の色合いも濃いということで認識しております。 カーブミラーも含めまして、この問題を解決することが逆に言うとまた歩行者の安全確保にもつながると考えております。 したがいまして、市教委では、令和4年度はもう既に学校から子供の安全確保の視点で危険と判断される箇所が25か所に上がっております。改めまして確認をしたところ、新たに25か所という形になっております。 昨年の場合ですと9月でしたが、早めにやろうということで、6月から既に22日、24日に昨年と同じ合同点検を実施する予定です。 いずれにいたしましても、こうした庁内連携が大事でございますので、関係課が情報を共有していきまして、教育委員会で定めてございます通学路の安全対策プログラムのPDCAをしっかりやっていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) いずれにしても、昨年のその案内の各校原則1か所というのが、どうしても私引っかかるんです。結果的に、今になってみたら18か所なら去年から1か所なんて絞らなければよかったのではないかなと。ましてや、例えばカーブミラーとか安価な対策費で済むにしても、国、国交省や文科省が応援してくれるというような中でやってるので、対応については今後お願いします。 もう一点、気になったのが、教育委員会で指定通学路というような表現されているんですが、子供が歩く道は、指定通学路以外でも子供が歩く道ってあるんです。教育委員会が指定した指定通学路にこだわるのもちょっといかがなものかと思いますんで、今後の対応をお願いいたしたいと思います。 次へ行きます。地域防災拠点・防災道の駅について伺います。 災害時に避難が可能で、救護活動や復旧活動が可能な地域防災拠点の整備を推進しておるわけですが、5か年計画では15億6,000万円ほどの事業費を見積もっております。事業の詳細や、スケジュールについて説明を求めます。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 地域防災拠点・防災道の駅整備事業の詳細、スケジュールについてでございますが、本事業は、第三次総合計画及び復興計画に基づき、災害時に避難が可能で、救助活動や復旧・復興活動の拠点となる地域防災拠点・防災道の駅を整備するものでございますが、地域防災拠点の設置場所、規模等の詳細、議員御質問の詳細は今後詰めていくことになります。 なお、防災機能を備えた道の駅とする場合ですが、道の駅として必須となる24時間利用可能なトイレ、休憩施設、情報提供施設をはじめ、2ヘクタール以上の敷地、2,500平米以上の駐車場、併設する地域振興施設、文化施設、観光レクリエーション施設、防災施設といった地域振興施設についても慎重に検討していく必要がございます。 事業費につきましては、総合計画の実施計画において、令和8年度までに整備工事を含む総事業費として15億6,000万円を見込んでいますが、実施年度はあくまで最短で事業が進むことを想定した目安でございますし、事業費は毎年度の状況に応じて見直しをし変更していきますので、その点は御理解をお願いいたします。 次に、スケジュールですが、昨年度策定した千曲市道の駅(地域防災拠点)設置可能性概要調査報告書の結果を受けまして、本年度は、先進地への研修視察や建設手法を検討し、防災拠点と道の駅について、今後の整備方針、方向性を検討してまいります。 来年度以降は、整備方針が定まったところで、市民・有識者を交えた整備推進委員会の設立や基本構想・基本計画の策定などを順次進めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 5年計画で、まだ未定ということで分かりました。内容は、ある程度方向性が決まり次第、また速やかに情報開示のほうをお願いしたいと思います。 次に行きます。長野電鉄旧屋代線の活用について。 屋代線の敷地の活用については、令和2年9月議会で質問しましたとおりですが、そのときの答弁では、長福寺踏切から長野市境の北山隧道前までの区間において順次整備するということですが、現在計画している区間と整備内容について詳しい説明をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 長野電鉄旧屋代線活用についてでございます。 平成25年11月に長福寺踏切から長野市境の北山隧道前までの区間において無償譲渡を受けた長野電鉄旧屋代線跡地につきましては、平成24年12月に策定しました長野電鉄屋代線跡地活用基本計画で検討いたしました自転車・歩行者専用道路として整備を進めております。 具体的には、令和元年度から令和2年度にかけて策定した千曲市自転車活用推進計画を基に、国の防災・安全交付金事業により、初年度の令和3年度に第1期区間としまして、倉科踏切から屋代中学校北側までの延長950メートルの測量設計を実施し、本年度は屋代中学校周辺の延長約400メートルの工事を実施する予定です。 自転車・歩行者専用道路の構造としましては、自転車が通行する幅及び歩行者が通行する幅はそれぞれ3.0メートルとし、全体で幅6.0メートルの構造としております。設計及び整備に当たっては、屋代地区や屋代小学校、屋代中学校などと検討会議を行い、それぞれの皆様の御意向を踏まえながら実施しております。 屋代線跡地整備の現在計画する整備範囲としましては、倉科踏切から土口地区の長野市境まで整備を行う予定ですが、この整備範囲の中には屋代線跡地の利用が困難な区間もあることから、一部既存の市道を利用しながら、全体延長約3.4キロメートルの整備を計画的に進める予定でございます。 屋代線跡地の整備では、沿線にお住いの方々の生活道路及び屋代小学校、屋代中学校の児童生徒の通学路としての機能も期待できることから、倉科踏切より北側を先行して進めてまいりたいと考えております。 なお、倉科踏切から長福寺踏切の区間につきましては、しなの鉄道が並走していることから、しなの鉄道株式会社と協議を重ね、利用方法、安全対策について検討を行っております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今後その計画が進み次第、速やかにまた情報開示のほうをお願いしたいと思います。 長野市境の北山隧道についてなんですが、これは多分長野市の範囲だと思うんですが、千曲市からも高校生が、存続のほぼ決まった松代高校へ自転車で通ってるという中で、あの川沿いの道を走っていくのは非常に危険があるので、隧道を、トンネルの中をもし通学路、自転車道として使えるのであれば、ぜひ長野市と連携しながら整備できないか、対応をお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 長野市境、長野市側にあります北山隧道の有効利用という御質問でございます。 長野市にこの隧道の活用についてお聞きしたことがございました。そのときは、耐震性に問題があるということで、電鉄跡地の利用としては今のところ考えていないというようなお答えがございました。 再度確認する中で、対応のほうを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 耐震が問題あるということであればあれですが、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。 次に行きます。地域づくり協議会について伺います。 近年、区長の成り手不足、消防団員の成り手不足等、地域の役員の確保にそれぞれの地区でかなり苦労しております。 地域振興支援事業での地域づくり協議会の設立・運営の支援について、今後のスケジュールと事業内容について、市民へ詳しい説明を求めます。 昨日も質問がありましたが、どういう内容なのかというのがなかなか見えてこないということで、ぜひ分かりやすい説明をお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) 地域づくり協議会についてでございますが、近年の厳しい経済情勢に加え、少子高齢化や人口減少、価値観の多様化やライフスタイルの変化などにより、市民や地域のニーズは複雑化し、市だけで全てのニーズに対応することは困難となっております。 このような状況の中、市民や地域のニーズに対応していくためには、公共は市が担うものという考え方から、公共は市民と市が、あるいは市民同士が協働・連携して担うものという発想に立ち、自分たちの地域は自分たちで守り、育てる、地域のことは地域で決め、行動する、という意識を持って、地域住民が主体的に行動していくことが必要となります。 そのためには、個人でできることは個人でという自助、個人でできないことは地域で補い、地域でできることは地域で担うという共助、それでもできないことは市が支援・補完するという公助により、それぞれが連携・補完しながら地域課題に対応することで、地域で支え合う力を強化していくことが求められます。 将来にわたり安心して暮らせるまちを目指し、自分たちの地域を見つめ直す新たな仕組みが地域運営組織、(仮称)地域づくり協議会です。 今後のスケジュールにつきましては、宮下議員への答弁のとおりですが、本年度設置した企画政策会議において、制度設計や財政、人材、活動拠点等について検討を進め、その後、各種団体との懇談会や講演会の開催、情報発信、地区説明会の開催などを行い、モデル地区につきましては令和6年度に候補地区を選出し、設立準備を進め、令和8年度の設立を目指してまいります。 なお、このスケジュールにつきましては、宮下議員にお答えしましたが、状況を見ながらできるだけ早く進めるよう努めてまいります。 また、協議会が実施する事業については、まず高齢者等の生活支援や地域の美化活動などできることから取り組んでいっていただく予定です。 なお、詳細については、市報やホームページ等で周知してまいります。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 昨日の小玉議員の質問に対しまして、地域づくり協議会は市の部局ではないという答弁がありました。制度や財政を市で支援するわけですから、この発言はいかがなものかなと思うんですが、いわゆる市民協働ですよね。部局ではないということは、地区への丸投げになるというようにも取れるんですが、このことについて説明お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 栗原部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) まちづくり協議会に対します市の関わりですが、まず、主体性は協議会にいろいろな事業、福祉に関する事業ですとか高齢者福祉に関する事業ですとか、主体は共助として地域で活動していただくわけですが、その財政支援を、まだ分かりませんけども、一括交付金として自由に使えるような市から補助制度を行うよう今考えております。 それで、関わりですが、もちろん協働ですので、地区に市の担当職員を配置しまして、いろいろな面で協力していきたいと考えております。 また、協議会長や何かの選出についてなんですが、それにつきましてもいろいろあるかと思いますが、協議会の事務局を各公民館本館に置きたいという今考えでありますので、公民館とも連携しながら協議会の設立を目指していきたいと思っております。 組織機構として、我々でいえば企画政策部の何々課とかというそういう組織ではないという意味です。何々課何々係という組織ではないという認識でよろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 役所言葉で部局ではないというのが、確かに課ではないという意味だとは分かりました。市民に分かりやすい説明、あるいはその地区の皆さんに分かりやすい説明というのがどうしても必要だと思います。 先ほどの防災計画でも同じことを滝沢議員おっしゃってました。地区へ丸投げであると、あとは何とかせよではなくて、ある程度制度設計の中で道筋をつけないと、多分ぐちゃぐちゃになってしまうのではないかなと危惧されますので、その辺またいろいろディスカッションしながら進めていければと思いますので、よろしくお願いします。 次へ参ります。地球環境保全についてです。 千曲市気候非常事態宣言のアクションとなる地球環境・温暖化対策の実施計画では、旧第一学校給食センター跡地土地土壌対策、蓄電システム設置補助、都市公園等照明灯のLED化等の事業が計画されています。 一方、次世代自動車の購入補助については、国や県の制度とは別に、佐久市、東御市、軽井沢町などでは市町村独自の制度がございます。 千曲市気候非常事態宣言のアクションとなる蓄電システム設置補助に併せてEV購入補助の検討はなされてるんでしょうか。また、EV以外にも環境保全に通じるものへの補助制度等は検討されているのでしょうか。 3月議会の答弁にありました長野圏域での各事業の具体的な協議をしているという中で、ぜひ提案・検討してもよいのではないかと思いまして、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 地球環境保全についてでございますけれども、現在、日本の二酸化炭素排出量の約2割を運輸部門で占めておりまして、地球温暖化の要因でもあります二酸化炭素を削減するためには、環境性能に優れたクリーンエネルギー自動車の普及が重要となっております。 議員御質問のクリーンエネルギー自動車である次世代自動車の購入補助につきましては、脱炭素化を進めるに当たり重要な施策と捉えておりますので、購入支援制度の創設について検討してまいります。 また、市としましても、先導役として公用車の電気自動車導入を検討しているところでございます。 なお、蓄電システム設置補助につきましては、地球温暖化防止対策の市民の関心の高さから申請件数も順調に推移しているところであり、再生可能エネルギーの利用を促進するため、引き続き事業を推進してまいります。 また、先ほど追加でお話ございました長野広域の関係でございますけれども、同じ回答になってしまいますが、農家の木の処分でありますとか、先ほど申しましたEVの関係、市町村で購入するものについても検討してまいりたいと考えておりますので、答弁といたします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 次に行きます。大項目の3、屋代南高校の今後について伺います。 まず、これまでの経緯でありますが、私は、南校を発展させる会という会に入っていませんので、市民の皆さんと同じで新聞報道の情報しか持っておりません。 屋代駅前通り商店街協同組合では、屋代南高校と屋代駅ロータリーのイルミネーションの装飾や夏祭り、いろんなイベントへの参加等でいろいろ関わってまいりました。 先月25日の新聞報道では、その屋代南高校がなくなってしまうかもしれないとありました。 昨年12月議会で質問しましたが、その説明は、9月に県教委に提出した要望書は、再編の対象校になりかねないという中で、学校の名前は変わってもよいからキャンパスだけでも残してほしいというような内容で、市長も、学校名は時代とともに変わる要素は今でもあるとの説明でした。 また、答弁では、旧第4通学区の地域協議会、長野市南部、千曲市、坂城町で出された提案が、総合技術高校の設置。ところが、千曲市からの提案・要望書では、新しい学科を含む総合技術高校2校(2キャンパス)を配置し、などとあります。 先月25日の報道では、県教委は複数キャンパスではなく1校が理想と言っております。 昨年の12月議会で、市民は情報不足なので丁寧な説明をしていただきたい、新聞報道の情報だけではなく、市としての説明をぜひお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) これまでの経緯ということで、私から説明申し上げます。 川嶋議員には、昨年の12月市議会定例会におきまして、屋代南高校を発展させる会が県教育委員会に提出しました提案・要望について、市民に分かりやすい説明を求めるとの質問を頂いたところでございます。 答弁では、教育長からは、屋代南高校を発展させる会が長野県教育委員会に提出いたしました提案・要望書の内容について申し上げ、市長からも現在の場所に高校が残ることが、子供たちにとっても、千曲市にとっても非常に重要であるという認識だと申し上げました。 また、その際に、川嶋議員からは、ただいま申し上げたとおり市民に対しても丁寧な説明をとの御意見を頂いたところでございます。 御質問のこれまでの経緯で公表されていない内容があればとのお尋ねでございます。 特段大きな動きはございませんが、屋代南高校を発展させる会の関係では、本年3月の市議会でも若干触れましたけれども、2月25日に開催されました臨時総会におきまして、たとえ学校名が変わったとしても何らかの形で今ある場所に学校を残すための活動を続けるという決議が、発展させる会の中で了承されました。 また、既に報道されておりますけれども、長野県教育委員会から、5月24日に2030年3月をめどといたします県立高校の再編・整備計画案が公表されました。旧第4通学区関係では、更級農業高校と松代高校の商業科、屋代南高校の普通科及び家庭科を統合いたしまして、仮称ですが、長野千曲総合技術新校に再編し、松代高校は普通科高校にするという内容が示されたところでございます。 以上がこれまでの経緯でございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今の説明の中で、本年2月25日に発展させる会が臨時総会を開いて、たとえ学校名が変わったとしても何らかの形で今ある場所に学校を残すための活動を続けるという決議がなされたということなんですが、去年の9月にはもう提案書、要望書を提出しているわけですよね。その内容の確認をしたということでよろしいんでしょうか。その提案の内容に沿って、2月のときにこれを確認したということで。その前の7月に総会しているんですが、そのときは決議されていなかったんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) まず、最初に御質問にありました令和4年2月25日の臨時総会の協議事項については、内容の再確認ということでございます。いわゆる高校再編の基準ですとか、改めて委員の皆様に都市部存立普通校はこういう再編基準でありますとか、そういったところを確認したところでございます。また、昨年度振り返ってみますと、令和3年5月7日にまず総会が開かれました。その際に、地域協議会の意見、提案書を尊重する中で、多部制・単位制も含めました専門学校を取り入れた総合技術高校の折衷案について御提案を申し上げました。 そして、令和3年7月28日の臨時総会の中で提案要望書の決議を可決いたしました。令和3年9月15日には、県教育委員会に赴きまして、提案要望書を提出いたしました。そういう中で、11月22日、9月15日に提案いたしました提案要望書の内容について、これまでの経緯も含めまして、提案要望書の提出についてということで、市長からそのときの様子ですとか、内容について、改めて申し上げる中で、今後どのような活動方針を持っていったらいいかということについて協議をいたしました。それで、改めまして2月25日に今後の予定も含めましての内容確認ということで事が進んでいるということでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 平成30年の2月14日県議会議長及び県教育長に対して、屋代南高校をライフデザイン科を含む多部制、単位制として発展させることを求める陳情書というのを前岡田市長から提出していますよね。紹介議員は当時の小川県議だったと思います。また、旧4通の地域協議会では、先ほども言ったように、総合技術高校の設置で一致していると、昨年12月教育長が答弁されました。新聞では先ほど部長の説明にあったように、松代高校を普通科として残し、松代の商業科、更級農業の農業科、屋代南のライフデザイン科に関しては、仮称の長野千曲総合技術新校ということで、なおかつ複数キャンパスではなく、1校が理想だというプロの県教委の発表が公に出ている情報でございます。前回も部長おっしゃったんですが、発展させる会というのはどういう立場なのか、事務局は市で行っておるのか、また7月の総会、2月の臨時総会と聞きましたけど、議事録というのは見せていただけるのか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 令和3年5月7日に総会資料ということで手元にございますけれども、令和3年5月7日は久しぶりの総会だということでございます。しばらく地域協議会が開かれておりましたので、そちらのほうに市長、教育長が出席したということで総会については、平成30年ぐらいからやっていなかったんですけれども、やりました。令和3年度の活動計画という中で、屋代南高校を発展させる会の開催ということで、5月7日に総会をしまして、7月下旬に総会をまた開きまして、そこでいわゆる提言書を確定して、8月ぐらいには県教委に赴きましょうと、提言書を提出して、要望しましょうということを確認したということでございます。それが決定事項でございまして、会議録等については、いわゆる公開という形では取っておりません。私どものほうでいわゆるボイスレコーダーはありますが、特段会議録は、必要な部分については、こちらのほうで会議録の中から要点筆記をやっております。全体の会議録については取っておりません。 事務局については、発展させる会の事務局長をさせてもらっております。 ○議長(和田英幸君) 続いて、小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 発展させる会についてのお尋ねですけれども、私が名前を先ほど出していただきましたように、第2次高校再編の再編基準などが出た頃に、ちょうど地元の千曲市としても何とか屋代南高校は地域の宝で、大切な学校なので残したいという覚えのある議員の方々などの方からお声かけがありまして、その当時は、第2次再編のときには、再編基準というものが出されました。屋代南高校は、都市部の存立の普通校というくくりに入っていました。そこでの募集定員と学生数の基準がどうしても足りないということで、将来、次の第3次の再編のときには、このままの普通科とライフデザイン科だけでは、再編対象校になるということが確定しているという状況でありました。そこでそうしたことを打開するために、ライフデザイン科と多部制、単位制の学科を新たに要望して併設するということで都市部存立普通科高というところからの枠から何とか外れたいと、そういう思いで運動してきたわけであります。ただしその私が県議のときの任期中の話でして、皆さん議会の方なのでよく御存じだと思いますが、その議会の委員会などで請願を受けつけて、継続審査が続いておりました。そうした中で任期が満了ということで、それ流れてしまうわけです。また、県議会への請願はその時点で、途中で終わってしまうということになりました。その間、私は、1回一市民としていたわけですので、その間の発展させる会の活動については承知していません。市長として、令和2年の11月に就任をして、そのときには既に旧第4通学区の地域協議会が始まっておりました。第4通学区の地域協議会というのは県教委で主催して、それぞれの例えば千曲市であったり坂城町、長野市の関係の方々が委員としていろいろ意見を交わす場であったわけですが、千曲市からも商工会議所から選ばれた方ですとか、学校の関係者の方、そして教育長、市長が入っておりました。その中でのやはり長野市の委員の方が多いということもありまして、なおかつ学校名を出しての協議ができないという縛りの中で議論を進めていったこともあります。そうした中で、屋代南高校を発展させる会として取り組んできたライフデザイン科と多部制、単位制の併設ということを具体的な話ができない状況でありました。そうした中で、ほかの委員の方、ほとんど長野市の委員ですが、総合技術校を設置してほしいという声が大半でありました。そして、多部制、単位制については、私も発言しましたけれども、私は旧第4通学区に多部制、単位制を設置してほしいという話をしましたが、ほとんどの長野市の関係の委員の方は、4区にこだわらず、北信で1校ほしいというふうな提案をされました。何を申し上げたいかと言いますと、具体的な活動は、そこで学校名を出しての学科ですとか、学校の在り方について十分こちらの要望を伝えることができにくかったということと、なおかつ委員の数からいってこちらの意見が通りにくい環境にあったということが言えます。ということもありまして、何とかこれは、このままでいくと屋代南高校の当初の多部制、単位制とライフデザイン科の併設を求めるという私たちの要望がなかなか実現が難しいのではないかということで、発展させる会も長らく開催しておりませんでしたので、急遽発展させる会にまた今後の屋代南高校の在り方についての議論をするということになりました。そこで導き出された結論が、第4通学区の地域協議会でも決まってしまった総合技術高校の設置ということに反対するわけにはいかないわけです。第4通学区の地域協議会の結論に対して千曲市だけが反旗を翻すというふうになるのはよろしくないという判断の中で、総合技術高校は一歩譲っても、ライフデザイン科と併せて最近のニーズに対応した情報関係の学科、そして、屋代南高校ライフデザイン科で、楽々寝巻の寄贈なども長年いただいていましたので、福祉関係のことも考慮に入れて、福祉課も新設をしたらどうかと、そういった御提案をするということで発展させる会の中で意見がまとまりました。それで先ほど島田部長よりあったスケジュールの中で、昨年の夏に発展させる会の中で総合技術高校については反対はしないけれども、キャンパスとして、屋代南高校の校地に何とかライフデザイン科と情報科と福祉科を残したいなと。なおかつ多部制、単位制を併設したいということで、そういう中で多数決取ったわけであります。そこで確認したのが先ほど出てきた学校名が変わっても同じ場所で高校を存続させる運動をするということなんですが、そのときの議論の賛否を取る中で、賛否は取っても決まって県教委に出したという話は聞いていないと、説明は受けていないということを一部委員の方から言われたんです。当然説明をした中で、承認いただいたものとこちらは思っておりまして、なおかつ県教委に説明をした、要望もした後なんです。そこでそういうことがあってしまうと、やはり発展させる会としての足並みがそろわない。それは非常に県教委にこれから要望する上でも、非常にまずい状態だということで、急遽2月に開催をさせていただいて、そこで確認をしたわけです。それが先ほどの2月のことでございます。ですので、委員のほとんどの方が了承していたことを再確認しました。 ちなみに、屋代南高校を発展させる会のメンバーは、私が市長ということで会長になっておりますし、あと教育長、教育部長も入っております。ただ、それは市が主導しているものではありません。商工会議所の会頭にも入っていただき、商工会の会長も入っていただいております。あと、屋代南高校を何とかしたいと熱い思いの市議の皆様に入っていただいております。当初入っていない聖澤議員にも途中から入っていただいておりまして、熱心に活動いただいております。そうした思いを持った後、地元の区の区長さんですとか、あと何より同窓会の役員の方が入っていまして、同窓会の意向を最大限尊重しつつ、まちづくりをどうするかということで、議論を交わしてきた結論であります。そうした中で取り組んでおりますので、ぜひ、今日これで私なりに説明をいたしましたので、これからが私は運動のスタートだと思っています。今までは学校名を出した運動ができなかったということがありますので、これからはいよいよ苦境に立たされていることをしっかりと踏まえて、心一つに皆さんとともに、この屋代南高校を、名前はともかくとして、今でも市で学校を残したいという思いがより一層強くなりましたので、ぜひ川嶋議員にもお入りいただいて、一緒に運動したいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 旧4通学区の協議会というのは千曲市関係では何名出席されていたのか、お答えいただけますか。 ○議長(和田英幸君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 急な御質問だったもんですから、正確な人数等はこの場では何人とは申し上げられないと思いますので、また後ほど数字でお示しできればいいなと思っておりますが、市長、私、そして千曲市の校長の代表、それからPTAの代表、それから商工会の関係というような感じだったと思います。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 突然の振りで申しわけございません。どのようなメンバーでしているのか、ちょっと流れの中で知りたかったものですから。教育長、先ほどの事務局の御返事いただいていないんですが。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 事務局は市の職員の中の屋代南高校のOBの職員が担当しております。その彼が1人でやっているような状況です。具体的に例えば県教委ですとか、旧第4通学区の地域協議会のスケジュールだとか、そういったことの情報共有はもちろんしなければいけませんので、教育長と教育部長とは随時情報共有はしている状況です。市の組織ではありません。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 屋代南高校を発展させる会というのはだから市の組織ではないと。任意の団体ということですね。議事録もないし。9月に県教委に提出した要望提案書ですが、これについては千曲市としての要望ではなく、あくまでも発展させる会の会長の小川市長が出したということで、千曲市ではまだ一切かかわっていないという表現に取れるんですが、それでよろしいんでしょうか。それとも、ちゃんと千曲市としてこういう提案をしたんだと受け取ってよろしいのかお答えいただきます。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほどの御質問ですけれども、私が申し上げている団体は、市ではありません。発展させる会、民間の有志のいろいろ思いを持った方が集まっていただいて、できた任意団体です。事務局は市の職員が担当していますけれども、任意団体ということで、もちろん市がその要望書を出したという体裁は取っておりませんけれども、構成メンバーが、当然私は市長ですので、市の意向を私と、議員の入っている方との意見のすり合わせの中で、今までの市の教育委員会の指導幹であった中村先生、その前は米澤先生でしたけども、そういった方々と勉強会を通じてやってきたと。あくまで南高校関係者の方を中心に構成してきて、そこに私とあと議員の方、そして地域の代表の方、商工会の関係の方が入っているという御理解でいただきたいと思います。通常高校再編で市として行政が要望書を出すということは、私はちょっと承知していなくて、普通は市だけではなくて、それこそ市民の広く市民運動としての窓口を1つにするというのが本来の姿でありますので、1つの窓口として、市民の代表の方を募るような形を取った任意団体と御理解いただければと思います。 ですから市の考えなのかというと市の考えでありますが、それは御理解いただきたいと思いますが、いわゆる道路の期成同盟会にもちょっと似たようなものだと思いますので、そういったことでございます。 あと議事録については、会の判断、事務局の判断で今までの経緯、議事録といいましても、一字一句拾う議事録もあれば、要点だけかいつまんでまとめる議事録、いろいろスタイルがありますので、そのあたりは会の判断ということになります。 ○議長(和田英幸君) 続いて、小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 先ほどの地域協議会の千曲市からのメンバーですが、8名ということになります。市長、私、それから千曲市商工会議所の参与、それから戸倉上山田商工会の会長、それから滝沢食品さんの社長さん、それからJAながの千曲地区担当理事、そして更埴中学校会長、それから更埴PTA連合会会長の8名の皆さんでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 市長の今説明で、今までの経過は、もうちょっと早く12月議会のときにこういう説明していただければ、もうちょっと市民の皆さんもわかったんだとは思うんですが、今さらもうしょうがないと思います。いずれにしても市長がおっしゃっているように今後の問題だと思うんです。今後の対応について移りますけども、先週の9日に千曲商工会議所の会頭と戸倉上山田商工会長が県教委を訪ねて、屋代南高校存続についての要望書を提出したとお聞きしたんですが、これは地元経済界が危機感を持って対応したと捉えられます。今の市長の説明を聞く前の私の意見ですが、なぜ、千曲市として屋代南高校の存続を訴えないのか、非常に疑問だったんですよ。だから、市民の皆さんも発展させる会は任意団体だと、そういう南校に関連する団体だけであって提案はしたけども、今日も話の中で結論から言うと、市は一切まだ動いていないと取れます。先ほどの市長の話の中では、市長という立場で提案したので当然市も絡んでいる。だからその辺のわかりやすい説明を今後もしていかないと、いろんなどういう残し方がいいのかというのを右往左往した部分があるとは思うんですが、あくまで屋代南高校を残してほしいという熱い思いがちょっと見えない。 あと、今後、地域懇談会を県教委で予定しておるようですが、どうしたらこれに対していいのか、それより前に、市民団体、あるいは地域、先ほどから言ったように、そういう団体のほうで活動するのにどうしたらいいのかというのがあるのか、市長の見解をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほどから繰り返しになりますけれども、市が直接要望するということは松代高校においてもありません。長野市が松代高校の存続を要望したということは私は承知しておりません。どうも誤解されているようなんですが、私は市長という立場で参加をして意見を表明している以上は、これは市の考えでもあります。それを違うということは逆によくわからないと思うんですけれども、それで、先ほど来御説明させていただいているように、それぞれの商工団体ですとかPTA関係、学校関係者、同窓会が入った団体が、いわゆる正当な団体が屋代南高校を発展させる会であります。大変残念なことに、先ほどの私の説明の中にありましたように、一部同意できないという委員さんがいらっしゃったので再確認をしたということを先ほど御説明しましたが、まさにその同意をされなかった方々が川嶋さんよく御存じだと思いますけれども、全く同じことおっしゃっていました。市民運動として、いろいろな団体から声を上げていきたいということをおっしゃっています。そういうこともそれは理想としては結構なんですが、県教委と交渉するのは、やはり窓口は1つ、その窓口は、屋代南高校を発展させる会でこれまでも活動を続けておりました歴史もありますので、そこはぜひ私どもにお任せいただきたいという思いであります。私たちはいわゆる市民団体の1つですので、そして、繰り返しになりますが、熱い思いが感じられないということは非常に心外でございます。これだけ私が今熱弁をふるっていますので、これは熱い思いです。むしろ川嶋さん入ってください。評論家ではだめです。入ってください。よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 県に対してどうのこうのではなくて、市民に対しての市長からのコメントをしっかりとお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 3月議会で聖澤議員の質問に私お答えしていることが相当数ありますので、市民への説明が足りないというような指摘は当たらないと認識しています。もし仮に足りないとしたら、よく議会の皆さんは市民と行政のパイプ役ということをよくおっしゃっていると思います。パイプというのは、希望を上げるだけではなくて、市の考えをわかりやすく伝えるということも含まれると私は考えていますので、今日のこの議論を、答弁をお聞きになられて、あと当然川嶋議員さんいろいろお調べになられているようですので、わかりやすく川嶋さんからも市政報告ですとか、折に触れ、お話しいただければ、大変にありがたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 最後に教育長の考えも一言お願いします。 ○議長(和田英幸君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 私も、この6万人弱の市に高校が1校になるということは大変子供たちの学びを場をなくすというようなことについては、非常に危惧しております。6万人弱の市に高校は、やはり今までどおり2校あるべき、そして、その学び、多様な子供たちが学べるそういう環境がぜひ必要であると思います。発展する会が出した提案をもとにして、市長と共に存続、あるいは屋代南高校の校舎をいかにうまく子供たちのために使ってもらえるか、そういうことについて一緒に住民説明会とかでも要望してまいりたいと思っております。どうか、市議の皆さんの力強いお力も借りていきたいなと思いますので、よろしくお願いしたい思います。 ○議長(和田英幸君) ここで、昼食のため、午後1時30分まで休憩いたします。                             午後0時34分 休憩---------------------------------------午後1時30分 開議 ○副議長(柳澤眞由美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 議席番号13番、倉島さやかでございます。今回も許可を得て、マスク着用にて質問させていただきます。 それでは、通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 大項目1、子ども・子育て支援について、小項目1、園・小接続、幼児教育についてお伺いいたします。 平成29年3月に改訂された幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携認定こども園教育・保育要領、小学校学習指導要領において、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿が共有化されました。 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿とは、健康な心と体、自立心、協働性、道徳性・規範意識の芽生え、社会生活との関わり、思考力の芽生え、自然との関わり・生命尊重、数量や図形・標識や文字などへの関心・感覚、言葉による伝え合い、豊かな感性と表現。 長野県教育委員会、信州幼児教育支援センターは、発達や学びをつなぎ、学びの改革を実現する、園・小接続カリキュラムの開発を進め、令和3年3月に理論編、令和4年2月に実践編を発表いたしました。 各保育園、小学校には製本された冊子が配られ、タイトルには「幼児教育、小学教育が変わります」と大きく明記されています。 私は、平成30年9月の議会に同じ園・小接続の質問をさせていただきました。今後研究をし進めていくとの答弁を頂きましたが、現状、4年経過してもなかなか画期的な取組は見受けられません。 しかし、今回はようやく園・小カリキュラムが策定されましたから、しっかりと取り組んでほしいと思っています。 また、保育園の管轄は厚労省、小学校は文科省。千曲市においても1階にある次世代支援部と4階にある教育委員会、これらは縦割りではなく横につなぎ連携していくことが必須となりました。 千曲市における園・小接続について、次世代支援部、教育委員会とそれぞれのお立場から現状と課題、今後について、また連携についてお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 園・小接続、幼児教育についてでございますが、ただいま議員御指摘のとおり、平成29年3月に国の保育所保育指針等が改定されまして、保育園が幼児教育を行う施設として位置づけられるとともに、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿が示され、保育園等を卒園した児童が小学校生活をスムーズに送ることができるよう、園・小接続の重要性が認識をされました。 このことを受け、保育園の体制づくりとしましては、市では、信州幼児教育支援センター主催の市町村等幼児教育担当者会など各種研修会に保育士等を積極的に参加させるとともに、職場内研修なども強化することで、新しい保育所保育指針の内容を理解した保育士の育成を図っております。 議員御質問の園・小接続につきましては、現在、小学校と幼稚園・保育園との連絡会を年に数回実施しており、その中で、園や小学校での生活や学習内容について、子供の姿や子供に接する職員の姿を通して理解し合うとともに、発達や学びを切れ目なくつなぐカリキュラムの在り方を検討しております。 また、現在はコロナ禍で実施がなかなか難しい状況ではありますが、幼稚園・保育園と小学校の子供同士が交流する活動も行われております。特に来入児と1年生との交流は、来入児にとっては、顔見知りの頼りになるお兄さんお姉さんがいるという安心感を持ち、また1年生にとっては、来入児から頼りにされたり、面倒を見たりすることで自己有用感を持つ、大変意義のある活動となっております。 次世代支援部では、家庭・児童相談、支援会議等の各種事業を実施して要支援児に対する園・小連携に取り組んでおり、また、教育委員会では、市内の保育園・幼稚園等に在籍する園児を対象に保育課と連携し、千曲っ子すこやか相談を実施しております。この千曲っ子すこやか相談を通じ、支援を必要とする園児を早期に発見し、幼少期から支援をすることで、円滑な就学支援につなげることを目指しております。 今後、今回策定されました議員紹介の信州幼児教育支援センター、長野県教育委員会が作成した園・小接続カリキュラムの開発などを基に、市としてさらにどのようなことができるか研究をし、次世代支援部と教育委員会が連携をして取り組んでまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 先ほどから出ています園・小のカリキュラム、今回、このようにしっかりと作成されたものが各園や各学校に配られたわけでございますけれども、このようなことで、多分、恐らくここ10年ではじめてだと思いますし、県も大変力を入れている事業であるということがよく分かります。 先月には、早速、県より研修の御案内が届きました。6月と8月の園・小接続研修は、園長、校長をはじめとする園、学校職員を対象にしたものです。オンラインで参加可能となりました。これは、幾つの園と学校が参加されたのでしょうか。 また、答弁のほうにもコロナ禍で実施できなかったけども、研修なども進めていくということで、このようにオンラインやICTを活用して、小学校も1人1台端末が入りましたので、先生方の共有も、オンライン上の共有もできると思います。また、この園・小カリキュラム実践編には、ドキュメンテーションというものを共有することが示されていますけれども、このドキュメンテーション見ただけでも作成には非常に時間がかかるなというのは分かりますし、市民のSNS、情報発信に使うブログで、大分、応用できるものだと思いますし、またこれから、市としてもICT導入されていくということなので、日々の記録が自動的にドキュメンテーションをつくる機能も備わっております。 また、県からの指示でも、各自治体で独自に開発する事が大切だと明記されています。このようなICTを活用したり、一番は職員の皆様の負担とならないような、そして画期的な政策を期待したいと思います。再質問お願いします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) ただいま御質問いただきました長野県幼年教育教育課程研究会に何名出席したかということだと思いますけれども、今年の6月に開催されました研修には、保育士としては1名しか参加しておりません。この後、また8月にも予定がありますので、またそちらのほうには多くの保育士が参加できるように対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 小学校のほうの参加人数と、そしてまた、ICTも活用したというところの答弁お願いします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 小学校の参加でございますが、ちょうど6月の時期は小学校の運動会としっかり重なっておりまして、運動会の準備等々で大変忙しかったかなと思っていますが、参加はございませんでした。8月に関しましては、休み中でございますので、また学校のほうに改めて連絡をしながらできるだけ多くの先生方がZoomでやり取りできますので、参加しやすい状況になるかなと思いますので、夏休みの研修の一環として、そのようなところも進めてまいりたいと思っております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 次に行きます。 幼児教育ついてです。平成30年に9月に一般質問させていただきました。幼児教育に大切なのは非認知能力であるということで、日本では学習指導要領に組み込まれ、併せて保育所保育指針、幼稚園教育要領も改訂されました。2020年は大学入試でも非認知能力は評価の対象となりました。保育所も幼児教育を幼児教育施設として位置づけられ約4年、千曲市としての現状対応をお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 幼児教育につきましてでございます。 先ほども触れました国の保育所保育指針に規定された具体的な幼児期の終わりまでに育ってほしい姿に到達するよう、園での規則正しい生活や遊び、イベント等日々の保育の中で、先ほど述べましたが、研修を受けた保育士等が取組を始めております。 なお、保育士につきましては、今後も機会を捉え各種研修に参加させることで、広い視野と新しい考え方に基づいた保育を提供できるよう、環境整備に努めてまいります。 幼児期は園生活を通して友達や先生と関わりながら学び、生きる力の基礎を育てる重要な時期であり、一人一人の子供の育ちと特性を理解した支援に就学前から取り組み、適切な学びの場を選択できるよう、保育課に在籍している公認心理師の保育相談員と保育士、また障害児に係る基幹相談支援センターや子育て世代包括支援センター等の関係機関等との強化にも努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 2018年の保育所保育指針改定後、千曲市の保育園はどう変わったのかということなんですけれども、現状は保育所保育指針改定前の指針で保育資格を取得された保育士さんがほとんどです。新しい保育所保育指針の勉強をしなければいけないということなんですが、日々の業務に追われてそれどころではないということも聞いていますし、それだったら2018年以降資格を取られた保育士で保育・幼児教育の改定された部分についてはメイン、主になってもらったり、情報共有をして保育園のレベルアップを図ってもらいたいのですが、いかがでしょうか。 ○副議長(柳澤眞由美君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 先ほど申しました新しい保育所保育指針につきましては、また若い保育士はもう既にその課程で勉強しておりますので、そういう若い保育士が園の中でそういった新しい保育指針の学びを広めていくこと、それから、もちろん園長はじめ、主任保育士、中堅クラスの保育士もそういった研修等もありますので、そういったところに参加をして、新しい保育についてこれから実践していくと思っております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 指針改定後、あまり変わっていないのが実態ですので、ぜひこれから努力していただきたいと思います。 次、地域格差、経済格差のない幼児教育についてお伺いいたします。 深刻化している教育格差については、日本は義務教育制度がありますが、教育格差は年々広がりつつあり、コロナ禍によって格差は大きくなっています。 子供の出身家庭のSES(家庭の社会経済的地位)、出身地域という初期条件によって子供の学習努力量、学習意欲に格差があるとの研究結果があります。義務教育の在り方を変えていくことが重要とも指摘されています。 教育格差について積極的に研究している早稲田大学准教授松岡氏は、教職課程でほとんど教えない教育格差を必須科目に入れることを提案していて、松岡氏は、都市VS地方、その生まれによる教育格差について東洋経済に詳しく特集を組まれており、家庭環境に加え、育つ地域によっても教育機会には格差があり、それが最終的に学歴、職業、収入、さらには世代を超えた格差の原因になり得ると指摘をされています。 子供は生まれる地域を選べません。日本のどこで生まれても平等な教育の機会を与えてあげたいと思います。格差のない幼児教育について所見をお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 地域格差、経済格差のない幼児教育についてということでございます。 市内公立保育園のほか、その他の児童福祉施設につきましては、さきに申しましたように保育所保育指針をはじめ、関係法令にのっとった教育を実施しておりまして、地域による格差についてはないものと考えております。 また、経済格差につきましても、家庭の経済状況にかかわらず、全園児に対して公平な保育を行っておりますので、それによる格差もないものと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 全国での格差のお話だったんですけれども、市内で答弁を頂いてしまいました。答えられる範囲でお願いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 全国的にというレベルのお話だと思いますけれども、やはり都会と地方の格差というのは、保育格差という意味ではなくて、例えば、先ほど議員おっしゃられた非認知能力とかそういった面では、都市部では都市部での非認知能力、それから地方では地方の非認知能力というものがそれぞれあると思うんですね。だから、そういった面で、そういう差はあるけれども、あくまでも我々保育という現状の中では保育に対する格差はないと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 千曲市は今からの時期では蛍が見えたりとか自然豊かで、本当にすばらしい非認知能力を育む教育はできますけども、全国をもうちょっと研究していただき、格差がないと言えない状況にありますので、これからの課題にしていただきたいと思います。 小項目2、代替保育について。 令和4年2月8日に厚生労働省は新型コロナウイルス感染症、オミクロン型の特性を踏まえ、保育園が休園になった子供をほかの園や公民館で預かる代替教育を促進するため、自治体に財政支援することを発表いたしました。 各自治体は災害時の特例措置と同様の一時預かり事業の特例措置の活用も含め、代替保育の確保に努めることとしています。 千曲市では、このたびの相次いだ保育所の臨時休園では、代替保育の準備はしていたが実施までには至らなかったということですが、また大規模感染が発生した際に備えての対応策が必要です。 保育所の社会的機能の維持を図るために現状と課題、今後の対応策についてお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 代替保育についてでございます。 保育園は、保護者が就労等により自宅で保育ができない児童を預かる施設ということで、社会機能や経済活動を維持するため、感染予防策を行いながら、原則として開園を継続することとされております。 しかしながら、今年4月以降でも新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から市内公立保育園でも2つの園でクラス閉鎖を余儀なくされまして、当該クラス以外の園児についても家庭での保育が可能な場合は、家庭での保育の協力をお願いしたところでございます。 市では、公立保育園内での感染のまん延防止のため休園する場合に備えて、旧戸倉保健センターを確保し、代替保育を予定しておりました。けれども、そこで保育を行うという状況までには至りませんでした。 実際の運用では、休園やクラス閉鎖を行う場合であっても、保護者がエッセンシャルワーカーなど社会機能維持業務に従事されており、御自宅での保育が困難な児童については、引き続き園で受入れを行うよう配慮することで、代替保育に代わるものと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕
    ◆13番(倉島さやか君) いずれ発生した場合の準備はしなくてはいけないんですけれども、エッセンシャルワーカーに関わる方はお預かりされたということなんですが、なかなか周知されていません、エッセンシャルワーカーも実は、病院の方も保育士の方も、長いお休み取らなければいけなくなったということで、保育園側ではお預かりしたと言っていますけども、実際周知がされていなかったというのが実態なので、そこをしっかり調査していただいて、今後に備えていただきたいと思います。答弁お願いします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) しっかり周知をということでございますけれども、保育園でもメール等で保護者に御連絡をして周知をしているつもりでございますけれども、今後はまたしっかりと保護者に周知をしてまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 続きまして、保育園のICT化促進事業についてです。 厚生労働省は、保育所のICT等の活用を推進し、保育の周辺業務や補助事業に関わる業務システム導入、コロナ禍のための在宅、オンライン研修の支援、病児保育の受入れ状況可視化等に補助があり支援しています。千曲市の保育所も導入を進めていくところですが、今年度は予算化されませんでした。 コロナ休園の際の保護者対応や業務効率化を図るために早急に導入の検討をしていただきたいと思います。現状と課題についてお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 保育所ICT化促進事業についてでございます。 保育業務の効率化や可視化、また保育士の負担軽減を目的とした保育所ICT化促進事業でございますが、導入に向けた動きとしまして、令和2年度及び令和3年度に保育課職員と各園園長に対し、システム開発事業者によるデモンストレーションを実施をいたしました。 本年度は導入のための調査研究期間とし、現在各園のWi-Fi環境の調査を行うとともに、既に活用している先進地の視察も予定しております。 これらを踏まえて、令和5年度の予算化に向け、国の保育対策総合支援事業補助金を要望してまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 今年度は補助金の要望をしていくことで、補助金対象になっているICT業者3社ぐらいしかないですけども、ほとんど日々の記録でドキュメンテーションもつくれますので、早急に進めていただけるなと思います。 また、他市も既に導入事例はあるんですけれども、導入の際に参考にしていただきたいんですけれども、園長先生に判断を任せるのではなくて、ICTを得意とする職員に判断を任せたほうが導入も、導入後の対応もスムーズとされていますので、そのような組織体制で進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒井次世代支援部長。          〔次世代支援部長 荒井茂夫君 登壇〕 ◎次世代支援部長(荒井茂夫君) 導入に当たりましては、保育課職員、園長だけが携わるのではなく、情報機器に精通している庁内職員や情報政策課とも連携をしながら、導入後のサポート体制のしっかりした事業者から導入できるよう努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) こちら使ってみると分かるんですけれども、情報政策課の方ではちょっと不利かなと思う。なぜかというと、内容や入力するものが保育用語なので、これはもう本当に保育園の職員、若手の職員がやるしかないなというのが現状でございますので、お願いいたします。 そして、アプリ自体は本当に使いやすいのですぐ対応できますし、保護者の方もすぐ対応できると思います。 続いて、大項目2、雨宮産業団地Dプロジェクト長野千曲。 小項目1、Dプロジェクト長野千曲、これからの対応についてお伺いいたします。 公民連携Dプロジェクト長野千曲は複数のテナント企業を建設しています。千曲市において住宅造成、道路整備についての今後の対応をお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 栗原企画政策部長。          〔企画政策部長 栗原 力君 登壇〕 ◎企画政策部長(栗原力君) Dプロジェクト長野千曲、これからの対応についてお答えいたします。 平成27年度から雇用の創出、地域環境の保全、防災協定の締結など、地域への貢献を目的として、市と大和ハウス工業株式会社とが公民連携事業として開発を進めてきました雨宮産業団地は、現在、4区画への企業進出が決定し、建物工事が進められているところであります。 御質問の千曲市において、宅地造成、道路整備について、今後の対応、想定していることはについてですが、新たな企業の進出により、地元での雇用の創出や新工場への従業員の方々の異動が考えられますので、千曲市へ移住していただくため、市としましても従業員の方々の受入れなどについて、しっかりと支援を行っていくよう考えております。 例としましては、進出企業と連携し、従業員の方々の居住場所の紹介や公共施設、医療、交通機関等の情報提供、公共料金等の説明など細やかな対応を行うとともに、新工場稼働による状況変化に応じた産業団地周辺の道路環境等のインフラ整備についても、周辺住民の方々の生活環境にも配慮しながら対応していくよう考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 産業団地には、2021年10月にプレスリリースされたとおり、新光電気工業株式会社の高性能半導体向けフリップチップタイプパッケージを生産する新工場の開設も決まりました。また、県下最大級のマルチテナント型物流施設DPL長野千曲が着工されました。 雇用確保ができたことや、同地区の雨宮3地区には市内でも特に新しい小学校や保育園があります。今回の雇用創出では定住が見込めます。 定住人口を増やすための宅地造成の拡充については長野県とどのように調整を進めているのかお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 定住人口を増やすための宅地造成の拡充について、長野県とどのように調整を進めているかとの御質問でございます。 雨宮産業団地に参入する企業の雇用者を見込んでの宅地造成につきましては、規模にもよりますが、宅地造成などの整備は民間開発、いわゆる市場に委ねまして、行政によるメニューの圧迫は避けることが望ましいと考えております。市は協定を結びました宅建協会に対して、空き家バンクの情報提供などを行っていきたいと考えております。 そして、雇用者が増加するとの推測だけでは、現在の住居系の用途地域を拡大するということは非常にハードルが高いわけで、現在ある住居系の用途地域の中で住める見込みがもうないというような状況であれば拡大していくことも可能なわけですけれども、現在、住居系の中では人口集中地域にもなっていないような地域が多い中では、今以上に用途地域として住居系を増やしていくのは非常に困難な状況にあると認識しております。 したがいまして、雨宮産業団地における住居系の拡大に関する県との調整というのは、現在、行っておりません。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 需要があれば拡大していくということで、需要があれば県との話合いはまた進めていくということでいいんですか。 次の御質問に行きます。 雨宮も新築がとても今、増えていて、すぐ造成したら埋まる状況でありまして、数あるアパートはほぼ満室、住宅に需要がある地域ということが分かります。 また、視察いたしました塩尻市の大規模宅地造成、塩尻市塩尻駅北土地区画整理組合事業、ぶどうの郷ニュータウンは、市が認可を取って、区画整理組合として農協の不動産部を事務局とするいわゆる組合方式で、280戸、740人の人口が増える見込み、現在は完売といったことですが、その担当者の方とお話しましたら、雨宮の周辺はすごくいいねということで、今回の開発でとても需要があるから開発できればいいねということはお聞きいたしました。 また、昨日の質問からもありますように、空き家の活用も期待されています。 あと、民間企業に委託する、民間企業に委ねるということで、これからどのように情報発信をしていくのかも併せてお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 先ほど答弁申し上げました用途地域の拡大につきましては、需要があればということではなくて、今の決めてある範囲の中でそこがいっぱいになれば次のところに増やせることもできますけど、まだその状況にはないという答弁でございました。 それと、民間企業に委託するならどのように情報発信をしていくのかということでございますが、要するに、雨宮産業団地への産業事業につきましては新聞紙上等で報道されておりますので、市場に、民間であります不動産業界と何らかの手だてですとか戦略を持って対応を進めていると思います。 先ほど申し上げましたけれども、市としましては、空き家バンク等の紹介を含めまして周知のほうを行っていきたいと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 次に、大項目3、文化継承創造都市について。 小項目1、文化伝承創造についてお伺いいたします。 昨年12月議会で、文化庁の伝統行事や民俗芸能等に対する支援策として用意された補助金が補正で65億円あるということで、ぜひ手を挙げてみたらどうかと文化庁の知人に教えていただき、市内を回っていましてもお祭り関係者の、この中には悲痛な声をたくさん聞いていたため、12月議会で一般質問させていただきました。 非常に前向きな答弁を頂き、そして文化庁で用意された補助金のうち約1,600万円を雨宮の神事芸能に対して受けることができました。 これは地域の皆様、そして担当してくださった市の職員の皆様の御尽力によるものであり、すばらしい成果だと思います。本当に感謝しています。地元の地域の皆様も本当に喜んでいまして、腰を抜かしてしまったと言われるぐらい非常に喜んでおります。 来年、雨宮の神事芸能が予定されています。地元の関係者の皆様にお話をお聞きすると、やはり後継者不足、伝統行事の芸の伝承が課題だということでした。 文化庁からの補助金の受領だけで終わらず、それをトリガーに伝統行事の伝承が千曲市のセールスポイントになるところまで市の支援をしていただけたらと思います。 例えば、芸能ができる人に称号を与えるのも一案ですし、1人1台小中学生の端末を利用して市内の学校で伝統行事について様々な角度から学習してみるとか、IT時代ですから、千曲市民に限らずも情報発信もできます。 また、観光の観点も含め、来年はお祭りですし、市としての今後の対応についてお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 文化伝承創造についてであります。 地域の礎である伝統行事や民俗芸能などは、全国各地において新型コロナウイルス感染拡大の影響により行事など開催が困難となり、その存続が危機的な状況に陥っている事例があると伺っております。 こうした状況を鑑み、文化庁は伝承を支援し、地域活性化に資することを目的に、令和3年度補正予算、地域文化財総合活用推進事業を実施しました。 千曲市においては、国重要無形民俗文化財、雨宮の神事芸能を伝承する雨宮御神事踊り保存会と、千曲市無形民俗文化財、稲荷山祇園祭を有する稲荷山地区が事業に取り組みました。 市は、その申請手続などを支援し、6月1日付で先ほど倉島議員が御発言されましたとおり、補助金の交付決定を受けました。 さて、雨宮の神事芸能は国指定の無形民俗文化財ですが、後継者の育成やみこしの担ぎ手の不足など、課題があることは市も承知をしているところであります。 今回の補助事業では、保存会作成の事業計画によりますと、予定される事業は祭りを構成するみこしの修理や装束の新調など、ハード整備が中心となっております。 しかしながら、祭りを継承していくには、やはり雨宮地区の住民の皆様が中心となりますので、次回の開催である令和5年に向けて、地域住民の関心を高めていくことが重要ではないかと考えております。 雨宮の神事芸能について御理解を深める取組につきましては、令和3年度に古墳館において企画展「いまよみがえる雨宮坐日吉神社のご宝物」を開催しましたが、さらに地元の機運を醸成するため、例えば、講演会等のソフト事業を市が支援していくことが必要であると考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) もちろん、お祭り関係者、地元の皆さんが一番頑張ることが大切で、そしてその後、市ができることは援助していただいて、本当にすばらしいお祭りとなって、そしてこの先も文化伝承していけたらいいなと心から願っております。 続きまして、日本遺産の質問に移らせていただきます。 日本遺産事業は平成27年、当時の下村文部科学大臣、赤池誠章副大臣時代に事業化され、2020年までに全国で104件が認定されています。この間、中央では自民党を中心に議員連盟もつくられ、会長には下村先生、事務局長には、現職の内閣府副大臣ですが、赤池誠章先生が務められています。 毎年2月13日は、213、日本遺産ということで、日本遺産の日として、文化庁や自民党本部でもシンポジウムやフォーラムが主催され、千曲市からも担当室長をはじめ、これらのイベントに参加していることは御承知のことと思います。 さて、先日5月14日、赤池誠章内閣府副大臣と、日本遺産の担当である文化庁の飛田参事官が千曲市を訪問されました。市長、議長をはじめ関係の皆様とともに棚田をはじめ、主な構成文化財である長楽寺や姨捨駅舎などを視察され、市にとっても大変有意義であると思いました。 なお、飛田参事官については、昨年4月から現職にありますが、前職は観光庁の観光地域振興部観光資源課長ということで、観光資源の保護、育成、開発、観光人材の育成に携わってきたまさに観光のプロともいえる方であり、お父様がかつて上山田に住んでいたということも耳にしておりまして、千曲市としても非常にご縁のある方であります。 来月7月3日の日本遺産「月の都 千曲」認定二周年記念講演会では講師として御講演いただけるとのことです。 このように日本遺産や観光分野に非常に明るいお2人が、わざわざ全国104か所もある日本遺産のうち、千曲市を視察先に選ばれたことは、千曲市頑張れという激励のメッセージでもあり、前向きに受け止めたいと思います。 千曲市の日本遺産は、少し厳しい見方をすれば、知名度という意味では、あまり知られていないのが正直なところであると思います。しかし、裏を返せば、もっと伸び代があるということです。今回のようなチャンスを今後、市としてどのように生かしていくのかお伺いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 日本遺産について、赤池誠章内閣府副大臣の視察についてであります。 5月14日、赤池誠章内閣府副大臣と文化庁の飛田章参事官に、千曲市日本遺産の視察にお越しいただきました。 この視察では、姨捨駅、姨捨棚田を見学いただいた後、信州千曲観光局、棚田保全団体、観光ボランティアガイドなどの地元関係団体と長楽寺で懇談会を行いました。 懇談会の中で、赤池誠章内閣府副大臣からも様々な御提案を頂きましたが、市としましては、今回の視察によりできた国とのパイプを生かしながら、今後は、日本遺産「月の都 千曲」の発展のための指導や支援を頂けるよう継続して要望等を行ってまいります。 先ほど倉島議員からも御紹介がありました、来月3日に、今回視察に来られた飛田参事官を講師といたしまして、日本遺産認定二周年記念講演会を開催する予定でおりますので、議員の皆様にも大勢御参加いただきたく、お願い申し上げるところであります。 なお、まだまだ知名度が足りないという御指摘、その辺りも受け止めたいところではありますが、昔から姨捨山というのは、その棄老伝説の昔話の地でもあったり、姨捨の駅というのは、先般、放送された全国ネットの番組の中で、日本の駅の中で第5位ということも頂いたほど、近年、知名度も急上昇しておりますので、ぜひこうしたことをチャンスとして生かしてまいりたいと思います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) あと1分ありますので、せっかくですので、私、後日、関係者を通じて飛田参事官と連絡を取り、今回の視察でどのようなことを感じられたのか聞き取りを行いましたので、その要点を申し上げたいと思います。 まず、点を、点で終わらせるのではなくストーリーをつくるということなんですけれども、飛田参事官の気づきとしましては、 1、姨捨駅から棚田まで観光客をどう誘導するか。観光客の目的が駅で終わっているのではないか。そこから田んぼに誘導していく仕掛けが必要ではないか。例えば、駅から見た夜景と棚田からの景色は違うよというアピールを強化するとか。 2番目に、日本遺産センターという立派な施設があるので、その展示物と棚田の情報連携。浮世絵や錦絵などで描かれた場所はどこかというつながりがということ。 そして3番目、ガイドサービスがあることは非常に大きい。さらにどう利用してもらうか予約の仕方などのアピール。 4番目に、体験型・高級路線ツアーとの組合せ、田植えの時期に合わせた体験型や四季島のラウンジを利用した高級路線。 5番目に、3月に設立されたDMOのさらなるリーダーシップの発揮。 また、現場では、赤池先生がブラタモリを呼んだらどうかということで非常に盛り上がったわけでございますけど、この件に関しては、NHK長野総局への市長のトップセールスも非常に有効だということでございました。 また、今回のお2人の視察をうまく活用して広く市民の皆様にも知っていただくために、テレビや新聞社などのマスコミにオープンにしてもよかったのかなというところで、当日はクローズにしてしまったのですけど、どういう判断だったのかなと、本当にもったいなかったなと思うんですけども、せっかくの大物の訪問ですので、千曲市をもっとアピールすることができたのではないかなと思いますけども、この点についてお願いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) その後は飛田参事官に、直接、いろいろとお尋ねになって感想を伺ったということでありがとうございました。 御指摘の点は、以前からいろいろな方面より指摘されていたことだと私は認識しております。やはり駅に来て終わりではなくて、その後の連続性をもって棚田を歩いていただいて、できれば地元でお買い物をしていただいたり、お休みいただくようなことを、今後、DMOとさらに深めていきたいと考えております。あと、これはやはり観光ありきではなくて、そもそも棚田、日本遺産として認定を受けた棚田ほかの構成文化財をどうやって後世に残していくかということも、先ほどの伝統芸能の話にも関係しますけれども、人材を育成するということ、市がどういうことをやってそれを残していくのかということも、改めて丁寧に考えていかなければならないと考えています。 プレスリリースにつきましては、今回、個人的な視察という意味合いも私はあったというふうに理解をいたしましたので、あえてプレスリリースということはしなかったんですが、その辺りは事前の連絡をもう少し先方と確認する中でその目的とかを伺う中で、適宜、これからはプレスリリースをするとか、そういうことも考えていく必要があると思いましたので、今後は注意していきたいと思います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(柳澤眞由美君) ここで、2時25分、2時30分まで休憩といたします。                             午後2時16分 休憩---------------------------------------午後2時30分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて3番、聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 議席番号3番、千風の会、聖澤多貴雄でございます。 いよいよ梅雨の季節に入りまして、市の中央を千曲川が流れる当千曲市におきましても、気の抜くことのできない時期を迎えたということであります。 本日は、水害・災害からいかに郷土を守り抜くかの治水対策と、不登校の問題、そして先日発表になりました第3次高校再編・整備計画案に関する教育問題について質問、そして議論をお願いするものであります。 まず大項目1、千曲市の治水対策について。 小項目(1)遊水地計画の進捗状況をお聞きいたします。 千曲市としても、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトに沿って、ホームページ、回覧板、その他でも市民の皆様にお伝えしてまいりました。地権者の皆様対象の説明会を開き、アンケート調査を通じて、一定の御理解を得ていると報告を頂いております。議会初日、市長「諸情勢」の中でも触れられておられましたが、いま一度、現在の進捗状況を担当課から市民の皆様に分かりやすく、御説明を頂きたいと思います。 加えて、下流域の市町村の皆様はもちろんですが、千曲市にとって、遊水地と背割堤がもたらす治水効果、跡利用についても説明をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 遊水地計画における進捗状況でございます。 まず、目的についてであります。 令和元年東日本台風規模の洪水における、千曲川本川からの越水等による家屋部への浸水防止をすることを目標に、国・県・流域市町村が一体となって信濃川水系緊急治水対策プロジェクトを進めており、目標を達成するための治水対策として、千曲市内に2か所の遊水地の整備を計画しております。 次に、規模についてでありますが、埴生遊水地及び八幡地区の平和橋遊水地はともに、計画では、面積は約10ヘクタール、容量は約30万トンを想定しております。 次に、時間軸についてであります。 それぞれの地区の今後の予定についてでありますが、埴生遊水地においては、国土交通省により用地取得範囲の目安となる現地への幅ぐい設置や詳細設計のための測量調査、地質調査、追加の用地調査などを行っていきます。また、10月頃から用地交渉、用地買収を進め、令和5年3月頃からの工事着手を予定しております。平和橋遊水地については、現在、国土交通省と市で遊水地整備と併せた内水対策について継続して検討を重ねており、詳細がまとまったところで、説明会を開催する予定としております。 次に、効果についてでありますが、遊水地は、大規模洪水時に、洪水の一部を越流堤と言われる堤防の少し低くなった部分から計画的に遊水地に導き、一時的に貯留することで下流河川の水位や流量を低減させる効果があり、洪水調節機能の向上が期待できます。 埴生遊水地では、遊水地整備に伴う内水対策として背割堤の整備も併せて行い、千曲川と東林坊川の合流点を約500メートル下流に移動させることで、千曲川から霞堤内に回り込む水位を約1メートル下げ、住宅地へ浸水被害が及ぶ影響を解消する計画です。また、耕作継続を希望される方には、遊水地内に市民農園のような耕作地を提供することを提案するなど、跡利用についても検討しています。市民農園以外の跡利用については、今後、地域の皆様及び国と相談し、検討してまいります。 平和橋遊水地においては、遊水地整備と併せた内水対策により浸水被害が軽減されるよう、継続検討を進めております。 最後に、経過についてでありますが、遊水地整備は、令和2年1月31日に信濃川水系緊急治水対策プロジェクトが取りまとめられて以降、国土交通省が主体となり、市も協力する中で計画の検討を進めてまいりました。関係地権者や地元区長、地元市議会議員の皆様を対象とした説明会については、これまで埴生遊水地は3回、平和橋遊水地は2回開催しております。 また、並行して意向調査アンケートを2回実施し、皆様から頂いた御意見を踏まえながら計画をまとめ、事業の説明を行ってきております。地権者の皆様からは、事業に反対する意見はなく、一定の御理解を頂けたものと考えております。 市民の皆様への説明については、令和3年10月と令和4年2月の市報へ掲載し、遊水地整備の概要や進捗状況をお知らせいたしました。 今後も引き続き、それぞれの地区において、地権者や関係される皆様の御意見をしっかりお聞きするとともに、丁寧な説明や情報提供を行いながら遊水地整備を推進させ、治水安全度が向上するように、国と一体となって事業を進めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今の御説明の中でも、背割堤のお話ですが、500メーターと1メーターの数字が出てきました。そのことによって、多分、国交省も大丈夫だろうということで進めていらっしゃいます。ただ、本当に大丈夫かなということは、19号台風よりも大きなものが来たときには心配ですので、次の質問、小項目(2)に入っていきたいと思います。 関連したことなんですが、市民の皆様の大切な命、財産と、災害時の本部機能を持つ庁舎を水害から守るために、東林坊川にポンプゲートの設置を提案いたします。 令和元年19号台風において、千曲市内も甚大な被害を受けました。当時完成間もないこの庁舎に、浸水ぎりぎりまで泥水が押し寄せた映像は、記憶に新しいものがあります。 この庁舎は、地震に対しては免震構造で万全を期させていますが、電力についても、発電機を屋上に置いて、72時間稼働できるように地下に埋設したオイルタンクから直接オイルが送れるようになっております。 エレベーターに関しても、この建物の屋上に災害支援物資の投下場所がありますので、その上下動を行うためにエレベーターの制御盤も最上部にあります。洪水時には2階で停止し、2階から屋上まではエレベーターが稼働できるようになっています。 問題は、まさしく、水の問題だと思います。 杭瀬下交差点から1階床レベルで850ミリ上げて、浸水に備えています。しかし、一旦これを超えて床上浸水してしまった場合、1階の市民課ほか、各課の機能を失います。1742年、「戌の満水」時3.6メートルの浸水時においては、1階の受水槽汚水。1階に受水槽と、ポンプが密閉型ではなく開放型のポンプがあるため、それはまずやられてしまうということ、それによって断水、上水が使えないということが、この庁舎の持つ問題点の1つでもあります。 そこで、お尋ねします。 千曲市の雨水の処理計画について、いつ立てたものなのか。その計画は、19号台風以降、検証して再考しているのか。 本部機能を持つ市庁舎及び周辺地域を内水氾濫から守るため、東林坊川にポンプゲートの設置を提案しますが、いかがでしょうか。現時点では、水害予想時には土のうを東林坊川に投下させてポンプにて内水氾濫を防ぐ作業を行いますが、この付近に恒久的にポンプゲートがあれば、その内水氾濫に対応できるのかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲市内の内水氾濫対策、東林坊川へのポンプゲートの設置についてでございます。 令和元年の台風19号では、議員御指摘のとおり、千曲市役所においても、新庁舎が完成した直後に、周辺道路が冠水し一時孤立状態になるなど、千曲市内の広範囲にわたって浸水被害が発生しました。この経験や市民の皆様からの貴重な御意見を踏まえ、千曲市がもう一度「安心なまち」となれるよう、治水対策をはじめとした各種施策を取りまとめ、令和3年3月に千曲市復興計画が策定されました。年々激甚化、頻発化する災害に対しても、流域治水の転換を図りながら、被害の軽減、早期復旧・復興のための対策を、ハード、ソフト一体で取り組んでいます。 まず、千曲市の雨水計画はいつ立てられ、見直されているのかについての御質問でございますが、市内の雨水排水事業は、昭和47年の五十里川都市下水路を皮切りに整備を進め、ほぼ目標の排水路整備は完成しましたが、一方で、集中豪雨が発生したことにより、局所的な浸水被害が発生いたしました。このことを踏まえ、平成17年度には千曲市総合雨水排水計画を策定し、市内を流れる河川、雨水排水路などの問題点を整理するとともに、流下能力を把握した上で、雨水整備の基本計画を検討、立案いたしました。 その後、甚大な被害をもたらした東日本台風の下水道施設災害を踏まえ、国よりBCP(業務継続計画)の見直しを講ずるよう通知を受け、令和2年度にはBCP(業務継続計画)の見直し、令和3年度には下水道施設耐水化実施計画を行い、現在、ポンプ場の耐水化工事を進めております。 また、令和5年度には再度、千曲市総合雨水排水計画の見直しを行い、激甚化する気候変動に即した対応を検討する予定です。 次に、背割堤の設置、河道掘削により安全だと言われるが本当に大丈夫かについての御質問でございます。 緊急治水対策プロジェクトでは、遊水地機能による一時貯留や河道掘削による千曲川の流下能力改善などの取組を複合的に行い、令和元年東日本台風洪水における、千曲川本川からの越水等による家屋部への浸水を防止することを目標としております。 また、国は、千曲川と東林坊川の合流点を約500メートル下流に移動させる背割堤を整備することにより、千曲川からの霞堤内に流れ込む水位を現在より約1メートル下げ、千曲川本川からの排水、千曲から流れ込んでくる水によって住宅地へ浸水被害が及ぶ影響を解消する計画としております。 国は現状より浸水リスクが下がると考えていることから、市としましても、プロジェクトの計画に協力し、流域治水の様々な取組を関係者が一丸となって協働で推進的することが治水安全度向上につながると考えております。 最後の、東林坊川にポンプゲートの設置を提案しますがいかがかについての御質問でございますが、東林坊川は、背割堤の整備により、千曲川の水が回り込む影響が軽減されることが期待されております。また、背割堤の効果により、千曲川の水位がある程度高い状況でも自然流下による内水排除が見込まれることから、東林坊川へのポンプゲート設置の計画は現在ありません。 埴生遊水地の計画は、今ある霞堤としての遊水地機能を確保した上での整備を基本としておりますので、ゲートを設置し閉鎖することで、今まで霞堤内でとどめていた貯水能力を失うことに対する、下流域にも配慮した慎重な検討が必要となります。御提案の対策につきましては、課題も踏まえ、慎重に検討しながら、この場所での最も効果がある治水対策を国と連携しながら進めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 多分、今の部長の答弁は、部長のお口からは発声されていますが、これは国の御意見なんだろうと思います。 やっぱり、これから何が起こるかは本当に分からない時代に入ってきていますので、検討を始めるのが本当にいいことなんだと思います。そしてまた、遊水地をつくっている段階ですので、タイミング的にも本当に絶好の、議論はやるべきだと思いますので、またよろしくお願いいたします。 大項目2、教育問題について。 小項目(1)不登校対策のその後と、居場所づくりとしてのフリースクールの支援について。 3月議会においても、不登校対策について質問させていただきました。前回、教育長答弁として、今後の不登校対策の対応を探るため、学校代表、総合教育センター専門主事、教育相談室相談員、ソーシャルワーカー、教育総務課職員等でプロジェクトチームを組織して、千曲市のこれまでの取組や成果を検証して、現下のニーズに即した新たな取組を検討しております、とお答え頂きました。 それでは、4月より新学期となり、新たな取組・施策、そして前回、中間教室の在り方の見直しについてもお聞きしましたが、その後の行動、どんな行動を取られているのか、そしてまたその変化としてどんなことが現れたのかを質問したいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 小項目(1)不登校対策とフリースクールへの支援についての、新たな施策、中間教室の在り方の見直しなど変化はありますかということでございますが、市教育委員会としては、学校に通えない児童生徒の居場所として中間教室を、小学生を対象とした1教室、中学校敷地内で中学生を対象とした4教室を開設しております。 しかし、小学生を対象とした教室が1つしかないことや、中学校の敷地内にある教室に通うことに抵抗のある生徒も予想されております。 そこで、利便性や児童生徒の思いを大切に考え、今年度から、保護者と児童生徒により、中間教室の事前見学やお試し通室などを行った上で、本人が希望する中間教室に通室できるように運営を拡大していく旨、各小学校に通知しているところでございます。 今後とも、適応指導員や各学校の教職員が連携して、支援の充実を図ってまいりたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 実は、3月議会で不登校の問題に質問しましたところ、一般質問以降、市民の皆様からメール、電話等、いろいろ伺っております。 その中で、いろいろ何点かたくさん頂いているんですが、その中で教育長に、一つ、質問させていただきます。 原文です。定例会議で聞いていただきたいことをまとめました。いろいろあるんですが、千曲市へ転勤してきた教員へ、教育相談室、中間教室、支援学級の利用方法など、教育体制についてどのように周知しているか(担任によって判断が違う点があるため)、という御質問があります。よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) ただいまの再質問にお答え申し上げます。 各学校では、随時、教育相談室とか中間教室の利用方法、それから特別支援学級の利用のための就学相談の進め方など、このようなことについて、職員会等で全職員に共通理解を図っております。また、特別支援コーディネーターの職員を中心に、担任、養護教諭、それからスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、こういうような方々とチームを組みまして、子供の対応、支援等について協議しております。その中で、児童生徒の状況を把握して、支援の方向性を共通しながら、チーム支援としてですね、それぞれの状況に応じた対応、支援に当たっているところでございます。 議員さんおっしゃる「担任によって判断が違う」ということなんですが、ちょっと私は分からなかったので何ともお答えできないんですが、何の判断なのか、この辺がちょっと分からないものですから、お答えができないところでございます。いずれにしても、学校でチームを組んで、それぞれの先生方が共通認識を持ちながらお子さんの対応に当たっているというようなことでございまして、いかに子供さんに寄り添った対応をするかというようなところが一番のポイントになってくるかなと思います。今後とも、子供たちに寄り添い、保護者の皆さんの思いをよく聞きながら対応をしていくようなことで進めてまいりたいなと思っております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) メールを原文で読んだままですので、やっぱり実際にその御本人が何を聞きたいかというのは実際には伝わらないかもしれませんので、こういうのがいっぱい来ていますので、教育長、いかがでしょうか。グループかもしれませんし個人かもしれませんが、一回、教育長さんに生の声を聞いていただくという会を開いていただくということはできますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) それは、十分、私もお聞きをしながらですね、御意見を承りたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 実際に、御本人のおっしゃることをよくお聞きしたほうが、お互いに理解が深まると思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、次は市長にでございます。 市内にフリースクールがお母様方の手で今度、誕生されたようでございます。前回の発言の中で、市内に立ち上げる動きがあれば松本の事例も踏まえ前向きに支援すると市長おっしゃいましたが、もう、そのプランはできているのでしょうか。内容、金額、基準等、お考えがあればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) フリースクールに関する考えでございますが、議員の御発言のとおり、新たに民間による児童生徒の居場所を開設された方もいらっしゃるということは私ども認識しております。不登校の児童生徒たちの居場所の1つとして、大変ありがたいなと思っているところでございます。 市の教育委員会といたしましては、過日も直接訪問をさせていただきました。そして、そのときの様子等を含めて、市内の小中学校に紹介していきたいと考えております。 今、そんなようなことで今動き出しておりますので、だんだんとまた研究もしていきたいと思っているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ただいまは教育長の御意見でしたが、先般は市長の前向きな御意見でしたので、市長の御意見はいかがですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) お出かけシェアトークの中での答えを受けての御質問だと理解していますが、教育委員会で把握しているその情報、私、実はまだ承知しておりませんので、また一度、情報を確認した上で、今後どうするか、これは考えていきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 現時点での状況をお聞きしました。これで、教育委員会から報告を受けて、市長の中でまたもんでいただいて、答えを出していっていただければありがたいと思います。 それでは、小項目(2)屋代南高校再編・存続問題についてであります。 先ほど午前中にも川嶋議員より屋代南高校存続についての御質問ありまして、なかなかいい意見交換できたのではないかと思います。いずれにしても、「発展させる会」の内容に、今までの経過につきましては、ボイスレコーダーも取ってあるということですので、必要ならば市民の皆様方に説明することも多分、必要な時期も来れば、そのときは、そういう措置を取っていただければいいかと思いますし、総括はやってしかるべきだと思います。それはそれとして、県から発表されたわけですので、まずはこれからに向かって進もう、そういうつもりで今日は質問をしてみたいと思います。 去る5月24日、県教育委員会から第3次高校再編・整備計画案が発表になりました。 そこで、発表を受けまして、市長の率直な感想をお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 議員御発言のとおり、県教育委員会は5月24日に、2030年3月を目途とする県立高校の再編・整備計画案を公表いたしました。 計画では、更級農業高校と、松代高校の商業科、屋代南高校の普通科及び家庭科を統合して、(仮称)長野千曲総合技術新校に再編し、松代高校は普通科高校にするという内容であります。 この発表を受けての市長の率直な感想との御質問でありますが、屋代南高校の校舎が残るかどうかなどの詳細はまだまだ不明でありますが、多様な学び場として屋代南高校の存続は、私の願いでもあり、多くの千曲市民の強い願いであると思います。今後も引き続き同じ場所に、子供たちの将来を見据えた新しい学びの場が残るように、県に働きかけてまいりたいと思っております。 あわせて、「屋代南高校を発展させる会」を構成する同窓会の皆様をはじめ、市議会、地元選出の県議会議員、商工団体と経済界の皆様とも協調しながら、屋代南高校の存続・発展のために最大限の力を発揮してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今、市長より大切な御意見頂きまして、ありがとうございます。やっぱり、みんなが一丸になって進むということが、県教の考えをもこちらに引き寄せることだと思っております。 南高校に触れることが全くないような内容ではありましたが、確かに「千曲」という文字は入っているんですが、これは、これからによってはいろいろなものを引き寄せるということも考えられます。そんな方向で、我々千曲市は一丸となっていくことが一番大切、そこに尽きるんだと思います。 私は今まで何回か質問させていただきまして、大切な子供たちの学びやとして、まちのにぎわい、経済界のためなど、屋代南高校は必ず残さなくてはいけないということで言い続けてまいりました。 そしてまた、今回の3次案を受けて、やはりトップである小川市長を中心に高校をなくしてはいけないという強い決意で交渉していただかなければなりませんが、まずは、地域の説明会、懇話会において県教育委員会に説明を願わなくてはならない疑問点だとか矛盾点も今回の発表の中にはたくさんあるのは、正直なところだと思います。 「松代高校」という名前がありました。今度、文字として松代高校の名前が入りました。決して私は責めるものではありませんが、本当にあれだけ、松代高校という名前を入れていただいたということは本当にどういう経路で入ったのかということが本当に、称賛したいと思います。今の段階で「松代高校」という文字を入れることは本当に、県教委としても、決断があったんだろうなということであります。 ただ、今までのルールがありまして、そのルールに照らし合わせて、今日は疑問点とかその矛盾点とかを皆様にも聞いていただこうかなと思っております。 いろいろ上げさせていただきますと長くなるんですが、今までのルールの中で、ちょっと違うところとか矛盾点が出てきますので、お聞きください。 松代高校単独で普通科として存続させること及び総合技術高校についてなんですが、1といたしまして、松代高校は現在「都市部存立専門校」のカテゴリーなんですけど、普通科だけになるとどのカテゴリーに本当に入るんだろうか。「都市部存立普通校」に入るのか、それとも「中山間地校」に入るのか。そのカテゴリー変更は本当に想定しているんだろうかということ。 2、「都市部存立普通校」に入ることになるとすると、募集定員は240人以上、在籍生徒数520人以下が2年連続した場合は再編対象で統合・募集停止になるんですが、当初の基準どおりであれば初めからこの状態あることが分かっている学校を存続してよいのか。 3、この再編基準は、拘束力がなくなっているものなのか。もし拘束力を薄めて柔軟に適用することにしたということであれば、それを決定し県民に公表したのはいつなのか。また、もし、この基準を拘束力のない柔軟なものに変更したということであれば、今までの1次案だとか2次案で出された再編・整備案との整合性は取れなくなった。これまでの計画の論理性だとか統一性に瑕疵が生じるんではないかと。 4、長野電鉄河東線が廃止となり、通学はバスか自転車、あるいは家人の送迎に頼る生徒もいるという松代高校が、しなの鉄道最寄り駅から徒歩5分の屋代南高校より存続が適切とした理由は何でしょうかということ。 5、屋代南高校を同じ形で普通科を残した存続校とすることもできるはずであります。松代高校を選び、屋代南高校を選ばなかった理由は何なんだろう。なぜ松代高校なのか。総合的に判断したということなんですが、その「総合的」を構成する要素は何なのか。これ本当は全て列挙していただき明確に区別できる理由を示していただきたいというのが、私の気持ちであります。 文の中に、松代高校の将来像に、伝統文化、戦争遺構などを活用した「特色ある学びの推進」とありますが、これが新しい高校づくりのイメージなんでしょうか。大本営については長野俊英高校の郷土班が長く長く研究してきており、松代高校に同じ活動があったことは聞いてはいません。こういう理由をつけるならば、屋代南高校だって、このバッジのごとく、屋代田んぼの条里制、将軍塚古墳、歴史館、古墳館等の連携による学びが可能であります。「田毎の月」が「月の都」として日本遺産に認定されたことによって千曲市当局との連携による学びも可能ではないでしょうか。これは十分な存続理由とはなると思います。 そしてまた、多部制・単位制高校についてですが、長野東をフレックススクール風の能力得意伸長型多部制・単位制高校に転換したとしました。私、まさにこれこそ、当初、「発展させる会」の中でも、屋代南高校が単独で普通科も残しながら未来永劫残れる唯一の構造として訴えてきたものであります。 しかし、長野東に発表になりましたが、地図上では好位置に見えるんですが、通学する生徒さんたちの足を考えると本当に負担が大きくて、とてもとても通えない状態だと思います。能力を自らの力で伸ばそうとする生徒さんにはいいんですが、学校に通えないでいる生徒さんにとっては大変負担が大きな問題になります。駅ビル案もどうもあるようには聞いておりますが、この子たちの学びの部分だけでも屋代駅から徒歩5分の利便性の高い屋代南高校に設置いただければ、普通科も残せますし、交渉の材料になるかもしれません。 こんな問題点とか矛盾をはらんだ案なんですが、こういうのを頭に置いて、市長、いかが思いますか。 ○議長(和田英幸君) 千曲市の一般事務の範囲でお答え頂ければと思います。 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 今、議長からも御指示がありまして、千曲市の一般事務の範囲の答弁が本来のこの市議会での姿であります。今、聖澤議員御指摘の点は、高校再編の整備計画を受けての所感ということの御質問ということでお答えさせていただきますが、まず、前もってお話ししたいのが、今回、松代高校についてという名前が出ております。当然、長野市にある学校ではございますが、私の友人ですとか、もちろんこの市内にはですね、松代高校の同窓会の関係者の方、そして学生さんも多くいらっしゃるので、その松代高校について、県がどうしてこういう基準を出したのかという感想は言いますけれども、そのことについて何か批判をするものではないということだけ、あらかじめ御理解頂きたいと思います。 現在、県教委の高校再編整備計画の中で、議員御指摘のとおり、松代高校は、商業科がありますので、「職業教育を主とする都市部存立専門校」ということで位置づけられております。先ほど御紹介がありました、募集定員が120人以上で、在籍生徒数が280人を超えている状態が、その再編の基準であり、それを満たさなければ、なくなってしまうということです。 ですが、松代高校のこの現状の学級数や在籍生徒数は、専門校としては、その再編基準、先ほどの120人以上の募集定員で在籍生徒が280人を超えているということで、専門校としては再編基準をクリアしているので、基本的には、存続すると。 ですが、仮にですね、全日制の普通科の高校として「都市部存立普通校」ということで位置づけられるのであれば、普通校の再編基準は実は違っておりまして、募集定員が240人以上で在籍生徒数が520人を超えている状態、逆に言うと、その人数に達しない場合は再編対象になるということなんですね。 これまで県教委は松代高校を「専門校」として分類したので、存続するのではないかということは言われておりましたが、今回の発表は、商業科のほうはむしろ再編・統合をして、普通科だけを存続させるということで、先ほど申し上げた再編基準は一体何だったのだろうかと。それを骨抜きにするのではないかという感想は、率直に持っております。まさに聖澤議員がおっしゃる矛盾点のようなものは、私は個人として感じております。 いずれにいたしましても、今回の再編・整備計画案については、首長として先ほどのようなこともしっかり検証させていただき、これからがスタートですから、今後予定される住民説明会で、県教委の考えをお聞きしながら、私どもの要望をしっかり伝えてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 私も当初申しましたように、松代高校をどうだこうだ言うのではなくて、事実として、こういう疑問点、またはルールに矛盾したところがあるということは考えました。 これは、私もその当日の説明会、ぶら下がりの記者の中に入っていろいろ聞いたのですが、やはり記者の皆さんも、ここについてはとっても疑問のあるところでしたので、また地域の説明会とかいろんな場面で、まあ新聞にも当然載ってくるでしょうし、またこれから市長さんが県教と交渉する間の材料にもなるのか、またはどうしてなのかという疑問は当然出てくるのかもしれません。 今回、経済界からも動きもあるように伺っていますが、そこは千曲市が1つとなって、一歩踏み込んで、県教育委員会、そしてまた今度、県でも管財課が入っていますので、そこが納得できるような我々のメニューを提供するということも大切だと思っております。 経済界からは、こんなことができるんだとか、千曲市ではこんなことができるということなんですが、例えば、県立高校ではあるんですが、市費で先生を提供しますとか、そういうできる範囲のことをやっていくということもできます。これは交渉ですので、そこは千曲市で本当に一丸になってやっていかなければ、県教としても、なかなかよい答えは頂けないように思いますので、そこはぜひ皆さんでまとまってやっていくということが大切だろうと思います。 そこで、本当にこれからどういう状況になるかは分かりませんが、市長の本当にそういう覚悟みたいなものを、再度、お示し頂ければありがたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 覚悟は当然持っておりまして、先ほどから答弁をさせていただいております。 私、午前中の川嶋議員の質問にもお答えしましたけれども、心を1つにですね、窓口を一本化して、しっかりと対峙するということが重要だと考えています。その意味で、先ほど経済界という御紹介がありましたが、まさにその「経済界」と言われる商工団体の方々がですね、「屋代南高校を発展させる会」の会員なんです。ですから、その意味では、その方々にも、私どもの会員として、「発展させる会」としてですね、活動してほしかったなというところは、正直、思っております。少し遺憾であると感じております。 窓口一本化にして、千曲市の総意として。「千曲市」というと、また市の行政の、自治体としての市ではなくて「千曲市の地域」の総意として、校名はともかくとして、この千曲市に屋代南高校をしっかり残したいという思いでこれからも続けてまいりますし、これからが本番だと思っておりますので、どうぞ皆さん、よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 本当に、何回も言うようですが、1つの固まりとして進むことが大切ですので、よろしくお願いいたします。 教育長さんにも、教育委員会でもございますが、あの土地、あの当該地、隣は屋代小学校の校地であります。義務教育の未来というテーマでも、屋代南高校再編・存続というのは本当に大切だと思いますので、教育委員会の委員の先生方のお知恵も拝見されたら一番いいかなと思います。また新鮮な答えが出るかもしれませんので、また定例会でもんでいただくように、よろしくお願いします。そこを一言、教育長からもお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 教育委員会の定例会で教育委員の皆様方にも当然、このような経過の報告はしていくことになるかと思いますが、そこで委員の皆様方から、これからの在り方についてですね、いろいろな御意見を頂きながら、また住民説明会等々で御意見を頂くとか、そういうようなことをしてまいりたいと思っております。 いずれにしても、軸足は、子供たちの、学びの場です。これをどう確保していくかということがうんと大事になってくるかなと、私個人としては思っております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) まさに、子供たちのため、それが一番だと思います。先ほども市長からも強いお言葉ありましたので、経済界の皆様とも議論は、本当に必要だと思います。そして、いい結果が出るように、私も一生懸命、協力させていただきます。 皆で、頑張っていきましょう。 ありがとうございました。 ○議長(和田英幸君) ここで、15時25分まで休憩いたします。                             午後3時16分 休憩---------------------------------------午後3時25分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、14番、前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 議席番号14番、日本共産党千曲市議団、前田きみ子です。私は、通告に従い以下3点について質問いたします。 昨日、本日と同じ質問をしてかぶることが多々ありますので、すみません、またよろしくお願いいたします。 大項目1、避難所について、小項目1、市の避難所の捉え方は、です。 2021年4月に防災ガイドマップが発行されました。これは1000年推計、100年推計と台風19号に見られるように、自然災害リスクが高まってきたとこにより、一層の市民意識を高め、市民の災害による犠牲者や建物の保全を未然あるいは最小限にとどめるものであります。 市内の小中学校は、避難所に指定されています。しかし、市民の中には、地元の小学校が必ずしも避難所としては適さないとの声があります。実際、「東小、埴生中には避難しなかった」との話が出ました。避難しなかった理由は、東小は沢山川に隣接し、五十里川、三滝川が沢山川に流れ込んでくるため、水位が上がり溢水の危険があります。過去に何回か雨宮、土口での溢水がありました。2019年19号台風でも、大きな被害がありました。東小近隣の住民は、県立屋代高校を避難所に要望しています。また埴生中は、東林坊川、尾米川、五十里川、埴科用水、新田用水が近くにあり、地元に長く住む人は、避難所として安全であるとは考えていないようです。埴生中よりも遠い埴生小に避難したと聞きました。 また、防災マップに示される避難所と災害時の市指定の避難所が分かりにくいのです。市内でも、ここの住民は、地域の公民館と看板を掲げている地域もあります。もちろん洪水、地震、土砂災害など災害種別によって違ってきますが、市民には理解して避難できることが重要です。昨日の吉池議員の質問にもありましたが、避難所の捉え方について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕 ◎危機管理防災担当部長(横林伸一君) 「市の避難所の捉え方は」についてでございますけれども、令和3年4月に発行いたしました防災ガイドブックには、市が指定している全ての緊急避難場所と避難所を掲載しております。このうち、災害時に市が優先的に解説する避難所を令和2年度より選定しており、毎年市報でお知らせをしているところでございます。 しかし、防災ガイドブックには協定により指定管理者や民間事業者が開設する避難所や、区、自治会の判断により開設する自主避難所などが混在しているため、分かりずらいという議員御指摘のとおりでございます。 市民の皆様には、平時から自分がまずどこへ避難するかをイメージできるよう、市が優先的に開設する避難所等につきまして、丁寧にお知らせをしてまいります。なお、避難所の避難所の看板につきましては、午前中に川嶋議員の質問にお答えしたとおり、必要に応じまして設置してまいります。 また、指定された避難所での水害への不安があり、実際には避難しないと考えている市民もいるとの御指摘でございますが、市といたしましても、1000年推計の水害では、千曲川の右岸地域のほとんどの避難所が5メートルや10メートルの浸水エリアになることから、これに対応した避難所を確保することが課題であることは認識しているところではございます。 今後も、高層階の建物を有する企業などとの災害時協定の締結を進めるなど、市民の避難所に関する不安を解消できるよう努めてまいります。 なお、御指摘の県立屋代高校を避難所にとの要望につきましては、避難所としての指定はしておりますが、学校側との連携が十分取れていない現状がございますので、優先して開設できるよう連携を取ってまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 小項目2に移ります。福祉避難所について。 国は2021年5月「災害対策基本法の一部を改正する法律」により、要配慮者がこれまでの福祉避難所の確保・運営ガイドラインを改定し公表しました。改定以前は、一時避難所に避難し、そこから振り分けを行い、福祉避難所に避難するというものでしたが、新ガイドラインは、災害時に直接要配慮者が福祉避難所に避難することになりました。 千曲市は、他市に比べ、いち早く福祉避難所を新ガイドラインに基づき表明し、5月の市報に掲載されました。市内13の小中学校と、ことぶきアリーナ、戸倉ふれあいセンターの15か所です。 要配慮者とは、介護が必要な高齢者、障害者、妊産婦などが対象ですが、市内小中学校には、一つのエレベーターもなく、要配慮者には避難所として使いにくい場所です。また、「2階に避難できる部屋があります」と書いてありますが、どうやってエレベーターがないのに2階に避難できるのですか。なぜ、この小中学校を福祉避難所に指定したのですか、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 福祉避難所につきまして、なぜこの場所が福祉避難所になったのかという御質問でございます。 今回、新たに指定いたしました15の福祉避難所は、1次避難所として、全て一般の避難所との併設型となっております。 議員御指摘のとおり、13の小中学校にエレベーターの設置はございませんが、併設型となったことにより、要配慮者と家族が同じ敷地内の避難所に避難することが可能となりましたので、要配慮者と家族が離れ離れになることがなくなるため、少なからず不安も解消するのではないかと考えているところでございます。 また、どのように2階に避難させるのかということでございますけれども、まず先ほども若干申し上げましたが、1階に確保したという理由は、大体、障害者トイレは1階にあったりとか、あるいは段差も配慮してなるべく障害のある方が移動しやすいようにというところで、まず1階に確保しています。もし1階に水が来て増水しそうだということで2階に避難するとなれば、当然、そこに配置されております一般避難所の職員や、あるいはそこに避難している方の応援などもいただきながら、協力をいただきながら2階に避難をしたいと考えているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) ただいまの部長の答弁では、要配慮者も小中学校の1階に避難するということのようでした。確かに、トイレ等は小中学校の洋式は少ないですが、1階にもあるようです。ただし、1階はそれぞれ特別教室や職員室やそういったものがあって、要配慮者はどこに、例えば体育館なのか、それとも教室なのか、その辺についてはいかがですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾健康福祉部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) ただいまの御質問にお答えいたします。 一般の避難者に関しましては、小中学校は基本的に体育館に避難をしていただきます。要配慮者につきましては、教室ですとか、あるいは特別室、学校によって全て同じではございませんけれども、基本的に壁で仕切られた個室的なそういった場所に避難をしていただくということになっております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 小中学校の1階は特別教室とかが多いのではないでしょうか。車椅子の人やその他要配慮者にとっては1階の教室というのは、机を全部取り払って、そこに簡易ベッドなりあるいは布団を敷くのに適しているのかどうか、私はそこのところ内容が分かりませんので、そこのところは不安だなと思います。 次に、小項目3に移ります。福祉避難所での合理的配慮はなされるかです。 市内各学校の玄関はスロープがありますが、一旦、校舎に入ってしまうと、トイレまでの段差、体育館までの段差、個別教室まだの階段など、幾つもの障壁があります。要配慮者は、集団に馴染めにくい点や、新生児、また障害も様々で多様性を持っているため、避難所では、物理的にも精神的にも他の集団と同じフロアや空間では困難なことが数多くあります。 東日本大震災で障害者の死亡は健常者の2倍であった。なぜか、独自での避難が困難であること、大集団の避難所には避難することにためらいがあり、避難せずに崩れた自宅で我慢したりと、避難の手立てがない等がその理由です。 市内で19号台風時、近隣、まわりが避難しても、配慮者家族1軒だけが取り残されてしまったということを後でお聞きいたしました。市報5月号福祉避難所が6月から変わりますでは、市民から小中学校でいいのかという不安の声が寄せられています。 各小学校に保管されているマンホールトイレは幾つありますか。簡易トイレは害虫のどの発生があり、衛生的に問題が指摘されています。屋外のトイレであっても、人間にとって排泄は誰でもついて回る、トイレは大変重要なものです。段ボールベッドや簡易ベッドは幾つありますか。 人への配置は19号台風では消防団は屋外告知放送が聞こえない地域に広報車を出し、狭い道路の中を走り、住民に危険を知らせました。自衛団は各排水機場で支流の川から千曲川にポンプアップを、また地元の市職員は避難所の交通整理など、それぞれができることをしました。 人の配置、特に訓練された人員配置が求められます。OBなどの支援依頼はどこまでできていますか。要配慮者のことを知っている市職員がいるか、防災訓練、避難訓練は要配慮者を知り、理解し、大事な命を守るために必要です。緊急事態に備えた合理的配慮について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 横林危機管理防災担当部長。          〔危機管理防災担当部長 横林伸一君 登壇〕
    危機管理防災担当部長(横林伸一君) 福祉避難所での合理的な配慮はなされているかについてでありますけれども、マンホールトイレにつきましては、東小学校を除く小中学校に5基ずつ設置されております。トイレ資機材の必要数配備もしております。また、各小中学校においては、段ボールベッド10個、折りたたみベッド100個を常備しております。100名分の備蓄でありますので、不足数につきましては、市内の防災備蓄倉庫に保管しているものを順次搬送して対応していきたいと思ってございます。 次に、避難所への人員配置についてでございますけれども、各避難所の開設運営責任者を2名、福祉避難所の責任者を健康福祉部から2名、保健師1名を選任し、開設運営訓練やケーススタディを事前に行うことで、避難所等の開設の運営と避難所の受け入れ態勢を整えているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 各小学校に段ボールベッド10個、折りたたみベッド100個を常備し、100名分の備蓄があり、不足分については市内の防災備蓄倉庫に保管しているものを順次運搬して対応をするという、今の部長のお話でしたが、台風19号時は、本当にこの周りは水をついてしまい、備蓄庫の中のものはなかなか取り出せなかった。ですので、水などの水分や毛布についても本当に少ない人数だけで、避難所にいる人たち全員にしっかりと渡ったものではありませんでした。 市内の防災備蓄庫については、もう少し精査していただいて、水につかってそれが搬送されないようなことのないようにお願いしたいと思います。 続いて、小項目4、社会福祉法人との福祉避難所協定は、です。 福祉法人との福祉避難所設置運営に関する協定を17法人は締結したと、5月市報で記載されています。協定に御協力いただいた市また法人関係者の皆様に感謝いたします。しかし、せっかくこんないいことが書いてあるのに、この市報の字とバックの色に重なって大変読みにくいものになっています。私は、この福祉避難所についての市報をまだ見る前に、ほかの人から「福祉避難所について書いてあるよ。だけど下のところが全然読めないんだよ」ということを聞いています。 17法人の業者は市内で日中活動をされていますが、家族、地域という基盤の中で、そこの施設に行くと顔を知っているスタッフがいる、友達がいる、トイレの場所がどこか分かる。非常時であっても日中いつも過ごしている場所であれば避難所に行くという行動に移せます。協定を締結した17法人の受け入れ態勢はどうなっていますか。そこに通う利用者全員が避難できるのですか。伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 協定について、まずお答えいたします。 議員御指摘のとおり市報5月号の10ページだったと思うんですが、福祉避難所運営に関する協定の締結について記事を出したところでございます。この記事が読みにくかったということにつきまして、この場をお借りしまして改めてお詫び申し上げます。 この点につきましては、所管の担当課でも反省事項として把握しておりまして、検証の上、今後、文字と背景色とのバランスや文字の色の濃淡など十分配慮しまして、このようなことが二度と起きないように読みやすい紙面づくりに努めてまいります。また、この協定につきましても、これで終わりということではなくて、いろんな周知の場があると思いますので、そのときにも十分配慮していきたいと思っております。 それから、この御質問いただきました17の社会福祉法人の受入れ体制ということでございますが、今回の協定は大規模災害の発生時に市が開設する福祉避難所の場所や運営陣営に不足を生じた場合に備えたものでございます。 主な内容としては、市の依頼により社会福祉法人の自己施設において、受け入れ可能な範囲で福祉避難所の開設・運営に協力いただくことと、市や他の社会福祉法人が開設する福祉避難所の人員に不足が生じた場合の派遣協力というものでございます。 なお、市が開設した福祉避難所に不足が生じた場合に、状況に応じて受入れを依頼する協定となっておりますので、収容人数の定数は定めておりません。これは相手方の空いている人員ということもありますので、一概にはじめから何人ということがなかなか決められないこともございますので、御理解いただきたいと思います。 いずれにしましても、この協定締結によりまして一歩進んだわけでございますが、これがゴールではありません。協定はスタートでありまして、これから可及的速やかに実務的な面をそれぞれの施設と協議を重ね、先ほど議員さんがおっしゃったとおり利用する方、施設、市といずれも信頼関係を結べるように協議を行って、できるだけ早く備えてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 本当に避難所については協定締結をされてよかったと思っています。19号台風時、稲荷山医療福祉センターは70名の利用者がいますが、2階に上げなければならない、職員だけの手では間に合わない、近隣住民とは合同防災訓練で毎年必ず協力していただいているので、その方々が来てくださったそうです。 スロープやエレベーターを使って、車椅子の人たちを2階に上げた。近隣住民や自衛団、消防団の人たちにはベッドの柵の下し方、ベッドから車椅子に移乗するやり方、それから、車椅子から落ちないようにするやり方など、毎回、年1回の合同防災訓練ではそういった説明をしながら、要配慮者がどういう状況なのかということを分かっていただくような状況を作ってやってきています。ですから、近隣住民もいざとなれば、すぐに来てくださったということでした。 また、太陽の園は稲荷山医療福祉センターに避難したかったけれども、利用者がいたので稲荷山養護学校に避難したということであります。 では、大項目に2に移ります。平和について市の平和の取組は、です。 ロシアがウクライナへ侵攻し3か月半を経過し、多くの被害者を出しています。日本でも、戦いに心を痛め一日も早い終結を望んでいます。 また、日本では物価の高騰が市民の生活を圧迫しています。世界の情勢は日本にも密接に結びついています。平和への取組は大変重要です。 2005年12月4日に、平和コンサート千曲市平和都市宣言「請願採択」記念「新井英一ライブ」が上山文化会館で開催されております。17年前平和を希求する市民たちの請願が身を結んだ祈念コンサートでした。 3月議会で、「平和・都市宣言」を啓蒙でデジタルサイネージに内容を表示するとの答弁がありました。なかなかデジタルサイネージを見てもなかったんですが、昨日はついていました。見ていたんですが、ぐっと上がっていてイルミネーションのようにすぐ消えてしまったので、なかなか字を読むことができませんでした。デジタルサイネージに表示していただいたのはありがたかったんですが、内容はちょっとよく見えなかったというのがあります。 市の平和についての取組について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 「市の平和への取組について」でありますが、3月議会の代表質問で前田議員より御質問いただきました「平和・安全都市宣言の明記」について答弁したとおり、現在、庁舎1階南側入り口の右側の側面に設置されているデジタルサイネージに表示をされております。 今、議員御発言のありました、なかなか読めなかったということでありますけれども、現在、「平和・安全都市宣言」のほか、「スポーツ健康都市宣言」の文、その他「マイナンバーの取得率」「ゼロカーボン」の推進のこと、「クールビズ」のことなど7つの項目を15秒ごとに更新されているという状態であります。 以前は、7回に1回しか平和都市宣言の関係は出てこなかったわけですけれども、重要であるということから、今現在は1回増やしまして8回に2回表示できるように変更されているところでございます。 見づらかったという御指摘がございますので、その辺については改善できるものについては改善に努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 小項目2、平和教育と平和の集い積極的方針について。 松本市は平和都市宣言を1986年に宣言し、『行政管理課・平和推進課』を設置し、平和教育に市の予算を計上しています。松本市広島平和記念式典参加事業等もあり、毎年子供たちを広島に派遣しています。コロナ禍でこの2年はどうだったのかちょっとよく分かりません。 千曲市は、原爆について、平和について市独自の事業をするべきと考えます。この点について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 平和教育と平和の集いの積極的方針をについてでございますけれども、平和の集いは、市の協働事業提案制度採択事業として平成30年度から昨年度まで実施してまいりましたが、この事業の期間が終了したことにより、今年度からは千曲市男女共同参画推進連絡協議会の主催による本来の開催方法に戻り、市は共催という立場で事業に携わってまいりたいと考えております。 また、平和についての市独自の事業では、人権に関する啓発活動の一環といたしまして10月に開催を予定している「人権ふれあいフェスティバル」の中で、シンガーソングライターの清水まなぶさんを講師に迎え、平和や人権に関する講演会を計画をしております。 今後も、市民の人権・平和意識の向上を図るため、学校・地域・家庭での啓発に取り組んでまいります。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 協働事業ということで3年間、1年間で60万円ずつ3年間平和の集いはできていたわけです。ですから昨年も宝田明さんのような方をお迎えしての平和の集いができたわけですが、それがなくなってしまえばこれからの協働で行う中身には予算は計上されているのでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 予算に関しましてですけれども、やはり協働事業とは違いまして、そのような予算というのは、今回は計上されないということがあります。ただ、職員がお手伝いするですとか、細々したようなものですとか若干そういったものはございますけれども、今までのような予算確保はできていないということでございます。 しかしながら、本年度は男女共同参画のほうで平和の集いを開催するということで決定しておりまして、7月23日に開催を予定しております。午後ですが、映画会をやってその後、講演会ということで予定されておりますので、一緒になって人権・男女共同参画課と進めていくということでございます。一応、主催は千曲市男女共同参画推進連絡協議会ですが、市も共催しているということでございます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 2005年に請願採択されたこの「平和安全都市宣言」がこのような形で、だんだん男女共同参画のお金が無くなってきて、だんだん小さいものになっていく懸念をしております。ぜひ市の支援をお願いいたします。 続いて、大項目3、子供・障害者の福祉医療費給付金制度は。 長野県の子供の医療費の助成は、今年4月から年齢を拡大し安曇野市、松本市、塩尻市を加え69の市町村が18歳までの助成を拡大しています。また伊那市では4月の市長選挙で白鳥氏が当選し、氏の公約であった子供の福祉医療費給付金制度を高校生の通院まで広げ、そして受診時に必ず払わなければならなかった500円の窓口負担も無料化することと5月11日の市議会全員協議会で説明し、8月から制度の拡充を予定しているとのことです。 千曲市は子供・障害者の福祉医療費給付金制度の18歳までの拡大、そして窓口負担の軽減、障害者の所得制限撤廃をするべきです。69市町村がやっています。今まで難しかった国の国保減額措置いわゆるペナルティの廃止が決定的な状況にあることも付け加えておきます。以上について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 宮尾部長。          〔健康福祉部長 宮尾憲夫君 登壇〕 ◎健康福祉部長(宮尾憲夫君) 子供・障害者の福祉医療費給付金制度についてでございますけれども、はじめに、子供の福祉医療費の対象年齢を18歳までに拡大することにつきましては、現在、長野地域の医療圏域内の自治体と検討を進めておりまして、当市におきましても拡大する方向で準備を進めております。 なお、対象者を拡大した場合、国保の国庫負担金の減額措置が行われるため、このペナルティの全廃については、先ほど議員のほうからは撤廃の動きがあるというようなお話もありましたが、こちらでは把握できておりませんので、引き続き市長会や県を通しまして国へ要望してまいりたいと考えております。 次に、窓口負担の軽減についてでございます。 子供の医療費の自己負担金(1レセプト当たり500円)これを無料とした場合に、過去5年度の給付実績の平均から試算をいたしますと、これまでの給付額に加えまして約3,300万円の負担増が見込まれます。市の財政負担は決して小さいものではございません。 また、「福祉サービスの受益と負担の関係を明確にし、ともに制度を支え合う一員であることを受給者に自覚してもらう」という福祉医療費受給者負担金導入の趣旨からも、一定の負担は必要であると考えてはおりますけれども、先ほど議員からお話がありましたように、今まで市では全くこれをやっているところはなかったわけですけれども、幾つか出てきているという状況もございます。市といたしましても、前向きに検討のほうを進めていきたいと考えております。 最後に、障害者の所得制限の撤廃についてでございます。 こちらにつきましては、福祉医療費給付金事業を継続していくためには、障害のある方でも一定以上の所得がある方は多くいらっしゃるかと思います。医療費の負担をしていただくために所得制限は必要であると考えておりますので、御理解のほどお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 窓口負担3,300万円とありますが、子育て支援をする市として、風邪を引いた、歯医者に行った、その時に窓口で500円を払う。そして、また薬局で500円を払う。1,000円持っていかなければお医者さんにかかれない状況があります。 市長に、子供・障害者の福祉医療費給付金制度について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど健康福祉部長より答弁いたしましたように、周辺自治体ですとか、全国的な動向等も注視していく中で前向きに検討をしていきたいと思っております。これは党派関係なく与野党を問わず、そういった機運が高まっていると認識もしておりますので、タイミング的には今のタイミングで拡大していければという思っております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 確かに市財政の負担もありますが、ぜひとも子供たちの子育て支援のために今後もよろしくお願いいたします。 以上で、私の質問は終わります。 ○議長(和田英幸君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                             午後4時04分 散会---------------------------------------...