津久見市議会 2015-12-24
平成27年第 4回定例会(第3号12月24日)
平成27年第 4回定例会(第3号12月24日)
平成27年第4回
津久見市議会定例会会議録(第3号)
平成27年12月24日(木曜日)
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〇
議事日程(第3号)
平成27年12月24日(木曜日)午前10時開議
第 1 議案第81号から議案第96号まで及び意見第 7号から意見第10号まで
(
委員長報告・質疑・討論・表決)
(1)
総務常任委員会
(2)
社会文教建設常任委員会
(3)
予算常任委員会
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〇本日の会議に付した事件
日程の全部
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〇
出席議員(14名)
1番 井戸川 幸 弘 議員
2番 黒 木 章 三 議員
3番 髙 野 至 議員
4番 塩 﨑 雄 司 議員
○議長(
黒田浩之議員) これをもって、
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許可します。
最初に、13番、
知念豊秀議員。
〔13番
知念豊秀議員登壇〕
○13番(
知念豊秀議員)
日本共産党の
知念豊秀でございます。
議案第81号、
行政不服審査法の全部改正に伴う
関係条例の整理に関する条例の制定について、議案第82号、津久見市
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の制定について、議案第85号、津久見市
税条例等の一部改正について、反対をいたします。
行政不服審査法の改定は2014年4月6日に成立し、制度の一元化が図られました。これによって、
異議申し立てが再調査請求に変わり、参考人から陳述や検証もなくなります。よって、行政側の迅速化を進めるものにすぎず、救済の仕組みが後退しかねないことが指摘されます。再審査は、申立人にとってお
ざなりの対応になりかねず、簡易といっても申立人のためではないと思われますので、反対いたします。
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の制定は、
マイナンバー制度導入にかかわる条例の制定です。
これは、明らかに国家が国民の税や資産、
社会保障利用状況など細部にわたり丸裸にするもので、プライバシーの侵害やセキュリティーの問題、多額の費用を費やすなど問題が多く、中止すべきと考えますので、反対します。
津久見市
税条例等の一部改正は、市税の徴収猶予、換価の猶予にかかわる
分割納付方法等を定めるとともに、
マイナンバー制度の導入に伴い、市税にかかわる
申請書等の記載事項に
個人番号または法人番号を追加するものです。
納税者の実情をよく把握した上で、自主的な納税を促すことにつながる換価の猶予制度については賛成もするものですが、さきに述べたように、番号法に伴う一部改正については、国民の所得の状況を効率よく把握することなどが目的のものであり、認められません。
次に、意見第8号、
TPP参加に反対し、
情報公開と
国会審議の徹底を求める意見書(案)が委員会で否決されたことに対し、原案に賛成の立場で討論をいたします。
アメリカ・アトランタで開かれていた
TPP閣僚会合は、
大筋合意に達したと発表されました。この間、
安倍政権は、早期妥結を最優先にして、
アメリカへの譲歩に次ぐ譲歩を繰り返してきました。その内容は、米では
アメリカやオーストラリアに特別枠を設定して輸入米を大幅にふやす、酪農製品の輸入拡大のための輸入枠を設定する、牛肉・豚肉の関税を大幅に引き下げ、廃止するなどとされています。どれをとっても重要品目について聖域を守るとした公約を
安倍政権は公然と投げ捨てたことになります。
その一方で、自動車の関税は、日本は無税であるのに、
アメリカは今回の合意でも
関税撤廃の時期をTPPの関税交渉の中で最も遅くしたとのことであります。こうして、日本にとって不利な
大筋合意の内容は、
地域経済、雇用、農業、医療、保険、食品安全、
知的財産権など、国民の生活・営業に密接にかかわる分野で、日本の国民の利益と経済主権を
アメリカや多国籍企業に売り渡すものであり、断じて容認できるものではありません。
加えて異常なのは、広範囲に重大な影響を
国民経済にもたらす条約であるにもかかわらず、日本政府の諸提案は、交渉相手からの要求も一切明らかにしないまま、国民から隠れて徹底した秘密交渉で
大筋合意に至ったことにあります。自民党がみずから賛成した2013年の
国会決議でも、交渉により収集した情報については速やかに国会に報告するとともに、国民への十分な情報提供を行い、幅広い
国民的議論を行うよう措置することと明記されています。
安倍政権の交渉姿勢は、
国会決議さえ踏みにじる国民無視の暴走と言わなければなりません。
安倍政権は
大筋合意としましたが、
TPP交渉が決着したわけではありません。これから協定文書の作成とその調印、さらに各国の批准、国会承認という段階があります。政府は、
TPP協定書作成作業から撤退し、調印を中止すべきであり、そのことを明確に政府に求めるべきものであると私は考えます。
提案されました
意見書案では、政府のあらゆる
関連文書、国内産業に与える影響を試算し、公表することを求めています。前回の意見書に託された思いが今回合意された内容より無残に踏みにじられるというわけにはいきません。
TPPに参加すれば、
関税撤廃の例外が認められる保証はなくなること、非関税障壁の問題でも、
アメリカのルールをそのまま日本に押しつけられることになることなど、既に明らかになっています。意見書も出さずに政府の姿勢追認では、本当に
地域経済と国益を守れるでしょうか。安倍首相は、今後、将来にわたって意欲ある
農林漁業者が希望を持って経営に取り組めるようにすることにより確実に再生産が可能となるという、政府全体で責任を持って国内対策を取りまとめ、交渉で獲得した措置とあわせて万全の措置を講じますと述べていましたが、
TPP締結後に莫大な利益を手にするのはグローバルな巨大資本だけです。真剣に国益を守るつもりであるならば、TPPから撤退する以外にありません。
津久見市議会もきっぱりとした姿勢を政府に示すことを求め、討論を終わります。
〔13番
知念豊秀議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 次に、5番、
谷本義則議員。
〔5番
谷本義則議員登壇〕
○5番(
谷本義則議員) 意見第9号、意見第10号に対して、賛成の立場で討論いたします。
最初に、意見第9号、原発再稼働の中止を求める意見書について、
原子力発電所は、環境に優しく、最も安全で、大事故につながらないと言われてきました。しかし、
アメリカの
スリーマイル島、旧ソ連のチェルノブイリ、そして福島の原発事故が起こり、その神話が崩れました。
私は、原発稼働反対する理由として、1番目に、事故を起こした場合、取り返しのつかない大惨事になる、先ほど言いましたように、1979年、
アメリカの
スリーマイル島の原発事故、1986年、チェルノブイリの原発事故、2011年、福島原発事故が主に挙げられております。
2番目に、核廃棄物の処理が困難なことです。原発の運転を再開すれば、高いレベルの放射性物質を含む使用済みの核燃料がたまり始めます。使用済み核燃料からプルトニウムを取り出して再利用する技術はまだ確立しておらず、高いレベルの放射性廃棄物が含まれる核のごみを処理する場所も方法も決まっていません。
3番目に、日本での原子力関係の事故は、トラブルが多いということです。1995年、実験用原子炉もんじゅのナトリウム漏れ事故、1997年、東海村再処理施設で火災事故、1999年、同じ東海村プルトニウム加工施設で臨界事故、2002年、これは全国の原発で100件以上のトラブル隠しが発覚しました。また、2007年にも同じトラブル隠しが発覚をしております。2007年、新潟中越地震での柏崎刈羽原発の火災、2011年、福島原発の事故であります。
4番目に、原子力行政は、
情報公開が進まず、秘密主義であるということです。今言いましたように、2002年、2007年の100件以上のトラブル隠しが発覚しました。これは、事故やトラブルを人々から隠そうとする体質は、日本の原子力行政は非民主的であると言えます。
5番目に、日本は、地震多発地帯です。ただでさえ原発には事故のリスクが伴うのに、地震が多い日本に原発を集中させるのは危険が多過ぎると思います。
このほかに、川内原発の再稼働について反対は、共同通信社の調べでは55.3%、読売新聞は58%に上り、住民の意思は明白です。また、この2年近く、全国の原発は1基も動いていませんでしたが、夏も冬も電力は足りており、原発を再稼働させる必要はないと考え、賛成討論とします。
続きまして、意見第10号、
安全保障関連法案の
強行採決に抗議し、成立した
安全保障関連法の廃止を求める意見書について、同じく賛成の立場で討論いたします。
これまで歴代政府は、憲法のもとに許容されておる自衛権の行使は、我が国を防衛するため、必要最低限度の範囲にとどめるべきであると解釈し、集団的自衛権を行使することは、その範囲を超えるものであって、憲法上許されないとしてきました。
この安保関連法は、これまで政府自身が行使はできないとしてきた集団的自衛権を行使できるようにするものであり、憲法に違反するものです。加えて、後方支援活動を拡大させ、PKOなど自衛隊の海外活動を拡大させ、かつ武器使用も拡大させる点で、実態としては2国間の争いに参加、また巻き込まれる可能性が高まったと言えます。
国会等における議論の積み重ねを経て確立され、定着している解釈については、政府がこれを基本的に変更することは困難であるとかつての法制局長官による答弁があり、これまでの解釈は国会で厳しい論議が繰り返される中で維持されてきました。安倍総理は、国民の理解が進んでいないのは事実であり、これからも丁寧に説明をしていくと言ってきました。しかし、法案可決後も何ら具体的な説明をしていない状況です。
以前の世論調査では、多数の国民が法案の成立で戦争に巻き込まれるのではないかとの不安と疑念を抱いています。この安保関連法に対して反対は賛成を上回って過半数に達し、また全国各地の自治体が反対、廃案を求める意見書も提出しています。国民の過半数が反対するという状況にありながら法案を通したことは許されるものではないという思いで、意見第10号の賛成討論とします。
以上です。
〔5番
谷本義則議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
議案第81号、議案第82号及び議案第85号並びに意見第8号から意見第10号までの各議案については、御異議がありますので、起立により採決いたします。
まず、議案第81号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、議案第81号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第82号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、議案第82号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第85号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、議案第85号は原案のとおり可決されました。
次に、意見第8号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。
本件を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立少数であります。
よって、意見第8号は否決されました。
次に、意見第9号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。
本件を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立少数であります。
よって、意見第9号は否決されました。
次に、意見第10号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。
本件を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立少数であります。
よって、意見第10号は否決されました。
次に、議案第83号、議案第84号及び議案第86号から議案第96号まで並びに意見第7号の各議案については、各委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、議案第83号、議案第84号及び議案第86号から議案第96号まで並びに意見第7号の各議案については、各
委員長報告のとおり決しました。
以上で、
今期定例会の議事は全て終了いたしました。
このたび退任されます吉本市長が市長就任以来3期12年間市政の円滑な運営と発展に多大な貢献をされました。その御功績に対し、敬意を表すため、感謝状の贈呈を行います。
○
事務局長(浦中隆浩君) それでは、吉本市長、前のほうにお進みください。
○議長(
黒田浩之議員) 感謝状、吉本幸司殿、あなたは市長として3期12年にわたり市民の期待に応え、行財政改革、市町村合併の推進、市民と行政の一体化に取り組まれ、観光元年としてのつくみイルカ島のオープン、食観光の推進、保健・福祉・医療の充実、学校施設の耐震化など数々の諸事業をなし遂げ、元気ある津久見市、活力あるまちづくりの実現と住民福祉の向上に尽力されました。このたび退任されるに当たり、その御功績をたたえ、深く感謝の意を表します。平成27年12月24日、
津久見市議会議長黒田浩之。
(拍手)
○議長(
黒田浩之議員) 以上で、感謝状の贈呈を終わります。
市長、挨拶をお願いします。
〔市長吉本幸司君登壇〕
○市長(吉本幸司君) 初めに、ただいま黒田議長からいただきました、市議会の皆様からの感謝状に対しまして、心からお礼を申し上げます。
私の市長としての任期もいよいよあすまでとなりました。就任当初、市の将来を考え、必ずやり遂げなければならないとの決意の中で行財政改革に取り組んだのがついこの間のような気がしております。
当時の危機的な状況から少しずつ少しずつ改善に向かい、今日の状況に至ることができたのも、議員の皆様方を初め、市の職員や市民の皆様の御理解と御協力のたまものだと深く感謝しているところであります。地方自治体にとって、まだまだ厳しい状況は続くと思っていますが、皆様方の英知と努力により、市民本位のまちづくりが進展するものと確信しております。12年間まことにありがとうございました。
それでは、平成27年第4回市議会定例会の閉会に当たっての御挨拶を申し上げます。
去る12月8日から17日間にわたり、議員の皆様方には、本会議あるいは常任委員会において、条例の制定や一部改正、平成27年度予算の補正等の議案につきまして御審議をいただき、いずれも原案のとおり御賛同賜りましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。本会議で承認・可決いただきました議案につきましては、その執行に万全を期したいと考えております。
さて、国の平成28年度予算編成におきましては、6月に策定された経済・財政再生計画の初年度予算として、歳出改革を着実に推進するとの考えとともに、一億総活躍社会の実現やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を経済の再生や地方創生に直結するものとするための取り組みを進めることなどが示されております。
また大分県の新年度予算においても、先般策定された県の総合戦略などに基づき、人口増加対策などの地方創生推進のための予算として、20億円の特別枠を設け、編成に向けての作業が進められております。
そうした中、本市においても、国や県とより緊密に連携を図りながら、定住促進の取り組みなどを重点的に進める津久見市総合戦略を初めとする各種施策や事業の着実な推進に向けた新年度予算の編成作業とともに、これから10年間のまちづくりの指針となる新たな総合計画の策定作業などを進めているところであります。
退任に当たり、これまでの経験から、私なりに感じたことを申し上げますと、まちづくりに大切なことは、地域に愛着を持つ市民や津久見に魅力を感じる人たちがふえることであります。その人たちの力により、地域の人材や資源などを生かし、将来にわたって住み続けたい、また住んでみたいと思ってもらえる取り組みを、10年先、20年先を見据えて戦略的かつ粘り強く進めていくことが大切だと思っております。
近年、地方自治体を取り巻く環境は刻々と変化し、取り組むべき課題も複雑多岐にわたっていますが、地域が元気であるためには、できるだけ多くの方が津久見で暮らし、多くの家庭や家族を持って、みんなで地域の一員としてさまざまな行事や活動などに積極的に参加していただくことが最も大事なことだと思います。
新市長を先頭に、議員の皆様方や職員一人一人が本市の定住促進のために何ができるかを真剣に考え、市民の皆様とともに魅力あふれる津久見づくりに向けた取り組みを進めていただきますようお願い申し上げます。
今年度も残りわずかとなりました。輝かしい新年を家族皆様とともに健やかに迎えられますよう御祈念申し上げます。
終わりになりましたが、黒田議長を初め、議員の皆様方には、長年にわたり御指導、御鞭撻を賜り、まことにありがとうございました。津久見市の発展のために、引き続いての御尽力をお願い申し上げますとともに、今後ますますの御活躍を心からお祈り申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。長い間、大変お世話になりました。
(拍手)
〔市長吉本幸司君降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 蒲原副市長より発言の申し出がありますので、許可いたします。
蒲原副市長。
〔副市長蒲原学君登壇〕
○副市長(蒲原学君) 発言の機会をいただき、まことにありがとうございます。退任に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
私は、平成21年11月に津久見市に赴任して以来、教育長として2年5カ月、副市長として3年9カ月、都合6年2カ月の長きにわたり在職をさせていただきました。この間、津久見の子どもたちのための教育改革の推進や吉本市長の市政運営の補佐を私なりに努めさせていただいたところであります。今は、これらのことが津久見市民のお役に立てたことを願うばかりでございます。
議員の皆様方にはさまざまな御意見をいただき、また御理解、御協力を賜りましたこと、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。津久見市を取り巻く内外の情勢の変化は大きなものがある中で、市の役割は、津久見市民にとりましても、あるいは津久見の地域にとりましても一層重要なものになってくるものと思われます。議員の皆様方、執行部の皆様方の今後の御活躍、御健闘を御期待申し上げる次第でございます。
終わりに、津久見市の今後ますますの御繁栄と市民の皆様方の末永きお幸せをお祈り申し上げまして、私のお礼とお別れの御挨拶といたします。本当にありがとうございました。
(拍手)
〔副市長蒲原学君降壇〕
〔議長
黒田浩之議員登壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 平成27年第4回定例会の終了に際しまして、一言御挨拶申し上げます。
議員並びに執行部の皆様におかれましては、12月8日から17日間にわたり極めて熱心に御審議をいただき、本日無事に閉会の運びとなりました。大変お疲れさまでした。
さて、
今期定例会をもって市長と副市長が御勇退されることとなりました。御勇退される吉本市長、蒲原副市長に対し、議会を代表して感謝の辞を申し上げたいと思います。
吉本市長におかれましては、平成15年の市長選挙で初当選され、以来3期12年間、津久見市政発展のため、絶大なる御尽力を賜りました。御当選された当時は、長引く景気低迷や国の三位一体改革などにより地方自治体は市税収入や地方交付税が伸び悩み、非常に厳しい財政状況でありました。そうした状況の中、就任直後の平成16年には
緊急行財政改革実行計画を策定し、歳入の確保対策、事業費の見直し、総人件費の削減などを柱として、将来にわたって持続可能な財政基盤の確立に向け、市民と行政の協働のまちづくりを基本理念に確実に実行してこられました。
3期目は、市民と行政の協働による元気ある津久見市、活力あるまちづくりの実現に向けて、安心・安全なまちづくり、産業と経済の活性化、保健・福祉・医療の充実、地域づくりと人づくりの4つのテーマを掲げ、取り組みを進めてこられました。中でも、長年の懸案事項でありました小・中学校の耐震化が今年度で完成いたします。また、平成23年を観光元年と銘打ち、つくみイルカ島がオープンし、軌道に乗ってきておりますし、最近ではモイカやひゅうが丼などの食観光も定着しつつあります。今後の地方創生に対しても、地域資源を生かしたまちづくりに向けた取り組みもされてこられました。
吉本市長は、民間から就任された市長として、行政や政治に対して12年間、人には言えない苦しみや筆舌に尽くしがたい御苦労もあったことと思いますが、市政発展に御尽力賜りましたことに重ねて感謝申し上げますとともに、今後も市政発展に御協力賜りますようお願い申し上げます。
また、蒲原副市長におかれましては、平成21年11月から24年3月まで教育長の要職につかれ、その後、副市長に就任し、現在に至っておりますが、吉本市長の任期となりますあす12月25日をもって御勇退ということで、議会といたしましてもまことに残念な思いがいたします。
教育長在職中には、未来を担う子どもたちの育成のため、教育環境の充実・発展に全力で取り組んでいただきました。また、副市長としましては、行財政改革を初め、職員の意識改革や育成、議会改革への御協力など、大分県職員時代の経験を生かし、市長のサポート役として、寸暇を惜しまず、市政の発展に御尽力いただきました。
今後は、教育長、副市長としての経験をもとに、行政に携わった先輩として市政に対するアドバイスをいただければ、まことに光栄でございます。今後ともよろしくお願いいたします。
これから先も津久見市には多くの課題がありますし、時代に応じた施策の展開が必要でございます。こういうときこそ執行部と議会がさらに身を引き締め、議論を重ね、市民の期待やニーズに応えていくことが大切であり、そのことこそが吉本市長や蒲原副市長が退任されるに当たってのはなむけになるのではないかと確信しております。どうかお二人におかれましては、退職されましてもお体には十分お気をつけいただき、充実した人生を送られますことを心よりお祈り申し上げ、簡単措辞ではございますが、感謝の御挨拶とさせていただきます。
さて、本年も余すところあとわずかとなりましたが、皆様方におかれましては、御壮健で輝かしい新年を迎えられますよう心から御祈念申し上げ、閉会の挨拶といたします。
〔議長
黒田浩之議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって、平成27年第4回
津久見市議会定例会を閉会いたします。
午前10時49分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
津久見市議会議長
署名議員
署名議員...