平成29年 12月
定例会(第4回) 平成29年第4回
定例会 藤井寺市議会会議録(第4号) 平成29年12月21日(木曜日) 午前10時
開議◯議事日程(第4号) 日程第1
議案第50号
藤井寺市
家庭的保育事業等の設備及び
運営に関する基準を定める
条例の一部改正について
議案第51号
藤井寺市
特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業の
運営に関する基準を定める
条例の一部改正について
議案第54号
藤井寺市生涯
学習審議会条例の一部改正について
議案第55号
藤井寺市
放課後児童健全育成事業の設備及び
運営に関する基準を定める
条例の一部改正について
議案第58号 平成29年度
藤井寺市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について
議案第59号 平成29年度
藤井寺市
介護保険特別会計補正予算(第3号)について
議案第61号 平成29年度
藤井寺市
病院事業特別会計補正予算(第1号)について
議案第65号 平成29年度
藤井寺市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について
議案第66号 平成29年度
藤井寺市
介護保険特別会計補正予算(第4号)について
議案第68号 平成29年度
藤井寺市
病院事業特別会計補正予算(第2号)について
請願第2号
藤井寺市立第5
保育所の
機能移転に関する
請願について 日程第2
議案第49号 財産の交換、譲与、
無償貸付等に関する
条例の一部改正について
議案第52号
藤井寺市営住宅条例の一部改正について
議案第53号
藤井寺市
道路占用料条例等の一部改正について
議案第57号 平成29年度
藤井寺市
一般会計補正予算(第4号)について
議案第60号 平成29年度
藤井寺市
公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)について
議案第62号 平成29年度
藤井寺市
水道事業会計補正予算(第1号)について
議案第63号
一般職の職員の給与に関する
条例等の一部改正について
議案第64号 平成29年度
藤井寺市
一般会計補正予算(第5号)について
議案第67号 平成29年度
藤井寺市
公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)について
議案第69号 平成29年度
藤井寺市
水道事業会計補正予算(第2号)について 日程第3
特別委員会の
中間報告について◯本日の会議に付した事件 日程第1
~日程第3まで
◯出席議員(14名) 1番 木下 誇君 2番 瀬川 覚君 3番
岩口寛治君 4番
西野廣志君 5番
中路新平君 6番 岡本 光君 7番
伊藤政一君 8番
片山敬子君 9番
山本忠司君 10番 畑
謙太朗君 11番
麻野真吾君 12番 清久 功君 13番
田中光春君 14番
石田隼人君
◯地方自治法第121条の規定による
出席者 副市長
松浦信孝君 副市長
瀬野憲一君
教育長 多田 実君
危機管理監 大森克人君
総務部長 田村誠三君
政策企画部長 藤田茂行君
市民生活部長 井上昌弘君
福祉部長兼
福祉事務所長 清水哲夫君
こども・
健康部長 東野桂司君
都市整備部長 金森俊幸君
市民病院事務局長 田中健司君
水道局長 小川久人君
教育部長 山植和男君
教育部理事 阪上光浩君
選挙管理委員会事務局長併監査委員事務局長併公平委員会事務局長併固定資産評価審査委員会事務局長 和田晋司君
総務課長 森田 勉君
◯議会事務局出席者 事務局長 福田隆秀君
事務局次長 萬田栄治君
事務局チーフ 田名出隆行君
事務局主事 川崎才華君 午前10時00分 開議
○議長(
畑謙太朗君) おはようございます。 ただいまから
定例会を再開し、直ちに本日の会議を開きます。 議事に入ります前に、本日市長が体調不良のため欠席になることを
報告いたします。 また、日程に先立ち諸般の
報告をいたします。
地方自治法第180条第2項の規定に基づく
専決処分の
報告が1件ございます。ご了承願います。 それでは、これより議事に入ります。本日の
議事日程はお手元に配付のとおりでございます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。 なお、
常任委員会委員長の
付託議案審査の
報告につきましては、結果についてのみ
報告を受けることにいたします。-----------------------------------
○議長(
畑謙太朗君) まず日程第1
議案第50号、
議案第51号、
議案第54号、
議案第55号、
議案第58号、
議案第59号、
議案第61号、
議案第65号、
議案第66号及び
議案第68
号並びに
請願第2号の11
議案を
一括議題とし、11
議案の審査の結果につきまして、
委員長の
報告を求めます。 岡本
光民生文教常任委員会委員長。
◆
民生文教常任委員会委員長(
岡本光君) (登壇) 去る12月8日の定例本会議におきまして、
民生文教常任委員会に付託を受けました諸
議案について審査の結果を
報告いたします。 当
委員会は12月12日に
常任委員会を開催し、
付託議案10件及び
請願1件を慎重に審査いたしました結果、
議案第50号
藤井寺市
家庭的保育事業等の設備及び
運営に関する基準を定める
条例の一部改正について、
議案第51号
藤井寺市
特定教育・
保育施設及び
特定地域型保育事業の
運営に関する基準を定める
条例の一部改正について、
議案第54号
藤井寺市生涯
学習審議会条例の一部改正について、
議案第55号
藤井寺市
放課後児童健全育成事業の設備及び
運営に関する基準を定める
条例の一部改正について、
議案第58号 平成29年度
藤井寺市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について、
議案第59号 平成29年度
藤井寺市
介護保険特別会計補正予算(第3号)について、
議案第61号 平成29年度
藤井寺市
病院事業特別会計補正予算(第1号)について、
議案第65号 平成29年度
藤井寺市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について、
議案第66号 平成29年度
藤井寺市
介護保険特別会計補正予算(第4号)について及び
議案第68号 平成29年度
藤井寺市
病院事業特別会計補正予算(第2号)についての10
議案全てにつきまして、
全会一致をもって、いずれも原案のとおり可決することに決しました。 次に、
請願第2号
藤井寺市立第5
保育所の
機能移転に関する
請願についてにつきましては、
賛成少数をもって、不採択とすべきものと決定いたしました。 以上、
委員長報告といたします。
○議長(
畑謙太朗君)
報告が終わりました。 ただいまの
委員長の
報告に対する質疑に入ります。 質疑はございませんか。
---質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 これより、
討論・採決は1件ごとに行います。 まず、
議案第50号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第51号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第54号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第55号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第58号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第59号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第61号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第65号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第66号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第68号について
討論に入ります。
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。
本案に対する
委員長の
報告は可決であります。 よって
本案は
委員長の
報告どおり決することにご
異議ございませんか。 [「
異議なし」の声あり]
○議長(
畑謙太朗君) ご
異議なしと認めます。 よって
本案は原案のとおり可決されました。 次に、
請願第2号について
討論に入ります。
討論の通告がありますので、これを許します。 まず、瀬川
覚議員。
◆2番(
瀬川覚君) (登壇) 私は
日本共産党を代表し、
請願第2号
藤井寺市立第5
保育所の
機能移転に関する
請願について、賛成の立場から
討論します。 本
請願は、ことし8月に突如として示された第5
保育所の
移転方針をめぐって、第5
保育所の
保護者会から1,780筆の署名とともに本12月
議会に提出されたものです。ご承知のとおり、さきの9月
議会において第5
保育所を
道明寺東幼稚園を改築し、必要なら一部現
道明寺東小学校敷地内に増築する形でそこに移転し、第5
保育所及び
道明寺東幼稚園の定員それぞれ80名と70名、合わせて150名を維持すること、
保育所・
幼稚園が並立する形になることだけを前提として、今年度中にどのような建物にするのかの
基本計画を策定することが、
基本計画策定業務委託料を含む
補正予算の議決により決められました。しかしながら、両園に
お子さんを通わせてる
保護者の
皆さんにとっても、両園を地域に根差した
子育てセンターとして大切にされてきた地域の
皆さんにとっても寝耳に水の話です。第5
保育所では現在2歳児を預けてらっしゃる
保護者から、来年そして再来年ゼロ歳児を預けたいと願うであろう未来の
保護者の方々に至るまで、在園時に移転されるというのに
移転先の
運営がどうなるかも全くわからない状態です。もちろんどのような施設に移転するかもわかりません。広い
幼児園庭と
乳児園庭が
公立幼稚園の中でも狭い
道明寺東幼稚園の園庭を共有することで、これまでどおりの運用ができなくなるのではないか、ゼロ歳児のための
保育室がなくなるのではないか、身近で調理をし、
お子さんの顔一人一人がわかって、お一人お一人の日々の体調、成長に合わせてきめ細やかに提供される給食と、アットホームの中、
調理員と
保育士が一体となって行われる
保育の一環としての食育が
民間委託によって変えられてしまうのではないか。プールの日程はきちんと確保できるのか、何ひとつはっきりとした保障はありません。
道明寺東幼稚園では、4歳児を来年通わせるために応募された
保護者の方は、5歳児のときに大規模な
耐震改修があることは知らされていますが、園庭が使えない状態になるなど
幼児教育に大きな負担をかけるにもかかわらず、どんな建物にするかはこれから決めるわけですから、何のための大
規模改修か全くわからないわけです。特色ある園として打ち出されている
創作活動を行える
アトリエ教室がなくなるのではないか、
保育所の
お子さんと同じ敷地内にすることによって生じるさまざまな課題は既に
道明寺こども園で明らかになっていますが、園庭を共有することによるカリキュラム上の制約や、
保育所が午睡の時間
幼稚園児が静かにしなくてはならないなど、今までと同様の
幼児教育ができる保障はありません。それでも大
規模改修だけはあるわけです。 これでは両園に大切な
お子さんを通わせている
保護者の方々、これから通わせようとされる
保護者の方々、これまで温かく見守って両園を育ててこられた地域の方々に対して、何の
説明責任も果たせない状態ではありませんか。一体第5
保育所をどうしようというのか、
一体藤井寺市はどうなっているのか、一体
議会は何を質疑しているのか、大きな疑問と不安、怒りが起こるのも当然ではありませんか。だからこそ、短期間の間に
保護者会のみの力で、ほとんどが地域の方々だけで1,780筆もの
請願書へとなっているんです。私たちの声を聞きなさい、
子どもたちの未来を真剣に考えなさい、行き
当たりばったりで大切な大切な私たちの
子どもたちの第5
保育所を変えないでください。わけのわからない何の理念も見えない
方針に突き進むのだけはやめてください。これが本
請願に込められた
地域住民、市民の願いであり、それをいわば控え目にトーンを抑えて表現されているのが本
請願の中身ではないでしょうか。 現に本
請願においては、市の
移転方針を頭から否定しているわけではありません。
運営方針も決めずにどうして
道明寺東幼稚園の場所ありきになるのですか。
運営方針もこれからで、両園で培われてきた
保育・
幼児教育の質が保たれるか保障も何もない。これでなぜ場所だけ先に決めることができるのですかという至極当然な思いから、場所は
道明寺東幼稚園ありきで突き進まないでください、少し落ちついて考え直す余地を与えてくださいということを求めているだけではありませんか。 ですから、本
請願は
移転方針そのものの賛否を超えて、あるいはもっと
保育所・
幼稚園の
あり方はどうすべきか、
こども園に賛成か反対かという考えの違いを超えて、私
たち議会が耳を傾けなければならないものであり、市民の声を市政に反映させることをどれだけ大切に考えているかが問われているという点でも賛成せざるを得ない内容の
請願であると考えます。ましてや9月
議会以降、決算及びこの12月
議会においての質疑などを通じて明らかにされたことを考えれば、立場の違いを超えて、この
請願の中身はますます真剣に考慮せざるを得ない中身となっていると言わなければなりません。 第1に、2015年9月に第5
保育所の
耐震設計に取りかかりながら、2年にわたって結論を先延ばしにしてきた責任は市民にありません。市と
議会にあります。
耐震化を急ぐこと、
待機児童解消の観点から第5
保育所の定員80人の確保が必要であることは市も
議会も認めていることであり、そのことを前提に本
請願は提出されています。
耐震化を急ぐということが
場所限定で一考の余地もなく移転を進めなければならない正当な理由にはなりませんし、本
請願に賛成できない理由にもなり得ません。 第2に、移転の前提となる現地での建てかえ不可という判断は、単なる
政策判断であり、少なくとも昨年11月の時点で、第5
保育所の
耐震化の
方針について、
議会の相談もしくは
報告があれば、もっと早期に本当に
現地建てかえができないのか真剣な検討が可能であったということです。現在に至るまで、
現地建てかえの
可能性について真剣な検討は一切されていません。にもかかわらず、市はこの12月
議会で検討しない立場だけは明確に表明されました。この間の経緯を考えても全く無責任だと言わなければなりません。なお、
史跡指定についていうなら、
古市古墳群保存管理計画案の
策定自体、
市民合意と
情報開示という観点でいうなら、
議会にすらまだ何の
中間報告もされていない段階にすぎないと言わなければなりません。 第3に、
移転場所の
方針決定に際し、一方で
公共施設等総合管理計画における
原則新築は行わないという
方針のみを優先し、
保育の質、
幼児教育の質を全く考慮に入れていませんでした。そもそも仮園舎をつくっての
耐震化もしくは
現地建てかえも一度は検討した経緯を考えれば、第5
保育所が
待機児童解消には必要だという根本の理由は変わらないわけですから、移転に際しても新築を真剣に考慮に入れるべきです。原則は原則であって、
公共施設等総合管理計画も
市民サービスを充実させることをうたっている以上、必要な施設は建て直す必要があるわけです。そのことを否定した計画ではないわけです。 また、複合化するにしても、
幼稚園となれば
道明寺こども園の
運営について、当時1年以上たった中でも課題が山積しており、その解決のため検討中であったこと、
道明寺こども園は
こども園をすることを前提に建てられた建物が建てられたにもかかわらず、実際に始まって初めて直面する課題に常に追われてきたことなど、考慮せざるを得ないはずです。
幼稚園の立場で考えても同じです。
移転先とした
道明寺東幼稚園について、
教育長及び
学校教育課は
移転先の
方針を決める過程の議論の中に参加されていましたが、
教育委員会会議には何の相談も
報告もされていませんでした。9月22日の
教育委員会会議で
事後報告をされたとき、
教育委員の先生から
幼稚園運営や
幼稚園の
保育内容への影響はどうなるのか、少なくとも従来どおりの
運営ができるのか、園庭が狭くなると思うが、質の高い
幼児教育の確保ができるのか、
クラス編成はどうするのか、
幼稚園と
保育所それぞれ異なる
運営で質の高い教育・
保育は保障できるのかと次々に出される質問に、全てこれから検討するという答弁を
市長部局、
事務局が行う中、最後には
運営体制が決まらない中で
施設設備の
あり方が決まるのかと疑問を呈されるありさまです。
市長部局の協議の場として、
教育総合会議の開催が要求され、
全員一致で開催が決められたのも当然のことです。この
移転場所方針決定過程を見ても、
教育委員会軽視であるとともに、全くの
保育所・
幼稚園の
現場軽視だったと言わなければなりません。 本
請願でも
運営方針も決めずに
施設要件もわからずに、なぜ場所だけ決められるのかという至極当然の疑問が示されています。ですから、
基本計画策定に当たって考え直す余地を与えるべきだという本
請願の指摘は、いわばどの立場に立っていても考慮せざるを得ない問題ではないでしょうか。 最後に、これ以上行き
当たりばったりの
方針変換で、
子どもたちや
保護者の方々、地域の方々、
藤井寺市民に迷惑をかけるわけにはいかないという点です。例えば、一方で
幼稚園の
応募人数が来年度10人に満たない園が複数でる中で、
幼稚園の
あり方について、もっといえば
統廃合について、今年度中に一定の
方針を出すべきだという指摘に対して、
公共施設再編基本計画で位置づけられた
保育所・
幼稚園の
あり方検討部会で、今年度中に結論を出すという
議会答弁があったわけです。私どもは理念なき
幼稚園統廃合には反対ですし、本
請願の賛否それ自体はこの問題の賛否と直接リンクするものではありません。しかし一方で、
幼稚園の
統廃合を求めながら、一方では70名定員の
幼稚園を残す
基本計画だけは何が何でも進めるべきだというのは、それ自体矛盾しているのではないでしょうか。移転の
基本計画は、
保育所・
幼稚園の定員を維持することとしています。優先されるべきは、
保育・
幼児教育の内容でしょうか、それとも定員でしょうか。 また一方で、学区によって公立で受けられる
幼児教育の中身が異なるという問題。全体
構想抜きに、行き
当たりばったりで一応で
こども園化を始め、そして今回何の明確な理念も
運営方針もないまま、結果として
こども園化してしまおうとしている。こうした市の
姿勢そのものに対する批判もあるわけです。これは
幼保一体化に賛成でも反対でも誰もが疑問に思うことではないでしょうか。ましてやあの狭い敷地内に、仮に
道明寺東小学校に一部増築したとしても、定員80名、70名の
保育所と
幼稚園が同居する
こども園がまともに
運営できると考えられるでしょうか。 明確にしておきたいことは、本
請願が
幼稚園を犠牲にしてでも
保育所を守ろうというものでは決してありません。と同時に、
こども園そのものに反対する中身のものでもないということです。第5
保育所にとっても
道明寺東幼稚園にとっても、9月
議会で承認された
前提条件のもとでは悪い結果しか生まれないという強い懸念は最後まで払拭されていないと考えます。いまだに検討中という中身が多過ぎます。今後
保育所と
幼稚園の
あり方検討部会の
結論いかんでは、策定される
移転基本計画の
前提条件を変える
可能性があることも市の
議会答弁から伺えるわけです。 以上のことから総合的に考えれば、定員80名と70名を維持し、
保育所と
幼稚園を並立させて、あの狭い敷地に押し込むことだけを前提に突き進むべきではないという考えにさえ賛同していただける方であるならば、
こども園に賛成でも、
混合クラスに賛成でも、極端に言えば
民間給食委託に賛成でも、
幼稚園の
統廃合に賛成でも、本
請願そのものには賛同できるし、すべきだと思います。でなければ、
議会は
議会の権限で調査、質疑、議決さえすればよく、市民はそれに従えばよい、市民の声は聞く必要すらないといった傲慢な態度だと批判されても仕方がないでしょう。そうした誤ったメッセージを
議会が発するべきではありません。少なくとも賛成されないのであれば、されない理由を表明されるべきです。 第5
保育所の
耐震化を後手に回らせ放置している責任は、
議会にもあります。
保育所・
幼稚園の
あり方についての市の一貫性のなさを許してきた責任は
議会にあっても
子どもたちにはありません。そのしわ寄せを今の
子どもたちにも未来の
子どもたちにもこれ以上押しつけるわけにはいかないということに異論はないと思っています。1,780筆という署名の重みを決して軽んじるべきではないということを最後に強く申し述べ、賛成
討論といたします。
○議長(
畑謙太朗君) 次に、
西野廣志議員。
◆4番(
西野廣志君) (登壇) 私は
藤井寺市立第5
保育所の
機能移転に関する
請願について
討論を行います。 本市の子育て支援についての施策においては、
幼稚園・
保育所に総合的な観点から見て、第7
保育所の民営化に始まり、
道明寺こども園、そして今回問題になっております第5
保育所の移転問題、これらが長期的また一貫性のある子育て支援の方策になっておらず、その場限りの施策として打ち出されてきました。ふじみ緑地の購入後も一貫性のある幼保の検討がなされず、幼保の
統廃合がなかなか進展できませんでした。そのうち
耐震化や建てかえ問題が発生し進めてこられましたが、少子化が問題になっていても子育てについて本当に一貫性のない状態で進められてきました。
藤井寺市の
幼稚園児の数は、平成11年723名、平成22年には458名、本年314名です。来年度は270人に予想されております。平成20年6月
定例会において、幼保一元化等、そしてまた
保育所の民営化など、財政の問題と5歳児未満の幼児をどうして今後
藤井寺市が見ていくのかという問題について、府に対して市としての考え方を明示しながら、ふじみ町の土地利用について幼保一元化に伴う土地利用と、産婦人科、小児科の用地提供についてのお考えを質したときには、ふじみ町の創設された約8,000平方メートルの用地については、以前より社会福祉法人等の公益事業の施設用地として利用される計画であれば、民間開発事業者よりも優先的に土地利用を考える。市域の狭い本市におきましても、この土地は貴重な都市空間であり、活用次第では地域の発展に大きく寄与するものと考えておると。急激な都市化の進展とともに整備されました公共施設は、今老朽化が進行しており、また医療制度改革による医師不足により、地域医療の
あり方が社会問題に発展いたしておりますことから、設置事業者は誰であっても、土地利用は地域の発展と振興につながるのではないかと思うと。不意打ちで当時の知事の
方針で、歳入を確保する点で府有財産の売却の上積みとして、府営住宅の建てかえにより処分が可能となった用地等の売却を促進すると。本市の厳しい財政状況の中で、大阪府に対しこの地域における市の政策を明らかにし、それを達成するために諸条件をお示しするまでには至っていない。府に理解いただく上でのハードルが若干高くなってきたものと認識をしているところです。本市におきましても、不意打ちとはいえ貴重な公共用地でございますので、大阪府の意向や土地の処分に関します情報収集を行いながら、地域の振興発展につながるようご提案の件も含めて要望するなど、適切な対応をとってまいりたいと考えております。これは平成20年3月の答弁です。 平成20年9月、
保育所問題で今後の施設整備の問題点についてでは、本市の
保育所は公設が7カ所、一番古い建物では昭和38年築の第2
保育所で、次に昭和40年代の施設です。これらの施設について老朽化に伴う建てかえの問題や耐震の問題があり、
幼稚園においても同じことがいえます。幼保一元化や
保育所の民営化などを検討する中で、財政の問題と建てかえの問題において、現地での建てかえやその期間の
保育児の収容が不可能となり、別の場所での建てかえなど計画的に進めていかなければならない。
保育事業に支障を来すとの問いに対しては、第3
保育所は昭和46年、第4
保育所は昭和46年に開所、第5
保育所は昭和49年、第6
保育所は昭和52年の開所となっております。そして
保育所の整備計画については、現在のところ具体的な年次整備計画等は策定しておりませんが、子どもの安全にかかわる場合、施設の維持に関する緊急性がある場合につきましては優先的に整備・改修を行うなど、常に万全の注意を払いながら、
保育所の施設の良好な維持管理に努めてまいりますと。このときも維持保全だけの答弁でありました。
保育所の施設整備の問題点を実際どのように考えているのかの問いについても、計画自体には今のところ至っておりません。悪い箇所につきましては連絡があり次第そのような形で修繕を行っているというような状況です。これは20年9月の答弁です。維持保全だけの答弁になっておりました。 施設を建てたら30年、40年以降では老朽化するのは
当たり前で、だから計画性というものが必要なのであります。
藤井寺で財政的にいえば、1カ所を民営化することによって4,000万円ほどの効果があると、これは第7
保育所の民営化のときに言われておりました。それだったら施設整備の計画を持ちながら、やはり2カ所、3カ所そういうものを進めていく計画、今の第2
保育所についてもかなり古い建物であります。第3
保育所も手狭で古くなっている。近くには市立駐車場もある。そんな中で、今後の整備をどうしていくのかという大きな問題であり、早急に
保育所の今後の計画を指摘しましたが、進展がありませんでした。 平成21年3月、市立
保育所の民営化も視野に入れた効率的な
運営の
あり方を検討する
藤井寺市立保育所の
あり方検討
委員会においても、市立
保育所と民間
保育所とのバランスを考慮した上で、一部の
保育所の民営化の推進を提言するとしておりますと。今日まで民営化について、民営化方式等検討
委員会、庁内検討
委員会など、種々の民営化について検討結果を踏まえ民営化を推進する。市役所活性化については、
藤井寺改革創造チームから
子どもたちを力強く豊かに育てることを目的とした幼保一元化、小中一貫教育の実現に向けた提案などを受けました。具体化すべきと判断したものについては予算化をし、時期の問題や具体化への検討など、時間を要するものもございますが、幼保一元化につきましては平成20年6月現在、二重の行政の批判を受け、共同推進本部を設置されたところです。これは早い時期に
保育所の今後の計画を立てるよう要望したものに対しての答弁でありました。その時点において、しばらくは国の動向を見ながら本市にふさわしい幼保一元化を検討したいと考えています。今後就学前児童につきましては、
保育に対する要望、地域にかかわる子育ての要望、就労にかかわる要望、健康、保健、安全にかかわる要望など、他の部局との調整や相互協力により、要望に応えられるよう努めてまいりますが、さらに
地域住民との連携も深めながら子育て支援に努めてまいりたいと考えていると答弁をされておりました。今回の問題でも、
地域住民と本当に連携がとれているのかと疑問があります。 平成21年6月
定例会においては、子育ての大事な拠点、
保育所と
幼稚園について整備計画をつくるよう要望していましたが、
幼稚園と
保育所の5歳児以下は、分散して15カ所で見ているわけで、
保育所、
幼稚園の建てかえ問題が出てくるのであれば、今からそういう計画の中でまとめ、幼保一元化じゃないが、
保育所の中に教育的な問題のある
幼稚園機能を複合させれば、まとめてそういう問題も解消していく。整備計画についても耐震診断できた後、早急に計画を練ってその計画を市民に対して公表すると。 次に平成22年3月には、集中改革プランにおいて、建て売り部分に対する削減効果に象徴されているように、幼保一元化もさることながら、施設の統合・廃止、そして新規事業なども視野に入れた各部横断的な改革に着手し、みんなで知恵を出し合ってこの難局を乗り切らなければならないと思います。そして幼保相互の関係については、我が国における出生数の低下による少子化の問題は、国における政策もさることながら、地方自治体においても国の政策を待っていては後手に回る状況を生み出すのではないかと危惧するところであると。本市の行動の遅さといいますか国の動向を見て考えますということが、時代に取り残されていくような感じを受けます。本市においては
幼稚園・
保育所の連携が薄いように思い、施設の設置判断は各地方自治体に委ねられており、設置も廃止も地方自治体の判断だと思います。これがみずから考えることだと思いますと意見を述べました。
保育所入所者の推移でございますが、定員が平成11年、公立
保育所、民間
幼稚園の合計でございますがという答弁で、平成11年は760名、そして平成15年が930名、平成15年以降は定員930名に対して、平均では960人入所しておりますという弾力化を図った入所数でございましたと答弁がありました。これは平成22年3月
議会での答弁であります。 また一方、野中の分園について併合の考え方をという検討をされておるような経緯はあるのかとの問いについては、野中分園の人数で、住基のほうで来年度の予測といたしましては、この人数からやや増加するというふうに認識しております。統合とかいう同じようにするという考え方につきましては、
教育委員会といたしまして、今後のことも含めて現在検討はしておりますが、まだ詳しくその辺を決定するというふうな段階に至っておりません。このときも翌年は1名ふえただけです。 平成22年12月
定例会の質問で、
道明寺東幼稚園と道明寺南
幼稚園の統合についての質問に対する答弁では、
子どもたちが小学校へスムーズに移行できるというこういう大きな強みを持っている。
教育委員会といたしましても小学校における児童の減少に伴い、単学級が常態化するというふうなことの事態が生じたならば、これは小学校の議論と同様、
幼稚園につきましてもその辺のことを十分に議論しなければならないかなというふうに思っていると。
幼稚園については、あくまでも教育の基礎を培う重要な役割を担っているいわゆる学校であるとの認識の中で、さらなる教育環境の整備充実に努めていきたいというふうに考えていると述べられていました。 平成23年3月
定例会において、学校の
統廃合、幼保一元化につきましては、平成20年3月に作成いたしました財政健全化プログラムの19の未検討の実施項目のそれぞれでございますと。特に学校の
統廃合の検討状況については通学範囲も考慮し、学校規模の適正化により義務教育水準の向上を図り、また
子どもたちによい教育環境を提供することを学校
統廃合に当たっての基本となる考え方として、
統廃合の前段として平成21年12月に立ち上げられました
藤井寺市立学校園少子化調査研究会において、少子化が小中学校に及ぼす影響の調査、研究結果から利点や課題が整理され、課題やデメリットを補うような取り組みなど、さらにその問題解決に向けての検討がされている状況であると。 また幼保一元化、あるいは
幼保一体化の問題については、それぞれの設置目的や所管省庁の違いがあり、現在新たな制度設計を初めとする幼保の連携を進めるため、国の動向を踏まえ市では子育て支援課、
学校教育課、教育総務課の関係課におきまして、幼保一元化庁内連絡会を設置し、情報の共有化や課題の整理を行っていると。ここではその健全化に向けました個々の取り組みの具体的な進捗状況を申し上げることはいたしませんが、これらの検討項目の検討状況につきましては今後も引き続いて検討し、適宜市民や市
議会の
皆さん方に進捗状況を
報告し、ご意見をいただいてまいりたいと思いますと答弁をされております。今回の件は急に決まって進められています。 平成23年9月
定例会においては、
保育所の各施設の今後についての答弁では、市立
保育所につきましては昭和30年代から50年代初めに女性の社会進出に合わせて開所されており、老朽化により建てかえた第1
保育所を除き、他の
保育所は開所後かなりの年数が経過しております。施設の老朽化に伴い、周辺等の整備につきまして緊急性の高い箇所から予算の範囲内で修繕により対応しているのが現状ですと。市立
保育所の施設整備計画につきましては現在作成しておりませんが、平成22年度において、
藤井寺市
保育所施設整備計画庁内連絡会を立ち上げ、施設整備計画策定に向け、計画に関する問題点や必要な事項の整備などを検討してきたところで、平成23年8月29日、
藤井寺市立幼稚園・
保育所の
あり方庁内検討
委員会が新たに設置され、施設整備計画の策定についてをこの
委員会へ引き継ぎ、さらに検討してまいりますと。今後この検討
委員会の中で待機児童の解消を図りながら、
幼保一体化を進めるに
当たりまして、本市にふさわしい施設の形態、規模、配置につきまして検討してまいりたいと考えていると。これも検討ばかりで決定がされておりません。 平成23年12月、子育てしやすい安心したまちづくりということで、
幼稚園設備、学校設備の問題、
幼保一体化の問題などそういう問題がやはりおくれていると指摘いたしました。次に私は
教育委員会を、社会を構成している一つの機関であると認識しており、現在の少子化や施設の老朽化などを考えると、幼保の一体化や学校の
統廃合などを早急に検討を進めるべきではないか。
統廃合については1クラスが20人台のクラスもたくさんありますと。私は
教育委員会がもっと積極的に考えていただきたい。統廃についても
幼保一体化についても、これは
教育委員会にも強く要望しておきますと要望をいたしました。 平成24年6月
定例会、
幼稚園の園児数の問題についてどのように認識をされているのかお尋ねをいたしました。平成25年度におきましては、現3歳児が本市の
幼稚園へ就園する人数は、前年度の就園率から求めますと約20名程度逆にふえるという見込みでございますと答弁があり、そのとき現在のゼロ歳児から3歳児の人口から就園実績を見ますと、ほぼ現在の園児数で推移するものというふうに考えておると。このように、各園とも
地域住民とも触れ合い、地域に密着した存在となって、1人でも多くの
子どもたちに就園してもらえるような取り組みを現在推進しているところでありますと。今後も
幼児教育の充実をする取り組みとともに、
幼保一体化の動向も見据えながら、今後3歳児
保育等の調査研究も行ってまいりたいというように考えておると答えておられました。平成26年度375人となり、このときの答弁から考えて、前年より44人減となっておりました。 以上を述べ、本市の子育て施策の無計画なところが長年続いています。これを質すことができないことが残念でなりません。本市の全体像をこれから先の就学前児童の
保育教育の絵が見えてこないのが現状です。今回の
請願に対しては、
請願項目にあるような問題だけではとどまらず、市の今後の施策に大変問題があり、就学前児童の施設整備については市全体の計画を出さないとだめで、今回のように第3
保育所と第4
保育所のほうが古い建物であるのに、第5
保育所の
機能移転について突然計画を出すような問題が放置できないと思い、市長の施策について市民全体に説明できるような施策展開を
議会が指摘しなければ、今後も施設整備に関し同じような問題が出てきます。そのためにも、議員としては今回提出された
請願については、
請願項目にあるような問題だけで賛成をしかねます。よって、
藤井寺市立第5
保育所の
機能移転に関する
請願の反対
討論とします。
○議長(
畑謙太朗君) 他に
討論はございませんか。
---討論なしと認めます。 よって
討論を終結いたします。 これより採決を行います。 本
請願に対する
委員長の
報告は不採択とすべきものでありますので、本
請願について採決を行います。 本
請願を採択することに賛成の議員の起立を求めます。 [起立少数]
○議長(
畑謙太朗君) 起立少数と認めます。 よって本
請願は不採択とすることに決しました。-----------------------------------