令和 元年 12月 定例会 令和元年
和歌山市議会12月
定例会会議録 第6号 令和元年12月10日(火曜日
) -----------------------------議事日程第6
号令和元年12月10日(火)午前10時開議第1
会議録署名議員の指名第2 一般質問第3 議案第1号から同第23号まで
-----------------------------会議に付した事件日程第1
会議録署名議員の指名日程第2 一般質問(山本宏一君、
遠藤富士雄君)日程第3 議案第1号から同第23号まで
-----------------------------出席議員(38名) 1番 井本有一君 2番
中村朝人君 3番 赤松良寛君 4番
浜田真輔君 5番 堀 良子君 6番 西風章世君 7番 山中敏生君 8番 川端康史君 9番 永野裕久君 10番
中庄谷孝次郎君 11番
山野麻衣子君 12番 中村元彦君 13番 中谷謙二君 14番 丹羽直子君 15番 森下佐知子君 16番 坂口多美子君 17番 吉本昌純君 18番 園内浩樹君 19番 中塚 隆君 20番 薮 浩昭君 21番 山本忠相君 22番 芝本和己君 23番 戸田正人君 24番 松井紀博君 25番 井上直樹君 26番 古川祐典君 27番 姫田高宏君 28番 南畑幸代君 29番
尾崎方哉君 30番 奥山昭博君 31番 中尾友紀君 32番 松本哲郎君 33番 寒川 篤君 34番 北野 均君 35番 佐伯誠章君 36番 山本宏一君 37番
宇治田清治君 38番
遠藤富士雄君
---------------説明のため出席した者の職氏名 市長 尾花正啓君 副市長 森井 均君 副市長 小林弘史君
市長公室長 犬塚康司君 総務局長 前 寿広君
危機管理局長 岡崎州宏君 財政局長 川嶋正起君
市民環境局長 和田年晃君 健康局長 佐伯正季君 福祉局長 宮崎 久君
産業交流局長 榊原佳寿君
都市建設局長 森 泰之君
会計管理者 山下勝則君 教育長 富松 淳君 教育局長 津守和宏君 消防局長 山下直樹君
公営企業管理者 瀬崎典男君 企業局長 白井光典君
選挙管理委員会委員長 川端正展君
代表監査委員 森田昌伸君
人事委員会委員長 水野八朗君
---------------出席事務局職員 事務局長 中野光進 事務局副局長 中西 太
議事調査課副課長 志賀政廣 議事班長 森本剛史 企画員 竹下裕威 事務主査 國定正幹 事務主任 平岡直樹 事務主任 中本庸介 事務副主任 中西真央 事務副主任
繁田敦紀 --------------- 午前10時00分開議
○議長(井上直樹君) ただいまから本日の会議を開きます。
---------------
△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(井上直樹君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において
宇治田清治君 中尾友紀君 松井紀博君 以上3人の諸君を指名します。
---------------
△日程第2 一般質問
○議長(井上直樹君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 山本宏一君。--36番。 〔36番山本宏一君登壇〕(拍手)
◆36番(山本宏一君) おはようございます。 もう何十回かここへ立つたびにやっぱり緊張するかな、緊張してへんかもわからんし。私にとっても、令和元年初めての一般質問になります。 朝からトイレの話で恐縮ですけど、私は
多目的トイレがあれば、
多目的トイレを利用するようにしています。
多目的トイレに
オストメイト対応とかいろいろ言うてきたんで、それがあれば
大概多目的トイレへ入るようにしてるんですけども、10月でしたか、県文で高校の創立140周年記念行事がございまして、初めて県文の
多目的トイレを利用したんですけど、県文の
多目的トイレは
女子トイレの中にあるんです。中です。前でも横でもございません。中にあるんです。 用を済ませて出てきますと、ちょうど利用しようと
女子トイレに入ってきた女性と鉢合わせになったんです。その時点で大きな声で「きゃあ」と言われました。幸いなことに、ふだんからこの
ヘルプマークを体に身につけてますんで、それを見せますと、妙に納得いただきまして事なきを得たわけですが、もう少しで議員生命を絶たれるところだったと思います。
多目的トイレといえば、
東部コミセンの
多目的トイレには正直参りました。大体4畳半か4畳ぐらいの広さのところに、ぽつんと洋式便器が1個あるだけなんです。
オストメイト対応どころか、かばんとか荷物を置く棚さえありませんし、ここの
多目的トイレの目的は何だろう。他の目的とは、ほかに使いようがあるのかなとしばし座って考えていましたが、結論は出ませんでした。これじゃ、
多目的トイレではなくて、「ただっ広い」トイレと改名すべきと思った次第です。 前置きが長くなりましたけども、議長のお許しをいただきましたので、おおむねですけども、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 第1問ですけども、組織改正について伺います。 4年前の平成27年、折しもこの12月議会で幾つかの実例を挙げながら、
縦割り行政の弊害をなくすためにも、スポーツと文化を市長部局の一つとして集約してはいかがかと提言してから、3年後ですけども、平成30年4月から
産業交流局文化スポーツ部として発足しました。それ以来1年8カ月、もうすぐ丸2年になります。 お尋ねします。この組織改正による効果はいかがですか。もちろん道半ば、わずか2年足らず、されど2年ですから、観光との連携はできていますか、あるいは他の市長部局との連携はいかがですか、お答えください。 2つ目の質問です。
おもてなしについて伺います。今の組織改正の質問と密接に関連しますから、分けて質問するのもどうかと思いましたけども、再質問で合体、合流します。 さて私は、
おもてなしは
イコールリピート、リピートの初めは
おもてなしにかかっていると思っています。 私は、時折、自家用車ではなくて日常的にタクシーを利用することがあります。タクシーの乗務員さんからいろいろなお話を聞かせていただくためです。近くの行き先を言いますと、ちぇっと舌打ちされて不快な思いをしたこともありますけども、私の友達なんかが、
JR和歌山駅に着いてから、この市役所へ来るまでにタクシーを利用しようとしたら怒られたそうです。わしらどれだけここで待ってたと思ってんのやと叱られたそうなんですけども、とはいえ、多くの乗務員さんは饒舌で、真面目で、いろんな話をしてくれます。昨今は、御自身のお仕事とも直接関係するかなと、ひょっとしたら景気よくなるんかなと思ってはるんかもしれませんけども、IRの話題が多く乗務員さんから聞かれます。
おもてなしの1番バッターでもあるタクシーの乗務員さんから聞く
おもてなし関連のお話では、ホテルや旅館のお話で、ある、名前は伏せますけども、
有名ビジネスホテルで1泊2万円請求、ぼられたお話とか、金土と連泊したとき、これも旅館の名前は伏せますけども、土曜日の夕食が金曜日と全く同じで、きのうの残りもん食わされてんのかと怒ったお客さん、二度と和歌山には来ないとお叱りを受けたことがあるそうです。これでは、リピートなんかするわけございません。 市長は
おもてなしをどのように考えておられますか、お答えください。 第1問の3つ目は、逆
ヘルプマークについて伺います。 先週の12月3日から、火曜日ですね、きのうの9日まで
障害者週間でした。
障害者週間初日の3日の日に、和歌山くろしおライオンズクラブの皆さんが毎年行ってくれています
ヘルプマークの周知活動に私も参加させていただきました。
障害者支援課の皆さんにもお手伝いいただいています。 うれしかったのは、ことしは特に若い人の反応がよくて、午前7時半にスタートした周知活動は、午前8時過ぎ、ほぼ半時間で予定の約1,000枚の
リーフレットと
ポケットティッシュを配布し終わりました。
ポケットティッシュだけでしたら渡しやすいんですけども、
リーフレットというかパンフも一緒ですから、A4判なんですよ。普通そういうのをとりたがりません。もうかさばるし、いちいちかばんに入れにゃならんし、その割には、最近では一番早いスピードで配布し終わりました。 バス待ちの人の中にも、
ヘルプマークを身につけてらっしゃる方もちらほら見受けました。少しずつ、ほんの少しずつではありますけども、認知度が上がってきているのかなと思いました。 さて、逆
ヘルプマークです。これ、皆さんの机の上に資料として配付させていただいているものの、左側の緑色が逆
ヘルプマークです。これは、難病を持つお兄さんの妹さん、静岡市の小学校6年生ですけども、昨年考案して本年9月の静岡県議会で取り上げられ、静岡県が前向きに検討すると答弁されたマークです。その意味は、
ヘルプマークが「どなたか手伝ってください」だとしますと、逆
ヘルプマークは「はい、私お手伝いできますよ」といった意味です。 10月にSNSでこのマークを知って、
ヘルプマークの認知度を上げるためにもすばらしいことだと思ったのですけども、
ヘルプマークの著作権を持つ東京都に静岡県が打診したところ、都はデザインの変更を認めないと返答し、今も緑の逆
ヘルプマークは作成に至っておりません。 市長、同じ首長として、それは知事と市長の違いはありますけども、来年
パラリンピックを主催するこの東京都の対応をどう思いますか、感じるところをお聞かせください。 以上で第1問といたします。(拍手)
○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔
市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) おはようございます。 36番
山本宏一議員の一般質問にお答えします。 まず、
おもてなしについて、
おもてなしイコールリピートだと思っているが、市長は
おもてなしをどのように考えるかとの御質問でございます。 ことしは、
ねんりんピック紀の国わかやま2019の開催や、約4,000人規模の
大型クルーズ船、ダイヤモンド・プリンセスの初入港など、多くの来訪者を迎える年でもありました。 そこで4月に、担当部局だけでなく来訪者への
おもてなしを全庁的に取り組む体制、和歌山市
おもてなし検討協議会を設置するとともに、会場内外での
おもてなしの向上、タクシーの
マナー向上など、さらなる
おもてなしの充実を図り、より多くの
リピーターをつくっていくための取り組みを行ってまいりました。
おもてなしは、
リピーターになってもらうための大切な要素であり、また、多くの和歌山市ファンをつくることで、口コミやSNS等による複層的なPRにもつながり、来訪者の増加が期待できます。 私たちが誇れる歴史や文化、すばらしい食べ物や風景など、これからもその磨き上げを積極的に進めるとともに、また和歌山市へ来たい、和歌山市へ一度行ってみたいと思っていただけるよう、これからも来訪者の
おもてなしの充実と向上を図ってまいります。 次に、逆
ヘルプマークについて、同じ首長として、来年
パラリンピックを主催するこの東京都の対応をどう思うか、感じるところはどうかとの御質問でございます。
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、外見からわからなくても援助や配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくするよう作成したマークです。 本市では、平成28年7月から
ヘルプマークの配布を開始するとともに、平成29年度から障害の正しい理解、啓発を目的とした
ポスターコンクール等を実施し、普及啓発に努めております。 静岡県が検討されている逆
ヘルプマークは、難病を持つ家族のために小学校6年生の少女が発案したものであり、優しさがあふれる発想になっておりますが、それに対する東京都の対応が、詳細がわからないため理解できません。 本市においても、今回の件を踏まえつつ、さらなる
ヘルプマークの普及啓発及び逆
ヘルプマークのあり方や活用について考えていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(井上直樹君)
榊原産業交流局長。 〔
産業交流局長榊原佳寿君登壇〕
◎
産業交流局長(榊原佳寿君) 36番
山本宏一議員の一般質問にお答えします。 組織改正について、スポーツと文化を市長部局の一つとして集約し、
産業交流局文化スポーツ部とした組織改正による効果はいかがか、観光やほかの市長部局との連携はできているかとの御質問です。
スポーツ振興課と
文化振興課が市長部局の組織となったことで、スポーツ及び文化施策において、局の内外を問わず、さまざまな連携が実現できております。 具体的には、観光面の連携としては、
和歌浦ベイマラソンwithジャズや、
ねんりんピック紀の国わかやま2019のように、全国各地から多くの参加者が訪れる機会では、
和歌山城天守閣や博物館などの無料入場や
観光土産品センターの割引などを実施することで、文化施設や
観光スポットに立ち寄ってもらうなど経済効果を高める取り組みを行い、
食祭WAKAYAMA2019では2021年開催予定の
国民文化祭をPRするとともに、
紀州徳川家の第19代
当主徳川宜子さんをお招きして、午前は復元された
徳川献上料理の試食、午後は博物館での
記念講演会を開催するなど、まちなかの回遊性の向上を図る取り組みも行いました。 また、ほかの市長部局との連携としては、障害者が健常者と同様にスポーツに親しめるよう、障害者の
スポーツ参加につながる取り組みを継続的に実施することを目的とした
障害者スポーツ推進事業を
障害者支援課と共同で取り組んでおります。 さらに、日本遺産に認定された和歌の浦では、和歌山市
歴史的風致維持向上計画を活用し、文化遺産を生かしたまちづくりに
都市再生課とともに取り組んでおり、夜間観光を促進するための不老橋や多宝塔のライトアップなど、文化財を観光資源として活用する取り組みと相乗効果を発揮するよう進めております。 このように、組織改正されたことにより、観光課や
和歌山城整備企画課と指揮系統が統括され、情報共有が迅速に図られるとともに、相互に情報を発信することで周知効果を高めるなど、特に観光面における連携が強化されているほか、他部局と横断的に事業を実施することで、より効率的、効果的に業務を進められていると考えています。 以上でございます。
○議長(井上直樹君) 36番。 〔36番山本宏一君登壇〕(拍手)
◆36番(山本宏一君) それぞれ御答弁いただきましたんで、組織改正についてと
おもてなしについて、まず再質問させていただきます。 本市の人口は、国勢調査的には、昭和60年の40万1,352人をピークに、平成2年だけ200~300人ふえたんかな、平成2年といえばそれこそバブルの絶頂期でした。翌年の平成3年4月1日からバブルが崩壊しましたわけなんで、そのバブルの絶頂期のときの人口、その平成2年のときにちょっとふえたんですけど、それ以来はずっと右肩下がり、減少の一途です。
マンパワーの減少は、都市の活力をそいでいきます。かといって、一人和歌山市だけが人口をふやす方向に行けるかといえば、それはまず不可能です。47ある県都の中には、富山市や金沢市のように、県の人口は減少しても県都が防波堤の役割を果たすかのように人口をふやしている都市もあるにはありますが、残念ながら県都和歌山市は、県全体の減少率に近い数値で減少、防波堤の役割は果たし得ていません。 人口減少のスピードを鈍化させるための施策が企業誘致であり、大学誘致、あるいは
子育て支援、
子育て環境の整備等々であることは承知しています。私が唱え続けていますバリアフリーもその一環のつもりです。 大学誘致に関しては、和歌山大学に農学部をの動きがあります。全国で
農業系高等教育研究機関がない県は、埼玉、富山、大分、和歌山、この4つだけです。次
年度持ち越しの宿題もありますけども、市長、年明け早々にも農学部設置に向けて動き出すやに聞いております。その際には、ぜひ市も積極的に協力をいただきたいと思います。これは、もう要望しておきます。 一方で、昼間の人口をふやすことも
マンパワー維持には絶対必要です。そのために観光に力を入れてきたのも承知しています。議会の
全国大会誘致議連も同じ目的だと思います。 本市は、縄文から現在まで、観光資源は全国47県都の中でも断トツのトップと思っています。また、スポーツでもレスリングの湯元兄弟や体操の田中兄弟のように、多くのメダリストやアスリートを輩出しているのも
皆さん御存じのとおりです。サッカーに関しては、アルテリーヴォがここ3年ぐらいかな、残念ながら低迷ですが、3位以内にはずっと入ってるんですけども、JFL、J3、J2、J1の手前の関西1部リーグから、今のところまだ上へ上がれていませんけども。 また、
観光そのものとは違いますけども、本市の観光大使のHYDEさんが、過日、御自身の
ライブ会場で、幕張メッセであったそうなんですけども、本市の物産展を開いてくれたそうです。もう感謝以外に言葉がありません。X JAPANのhideのように、記念館とまでは言いませんけども、1階の展示ブースじゃ寂しいかなと思います。 少し脱線しましたけども、私が組織改正を提言したのも、きっかけは観光であれイベントであれ、本市に多くの人に寄っていただいて、喜んでいただいて楽しんでいただいて、そして
リピーターになっていただく、あるいは場合によっては気に入っていただいて、移り住んでいただいて空き家対策に貢献いただくと。そうすることで
マンパワーの維持、増大を図っていくということで提言したわけですけども、そのためには
縦割り行政、お役所仕事をしてては取り残されると心底危惧したからであります。 答弁で、他部局と横断的に事業を実施することでより効率的、効果的に業務を進められているとのことでした。他部局だけではなくて、議会の
スポーツ議連と
スポーツ振興課で今週14日、この土曜日ですけども、SOMPO BALL GAME
FESTAin和歌山を共催されると聞いています。奥山会長並びに
スポーツ議連の役員の皆さん、あるいは事務局の皆さん、御苦労さんやと思います。 さて、
おもてなしですけども、この4月に和歌山市
おもてなし検討協議会を設置されたとのことです。どんな協議会なのか、一度傍聴してみたいものです。 ことしの後半は、
ラグビーワールドカップで日本中盛り上がりました。世界の
ラガーマンを一番感動させたのは何だと思いますか、市長。ピッチに選手たちが入場する際、
マスコットボーイ、
マスコットガールが両チームに先頭で帯同して一緒に入ってきます。 その後の国歌斉唱あるいは
アンセム--アンセムは何か応援歌のことらしいです。というのは、例えば、日本が撃破した
アイルランドチームなんかは、あの島の中で
アイルランド共和国と
北アイルランド--これ、イギリス領ですけども、この2つになる前から
ラグビー協会がありますから、選手が
北アイルランドの選手もいれば、
アイルランド共和国の選手もいらっしゃると。なので、国歌というのは歌うわけにはいかんので応援歌を歌うそうです。 その子供たちが、大きな声で国歌やアンセムを選手と一緒に歌ったんです。会場の観客も入場時に歌詞カードをもらってますから、日本人観客も一緒に歌うんです。
マスコットの子供たちは1カ月以上前から練習してて、ピッチは発表の場だったわけです。その子供たちの歌声が選手の心を揺さぶったようです。 市長ね、
おもてなしの準備には時間かかりますねん。やっぱり4月からですけども、
ワールドカップの場合は3年、4年かけて
おもてなしの準備されてきたわけですから。1週間や10日の
つけ焼き刃では、
おもてなしにはなりません。4月からですから、そんな協議会ではないと思いますので、日本一の
おもてなしを目指していただきたい。 他部局と横断的に事業を実施することで、より効率的、効果的に業務を進められ、日本一の
おもてなしで
マンパワーの減少にストップをかける、そのためには当然数値目標が必要です。せっかく組織改正して、
おもてなし検討協議会まで立ち上げたのですから、目標を持たねばなりません。 人口の表現方法は、定住人口、昼間人口、
交流人口等々ありますけども、
マンパワーを表現するのに最も適当なのは交流人口かなと思います。交流人口の数値目標を設定すべきと考えますが、いかがですか、お答えください。 逆
ヘルプマークです。なぜ東京都が断ったのか、私も理解できません。 SNSで逆
ヘルプマークが話題になった先ごろ、多くの賛同の声と反対の意見がネット空間で飛び交いました。 反対意見の多くは、
ヘルプマークそのものがいまだ市民権を得るほど認知されていない、周知されていないのに、色が違うだけの逆
ヘルプマークが出ると混乱を招くだけだというものです。私は、その混乱さえ
ヘルプマークの周知、認知に大きく貢献すると考えます。また、色弱、色盲といった色覚特性のお持ちの方からは、赤と緑の判別がつきにくいといった御意見も寄せられています。 そこで、お配りした資料の右側のデザイン、オーケー
ヘルプマークは、色覚特性をお持ちの方のために、白い十字とハートの位置を赤い
ヘルプマークとは上下逆にしてあります。ある意味、これこそ逆
ヘルプマークです。 和歌山の東京発は大体何でも、多くは全国で40番目台のように思っていましたが、
ヘルプマークに関してはまさしく英断で、何と全国で2番目にその取り組みを始めたとのことです。市長、ぜひ県とも相談いただいて、静岡の小学校6年生の優しさを具現化することに協力してもらえませんか。私は、静岡の小学生女児と面識があるわけでも何でもありませんが、
ヘルプマークの周知にはぜひとも必要だと思いましたので取り上げました。御協力いただけたらと思います。 この
ヘルプマークが、いつかは日本発のあの
点字ブロックが
ワールドスタンダード--世界基準になってるように、この
ヘルプマークが世界基準になればと願っています。 以上、
マンパワー数値目標設定の提言と逆
ヘルプマーク実現に向けての要望をもって私の再質問といたします。(拍手)
○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔
市長尾花正啓君登壇〕
◎市長(尾花正啓君) 36番
山本宏一議員の再質問にお答えします。
おもてなしについて、交流人口の目標を設定すべきと考えるが、いかがかとの御質問でございます。 観光客や地域への滞在者である交流人口を増加させることは、人口減少による影響を緩和させ、地域に活力をもたらすという意味においても非常に重要だと考えております。交流人口を増加させる要因としては、観光客の増加、昼間人口に当たる通勤、通学者の増加等があります。 平成30年の和歌山市への国内外の観光入り込み者数は約669万人であり、また、平成27年度国勢調査によると、通勤、通学者の流入を示す昼
夜間人口比率は104.5で、47
県庁所在市中18位、中核市58市中12位と上位となっています。
おもてなしを含めた観光施策の充実や
まちなか活性化により、さらなる交流人口の増加につなげていきたいと考えております。 議員御指摘のとおり、交流人口について目標を設定し、各施策の効果を図ることは有効であると考えておりますので、今後、把握方法、目標設定について、適切な目標値の設定ができるように努めてまいります。 以上でございます。
○議長(井上直樹君) 36番。 〔36番山本宏一君登壇〕(拍手)
◆36番(山本宏一君) 御答弁いただきましたんで、再々質問、これはもう要望だけです。 数値目標についてですけども、交流人口というのが、昼間の昼間人口ではカウントされない観光レジャー、イベント、文化鑑賞等々含まれますので、設定する目標としては最適と判断しましたけども、数値をカウントする方法に困難が伴うというのは、これはもう理解できます。ですが、この目標がなければ、その結果、効果が数字的に評価できない、あるいは毎年毎年比べることができないということにもなりますので、何とかこの目標を設定していただきたいと思います。 他の自治体の動向等もおっしゃいましたけども、本市独自の手段を編み出すその決意を持って取り組んでいただきたいと思います。強く要望します。 以上をもって私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(井上直樹君) 次に、
遠藤富士雄君。--38番。 〔38番
遠藤富士雄君登壇〕(拍手)
◆38番(
遠藤富士雄君) 議場傍聴席に名古屋の藤田会長--日台友好の全国協議会の会長さんでございます藤田議員さん(拍手)、そして岩本事務局長さん(拍手)、自民党、名古屋からわざわざお越しいただいて、入廷いただきましてありがとうございます。 昨日の尾崎方哉議員の冒頭の大勲位中曽根先生、大勲位といえばもう中曽根康弘先生なんですけれども、私もこの議場から先生方と一緒に大勲位のお悔やみを申し上げたいなというふうに思います。 ちょっと私も思い出がございまして、10数年前なんですけれども、時事通信のお招きで東京の帝国ホテル大広間で、ナベツネさんこと読売新聞本社主筆の渡邉恒雄さんと中曽根大先生がお2人で対談をするということでお招きをいただいて、超満員で、もちろんテーブルの着席で食事つきなんですけれども、たまたまありがたいことに花岡信昭先生--当時産経新聞の副論説委員長だったと思うんですけれども、私と年が近いことでずっといろいろ御指導をしていただいた方と同じテーブルになりまして、その方のいろいろ解説つきでお2人のお話をお伺いしてた思い出がありました。 お亡くなりになってから各メディアが報道していますように、非常に、私、まだ自民党に入りたての雑巾がけの分際なんですけれども、地方の議員の私のようなものが生意気なことを言うんですけれども、やはり勤勉で非常に真面目な、そして志を高くずっと学生時代から持っておられて、ノートに将来は絶対日本の総理大臣になるんだというふうに書き続けて、勉強を繰り返して本を読んだと。それをそのそばで、まだ平の記者時代にナベツネさんが、私はずっと中曽根康弘を見てたと、今でもこの人を超える政治家はいないというふうにおっしゃってました。ということで、もう本当に尾崎議員と同じ気持ちで残念だなと思いました。 そして、私にとりましては、何といいましてもやはり自主憲法の制定をずっとおっしゃってた先生であり、私も、今でも亡くなる直前まで憲法の勉強会で講師をお務めになってるということはよくお聞きしてましたので、少しでもその志を私も継げればいいなというふうに地方から思っている次第であります。 済みません。心からお悔やみを申し上げたいということでお許しをいただいて、議長のお許しをいただきましたので、一般質問と台湾の訪問の報告をさせていただきたいと思います。 国際交流について、去る11月11日から14日までの4日間の日程で、台湾の台南市、高雄市へ訪問させていただきました。今回の訪問は、井上議長と日台友好
和歌山市議会議員連盟の寒川篤副会長、戸田正人副会長、
宇治田清治幹事長、丹羽直子事務局長、松井紀博会計監査、そして私ということで、通訳の国際交流課の山本容子さん、随行として議会事務局から中西課長初め3名、総勢11名が訪問させていただきました。 出発は、関西国際空港から所要時間約2時間を経て、高雄市国際空港へ到着しました。到着は14時過ぎで、高雄市議会の康裕成(コウ・ユウセイ)議員、郭貞慧(カク・テイエイ)台日友好交流協会理事長、現地ガイドの邱(キュウ)さんにお出迎えをいただきました。 その後、16時20分から台南市議会を表敬訪問しました。この台南市議会は、ことし7月10日に和歌山市に訪問していただいた際に、
和歌山市議会と台南市議会との友好交流に関する覚書を締結しております。それ以降、初めて
和歌山市議会としての公式訪問になります。 郭信良(カク・シンリョウ)議長を初め、28名の台南市議会議員と郭貞慧台日友好交流協会理事長、そしてその他台南市議会事務局職員から盛大にお出迎えをいただき、歓迎をしていただいたわけでございます。 郭議長からは、2016年以降、
和歌山市議会が台南市議会を定期的に訪問し、台南市議会と良好な関係を築いたことが、本年7月の友好交流に関する覚書締結に至ったと感謝を示していただきました。また、覚書締結に際して和歌山市を訪問し、和歌山市及び
和歌山市議会に対しての重要性を感じたとのことで、調印式の当日、和歌山市及び本市議会には台湾国旗が掲揚されており、友好交流の覚書調印式には38名の
和歌山市議会議員全員が出席していただいたということで、深い友情を感じたとのことでございました。 これに対して、井上議長からは、台湾最古の都市である台南市の市議会と友好交流に関する覚書を締結できたこと、名誉であることを伝え、今後は両市議会の交流だけでなく、両市行政と青少年の交流、そして民間交流がもっと活発になるよう機会が広がることを望んでいるとの挨拶が行われました。 その後、台南市議会より歓迎の夕食会に招待していただきました。会の冒頭、郭議長より歓迎の挨拶があり、続いて井上議長からも挨拶が行われ、その後、本市議会を代表して井上議長、議員連盟を代表して私が郭議長と記念品交換をいたしました。 この記念品交換なんですけれども、オフィシャルに、大勢ですから順番に渡すというわけにいきませんので代表してやって、この後、説明の中では井上議長と私がという説明というか報告になるんですけれども、訪問しました議員さんは、もう既に台湾の議員さんとかなり親しいおつき合いをしておりますので、それぞれがもう御自分で記念品、またお土産を持参しまして、私たちだけではなくて、私どもの市議会の議員さんも全員が、相手方の議員さんに対して記念品をお渡ししておりますということをちょっとつけ足しさせていただきます。 夕食会は、生バンドと女性ボーカルグループによるBGMで会場内を盛り上げていただき、時間を忘れるぐらい和気あいあいで、忌憚のない有意義な意見交換ができました。 実は、我々がずっと行ってたときは、民進党が議会を多数占めてまして、議長、副議長、重立った役職は大体民進党の方で固められておられたんですけども、統一選で国民党の議員さんのほうがふえておりまして、この郭議長さんも実は国民党の方でございます。 来られた方も国民党の方がほとんど、だから言いかえれば、私たちにとってはまた新しい議員さんとの出会いで、さあどういう迎え方をしてくださるのかなと思いながら、こちらも気にしてたんですけれども、何と歓迎会が終わりましたら、郭議長が通訳さんを連れて何度も私のところへ来て、後で聞けばほかの議員さんにも聞いてたそうなんですけれども、きょうの歓迎会は満足してくれたか、よかったか、今までと比べてどうだったと熱心に聞くわけです。よかったか、よかったか、遠藤満足したかと言うわけです。 その言葉だけで、いやいやもう本当にうれしかったですよと、もう本当満足してますと言うわけですけれども、じゃ、今まで歓迎がまずかったんかと言えませんので、いやいや今までも大事にしていただいたけど、きょうも本当に大変うれしかったというふうにお話をして、そこで別れるわけですけど、何を言いたいかといいますと、それぐらい自分たちの歓迎について気持ちを込めて言っていただいたんだなということを本当に肌で感じたわけであります。 翌2日目、11月12日は、9時から台南市美術館2館を視察しました。皆さんのお手元に資料をちょっと置かせていただいてるんで、もっといい資料があったらと思ったんですけど、その写真しかなくて申しわけないんですけど、潘バン(ハン・バン)台南市美術館館長に美術館を案内していただき、この美術館は、市の保有地に総事業費約17.8億ニュー台湾ドルというらしいんですけど、日本円で約60億円を投じて、台湾の建築家の石昭永(セキ・ショウエイ)氏と日本の建築家の坂茂氏との共同設計により建設され、2019年1月27日に、ことしの1月に1館とともに正式開業したとのことであります。 また、展示エリアは17の展示室を備え、総面積は約2,960平方メートル、一部は自然光が差し込むように設計されており、台南市の市樹であるホウオウボクの花をモチーフとした五角形の大屋根が特徴で、台南の文化を象徴するランドマークとなっているとのことで、大変魅力的な公共施設でありました。 その後、10時30分から台南市立鹽テイ図書館を視察しました。洪玉貞(コウ・ギョクテイ)図書館館長に案内していただきました。 台南市には市立図書館が44館あるそうです。その中でも2015年に開館した新しい台南市立鹽テイ図書館は、子育て世代への施策に取り組んでおり、同世代の来館割合が増加するなどの効果があらわれてきているとのことでした。また、図書館の蔵書は10万冊程度とのことでありますが、職員6名、56名のボランティアで運営されているとのことであります。近隣の学校、大学、科学研究所と提携して、さまざまなイベントや講座を行っているということでした。 こちらからは、来年に開館する予定の新和歌山市民図書館の説明を行い、図書館の相互交流がより深められるよう提案を行ってまいりました。 その後、14時からは、台南市の南紡夢時代ショッピングセンターを視察しました。南紡購物中心、これ、会社の名前なんですけれども、楊ヘイ彦(ヨウ・ヘイゲン)協理--協理は役職の名前なんですけれども--に案内していただきました。南紡夢時代は台南初の大型ショッピングモールで、海外からの来客が多いとのことで、英語、日本語などによる案内サービスも実施しているとのことであります。食品売り場を視察し、日本からの輸入商材の販売価格を初め、地元商材の販売価格など実態を確認しました。日本の商品はおおむね高額で、それでも日本製品は人気があり、よく売れているとのことであります。 その後、15時30分から台南市政府に表敬訪問をいたしました。事前に市長さんが公務で欠席しますということで、副市長さんが来られますというふうに聞いてたんですけれども、黄偉哲(コウ・イテツ)市長さんが本当に駆け足で飛び込んできてくれまして、少し時間がとれたのでやってきましたということで、結局、市長さんのお出迎えもありまして、黄偉哲市長、王時思(オウ・ジシ)副市長、葉澤山(ヨウ・タクサン)文化局長、劉怡伶(リュウ・イレイ)国際関係処長、洪玉貞図書館長、郭貞慧台日友好交流協会理事長の6名と面会し、意見交換を行いました。 黄市長からは、台南市と和歌山市は互いに訪問し合い、両市には経済、文化など交流の基礎がしっかりと固められているとの挨拶があり、これに対し井上議長からは、尾花市長からお預かりをしましたメッセージを伝え、両市の図書館交流を初めとした国際交流について感謝の意を伝えました。その後、王時思副市長及び幹部職員と意見交換を行いました。 そして、議員連盟の丹羽事務局長から新和歌山市民図書館の概要について説明をし、本市と台南市の図書館交流を進めていくことを改めて約束しました。また、市民図書館より和歌山市関連の書籍、展示品をお渡ししました。洪玉貞図書館長からは大変喜んでいただき、これから和歌山のコーナーを設置するという返事をいただきました。 ちなみに、この王時思さんという副市長さんは、何度も以前、僕はお会いしてる方で、以前から副市長でおられたんですかとお聞きしたら、いやいやあなたと会ったときは、私は観光局長でしたよというふうに言っていただいて、覚えてくださっててうれしいなということで、しっかりお話をさせていただいて、今、副市長になられてるわけですけれども、人の縁が切れずにいいなと思いながらお話をさせていただいてました。 台南市政府の表敬訪問終了後、高雄市に移動しました。 当日は高雄市議会が開会されており、高雄市議会陸淑美(リク・シュクビ)副議長主催の歓迎夕食会に参加しました。高雄市議会は、平成30年6月8日に
和歌山市議会と高雄市議会との友好交流に関する覚書を締結しております。それ以降、
和歌山市議会としては初めての公式訪問になりました。 歓迎夕食会には、陸淑美副議長、そして葉匡時(ヨウ・キョウジ)副市長、王義雄(オウ・ギユウ)議員、陳麗娜(チン・レイナ)議員、陳若翠(チン・ジャクスイ)議員、童燕珍(ドウ・エンチン)国民外交促進会副会長、陳善慧(チン・ゼンエイ)国民外交促進会副会長、そして日本の加藤英次日本台湾交流協会--これは外務省の外郭のような団体なんですけれども、以前は交流協会でしたが、今は日本台湾という名前を頭につけて日本台湾交流協会という名前になっているんですが、そこの高雄事務所の所長さん--日本の加藤さんも来られており、盛大に歓迎をしていただきました。 陸副議長からは、昨年友好交流の覚書を締結し、とても深い友情で結ばれており、これから
和歌山市議会と高雄市議会の関係は日本の富士山のように高く、高雄の愛河のように長く、ますます強固なきずなとなるようにしていきたいとのことでした。この愛河というのは、高雄では有名な大きな川でありまして、その川にちなんでこういうふうにおっしゃっていただいたんだと思います。 また、ここ数年、台湾への日本の観光客がふえてきており、
和歌山市議会を初め、行政、民間、市民の皆様にも、台湾にぜひお越しいただき、その際はぜひ高雄市を観光していただき、身近に台湾を感じてほしいとのことでした。 井上議長からは、
和歌山市議会と高雄市議会との深いきずなを確認できたこと、両者の交流に感謝を伝え、引き続き来年も高雄市政府、高雄市議会の皆さんに和歌山市へぜひお越しいただきたいと挨拶をしました。その後、本市議会を代表して井上議長と、議員連盟を代表して私が、陸副議長と記念品交換を行いました。 翌3日目、11月13日は、高雄市議会表敬訪問と議場の視察を行いました。高雄市議会事務局林国栄(リン・コクエイ)主任の案内で、高雄市議会の紹介VTRを鑑賞し、その後、議会中の議場を傍聴席から見学させていただきました。議会中でしたが、議場から手を振っていただき、十分に歓迎の意が伝わってまいりました。議場内に大型モニターが設置されており、プレゼンテーション形式で内容を表示することでわかりやすい説明となる工夫がなされていました。 議場見学の後、民進党会派を見学し--ここの民進党会派に我々が調印したときの議長であられました康裕成さんがおられて、ぜひ来いということで行かせていただきまして、康裕成前議長、高閔琳(コウ・ビンリン)議員、李柏毅(リ・ハクキ)議員、邱俊憲(キュウ・シュンケン)議員、簡煥宗(カン・カンソウ)議員との意見交換を行いました。当然、今、お名前を言わせていただいたんですが、全員が我々とはもう本当に深いおつき合いをずっと続けている議員であります。 そして、先ほどと同じように、井上議員、私から記念品の交換をするわけですけれども、帰り際に、陳水扁(チン・スイヘン)元総統の御子息が実は高雄市議会の議員になられてますよということで、公務の合間を縫ってこの部屋に来ていただいて、もちろん民進党の議員でございましたけれども、少しですがお話をさせていただく機会があり、特に松井議員が、何かしつこくお父さんのことを聞かれてたみたいですけれど、向こうはちょっと言いにくそうで困ってたと思うんですけど、そういうことで、楽しかった。 本当に楽しい時間を過ごさせていただいて、その後、14時から高雄市政府表敬訪問を行いました。韓国瑜(カン・コクユ)市長は総統選挙に立候補しており、かわって葉匡時副市長、高雄市政府運動発展局程紹同(テイ・ショウドウ)局長、高雄市政府教育局李黛華(リ・タイカ)主任秘書、高雄市行政曁国際処丁樂群(チョウ・ガクグン)処長と面会し、これからの両市の交流を深めるための意見交換をしました。 我々議員連盟が和歌山市行政とのパイプ役を務めるので、高雄市もしっかりと和歌山市のことを頭に置いてくださいよということをお話して、約束をしてきたわけであります。それで、また記念品の贈呈なんですけど、議長と私とがしましたということです。 翌4日目、11月14日は、行政院南部連合サービスセンターを表敬訪問しました。陳政聞(チン・セイブン)執行長、許国華(キョ・コクカ)副執行長、許乃文(キョ・ノブン)副執行長、莊恆盛(ショウ・コウセイ)外交部南部弁事處處長と面会しました。陳執行長、許国華副執行長、許乃文副執行長、莊外交部南部弁事處處長からそれぞれ歓迎の挨拶があり、その後、幹部職員から行政院南部連合サービスセンターの役割についてプレゼンテーションをしていただきました。 これも皆さん、お手元に参考資料を置いてるんですけれども、その参考資料、日本語で書いてるやつなんですが、その資料、実は我々が訪問するということでわざわざつくってくださったんですよ、日本語で。そして、それを配ってくださったということで、非常に説明もわかりやすく、感謝をしているわけですが、このセンターは1998年6月に設立され、台湾全土のバランスのとれた開発を促進するために、高雄地区、屏東地区、澎湖地区の、高雄地区は多分280万ぐらいの人口だと思いますので、これ屏東、それと澎湖の人口を足してだと思うんですけれども、面積が5,721平方キロメートル、人口371万人という説明でしたので、多分この屏東と澎湖の人口を足しての人口だろうなと思ってるんですが、その広大な面積のところに各省庁のサービスを提供しているそうなんです、ここが窓口で。住民のサポートを行っているとのことでした。 また、私たちの訪問を歓迎するために、初めて、今、言いましたように日本語版の行政院のパンフレット、南部サービスセンターのパンフレットをつくったという説明がありました。 陳執行長、幹部職員との意見交換後には、行政院南部聯合服務中心内にある外務省パスポートセンターを訪問しました。そして、全て日程が終わるんですが、和歌山市に住んでいる我々のパスポートセンターのイメージというのは、フォルテの中にあるパスポートセンターを思うと思うんですが、やはり人口規模が違うのか、もうすごいんですわ。もう入った途端に、うわあすごいな、人もすごいし、それでもう窓口が一つ一つずっと分かれてまして、10幾つかあったんです、その窓口。それ全部ずらっと行列が並んでまして、椅子もたくさん置いてて、そこへ行かせていただいたんですけども、それだけ毎日のようにパスポートの申請に来てるということでありました。 ちなみに、先ほどから申し上げてますこの陳政聞さんは、もともと高雄の市議会議員で、現在、行政職員になられておられます。そして、自分たちを迎えていただいたわけですけども、高雄市との覚書を交わしたときは、当時議員さんでしたので、昔の懐かしい話に花が咲いて、議長と私からまた記念品を交換してというふうに、ずっと意見交換が続くんですけれども、実はこの陳政聞さんというのは、我々の仲間の中ではビッグマンと呼ばれてるんです。ビッグマンとこれ誰がつけたのかなと思ったら、多分議長だと思うんですけども、それぐらい議長とは親密な関係でありまして、そのビッグマンの由来については、後で議長に聞いていただいたらわかると思いますけれども、(「言えないです」と呼ぶ者あり)そうですか。 そういうこともありまして、私のことを年も上ですので、この方45ぐらいですかね、陳さん、ビッグマン。(「43ぐらい」と呼ぶ者あり)43歳ぐらいなんです。だから、本当だったら僕の息子みたいなんですけども、なぜか僕を兄貴、兄貴と呼んでくれるようになりまして、これは井上議長のおかげだなと思って喜んでるんですけども、彼との交流は帰国当日の最後まで、わざわざ康裕成元議長も呼んでいただいて昼食会を設定していただいて、本当に歓迎をしていただいて、名残惜しく、後ろ髪を引かれる思いで帰国の途につきましたと、こういうことであります。報告は以上でございます。 そして、せっかく台湾へ行っていろいろ意見交換もしてきましたので、そこで質問なんですけれども、国際交流についてということで、市長の国際交流、それで和歌山市が国際都市としてどのように進んでいくのかということをちょっとお聞きしたいなと思いまして、台南市との図書館交流を市長はどのような形でこれからも進めていくおつもりですか。 それで、今回は台北市には私たちは行ってませんけれども、市長が台北市に行ってくださってますので、またあえて台北市についても、これからどのように継続して台北市との関係を築いていくのか。 そして、紀州庵は、今のところ毎年5月にイベントをしてくださってますので、そこに市長も行っていただいたし、職員さんも今でも派遣をしていただいてることはよくわかってるんですけども、でも台北といえば紀州庵ですよねといって、紀州庵だけとのおつき合いだけではやっぱり寂しい気がしますので、せっかく台北の文化局の幹部職員さんもみんな、市長さんには物すごく期待してますよというふうにいつもおっしゃっていただけるので、市長がこれからまた台北についてもどうやって関係を発展させていくのか、お考えを聞かせていただきたい。 そして、まだ市長は行かれてませんけれども、我々議員連盟は本当に強いきずなが結ばれていると思いますので、高雄市なんですけれども、人口280万人の大都会の高雄市が、人口残念ながら36万を切ってしまったこの和歌山市に対して同じような気持ちで、本当にスケールからいえば大きな市から小さな市なんですけれども、同じような気持ちで、いや和歌山は大切やと、本当にすばらしい市だというふうに言っていただいてますので、ぜひ市長には訪問していただいて、そしてまた、企業間交流なんかにもつなげていただいて、その辺のところの市長の思いもお聞きしたいというふうに思います。 台湾は、間違いなく行けば必ず来ますよ、絶対来ます。市長が要請すれば。それで、我々議員連盟がこうして思い切り活動させていただいているのは、尾花市長になられて余計自分たちは大きくなってるような気がするんです、活動が。それは市長のおかげなんですよ。ですから、我々に一生懸命その後押しをしていただいてるのはうれしいんですから、市長もやはり行政挙げて、リーダーシップを発揮して、台湾との交流をしっかり大きくしていただきたいなと思います。 それでちょっと順番が--いいですかもう、トルコのことについてなんですけれども、私が今から言うのは、台湾もトルコもイタリアも、別に友好姉妹都市でも何でもありませんけれども、御縁ができてますよという話で、これからこういう市とどのように発展させていくのかということもお聞きしたいわけですが、実は来年の3月中旬に、エルトゥールル号の遺品発掘調査団のトゥファン・トゥランル団長さんが、ぜひ市長にもう一度お目にかかってお話をさせていただきたいという申し入れがありまして、この10月にも串本に見えておられましたので会いに行きまして、しっかり話を聞かせていただいて、その前にも、実は9月の末ぐらいにも遊びに泊まりがけで和歌山へ来ていただいて、トゥファンさんのお友達、大病院の院長さん初めいろんな要職についておられる、こちらで言うと大金持ちの同級生を連れて遊びに来てくださいました、泊まりがけで。 そのときに、私はもう英語もできませんし、もちろんトルコ語できませんので、さあ困ったなと思って、芸大の赤木教授にお願いして来てもらえませんかと言ったら、教授が、授業が入っているのでどうしても行けないということでお願いした人が、デコ巻き、何かおすしを巻いて、どこを切っても同じ模様が出てくると、金太郎さんあめみたいな、それをやっているかおり巻子さんという方が英語に達者だったので、お願いをしまして来ていただいて、通訳兼ねて一緒に食事するわけですけれども、そうしているうちに、訪問してくださった方全員が、かおりさん、かわいい顔してるんです。とにかくフランクで誰でも物おじしない方なんで気に入ったから、とにかく一度ボドルム市へ来てくれというお話をしてました、そのときも。 それで、そういう話をしながら別れて、そしたら、今、トゥファンさんはまだ串本にあと20日ぐらいいるから、その間遊びにおいでよと、こういうふうに言いました。そうすると、1人で行ってるんですよ、このかおり巻子さんが、呼んでもらったので。 そこでどういう話になったかというと、いや実は10月に和歌山とボドルムのお祭りをしたいと、これもちょっと資料に入ってると思うんですけれども、これ、実はお祭りのポスターなんです。ボドルム市でずっと、これを展示してまだもう1枚あるんですけれども、そして、そこへ呼んでもらって、デコレーション巻きずしのプレゼンをやったわけです。募集が20名と言うてるのに200名も来て困ったという話をしてましたけれども、英語がしゃべれるので壇上で英語で説明をして、それがまた受けて、メディアが20社以上も来てということで、かなり和歌山の名前を彼女が売ってくださったんですけれども。 要するに、どうしてボドルム市と和歌山市をくっつけたがるかといいましたら、要するに古城があって、そして海があって、どちらも観光都市として売り出していると、だから年間、多分人口は10万人ぐらいの市なんですけれども、半年間のシーズンに限ってですけど、アマルフィと一緒なんですけど、250万人ぐらいの人が来て、僕が行ったときももうすごいにぎわいで、これ、山本忠相先生と行かせていただいて本当に感激というか感動して帰ってきたんです。ヨットハーバーなんかも半端じゃないんです。 トゥファン・トゥランルさんの同級生がヨットを120隻も持ってると。簡単に言うんです、それも。ああ、120隻ありますよ、あしたこれでクルーズしますからとかいって、どでかい3本マストのヨットを用意してくれてたんですけれども、その日、実は何年ぶりかの霧でもない、何というんですかもう目の前が見えないんですよ、曇って。それで、クルージングは危ないのでやめようということで1日延ばした。次の日はもうすごくいい天気で、申しわけないと、あのでかいヨットで連れていってあげようと思ったけど、あれ貸してくれと言ったんで貸したと、きょうは小さいヨットでごめんなさいと、いやいいです、何でもいいです、行きたいですと言って行ったら、ちゃんとキャプテンもいて、中で調理もできて、それでベッドももちろんあってもうフル装備のヨットで、そのヨットが小さなヨットでごめんなさいと言うんですけれども、そういうお招きをしていただいた。 その中で彼がいつも言うのは、和歌山といっても実は遠藤、知らないんだとトルコの人は。それで串本といったら知ってると、だから串本はもう有名になってるから、もう今、僕も串本でお世話になってるし、今でも一軒家を借りて調査の継続をしてるわけですけども、季節のときだけ来るんですけども。平素は、田嶋町長が多分配慮されて、空き家で置いてくれてるんだと思うんですけども、その中で、和歌山へ来ておまえと出会って、和歌山城を見て海を見て、こんなすばらしい市ないじゃないかと。だからうちも一緒だから、それだけで交流の理由ができるやろうというふうに言い出したんです。 それで彼が、かおり巻子さんが来たので、あなたが日本のおいしいおすしを宣伝してつくってくださいと言って行ったと。それで来年の3月に市長に会いたい。その会いたいのは、ボドルムの市長と市会議員もできたら4~5名は連れていきたいと言って--これは本当に来るかどうかふたをあけるまでわかりませんけども、今のところその要望をしてると。それで来たらどんな話をしたいかというと、友好交流に結びつけたい。 それで市長、ぜひ5月の末が一番シーズンとしてはいいので、5月末に来てくれませんかと。それで自分の目で和歌山フェアを見てくださいと、いかにトルコの人が日本のことを思ってるかわかりますよということなんです--ちょっと長くなって申しわけないんですけども。 それで、あとはイタリアのアマルフィの件なんですけども、雑賀崎でアマルフィの市長と、もちろん市長がセッティングして歓迎会もされて、イタリアで金賞を取ったというナンバーワンシェフも連れてこられて、そういう関係ができたんだけれど、その後、全くどうなってるのかわからないんです。 議長は、たまにイタリアの領事館のほうに総領事とか陽子さんに会いに行ってくださってるので、つないでくれてると思うんですけれども、ここもせっかく出会ったんだから、出会いの一過性にならないように、市長がこれからどんなふうにアマルフィともやっていくのかという、そういうお気持ちも聞かせていただければありがたいということで、1問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(井上直樹君) 尾花市長。 〔
市長尾花正啓君登壇〕