海南市議会 > 2012-09-13 >
09月13日-04号

  • "海南工事事務所"(/)
ツイート シェア
  1. 海南市議会 2012-09-13
    09月13日-04号


    取得元: 海南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-22
    平成24年  9月 定例会                平成24年            海南市議会9月定例会会議録                 第4号            平成24年9月13日(木曜日)---------------------------------------議事日程第4号平成24年9月13日(木)午前9時30分開議日程第1 諸般の報告日程第2 一般質問日程第3 議案第48号 海南市営駐車場条例の一部を改正する条例について日程第4 議案第49号 海南市火災予防条例の一部を改正する条例について日程第5 議案第50号 海南市防災会議条例の一部を改正する条例について日程第6 議案第51号 海南市災害対策本部条例の一部を改正する条例について日程第7 議案第52号 平成24年度海南市一般会計補正予算(第3号)日程第8 議案第53号 平成24年度海南市民病院事業会計補正予算(第1号)日程第9 健全化判断比率及び資金不足比率の報告について日程第10 教育委員会の点検・評価の報告について日程第11 議案第54号 平成23年度海南市一般会計歳入歳出決算の認定について日程第12 議案第55号 平成23年度海南市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について日程第13 議案第56号 平成23年度海南市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について日程第14 議案第57号 平成23年度海南市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について日程第15 議案第58号 平成23年度海南市地域排水処理事業特別会計歳入歳出決算の認定について日程第16 議案第59号 平成23年度海南市同和対策住宅資金貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について日程第17 議案第60号 平成23年度海南市港湾施設事業特別会計歳入歳出決算の認定について日程第18 議案第61号 平成23年度海南市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について日程第19 議案第62号 平成23年度海南市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について日程第20 議案第63号 平成23年度海南市民病院事業会計決算の認定について日程第21 議案第64号 市道路線の認定について日程第22 発議第7号 「緊急事態基本法」の早期制定を求める意見書(案)日程第23 発議第8号 「高校授業料無償化」の継続を要請する意見書(案)日程第24 発議第9号 「35人以下学級」実現のための意見書(案)---------------------------------------本日の会議に付した事件日程第1 諸般の報告日程第2 一般質問---------------------------------------出席議員(22名)      1番  川崎一樹君      2番  川口政夫君      3番  山部 弘君      4番  前山進一君      5番  黒木良夫君      6番  中家悦生君      7番  黒原章至君      8番  榊原徳昭君      9番  栗本量生君     10番  宮本憲治君     11番  上田弘志君     12番  岡 義明君     13番  橋爪美惠子君     14番  河野敬二君     15番  寺脇寛治君     16番  出口茂治君     17番  磯崎誠治君     18番  川端 進君     19番  宮本勝利君     20番  片山光生君     21番  中西 徹君     22番  美ノ谷 徹君 -------------------説明のため出席した者  市長           神出政巳君  副市長          宮脇昭博君  総務部長         伊藤明雄君  くらし部長        三口素美雄君  まちづくり部長      谷 勝美君  教育長          西原孝幸君  教育次長         岡本芳伸君  総務部次長企画財政課長 塩崎貞男君  くらし部次長高齢介護課長               脇 久雄君  まちづくり部次長兼建設課長               畠中康行君  都市整備課長       畑中 正君  産業振興課長       山縣秀和君  教育委員会委員長     露峯明信君  教育委員会総務課長    池田 稔君  学校教育課長       井川勝利君  生涯学習課長       中阪雅則君 -------------------事務局職員出席者  事務局長         坂部泰生君  次長           瀬野耕平君  専門員          岡室佳純君  主事           堀内進也君 -------------------          午前9時30分開議 ○議長(山部弘君) おはようございます。 ただいまから本日の会議を開きます。 ------------------- △日程第1 諸般の報告 ○議長(山部弘君) これより日程に入ります。 日程第1 諸般の報告を行います。 事務局長から報告させます。 坂部事務局長事務局長(坂部泰生君) 報告いたします。 平成24年9月11日付で、海南市議会議員黒原章至君から議長あてに、賛成者の海南市議会議員栗本量生君、宮本勝利君、川口政夫君、前山進一君とともに発議第7号 「緊急事態基本法」の早期制定を求める意見書(案)が提出されました。 次に、平成24年9月12日付で、海南市議会議員河野敬二君から議長あてに、賛成者の海南市議会議員橋爪美惠子君、上田弘志君、岡義明君とともに発議第8号 「高校授業料無償化」の継続を要請する意見書(案)が提出されました。 また、同日付で、海南市議会議員上田弘志君から議長あてに、賛成者の海南市議会議員河野敬二君、岡義明君、橋爪美惠子君とともに発議第9号 「35人以下学級」実現のための意見書(案)が提出されました。 提出されました発議につきましては、その写しをお手元に配付いたしてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 報告が終わりました。 以上で諸般の報告を終わります。 ------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(山部弘君) 次に、日程第2 一般質問を行います。 次の質問者の質問に入ります。 14番 河野敬二君   〔14番 河野敬二君登壇〕 ◆14番(河野敬二君) おはようございます。 改めまして、議長のお許しを得まして、9月議会の一般質問を始めたいというふうに思います。 まず大項目1、がけ崩れへの対応とその対策であります。 異常気象の影響から、ことしは大変雷が多い夏でしたし、局地的な豪雨も発生をしております。川のはんらんや土砂崩れなど各地で起こって、大変な被害、また亡くなった方も出ております。海南市でも6月の豪雨の影響で、日方川流域を初め各地で被害が発生をいたしました。現在、当局の皆さんは、いわゆる南海トラフの国の方針等々がいろいろと示された中で、地震、津波の新たな対策を鋭意検討中だそうです。この熱帯・亜熱帯的な、しかも雷も伴った局地的豪雨への抜本的な国としての対策も、県・市としての対策も今後必要になってくるというふうに思われます。今回は、がけ崩れ、急傾斜地対策の1点に絞って、私は質問をいたします。 まず、中項目1、現状とその問題点です。 県の急傾斜地対策の補助要綱等々は、人家5軒以上に被害の及ぼす影響のあるものしか補助がなく、1軒から4軒では対象にならないようになってます。しかし、先ほども言いましたように、いろいろな被害が、私もかかわったところでも数軒あります。近所から怒られるけれども、時間をかけてでも解決するとある山崩れが起こった地域の、山の権利者の方が言っておりました。被害が起これば、大きな費用がかかってます。 中項目2、2つの事例については、たくさんの事例がありますが、2つだけあえて取り上げます。 まず、下津・大窪地区の農道の問題です。 1軒の農家が使用しているミカン畑のがけが崩れました。その土砂が堆積した農道の奥では、20軒の農家が柑橘類を耕作しており、その道を通る必要があるので、土砂等々は市が援助をして取っていただいた。しかし、やっぱり抜本的な対策が要るのですが、なかなかこの補助要綱等々に当てはまらないんです。 2点目は、ひや水の問題です。 これは、区長にも報告をしているとお聞きをしていますが、自分の住居の上の田んぼののり面、斜面が崩れ、その土砂が家まで迫っているが、土砂がそのままにされているというふうにおっしゃっておりました。 中項目3、行きます。 要望に見合う取り組みをということで、先ほども中項目1で言いましたように、県の対策の採択基準の緩和について、それなりの働きかけをしていただきたいと思います。 また、海南市として資材支給などできないかなど考えていただきたい。以上、がけ崩れの質問です。 大項目2、鳥獣害の現状とその対策に入ります。 この質問をするのは、正直、最後まで悩んだんですが、なかなか抜本的な解決策が全国的にもないということですが、山間へ入っていきますと、「河野はん、イノシシ何とかならんか」という相談があります。それで、市当局は、いろいろとやっていただいとることはよくわかっているんですが、あえて質問をいたします。 イノシシについては、紀の川市では3年間に1,000頭捕獲、処理をしたと聞いています。しかし、紀の川市も大変だというふうに言っていました。また、紀美野町の旧美里のある地域では、大量の捕獲と皮膚病でイノシシが激減をしたというふうに聞いています。ことしは、その地域の農産物の被害が大幅に減って、その地域の方が大変喜んでいるとおっしゃっておりました。 先ほども言いましたように、市内の山間地のどこへ行っても、農家の皆さん、また一般の住民の方々もこの問題の解決を強く訴えられます。車に衝突するような事件もあります。このままでは、人的な被害も発生しかねない状況です。 イノシシだけではなく、シカ、またニホンカモシカも南野上地域を初め藤白山系にかけて発生をしており、アライグマ、アナグマ、タヌキなどの、鳥獣害も相変わらず出ております。 市当局は他の市町村以上の予算や取り組みはしていていただいてることは、私は評価をしておるんです。そして、海南市だけで解決できるとは、私自身思っていません。市民・農家の悲壮な声がありますからあえて質問をいたします。 まず、中項目1、被害の状況、被害の現状についてです。 それから、中項目2、大崎地区が県の鳥獣害被害対策モデル地区としていろいろと取り組まれたというふうに聞いております。その取り組みの内容をお伺いします。 中項目3は、大変厳しいと思いますが、鳥獣害被害を減らしていくための方針・対策について、お伺いをいたします。 大項目3に入ります。 教育委員長、御出席いただきまして、どうもありがとうございます。 教育問題に入る前に、若干、いろいろとお話をさせていただきます。 御存じのように、橋下氏の大阪維新の会が毎日のようにマスコミをにぎわしております。特に彼は、教育を改革するのだ、教育委員会のくそやろう--私違いますよ。こういうようなことまで言っています。声高に教育を改革するということを主張し、制度そのものを変えようとしております。これは、国民全体に、今の政治、政治だけやなしに経済も含めて閉塞感がありますので、何かやってほしい、変えてほしいという、そういう願いを取り上げて、そういうふうに言っていると思いますし、基本的には、大阪維新の会のそういう方向、方針には、私どもは断固反対だということを、まず最初に申し上げておきます。 大阪維新の会が国政に進出することはもう決まりました。いろんな政党から現職の国会議員を集め、もう既に準備をしておることは皆さん承知のとおりであります。今、既に大阪だけの問題ではなくなってきました。そのやり方、考え方を国政に出るということの中で、これは私どもにも少なからず影響があるという、そういう立場に立ち、今回、教育問題という非常に私自身久々の取り組みです。教育長ね、私も議員になって、教育問題全体で質問するのよう考えたら初めてですわ。大きな問題の質問になりましたので、教育委員長の本会議への出席を要請した次第です。 次に、いじめの問題です。 御存じのように、大津市の中学2年生の男子生徒の自殺の事件が起こり、さらに今月5日には札幌の中学1年生の男子がいじめられ死にたいという遺書を残し、飛びおり自殺をした。そして、昨年の4月、熊本県八代市の中学3年生の男子がいじめを苦に自殺していたと教育委員会が今月10日に、公表をしたなど、非常に深刻な事態になっております。 国は、初めて大きな予算を組んで、新たな対策に乗り出していますが、これは、国が乗り出したからといって解決できる単純な問題というふうに思っておりません。学校というのは、命を大切にする、友達を大切にするところで、一番そういうことが起こってはならないところで起こるというのは、学校だけの問題ではないというふうに、私どもも思っています。ですから、非常に大きな問題であって、質問をするに至ったわけです。 「子供に基礎的な学力を。伸び伸びと健康で育ってほしい」、これは、すべての父母、すべての人たちの願いです。ところが、今の教育における問題は、いじめだけでなく、不登校、勉強についていけない子供もふえてきてます。子供の貧困の問題などなど、子育てと教育をめぐっていろいろな問題もあります。 海南市教育委員会は、学校の耐震化問題、就学援助など積極的に取り組んでおるというふうに私は評価をしております。そして、学校統廃合の問題についても、教育委員会として押しつけをしない、これは評価できる点だというふうに私は思っております。やっぱり教育というのは慎重にやらなければなりませんから、押しつけはやめるということは大事だというふうに思っております。しかし、普通教室のクーラー設置の問題や中学校給食問題など、後でも質問いたしますが、解決を要する点も多々あります。 前置きは以上にいたしまして、質問に入ります。 まず、教育委員会とは法律でどのようになっているのかを質問に入る前に見てみたいというふうに思います。 私もこの間勉強しまして、教育基本法が安倍内閣のときに変わりましたね。そのとき一緒に地方教育行政の組織及び運営に関する法律も変わっております。新しい地教行法というふうに皆さん略して言ってますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律を見てみます。 第1条は、法律の趣旨です。 この法律は、教育委員会の設置、学校その他の教育機関の職員の身分取り扱いその他地方公共団体における教育行政の組織及び運営の基本を定めることを目的とする。基本理念が第1条の2にあります。地方公共団体における教育行政は、教育基本法--先ほど言いましたように、安倍内閣のときに変わりました--の趣旨にのっとり、教育の機会均等、教育水準の維持向上及び地域の実情に応じた教育の振興が図られるよう、国との適切な役割分担及び相互の協力のもと、公正かつ適切に行わなければならないということです。 第2条、都道府県市町村は、いろいろとあるんですが、地方公共団体の組合に教育委員会を置く、これが設置です。 第3条、組織です。 教育委員は、5人の委員をもって組織する。いろいろとあと文章ありますが、省きます。 第4条、任命です。 委員は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。これは、市長が任命された教育委員の議会の同意を求められます。 そして、その任命のうちの第4条第4項が、私は、これ、変わっていることをうかつに知らなかったんです。これを読み上げます。 「地方公共団体の長は、第一項の規定による委員の任命に当たつては、委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれるようにしなければならない。」かなり細かくなったんですね。これはそれなりにいいことだというふうに思っております。 あと、服務とかいろいろとあるんですが、委員長を教育委員の中から選ぶとか、教育委員会の会議は委員長が招集するとか、いろいろとある部分については省略をいたします。 先ほども申し上げましたが、大阪維新の会の橋下教育改革は、教育委員会そのものをつぶしてしまう、なくしてしまえというふうな彼の考え方であります。彼の考え方の特徴を述べ、私の考えもあえて次に述べます。 「人材の養成。国際社会で打ち勝つ人材をつくる」、あの人は、人を人間と思っとらへん。材料ぐらいにしか思てない。しかも、国際社会で打ち勝つ。ほんだら、国際社会負けたらあかんのかって言いたなりますけれど、それは言いません。しかし、人材をつくるというのは、人を育てるという観点はさらさらない。これは、私の考えです。一部のエリートの育成である。教育基本法は、人格の完成を目指すと、いうふうになってます。 「首長が教育の目標を決め、教育を動かすシステムを構築する」、これが彼のねらいです。これは、いわゆる国の政治でやられましたら大変なことになりますよね。これは、教職員への支配、統制を進めて、首長への服従を求めるものです。政治権力は教育を支配してはならないという憲法の民主主義と教育についての大原則の違反です。 人間の心や価値観の形成にかかわる文化的な営みが教育であるということを、私もこの間勉強させていただきました。教育というのは、やはり大変重みのあるものだということも、私自身、勉強してわかりました。 そこで質問に入ります。 まず中項目1、教育委員会とはという質問です。 仕事の内容と、特に学校との関係はどのようになっていますか。先ほども言いましたが、学校と子供、保護者の取り組みの支援をしていくというのが教育行政の基本であって、例えば、中家議員も質問しておりましたが、この暑い状況でクーラーを入れられねば、せめて緑のカーテンをする。それから、就学援助や耐震化工事、こういった教育条件の整備とか教育環境の向上を図ることが教育行政の基本です。その点、まずお伺いをいたします。 それと、中学校給食問題。橋爪議員の質問の続きで、中学校給食の問題をやりますよということで、教育委員会に通告しておりましたので、具体的な問題についてお聞きをいたします。 1点目、用意ドンですべての中学校の給食をデリバリーで始めるというような方向のお考えですが、デリバリーで始めるのではなく、地域の実情に見合うやり方を云々というふうに学校教育課長橋爪議員の質問に答弁されました。 今、御存じのように、東部3校の小学校給食中野上小学校でつくって、北野上、南野上小学校に持っていってます。中野上幼稚園きらら子ども園と統合し、幼稚園が減りましたし、南野上小学校の生徒も減ってきてます。例えば、東海南中学校の給食は、3校拠点方式を生かして中野上小学校で炊事をして東海南中学校に配送すればできるのではないか。下津は、自校方式ですから、下津第二中学校については、例えば大東小学校か、旧仁義小学校か、旧加茂第二小学校などでつくって、配送をするということもやれます。 2点目、県の食育推進計画では、学校給食については完全給食の方針を持っておりますが、いわゆる牛乳だけのこの補食給食ではだめで、デリバリーはええというような話もしてました。 3点目、デリバリー方式について、国・県の補助はどうなっていますか。交付税算定についても、あるのかどうかお教え願います。 次、中項目2、いじめの問題に入ります。 滋賀県大津市で起こった事件について、わかっている内容についてまず述べてみたいというふうに思います。 学校のホームページには、平成21年度、平成22年度に文部科学省指定道徳教育実践推進校になっていました。研究発表の資料には、学校環境提言として、いじめのない学校、ごみのない学校、あいさつあふれる学校という3つが挙がっていました。さらに、道徳教育の研究の推進についての部分を見てみますと、校長による道徳教育方針の提示から始めるようで、校長の指導性が大きく発揮されているという学校であります。さらに、この研究についても、県の教育委員会はもとより兵庫教育大学の先生などをお呼びしてきたようです。 これ、表面だけ見ますと、いじめがない、ごみもない、あいさつもちゃんとできている、すばらしい学校になりますやろ。こういうふうに立派な学校、立派な校長に見えますけれども、大変な問題になっています。 そこで、海南市の現状と問題点に移ります。実態について、平成24年9月13日の朝日新聞に全国のいじめの実態等々が載っておりました。海南市での現状とその実態、問題点などについてお示し願いたいというふうに思います。 そして、私は、教育委員会が押しつけるのではなく、各学校が自主的に取り組むことが非常に大事だというふうに思います。教育委員会がつかんでいる範囲でどういう取り組みがなされておるのかお教え願いたいというふうに思います。 次、中項目3、日の丸、君が代問題について。 学校の主役は子供との位置づけをきちっとしておれば、こんな問題が起こるというのは、私は本当におかしいなというふうに思うんですね。学校の主役は子供だということをまず冒頭申し述べて、以下意見及び考え方、質問に入っていきたいと思います。 御存じのように、大阪のある公立高校で、民間から来た、しかも橋下氏お気に入りの校長は、子供にとって大事な卒業式に、子供が主役やのに、生徒を放って先生方が君が代を歌っているかと、見ているわけです。私の考えですが、これは、校長失格やと、まあ、あきれ果てました。そういうことを、この冒頭申しておきます。 世界的にどうなっているか、私もそれなりに調べさせていただきました。世界的には、法的に強制しないのが当たり前、これが世界的な考え方です。アメリカは合衆国ですからね、州でいろいろ違いますから、政府として公立校での国旗掲揚、国家斉唱にも一切関与しません。ドイツもそういう義務はなく、拒否しても罰せられません。フランスも音楽の授業で国歌を歌うことを強制もいたしませんし、通達、義務、罰則もありません。イギリスやイタリアやカナダでも、いろいろ調べましたが同じような内容でありました。 この点について、私の考えと、この橋下氏のこのやり方等々について、まず教育委員会はどうお考えでしょうか。 次に、海南市では、入学式や卒業式などではどのようになっていますか。 さきの質問とダブりますが、教育委員会の基本的な考え方をお聞きいたします。 どう扱うかは各学校で議論をして決めるのが私の考え方です。君が代を歌う場合でも、強制ではなく歌わない自由の保障もきちっとするということが大事だということを申し述べまして、日の丸、君が代問題については終わります。 中項目4、スポーツに関する問題です。 そのうちの中学校のクラブ活動についてやろうと思っとったんですが、これはもう磯崎議員がかなり詳細に質問してくれましたので、私の質問はもう省きます。また次の機会にやります。 次に、新学習指導要領が中学校は2012年からスタートしました。柔道、剣道がこの中で入ってきたのですが、柔道では全国的にけがの問題などが報じられておりました。海南市のこの柔道、剣道の取り組みについてどのようになっているのかお聞かせください。 続いて、学校外スポーツ、いわゆる社会スポーツの部分で、市内の若者たちの参加の現状をお聞きいたします。このことは、非常につかみにくいと思います。サッカーやフットサル、そして野球にかかわっている若者たちにも意見を聞きますと、野球をやろう思ったら、相手も入れて最低18人、集めなあかん。サッカーやったら22人ですから25人ほど集めなあかん。オリンピックで活躍したりいろいろしてますけれども、一方で特にもう野球やサッカーは大変なんです。何が大変か。集める時間ないんですね。そして施設もない。 そういうふうな若者のスポーツ状況が非常に貧困になってきている。ほかのスポーツについても余り調査はしておりませんけれども、教育委員会がつかんでおられる若者のスポーツ参加について、どのようになっておるのかいうことをお聞かせ願いたいと思います。 そして最後に中項目5、社会教育について。 私自身、この質問をするのに教育基本法を勉強する機会を与えていただきました。人を育てるという大事な、日本の将来、未来にかかわる部分を、教育は持っています。特に学校教育は持っています。そんな中で、海南市の教育行政を見ますと、公民館を中心に海南市は県下、近畿、全国に誇る社会教育の成果を培ってきました。しかし、社会教育の部分で後退しているとは言いませんが、勢いがなくなっているということを憂います。社会教育についてきちっと方針を持って進めていくことが大事だというふうに思いますので、社会教育方針などについて、今、どのようになってるかということをお聞きいたします。 以上です。 ○議長(山部弘君) この際、暫時休憩いたします。          午前10時9分休憩 -------------------          午前10時28分開議 ○議長(山部弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2 一般質問を継続いたします。 14番 河野敬二君の質問に対して、当局から答弁願います。 畠中まちづくり部次長兼建設課長   〔まちづくり部次長兼建設課長 畠中康行君登壇〕 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 14番 河野議員の御質問中、大項目1、がけ崩れへの対応とその対策の3つの項目につきまして、一括して御答弁申し上げます。 がけ崩れに対応する事業といたしましては、県が施行する小規模がけ崩れ対策事業がございまして、これはがけ崩れから住民の生命を守るため和歌山県が実施する事業でございます。この要綱による採択基準といたしましては、がけの傾斜度30度以上、高さ5メートル以上のがけで、被害想定区域内の人家5戸以上に被害を及ぼすおそれがあるものなどとなっております。 この要件を満たし、かつ対策工事による擁壁などの施設の設置に必要な土地を無償で提供いただけるところにつきましては、県において順次取り組みがなされているところでございます。 また、要件を満たす急傾斜地において、斜面崩壊などの災害を引き起こす前兆現象が確認されたものや、人家に直接被害がある土砂災害が発生し放置すれば被害が及ぶおそれがあるものにつきましては、それぞれの採択要綱がございますが、対象とする人家を3戸とする事業もございまして、できるだけ市民の方々の御要望に応じた対策を図っているところでございます。 また、大雨などによる田や畑の畦畔の崩壊に対する復旧方法といたしましては農地災害復旧事業がございますが、国の災害復旧事業で対応する場合は、復旧費用が40万円以上であること、耕作に影響する被害があることなど採択要件がございまして、要件を満たし、所有者の方に復旧費の一部の負担同意が得られれば、災害復旧事業として国に申請を行っているところでございます。 次に、市の資材支給による対応でございますが、農業に関係する資材支給の対象といたしましては、2人以上の関係者が利用する農道や用水路などの農業用施設の補修、修繕に対して生コンクリートなど原材料を支給して、維持管理労力の低減、機能保全に努めて取り組んでおるところでございますが、個人の田畑の畦畔は対象としておらず、個々の耕作者に対応をお願いしているところでございます。 そのほか、がけ崩れなど発生した場合は、建設課に御相談いただければ、支援できる方法などを検討するよう努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 山縣産業振興課長   〔産業振興課長 山縣秀和君登壇〕 ◎産業振興課長(山縣秀和君) 14番 河野議員の御質問中、大項目2、鳥獣被害の現状とその対策についての3つの項目について御答弁申し上げます。 中項目1の被害状況についてでございます。 イノシシは、十数年前から農地に出没するようになり、その被害区域は年々増加する傾向にあったことから、平成14年度から被害を受けた農業者が中心となり防護さくの設置に対する取り組みに支援を開始するとともに、猟友会の協力を得て捕獲を行っていただいております。 防護さくは、平成23年度までの10年間で約130キロメートルにわたって設置を行うとともに、捕獲については猟友会の協力を得て計38基の捕獲おりを設置し、猟期以外の有害捕獲を実施しております。有害捕獲の実績につきましては、平成15年で19頭であったものが年々増加し、平成18年度には166頭を、平成20年度は238頭を、平成21年度は297頭、平成22年度は310頭、平成23年度は365頭となっております。 また、被害額につきましては、農業者からの被害届を集計した金額を見てみますと、平成21年度は約1,700万円、平成22年度は約4,500万円、平成23年度は約3,000万円と大きな被害を受けております。ただ、この金額につきましては、農業者からの届けがあったもののみを集計しておりますので、必ずしも被害の実態をあらわしたものではございません。 イノシシ被害は、西日本を中心に全国的な問題となっていますが、特に効果的な取り組みを見出せていないのが現状であります。 次に、中項目2の大崎地区の取り組みについてでございます。 イノシシ対策は、防護さくを設置するなどの「守る」、狩猟や有害捕獲による「とる」、それからえさやすみかをなくす「環境整備」を地域ぐるみで総合的に取り組むことが効果的であると言われています。大崎地区では、このような地域ぐるみでの取り組みを進めるため、平成22年度にモデル地区として講師の指導のもと地域関係者が集まり、地域の地図に防護さくの設置状況、被害の多い場所、わな設置場所などを落とし込みながら、イノシシ対策について検討していただきました。 このように、地域の現状を皆さんで確認した後、被害の大きい園地を防護さく設置のモデル園として県の果樹試験場の研究員をお招きして防護さくを設置するとともに、地域を代表して狩猟免許の取得を進めております。平成23年度には、狩猟免許を取得した方を中心に、効果的にわなを仕掛けるため専門家をお招きして講習会を実施するとともに、ミカンなどの収穫物で腐敗や規格外のものを園地やその付近に廃棄することがイノシシを引き寄せる原因となることから、廃棄場所をあらかじめ定めた上でその場所にさくを設置するなどの対策を実施しています。 また、園地と山林の境目の樹木の伐採と草刈りを行うなど環境整備も実施しております。 このように、地域ぐるみでの取り組みを総合的に実施していただいておりますが、すぐに効果があらわれ被害がなくなることはありません。しかしながら、このような取り組みを根気よく行っていただくことが、イノシシ被害の軽減につながるものと考えております。今後も大崎地区の取り組みに支援させていただくとともに、その効果の推移を確認してまいります。 中項目3の減らしていくための方針、対策についてでございます。 先ほども御答弁させていただきましたが、イノシシ対策は「守る」、「とる」、「環境整備」を総合的に実施することが効果的であるという専門家の御意見をもとに、平成14年度から昨年度まで約130キロメートルの防護さくを設置しております。机上の地図での計画では、250キロメートルのさくを設置すれば市内の園地の大部分を囲えるとしておりまして、平成24年度から平成26年度までの3年間で残りの園地にさくの設置を完了すべく、関係農業者の皆様に防護さく設置に係る支援内容を御説明させていただくとともに、早急に設置していただけるようお願いしているところでございます。 さくの設置を完了してもイノシシの進入がとまらないところは、進入部分の確認と補修を行った上で、わなやおりを仕掛けるなどの捕獲を実施することで、イノシシの個体数は減らなくても農作物の被害が軽減されるよう関係者の理解と協力のもと取り組んでまいります。 このような取り組みを進めることで、イノシシを園地に侵入させないことがイノシシにえさを与えないこととなり、その結果、栄養状態が悪くなることが出生数や出産回数及び生存率の低下につながることとなり個体数は減少するものと考えています。 先ほどの大崎地区の取り組みについて、答弁の中で、専門家をお招きしてわな設置の講習会を行ったと申し上げましたが、そのときの専門家のお話では、理論上、地域に生息するイノシシの8割を捕獲し続ければ、数年でイノシシはいなくなると言われておりましたが、実際に全国で8割の捕獲を実施できているところはない上に、たまたまある年だけ高い割合で捕獲を行っても、継続しなければ個体数はもとに戻ってしまうとのことで捕獲により解決することは困難であると教えていただきました。 したがいまして、本市のイノシシ対策は、さきにも御答弁させていただきましたとおり、「守る」、「とる」、「環境整備」を総合的に実施していくことであり、根気は要るものの着実に地域ぐるみの取り組みが円滑に実施できるよう関係者の皆様に十分な情報をお伝えしながら、イノシシ対策についての知識の向上を目指してまいります。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 西原教育長   〔教育長 西原孝幸君登壇〕 ◎教育長(西原孝幸君) 14番 河野議員からいただきました御質問中、大項目3、教育問題についてのうち、中項目1、教育委員会とはについて御答弁申し上げます。 初めに、教育委員会の基本についての御質問でございますが、教育委員会制度は、政治的中立の確保、継続性・安定性の確保、地域住民の意向の反映の3つの意義を有する重要な制度であります。 教育委員会は、いわゆるレイマンコントロールの観点からさまざまな分野からなる教育委員で構成されており、地域住民の視点に立って保護者や地域住民の期待や要求に答えるべく、適切な対応を行うよう教育行政に対して指示、監督することが重要な役割となっております。 しかし、教育委員会をめぐる事件や教育委員会制度が機能していないのではないか、形骸化しているのではないか、住民から見えにくいなどの議論が起こっていることも残念ながら事実であります。 平成19年の教育三法の中で、すべての地方公共団体に引き続き教育委員会を置く現行制度を維持した上で、その体制の充実、強化を図るために、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の改正が行われ、平成20年4月に施行されたところでございます。 これらの法改正に至った経緯も踏まえ、教育行政の事務局を担当する教育長として教育委員会における合議制、レイマンコントロールの趣旨にのっとり事務局職員を指導しながら教育行政を進めているところでございます。 教育委員長においては、教育委員会会議を主催し、教育行政の方針や主たる事業、課題等について事務局から説明を求め、委員による協議を行い事務局に対して適切な指示、監督を行っていただいております。 続きまして、学校との関係について、教育委員会の所掌する事務の主なものでございますが、学校の設置・配置、学校管理、児童・生徒の就学、教育課程、教科書、教職員の服務監督、学校給食などがございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 井川学校教育課長   〔学校教育課長 井川勝利君登壇〕 ◎学校教育課長(井川勝利君) 14番 河野議員の御質問中、大項目3、教育問題についての中項目、教育委員会とはにおける中学校給食に係る御質問に御答弁申し上げます。 1点目の全中学校一斉でなく現在の小学校の拠点校で調理可能なところから実施できないかにつきましては、小学校の給食拠点校を活用した親子方式の場合、中学校分の食数が十分調理できないことや、施設改修、調理員の確保等が大きな課題となります。このことは、下津地区で統合後休校となった学校の給食施設を使っての配送についても同様です。また、すべての中学校での実施までにはまだまだ何年もかかることが予想されます。 2点目の県の食育推進計画で、学校給食、完全給食の実施率の増加となっているがにつきましては、この推進計画における完全給食とは、補食給食やミルク給食ではなく、御飯、おかず、牛乳の3つをそろえての給食を指しております。全生徒を対象とした給食実施という意味での完全ではございません。 3点目のデリバリー方式をすることによって、補助、交付税措置はあるのかにつきましては、補助、交付税措置はございません。 次に、中項目2、いじめ問題について御答弁申し上げます。 議員御発言のように、他県において痛ましい事件が発生し、全国的に問題となっていることは教育委員会としても深刻に受けとめているところでございます。いじめの対応と未然防止については、従来から指導しているところですが、この事件を受け、改めて教育委員会としては平成24年7月17日からすべての校長に対する面接を実施し、その際、いじめはどの学校でも、どの子にも起こり得るという認識に基づき、各学校で実施しているアンケート調査等に基づき、早期発見、早期対応を図るよう再度指導したところでございます。 また、いじめ問題への取り組みの徹底について文部科学大臣の緊急メッセージとともに、いじめ問題への取り組みについてのチェックポイントを添付し、いじめが認められた場合はまず校長のリーダーシップのもと、学校の対処方法、指導計画を立て、組織的に対応し、保護者、教育委員会と連携のもと、迅速な対応により早期解決を図るようにも指導しております。 また、平成24年8月30日に開催した全教職員対象の研修会の折に、いじめを絶対に許さない学校、学級づくりを徹底することや、早期発見、早期対応に努めるとともに、子供と先生の信頼関係を深め、子供が相談しやすい場や機会をつくるよう指導したところです。 なお、本年度の本市で発生したいじめにつきましては、中学生における嫌がらせによるもの5件を認知してございます。いずれのケースも現在では解決しているとの報告を受けておりますが、当該生徒の状況につきましては当該中学校と連携しながら今後もきめ細かく把握し、適切に対応してまいります。 先ほど御答弁申し上げましたとおり、他県において発生した痛ましい事件に関しましては教育委員会としても大変重く深刻に受けとめてございます。そのため、いま一度、いじめは決して許されない行為であり、またどの子にも起こり得るものであること、いじめの問題については学校のみで解決することに固執せず、いじめを把握した場合には速やかに保護者及び教育委員会に報告し適切な連携を図ることを周知徹底し、いじめの未然防止、早期発見、早期対応、早期解決に努めてまいります。 次に、中項目3、日の丸、君が代問題について御答弁申し上げます。 本市における卒業式、入学式における国歌斉唱及び国旗の掲揚につきましては、各学校とも厳粛に実施しているところでございます。 入学式や卒業式などにおける国旗及び国歌の取り扱いについては、学習指導要領において「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。」となっております。 また、国際化の進展に伴い、日本人としての自覚を養い、国を愛する心を育てるとともに、児童・生徒が将来国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長していくためには、国旗、国歌に対して一層正しい認識を持たせ、それらを尊重する態度を育てることは重要なことであると認識してございます。 本市の各学校におきましても、学習指導要領の趣旨及び内容にのっとり厳正に実施しているところでございます。 なお、議員の御質問にもございました大阪府の高等学校における管理職による国歌斉唱時の職員のチェックにつきましては、報道等で取り上げられているところですが、実情は把握できておりません。本市では、教職員も入学式や卒業式の際には、各種法律や学習指導要領等にのっとり適正な対応が行われております。 次に、中項目4、スポーツに関する問題について、当課にかかわる中学校の武道について御答弁申し上げます。 本市中学校の武道につきましては、7校中5校が剣道、2校が柔道を実施しております。指導につきましては、有段者である経験者の割合は約4割ございます。 なお、指導教員の各種研修会等への参加や文部科学省から出されている指導の手引の活用を図りながら、指導者の安全への意識や技能を一層高め生徒の安全確保に努めているところでございます。 学習指導要領における武道の扱いは、中学校で初めて学習する内容であるため、基本動作の基本となるわざを確実に身につけ、基本動作や基本となるわざを用いて、相手の動きの変化に対応した攻防ができるようにすることとなっており、特に1、2年生では基礎、基本を重視し、10時間程度を基本の型や基本動作の指導に充てることとしてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 中阪生涯学習課長   〔生涯学習課長 中阪雅則君登壇〕 ◎生涯学習課長(中阪雅則君) 14番 河野議員からの大項目3、教育問題についてのうち、中項目4のスポーツ問題についての御質問中、市内の若者たちの参加状況はについて御答弁申し上げます。 若者のスポーツ参加状況でございますが、このことについて具体的な数字は把握してございませんが、本市体育協会に登録されている状況を見ますと、223団体、4,775人の方が登録されてございます。 ただ、この人数には、未成年や高齢者も含まれておりまして、また個人やサークルでスポーツ活動を行っている方は含まれてございません。 次に、学校、施設を定期的に利用するスポーツ団体については、登録メンバーの年齢を把握してございます。これによりますと、若者を20代、30代と考えた場合、9.4%が20歳代、11%が30歳代のメンバーとなっておりまして、あわせて、20代、30代では、学校施設を利用してスポーツ活動をされている方々は、およそ20%となってございます。 続きまして、中項目5の社会教育についてにご答弁申し上げます。 議員御質問の社会教育の方針について、本市においては定めてございません。しかしながら、以前から方針や計画の必要性を感じておりまして、社会教育と学校教育が互いに連携していく必要があることから、社会教育をより広くとらえた生涯学習推進計画として平成24年度中に策定する予定としてございます。 平成23年度では、計画策定の基礎資料として、生涯学習市民アンケート調査を行ってございます。また、平成24年度では、公民館関係者にも加わっていただき計画の内容について検討しているところでございます。 今後、生涯学習を取り巻くさまざまな環境の変化に対応するため、海南市生涯学習推進計画を策定し、計画的に進めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。
    ○議長(山部弘君) 再質問ございませんか。 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) まず、がけ崩れへの対応とその対策ですが、答弁は了承しました。 当局もいろいろと取り組んでくれている点については評価をしているんです。がけ崩れなど発生した場合、建設課に相談していただければ支援できる方法など検討するよう努めてまいりたいというふうに言われているし、具体的に田んぼなどが崩れたところでも、財政的に無理な点でも、いろいろと対応してくれちゃるんはようわかるんやけれどね、市民や農家の方には、まじめにやってくれちゃることはわかりにくいんよ。 今、農業も一般土木も、すべて建設課が対応するようになっちゃいしょな。もちろん予算がついていればありがたいんやけれども、例えば、災害で適用できやなんでも別の適用の仕方もあると思うんよ。そういう相談体制を充実して、努めるというふうに言われちゃあるんでね、その部分だけのちょっと答弁をください。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 14番 河野議員からのがけ崩れ対策への対応にかかわります再度の御質問に御答弁申し上げます。 いろんな農業関係とかがけ崩れも含めて、相談する体制についての充実という御質問でございますが、建設課といたしましては、がけ崩れ等につきましては、災害復旧も含め、まず県への急傾斜地対策、それと市での取り組みは、公共一般土木としての取り組み、また農業サイドの取り組みと、いろんな分野でどういう取り組みが一番可能なのかというところを検討しているところでございます。 農地の畦畔の崩壊につきましても、農地係だけの対応ではなくて、係を横断した形で対応するように努めているところでございます。それぞれ個人の田畑の畦畔は対象とはしておりませんが、一件一件の方、それらの関係する方から御相談いただければ、その中でどういう取り組みができるのか、例えば田畑の畦畔の崩壊であればその畦畔の復旧のみならず、それを利用した待避所として利用するとか、そういうところをいろいろと御相談させていただきながら、市としてできること、支援できることを検討してまいりたいと考えて対応しているところでございまして、今後、農地ということでございましても、建設課においでいただければ、道路、道路係、河川係、農地係、それぞれ横断的に対応するように努めてまいります。 以上、よろしく御理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(山部弘君) 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) 現状でもようやってくれてるんですが、よろしくお願いします。 もう1番目はそれで終わります。 次、鳥獣害の問題です。 大崎の取り組みについて、すぐには効果があらわれんというのも、おっしゃるとおりです。ことしや来年の取り組みがどのようになっていくのかと、県や市の支援について、その点だけちょっとお教え願えますか。 ○議長(山部弘君) 山縣産業振興課長産業振興課長(山縣秀和君) 14番 河野議員の再度の御質問に御答弁させていただきます。 大崎の取り組みの今後の支援と、それと今後の取り組みについてということでございますけれども、支援では、平成22年度も国の近畿中国四国農業研究センターの先生に来ていただいて、みんなで話し合う場を持っていただいております。その後、先ほども申し上げましたが、果樹試験場の方からモデル園のさくの張り方とか、そういう御支援いただいております。 平成23年度も、わなの専門家の方をお招きして、大崎地区の狩猟免許を持った方を中心にわなの仕掛け方を御指導いただいたところでございまして、この取り組みは1年度で終わるものとは考えてございませんので、今後もこの先生方、また専門家の方と私どもが中に入って連絡を取り合いながら、大崎の活動を御支援させていただきたいと考えているところでございます。 これにつきましては、平成22年度末に和海地域の鳥獣害対策本部というのを、振興局中心で海南市と紀美野町で立ち上げてございます。そこでもいろんなノウハウなどをいただいておりまして、この活動自身も、和海地域の鳥獣害対策本部に報告するなり、またいろいろ御相談させていただきながら、十分に実効性のあるものにさせていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) 鳥獣害対策は、大変な課題ですので、よろしくお願いいたします。 次、教育問題に移ります。 教育委員を選ぶのは、市長が任命して、議会で同意をするというやり方になっています。私は住民投票で選ぶというのが基本だと思うんですが、この点については、別にきょう論議をいたしません。 教育長が答えてくれましたレイマンコントロール。これは、一般の市民に任せる、素人の意味だそうですが、教育長は教育のプロですが、レイマンコントロールの趣旨にのっとり行政を進めているという部分がちょっとわかりにくいんですわ。もうちょっとかみ砕いてわかるようにお教え願いたいというのが1点目です。 次は、教育委員会についてです。 教育委員会の形骸化云々という全国的な声もあります。教育委員会の会議の傍聴規定とか公開の規則はあります。それは私も知っていますが、さらにこの教育委員会の会議を公開、民主化していくということで、例えば、今、1カ月に1回教育委員会開いてますね。レイマンコントロールということも言われましたので、その関係者の意見などもこの公開で聞いてはいかがですか。 それから、今、委員会の傍聴、余り委員会がいつあるとか議題なども、もっと先にいろんな形で知らしていただいて、公開して、傍聴されるような取り組みをしてほしいんですが、その点についての答弁をお願いします。 それから、さらにこれは新しい私の提案ですが、教育全体のことで、例えば地域住民でありますとかPTAとか生徒会、それから教職員、行政、議会の各会派などによる、教育会議などの新設をしてはいかがかと思いますので、その点の答弁もお願いします。 次に、いじめの問題について入ります。 滋賀県大津市で起こりました。そして、その後いろいろ国も動いておるわけですが、学校教育課長の答弁では、ことしの7月17日からすべての校長に対する面接を実施し、8月30日に開催した研修会でいろいろ指導をしたと。そこで再質問です。私はね、教育委員会から一方的に指導するのじゃなしに、そのいじめ問題についていろいろな取り組みをやっておられるところがあれば、つかんでいる範囲で教えてほしいということを言いました。例えば、海南第三中学校ではどういう取り組みをした、日方小学校ではどういう取り組みをしてという、つかんでいる状況についてお聞かせ願いたい。 次に、この問題について、日常的に先生と生徒が本音で向き合って、お互いを信頼して心を通わせる学校づくりをするという意味で、子供のことをつぶさに教員の側も校長先生も何でも話せる、民主的な関係、職場づくりが大事だと思いますが、その点について教育長のお考えをお聞かせください。 次に、日の丸、君が代の問題です。 これはもう、この問題をやり出したらかなり時間がこれで費やされますので、私の意見を言っておきます。これはもう答弁結構です。私の考え方だけ述べて、これはもうこの点については終わります。 まず1点目です。 内心の自由を守る問題ですね。これは、憲法の思想・信条の自由にかかわる問題ですわ。この日の丸、君が代をやっぱり踏み絵にしたらあかん。押しつけてもだめですね。江戸時代のキリシタン狩り、御存じだと思いますが、キリストさんの絵を踏みつけても踏みつけても、あのキリシタンの方々は、仏像にマリア像を忍ばせて信仰を続けました。海南市にも中国からの帰国子女の方や在日朝鮮人の方、帰化された方、私の友達にもいます。そういう人たちに、入学式、卒業式などで、はっきり言って今は先生方が押しつけて子供にも歌わせている状況です。しかも、東京ではいろいろとエスカレートしていってますわな、これも反省もありますけれども。 日の丸や君が代についての、これはあえて、もう時間もありませんから中身言いませんけれども、いろんな思いがあります。やっぱりこの内心の自由を守る問題という点から言いますと、これは私が言うたように、学校で議論して決めるのが妥当だというふうに思います。 2点目は、オリンピックやスポーツの大会で歌う。サッカーの国際試合で歌う。これ、わかります。しかし、特にスポーツの問題で言いますと、ヒトラーがベルリンオリンピックのときに国威発揚に使いましたやろ。これは、国際的な批判があって、解決済みのことです。ロンドンオリンピックなどでも、イギリス自身が、いろんな国内問題も抱えてます。イギリスは、サッカーでは4つの協会があるんですわね。これ、国を挙げてとなかなかならんのですね。スペインも、いろいろとお国の事情がありますけれども、そういうふうにスポーツを国威発揚やそういうことに使ってはならんというのも、これは国際的な考え方ですよ。 3点目、学校教育課長が答弁をしたように、いわゆる学習指導要領にあるから、法的拘束力があるからということで強制をしています。 しかし、この間の教科書裁判など、教育をめぐる裁判などは「教育内容について、国は介入することはできる限り抑制を」という判決が出ているんですよ。この点について、私は、もうこの意見を述べて、日の丸、君が代については、再質問はいたしません。 次に、スポーツの問題です。 スポーツ参加については、非常にとらえにくい中からようとらえてくれたと思うんですわ。いろいろと難しいところ調べてくれたと思うんです。 しかし、例えば、サッカーの駒野選手が活躍しています。日の丸をつけて、日本を代表して頑張ってやっておるわけですわな。こういう選手は、非常に大事やし、海南からもっと出てきてほしいんですがね。 海南市などのこういう小さい都市では、そういう子供たちが出てくるスポーツ環境を整備するということが、私は大事だということだと思うんです。駒野選手がサッカーで活躍するこの土壌を、教育委員会もいろいろとつくってくれ、そういうスポーツ環境になったというふうに思ってます。 競争主義を私は別に肯定しているわけやないんですが、小学校も中学校も駅伝は非常にもう何年って海南市は強いんですが、例えばオリンピックに出れる長距離の選手などが、次々と育っていけるようなスポーツ環境も私は大事だと思うんです。 海南市独自の駅伝大会などもやってますけれども、例えばこの駅伝大会をもっと工夫してやるとか、環境や土台をつくっていくとか、底辺も広げながら、一流の選手も育てていくスポーツ環境もつくるということも大事ですので、その点についてちょっと考え方をお示し願いたい。 中項目5の社会教育の部分については、これはもう生涯学習課長が答えてくれましたのでいいです。 以上です。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁願います。 西原教育長 ◎教育長(西原孝幸君) 14番 河野議員からいただきました大項目3、教育問題にかかわる何点かの御質問に御答弁を申し上げます。 まず初めに、教育委員会制度の中で、レイマンコントロールにかんがみてという、そのレイマンコントロールの仕組みについて、もう少し詳細に答弁せよということでございます。 教育委員会は、5人の委員で開催されている会議ということ。いわゆる皆さん方が、教育委員会と言われるイメージの中には、教育委員会事務局のイメージが強い部分があると思います。 その中で、教育委員会事務局につきましては、教育の専門家、指導主事、あるいは社会教育主事等が入りまして、専門的ないろいろな能力を持った者が、いろんなことを企画立案して教育行政を行っているわけでございます。片や、初めに申し上げました5人の委員による教育委員会においては、その事務局が行う教育行政について一般人の--レイマンというのは一般人という解釈で、いろんな立場の方とかが、その事務について専門的ではない立場からいろいろな意見を申し述べ、そして、その内容についても指揮、監督をするということでございます。 以上、レイマンコントロールについて説明させていただきました。 もう一つは、そういう観点に立って教育委員会をより広く公開するというような、教育委員会の開催についての具体的な質問がございましたが、海南市教育委員会会議規則の中において、会議の招集について会議開催の場所及び日時並びに会議に付すべき事案を委員に通知をした後に、会議の招集を行った場合は、速やかにその旨を公示するとなってございます。そういうことから、この本庁の告示板、それから教育委員会があります行政局の告示板等に告示をしているところでございます。 次に、現在は教育委員会は行政局の会議室において通常行っておるわけでございますが、その委員会をさらにいろいろな形で外で行うなど考えてはどうかという御意見でございます。全国の教育委員会では、いろいろな形でそういう取り組みもされていることは承知しております。現在、具体的には考えておりませんが、学校開放月間等におきましては、保護者はもとより一般の方々も学校に訪れていただいて、教育の内容を見ていただくという仕組みはつくっております。そういうことも活用して、今後、教育委員会の開催なども検討できればと考えている次第でございます。 それから、いじめにかかわりまして、その指導等についての学校の対応において、校長を中心として教職員がその内容を詳細に共有し、いろいろ意見を出し合いながらの指導について具体化していくという内容の質問であったと思いますが、現在、海南市の学校においては、校長を中心に各学校においていろいろな課題については、職員会議はもちろん、その他の会議をもちまして、いろいろな形で意見交換を行い、そして具体的な教育指導の内容について検討した上で行われているものと承知してございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 中阪生涯学習課長 ◎生涯学習課長(中阪雅則君) 14番 河野議員からいただきましたスポーツの問題についての再度の御質問に御答弁申し上げます。 海南市のスポーツ状況についてということで、スポーツ環境を整備することが大変重要ではないかという趣旨の御質問でございます。 本市におきまして、議員御指摘のとおり、スポーツの環境を整備していくことの中で、例えば駅伝であったり、マラソン大会といった大会を開催させてはいただいておりますものの、それぞれの大会におきましても課題や問題を抱えてございます。 例えば、海南市の駅伝競走大会、これは、優勝を数回するような上位に常に位置するような取り組みを行ってございますが、例えば中学女子のような弱い部門につきましては、早くから取り組むなどして、その課題を克服するような形をとってございます。 また、市民総体初め、市民体育祭などにつきましても、今年度、きのくに海南歩っとウオークを開催するなど、できるだけ新しい取り組み、そして参加しやすい取り組みということで進めているところでございます。 今後、スポーツ少年団の充実、また学校体育との連携等も含めまして、できるだけ子供たちも含めた若者がスポーツを続けることができるような環境の充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。御理解ください。 ○議長(山部弘君) 再質問ございませんか。 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) 教育長、教育会議の新設の問題については、僕の質問の仕方が悪かったと思うんやけれども、答弁がなかったように思いますのでもう一回行きます。 教育会議を新設してはというふうに私は質問したんです。地域の住民の方、PTA、生徒会、教職員、行政、それから議会の各会派などを含んで教育会議を新設してはどうかということについてのこの回答をください。 それから、スポーツの問題は、またいろんな機会でやります。地域の特性に応じた町おこしをしていく上で、海南は海南なりに、駅伝などは非常によそから誇れる大会になってきてますけれども、もっともっと中身もいろんな充実していくということも大事だと思いますが、これはまた別の機会にやります。 それから、教育長、相前後して悪いんですが、いじめ問題については、教育委員会として、例えば、学校教育課長の答弁では、ことしの7月17日にすべての校長に対する面接を実施したとか、それから、8月30日に全教員対象の研修会をやったとのことですが、この教育委員会からこうしなさい、ああしなさいということじゃなしに、いろいろな進んだ取り組みがあれば、つかんでいる範囲で私はお教え願いたいと言ったんですよ。つかんでなかったらつかんでないでもういいですからね。せやから、そのことが私は大事だと思うんですよ。 あえて私は教育委員長に今回出席していただいたのはそういうことですよ。やっぱり日の丸、君が代も含めて学校の民主的な取り組みや学校独自の取り組みがすばらしいことであれば援助していくことが大事だと思うんです。 職員会議でも、そら校長さんがリードせなあかん、これはわかりますよ。しかし、30人の職員やったら30人ともみんな同じ考えということになかなかなりませんわね。せやから、教職員が自由に物が言えて、自由にいろいろと論議ができる体制にすべきだということを私は言ったんです。もうこれは答弁いいですわ。 せやから、そのことの中で、押しつけないで各学校のこの取り組み、進んだ取り組み、意見などについてお教え願いたい。これがいじめに対する質問です。 それから、教育行政の問題について、招集を公示しているというのはわかっています。しかし、教育委員会は、今、形骸化しているといろんなところで批判をされてますから、ただ守るのじゃなしに、こちらから開いていく。こちらからしかけていくということが、私は大事だと思うんですよ。公示はしてるの知ってますよ。議会もそうです。 議会というのは、選挙もありますし、それなりに市民の方々が理解をしてくれている。しかし、教育委員会というのは大変重要な仕事をしてるのに、なかなか理解してくれていないから、ああいう橋下大阪市長みたいなやり方を、賛成される方々もあるわけですね。ですから、教育委員会として、招集は公示してますけれども、市民の方々にそれ以外の知らせ方をしてほしいというのが質問です。 それから、教育委員会のやり方についても、いろいろ外でやっていくということ、検討するということも言われました。これはもうこれでいいです。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁願います。 西原教育長 ◎教育長(西原孝幸君) 14番 河野議員からいただきました教育問題にかかわる幾つかの質問に御答弁を申し上げます。 初めに、教育会議について、教育全般についていろいろな方々からの御意見をいただくような会などを開催してはどうかという御提案でございますけれども、現在、具体的にはそういう計画は持っておりませんが、教育委員会にも出させていただいて、協議をさせていただきたいと考えています。 それから、教育委員会のいじめの取り組みについて、各学校の具体的な個々の取り組みについては、各学校からは教育委員会に報告をいただき、それについて各学校ともいろいろ協議をしております。そこで、それらのことを共有するために、海南市教育委員会教育研究所というのを設置してございまして、その中で、昨年、ことしにわたりましては、生徒指導についてということで現場の研究員を指定しまして、その中で市内のいろいろな取り組みについて意見交換を行い、取りまとめを行ったところでございます。これらをもとに、さらに各学校にいろいろな取り組みについて共有できるように広報してまいりたいと考えております。 それから、各学校での教育活動についての教職員の意思統一、あるいは指導の具体化についての論議についての御質問がございましたが、先ほども答弁申し上げましたが、学校では、それぞれいろいろな担当の考え方も含めて議論をした上で具体的な取り組みを行っていくという形で進めております。指導に当たっては、やはり教職員がいろいろな取り組みに対して共有化して、共通の考えを持って指導していくということが子供たちにとっても重要でございますので、そういう観点で進めている次第でございます。 それから、教育委員会の開催に当たる公示の件につきましては、先ほどは掲示板について公示している旨をお答えさせていただきましたけれども、広報の問題については、まだ具体的には、御答弁申し上げられませんが、検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山部弘君) 9番 栗本量生君 ◆9番(栗本量生君) ただいま、教育会議について質問者は、議会側も参画するという前提に立って要求をしましたが、我々議会は、議会改革の一環として、法律で定められたもの以外は執行機関が開催する会議には参画しないということで今日まで進んできております。その点について、質問者はお忘れになったかどうかは知りませんが、きちっと議長のほうで調整をされて、正しい形の中でその会議の開催については、教育委員会のほうで議論をしていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(山部弘君) この際、暫時休憩いたします。          午前11時36分休憩 -------------------          午後1時開議 ○議長(山部弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2 一般質問を継続いたします。 9番 栗本量生議員の議事進行にお答えいたします。 議会における諮問機関等への参画については、先例で当局から推薦依頼があったときは議会運営委員会でその推薦方法を協議するとなっております。この趣旨を承知の上で質問願うことといたしますので、御了承願います。 14番 河野敬二君、再質問ございませんか。 ◆14番(河野敬二君) 私も再質問はもういたしません。 そこで、先ほどちょっと議事進行等々がありました関係上、私自身の考え方も申し述べさせていただきます。 先ほど私の質問中で、教育会議の新設をしていただきたいという提案をしました。この提案は、私個人の提案であり、議会全体の提案ではございません。その旨教育委員会には御理解をお願いしたいと思います。 そして、教育長にあと、要望して終わります。 橋下教育改革というのは、行き着くところは、いわゆる新自由主義的な教育改革です。御存じのように東京でも学校の選択制は破綻しましたし、全国の学校選択制は、今、破綻しつつあるのに、それを後追いしようとしてる。 それから、新自由主義が行き着いてしまったアメリカはどういうことが起こってるかというと、これはニューヨーク市での話ですが、テストでええ成績とると、25ドル支給される。7年生は--日本でいうたら中学生かな、テストのたびに50ドルもらえるというように、試験の点を上げるためにお金を払ってます。こういうところまでいってる。ダラスでは、2年生が本を1冊読むために2ドルもらえる。もう恐るべきことが起こってます。 本を読んで、2ドルもらった子供たちは読解力はさすがに向上したそうですが、しかし、お金もらったことで成績は上がっていない。 また、例えば高校のフットボール競技場の施設に命名権を何万ドルかで売るというような、まあほんまに考えればびっくりするようなところが新自由主義的な中で進められていってるわけです。 それで、教育長にもお願いをしたいんですが、やっぱり学校運営の基本というのは、校長を先頭に子供たちが先生に何でも言えるような雰囲気があり、困った子供たちや大変な生徒たちには一致して事に当たることができる民主的な学校づくりをしていってほしい。 あなたがいつも言っておられる、トイレのスリッパがきちんと並べられてる学校というのはね、私は別にこれは悪いことではないというふうに思いますよ。しかし、それ以前にもっともっと自由に物が言えて、いろいろと自由闊達に議論できる学校をつくっていただきたいということを申し上げまして、私の一般質問を終わります。 以上です。 ○議長(山部弘君) 以上で、14番 河野敬二君の質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。          午後1時6分休憩 -------------------          午後1時14分開議 ○議長(山部弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2 一般質問を継続いたします。 次の質問者の質問に入ります。 11番 上田弘志君   〔11番 上田弘志君登壇〕 ◆11番(上田弘志君) それでは、議長のお許しを得まして、登壇しての一般質問を行いたいと思います。 私は、今回大項目5つあります。いずれも地域密着型の一般質問であります。それから、大項目の2から5にかけては、県営事業にかかわる質問でありますが、本市の市民なり、また、市民生活に大変かかわることであります。 まず前段そのことを申し上げまして、大項目1、敬老会の周知方法の改善についてであります。 ことしも9月8日、市民交流センターふれあいホールを会場に、平成24年度海南市敬老会が盛大に開催されました。敬老会は、高齢者の方々に対し、長年社会に貢献された労をねぎらい、長寿をお祝いするため毎年度開催されています。 ところが、満75歳以上の方で敬老会が行われてることを知らない方がおられます。私も出席をさせていただきますということで、「あなた方も敬老会おいでになりますか」とお聞きしますと、1人は黒江の方、1人は北野上の高津の方でしたが、「私ら老人クラブに入ってないから、案内も何もないんよ」というお話でありました。私も、毎年敬老会に出席させていただきますと、市長と老人クラブの会長がごあいさつされてますから、老人クラブ主催かなというふうにそのときは思いました。本年度も8月号の市報、また9月号の市報で開催が告知されておりますが、先ほど紹介しました方のように、老人クラブの主催だと思っており、「私たちは、別にお呼びがかかってない」と、こういうふうに思われてる方がおられるわけですね。 ですから、この敬老会の目的と、本当にすべての高齢者の方の労をねぎらって長寿をお祝いするんだったら、今、市が行っている周知のやり方を改善していくべきでないか、こういうふうに考えるわけです。 そこで質問します。1つは、参加対象者への周知の実施は、市または式典とか余興を委託している老人クラブのどちらかをはっきりさせてください。 それから、2点目は、かつて旧海南市では個別通知を行ってたと当時福祉事務所でお仕事に携わってる方にもお聞きをしました。そして、お隣の紀美野町は、往復はがきを出して、そして出欠を確認していると。しかし、はがきで返事をいただかなくても、当日会場に来ていただいても十分敬老会に参加できるようにしているということもお聞きしました。 このように、本市も本当にこの目的を実現していこうと思ったら、やっぱり個別にそれぞれの75歳以上の方に通知をすべきでないかというのが質問です。 それから、大項目2、城山トンネル拡幅整備事業についてであります。 長年の願いであった城山トンネル拡幅整備事業が実現する見通しとなりました。周辺の住民、自治会、また、市・県の担当者の皆さんの御努力に感謝を申し上げる次第であります。 昨年12月14日、16日、17日と黒江防災コミュニティセンター、城山地区集会所、中央公民館の3会場で城山トンネル拡幅整備計画説明会が開かれ、146人の周辺住民の方が参加されました。当日、会場で城山トンネル整備計画に関するアンケート調査が行われ、146人中145人の回答があったそうですが、この中で、通行どめ期間についての質問に約8割115人の方が、1年4カ月程度であればやむを得ない。1年4カ月以上であってもやむを得ないとの回答をされています。 私も12月16日、城山地区集会所の説明会に出席をさせていただきましたが、いろんな御意見、御不満も出されましたが、おおむね賛成、早期の実現を願っておられると感じました。今後、事業の計画年度内実現のために、説明会での意見、要望に基づいて質問をいたします。 1、通過交通対策についてであります。 城山トンネルは、1日当たりの通過車両数は7,000台と報告され、迂回路は川端通りから琴の浦を通過して国道42号への1本と報告されておりました。交通渋滞が発生することが予想されるが、その対策はどうなっていますか。また、市道黒江52号線及び日方1号線、これは北丁の坂をおりてきまして、もとの法務局から御門のほうへおりていく市道ですが、この通過交通対策もどうなっていますか。 2点目、迂回路として予定される周辺には黒江小学校があり、小学生の通学路ともなってます。また、黒江52号線及び日方1号線は、室山から北丁の黒江地区の中学生が海南中学校へ通う通学路に指定されていると思いますが、通学路の安全対策について学校、市教委との協議は行っているのでしょうか。また、市教委は対応を検討しているのでしょうか。 3、交通安全施設として信号機、反射鏡、規制標識の設置要望が出されておりましたが、その検討は行っているのでしょうか。 4、トンネル拡幅後、トンネルの北、南側に歩道整備の要望が出されていましたが、そのことにどうこたえるのでしょうか。 5、現在、地質調査なりを行って、そしてさらに実施設計が本年度中になされるというふうにお聞きしております。実施設計がなされた段階以後、再度の住民説明会の計画はおありでしょうか。 以上です。 次に、大項目3、城山トンネル南交差点南詰めの交差点改良についてであります。 城山トンネル南交差点といいますのは、私もこれは担当課からこういう名称だと教えていただいたんですけれども、これは、ずぼら焼さんの前の交差点ですね。現状は片側一車線であり、また、交差点の形状が斜めに対向し、真っ直ぐ行ってない。 さらに、この交差点は、路線バスがそれぞれ、和歌山方面、また市民病院なりへ通行しております。交差点での左折、右折が非常にしにくいという交差点です。 ですから、城山トンネルの拡幅事業が実現の見通しとなっておりますので、この際、これとあわせてこの城山トンネル南交差点の交差点改良を行っていくべきでないか。直進左折レーン及び右折レーンの整備を行っていくべきでないかと、このように考えるものでありますが、計画はおありでしょうか。 大項目4、中心市街地の浸水対策について。 この問題については、きのう、おとといと同僚議員の方も質問されておりました。 本年6月21日から22日未明にかけての豪雨により、市内各地で浸水被害が発生しました。全員協議会での当局の資料では、床上浸水53戸(住家39戸、非住家14戸)、床下浸水517戸(住家445戸、非住家72戸)の住宅への浸水被害が発生したことが報告されました。 その中で、日方地区では、床上浸水が32戸で全体の約60%、床下浸水が236戸で全体の約46%と浸水被害が際立っています。とりわけ奧之丁、里之丁、宮前地区の浸水被害は、合わせて床上浸水24戸で、日方地区全体の約92%、床下浸水79戸で日方地区全体の約39%になっています。 後日、私は、宮前自治会の役員の方の御案内で浸水被害に遭われた家を一軒一軒訪問させていただきました。皆さんが口々に言われたことは、「奥ノ谷からの雨水が宮前地区に流入してきたのではないか」、「高架下の排水ポンプ場の排水が適切に行われていなかったのではないか」、また、「計画的な排水路の清掃などの維持管理が行われていなかったのではないか」などさまざまな御意見や苦情をいただきました。 それで、以下の質問にお答えください。 1、6月の豪雨による浸水被害の原因把握及び分析はできているのか。 2、下水路の整備及び点検清掃は定期的に行っているか。 3、排水ポンプ場の処理能力は十分であったか。 4、緊急時の排水ポンプ場の運転管理は適切に行われていたか。 5、中心市街地の浸水対策の総合的な計画を策定すべきではないでしょうか、が大項目4の質問内容であります。 大項目5、日方側改修事業についてであります。 先ほども大項目4で述べましたが、6月21日深夜から22日未明にかけての豪雨により、護岸築造工事中の東橋左岸上流で越流により浸水被害が生じました。私も当日早朝のNHKのニュースで大変な被害が発生してるということで、この現地に行かせていただきました。そしたら、既にもう河野議員、それから、川端議員が現場で市民の方々と被害状況の把握に努めておられました。 その後、私もお話を聞きに回ってるときに、山部議長ともお会いしました。それぞれの議員もやはりこの東橋左岸上流での越流による浸水被害を知られて、現場に入られて住民の方々の御意見なり御要望をお聞きしてるということで、大変心強く思いました。 浸水被害に遭われた方々からは、「大雨洪水警報が出されているのに、現場の対応がなっていない」、また、「日方川改修に時間がかかり過ぎ」との声が寄せられました。 皆さんも御存じのように、日方川の治水事業は県営事業として昭和57年8月の大出水を契機に昭和60年度より始まり、平成9年度からは、日方川広域基幹河川改修事業計画によって進められております。パンフレットをごらんになった方もおられると思います。これは、和歌山県がこの日方川広域基幹河川改修事業をわかりやすく説明したパンフレットです。 さて、平成6年12月定例会で、当時の我が党の市議会議員であった、小橋 勝元議員の質問に対し、当時の土木課長は、「全体事業計画は、新町橋より上流6,600メートルとなっており、そのうち第1期事業区間の新町橋より神田橋までの延長890メートルについては、総事業費70億円で30年確率で進められ、完成年度は平成19年度となっております」と答弁されています。第1期事業計画の早期完了は、住民の願いであります。 以下質問にお答えください。 1、進捗状況と今後の事業計画はどうなっているか。 2、6月の豪雨による東橋左岸上流の浸水は、何が原因と考えているか。 3、県への対応をどう行ったかであります。 以上で、登壇しての質問とします。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁願います。 脇くらし部次長高齢介護課長   〔くらし部次長高齢介護課長 脇 久雄君登壇〕 ◎くらし部次長高齢介護課長(脇久雄君) 11番 上田議員の大項目1、敬老会の周知方法の改善についての2点の御質問に御答弁申し上げます。 まず、1点目の参加対象者への周知は、市、受託者のどちらが実施しているのかについてですが、敬老会につきましては、議員御発言のとおり、高齢者の方の長寿をお祝いする事業として、75歳以上の方を対象に毎年9月に市民交流センターにて式典等を開催しており、先日も多くの方に参加をいただきました。 事業実施に当たっては、海南市老人クラブ連合会に委託しておりますが、参加対象者への周知については市で行っております。 敬老会の周知につきましては、本年度の場合で申し上げますと、広報かいなん8月号にて敬老会開催についての広報及び会場への送迎バスの配車表を掲載し、9月号においても開催通知を掲載させていただきました。市のホームページにおいても同様に開催に当たっての周知を行っているほか、敬老会開催のポスターを作成し各公民館に配付させていただきました。 次に、2点目の個別通知の実施を求めるについてですが、本市の敬老会開催については、毎年敬老月間でもある9月に実施しており広く市民の方々に認知されているものと考え、また、当市での75歳以上の方は9,000人を超えており、費用面において困難な面もあるとの考え等により個別通知は行ってございませんが、今後、議員の御指摘の点も踏まえ、老人クラブを通じての周知や高齢者教室等での周知を図り、より多くの方に敬老会に参加していただけるように取り組みを行っていきたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 畑中都市整備課長   〔都市整備課長 畑中 正君登壇〕 ◎都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員の御質問中、大項目2、城山トンネル拡幅整備事業についての中項目1、通過交通対策と、中項目2の通学路における工事中及び供用開始後の安全対策のうち、小項目1、学校、市教委との協議は行っているのかについて御答弁申し上げます。 まず、大項目2のうち、中項目1の小項目1、通行どめ規制時の迂回路が1本しかなく交通渋滞が予想されるが、その対策はどうなっているのか。小項目2、市道黒江52号線の通過交通対策はどうなっているのかについては、関連がございますので一括して御答弁申し上げます。 (仮称)城山トンネル拡幅整備事業に関しましては、昨年12月の地元説明会で約16カ月間の工事期間が必要である。その間、トンネルは通行どめとなる。工事車両は、トンネルから川端通りを経由して温山荘前の交差点を利用することを予定している。城山トンネルを通過する1日約7,000台の一般車両をどのようにするかが課題である等の説明をさせていただいてございます。 現状、迂回路となり得る南北に通っている主な道路は、黒江52号線を含めますと8路線あり、そのうち5路線については、一方通行や時間帯により車両の通行規制が設けられている上に、いずれの路線にしても幅員が狭く現状では迂回路として適切でないなどの問題がございます。 また、新しく迂回路をつくることも困難なことから、工事期間中の困難をできるだけ少なくするための通過交通対策につきましては、議員も御心配されていますように、今後十分な検討が必要と考えてございます。 県担当者からは、既に発注しておりますトンネルの設計業務の中で警察との協議も含め、迂回路の通行規制や信号機の制御等々の検討項目も盛り込んで現在業務を進めていると聞き及んでいるところでございます。 今後、県及び警察、地元自治会等関係機関と協議し、できるだけ早い段階から地元の方々及びトンネル利用者の方々に周知していきたいと考えております。 次に、中項目2、通学路における工事中及び供用開始後の安全対策のうち、小項目1、学校、市教委との協議は行っているのかについて御答弁申し上げます。 市教委には、工事の概要や工程について説明しておりますが、今後におきましても通学路における安全対策についての協議を十分進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 井川学校教育課長   〔学校教育課長 井川勝利君登壇〕 ◎学校教育課長(井川勝利君) 11番 上田議員の御質問中、大項目2、城山トンネル拡幅整備事業についてのうち、中項目2、通学路における工事中及び供用開始後の安全対策のうち、小項目2、市教委は対応を検討しているのかについて御答弁申し上げます。 8月に関係機関と実施しました通学路緊急合同点検におきましても、本事業が具体化する中で通学路の安全対策を講じなければならないと確認したところです。 今後、教育委員会としましては地元説明会における要望や関係課から情報を得る中で、当該学校長からも児童・生徒の登下校の状況を聞きながら、児童・生徒の安全確保のために対応を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 畑中都市整備課長   〔都市整備課長 畑中 正君登壇〕 ◎都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員の御質問中、大項目2、城山トンネル拡幅整備事業についてのうち、中項目3、交通安全施策、中項目4、トンネル外の歩道整備の要望にどう応えるのか。中項目5、再度の住民説明会開催計画はあるのか及び大項目3、城山トンネル南交差点の改良について、交差点南詰めに直進、左折レーン及び右折レーンの整備計画はあるのかについて御答弁申し上げます。 まず、城山トンネル拡幅整備事業に係る中項目3、交通安全施策について御答弁申し上げます。 この件に関しましては、先ほども通過交通対策の中で御答弁させていただきましたが、工事前及び工事中の交通安全施設の設置についても、既に県で発注してございますトンネルの設計業務の中に検討項目として盛り込んでいると聞き及んでるところであり、市といたしましても、今後、県及び警察、地元自治会と協議してまいります。 さらに、トンネル工事完成後においても、交通事情や自治会等の意見を勘案する中で必要なところには信号機や規制標識等の設置を警察に要望したいと考えてございます。 次に、中項目4、歩道整備(トンネル外)にどうこたえるかについて御答弁申し上げます。 トンネルに接続する黒江側、日方側の道路の歩道につきましては、現状は明確には歩車道の区分けはできてございません。これを縁石等により分離するとなれば、沿線住民との調整や歩道幅確保のための用地買収が必要となるなどの課題がございます。このような状況から、まずは現状幅員の中で、例えば市民病院から谷口病院前までの間のような市で施工しております道路部のカラー化なども一つの方法として県に要望してまいりたいと考えています。 次に、中項目5、再度の住民説明会開催計画はあるのかについて御答弁申し上げます。 説明会につきましては、今後、事業実施に向けての説明会を昨年同様、黒江・船尾地区及び日方地区で行う予定でございます。 続きまして、大項目3、城山トンネル南交差点南詰めの交差点改良について御答弁申し上げます。 いわゆるこの交差点を南北に通る道路、黒江築地線につきましては、当初紀陽銀行海南支店北側から城山トンネル南交差点までの計画延長であったものに、昭和34年に同交差点から市役所までの間を追加したものですが、その当時から交差点部分は現在の状態で都市計画決定され、改良されていますが、現状は、議員御指摘のとおり、十字路というような形にはなってございません。 しかし、交差点南詰めの改良については、交差点を東西に通る国道370号、都市計画道路で申しますと、船尾藤白線の拡幅整備が都市計画決定されているため、拡幅されれば交差点も改良されるものと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長   〔まちづくり部次長兼建設課長 畠中康行君登壇〕 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員の御質問中、大項目4、中心市街地の浸水対策についての中項目1から5の御質問に御答弁を申し上げます。 まず、1点目の6月の豪雨による浸水被害の原因把握及び分析についてでございますが、海南市域における浸水被害発生の原因といたしましては、6月21日午前3時から6月22日午前3時までの24時間に197ミリの降雨があり、6月22日午前0時から1時の1時間で55ミリという地域のそれぞれの排水路の流下能力を超える強い降雨があったこと、市中心部を流れる日方川がはんらん危険水位を超え一部で堤防を越水したこと、日方川に流下する排水路の流下が阻害されたことや川からの逆流により水路が溢水したことなど、さまざまな要因があったものと考えております。 2点目は、下水路の整備及び点検、清掃は定期的に行っているのかとの御質問でございますが、下水路の整備等に関しましては、住民の方々からの通報や各地区からの要望を受け、機能保全に努めておるところでございますが、定期的な巡回はできていない状況でございます。 3点目は、排水ポンプ場の処理能力は十分であったかとの御質問でございますが、6月21日午前3時から6月22日午前3時までの24時間雨量は、先ほども申し上げましたが197ミリで、6月22日午前0時から1時の1時間には時間雨量50ミリ程度の降雨に対応した山崎都市下水路施設の幹線水路やポンプ場の排水能力を上回る55ミリの時間雨量を観測しておりまして、内水はんらんが発生したと考えております。 4点目の、排水ポンプ場の運転管理、山崎排水ポンプ場に関連しましてお答えを申し上げます。 山崎排水ポンプ場の運転管理につきましての御質問でございますが、建設課では、大雨に備え、各排水ポンプ場への巡視、点検、操作を実施しておりまして、山崎排水ポンプ場におきましても、職員によるポンプの点検、監視、自動除塵機の監視、管理に努めております。 5点目は、中心市街地の浸水対策の総合的な計画を策定すべきではないかとの御質問でございますが、市街地におけます総合的な浸水対策を進めるため、都市下水路整備を担当しております都市整備課とも連携した取り組みを図ってまいりたいと考えております。 続きまして、大項目5、日方川改修事業につきましての3項目の御質問に御答弁申し上げます。 まず、1点目の進捗状況と今後の事業計画につきましては、日方川河川整備の進捗状況は、現在、東橋上流部で河道拡幅や護岸の改修工事を行っており、進捗率は、磯崎議員の御質問でも御答弁を申し上げているところでございますが、平成23年度末で54%となっております。 今後の計画といたしましては、大橋の右岸付近の未改修区間の整備、東橋から神田橋までの河道拡幅、護岸改修工事を進める予定でありまして、東橋上流での護岸改修工事につきましては、現在の事業とあわせ、別事業で対応を検討しているところとなっております。 2点目の6月豪雨による東橋左岸上流の浸水原因につきましては、当日の雨量は、24時間雨量といたしまして197ミリ、時間最大雨量が55ミリを記録しておりまして、日方川の河川水位も午前0時から1時の1時間に1.2メートルの急激な水位の上昇があり、海南橋での水位ははんらん危険水位3.1メートルを上回る3.2メートルを観測し、東橋左岸上流付近の工事箇所の管理用階段設置予定箇所より越水したものでございます。 3点目は、県への対応をどう行ったかとの御質問でございますが、日方川東橋左岸上流部の護岸改修箇所における対応といたしまして、6月21日、22日の豪雨に先立ち、県海南工事事務所に対しまして、護岸改修工事箇所に大型土のうの設置を要請しておりまして、県では6月19日、台風4号接近に備え、護岸改修工事箇所に大型土のうを設置しておりました。 台風4号は、6月19日午後5時ごろ串本に上陸したものの、海南市域における影響は余りありませんでした。その後の6月21日昼ごろ、当課職員より一部大型土のうが設置されていない数メートルの箇所があるとの報告があり、低気圧の接近による河川水の上昇、越水に備え、大型土のうの設置を要請し、県では設置がなされていたところでございます。 6月22日午前1時ごろに付近住民の方より日方川の水があふれているとの通報を受け、河川管理者であります県海南工事事務所に警戒と対策を講じるよう要請を行ったところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) それでは、再質問させていただきます。 まず、大項目1、敬老会の周知方法の改善でありますが、先日ありました平成24年度の敬老会の参加人数を教えてください。 それから、費用面に困難な面があるとの考え等により、個別通知は行っていないということでありますが、個別通知を参加対象者お一人一人に通知を出すとしたら、どのぐらいの費用が要るか。それをお教えください。 それから、老人クラブを通じての周知で徹底を図ってまいるだけではなく高齢者教室等での通知とかでより多くの方に敬老会に参加していただけるように取り組みを行っていきたいということですが、私も担当課からこの敬老会の委託事業ということで、委託契約書の写しをいただきました。 この敬老会開催事業で海南市老人クラブ連合会へ委託している内容は、その発注書を見ますと、式典及び余興となっておるんですね。今の答弁のように老人クラブ等を通じての周知となりますと、老人クラブ連合会の方に多大な御負担なり役務が生じるわけなんですね。これで来年度以降、こういった老人クラブ連合会への委託業務の中にこの周知事務も業務内容として契約していくのか。その点についてお答えください。 ○議長(山部弘君) 脇くらし部次長高齢介護課長くらし部次長高齢介護課長(脇久雄君) 11番 上田議員の大項目の1、敬老会の周知方法の改善についての数点の再質問に御答弁申し上げます。 まず、本年度の参加人員ですが、旧海南市からの参加が624人、旧下津町からの参加が437人で、合計1,061人の方が参加されました。 次に、個別通知を行った場合の費用額についてですが、平成24年8月末時点の75歳以上の方の人口が9,448人となっており、全員にはがきで通知を行った場合で郵送にかかる費用は47万2,400円程度と考えてございます。 次に、老人クラブに周知に係る業務を委託するのかどうかについてですが、対象者の方への周知につきましては、現在、市で実施しており、今後も市において実施していく意向であり、老人クラブへ周知業務を委託することは考えてございません。 なお、老人クラブの会員の方へは現在お願いしている送迎バスの取りまとめの際、各地区の対象者の方にできるだけ声をかけていただくというお願いを考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 老人クラブを通じての周知をやっていくというお答えいただいんで、それで再質問さしていただいたんですけれど、まずね、今年度の75歳以上の方が9,448人で、敬老会へ参加された方が1,061人。1割弱ですね。やはりここにね、私は周知の問題あると思うんですよ。会場の問題もあると思います。 これは、合併前はそれぞれ旧海南市、旧下津町で別々に開催してたんですね。合併後1カ所になってしまったと。それはいつごろかわかりませんけれど、合併協議会の調整内容の協議資料ですけども、合併前の平成14年度は、あわせて敬老会で314万3,046円支出しているんですよ。 このときは、国が2分の1、県4分の1、市が4分の1の補助金があったわけですね。これが、多分三位一体改革で一般財源化されてもたと思うんですよ。 だから、当然こういう周知もね、その当時は国の補助金で対象になっていた。費用面に困難があるということで、当初お答えいただきましたけれどね、この費用の面でいうても、こういう国の高齢者事業の敬老会についての補助制度はなくなりましたけれど、交付税で一般財源化されてしまってるんですよ。だから、全部市が負担してやるから、ちょっと経費的に大変なんだという理由は成り立たないと思うんですよ。 それはさておいて、私は、方法は別にして、すべての75歳以上の方々に「おめでとうございます、長生きしてありがとうございます。敬老会あるんで、ぜひ御参加ください」というのを一人一人のところに通知を差し上げるというのは、これは敬老会の趣旨や目的からいって当然行政がしなければならない業務だと思うんですよ。 市報へ載せているから十分だ。これではね、江戸時代と一緒ですよ。高札場におふれを出したから、これでまあ言うたら十分知らしめたと。これはね、時代劇の世界と違うんですからね。 仮に老人クラブの方々に周知をお願いするんだったら、このやっぱり委託業務の中の業務にちゃんとうたって、役務に対する費用も予算化して、そしてやっていくと。それと、市も市報へ載せていく。こういうことを私はすべきだと思うんです。 いろんな考え方があると思いますけれども、すべての75歳以上の方にお知らせをしていくという点では、今、くらし部次長高齢介護課長が答弁していただいたようにさらなる周知を行っていきたいということですから一致してると思うんですよ。その辺で、具体的にこの老人クラブへ委託するのか。「ございません」って答えやったんやな。ほんならどないするんよと再度お聞きします。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 脇くらし部次長高齢介護課長くらし部次長高齢介護課長(脇久雄君) 11番 上田議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 敬老会開催についての個別通知等については、先ほども御答弁させていただきましたが、市のほうで通知を行う中で、老人クラブの方にも送迎バスの周知等を行うために、各会員さんが近くのお年寄りの方に声をかけていく中で周知していただくというふうなことで考えてございます。また、それ以外にも市のほうの会議とか本課で行う研修会、会議等の機会があれば、そういった中でも通知をしていくというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) もし研修会等で「議会で言われたんで」って言ったらね、老人クラブの方々は、「そんなん大負担になって、わしらにまた仕事ふやす」ということになるんよ。 この敬老会開催事業仕様書--契約書についてますけれど、この中で委託してる事業は式典及び余興だけやいて。今、くらし部次長高齢介護課長おっしゃったけれど、バスに乗る取りまとめとかね、載ってないんよ。だから、この周知だけちゃいますけれどね、実際、この敬老会の委託事業の中身は問題ないのか。 ほいで、そういう点で言うたらね、ことしの委託契約書及び事業仕様書の中にお知らせがないんよ。「周知してくださいよ、老人クラブの皆さん。それで市は、あなた方に事業を委託して、委託料を支払いますよ」とこうなってないんよ。 だから、今、答弁していただいたけれど、すべての人に漏れなく周知をしていきたいというのは、もう私もそのとおりお願いしてるんやから、何もそれが問題あるちゅうてないんですよ。老人クラブの方々を通じて周知をやっていきたい。しかし、この業務は老人クラブへ委託しませんよって言うんやろ。ほんだら、老人クラブ連合会にとったらよ、議会でうるさいこと言うさけや、わしらにこんな仕事ふえてきたでしょうってしかならんのよ。それでいいんですか。 ○議長(山部弘君) 脇くらし部次長高齢介護課長くらし部次長高齢介護課長(脇久雄君) 11番 上田議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 先ほど老人クラブ開催の仕様について、議員がおっしゃったとおり、現時点では式典及び余興ということで仕様書等の中で委託契約を行ってございます。この委託契約の中へは、直接的には周知ということには盛り込みませんが、この事業を通じる中で周知のほうをお願いするということを考えてございます。 といいますのも、仕様書というものを盛り込みますと、どういったことをせないかんのかとか、どこまで周知等が必要になってくるのとかで具体化するのが難しく、会員がこういうことを行う中で、できるだけ周知に努めていただくというお願いをする予定ということで現実には考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) もうだから、すべての対象者、75歳以上の方にお知らせをして、できるだけ来ていただく。ありがたいんですからね。そういう点で検討してください。 ほいで、いろいろそう言われますけれどね、はがき出したら一番皆さんにお知らせ行くんよ。やはりね、行政改革の一環ちゅうことでこの敬老会事業もそれぞれ旧海南では大字ごとでやってたのを1カ所にしたり、それから、合併時も合併協議でそれぞれ旧海南、旧下津地区でやっていくちゅうやつも行政改革の一つとして敬老会事業も予算削減する。こういうところに問題があるんやよって。 今お聞きしたら47万2,400円でしょう。これもまあ言うたら、高齢者福祉事業ちゅうことで交付税の基準財政需要額で見込んでるんですよ。これに対して高齢者福祉事業の基準財政需要額は本市で7億2,000万円あるわけでしょう。そしたら、財源の問題ではないんですよ。この47万2,400円、これが大事か、皆さんに通知をして、来ていただくのが大事か。どっちか考えてください。これはもうこれでやめときます。 それでは、大項目2、城山トンネル拡幅整備事業、都市整備課長から答弁いただきました。大変ありがとうございます。最近御不幸事があった中で、そういう忙しい中いろいろとね、お疲れの中御答弁いただきました。 それで、通過交通対策で、今後、県及び警察、地元自治会関係機関それから、学校、市教委と協議し、とされましたが、それだったら、私なりに考えるんですがやはり協議の対策協議会というのをつくって、それぞれの立場で検討して、協議をして、対策を講じていかれたほうが、それぞれの地元なり住民の方々なり学校なり、また警察とかですね、そういう調整がスムーズにいくんじゃないかと思うんです。 そういった意味で、仮称ですが、対策協議会というようなものをつくっていく必要があるんじゃないか。といいますのは、やはり工事期間が1年4カ月という非常に長期になりますし、やはりそういう点では、市民生活にかかわることですから、ましてこの取り組みも20年以上前からですか、周辺自治会も熱心に取り組んでこられてましたし、関心も高いということで、まず、この対策協議会的なものをつくって検討していくべきじゃないかと思うんですが、そのお考えをお聞きします。 それから、後の大項目2の中項目5ですね。説明会を行っていくちゅうこと、開催をしていくちゅうことを答弁いただいたんですけれども、開催時期はいつごろを予定されておりますか。 以上。 ○議長(山部弘君) 畑中都市整備課長都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員の城山トンネル拡幅整備事業にかかわっての再度の御質問に御答弁申し上げます。 まず1点目、協議会等を設置して運営すれば、事業がスムーズに行くのではないかという御質問かと思います。 昨年12月に説明会を実施した後、ことしの1月から現在まで県の担当者、市では建設課、都市整備課、水道部、それから、NTTを含めた主に建設関係の担当者会議を定期的に実施している状況でございます。 今後も通学路等学校関係の協議も必要になってこようかと思いますので、この中で意見を聞くなどして通過交通対策を構築してまいりたいと考えてございます。 次に、説明会の開催時期でございますが、現在トンネル内に設置されてございますNTTの情報管及び水道管の地下埋設物の移設の仮設工事が、まず現場で入ってくるものと思われます。このため、それらの地下埋設の移設に伴う仮設工事の工程等が整った時点で説明会を開催したいと考えてございます。現時点で、予定では、来年、年明け早々、もしくは春先までの間になるんではないかと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 通過交通対策については、地元や学校等の意見を十分聞いて、県、警察とそういう点では十分対策をとっていただきたいと思います。説明会の開催時期についてはわかりました。 次に、大項目3、城山トンネル南交差点南詰めの交差点改良についての答弁いただきました。その中で、当局としては、この交差点の形状の認識はどのようにされているでしょうか。お答え願います。 ○議長(山部弘君) 畑中都市整備課長都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員の城山トンネル南交差点の交差点改良についての再度の御質問に御答弁申し上げます。 交差点の形状の認識ということでございます。 南北に走ります黒江築地線は、改良されているとはいえ、本線が直線でなく、当該の国道370号が未改良であるため、現状では適切な交差点ではないと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 都市計画決定されているんですけれども、それは答弁ありましたけれど、交差点形状については、国道370号が未改良であるため、現状では適正な交差点でないと考えてるということですね。ほんなら、例えば道路構造令というのがありますね。私も少ししか知らないんですけれども、行政の方だったら十分熟知されてると思いますが、この道路構造令に照らした交差点の基準というのはどういうふうになっておりますか。 ○議長(山部弘君) 畑中都市整備課長都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 交差点の道路構造令上はどうなっているかという御質問だと思います。 道路構造令では、いわゆる食い違い的な交差点は、それを解消するよう修正することが望ましいとされてございます。ただ、既成の交差点については、必ずこの道路構造令の厳密な適用は要求されてございません。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 食い違う交差点は修正することが望ましいということですね。そういう基準になっちゃると。ただし、もう既設の交差点は、改良の必要はないと言われますけれども、よく予算で上がってきます交差点改良事業ってありますね。これらも現状が交通安全上、やはり交差点の改良事業を行わなかったら、人や車、交通安全上危険だということで事業採択されていると思うんですけれどね。 今、都市整備課長がおっしゃって、多分この点で現状でもいいんだという認識に立たれると思うんですよ。必ずしも改良する必要ないとこういう答弁されてますけれどね、海南市だっていろんな交差点の改良やってますわね。これは、それが現状放置すれば、交通安全上問題があるということでやってるからではないんですか。 これだったら、交差点改良事業できませんわね、今の答弁だったらする必要ないですね。そういう点で一回お考えをお聞きしたいんですけれど。 ○議長(山部弘君) この際、暫時休憩いたします。          午後2時17分休憩 -------------------          午後2時28分開議 ○議長(山部弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2 一般質問を継続いたします。 11番 上田弘志君の再質問に対し、当局から答弁願います。 畑中都市整備課長都市整備課長(畑中正君) 貴重なお時間をおとりいただき、まことに申しわけございません。 11番 上田議員の城山トンネル南交差点南詰めの交差点改良についてにかかわっての再度の御質問に御答弁申し上げます。 先ほど道路構造令では、食い違い交差点は食い違いにならないよう修正することが望ましい。特に、既設の交差点については、道路構造令上の厳密な適用は要求されていませんと、いわゆる道路構造令上の説明をさせていただいたものでございます。交差点の現状を考え、また、城山トンネルの拡幅等を考えますと、今後、県とも協議し、交差点の改良についても検討してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) ぜひお願いします。 あと、答弁で国道370号の拡幅整備実施の見通しちゅうことで、県としては現時点で拡幅計画がないという答弁いただいたんですけれど、今の答弁でひとつ前向きによろしくお願いいたします。大項目3はこれで終わります。 大項目4、中心市街地の浸水対策であります。 中項目1については、磯崎議員、川端議員の質問がありましたので、中項目2の再質問に入らしていただきます。 答弁では、定期的な巡回はできていないとのことでありますが、今後、定期的な巡回を考えていますか。お答えください。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの中心市街地の浸水対策にかかわっての再度の御質問に御答弁申し上げます。 現在は定期的な巡回はできておりませんが、今後は定期的な巡回ができるよう努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) そこで1つ要望があるんですけれど、私も登壇して述べましたが、宮前地区を一軒一軒行かしていただいたんです。 その地域の高齢の方に案内していただいたら、「ここに水路走ってんねんや」と、おっしゃってました。現況で見たらわからないんですね。化粧品屋のまつや商店から国道370号の間にあるんですけれども、あそこに水路走ってるって私知らなんだんですよ。せやけど、ここはね、市は中へ入れやんちゅことでやってくれてないんやというお話もあるんですよ。ですから、定期的な巡回なりをする場合ですね、できるだけ地域の実情に詳しい方、自治会の方とか地域の方々と協働して、巡回なり点検なりをやっていただきたい。これはもう要望にしときます。 職員もよく知っておられると思うんですけれど、やっぱり60歳になったら、皆、定年でやめていきますからね。ほんで、やっぱり昔と違って、最近は、市内の実情を熟知されてる職員も少なくなってきてると思うんですよ。そういう点では、地域のそういう方のお力をかりるちゅうことが大事だと思いますんで、それは要望としときます。 それから、中項目3の排水ポンプ場の処理能力は十分であったかということです。これについても、排水処理能力を超える降雨があったということですけれども、そのような場合の対策はどのように考えておられますか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの再度の御質問に御答弁申し上げます。 排水能力を超える降雨があった場合、機械排水では排水ポンプの能力には限界がございまして、現在、各地でついている排水ポンプの設備では十分な排水ができない状況となります。 それを防ぐためには非常に難しい問題でございますが、能力を超えると浸水被害が発生するおそれが十分ございますので、そういう状況のおそれがある場合は、まずは土のうを積み上げることによって家屋への浸水低減を図っていかなければならないものと考えております。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 確かに処理能力超える降雨が最近、たびたび起こってますんで、一概にそんなことじゃあかんやないかってこう言えない面もあるんですけれど、せやけど、やっぱり被害に遭われた方、また、被害を起こさないということを考えますと、この対応をやっぱり検討しとかなければならないと思うんですよ。 そういうおそれがある場合、土のうなどの積み上げによって家屋の浸水被害の低減を図るということでありますが。井沢弥惣兵衛為永さんを呼んで来んなんような状態では困ると思うんですよ。 それではお聞きしますけれども、そういった場合に土のうなどを供給できるのかちゅう問題ありますね。日方川沿いの神田橋近くの方が、つかったときに市役所へ土のう欲しいと言ったら、もう今ほうぼうからそう言われるんで、間に合いませんちゅうことで、その方はブロックを2段ほど家の前へ積んでましたわ。 だから、土のうなどを積み、家屋の浸水被害を低減ちゅうのはね、確かにそのとおりなんですけれど、現状は、これ、市民の皆さんから土のうをくれと言われても、実際無理でしょう。無理なことをあんた、答弁してるんよ。だから、ここはね、あなた方は専門家ですからね、やっぱり考えていただきたいと思います。それはそれで結構です。嫌みなこと言うてばっかりで悪いんやけれども。 ほんで、中項目4、緊急時の排水ポンプ場の運転管理で、これも川端議員の質問ありました。それと、住民の方々の生の声というのは日方地区の連合自治会を通じてまた要望出されると思いますけれど、警報発令時のポンプの適正な管理運営と運転管理が十分できてなかったんじゃないかと。 そして、山崎排水ポンプ場のスクリーンの除塵機にビニール線とか木の葉とか詰まりますね。それをとって、ちゃんと山崎排水ポンプ場の運転ができるようになってから宮前地区の水が引いたんだと思われてる方多いんですよ。だから、緊急時の運転管理がやっぱりできてなかったんじゃないかということを口々に私に言われた方があるんです。そういう点で、やはり答弁はその辺でどうあったのかちゅうのをちょっとお聞きしたいですね。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 緊急時の排水ポンプの運転管理につきましては、自動運転によるポンプの稼働、地区の監視員によるポンプの稼働、または黒江、内海、方排水ポンプ場におきましては、監視モニターによる遠隔操作により監視と稼働を行いながら運転管理をしているところでございます。 山崎ポンプ場につきましても、スクリーンは自動除塵機で、自動的に人の手がなくてもごみが除却できる装置がついておりますが、ごみの量によりまして、負荷がかかってとまるという状況も考えられますので、市としましても大雨のときに職員をそこに張りつけて、スクリーンのごみの負荷を助けるべく、ごみ除却をしながらポンプ場の監視と管理を行ってございまして、ポンプの稼働につきましては、その当時、その時間帯等につきましても、正常に運転をしている状況でございました。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 私に対する答弁はそれで了としますけれども、やはり地域の住民の方々、特に浸水被害に遭われた方々の中にそういうことが原因だったと思われる方がたくさんおられますんでね、私は、そういった住民の方々のそういう考えに対して、十分その説明をしていくちゅうんですか、そういうことが大事だと思うんですよ。 このままだったら、市の運転管理が適正でなかった。それがこの浸水被害を生んだんだと言うてます。川端議員も多分回られたと思うんですよ。そういう点では、やっぱりちゃんと、きちんと地元の方の御意見を聞くなりして、お答えをしていくという取り組みが必要じゃないかというふうに思います。それで終わります。 次に、中項目5。確かにいろいろとこの間、都市下水路については取り組まれてきたと。担当の都市整備課から資料いただいたんですけれど、現在、藤白都市下水路が事業化されて工事着手されてます。西のほうから言いますと、琴の浦都市下水路、それから、港橋都市下水路、西船尾都市下水路、船尾都市下水路、それから、山崎都市下水路、朝日町都市下水路、名高都市下水路、ほんで、最初に言いました藤白都市下水路ですね。 しかし、この都市下水路を事業化して供用してますけれども、この中でもやっぱり船尾の汐見とか琴の浦とか、それから、今回の豪雨による浸水被害では、こういう都市下水路事業がもう完成したとこでも床上または床下浸水が起こっているんですね。 第1次海南市総合計画後期基本計画を見させていただいても、この浸水対策ちゅうのは各地域の実情に合わせて取り組んでいかねばならないという現状と課題で言われてますけれど、やはり私この際、もう一回、この6月の豪雨による浸水被害を受けて、こういった既存の都市下水路が布設されたところでも浸水が起こってるというこの現状を踏まえて調査をしていくべきでないかと。 それと、先ほどから言いました奧之丁、宮前、それから、御門も今回浸水被害がありました。この区域がまだ事業化されてないんですよ。奧之丁、御門、宮前、それから、南之丁もありますね、馬場町も一部入るかな、里之丁。だから、日方川沿いの右岸の北側の一画が、浸水被害がたびたびありながら都市下水路が整備されてない。こういうことがありますんで、もう一度やはり、中心市街地の浸水対策の総合的な調査をやって、第1次海南市総合後期基本計画で言われてるように、それぞれの地域に合った浸水対応を抜本的に行うべきでないかと考えますが、どうでしょうか。 ○議長(山部弘君) 畑中都市整備課長都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員からの中心市街地の浸水対策にかかわっての御質問に御答弁申し上げます。 まず、1点目の都市下水路整備が行われてるけれども、既存の水路の状況、取りつけ等うまくできていないのではないかといった趣旨の御質問かと思われます。 都市下水路を整備するに当たりましては、幹線水路を設置した時点で既設の水路を取り込むような形をしてございます。今後、都市下水路を幹線路につなげてございます支線等については、もう一度調査して、建設課と必要であれば対策等講じてまいりたいと考えてございます。 もう1点目の都市下水路の整備ができてない、いわゆる奧之丁、宮前、御門等の当たりが空白地帯になっているということでございます。 今回の浸水被害の発生原因といいますのは、先ほど建設課長からも御答弁させていただきましたが、いろいろな要因等々が考えられます。もう一度この要因、何が一番大きな要因かを再度究明する必要もございます。その中でまた広域的な都市下水路計画ができ得るかどうかの判断も、いろんな採択要件等もございますので、その辺も一緒に研究してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの中心市街地浸水対策についての再度の御質問に御答弁申し上げます。 建設課といたしましては、支線や枝線の水路の取りつけ及び改修、改良につきまして、昨年度、平成23年度において実施しました排水路調査の結果などを改めて精査した上で、対策につきまして今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) ぜひお願いしときます。 それで、これはまちづくり部長、とりわけ都市整備課長にお願いしたいんです。私も都市マスタープラン、再度見させていただきました。20年後のあるべき海南のまちづくりの姿ということで、マスタープランがつくられておるんですけれどね、最初の理念的なものに安心・安全なまちと防災にあるんですけれどね、この浸水対策については、各地区の個別地区計画の中にしかないんですよ、日方だったら日方川の河川整備とかね。 ところが、今回中心市街地でたびたび集中豪雨によって起こってる浸水対策についての構想がないんです。各地区個別計画にしかなされてない。それ以外のとこはほっといてええというのではないんですよ。 過去にも豪雨のたびに中心市街地の浸水被害は起こって、行政の取り組みで年々浸水被害の地域が小さくなってきてるんですけれどね、まだ浸水被害が起こるという現状を踏まえて、ぜひ第1次海南市総合計画後期基本計画策定後1年後にマスタープラン見直しってなってますわね。だから、ぜひこの見直し作業の中で、この浸水対策については十分検討して取り組んでいっていただきたい。これはもう要望で終わっときます。 続きまして、大項目5の日方川改修事業についてであります。 御答弁いただきました。まず、中項目1の進捗状況と今後の事業計画で御答弁いただきました。ほんで、県が計画している第1期事業計画の新町橋から神田橋までについて改修完了は平成26年度になる見込みということで、いろいろと用地買収とかまだ買収できてない問題とかがあり、全体で平成26年度までに完了するということにはならないのではないかと思うんです。 この東橋から上流について、平成26年度になる見込みという答えをいただいたんですけれども、右岸側、ここも2カ所ほど護岸兼市道の底部が崩落しましたね。そのために通行どめがそれぞれありました。この右岸の改修も平成26年度までに終わるのかどうか。まずそれをお聞きします。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの日方川河川改修事業にかかわっての再度の御質問に御答弁申し上げます。 現在、東橋上流側におきまして河川改修工事が実施されておりますが、改修の完了年度につきましては、神田橋までということで、右岸と左岸両岸の改修が平成26年度末までの間に行われる予定と聞いております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) これは県へお願いするしかないんですけど、できるだけよろしくお願いしときます。 次に中項目2、6月の豪雨による東橋左岸上流の浸水は何が原因と考えているかということで御答弁いただいたんですけれども、管理用階段設置予定箇所からの越水が原因とのことでありますが、ここに大型土のうは設置されていたのですか、いなかったのですか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 その管理用階段設置予定箇所には、大型土のうは設置されておりませんでした。 以上です。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) それでは、再度念を押しますけれど、この部分からの越水が周辺の朝日町を中心とした浸水の原因だったということと判断してよろしいですね。 次に、6月21日昼ごろ、当課職員より一部大型土のう設置がされてない数メートルの箇所があると報告があり、県へ大型土のうの設置を要請し、設置したとお答えいただいたんですけれど、その場所はどこですか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの再度の御質問に御答弁申し上げます。 大型土のうが設置されていなかった場所につきましては、東橋左岸上流側工事箇所、いわゆる管理用階段設置箇所で、これは2カ所ございまして、上流側の管理階段設置箇所の少しまだ上手のところで、大型土のうの設置されていない場所が約5メーターあったということでございます。 以上です。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) じゃその場所からは越水はなかったのですか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの再度の御質問に御答弁申し上げます。 その箇所につきましては、6月22日夕方までに市から要請を行いまして、県において土のうが設置されてございまして、その箇所からの浸水、多少の土のうと土のうのすき間からの水の漏れはあったというふうには聞いておりますが、その場所から大きな越水は発生してございません。 以上です。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志
    ◆11番(上田弘志君) 次にお聞きします。 答弁で、6月22日午前1時前ごろ付近住民の方より日方川の水があふれているとの通報を受け、県海南工事事務所に警戒と対策を講じるよう要請を行ったということでありますが、その場所はどこですか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの再度の御質問に御答弁申し上げます。 御質問の場所につきましては、東橋左岸上流側の工事箇所でございまして、大型土のうを設置した箇所を含めた工事区間での警戒と対策をお願いいたしました。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) それで、6月21日夜から22日深夜にかけての東橋左岸上流の周辺の床上・床下浸水の原因が、県の河川工事に伴う対策、対応のおくれが原因だったちゅうことが私は言えると思うんです。これに対して、市としてどのような対応をとられましたか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの再度の御質問に御答弁申し上げます。 6月22日の浸水を受けまして、市といたしまして、再度の被災などを防止するために、改めて現在工事している左岸工事箇所に大型土のうを設置すること、それと、また、越水に遭った下流部の管理用階段部分についての設計上の検討を改めて見直すよう要請を行ってございます。 それと、県ではその要請を受けまして、工事箇所に大型土のうを改めて河床部付近から積み上げを行っておりまして、工事箇所付近での土砂撤去をもう既に行っております。また、近々に下流側に堆積した土砂のしゅんせつも実施する予定と聞いてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 予測を上回る24時間雨量なり1時間雨量があったということは、そのとおりだと思うんですよ。せやけれども、県の工事現場管理が十分されていなかったことに起因して、浸水被害が起こってるんやいてよ。これに対して市としてどういう対応とりましたか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 6月21日から22日にかけての日方川の洪水でございますが、これは24時間雨量が160ミリを超えるもの、それと、1時間雨量が55ミリと非常に強い雨があったことによって、日方川工事箇所付近におきまして、一応設計上の水位を上回る不可抗力の河川水の上昇があったということでございまして、市としても今後の河川の洪水に備える対応を要請したということで、大型土のう設置などなどの要請をしているところでございます。 以上です。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 県としたらね、そういうふうに言うと思うんです。しかし、現実に床上・床下浸水をされて、そこへもってきて、夜に避難指示出されて、皆さん夜も寝てないんですね。ほいで、朝から泥かきやったりですね、川端議員の質問でありましたけれども、美容室さん、写真店さんですか、ここは仕事できてないわけなんでしょう。 それに対して、計画高を超える雨量やったからでは、被災された住民の方はたまりませんよ。河野議員は午前4時ごろ行き、私行く前の午前6時ごろ川端議員がとぼとぼ一人で歩いちゃあった。ほんで行ったら、小さい子供も小学生の子供も含めてやっておられるんよ。 このときにね、県も市もだれも来てなかったんや。私、市役所へ電話したけれど、ほだら、今、皆招集させてんねやと。住民の方は、もうとにかく道の泥を流してくれなんだら、家の前とか中が片づけられんちゅことで、私すぐ散水車を手配してくれるように電話したと思うんですよ。このとき、県も市もだれも来てない。 そらもう自分の家のことですから、自分で片づけるちゅのがあれなんですけれども、現場でいろいろと住民の方の要望を聞きながら、てきぱきと県や市へ伝える手だてが全然とれてないんですよ。中には、もう便所詰まってますから早くくみ取りして欲しいと要望されていたんです。こんな状況やったんですよ。それはともかく、今後どう対策をとっていくかちゅうことで参考にしていただいたらいいんですけれども。 先ほども私登壇して言いましたけれど、平成10年6月定例会で当時の我が党の議員であった小橋 勝議員がこういう質問してるんですよ。「都市計画区域であって、しかも都市計画税を払ってる中で、こういう河川や浸水対策できてない中で被害が出たら、これは行政に責任あるんちゃうか」と。だから、税の減免や見舞金、くみ取り補助、これやっぱりきちんとすべきやということで、当時の石田市長に質問をして、石田市長は、「いわゆるこの浸水被害につきましては、事務説明会を実施するということで自治会と調整を行い、しかるべき措置を講じてまいりたいと考えております。また、見舞金と税の減免措置につきましても、セットで検討させていただきたいと考えております」と答弁されました。 これを契機に床上浸水の見舞金が1万円から3万円になったんちゃいますか。そのときは、くみ取り料金の補助が上限5,000円でしたからね、これは今も変わってないんですよ。ほいで、今回もこれは東橋左岸上流の住宅で浸水被害に遭った方々にそれぞれくみ取り補助をされて、くみ取り補助では464件、豪雨による家屋減免が対象家屋53戸ということで減免されてますね。 私はね、県に責任ないのやったらね、せめて市としてこういった、いわゆる県の工事の現場の管理不十分さによる被害ついては、くみ取り料金の補助だけじゃなしに、こういうのも全額免除するとかね、それとか、床上浸水と床下浸水の見舞金違うでしょう。また、固定資産税の減免の要項でも率違いますね。こういうところ、もうちょっと改善を要することではないかと思うんですよ。 県がやっぱり損害賠償せんならんと私は思ってるんですよ。しかし、県がせんのやったら、市がやっぱりやって、県に「本当はあんたとこにやってもらわんなんけれど、やらんちゅうから、市でやったんやで。今後、やっぱりきちんとしとかんと困る」ぐらいのことを県に対して言うべきですよ。その点、最後に市長の、お考え方をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(山部弘君) 市長 神出正巳君 ◎市長(神出正巳君) 日方川改修事業にかかわっての6月22日未明の日方地区への浸水について、県に対しての対応にお答えをいたします。 1つに、先ほど建設課長からお答えいたしましたように、建設課長から海南工事事務所長への通報をさせていただいた後に、豪雨の最中の午前1時半ごろであったと思いますが、海草振興局のナンバー2で、海南市在住の地域振興部長から私に連絡がありまして、私からは浸水被害等が予想をされる中、振興局上げての善後策を要請いたしたところでございます。 けさほどの河野議員の冒頭の御発言にもありましたが、近年と申しますか、きのうからけさにかけても東北や北海道でも異常気象というか、局地的に1時間雨量が50ミリを超える豪雨が発生をしております。 2つに、平成9年度からの日方川広域基幹河川改修事業計画の策定実施につきましては、当時私も県議会議員でありまして、自治会長初め、いろいろな関係者の方々からお話をお伺いし、今日に至ってるところでありまして、特に立ち上がり時期におきましては、今は亡き岸本光造代議士に大変お世話になったところであります。 今般の大型土のうの設置の件等も含めまして、お見舞い金の増額対応についてであります。 個別の対応も大切なことだというふうに思いますし、浸水をされた方々には、まことにお気の毒であると思います。しかし、私どもといたしましては、やはり大きな予算を早期に投入していただき、日方川河川事業を一日も早く仕上げていただきたいというふうに考えております。 8月下旬に県庁で県土整備部長に対しまして、県道・国道の促進要望の席上、山部議長、市議会議員初め、2人の県議会議員も同席でありましたが、僭越でありましたが、私のほうから海南工事事務所長を名指しで、道路に限らず、河川等の現場を日ごろよく見て、きめ細かく対応していただくよう強く申し入れをさせていただいた次第であります。 以上です。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) そういう点では、やっぱり住民の立場に立って、これからも取り組んでいっていただきたいということで、私の質問を終わります。 ○議長(山部弘君) 以上で、11番 上田弘志君の質問を終了いたします。 以上をもって、通告を受けました質問者の質問がすべて終了いたしました。 お諮りいたします。 一般質問はこれをもって終結いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 一般質問はこれをもって終結いたします。 お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明日午前9時30分から会議を開きたいと思います。これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 本日はこれをもって延会いたします。          午後3時8分延会 ------------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。  議長  山部 弘  議員  黒原章至  議員  岡 義明  議員  磯崎誠治...