○議長(
稲沢勝男君) 日程第1
一般質問を行います。
15番、
大倉勝行君の登壇を許可いたします。
(15番
大倉勝行君 登壇)
○15番(
大倉勝行君) 15番議員でございます。
一般質問に入らせていただきます。皆さんに通告しております通告書どおりやっていくんでありますけれども、題は一つであります。そして、小さい番号が1から4まで打ってるんですけれども、一つの題でありますので、まあ1番にいったり4番にいったりいろいろするかと思いますけれども、ご了承お願いいたしたいと思います。時間は30分の予定でありますが、少し議長並びにこの後、
一般質問されます鈴木議員に許可をいただきまして、10分ほどもしかしたら延長になるかもわからないんでありますけれども、少しの時間でありますので、皆さんどうぞご清聴よろしくお願いしたいと思います。それでは、入っていきたいと思います。
青少年への
有害環境、
有害図書の実態についてでございます。かつて10年ほど前でございました。この田辺市から全国に発信した運動の中で、大変素晴らしい運動がありました。当時、ビニ本と言いまして、ポルノの本をビニールで包んで中を見えなくしまして、見たら売れないからかもしれないんでありますけれども、それを大人のお店で販売したのであります。しかし、それがより一層売れるようにと、より一層いろんな人に売れるように簡単に手に入るようにというのかどうかわからないのでありますけれども、
自動販売機で街角街角で販売をしておりました。
自動販売機にしますと、誰にも顔を見られず、誰にでも簡単に、そして18歳以下の人にでも簡単に手に入ったわけであります。それで中学校、そして高校の学生の間で、これが大変はやりまして、たくさん購入しまして、親御さんが部屋に入りまして掃除をするときなど、それを見つけまして大変びっくりいたしまして心配になったのであります。その運動が、これでは大変だという形で、いくらなんでも18歳以上の図書を、そしてまだまだその10年前は、なかなかそこまでポルノ的なことも、日本では理解があったというのか、まだ皆さんに理解がなかったので、えらい心配をいたしまして、これがだめだという形で、田辺市の
お母さん方から全国に発信しまして、ビニ本
自動販売機の
追放運動が活発に行われたわけであります。それがいわゆる
悪書追放運動であったわけでありますけれども、
大変成果が上がりまして、私自身の把握でも
大変成果が上がったと聞いておるんですけれども、それらの運動の成果は、田辺市はどのように把握しているのか、全国的にどうなったのかを少し教えていただきたいな。田辺市は、その運動の実態をどう把握しているのかを聞かせていただきたいと思います。
そして、そのような10年前に運動がありまして、現在これらの環境がどのようになっているのかと、私は、田辺市はどういうふうに把握しているのかを聞きたいのであります。私は、今現在の田辺市では、全国的にもそうだと思うのでありますけれども、当時以上の10年前以上の最悪な環境であると、私はそう思っております。この10年間に時代は大変変わったのであります。本は本屋さんだけに売っているのではなくなりました。ポルノの本も大人の店にだけ置いているのではなくなったように思います。10年前にはほとんどなかった
コンビニエンスストアというのが、この10年間にたくさん出てきたのであります。
コンビニエンスストア、野菜や果物はあまり置いてないんですね、そのようなスーパーです。駅の売店を少し大きくした感じの、お菓子とかあまり腐らない物を置いているスーパーが、
コンビニエンスストアであります。ポテトチップス、ジュースの目の前に、そしてアニメの本や普通の週刊誌の間に、しかも表紙は
ファッション誌、服装の流行の
ファッション誌、旅行の紹介誌、アニメの本と全く変わらないのであります。表紙だけを見たら、本当に週刊誌のようです。アニメの本のようです。例えば、ドラえもんとか、その手のマンガが書いてあるような本が、中身が違うのであります。私が1人の
お母さんからこの話を聞いて、そして現物を見せてもらって、本当にびっくりしたわけです。本当に普通の本と全く変わらないのですけれども、中身は全く違うのであります。当時のビニ本よりも大変すごいなと思ったのです。
今は、普通の週刊誌には、ヘアとかいうものが解禁されておりまして、どの本を見ても、それなるものは目にかかることはできるのでありますけれども、決してそのような程度の本ではありません。正にヌードだけではなしに、女性たちの写真の中に男性も混じってる。この場で言うのも、少し気が引けるような中身であります。正に
ポルノ誌であります。その
ポルノ誌が、表紙は全く普通の本でありますけれども、それが正にアニメの本、週刊誌の本、
ファッション誌の中に、普通の本のふりをして紛れ込んでいる。そして、その本を小学生、中学生が、正に鉛筆や消しゴムを買うように購入できる。そして、購入しているのであります。そして、親御さんたちは、そのことを知らない。正に
子供たちとコンビニに騙されている、これがいちばんの私は問題点だと思うのであります。市は、これらのことを把握していますか。それをお聞かせいただきたいと思います。どのような本があるのか知ってますか。そのことを聞かせていただきたいと思います。そして、この本を自分の子供の部屋で見つけた
お母さんたちがびっくりしまして、これではだめだ、これでは本当に世の中が悪くなると。一回この実態を皆さんに知ってもらいたい。これが世の中の人たちが許すはずはないという形で、
お母さんたちが立ち上がったのであります。そして、今現在、
署名運動を展開しております。もし、田辺市の多くの市民がこのことを知ったならば、理解したならば、また大きな運動が出来上がって、どうしてもこれがいけないという形で、大きな運動となって盛り上がってくると思うんでありますけれども、なかなか一部の少数の人数では、これらの問題を本当にほかの市民の人たちに知らしめるということが、なかなか力が足りないのであります。
そこで、何らかの形で、本当に市に協力をしてもらえないだろうかというのが、今日の私の質問の趣旨であります。会員の
お母さんのグループは、大変頑張っているんでありますけれども、なかなか手が届かないのであります。何らかの形で、今、行政として手を打たなければ、本当に何も知らない間に、とんでもないことが起こっていくような気がしてならないのであります。そこで、質問でありますけれども、
ニューヨークの
ジュリアーニ市長というのが、
ニューヨークの市長として就任されたそうでありますけれども、彼は警察官をしていたそうであります。そして、世界でもナンバーワンの犯罪都市であった
ニューヨークは、今現在は、本当に世界でもいちばん住みやすい都市になったというように聞いております。何をしたかと言うと、大変な規制をしたんですね。公園で犬を放すと100ドル罰金だそうです。飲酒運転をすると、車を取り上げまして、車を売ってしまうそうであります。列車の
無銭乗車が大変多かったそうでありますが、
無銭乗車をしますと、逮捕されるそうであります。いったん解き放ったものは、なかなか締めようと思っても締まらないものであって、締めるには、やはりある程度の規制をして、縛らなければなかなか難しいように思います。私は、今、
コンビニエンスストアでたくさんいろんなこういう悪書的な本があるわけですけれども、この
コンビニエンスストアを許可しているところがあるわけなんですね。
そして、それは県条例であるそうであります。県条例をきちんと守っていただければ、まあ大丈夫かなと思うのでありますけれども、県条例で守れなかったら、私は田辺市でもある程度の条例を作って、これらの取締でもできないものかなと思います。田辺市だけでも、独自に条例を作り、これらのものを禁止することはできないだろうかなと、そう思います。それがある程度ちょっとと言うならば、
コンビニエンスストア本部に出向いて行ってでも、一つの
コーナーをきちんとした
コーナーを持ってですね、そして取り締まったらどうかなと。そうでなければ、「この許可を取り消すよ」ということを、そのぐらいのことはできないものだろうかなと思います。
コンビニエンスストアのその許可は、県であるそうでありますけれども、ここに県条例があるわけであります。「図書等の販売、または貸付けを業とする者は、
有害図書等を他の図書等と区分し、店内の容易に監視のできる場所に置かなければならない」。きちんと区別をしなさい。そして、ほかのものと一緒にしたらだめですということなんですけれども、僕はやっぱりきちんと
コーナーを、ドアがついているぐらいのことをしなければだめだと思います。この文書だけでだめならば、田辺市として、きちんとドアをつけろとかいう形で、条例ができないかなと、そのように思うのであります。それまでにですね、県とか、あるいは警察にもう少し厳しくこの条例をするように、もっともっと厳しく取り締まれるように、市から県なり、警察なりに、本当に要請をしていただきたいな、そのように思います。
そして、この
お母さんたちの、
田辺市民に知らしめようという、この
署名運動に何らかの形で田辺市も協力していただきたいな。町内会の組織がありますし、PTAの組織があります。婦人会の組織があります。私たちもこれらの組織に協力を要請したのでありますけれども、なかなかうまくいかない。なぜかといえば、いろんな人たちが要請をして、
署名運動なり、これを宣伝してほしいと、そういうふうに言われたならば、それを全部受けたら、もういくつあっても、体がいくつあっても足りない。だから全部が全部受入れられないというのが理由です。もっともだと思います。しかし、このことに関しては、田辺市の一つの姿勢があったならば、これらの人たちにPTAなり、あるいは町内会なり、婦人会なりに、これは特別なんだよという形で要請することも、僕自身は可能だと思います。一つの特別な事項もあってもいいんじゃないかなと思います。すべての市民が同意できる事柄であるかと思うのであります。私の要望点はこれだけです。どうかご返事をいただきたいと思います。
1回目の質問を終わらせていただきます。
(15番
大倉勝行君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 15番、
大倉勝行君の質問に対する当局の答弁を求めます。
市長、脇中孝君。
(市長 脇中 孝君 登壇)
○市長(脇中 孝君)
大倉議員から青少年の
有害環境、なかでも
有害図書の実態について、ご質問とご意見をいただきました。お答えしてまいりたいと思います。議員からお話のありましたとおり、平成2年の夏に、
コミック本の性描写が、
子供たちにとって大変有害であるという声が、田辺市を中心とする
母親グループの
皆さん方からあがりまして、この方々が中心となって住民運動を起こし、その運動が市民全体のものとなっていきました。具体的には、市それから
市教育委員会、田辺市
青少年育成市民会議、
田辺青少年補導センター、さらには町内会、婦人団体、
PTA等の
関係団体等が一致協力して、皆の力で
性描写マンガの追放、また
コミック本を見ない、読まない、読ませないということをスローガンに啓発のビラを市内全戸に配布し、そして
街頭啓発等の啓発活動、さらに出版社に対しても要望書を提出して、
コミック本の
自主規制にかかわる活動や研修活動、署名活動等様々な運動に取り組まれたのでございますけれども、この運動がマスコミにも取り上げられ、県全体、さらには全国的にも広がりを見せました。こうした運動で、
出版倫理協議会においても
自主規制が講じられるとともに、大阪、広島、それから京都等においても、条例を改正して、
有害指定が実施されるなど、全国的に規制が強化されて大きな成果を上げたところであります。
こうした成果を上げることができました大きな要因として、この運動の中心になられた
お母さん方が、
子供たちを有害な環境から守るんだという強い信念のもとに活動を展開され、市民の皆さんの心を動かし、市民全体の運動、さらには県民運動にまで発展させたということであろうと考えております。ところで、今、議員からもお話ありましたとおり、最近の青少年を取り巻く状況でございますけれども、社会情勢の変化、それから
生活環境も年々変化をいたしまして、新たな
有害環境の発現も見られるようになってきておりまして、取り分け青少年の
健全育成に有害と認められるもの、性的感情を著しく刺激し、または粗暴性、残虐性を助長する恐れのあるものでございますけれども、例えば図書等の出版物、ビデオ、映画、広告物、放送番組といった従来のものに加えて、コンピューターソフト、それから
インターネット等のメディアからの
有害情報が非常に複雑化して、しかも多様化している現状であります。また、電話などの通信技術の発達によりまして、
テレホンクラブとか、
ツーショットダイヤルなどの営業によりまして、特に女子の性被害なども、都市部を中心に増加しているということが報じられております。
県では、そういった被害から青少年を守るために、平成9年1月に和歌山県
青少年健全育成条例の一部を改正いたしまして、
テレホンクラブに関する規制のほかに、
有害図書等に関しましても、規制や罰則をさらに厳しくしておりますけれども、議員が申されましたように、これでもって
有害環境がすべて浄化されるとは考えにくい状況でございまして、今日的には憂慮すべき状況にあると認識いたしております。国におきましては、平成9年11月に、総務庁、警察庁の連名で、全国的な
コンビニエンスストアの組織に対しまして、一つには、条例により指定された
有害図書類は、18歳未満の者へ販売等が禁止されていること。それから二つ目に、条例による
有害図書を販売するときは、専用の
コーナーを設けるなど、区分陳列をすること等、青少年を取り巻く
有害環境の
浄化対策への協力を要請いたしておりまして、県も条例によりまして、各種業界に対して、
有害図書等に係る措置の徹底と地域における少年の非行防止、
健全育成に配慮した営業活動の徹底を強力に文書で要請をしているところでございます。
市といたしましても、県をはじめ警察、それから
補導センター等の関係機関と連携を図りながら、
図書類等に関しましては、毎月、県条例で指定された
図書類等の状況や
規定どおりの販売がなされているかどうか、
コンビニエンスストアなどを含めた
図書類等の販売店を巡回して、違反があった場合は、その場で直ちに指導などに取り組んでいるところであります。議員のご要望ありました市の条例化についてでございますけれども、先ほども申し上げましたように、国の法律、あるいは既に県におきまして、
青少年健全育成条例が制定されておりますので、市といたしましては、行政の責務として、県の条例を遵守し、実効性のある適用ができるように、今後とも努力してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、有害な
社会環境につきましては、
青少年自身の意志と判断による対応が基本となりますけれども、同時にこれを支える家庭や学校における指導、そして地域の方々による青少年の
健全育成の観点から、
有害環境浄化のために積極的な活動や青少年のための
有害環境浄化についての関係者の皆さんの深いご理解とご協力が一層必要でございますので、今後とも、これらの
皆さん方と連携を深めながら、環境の浄化に取組をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
(市長 脇中 孝君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 15番、
大倉勝行君。
(15番
大倉勝行君 登壇)
○15番(
大倉勝行君) 県の条例に沿ってやっていただけるということであります。ひと言申し添えるんでありますけれども、県の条例があって、そしてやっていくんでありますけれども、結局やっているんでありますが、実態は、今現在はむちゃくちゃであります。ですから、県の条例で通用するならば、私はどんどんどんどんやっていかなければならない。しかし、実態が今とあまり変わらなければ、何らかの対策をとらなければいけない。これは事実であります。ですから、県の条例で十分であるならば、それはそれで私はいいと思うのでありますけれども、十分でなかったならば、何らかの形で強力にやっていただきたい。本当に守らなければ、「守らなければ、もう取り消すよ」というぐらい強い態度で臨まなければ、口で言ったのでは、私はなかなか守れないと思います。市が中心になって、強力に県あるいは警察に対して、本当に強力に要請をしていただきたいと、そのように思います。そして、今一度、返事を聞かせていただきたいのでありますけれども、
お母さんたちの
署名運動に、市は全面的に協力をしていただけるのかどうか、それをもう一度明確に答えていただきたいと、そのように思います。
それと少し10分間ぐらい時間をいただいておりますので、私は関連してると思うのでありますけれども、少しほかのことでちょっとしゃべらせていただきたいなと思います。
子供たちがおります。いろんな環境がありまして、だんだんだんだん悪くなっているんでありますね、学校であります。我々のときは、先生を殴るということはなかったんでありますけれども、反対のときはあったんですね。先生から我々は殴られるということもありました、正直な話、何年か前には。しかし、今現在は、そういうのは絶対ないそうでありまして、ところが、反対に、生徒から先生を殴っているというのが、新聞等マスコミで聞かされております。そして、授業ができないということで、授業中本当に友達同士で話したり、徘徊をするそうですね。外に出て行ったりもするそうであります。「大変昔よりも悪くなった」、そのように言われます。
この間も、この市議会の議場において、「大変悪くなったから、40人学級を30人学級にしよう」という話を聞かされました。大変素晴らしいことであると思います。しかし、本当に40人学級を30人学級にすることが、それが暴力をなくしたり、授業中の話をなくしたり、今より良くする本当の手段なのかなと、私はすごく疑問に思います。それはいいことであるけれども、根本は別なことにあるような気がしてならないのであります。これも8年前でありました。三栖中学校で、卒業式のときに、「君が代斉唱」と言ったら、全員がバンと座ったのであります。僕自身びっくりしました。そして、10年たちまして、三栖中学校が三栖と長野と、そして万呂と集まりまして、
衣笠中学校ができまして、それよりも人数が多くなったんです。今回、卒業式に行きました。金髪の男の子、頭に角がいっぱい生えている男の子がたくさんおりました。みんな君が代を口ずさんでおりました。たまにいきがって大きな声で歌ってる子も何人かおったわけです。ものすごく頭は金髪にしてても、僕自身はかわいいなと思いました。その思ったときに、十数年前を思い浮かべました。あれは何だったんだろうなと、僕自身思ったのであります。三栖小学校の人数の少ない
子供たちが、一同にしてドーンと君が代を歌って座る。あれは何だったんだろうなと思ったんです。私自身考えました。あれは教育だったんだなと。多分先生たちが、そのことを教育したんだなと。だからあのときに、あれだけの人数が一堂に会してどっと座った。立っていた人が3人だったんですね、
子供たち。子供が3人しか立ってなかったです。あれは学校教育に対して、公教育に対して一部の先生の一部のイデオロギーの子供への教育だと、私はそう思いました。そう自分自身で今、結論づけているのであります。
今、新聞を賑わしております所沢高校で、学校の卒業式と、そして生徒が生徒会と称する卒業の式典とがあるそうであります。校長先生の一応中心となる卒業式が、何か5分の1とか、もっとすごい10分の1ぐらいの出席しかなくて、そして学生の主催するのがほとんど出席しているという、この現実があります。そして、この間、校長先生が亡くなられた広島の世羅高校というのがありまして、自殺された校長先生の本当にご冥福を祈るわけでありますけれども、かわいそうに思うわけでありますけれども、この高校生の修学旅行は、韓国に出向いて、そして土下座して謝罪してきたそうであります。僕は本当にすごい話だなと思います。これこそ正に教育だと思うのであります。一部の人たちのイデオロギーの教育が、ここにあると思います。その教育は何かなと考えてみた場合ですね、全く一方的な権利主義だと、私は思います。義務を教えない権利主義、ですから、僕がこういう
有害図書という話もそこから出てくると思うんですね。自分の権利、権利と主張するならば、僕はこれ利己主義から始まって、本を作る、本を出版する権利があります。そして、購買する権利があるわけですね。そして、表現の自由の権利がある。こういうことをしたらですね、一つ権利、権利の主張するから、こういうことになるのではないかなと、私自身思うのであります。
今、日本では、卒業式に君が代になりますと、3分の2が退席したと、卒業式の会場から退席した。これが教育、先生たちが教育をしていなくて、こういう行動ができるかなと、私自身は本当にそう思います。「昔より悪くなった」、よく言われます。なぜ悪くなったか。根本が悪いからであります。なぜ悪くなったのか。原因は、世の中の人たちから少し離れた一部の先生の一方的な考え方の指導によると思うわけであります。公教育、どういうものか。悪くなったとよく言われますけれども、現実に田辺市ではないんですけれども、私立学校にこの話はありますか。一切ないのであります。なぜ、公立にこれらの問題の話があって、私立高校にないのかということを、僕は皆さんにご理解していただきたい。なぜ公立にあるのですか、私立にはなぜないのですか。40人学級を30人学級にして、解決する問題ではないのであります。私は、どこに原因があるのかと考えてみました。公教育での先生の地位にあるように思います。昔は、これは聖職だったんですね。僕らはまだ先生というものは聖職だと思っています。ところが、いつの間に誰が言い出したのか、「先生も労働者だ」ということを言われました。一般の国民は決してそう思ってないのにもかかわらず、先生を「労働者だ」と言い始めたんでありますね。おかしな話です。いつの間にやら教壇が取れてます。学校に教壇がないんですね。なぜ取ったのかと聞きますと、目上からものを言うのはおかしい。先生というのは目上ですよ。教える立場と教えられる立場というのをはっきりと分けなければ、教えるという立場をやっぱり顕示しなければならないと思います。決して子供と生徒が対等の立場、生徒と先生が同じ目の高さでおったのでは、私は教えられる立場ではないように思います。
勝手な歴史観、公の機関でありながら、公と違う、自分本位な歴史観を、公の身でありながら、公に反発する、そういう考え方で、そして
子供たちを教える。
子供たちの親御さんにも、親にもいろんな考え方があるにもかかわらず、そういうふうに教える。そういう教育の場で、国との考え方とか、あるいは教育委員会の考え方、校長先生の考え方、そして父兄、保護者でいいですけれども、保護者も父兄もイコールなんですね。言い換えるのはおかしいんでありますけれども、父兄でいいんですけれどもね、父兄の考え方と相反している、そういう相対している立場で、先生たちが自分本位でやっている、一つの義務があるにもかかわらず、権利だけの主張、これらのことが僕自身、このような社会を作ってきた本当の原因でないかと、私はそう思います。10分間ですけれども、勝手なことを言わせていただいたんでありますけれども、ひとつ市長さんに、先ほどの署名活動に協力できるかということの返事をいただきたいと思います。
(15番
大倉勝行君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 15番、
大倉勝行君の再質問に対する当局の答弁を求めます。
市長、脇中孝君。
(市長 脇中 孝君 登壇)
○市長(脇中 孝君) 行政として協力を惜しむものではございません。以上であります。協力させていただきます。
(市長 脇中 孝君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 15番、
大倉勝行君。
(15番
大倉勝行君 登壇)
○15番(
大倉勝行君) ありがとうございます。一つの市民の運動は大切だと思います。行政としても、できるだけ精一杯協力していただきたいなと、そのように思います。これで私の
一般質問を終わります。
ご清聴ありがとうございました。
(15番
大倉勝行君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 以上で、15番、
大倉勝行君の
一般質問は終了いたしました。
休 憩
○議長(
稲沢勝男君) この場合、暫時休憩いたします。
(午後 1時41分)
────────────────
再 開
○議長(
稲沢勝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
(午後 2時00分)
○議長(
稲沢勝男君) 続いて、3番、鈴木太雄君の登壇を許可いたします。
(3番 鈴木太雄君 登壇)
○3番(鈴木太雄君) こんにちは、3番議員であります。自由民主党所属の鈴木太雄でございます。若輩ながらとりを務めさせていただきます。初登壇に当たり、この場をお借りいたしまして、平成10年8月2日に行われました市議会議員選挙において、私をこの権威ある議場に送り出し、発言の機会を与えてくださった
田辺市民の皆様や関係各位に心より感謝を申し上げますとともに、田辺市発展のため誠心誠意努力し、汗をかくことをお誓いいたします。それでは、通告に基づき
一般質問に入らせていただきます。
まず最初に、少子高齢化社会への対応についてでございます。ここ10年間の田辺市の出生数を調べてみますと、出産のため帰省し、出産の後、田辺から出ていく人の数を除いて、大体1年間で700人前半で推移しているように思います。それに対し、1年間に亡くなられる方の数が600人弱でございますから、決してこの出生の700人前半という数字は、今までもそうであるように、これからの田辺市にとって、前の見える明るい数字だとは言えないと思うのであります。これからは、全国的にもそうでありますが、田辺市も例に漏れることなく、急加速的に高齢化社会へと進むことは、皆様ご承知のとおりでございます。これはもう簡単に言いますと、出産での笑顔の数よりも、お葬式で悲しまれる方の数の方が多くなるということでございます。なかには「私のおやじは、皆さんのお陰で良い生涯を終えることができた」と言って、柔らかな表情をされる方もいらっしゃるかと思いますが、それは別にいたしまして、現段階におきましても、人口維持に必要な数字を大幅に下回っているのは事実でございます。これ以上、子供の数が減っていくと、地域社会、田辺市の発展にとって、メリットよりもデメリットがどんどん大きくなっていきます。社会構造的環境、また人間の意識、価値観までをも変えてしまい、社会の活力が失われていくのは、目に見えています。この急加速的な高齢化社会の対策とともに、少子化への対応、対策が急務なのはもちろん、田辺市にとりましても、最も重要な課題であると考えますが、この点について当局のお考えをお伺いいたします。
そして、エンゼルプラン策定についてでございますが、ここに子供が健やかに生まれ育つ環境づくりへの提言という資料が、和歌山県子育て環境づくり推進協議会より、平成7年3月、ちょうど4年前に出ております。この資料を基にして、平成9年3月に県で喜の国エンゼルプランが策定されました。これは拡大コピーですけどね、小さいやつの。1例だけ拾ってみますと、県民の意識調査といたしまして、もちろん田辺市も含まれます。生む、生まないを別にいたしまして、「理想の子供の数は、3人がベストである」と答えた方が54.8パーセント、ちなみに私も独身でございますが、今後、子供を生み、健全に育てて、これからの田辺市を担っていく若者の1人といたしまして、これにお答えするならば、理想は3人であります。以下、「2人」が27.3パーセント、「4人」6.7パーセント、「5人以上」1.7パーセント、「1人」1.1パーセントとなっており、「子供は要らない」と答える人は1パーセントに満たないとあります。
しかし、アンケートの結果は、誰が見ても現実と大きくかけ離れており、言うならば、子供を生みたいという願いがあるにもかかわらず、生みたくても生むことができない状況が、少なからず現実にはあるということだと思うのであります。この資料中の子育てにかかわる現状や課題は、大変よく調査され、提言など理解もできます。しかし、このような情報分析や、それに対し、子供が生まれた後の施策ばかりで、その前段階のいかに子供を生んでいただくか。それどころか、子供を生んでいただきたい理由すら、ここには記されていません。子供を健全に育てていくということは、大変重要なことで、誰しも異論を持たないところでございましょうが、これでは目的から少しそれているように思います。出生率の低下を食い止めるのと意味が違い、不十分であります。子供を生んでもらう施策ありき、子供を健全に育てる施策ありだと考えますが、どうでしょうか。そのうち子供を生むのは家庭の自由などと、田辺市にとって考えてみますとき、気楽に言えなくなると考えます。
それから、策定委員会とは別に、これから正に子供を生み、育てていこうとする若者、既婚者や未婚者を問わず、互いに遠慮なしに盛んに議論していただける場や会が、これからの田辺市を担っていただく上でも必要であるとも考えます。いかがでしょうか。この月から、市民意識調査を行い、
田辺市民の考え、願いなどを知った上で、エンゼルプランの策定に当たるとお聞きいたしておりますが、周知のとおり、少子化と高齢化とは切り離すことができない密接な関係にある以上、先に述べたことをしっかりと踏まえていただき、これからの高齢化社会への加速に取り残されないよう、よろしくお願いいたします。
次に、教育者の資質について、お伺いいたします。実際に最近、高等学校で起こった出来事を例に挙げ、質問させていただきます。ある保護者が、最近子供の様子がどうもおかしいので、担任の教師に会いに出かけたところ、あっさりと「実は前々からどうも元気がなく、私もおかしいなと思っていました。学校も休みがちで、進級もできない状態になっています」と言われたそうです。もちろん保護者は驚き、なぜそうなったのか理由がわかりませんでした。しばらくして、学校内でのいじめで授業すら受けることができなかったと、原因が判明いたしました。いじめ、ひと言で申しますと、至極簡単な言葉であります。しかし、この言葉の持つ意味を心底理解できる人は、当事者を除いてゼロに等しいと思うのであります。いじめる側、いじめられる側、共に原因があるといたしましても、いじめられる側にとってみれば、その苦痛はとても耐えがたく、見るに忍びない状況におかれるのは、容易に想像がつくところでございます。大げさではなく、自殺に追い込まれることもあります。
そもそもこの生徒がいじめにあうことになった理由を申しますと、いじめにあっている友達を守るというひとつの勇気ある行為から始まったということであります。逆恨みというやつですね。そして、矢先の変わったいじめの行為は、授業中にも行われ、次第にエスカレートしていき、最初はクラス内だけだったものが、他のクラスや学年にまでに引火させるというから、何ともやるせない気持ちになります。一方、いじめから救われた生徒はというと、恐怖から守ってくれた友人に感謝をしつつも、再びいじめにあうことを恐れ、戦う勇気までなくし、悲しいかな、いつの間にかいじめる側へとまわっていたのであります。ですから、いじめにあっている生徒はというと、胸が引き裂かれるような日々であっただろうと思います。そして、味方がどこにもいない学校で、唯一の頼みである担任の教師が、事実この連鎖的いじめの実態を感じていながら、避けて通っており、また当然、家庭、保護者への連絡もしていません。家庭にも問題がなかったとは言えないと思いますが、この場合、最も大切な学校と家庭、保護者の信頼関係などは、どこへやら吹き飛んでしまっています。義務教育段階でも、同じだと考えますが、普段どのようにして、学校側、教師と家庭、そして生徒の信頼関係をお築きになられ、高められているのか、お伺いいたします。
また、人が人を育てるという、心の教育の第一線でご活躍し、最も大切な人間形成の時期を担っている職業である教師が、終始、家庭への言い訳には汗をかくが、生徒のためには1粒の汗も涙も流さないという事実に対し、そして暴力による傷やあざが見られないため、いじめをいじめと認めず、生徒たちに何の措置もとらない学校に対し、生徒や保護者は、誰に救いを求めたらよいのでしょうか。私は、担任の教師が、組織としての学校に隠れ、事実に目をつむり、逃げ回るのではなく、まずいじめを我が身に受け止め、いつも分け隔てることなく、子供の味方であり、そして何よりも教育者である前に、1人の人間としていじめに立ち向かう勇気がなくては、到底教師という職は務まらないと考えます。決して他人事ではございません。一つの勇気ある行為を、これ以上無駄にしないためにも、同じ教育する立場といたしまして、是非当局のお考えをお願いいたします。
最後に、真の教育者たる意見を持ち、日々人間形成に励まれ、ご労苦いただいている大多数の先生方に対し、この場をお借りして深く感謝を申し上げるとともに、これからも情熱ある教育が行われんことを期待し、お願いといたします。なお、教育関係の質問に対しましては、再質問は考えておりません。率直なる答弁をお願いいたします。
次に、地域振興券についてでございますが、まずこの地域振興券はと言いますと、皆様ご承知のとおり、この不況、不景気と言われる中で、緊急経済対策の一つといたしまして、若い親の層の子育てを支援し、あるいは老齢福祉年金などの受給者や、所得の低い高齢者層の経済的負担を軽減することにより、個人消費の喚起と地域経済の活性化を図り、地域の経済を復興させるというねらいで、実施主体である市町村から交付される、いわば地域のための元気づけ商品券であります。ここで大切なのは、先ほども述べましたが、主体は国ではなく、市町村であるということであり、要するに地域独自でいろいろと工夫ができるわけであります。ただ、配るだけで終わってしまうのでは、対象者が限られ、交付されない世帯には申し訳がたちません。地域振興券の趣旨である地元の活性化が実現してこそ、はじめて被対象者、もらえなかった人に日の目が当たるのであります。ですから、田辺市は全力を挙げ、まずこの地域振興券交付事業を成功させなければならない責任があると考えますが、本当にこのままで地元の消費喚起に十分に反映されるのでしょうか。また、地域密着型の消費傾向が、徐々に薄れつつあると言われる昨今、地元小売店や商店街は、どこに限らず苦しい現実に直面しているのでありますが、この3月15日より交付を始めた地域振興券を、活性化の呼び水にするべく知恵を絞り、汗をかかれ、多彩な作戦を準備し、実行されていると聞いております。この民間の地域活性化への取組と、必ず将来、田辺市の血となるであろう努力のためにも、行政は地元と一体となっての何らかの対応、取組が必要であると考えますが、いかがでしょうか。是非前向きなご意見をお聞かせ願います。
これで、1回目の質問を終わります。
(3番 鈴木太雄君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 3番、鈴木太雄君の質問に対する当局の答弁を求めます。
市長、脇中孝君。
(市長 脇中 孝君 登壇)
○市長(脇中 孝君) 鈴木議員から三点にわたるご質問をいただきました。1点目のご質問について、私からお答えして、あと教育長と担当の部長からお答え申し上げたいと思います。
ご存じのとおり、我が国では、諸外国よりも早い速度で高齢化が進んでおりまして、田辺市におきましても、高齢化の指標となります65歳以上の高齢人口比率でございますけれども、昭和50年の国勢調査の時点では9.6パーセント、それから20年後の平成7年では17.3パーセントと、急速に高齢化が進行いたしておりますし、この高齢化は、まだ進みまして、平成27年には25パーセントに達するものと推計をいたしております。また、子供の出生数でありますけれども、第2次ベビーブームの昭和40年代後半をピークにして減少いたしておりまして、田辺市におきましても、昭和48年の1,273人をピークにして、その後減少を続けております。ここ10年の出生児童数は、700人代の半ばで推移をいたしておりまして、今後もこの傾向が続くものと考えておりまして、誠に憂慮する状況と把握をいたしております。
このように急速な少子高齢化が進みますと、これはもう一般的に申しまして、若年労働者の減少等による社会活力の低下とか、年金や医療制度等の社会保障に対する現役世代の負担の増大、また少子化により、子供同士のふれあいの機会が減少することから、子供の社会性や自主性が育ちにくくなるなど、様々な問題が指摘されているところであります。これらの問題、すなわち働き手の減少の問題、高齢化による負担の問題、子育ての問題、また後ほど触れます介護の問題などを考えますと、これまで家庭内の問題として対応してきたことが、核家族化や社会構造の変革、意識の変化など大きな流れの中で、社会全体の問題として、家庭のみならず行政や地域、また企業などが力を合わせて解決していかなければならない時がまいっていると思います。
市では、高齢化社会を誰もが心から長寿を喜び会える社会として、それぞれ市民、企業、地域社会の連携の下に築いていけるように、昨年実施いたしました高齢者の実態調査及びニーズ調査の結果を踏まえて、現在、高齢者の保健福祉計画の見直しを進めるとともに、老後の最大の不安要因であります高齢者介護の問題につきましても、社会全体で支え合っていけるように、介護保険事業の計画の策定に努めておるところでございます。
少子化につきましては、市におきましても、保育所の民間委譲など、民間の方々の活力もお借りしながら、障害児保育の充実、それから0、1歳の低年齢児の保育や時間延長保育など、保育の充実を図るとともに、地域子育て支援センターの設置など、児童福祉の充実をはじめとして、子育て家庭の支援に努めてまいっているところでございます。しかし、女性が一生の間に生む子供の数の指標であります、合計特殊出生率が大きく低下をする中で、国のエンゼルプランが平成6年に、また県では平成9年に喜の国エンゼルプランが、児童福祉行政の枠を超えた総合的なプランとして、それぞれ策定をされております。これらのプランは、国や地方公共団体の行政のみならず、地域社会、企業、それぞれの役割を果たす中で、子供を持ちたい人が安心して生み、育てられる社会の早急な形成に向けて行動し、少子化の解消を図るということであります。
市といたしましても、子育てに楽しみや喜びを得られるまちづくりを目指すものとして、これらの国、県のプランを受けて、市の実情に即した田辺市版のエンゼルプラン、すなわち児童育成計画の策定に取り組んでおりますが、現在、進行している少子化の背景を考えますと、社会構造、労働環境、家庭生活の価値観など、多様な要素が関連をいたしておりますことから、子育てに楽しみや喜びを得られる社会を築いていくということは、行政、企業、地域が、また家庭生活において一人ひとりがどのようにかかわり、どのような支援や働きかけをしていくことが効果的かということを、幅広い観点から議論を行い、検討を重ねていくということが大切でありますけれども、いずれにいたしましても、何と申しますか、幅の広い問題でございますから、行政が果たしてどこまでこういう問題に、実効のある施策をとっていけるのか、これは非常に幅の広い難解な道であり、課題の多い道であると、私は把握をいたしております。しかし、何と申しましても、「千里の道も一歩から」と申しますけれども、議員からご提言をいただきました子供を生んでいただく施策について、子育て家庭の支援を広く社会で行っていくのと同様に、結婚や子育てをしようとする若い世代の
皆さん方も含めて、未婚者への結婚意識の向上を図るとともに、子供を生んでいただくために、何が必要であるのか、一人ひとりが社会を支え合う一員であるという認識のもとに、子供について考えていくことが、大変意義深いものであろうと思います。いずれにしても、1人でも多く子供を生んで育てていただくために、繰り返しになりますけれども、行政としてどのような有効な施策がとれるのか、これから
皆さん方のご意見も伺いながら、我々も十分研究をし、論議を進めてまいりたい、こういうふうに考えております。
次に、エンゼルプランの作成について、ご提言をいただきましたが、現在、田辺市の児童育成計画については、児童にかかわりのある各分野の方々を策定委員として、検討をお願いしているところでありますが、ご提言をいただきました施策について、今後、十分検討の中にご意見を生かしてまいりたい、こういうふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
以上であります。
(市長 脇中 孝君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 教育長、角莊三君。
(教育長 角 莊三君 登壇)
○教育長(角 莊三君) 鈴木議員からご質問いただきました教育者の資質について、学校と家庭、そして生徒との信頼関係の築き方、次にその資質の在り方について、お答えいたします。
まず、議員お話の高等学校におけるいじめ問題については、私ども田辺
市教育委員会では、直接にかかわってはおりませんし、具体的にコメントをする立場にありませんのでご了解をいただき、ここでは田辺市の小・中学校におけるいじめ問題に関する取組からお話をしたいと思います。田辺
市教育委員会では、いじめについての認識は、特定の者に対して、身体への攻撃または言動による脅かし、いやがらせ、無視等の心理的圧迫を継続して加えることにより、苦痛を与えることであると押さえております。平素から各学校に対しましては、いたずらなのか、からかいなのか、わからない場合であっても軽く考えないで、そのことにいじめが内在する恐れがあるという危惧をもって当たるように指導をしておるところであります。昭和50年代後半から、校内暴力が全国的に増大しましたが、その間、いじめ問題も時々発見されましたので、私どもではいじめの実態及び意識や行動に関する調査を実施し、早い時期から取り組んでまいりました。調査結果によりますと、いじめの日常化、陰湿化、深刻化の傾向が見られるとともに、周りの児童、生徒たちの傍観者的な風潮をうかがえましたので、いじめ問題は学校として取り組むべき最も重要な課題の一つであると押さえて、平成7年度には、いじめ問題対策委員会を設置し、いじめ問題への対応の在り方等について、いろいろな立場の方から情報をいただき、助言をいただきながら押し進めて、今日に至っておるところであります。いじめについて、少し補足的に説明したいと思います。
本来、子供には争いがつきものであります。いわゆる突っつき現象としては、動物一般にも見られるところでありますが、社会性あるいは情操面で未成熟な発達段階、こういうところでは、欲求や行動のコントロールができないのは、まあ当然のことであります。しかしながら、いじめの特徴は、原因が不明確である。執拗に繰り返される。大人が見ていないところで行われる。大人の前では、いじめと感じられないようないじめがある。ターゲットにされた子は、完全服従を強いられて、自己の存在の誇りもなくして、何らかのサインは送っても、具体的に立ち向かうことはできない。ふざけと見分けがつかない。加害者と被害者とが入り交じるケースもある。こういうことなど、実態把握が非常に困難であります。大阪市立大学の森田教授という方が、世界のいじめという本に22か国の現状と分析をされておられますが、むしろ先進諸国に共通する問題のようであります。田辺市でも、平成7年ごろまでには、被害者及び保護者の感覚と、学校の受け止めの間にずれが生じていたので、不信や不満が残っていた。大したことはないと、対応に鈍さがあった。教室だけではなく、部室、トイレ、下校時、家への呼出し等、見えにくいあらゆる生活場面で行われるので、発見しにくいということがあった。長期にわたるものがあって、身体に何らかの症状が出る場合もあったが、いじめと結びつけて考えられるということがなかったと、こういう様子もあったわけであります。
今日、私どもは、田辺
市教育委員会として、いじめが発見されたら、まず第一に、いじめは絶対許されないことであると。先入観を持って当たらないで、保護者と十分連携をとり、的確、迅速に対応しなければならない。組織的に当面の課題及び長期的に対策をとること。校長がリーダーシップをとらなければならないと、こういうことを原則的な姿勢として、学校に対して指導しておるところであります。ちなみに、藤原正彦氏という大学の先生でありますが、田辺市でも生涯学習の方で講演をしていただいたことが、去年あるわけでありますが、「はるかなるケンブリッジ」という本があって、その中にロンドンで自分の子供が、人種差別によるのではないかといういじめを受けて、「徹底的にやり返せ」と、こう元気づけていったんは成功したように見えましたが、結局は保護者が学校へ行って解決をしたと、こういう例に見られるとおり、なかなか簡単にはいかないわけであります。その間、平成8年1月には、文部大臣より、「かけがえのない子供の命を守るために」という緊急アピールが出され、それを受け、3月には、西牟婁地方小・中学校長会より、いじめ根絶のために、校内運営体制の在り方、教職員の自覚と指導の徹底、学校間、校種間の連携、家庭、地域及び関係機関との連携を強めるように努めていくという申し合わせがなされたのであります。
平成8年度、田辺
市教育委員会に報告があったのは5件で、いじめの主な内容としては、小学校では、悪口、いやがらせ、中学校では、悪口、いやがらせ、暴力でありました。また、平成9年度は、各校が迷惑調査等の情報収集の工夫や教育委員会への報告の徹底が浸透し、程度の大小を問わず、いじめられた側に、被害感情が入ったケースをすべて挙げると20件の報告になりました。しかし、その大部分は、各学校が早急に実態を把握し、子供と家庭への対応と連携を密にし、早期解決することができたものばかりでした。平成10年度は、現在のところ5件が報告をされていますが、すべて各校で解決済みであります。その中で、小学校での具体的な1例を申し上げますと、6年生男子3名が、他の男子1名にいやがらせをしているうちに、けんかになった件がありました。このときには、被害者より担任へ連絡があったので、すぐに加害者3名に事情を聞き、指導がなされたのでありますが、この件をきっかけとして、執拗ないじめに発展する可能性があるととらえ、早急に担任が家庭訪問を行うとともに、学級で仲間作りについての全体指導をし、早期に解決をいたしました。
このような経過の中で、対応や指導の原則は、常に事態を正確に把握し、いじめを許さない毅然たる態度で臨み、指導についても、いじめっ子を叱責し、いじめられっ子に「勇気を持て」と励ますだけではなくて、いじめの根は浅くはないという認識に立って、家庭との連携を密にし、迅速かつ適切な対応を心がけることであると指導しています。学校においては、日常の学校生活の安定に伴って、いじめに対する教師の認識と対応の仕方が浸透し、深刻な状況に至らないように対応がなされていると考えております。また、中学校では、いじめ対策委員会を設置し、育友会、生徒会を巻き込んだ取組をして解決に至った例もございます。
次に、二点目のいじめ問題に対する教育者の資質の在り方について、お答えいたします。学校教育は、児童、生徒が自分の良さを発見し、伸ばし、人間形成を目指して、地域社会はもとより、国や国際社会に生かす基礎作りを行うものでありますから、教育者の資質とは、人間的な幅広い教養に裏付けられた燃えるような教職への使命感、冷静な日常の実践的指導力は欠かすことのできないものと考えております。特に、いじめ問題は、基本的人権を著しく侵害することであり、毅然とした態度で、絶対に許されないことであるということを強く指導する責任があります。その上に立って、常にいじめへのアンテナを張り、子供のサインを見逃さず、いじめが起こったときには、まずいじめにあった子供を守り、
子供たちの実態把握と情報収集に努め、保護者との連携を密にし、適切な対応を心がけることが大切であります。また、いったん解決はしても、児童、生徒の心理的な不安が解消するまで、継続指導をするとともに、いじめを許さない学校、学級の雰囲気を作り上げることが必要であります。
そして、議員お話のように、連鎖的ないじめが発生し、継続することのないよう、担任を中心にして、学校全体で細心の注意を払いながら、子供の変化を早い段階でキャッチし、日頃から迷惑調査や生活実態調査等を定期的に行うことや、教職員だけを中心にして取り組むのではなく、児童、生徒会で人権を考える問題として提起し、全校児童、生徒への呼びかけや保護者会を開いて、問題の報告と防止への協力を訴えていくことが大切であると考えています。議員が申されますような、学校組織の陰に隠れて、子供の味方になって汗をかくということがないというようなことは、論外であると感じております。いじめ問題は、どの学校でも起こり得る問題であるという認識を持って、日頃から学校と家庭が協力していく関係を築いておって、取り組んでいくことが大切でありますので、どんな場合でも適切な指導が行き渡るように、学校現場へは、校長会、教頭会、生徒指導担当者会、養護教諭会を通じて徹底しておりますし、各校への学校訪問を毎年行っているわけでありますが、そのときには、生徒指導に関することの中でも、必ずいじめ問題についての報告を受けております。今の時点では、田辺市で緊急を要する困難な問題が起こっていることはないと把握をしておりますが、今後とも指導体制を緩めることなく、この状態を維持していきたいと考えております。
以上であります。
(教育長 角 莊三君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 経済部長、平本寿男君。
(経済部長 平本寿男君 登壇)
○経済部長(平本寿男君) 鈴木議員ご質問の地域振興券によります消費喚起の効果と地元商店街への対応という点につきまして、お答えいたします。この件に関しましては、先に大久保議員のお答えに重なる部分がございますが、商業を取り巻く現在の状況について若干申し上げますと、かつてない不況、不景気と言われて大変長く、政府や専門家からは、「底をついた」という見解が出されることがあれば、また「依然明るい見通しがたたない」といったコメントも出たりで、非常に混とんとした状況が続いています。3年に1度実施されます商業統計調査で見ますと、平成3年から6年までの田辺市の小売業の年間販売額の伸びは、11パーセントとなっていますが、平成6年から9年までは0.8パーセントと横ばい状況となっています。こうした背景には、全般的な経済情勢では、バブル経済崩壊後の景気の低迷、消費税の導入、また税率アップ、さらに相次ぐ金融機関の破綻等の問題、また個人レベルでは、高齢化や少子化に伴う医療や福祉の問題といった先行きの不透明感や将来への不安感といった事柄がからみ合った個人消費の減退が大きな原因として挙げられます。
こうした中、国では、各種公共事業の前倒しや新規事業への積極的投資、あるいは大型減税といった経済活性対策を講じられておりますが、今回の地域振興券事業につきましても、個人消費の喚起を図ることによって、地域経済の活性化につなげようというものであります。この振興券事業では、全国で約7,000億円の振興券が交付され、田辺市におきましても、約4億3,000万円が、およそ2万1,500人の方々に交付されます。昨日3月15日から9月14日までの半年間に、消費に使われるということになります。ちなみに交付の初日、昨日でございますけれども、交付数は5,631件でありました。対象者が15歳以下の児童を持つ家庭や高齢者等の家庭だけとはいえ、不景気で消費意欲が減退している消費者への一時的な収入という点及び使用期間を限定した内容とがあいまって、本事業により消費喚起が図れ、半年間に4億円余の額が田辺市内に流通することとなって、ここ数年の売上げの伸びが見られない商業の現状から見ましても、その効果は期待できるものと考えています。この消費をいかに取り込むかは、商業者各位の創意工夫によるところになろうかと思います。既に全国各地、各店舗でいろいろな取組がなされており、例えば振興券の額面に合わせた1,000円商品や割引商品、消費税分の還元商品を用意したり、あるいは趣向を凝らした景品や独自の抽選券を出すなど、振興券利用者の取り込みを図る努力をされております。
田辺市の商店街地域でも、同様にセールやイベントで振興券を活用した計画を立てておられるようでございますし、これを機に消費者へのアピールと集客率の向上を願うものであります。大型店でも抽選券やポイントサービス等の取組がされて、お客吸引を図っておりますが、郊外商業地と中心部商業地との間で、良い意味での競争環境が生まれればと思っております。特に、全国的に衰退と空洞化が叫ばれています中心市街地商店街にとりまして、今回の振興券事業が、活性化への転機となりますよう願いますとともに、これをチャンスとして商店街ならではのパワーで、団結力を発揮していただきたいと思っております。店舗が連続する町中の商店街地域にとって、回遊性を高め、仕掛け作りに様々な工夫が求められております。これまで行われてきたスタンプやイベントに加え、何か特徴のある思いきったアイデアを期待したいものであります。特に、各個店におきましても、こうした機会にこそ、サービス精神で、新規お客の獲得に努め、再度来店してもらえる支持層を増やしていただきたいと思っています。市といたしましても、地域振興券事業と関連して実施される様々な事業活動に対しまして、地元の方々と一体となって取り組んでいきたいと思っており、また商工会議所や商工会、商連と連携しながら、今回の事業の効果を高めていければと考えております。
以上でございます。
(経済部長 平本寿男君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 3番、鈴木太雄君。
(3番 鈴木太雄君 登壇)
○3番(鈴木太雄君) まず、1番目の少子高齢化への対応とエンゼルプラン策定についてでございますが、この子供を生んでもらう施策ということに対して、これから検討していただけると、そういうふうに私はとったのでございますが、どうでしょうか。
それと教育者の資質についてでございますが、きのう山口議員もおっしゃっておりましたが、学校と教師、保護者との信頼関係が、これからますます重要になってくると思いますので、その点、強くお願いいたしておきます。
次に、地域振興券についてでございますが、何度も言いますが、この地域振興券というのは、個人消費の喚起を図ることによって、地域経済の活性化につなげようとするものであります。先行した市ですが、新聞によりますと、「普段お金を使う物に、地域振興券を使っている」と言う人も少なくはありません。ですから、地域振興券分の2万円を貯蓄されるということも考えなければいけません。そしたら、それが多くなるほど振興券の持つ意味が薄らいできます。ここをよく考えていただいて、取り組まないとあかんなと。それでですね、今、この議会が始まる前に、森議員からちょっとこれも言わなあかんでって言われたんですけど、名前言ってもいいんですかね。この大型店舗ですね、大型店舗で、こういうふうに僕も商売してましたので、よくわかるんですけど、これね、とても脅威になるんです、これはものすごく、こういうふうにチラシを出されたらね。出すなとは言えないので。そこら辺ですね、もっと考えていただいて、これやられるとね、本当にすごいんです。半分以下になるんです、商売、僕の場合ですけどね。そこら辺をよく考えていただいて取り組んでいただきたいと思います。そして、率直に言いますが、金銭的なバックアップが無理ならば、地元と一体になって知恵を出していただきたいと。そして、汗をかいていただきたいと思います。地域振興券についてとエンゼルプラン、少子高齢化社会の対応について、もう1度お願いいたします。
(3番 鈴木太雄君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 3番、鈴木太雄君の再質問に対する当局の答弁を求めます。
市長、脇中孝君。
(市長 脇中 孝君 登壇)
○市長(脇中 孝君) 再質問にお答えを申し上げたいと思います。繰り返しになりますけれども、1人でも多くの子供を生んで、育てていただくために、行政としてどのように有効な施策がとれるのかどうか、我々としてもよく勉強してまいりたい。なかなか「言うは易く行うは難し」というのは、こういうような問題を言うのだろうと思います。しかし、行政が手をこまねいているということにはなりませんけれども、果たしてどういう方向が、たとえ1歩でも2歩でも、この問題の解決になるのかどうか努力をしてまいりたい、研究してまいりたい、こういうふうに思います。
(市長 脇中 孝君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 経済部長、平本寿男君。
(経済部長 平本寿男君 登壇)
○経済部長(平本寿男君) 鈴木議員の再質問にお答えいたします。地域振興券の取組につきましては、先ほど申し上げましたように、繰り返すことになろうかと思いますけれども、そういった取組につきましては、商工会議所、個店の方々、それから商連の方々等とも、事業を進めていく上につきまして、いろんな形で事前にも協議をさせていただいておりますし、今後様々な形で調整もしていかなければならないと思っておりますけれども、精一杯そういったこの機会に、地域の活性化につなげてまいりたいと、かように思っておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
(経済部長 平本寿男君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 3番、鈴木太雄君。
(3番 鈴木太雄君 登壇)
○3番(鈴木太雄君) 少子高齢化社会への対応、ご答弁ありがとうございます。若い世代が、結婚や子供を生み育てることに夢や希望を持てるような、家庭でも田辺市にとっても、子供は大事な宝だという環境づくり、これが何よりも大事であると思います。是非良く検討していただいて、進めていただきたいと思います。
そして、地域振興券ですが、大型店は、ものすごい集客力があるのはご存じだと思うんですが、商店街にとってみたら、ものすごい脅威になりますので、これからももっと知恵を出していただいて、汗をかいていただいて、バックアップをしていただきたいと、このように思います。よろしくお願いいたします。
以上、お願いしまして、これで
一般質問を終わります。
ありがとうございました。
(3番 鈴木太雄君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 以上で、3番、鈴木太雄君の
一般質問は終了いたしました。
以上をもちまして、
一般質問を終結いたします。
休 憩
○議長(
稲沢勝男君) この場合、暫時休憩いたします。
再開の際は、議案書を用意願います。
(午後 2時51分)
────────────────
再 開
○議長(
稲沢勝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
(午後 3時12分)
◎日程第2 1定議案第12号 精神薄弱の用語の整理のための
関係条例の一部改正についてから
日程第24 1定議案第34号 平成10年度田辺市
一般会計補正予算(第9号)まで一括上程
○議長(
稲沢勝男君) 続いて、日程第2 1定議案第12号 精神薄弱の用語の整理のための
関係条例の一部改正についてから、日程第24 1定議案第34号 平成10年度田辺市
一般会計補正予算(第9号)まで、以上23件を一括上程いたします。
ただいま上程いたしました23件については、過日既に当局の説明が終了しておりますので、これより総括質疑に入ります。
質疑はありませんか。
18番、青木伸夫君。
(18番 青木伸夫君 登壇)
○18番(青木伸夫君) 明日から所管の委員会で、各議案について審議をされるわけですけれども、私は会派で1人だし、この文教民生委員会の委員でございませんので、ちょうど建設経済委員会と日程が重なりますので、この場をお借りして、ちょっと当局のお考え方をお聞きしたいわけですけれども、1定議案第22号 平成11年度田辺市
食肉処理場特別会計予算について、ちょっとお伺いするわけであります。私も議員にならせていただいて、この件についても当局へ委員会等でご意見を伺ってきたわけですけれども、決して私はこの当初予算を反対する立場でございませんけれども、少し当局の考え方をお聞きしたいと思います。この予算を見てみますと、食肉処理場の使用料がどんどん落ちてきたと。当初予算では、使用料6万7,000円ということで、その運営費が約540万円で、公債費を含めますと900万円近い運営費が要るわけであります。そうした中で、この処理場が昭和34年ごろと私は記憶してるんですけれども、既に約40年経ってるわけで、食肉の流通が、その当時と非常に変わってきたという現況におきまして、こういうわずかな使用で、多額の費用を費やしていくという、こういう処理場の運営の在り方についてですね、ひとつ十分これ現況を見たときに、当局もこれをどうするかという大きな問題でもあろうかと思いますので、ただこのままやっていくのか、あるいはまた県等にお願いして、何とかほかにいい方法はないのか、検討されているのかどうかということを少しよければですね、お伺いしておきたいと、かように思いますので、よろしくお願いします。
(18番 青木伸夫君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 助役、鈴木信行君。
(助役 鈴木信行君 登壇)
○助役(鈴木信行君) ただいま青木議員から、食肉処理場の問題についていろいろご意見をいただきました。この件につきましては、議員もご存じのとおり、長い歴史がございまして、我々としても、今の食肉処理場の在り方について、これからひとつ議論をしながら方向づけをしなければならないということで、今年度私ども内部では、一定の何と言いますか、我々が検討する機関を設けて、将来に当たってどういうふうな方向にしていくのかということを考えたいと、このように今考えているところであります。特に、前にO−157が発生をいたしましたね、あのときに食肉処理場の施設についても、ある程度一定の設備を備えなければ、食肉処理場としての機能を果たさないと、こういうことをある期限でもって、私どもに対して改善措置をですね、指導されているわけであります。そういうことも含めて、いよいよ我々といたしましては、この問題について、内部で議論をして方向を出して、一定の方向が出ましたら、また
皆さん方にひとつご報告申し上げたいと思いますが、そういう時期に来ておるということで、問題の認識を私どもといたしましては重要な課題であると、こういう認識をいたしておりますことをここで表明をして、お答えにいたしたいと思います。
(助役 鈴木信行君 降壇)
○議長(
稲沢勝男君) 他に質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
稲沢勝男君) それでは、これをもって質疑を終結いたします。
それでは、ただいま議題となっております1定議案第12号から1定議案第34号までの23件については、会議規則第37条の規定により、それぞれの所管の常任委員会に付託いたします。
議案付託表を配付いたしますので、少々お待ちください。
各常任委員会の付託事件は、ただいまお手元に配付いたしました議案付託表のとおりであります。
お諮りいたします。
本日の会議はこの辺にとどめ散会し、3月17日から24日までの8日間は休会とし、3月25日午後1時から再開いたします。
これに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
稲沢勝男君) 異議なしと認めます。
よって、さよう決しました。
延 会
○議長(
稲沢勝男君) それでは、本日はこれをもって散会いたします。
(午後 3時15分)
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
平成11年3月16日
議 長 稲 沢 勝 男
議 員 山 本 紳 次
議 員 初 山 丈 夫
議 員 山 口 進...