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12月09日-03号

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  1. 新宮市議会 2020-12-09
    12月09日-03号


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    令和 2年 12月 定例会          令和2年12月新宮市議会定例会会議録             第3日(令和2年12月9日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員14名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 1名、氏名は次のとおり。                            12番  前田賢一君---------------------------------------議事日程 令和2年12月9日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(4)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(4)から(6)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           峪中直樹君               企業立地推進課長         小渕 学君               総務部               部長               尾崎正幸君               防災及び危機管理担当部長     山下泰司君               総務課長             梶田卓哉君               財政課長             小林広樹君               税務課長             南  守君               防災対策課長           佐藤尚久君               市民生活部               市民窓口課長国保直営熊野川診療所事務長                                勢古口千賀子君               生活環境課長           竹田和博君               クリーンセンター長        池ノ本要一君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               次長兼健康長寿課長        北畑直子君               子育て推進課長          辻本美恵君               保健センター長          赤松勇人君               建設農林部               部長               平見良太君               次長兼管理課長          望月敬之君               都市建設課長           木村雅洋君               医療センター               事務長              奥  靖君               庶務課長             岡本真治君               医療業務課長           須崎誠久君               水道事業所               所長兼業務課長          名古一志君               消防本部               消防署長             竹田和之君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               平見仁郎君               次長兼教育政策課長        澤原謙二君               文化振興課長           福本良英君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第3日(令和2年12月9日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(久保智敬君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は13名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、大西議員より所用のため遅刻の届出がありましたので報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(久保智敬君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号4から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △上田勝之君 ○議長(久保智敬君)  4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) おはようございます。 それでは、一般質問を始めさせていただきます。 まず初めに、昨日も松畑議員が質問をされておりましたが、高校再編の問題等、今後の市内の教育環境について新宮市の考え方を問うということで、まず初めに、高校再編に関する市の考え方についてお尋ねをしたいと思います。 和歌山県の教育委員会の諮問機関である第6期きのくに教育審議会が「これからの県立高等学校の在り方について」、これを8月7日、県教育委員会に答申を出されました。答申では、高等学校の1学年の適正規模をこれまでの4学級から8学級を改め、原則6学級にすること、それとともに、県内各地域ごとに今後の県立高校の再編案を示しています。 県教育委員会は、この答申を受け、具体的な学校名とタイムスケジュールを示した再編実施プログラムの案を今月中に作成、年が明けて県民からパブリックコメントで意見を募った上で、今年度末までに再編実施プログラムを策定するとのことです。9月27日には、新宮高校の体育館で県立高校の今後の在り方についての地方別懇談会が開催され、その説明会の席上、性急な進め方に対する疑念の声が大変多く出されておりました。また、11月24日の県議会の文教委員会でも、慎重論が多数出されたとのことです。26日には、新宮市PTA連絡協議会県教育委員会との懇談会も報道されておりました。いずれも、県教育委員会の性急かつ拙速な進め方に対し、県内各地から疑問の声が出ているのが現状であります。 もちろん、県教育委員会所管県立高等学校について、市教育委員会が公式的に意見は申せないのかも分かりません。昨日の松畑議員の質問に対しては、市長は、少子化に伴う将来の再編はやむを得ないが、丁寧な議論が必要と答えられておりました。保護者の皆さんはじめ多くの市民の皆さんも、将来的な再編は避けられないことは分かっているのかも分かりません。ただ、再編までに課題を整理し、その解決を図って、子供たちが育つ学びの場としての高校がどうあるべきか、保護者や地域との議論を深めなくてはなりません。それには、この県教育委員会の進め方には疑問を持たざるを得ません。報道では、田辺市の真砂市長は、南部高校龍神分校の存続を求める要望書に対して、「静観や傍観をする立場ではない。学校には歴史や文化、地域の思いがある。小学校を統合するにも、何年もかけて地元と議論してきた。学校は地元の思いが大きい。これは、県の問題であるが、田辺市の問題でもある。地元の長として市民の声を代弁していきたい」とコメントされておりました。 新高と新翔の高校再編、これは県の教育委員会の所管ではありますが、新宮市の問題でもあります。田岡市長、田岡市長のお考えはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  昨日も松畑議員の一般質問にお答えいたしましたが、少子化の中で、やはり再編というのは今後、致し方ないことだというふうに思っておりますが、議員もおっしゃるように性急過ぎますので、丁寧な議論、また特にこの新宮高校、新翔高校の統合については、しっかりと新宮市民、また主に保護者の、また将来保護者になる方々の意見をしっかりと聞いていただきたいというふうに思ってございます。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、将来的にこの再編がどれぐらいの時期に、いつ、どういった形で行われるのか、保護者の皆さんやあるいは地域の皆さんも、薄々といいますか、大体こうなるんではないかというような感じは持っておられるかもしれませんが、やはり課題はありますし、そういったことをしっかりと県当局に対しても、やはり新宮市の問題として、市長から市民の声をしっかりと伝えていただきたいと思います。 私は、この高校再編の議論の中で、新宮地域において、新宮市とその周辺地域において、最も危惧するのは低学力生徒の学びの場の確保と考えます。こういった課題解決なくして、新宮市と周辺地域の高校再編はあり得ないのではないかと、ここの部分に関して置き去りになったまま高校の再編だけが進んでいく、そういった課題を解決しないまま進んでいくということはあってはならないと思うんです。この点について、市長、いかがお考えでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  そういった低学力を、施策をしっかりやっていくということは大変必要なことだと思います。 ◆4番(上田勝之君)  もちろん、これは高等学校だけの問題でありません。小学校、中学校からつながる課題だとは考えますが、様々な環境で子供たちが育つ中で、やはり学びの場というのは、それはひとえに学問だけではありません。スポーツや、あるいは文化活動といった、そういった中でも子供たちの育ちが育まれていくんです。そういった中では、やはり様々な学びの場を確保していく、そういった中に高校の再編が、少子化に伴う再編というのがあってしかるべきだと思います。 ただ、この高校の再編というものが避けては通れないんであれば、私は、ここで項目にも挙げてございます1次産業系の専門学科の誘致、こういったことを打ち出されても、目指していくのも新宮市にとっては非常に有益なことなんではないかと考えています。 和歌山市においては、中心部に、これは大学なんですけれども、県立医大の薬学部やリハビリテーションの専門職大学、看護学部など、計5大学の学部を誘致、いずれも小中学校の統廃合による跡地や校舎をリニューアルして誘致を図っています。2,000人規模の学生が集まる見込みだそうです。 また、奈良県では来春令和3年4月、吉野町に、こちらは林業大学校でありますが、奈良県フォレスターアカデミーが開校、スイス林業をモデルに森林資源生産、防災、生物多様性保全、レクリエーションという森林の4機能を発揮させる新たな森林環境管理制度を担う森林管理官を育成するそうです。以前、熊野川のダム問題で荒井奈良県知事に要望した際に語っておられた構想が実現するようです。この森林管理官制度については、詳しくは今後の議会で提言していきたいと考えていますが、このように和歌山や奈良では、高校の専門課程ではありませんが、地元のニーズに応じて、あるいは地場産業の担い手を育成することで、地域で働ける、また学生を集めてまちづくりを行おうと取り組まれています。 私は、近い将来の高校再編において、ぜひともこの専門課程の学科の誘致を図るべきと考えます。市P連などでも、福祉介護系や農業、林業、水産業といった1次産業系、あるいは当地域でも技術者が不足している土木工学系など、地域の担い手を育成するような専門学科の設置を望まれているとの意見もございました。やはり地域を担うこういった専門学科を設置し、新宮市とその周辺地域だけでなく広く学生を集めることは、新宮市のまちづくりにおいて有望な取組になるのではないかと考えますが、これも田岡市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  今回の再編を機に、今、議員おっしゃるような、専門的な新しい学科がこの新宮市内の高校にできれば、大変すばらしいことだというふうに思います。 ◆4番(上田勝之君)  さきの県教育委員会への答申では、専門課程は紀南地域に1校設置すると打ち出されています。既に田辺市内では、南部高校の龍神分校の存続を求める会が林業コースの新設を要望しています。 ぜひとも近い将来の高校再編においては、今、田岡市長も有益なことだとお答えをいただいたんですから、ぜひ先ほどの課題とともに、こういったような専門学科の誘致を県当局、あるいは県教育委員会に対して、新宮市から要望を行っていただくわけにはいかないでしょうか。そういったような、高校再編に伴う新しい形というものをしっかりと県に訴えていただきたいんですが、田岡市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃる提言、大変有益なことだと感じております。どういった形で要望できるか、検討してまいりたいと思います。 ◎教育長(速水盛康君)  教育委員会といたしましても、今の新翔高校の中には総合学科という学科がございますので、そういった学科の中に、様々な工学系のコースであったり、福祉系のコースであったり、そういった今、議員がおっしゃられたようなことを想定して、私たちのほうからもそのような話、いわゆる連携をしていくことは可能でありますので、前向きに県のほうとも情報を共有していきたいと、そのように考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひとも、本当に近い将来、これは高校だけでありません。次の項目で述べさせていただく市内の公立学校の件についてもそうなんですけれども、どうしても少子化に伴う、これは本当は悲しい現実なんですけれども、再編はやむを得ません。そのことは、保護者の皆さんやあるいは地域の皆さんも、薄々ではありますが避けられないんではないかという思いは強い。でも、そういった中で、やはりどういった形でこの学びの場を保障していくか、そういったようなことがやっぱり求められているんだろうと思いますし、その地域の実情は和歌山県では分かりにくいんじゃないかなと思うんです。そういったところを、市長、教育長、本当にしっかりと県当局、県教育委員会にも訴えていただきたいと思います。 さて、県立高校の再編議論とともに、新宮市においても中学校の再編について議論を始める時期に来ているんではないかと、昨年12月の議会でも質問をさせていただきました。その際、教育長に答弁いただいたように、子供たちの教育という部分がどうあるべきか、そのことが一番大事な部分だと考えます。再編によって、子供たちの教育環境がよくなるんであれば進めるべきだし、マイナス面があるということであれば、現時点では見合わそうということにもなります。それは、学力にしても、あるいはスポーツにしても、文化活動にしてもそうだと考えます。また、そのことが一番重視されなければなりません。 旧新宮市と旧熊野川町との合併後、小学校の統合、あるいは新宮市立の幼稚園、保育園の在り方を議会側から、榎本議員が委員長になっていただいた教育環境検討特別委員会を設置し、議会から、特に旧市内の小学校の再編を問題提起して議論を主導させていただきました。それに呼応して教育委員会は、新宮市教育環境整備計画審議会を設置して、共に議論を重ねて結論を導き出し、現在に至っているわけでございます。 この小学校の再編の議論では、当然、小学校というのは地域の皆さんも非常に思いが強い。でも、そういった中からでも、市民の皆さんからは、なぜ中学校は統合しないんだ、これは昨日、松畑議員も言われておりました。緑丘と城南をなぜ一緒にしないんだ。緑丘の校歌は、「緑丘の九百人」と佐藤春夫先生も作詞をされております。ただ、年々少子化が進行し、歌詞の時代からすれば3分の1ぐらいになってしまっています。こういった状況の中では、中学校の再編への御意見も非常に多く、また市は一体何をやっているんだ、そういったお叱りを受けるような御意見も頂戴をいたしました。 ただ、当時、議会の教育環境検討特別委員会の中では、やはり小学校・中学校連携の教育という視点を持って、神倉小と緑丘中、王子ヶ浜小と城南中、三輪崎小と光洋中、高田小中、熊野川小中、市内各地において、同様の規模の学校が、小中連携を図りながら新宮市の子供たちが育まれる環境を整えていくという方向で整備が進められ、校舎の改築やリニューアルが行われました。 ただ、その議論を始めて15年近くを経て、全く残念ながらなんですが少子化の進行が早いんです。この少子化を食い止めなくてはならないのではありますが、この課題は、人口減少とも相まって、なかなか一朝一夕に解決できない。そういった状況の中で、市内の中学校の在り方が今後どうあるべきか、子供たちの学力、スポーツ、文化を学ぶ教育環境として適切なのかどうか、それは中学校が存在する各地域にとってどうなんだろうか。これは県立高校の再編も同様ですが、慎重かつ丁寧な議論が進められることが望ましいと考えています。そのためにも、昨年12月、1年を経ましたけれども、議論を始める時期に来ている。この点について、いかがお考えでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  今、議員御指摘がありましたように、昨年12月に私、そのような答弁をいたしました。その後、今、高校の再編が行われておりますけれども、議員御指摘いただきました平成19年の答申の中で、なぜできなかったのかということの課題も整理をいたしました。やはり今、中学校では1クラス数、2学級なんです。2学級ではどうも、子供たちの活動が活性化されるのかという、そういった声も届いております。また、そろそろ学校統合のことについても考えてはどうかという意見も、育友会のほうから私のほうに一部、届けられてもおります。 そういった状況でありますので、今後は、先ほども議員から御指摘ありましたけれども、一つは学校の施設の老朽化に伴う教育環境の整備、二つ目には子供の教育活動の活性化、三つ目には教員、教職員の配置、そういったことを十分勘案した上で検討する必要があると思ってございます。それに加えて、今、高等学校が再編されておりますから、そういった高等学校の再編の中身と、いかに新しい新宮市の学校再編が連携できるものであるかどうかということをもう少し研究しながら、この問題については進めていきたいと、そういう時期に来ているというふうに考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、こういった状況の中で、もちろん多様性あるいは少人数学級、こちらのほうもコロナ禍ということも相まって、私は少人数学級なども提案させていただきました。ただ、子供たちが育つ学びの場としての、あるいは集団生活としての場、そういったところのバランスというのは、教育長はもう本当に専門職から来られておりますので、そういったところは十分に勘案されることだと思います。 それとともに、これは、本当は財政効率、財政健全化ということが、昨日のこれも松畑議員とのやり取りですけれども、様々な見方はあると思います。ただ、財政の効率化という観点、これは本当はというか、この子供たちを育む教育環境、あるいは教育の場において、この財政効率というものを持ち込んではならないと私は本当は考えるんです。ただ、新宮市の財政状況等も勘案しながら、今後、議論を深めていきたいと思いますので、教育長、ぜひ進めてください。よろしくお願いいたします。 続いて、これも昨年の12月議会で、王子幼稚園の今後とその園舎を利用して学童保育を実施してはと提案をさせていただきました。王子幼稚園は今年度、休園の措置が取られ、昨年の12月議会では、令和2年度中、今年度中にアンケートなどでニーズ調査を行い、今後の方向性を決めていきたいと、当時の学校教育課長の答弁でした。さきの教育民生委員会でも、このニーズ調査について報告をされておりましたが、この調査結果と、今後の王子幼稚園をどうされるお考えなのか、教育委員会の見解をお尋ねいたします。
    教育部次長教育政策課長(澤原謙二君)  まず、ニーズ調査につきましては、本年7月に対象者190名に対して実施いたしまして、173名の方より御回答をいただきました。令和3年度、来年度に王子幼稚園の入園を希望された方は2名でございました。このニーズ調査の結果を基に、9月25日に開催いたしました定例の教育委員会において議論をいただき、令和3年3月31日で閉園することで了承をいただきましたので、3月の議会のほうに、新宮市立幼稚園条例の改正を提出させていただくことになっております。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。王子幼稚園のほうは閉園という方向性が示されております。 学童保育の王子ヶ浜小学校校区内への設置の必要性については、私は昨年も訴えさせていただきました。この王子幼稚園の園舎を活用した学童保育の実現については、多くの保護者の皆さんから、早期の実現をとの声をたくさん頂戴いたしました。王子ヶ浜小学校と一帯の用地にあるので、現在、特に低学年の子供たちにとって、王子ヶ浜小学校から井の沢放課後児童クラブたんぽぽまで通うには距離も遠く、市田踏切から野田を通っても、田鶴原橋を通っても、車の通行量も多く、また不審者対策の観点からも安全面が懸念されますが、この小学校と一帯の用地内にあるため、その不安も拭えます。 また、井の沢放課後児童クラブたんぽぽ教育委員会の事務所跡に移転しましたが、施設面積と現在の利用状況を見れば、元気のいい子供たちもたくさんいて少々手狭になっているのが現状です。やはり1小学校の校区内に学童保育を設置していくべきと考えます。子育て推進課のお考えはいかがでしょうか。 ◎子育て推進課長(辻本美恵君)  学童保育はおおむね40人以下が望ましいと言われている中、現在、井の沢放課後クラブたんぽぽには、神倉小学校の子供が18人と王子ヶ浜小学校の子供が30人の計48名の子供が利用しております。 議員おっしゃるように、王子ヶ浜小学校の子供はたんぽぽまで歩いてきていますので遠距離であり、子供の安全面においてはほんまに問題があると思います。担当課といたしましては、やはり1小学校区内に学童保育の設置が望ましいと考えます。 ◆4番(上田勝之君)  そういった状況、担当課のお考えの中で、今年度は、旧三輪崎幼稚園の園舎を活用して学童保育、子育てクラブパンダハウスが移転しました。遊休施設の活用方法としては、大変好事例だと思います。この旧三輪崎幼稚園の園舎は、三輪崎小学校の近隣とはいえ、小学校施設とは一帯の用地ではありませんでした。王子ヶ浜小学校王子幼稚園は隣接した一帯の用地にありますが、この幼稚園園舎の学童保育への転用、小学校の施設そのものの転用ではないのですが、一帯の用地内にある施設の転用について、教育委員会はどのように考えられますか。 ◎教育部次長教育政策課長(澤原謙二君)  王子ヶ浜小学校の敷地内にあります王子幼稚園につきまして、学童保育への転用につきましては、教育委員会としては何ら支障ないものと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  教育委員会サイドとしては転用については問題ないとのことです。 そうしましたら、王子ヶ浜小学校区への王子幼稚園の園舎を活用した学童保育の設置、これは、1小学校区内にやはり学童保育を設置したいという担当課である子育て推進課の見解でもございます。しかしながら、学童保育を運営する事業所やスタッフの指導員の確保など、解決しなくてはならない課題もあるのではないかと考えますが、子育て推進課では、この王子幼稚園の園舎を活用した学童保育実現へ向けての課題はどういった点があると考えられていますか。 ◎子育て推進課長(辻本美恵君)  現在、井の沢放課後児童クラブたんぽぽとパンダハウスに委託して学童保育を実施しておりますが、王子ヶ浜小学校に学童保育を設置することになりましたら、やはり委託先があるのかどうか、また委託先があった場合においても、指導員に放課後児童支援員研修の受講が必要となりますので、支援員の確保が課題となってくると考えられます。 ◆4番(上田勝之君)  やはり学童保育を運営する運営者とそのスタッフ、指導員の方々の確保というか、育成が大きな課題なんですよね。 そこで、今後、教育委員会や市当局全体で取り組んでいただかなくてはいけないのですが、当局内の意見集約とともに、指導員の確保や、今申し述べられた課題解決、課題解消に向けて、既存の学童保育の運営者などと協議を進められてはいかがかと考えますが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎子育て推進課長(辻本美恵君)  王子ヶ浜小学校区内に学童保育を設置することが可能ならば、早い段階で、今委託している学童保育運営者と協議を進めていきたいと考えます。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひとも、教育委員会王子幼稚園の閉園ということをしっかりと打ち出されてきております。そして、この園舎を使うことについては問題ないというようなことでございます。市当局ともしっかりと意見集約をしながら、1小学校の校区内に学童保育の実現を課題解決に向けてぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、次の項目、施設や道路の整備に合わせた周辺地域の一体的な整備についてでございます。 まず、1点目は、文化複合施設と新宮城跡の大手門登城口、水ノ手側でございます。 この項目も、昨年12月議会で取り上げさせていただきました。昨年は、水野家入城400年の大きなイベントもございまして、大変多くの市民の皆様をはじめ、多くの方々に参加をいただきました。1年前とはいえ、隔世の感があるような今年のコロナ禍ではございますが、その中で、大手門側の登城口付近、水ノ手地区の史跡の追加指定についてお尋ねをいたします。 平成23年に地元説明会を開催し、翌平成24年には土地の測量や建物の調査を行い、平成25年度には物件の鑑定調査まで進めました。そして、その後、この事業は休止されて現在に至っております。 昨年の12月議会で文化振興課長は、城跡のほうの追加指定については、保存活用計画の策定指導を受けております。地域一帯の保存活用を検討した上で、必要範囲の指定を目指していくとの答弁をされておりました。その後、この1年間の検討状況等、進展はございましたか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  保存活用計画策定に向けた取組としては、昨年の12月議会以降、教育長が県の文化遺産課を訪問いたしまして、和歌山県または文科庁からの学芸員を派遣等していただき、計画策定を進めるための支援を要請しております。 また、県の御協力により、この10月には文化庁技官に新宮城跡にお越しいただき、現地指導も受けてございます。その中でも、これまでの追加指定に向けた取組等を御説明させていただき、地域住民の方の声も伝えさせていただいており、少しでも追加に向け進めていけるよう取り組んでいるところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。文化庁から視察に来られておって、そういった中では追加指定の件、あるいは地域住民の声といったようなことも伝えていただいたわけですよね。 平成15年に史跡として国指定文化財、新宮城跡附水野家墓所に指定を受け、翌平成16年より水ノ手炭納屋遺構の保存修理事業に着手、平成24年に整備完成、また平成23年からは大手門登城口付近、先ほども申し述べました水ノ手地区の史跡追加指定に向けた準備作業に着手をされました。そして、平成25年度でこの準備作業は休止されてしまいました。 これまで当局は、史跡の追加指定は保存活用計画の策定が必須と説明されてきましたが、この保存活用計画は、現在史跡指定されている新宮城跡の区域を含むものなのか、あるいは追加指定を予定している範囲の計画なのか、少し説明をいただければと思います。 ◎文化振興課長(福本良英君)  保存活用計画につきましては、新宮城跡附水野家墓所全体の計画として策定するものでございます。現在の指定地だけではなく、追加指定の予定地、また現実的に指定が難しい部分も含めて、本来の城郭の範囲について検討して進めていくものでございます。 ◆4番(上田勝之君)  それでは、平成15年に史跡として国指定文化財に指定された際には、この保存活用計画は必要ではなかったんでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  指定を受けるに際しては、保存活用計画というのは必要ありませんでした。しかし、国の文化審議会において御審議いただくため、発掘調査などの成果報告と保存整備の基本方針を記載した報告書というものを文化庁には提出してございます。 ◆4番(上田勝之君)  いずれにいたしましても、まず大手門登城口付近、水ノ手地区の史跡追加指定に向けた作業を再開すべきではないか。文化複合施設の正面と向き合う新宮城跡、城跡の整備は大変息の長い取組になることは予想されます。一歩一歩進めていくことが肝要と考えますが、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  平成23年度から進めております新宮城の本来の正面となる大手の整備は、新宮城跡の整備の中心的な事業として取り組むべきものと考えてございます。地域住民の方々の理解が必要となりますが、文化庁、県とも協議しながら、一歩一歩進めてまいりたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  どういった事業一つ取っても、財源といいますか、財政支出を伴うものでございます。そういった中では、これは後ほど質問させていただこうと思っておりますが、財源ということが考えられます。 さて、文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正法というものが、平成31年4月1日から施行されました。この法改正の目的は、平成29年、文化庁の文化審議会答申「文化財の確実な継承に向けたこれからの時代にふさわしい保存と活用の在り方について」を踏まえて、過疎化、少子高齢化等の社会状況の変化を背景に、各地の貴重な文化財の滅失、散逸等の防止が緊急の課題となる中、これまで価値づけが明確でなかった未指定を含めた有形・無形の文化財をまちづくりに生かしつつ、文化財継承の担い手を確保し、地域社会総がかりで取り組んでいくことのできる体制づくりを整備するために、地域における文化財の計画的な保存活用の促進や地方文化財保護行政の推進力の強化を図るものとうたわれております。 この改正において特筆すべきは、地方公共団体において、文化財の保護の事務は教育委員会の所管とされていましたが、条例制定により市長も担えるようになり、その上で文化財の保存活用に向けたアクションプランである文化財保存活用地域計画を策定し、まちづくりに生かせるようになった点であります。私は、従前より、知る楽しみ、学ぶ楽しみを重視したカルチャーツーリズムをこのまちの資源として生かしてはと提唱してまいりました。そのコンテンツの一つとして新宮城址、続日本100名城に選定されてから、訪れる人々も大変増加しております。史跡として保存するために、その修復状況をカルチャーツーリズムとして発信していけば、新宮城跡の魅力を高めることにもつながります。 この文化財行政については、特に文化振興課においては現在、文化複合施設の建設という大変大きな事業を抱えておられます。そして、我々議員側からは、この文化財を観光といったまちづくりに生かせないか、そういったような提言も種々されております。文化財の保護は、文化振興課のまず一番の目的ではありますが、それらを生かしたまちづくり、そういったことの観点から考えれば、いわゆる教育委員会、教育長のところの所管ではなくて、この文化財行政というものを市長部局に移されて、やはりこの法改正にのっとったようにまちづくりに生かしていく、その中で保存と活用を両立させていく、そうでないと、今後、この文化財行政と、いわゆる文化複合施設を核とした、市民あるいは地域の皆さんとの文化力向上による市民生活の向上に寄与するこの仕事を両立させていくことは、非常に文化振興課、教育委員会にとっては負担が大きいのではないかと思うんです。そして、まちづくりの観点からいえば、やはり市長部局に、文化財の担当をこの法改正の趣旨にのっとって移していくべきではないかと考えますが、こういった提案はいかがでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  所管する教育委員会といたしましては、歴史と文化のまち新宮市ということを非常に大きな誇りに思っております。その役割は、私たちは価値づけをすることだと思っています。いかにしてこの新宮市にある文化財の価値づけをして、その価値づけされたものを議員御指摘のようにどう活用していくか、そういう点では今までも「見る旅行」から「学ぶ旅行」という、そういった風土条件がこの新宮市の町並みにはそろっていると、そういった状況の中で、今御指摘ありました文化複合施設の前の大手ですか、そういった一連の文化財を一体となって活用していく方策、方便というのを我々は、関係部局としっかりと連携していきながら、さっきの価値づけじゃありませんけれども、そういったものがどう活用できるかということを情報提供しながら、連携していくというのが我々の役割かなと思ってございます。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、こういったことも市当局と教育委員会、しっかりと議論をしながら進めていただければと思います。 もう一点、県道池田港線と浮島の森、この点についても先月11月18、19日の両日、県道池田港線、こちらの市役所の春日側の交差点から裁判所までの区間の都市計画道路整備事業の地元町内会を対象にした説明会が開かれました。この道路整備事業は、市が担う新宮駅前から蓬莱会館までの道路整備事業と併せ、熊野川河口大橋、新宮紀宝道路と接続して、市街地への流入路の機能を持ち、市街地の内環状道路を形成する事業です。この道路整備事業の概要と説明会の状況をお尋ねいたします。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  事業概要につきましては、道路延長500メートル、幅員16メートル、事業期間は令和2年から令和7年度まで、おおむね6年間を予定してございます。令和3年2月頃から、測量、詳細設計、用地境界立会い、建物調査に着手予定でございまして、令和5年までに用地・建物補償を行い、一連の区間で用地補償の協力が得られた箇所から順次、工事を実施する予定です。 説明会の状況につきましては、2日間開催し、約70名の方々に御参加いただいております。初めに、和歌山県より事業概要や今後のスケジュールについて説明がございました。その後、質疑応答を行い、参加いただいた方々から御質問や御意見をいただきました。「何メーターぐらいの用地協力が必要なのか」、「工事は裁判所側から行うのか」、「説明会の開催が地権者などにも行き渡るよう周知方法を工夫してほしい」などの御質問、御意見をいただき、特に反対などの意見もなくスムーズに進行し、1時間程度で終了してございます。 ◆4番(上田勝之君)  そうですね。この説明会、私も両日にわたり傍聴させていただきました。事業化された第1回の説明会であり、今後の事業のスケジュールが示されましたが、具体的な拡幅整備については、今後の測量や実施設計を経て、再度説明会の開催や個別の地権者との交渉となるようです。 ただ、現在の道路沿いには長年事業を営んできた店舗や商店もあり、これも先ほどの高校再編と同様なんですけれども、やはり慎重かつ丁寧な説明や話合いが必要だと考えております。事業主体はもちろん和歌山県です。しかしながら、市当局も、当該市民の皆さんの理解を得るためにも、市民の皆さんの声を受け止めるための協力を行っていただきたい。この点について、いかがでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  地元住民の皆さんの御理解、御協力をいただけますよう御意見を伺いながら、和歌山県とも連携を密にし、県事業に協力してまいります。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひともその点はよろしくお願いしておきます。 これまで、天然記念物である浮島の森は、周辺が開発されたことにより環境が悪化、熊野川からの分水導入や周囲の用地の一部買収により、水域、沼面積の拡大等の保全対策が講じられてきた経過がございますが、その経緯についてお尋ねをいたします。 ◎文化振興課長(福本良英君)  高度成長期以降、汚水やヘドロにより著しく環境が悪化したため、市は、昭和63年に新宮藺沢浮島植物群落調査委員会を設置し、平成3年に調査報告書を刊行、保存対策の方向性を示してございます。これに基づき、平成4年度には周辺家庭からの雑排水の流入防止工事、平成5年には周辺排水路迂回工事を行い、水質改善を図りました。また、減少した湧き水の代替として井戸水の注入を行ってございます。 さらに、平成6年から8年には、県による浮島川河川環境整備事業により森周囲の土砂をしゅんせつ、平成12年度には、国と県による市田川・浮島川河川浄化事業により、熊野川から最大毎秒30リットルの導水設備が整備されました。平成15年には、森東側の天然記念物追加指定と公有地化を行い、平成16年から18年度には、湿地復元工事、水面拡張約800平米を施工してございます。現在は、森内部の植生の復元作業と水面に繁茂する外来植物の除去、これを実施しているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  そうですね。この浮島の森も、水域、沼面積の確保に向けて、一部天然記念物としての地域の追加指定、あるいは公有地化を図って広げたわけですよね。この県道池田港線の道路整備に合わせた浮島の森の水域、沼面積の拡大による再生のための整備を行うには、絶好のチャンスではないかと思います。 田岡市長は、昨年の平成31年3月議会、前田賢一議員の一般質問で、県道池田港線の整備を行うとともに、ぜひ浮島の森の周辺の環境整備を行うべきと明確に答弁をされています。今回、この県道池田港線の道路整備が和歌山県により事業化されまして、事業着手されました。この機会に併せて、この浮島の森の周辺の環境整備を進めるべきではないかと考えますが、市長、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  このことについては、いろいろ内部で議論をしております。今は、文化庁との話合いの中では、まず浮島本体の整備を優先すべきということがありまして、周辺整備というのは、もちろん観光の観点から将来的には必要だというふうに思っておりますが、今のところ、まずは本体の整備、また外来種の除去等をしっかりやった上で、周辺整備をやっていくというような話を今しているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  実際、昨年の答弁からされると少し慎重な言い回しになられたといいますか、実際の事業着手になって、様々な課題等は当然、この周辺の水域、沼面積の確保に関してはあると思っております。先ほども申し述べた新宮城跡、大手門側、水ノ手付近の追加指定、史跡の追加指定、あるいはこちらも文化財である天然記念物の水域、沼面積の確保をする、これは、県道の拡幅あるいは拡幅整備に合わせた中でどう行っていくか。当然、慎重な言い回しになられると思うんです。それは、やはり財源というものがどうしてもつながってくるわけです。 昨日の松畑議員の一般質問で、財政の健全化についてどういう認識をお持ちかという中では、見解の相違というところがあったかと思うんですけれども、私も財政については、新宮市の財政状況は非常に厳しい、危機的状況にあると思っております。ただ、その中でもやっぱりこういったまちづくりに関することは、せっかくのチャンスを逃してはならないと思うんです。でも、そのためには、整備をするためにはお金も必要になってくる。その両立をどう図っていくかなんですが、この国の史跡、天然記念物の整備を行っていく上では、この財源の問題、当然ながら市の財源のみの整備は不可能でございます。国指定の文化財、史跡や天然記念物の保存について、国庫の財源措置はあるんでしょうか。そういった点、研究をされていますでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  国指定の史跡や天然記念物の保存整備につきましては、補助対象として認められれば国庫補助を50%受けることができます。また、公有地化につきましては80%受けることができることとなります。 ◆4番(上田勝之君)  そうですね。やはり認められれば、公有地化であれば80%の国庫の補助を得られる。これはもう新宮市、財源が厳しい中では、大変魅力のある事業となるんではないかと思うんです。 では、その認められる、いわゆる公有地化80%、整備については50%の財源措置を受けるために、認められるための準備としてはどういったものが必要なんでしょうか。やはり計画の策定等も必要になってくるんでしょうか。その点についてはいかがでしょうか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  先ほども申し上げました保存活用計画の整備ですとか、そういったことも踏まえて、県、文化庁とも連携調整してまいりまして、示された手順に従いながら、スムーズに整備が進むよう準備、対処していく必要があるとは考えております。 ◆4番(上田勝之君)  当然ながら慎重な言い回しといいますか、非常に研究をしていただく、検討をしていただく、その上で財源措置について獲得を目指していく。 田岡市長は、文化複合施設の際には、都市再構築戦略事業といったような大変有利な財源措置を、建設に関しては獲得されてこられました。さらに、和歌山県からも応分の、これはいろいろ御意見もございますけれども、和歌山県にも御支援をいただきました。これらで、いわゆる施設の整備がかなってきたわけですよね。今、建設途中ではございますが、その点については、課題になったのではないか、少し身の丈に合っていないのではないか、あるいは今後の維持管理についてどうなんだろうと、これは非常に心配される、不安もある、そういった点では意見が分かれるところではあります。ただ、やっぱりまちづくりをしていく上では、国庫の財源、あるいは県費の財源といったようなものを獲得していかないと、昨日の説明の中でも、自主財源というものが大変厳しい中では整備が進められない。 ただ、この浮島の森の整備に関しては、特に周辺水域、沼面積の拡大ということは、往時の浮島の森を取り戻すためには、私は、今回の道路整備、県道の拡幅事業が実際には最後のチャンスではないかと思っているんです。こういったような天然記念物、日本でも、世界的に見ても珍しい天然記念物の整備において、やはりここは最後のチャンスと捉まえて、一歩踏み出した考えをすべきだと私は思うんです。 そういった中では、先ほども申し述べたように、文化振興課のみに担わせるのではなくて市全体で、市長部局において考える。それがさきの法改正の趣旨にも基づくものであり、そういった中で、新宮市としてはぜひこの浮島の森の再生整備を行っていく、そういったようなことを財源措置の獲得を目指して取り組んでいただきたいと思うんですが、市長の考えをお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  今、議員がおっしゃっていただいております、これを機に浮島の森の周辺整備については、教育委員会だけではなくて、建設部門、そしてまた企画部門も一緒になって、連携してやっているところであります。 その中で、おっしゃるとおり、これをやるには、やはり公有地化の80%の国の御支援をいただくのが必須だというふうに思っております。そういう事情もありますので、しっかりとそういったところも支援いただけるように、今後、計画を進めていきたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひこの最後のチャンスとも言える機会を逃がすことなく、取り組んでいただきたいと思います。 ○議長(久保智敬君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時58分--------------------------------------- △再開 午前11時11分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) さて、3項目め、大型公共施設整備後の財政健全化と行政改革への提言ということで質問させていただきます。 先日の11月30日の今定例会初日の本会議において、令和2年度一般会計補正予算(第7号)の総務費の中で、岡崎議員の質疑において、新型コロナウイルス感染症対策として、市役所別館のサテライトオフィス対応について、当局の使用方法の答弁が、何人かの答弁者ごとにそれぞれニュアンスが違い、最終的に市長の答弁となる一幕がございました。この市役所別館、これまでの職業訓練センターから庁舎建設時の仮庁舎、その後、文化複合施設完成までの間のホール機能の維持と高齢者のワンストップ窓口としての機能を持たせるための建物の耐震補強とリニューアルを行ってまいりました。この庁舎別館の活用方法については、これまで、議員各位から様々な活用方法が提案されてきました。私は、文化複合施設完成までに、平土間ホールといった文化複合施設と重複する機能は文化複合施設に集約し、この市役所別館の活用方法について結論をまとめるべきと訴えてきました。先月18日の総務建設委員会において、公共施設等マネジメント推進委員会での議論を経て、文化複合施設開館後の庁舎別館の取扱いについて、一般貸出しの停止と庁舎の一部として市役所内で利用するとの結論に至ったと報告されました。しっかりと議論を重ねた上で、一定の結論を導き出したことは、時間切れの拙速な結論に陥らず、大変よい取組をしていただいたと思います。 特に、本年は、新型コロナウイルス感染症対策として3密を避け、ソーシャルディスタンスを確保するための各種会議や研修会等にホール機能を活用したのは、けがの功名もありますが、ある程度の広さを確保した会議室があったことは、本当に有効に機能したと思います。本会議での補正予算案質疑の際も、この結論どおり、平時の各種会議や研修、臨時の特設窓口、災害時の避難場所、万が一の庁舎内での新型コロナウイルス感染症発生時の臨時執務室、サテライトオフィスとして活用するといった報告を答弁すればよかったのではないかと感じておりましたが、この点について確認をさせていただきますが、報告でうたわれている臨時執務室は、サテライトオフィスと同義のことでしょうか。 ◎総務課長(梶田卓哉君)  まさにそのとおりでございます。 また、例えば、今年度実施されました特別定額給付金に係る給付事務のように、一時的に、一定期間職員を集めて特別チームとして執務などを行う場合も、この臨時執務室としての使用を想定しているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  少々繰り返しにはなるんですけれども、この公共施設等マネジメント推進委員会での議論、結論の中で、今年の新型コロナウイルス感染症を受けて、ウィズコロナ、アフターコロナという時代状況の中で、平時の活用方法として、どのような議論を重ねて検討がなされたのか。そして、今、御答弁いただいたような結論に至ったのか。その経過についてお尋ねいたします。 ◎財政課長(小林広樹君)  公共施設等マネジメント推進委員会での議論の整理としましては、一つ目は、市民会館解体後、市民の文化活動の拠点がない状況が続いているということで、耐震等一定の改修を行いまして、文化複合施設完成までの間、暫定的に一般貸出しを行うとしていたという点。そして、二つ目ですけれども、高齢者相談センターとの関連から、健康福祉部において、別館の活用イメージについて議論はありましたけれども、新型コロナへの対応もありまして、現在の体制を大きく変えることは困難でありますが、将来的には、共生社会の推進の場として活用を考えられるという点。そして最後に、その一方で、今、議員からありましたように、新型コロナの関係から、3密を避けるため、職員研修や庁内会議、そして各種会議などにより、大会議室の公的利用が80%を超え、また小会議室についても、特別定額給付金や経済対策室などの臨時の執務室に活用されるなど、別館の新たな役割が生じているという点などでございました。 以上のことを踏まえまして、公共施設等マネジメント推進委員会の中で、総務課より、コロナ後の稼働率の状況から、3密を回避し、円滑な業務執行のための平時の活用に加えまして、臨時執務室や作業場所などへの活用、さらには、追加の避難所や被災後の被災者支援や応援物資の受入れなど、災害対応スペースとしての活用案の提示を受けまして、その案の妥当性を審議しまして、方向性を決定したという経過でございます。 ◆4番(上田勝之君)  それでは、本会議での補正予算(第7号)の総務費の新型コロナウイルス感染拡大防止措置や、このサテライトオフィス対応の経費として3,000万円の予算案が計上されておりますが、この詳細についてお尋ねをいたします。 ◎総務課長(梶田卓哉君)  感染拡大防止措置に関するものといたしましては、消毒液の購入、職員間での感染を抑止するためのデスクガードの購入、庁舎内の消毒作業、リモートワーク用また分散勤務用として使用できるパソコンの購入、リモート会議の促進を図るための必要機器の購入、出先機関との情報ネットワーク接続費用、郵送案内を促進するための圧着機の購入、非接触式体温測定器の購入に係る経費などであります。 一方、サテライトオフィスに関する部分といたしましては、オフィスいわゆる事務所として改修などを行うものではなく、その環境を整えるものとして、空調設備一式の取替え、これは換気機能の向上を図るため行うものでございますが、このほか、コンセント電源の増設、また各小会議室に設置する加湿付空気清浄機の購入に係る経費などであります。 ◆4番(上田勝之君)  今、御答弁いただいたように、サテライトオフィス対応として、この庁舎別館は、これまで仮庁舎使用時の整備、その後の別館として使用する際のリニューアルと、その都度その都度、改修費を投じています。新型コロナウイルス感染症対策としてやむを得ない部分もあるのかなとは思われる部分もございますが、このサテライトオフィス対応にするために、空調設備等、重ねて改修する必要があるのかどうかについてお尋ねをいたします。 ◎総務課長(梶田卓哉君)  今回の改修に係る経費の大部分は空調設備一式の更新に係る費用が占めるわけでございますが、館内の空調機器につきましては、15年以上経過したものでございまして、これを更新し、換気機能の向上を図ることで、コロナ禍などにおける執務環境を整えたいというものでございます。 以前に改修したものを最度改修し直すといったものではなく、空調機器の老朽化や執務環境面を踏まえますと、必要な経費と考えまして、今回予算を計上させていただいたところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  経年劣化による空調設備の取替えを併せ持った、今回の新型コロナウイルス感染症対策の一環の整備ということですよね。本来であれば、この新型コロナウイルス感染症、今年大変なコロナ禍ということで、突発的な状況ではございます。ただ、この市役所の庁舎を建設する際には、本来、この職業訓練センターというものは解体するということだったんですね。この庁舎一本に集約するというお話だったと思います。ただ、当然状況は変わりますし、その都度その都度の市内の状況を勘案しながら、いろいろ検討を重ねた上で現在に至っているわけではございますが、やはりどうしてもこの役所の、我々も議員サイドもそうなんですけれども、どうしても財政出動を伴う肥大化、公共施設の肥大化というものが非常に懸念されるわけです。今回、どうしてもソーシャルディスタンスを保った上に、ああいう広い会議室といいますか、そういったものがあったことは、有効に機能したことは、本当によかったんです。よかったんですけれども、やっぱりそれにも経費がかかっちゃうわけですよね。その辺の見極めというのは非常に難しいところではありますが、どうしてもどうしても財政のところへいっちゃうわけです。財政が厳しい状況の中で、維持管理費の増大というのは、やっぱり市の負担として行わなければなりません。それには財源措置はないわけですよ。そういった中では、このことは非常にバランスを保っていくのは難しいところではございますが、将来的な予測を考えながら、ぜひこういったような整備は行っていただきたいものだと思います。 少し話題を変えますが、さきの9月議会、医療センターにおける紹介状なしの初診受診について、選定療養費の問題が焦点となり、議会として附帯決議を議決しました。この選定療養費は、もちろん病院事業の設置に関する条例の改正であることから、医療センターが所管する問題ではございましたが、国の法律改正あるいは所管官庁からの通達や通知等に関する事案であったり、人事異動に伴う引継ぎや突発的な事象、本年のこの新型コロナウイルスの緊急事態宣言などが起きた場合など、今回は医療センターだったものの、私はこういった法改正に伴う条例の改正や、あるいは通達や通知、こういったことが遅れや見過ごしにつながってはならない。これは決して医療センターだけの問題ではないと思うんです。一部署だけの問題ではありません。同様の問題はどこの部署においても起こり得る可能性はあります。 近年では、5年前の平成27年度において、幼稚園保育料の法律の把握や解釈が十分でなく、保育料の過徴収という事態を発生させた事例がありました。この保育料問題における幼稚園条例の改正に関しても、議会から附帯決議が付されています。数年ごとに繰り返される同様の事例、先般の地域医療・介護対策特別委員会に尾崎総務部長にも出席をいただき、指摘したところではございますが、やはり市役所全体の問題として捉える必要があるんではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  今、議員がおっしゃったとおりだと考えております。一部署の問題ではないと、我々も考えてございます。 そういう意味で、特別委員会の中でも、私も答弁をさせていただいたところでございますが、その中で、情報共有の観点というところも御指摘をいただいております。そういう中で、情報共有につきましては、共有の場としてしかるべき場があります。例えば、部長会、幹部会、こういう場、当然何かの報告、単なる報告や協議の場だけではなくて、今後、必要になってくる、特に市民に多大な影響を及ぼす、あるいはその中でも費用負担を生じる、そういうようなもの、またすぐにではないですけれども、機関決定が必要な事項、事案、そういうものについても報告をし、その場では幹部職員だけですけれども、その中で共有を図っていくということが必要であると思っております。 そういう中で、事後ではございますが、9月議会の状況を踏まえまして、その後にありました部長会におきましても、副市長からはその点につきまして指示を受けたところでございます。また、情報共有が非常に大切なんですけれども、それにも増して、職員個々の意識といいますか、チェック意識、そういうものも非常に大切だと思っておりますので、そういうところを折々、これは先ほど例に出していただきました平成27年の幼稚園保育料の過徴収、この部分の問題、これも確かに意識的には薄くなってしまっていたと反省してございます。こういう職員の意識喚起の機会を設けていくということも取り組んでいくということで考えているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  今、御答弁をいただいたんですけれども、やはりこれはあってはならない、どういう解釈をされるかというのはいろいろと議論のあるところかと思いますが、やはり法改正に伴う、あるいは通達や通知に伴う条例改正の遅れやその整備の遅れ、そういった見過ごされることのないようにしていかなければならないんですけれども、この附帯決議に関する議会への報告では、再発防止策が、改めて周知徹底を図ると記述されていますが、市役所全体として、このような法律の改正や通達・通知に伴う条例の改正が生じるような事案に対し、その所要の改正が遅れたり、見過ごすことのないようになど、今後、先ほど意識の問題を総務部長がお答えをいただきましたけれども、どのように再発防止策を検討されておられるのか、少し具体的にお尋ねをいたしたいと思います。 ◎総務部長(尾崎正幸君)  やはり具体的にといいますか、それは職員個々の意識が非常に重要だと思っております。先ほどの繰り返しになりますけれども、それについては、意識を喚起していく、気づきというものは、常時そのレベルを保てるかといえば、そうではないと私ちょっと考えているところがございます。このレベルを引き上げていく、下がったものを引き上げていくには、やはりそれは折々、定期的になろうことかも分かりませんけれども、そういうところで、一部の役職者だけではなくて、問題を全職員がこういう意識を喚起していける、そういうきっかけを組織として与えていく、こういうことを取り組んでいかないといけないと思っているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  今、総務部長お答えいただいたように、一人一人の意識、当然大切なことでもあります。ただ一人一人の意識が持続する、全て集中しておくということは、なかなかやっぱり本人負担の問題もあったり、常時それを保つというのは非常に難しいことかもしれません。そういった中では、やはりチーム、チーム全体が意思の疎通が図られる、風通しのよいといいますか、そういったことがしっかりと発言できる、そういったことを物申せる、そういったような各部署部署において、そういう雰囲気というものが非常に大事になってくるんではないかと思うんです。だから、そういった点を今後はぜひ十分に注意をしていただきたいと思います。 またまた、話題を変えます。 大坂議員が繰り返し取り上げられています広告付封筒についてです。これまでホームページや広報新宮で広告を募集しておりました。この点については、昨日、大坂議員、昨日だけではないんですけれども、るる指摘をされております。ただ、やっぱり細々とやってきた感は拭えないんですよ。広告収入を得るとか経費を賄うとか経費を削減しようとかという点まで至っていないんじゃないかなと、そういうふうに私感じていました。その中では、大坂議員の提案を受けて、市民窓口課では早々にこの広告付封筒を実現させ、経費削減を行った取組は一定の評価はさせていただくものです。ただ、やはり広告つきの封筒を納入してもらうといった観点ではなくて、やはり広告収入を得るために、広告のスペースを販売していく。販売というのはちょっと行政にはなじまないのかもしれないですけれども、そういった点からも、一つ一つですけれども、非常に細かい点かもしれない。でも、その収入の積み上げというものは非常に大事なんではないかと思うんです。 ただ、そういったような改善点と、その後の推移を見ていますと、この広告付封筒って市民窓口課だけなんですよね。市役所で使う封筒っていっぱいあると思いますし、我々議員に対してもいろいろ案内の文書でも、茶封筒ではありますけれども、新宮市役所と書いた封筒を送っていただくわけです。そういったようなものが今後電子化に伴ってどう変わっていくかという点もございますが、やはり市役所で使う封筒というのは多岐にわたるわけです。それがなぜ市民窓口課だけでとどまっているのか。市役所で使用されるほかの封筒には及ばない。なぜ他の封筒では広告を募集したりして、広告つきの封筒にしようとなさらないんでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎総務課長(梶田卓哉君)  大坂議員からも同様の御意見をいただいているところでございます。庁内では、全庁的に使用している封筒のほか、各課において、事業内容、用途に応じて様々な封筒を作成しておりますが、来庁者の方が持ち帰り用として使用する窓口封筒とは異なり、主に市が発送するために使用するものとなるため、広告内容については少し慎重な判断が必要と思われることから、他自治体の募集内容の確認などを行ってまいりました。現在、先行する形で市民窓口課において実施しているところでございますが、1年運用し、また先日、新たに公募をするに当たりましても、特に支障や問題点はなかったと聞いております。総務課といたしましても、有料広告を推進していく立場でございますので、担当課のサポートなど、しっかり連携を取っていきたいと考えているところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひそういった一部署にとどまるというようなことのないようなことを私は求めたいと思ううんです。やはりいろいろ使用するものは広告として活用して、広告を載せる、掲載する、そういったことというのは、やっぱり少しの努力でできるんだろうと思うんです。まして今の市民窓口課のほうで行っている考え方をすると、広告を入れた封筒をもう納入してもらうというような形ですよね。だから、全ての封筒において広告枠を募集していく、そういったようなことが必要なんではないかと思いますし、そんな難しいことじゃないんで簡単に取り組めると思うんですけれども、ぜひ来年度からそれやってくださいよ、いかがですか。 ◎総務課長(梶田卓哉君)  担当課と協議させていただきまして、できるところから取り組んでまいりたいと考えております。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ取り組んでください。 今、何点か取り上げさせていただいたんですけれども、やっぱり私共通する問題があると考えるんです。それは先ほども総務部長がお答えいただいた点とも共通するんですけれども、市役所全体での課題や問題の解決、あるいは情報といったことが共有されていない、そういった点にあるのではないかと思うんです。もちろん法律の改正や通達・通知による条例の改正の遅れや見過ごしはあってはならないことであります。まして、市民の皆さんの負担を伴う事案であれば、なおのこと周知の期間といった課題もございます。でも、これは決して一部署の問題ではないんです、対岸の火事ではないんですよね。やっぱり他山の石にしなくてはいけないんですよ、こういう事案が起こったときには。問題が起きたときは、やはり全庁で再発防止に取り組むことが必要です。 また、先ほどの広告付封筒の件、一事例ではありますけれども、全ての封筒に用いる施策のような課題、やはりこういったことはすぐにでも取り組めるし、全庁で考えることもやぶさかではないんじゃないでしょうか。問題があれば解決や再発防止策について、課題があればその取組についての情報は全庁で共有する。また、記憶は風化するものですが、少なくとも問題が起きた際の教訓は連綿と継承し、再発を予防する。本当に先ほど総務部長がお答えいただいたように、現在、こういった意識が欠如してきているのではないか。大変憂慮すべき事態に陥っていると思いますが、ぜひこの点について心していただきたいんですが、いかがですか。 ◎副市長(向井雅男君)  先ほど総務部長から意識喚起等々の答弁があったところですが、いろいろな市の意思決定までの過程において、やはりそれぞれの関わる職員、もしくはそれまでの、事業を決めるまでの間に関係機関との協議等々で、やはり議員の言われるような何でも物を言える、そういった風通しのよい組織である必要があるというふうに私も感じておりますし、意識喚起の中で、常時集中的な意識を保てるのかといえば、なかなか難しいところもございますので、そういったところも必然的に関係課協議を図らなければならないとか、そういったことも考えながら、やはりいろんな意見を言い合える場をどうすればいいかというところも踏まえて、今少し議論させていただいて進めさせていただきたいというふうには思います。 ◆4番(上田勝之君)  これも昨日の松畑議員の一般質問で市長のお答えでしたけれども、やっぱり市長がまだやり残したことがあるといった行政改革の、これは大きな1点だと思うんです。 新宮市の財政健全化ということは、私は待ったなしの状況だと思います。これは松畑議員が指摘したとおりだと思います。これは当然これまで事業を進めてこられた市長はじめ市当局からは、見解の相違というものは当然だとは思いますが、やはり私は財政健全化は待ったなしの状況です。 だけど、今日も取り上げさせていただいたように、新宮市を再生するためのまちづくりの施策は何としても取り組まなければなりません。また、コロナ対策や災害対策など市民を守る対策も充実させなければなりませんし、学校の再編など子供たちの学びの場の保障や、学童保育の実現など子育て支援策は、財政効率のみで進めるわけにはまいりません。でも、歳出は削減していかなければならないんです。そうでないと、経常収支比率は改善しません。どこかは削らなければならないし、市民の皆さんに耳の痛いことや我慢してもらわなければならないことも行わなくてはならない、難しいかじ取りだと思います。でも、そのためには、慎重かつ丁寧な理解を求める努力が必要になってまいります。 公共施設等マネジメント推進委員会などは、もっと積極的に能動的に動かしていかなくてはならないんではないでしょうか。行財政改革を徹底的に進めていかなくてはなりません。今後は、業務のデジタル化も推進しなくてはなりませんし、決裁なども電子化が必要になってまいります。でも、その際に、附帯決議に関する報告書の件のように、やはり市長や副市長も決裁印を押されている、そういった中で、内容が不十分とあればそれがスルーされていくような状況は何としても避けなければならないし、やはりチェック機能は果たしていただかなくてはなりません。 要点は、我々議員も含めてですが、職員の皆さんの意識であったり、組織の雰囲気、あるいはモチベーションの問題であったり、そのことが職員の皆さんの意識であったり、組織の雰囲気、モチベーションを向上させるのは、これは長の大きな職責だと申し上げまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(久保智敬君)  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時41分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △竹内弥生君 ○副議長(東原伸也君)  11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 11番、議長のお許しをいただきましたので、一般質問を始めさせていただきます。 今、日本では連日連夜報道で、本当に強烈な第3波の中で、新宮市内の人々にとっても、もう言葉にならないほどのコロナウイルスとの厳しい闘いの中にあると認識しています。感染者が出ていない新宮市でも、飲食、宿泊、小売、卸売といったサービス業など、全ての絡む業者、サービス業全般に至って大変厳しい状況に陥っております。そして、連日連夜の報道で、新宮市でも感染者が出ないか、またはお客様から感染しないかとか、毎日日々おびえながら営業しているところだと思います。 宿泊者も減りまして、観光客のほうも。宿泊をしてもらって外食に出てもらう。普通なら今頃忘年会シーズンでございます。近隣のまちからも往来があり、まちがにぎわう、例年そんな感じなのでございますが、もう今回のこのコロナウイルス感染症との闘い、第3波の中、会社からは従業員にも少し自粛をするようにと言われているということもお聞きしました。 飲食店の売上げが落ちるということは、全ての関連業者、卸、小売、関連業種の売上げが全て減少していくわけであります。 今年の3月からこのコロナウイルスの闘いが始まりまして、歓送迎会のとき、そして緊急事態宣言が出たゴールデンウイーク、そして自粛になったお盆、で、この年末年始でございます。飲食店、そういったサービス業に従事する者は、新宮市における、日本全国ではございますが、人口減少の波の真っただ中にいます。平素は、ふだんは、この4シーズン、今私が申し上げました歓送迎会、ゴールデンウイーク、そしてお盆、年末年始、そういった人があふれるときに採算を取って1年を一生懸命頑張っているわけでございます。だから、オフシーズンでは採算が取れない、それでも一生懸命頑張っていらっしゃいます。 このコロナ禍によりまして、かつてない状況でございます。緊急事態宣言が出たときは、交付金、補助金、支援金などで一時をしのぎました。今も家賃支援給付金などがございます。それら全てを使って、今ちょうど底をついたぐらいの時期なんです。年末年始にかけて、GoToキャンペーン、GoToイートなど、そういった国から施策もあり、新宮市からも施策を得て支援金を頂いた。あと年末年始で少し頑張って取り戻していこうと言うてる矢先に、こういったも全国、一番ひどい状況に陥っております。 GoToキャンペーンと申しましても、加盟店、登録店が少ない。登録店になるのもどうしたらいいか分からないというようなそういう現状のまま、何だか進み、何だか止めざるを得ないというような形で、まさに新宮市のサービス業の皆さん、御苦労なされていることと思います。忘年会などはキャンセルが多くて、外出を控える傾向にあり、通常営業できないような状況でございます。これ年末年始、こういった報道が続き、感染者が出ていない新宮市でも、開けたら帰省客や観光客の人から感染するかもしれないという恐怖と、だから開けても地獄です、閉めたら売上げがゼロになってまた地獄。こういう関連業者にとって大変厳しい状況でございます。 人々の税金を預かり分配する立場にある自治体は、その優先順位をしっかり決めて補助していくことが大切だと私は認識しております。 お尋ねします。今回国からの交付金などが出まして、新宮市は約7億8,000万円だと聞いております。そのおかげで市の財政調整基金は使っていないとお聞きしております。今までの施策につきましては前回の一般質問で取上げさせていただきましたが、今回の補正予算で施設用設備、施設用備品購入費が計上されていました。施設に対しての備品購入の詳細をお聞かせください。 そして、今回は、新宮市が仕入れるメーカーとどんな入手方法なのかも、どういったことで、どんな方法で入手なされるのかお聞かせください。 ◎財政課長(小林広樹君)  今回の補正第7号に計上しました施設ごとの空気清浄機の設置予定数でございますけれども、大小あるわけですけれども、施設ごとの台数は、小口自然の家が17台、熊野川の川舟センターについては1台です。熊野川温泉さつきにつきましては8台、そして熊野川行政局に4台、そして高田グリーンランドに4台、そして庁舎別館については5台ということで、合計39台計上させていただいております。 また、調達方法につきましては、メーカー等は指定せずに能力等の仕様書を作成しまして、市内業者さんを対象とした入札を実施する予定としてございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 新宮市直営の施設だから、国から来た交付金の一部を使って市民の命を守るために先に購入していくということだとは思います。メーカーも決めていないし、ありがたいのは新宮市内の業者から購入するということですね、入札をして。これはありがたいです。 家族とか友人とか同僚とかで飲食をしたいという声もたくさんあります。そして、業者側から飲食店、事業者側からも感染予防をしっかりして、空気清浄機とか取り入れて営業したいというお声もたくさんいただいております。しかし、事業者は資金が尽きている状況なんですよ。国から頂いた交付金で施設に備品を購入した、すばらしいことだと思います。国は国民のためにコロナ交付金を自治体に渡している。新宮市は市民のために、コロナウイルス感染症対策交付金で、そういった空気清浄機などを飲食店等サービス業に補助していただきたい。市内の事業者に向けて導入のほうを強く推進していただきたい。 また、市町村でコロナ対策における事業者、設備、環境、設備導入、補助、環境設備導入ですね、支援事業を開始しているところを御紹介いたします。那珂川市というところですけれども、新型コロナウイルスとの新しい生活様式に備えるため環境設備を導入したりする、そういった事業者に5万円から40万円を補助する。市内に事業所を持つ中小法人上限20万円、個人事業主は同20万円、こういった施策も打たれているということでございます。 市内の飲食店をはじめサービス業種に対して補助金を出していただきたい。国から出していただくお金、市職員にだけに使うのではなく、お店にも補助金を出していただきたいと強く思います。こういった私の考えについてどう思われますか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  今年度、和歌山県におきましては事業継続推進事業費補助金というものがございまして、安全・安心を確保するために実施する事業に対する補助金があったんですが、こちらにつきましては8月末で終了している状態でございます。 コロナウイルス感染症の終息がまだ見えない状況におきまして、議員さんから御指摘いただいた件につきましては、限られた一般財源の中でございますが、国の交付金の動向を注視しつつ、補助の在り方について庁内でも協議してまいりたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  本当にどうぞ補助金を出していただけるように、飲食店、空気清浄機などを入れて感染予防対策をしっかりして、また個人的にも感染予防をしっかりして飲食店を利用していただくように。こういった形でもう県からのは終わっております。どうか補助金を出していただきますよう重ねてお願い申し上げます。 次に、プレミアム付商品券についてお尋ねいたします。 これ、コロナ対策交付金の一部でプレミアム、市長肝煎りですね。市内の景気循環を促す重要な役割だと認識しております。 私は総務建設委員会で、全世帯に郵便局からはがきを出して皆様に知っていただくよう提言させていただきましたところ取り入れていただきました。そして、市民の皆さん、このプレミアム付商品券のことを認識するようになりました。しかし、時間もなく、新宮商工会議所、システムがあります。そちらの登録店にもうプレミアム付商品券のほうをお預けしたのでございますね。 商工会議所も私も一員といたしまして、こういった交付金や支援金などいろんな補助をして、大変忙しくしていられると思います。その中でこのプレミアム付商品券のことも引き受けて一生懸命尽力なされていらっしゃる。私も約1,100店舗ある新宮市内の店舗の中の最初の商工会議所登録店は420か30、記憶ではその辺だったと思うんですが、ということは3分の1ぐらいしか登録店がないわけですよね。でも時間がなかった。市長としてはどうしても年末年始に間に合わせたかったというところでのんだわけでございます。市長もそういう気持ちだったと思います。 それで、事業者様に私もちょっとお邪魔させていただいて、加盟店になっていただくようお願いして入っていただいた事業者様もございます。もちろん商工会議所の職員の皆様方も御推進していただいております。 先週でしたか、広告のほうにも追加登録店のほうを出していただいております。商工会議所も市役所から提案と、いろいろ無料にしていただきましたので、この場をお借りして、今、商工会議所に入会するのは無料となっております。無料となっておりますゆえ、会員となって登録店となって、このプレミアム付商品券を導入していただきたい、購入していただきたいと強く思います。 お尋ねします。 経済支援策の目玉であるプレミアム付商品券の購入につきまして、現在の進捗状況をお聞かせください。昨日も答弁していただいたんですけれども、大体ざっと同じような感じでお願いいたします。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  プレミアム付共通商品券につきましては、現在509店舗の事業者で御使用いただけることとなってございます。販売状況につきましては11月末現在でございますが、約41%2万3,000冊購入をしていただいております。販売金額では約1億1,500万円、プレミアム率が40%となってございますので、発行金額は約1億6,100万円となってございます。 ◆11番(竹内弥生君)  41%というと田辺市では最終最後50%だったと聞いておりますので、結構短期間でよい数字が出ているということではないでしょうか。60%ぐらい行きますとかなりの市内の景気循環につながると思います。これからも広告ですよね、今一度、もう一回出してあげてください。加盟店のほうも増やしていただくように、広報のほうをよろしくお願いいたします。 コロナ禍におきまして、女性にとって大変厳しい毎日の闘いです。これは政府において新型コロナの流行前に、リモートワークや通勤時間の短縮など、ワークライフバランスの充実につながるという利点が、女性活躍を加速させるための一つとして位置づけていました。でも、このコロナ禍で、多くの女性にとって、そして働いてはいなくても家庭に介護など、仕事以外のことをこなしている専業主婦の女性にとっても現実は厳しいものとなっております。そうですよね、ふだんはいない子供が自宅にいて旦那さんもいる。家族が巣籠もり現象によって家にいる時間が長い。ということはワーク時間、女性の労働時間が長くなる。家事労働時間が増えるということです。これはひとり親の方も本当に大変だと思います。 こういったコロナ禍を機に、女性は、私でも仕事を持ちながら、家庭、家事をこなしながら働いております。朝洗濯をしたり食事を作ったりお風呂を洗ったりということの家事はそう簡単なものではございません。結構時間がかかるものでございます。でも、こう昭和の思いといおうか、昔からの日本人の文化といおうか、家事は女性がするものというものが、今の日本においては文化になっている。これからは社会が女性をねぎらう思いやりとか手助けする世の中になってほしいなと私は思います。 できれば男性にも家事義務があるというような法律ができればいいのにとも思います。そのような未来がいつか来て、女性が我慢をして働くというような現実が改善されるような仕組みになってほしいと思います。 この項の最後に、長期化しているコロナウイルスとの闘いでございますが、皆さん何かしら心の中でちょっとした不安があると思うのです。幾ら感染者が出ていない新宮市においてもです。子供に対する不安、親に対する不安、様々な不安、病気になって入院していても面会謝絶で会えない、心の不安。介護施設の方、御苦労して営業なされておりますが、面会謝絶、家族に会えない不安。もういろんな不安を抱えている。人と人が接するということが生きがいになるべきなのに、このコロナにおきますと、人と人とが接することを、感染予防しなくてはならない。人と人が接することをなるべく控えてください、こんなことは戦争、いろんな今までの事態におきましてもなかったような現実だと思います。 この悪魔のようなコロナウイルス感染症の闘いで心が病んでしまっている、体とか経済とかの心配はもちろん、あとは心の心配を、自殺者が多い、そういったことを踏まえて、1人で悩まずに相談をしたり、聞いてもらうだけでも最悪の事態は免れると思うのですよ。新宮市にはそういった心の相談窓口など設置しているのでしょうか、お聞かせください。 ◎保健センター長(赤松勇人君)  市における相談窓口につきましては、保健センターにおきまして2月12日より電話等での相談を受け付けております。ホームページや広報新宮7月号、また今月号への折り込みチラシなどにおきまして周知を図っておるところでございます。 相談件数につきましては、11月末までの約9か月で130件。感染予防についてなど様々な相談内容となっております。保健センターの対応で完結する相談もあれば、関係機関へつないだ相談などもあります。 今後も丁寧な対応を心がけ、この窓口を続けていきたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。9か月で130件ってすごいですね。でも、そういったふうに手厚い対応をどうぞこれからもよろしくお願いいたします。 続きまして、項目2、マイナンバーカードについて。 先日、私マイナンバーカード作ってなかったんですよ。確定申告になるとマイナンバーつきの住民票をくださいと言って窓口に取りに行って申告していたので、国からもいろいろこう報道とか、いろんなことを読みまして、マイナンバーカードを作っておくべきだなと思い、1階に行きました。 時間がかかるし面倒くさいからちょっと時間かかるだろうなと思いながら行ったんですが、職員さんの対応は本当にすばらしくて、庁舎内で写真も撮ってもらって、あっという間に終わったんです。このマイナンバーカードを申請するという出来事が。 これ、難しいと思われている市民の皆様、面倒くさいと思われている市民の皆様に、ぜひ新宮市の1階の窓口では丁寧な対応をして写真も撮ってくれて、スピード感を持って対応してくれるということをお伝えしたい、そのためにこの一般質問で取上げさせていただきました。 コロナ禍では緊急経済の柱の一つだった1人10万円の特別定額給付金をめぐって、口座を確認するために行政の手続が遅れ、問題になりました。マイナンバーカードと1人1口座を金融機関に任意で登録しておきますと、緊急時の給付金におかれましても有効な制度だと思います。もちろんこれは国が義務化ではなく任意だということは、多分メリットとデメリットの議論がかみ合わないというようなことなんではないかなと私は推測いたしますが、私といたしましては、マイナンバーカードを申請しておくと、災害時などもし給付金を頂けるときなどにはマイナンバーカードすごく便利だなと思います。 したがって、ここの項では、マイナンバーカードの申請の仕方、その便利さを市民の皆様に知ってもらいたいと思います。どうか御説明のほどよろしくお願いします。 ◎市民窓口課長国保直営熊野川診療所事務長勢古口千賀子君)  マイナンバーカードは、国内の全住民に付与されております個人番号を証明するカードで、本人確認書類ということになります。また、マイナンバーカードに搭載されております電子証明を利用することによって、確定申告などに利用したり、先ほどの給付金のときに利用したり、あと来年の3月からは健康保険証として利用できることも予定されております。 また、その後、運転免許証の一体化も利用される予定でありまして、今、デジタル社会の推進におきましてなくてはならない国の様々な施策に関わってくるものとなっております。 また、期限があるのですが、現在マイナポイント事業と申しまして、マイナンバーカードを作っていただいて決済サービスを申し込まれ、そしてキャッシュレスでお買物などをされたときに最大5,000円分のポイントが還元されるというマイナポイント事業もございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 マイナンバーカードを作ると、個人情報はとか妙な心配があると思うんですが、今でももう結局、住民票の中にはマイナンバーカードが、皆さんにマイナンバーが、番号がついているわけなので、カードを作るとそういう便利なことになりますよということでございますね。ありがとうございます。 今の課長がおっしゃったことのとおりでございまして、そして私これちょっと見まして、江北町というところで、マイナンバーカードの申請で、職員さんが住民の自宅を訪ねて受付するサービスを10月から始めたということをちょっと新聞で読みました。住民が手続のために来庁する必要がなくなり、交付の促進につながる。事前予約をして1人からでもできると。1人当たり5分程度で完了する。職員が住民に代わって申請を行い、交付は1か月後となる。町民課は新たな取組としてサポートしたいとしている。 課長どうですか、このような取組についてお考えをお聞かせください。 ◎市民窓口課長国保直営熊野川診療所事務長勢古口千賀子君)  今、マイナンバーカードにつきましては、国が令和4年度末にほぼ全国民が取得することを目指しております。新宮市でも、現在、マイナンバーカード取得される方、大変増えておりますがまだまだ少ない状況であります。 今年度はイオン新宮店やスーパーセンター南紀店で出張申請受付も行いました。今の御紹介いただいたような取組、大変すばらしいと思います。またそのような企業様からの申込みによる出張申請受付も取り組んでいきたいと考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。そうですか、スーパーセンターとかでもやったんですね。ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。 市民の皆様もマイナンバーカード、簡単に作れますので、どうぞ申請なさるようにお願いいたします。 項目3、空き家対策について。 この空き家問題についてでは、昨日、大坂議員からもいろいろ御質問、御提言がございました。私のところにも、市民の皆様から様々な声をいただいております。 近隣の空き家についてどうしたらいいか分からない。隣の住んでいる高齢の方に一生懸命お世話をして、草刈りなどを手伝っていてきれいにしていたけれども、その方がいらっしゃらなくなった。隣のおうちですね、もうずっと空き家になっている5年以上も。草が生えてくる、一生懸命お世話をするんだけれども空き家である。そういった状況をどうしたらいいのか分からない。この件に関しましては、当局の課長に御相談をして、所有者のほうに御連絡をして、いろいろと研究していただいたのですが、結局、所有者の方に連絡が取れずというような形になっております。 遠方に住んでいるそういう所有者がきっちり分かる人でも、御近所に迷惑をかけているけれども経済的にどうしようもないというお声もあると思います。 こんなに空き家になってくるんだったら旧市内では家屋が隣接しているわけでありますから駐車場にしたらどうかとか、人口減少問題は日本にとって本当に深刻化して、日本中の各自治体が取り組む難問と申しますか、難しい問題でございます。 原点は、空き家にしたくてしているわけじゃないので、その空き家になっているところも。そういったところから問題が難しい、この解決が難しいということです。でも、その空き家はやっぱり周辺の地域に悪影響を与えます。少し家財とか置いている空き家だったら異臭がしたり、長いことほったらかしておくと草がぼうぼうになってきたり、老朽化してきた家屋が倒壊するんではないか。これもちょっとこう、本当にあと1本台風が来たら倒れるぞというようなところを緊急に少し直していただいたこともございました。でも、それは所有者様の御理解も得て、消防署の皆様が自力で少し取ってくれたいうこともございました。 空き家にしておきますと不法侵入とか不法居住とかそういったことも起こる。また、放火リスクとかも高くなってくると思うんです。周辺の治安にも影響するために、このような空き家問題を解消するために、国では2015年に空き家対策特別措置法という法律を施行されました。2020年の空き家の調査から空き家率は13.6%と過去最高の数字になっており、放置された空き家の合計が増加していることが分かりました。 2020年、空き家率の高い都道府県ランキング、これ残念なことに1位山梨県21.3%、2位に来ています和歌山県20.3%。全国で2位に来て空き家率が高いランキングになっております。でも、これも先ほど申し上げた空き家対策特別措置法により、空き家を放置したままにすることは許されなくなりましたので、所有者の方に、これからの利活用など連絡を取って解決していくということが筋だと思いますけどもなかなか連絡も取れないというところが各自治体、問題を解決する方法を試行錯誤しているところだと思います。 自治体の取組といたしましては、岡山市では住宅の不良度を5段階に分けて、所有者特定を行い、データベース化し、空き家対策の計画策定を行っている。津市では、空き家の特定と老朽化判定のほか、空き家所有者に対して将来の利活用などの意向調査も行い、空き家対策の計画策定を行っている。愛知県の瀬戸市では、伝統工芸など産業振興施策の一環として空き家を利用することを前提に空き家見学ツアーなんかも開催しております。観光や伝統芸能など特徴的な資質がある自治体はこのような産業と結びつけて空き家対策を行っていらっしゃる。横須賀市では、補助金助成金の一部を出すことをしておりました。解体工事費用の一部を補助する。横須賀市では老朽度判定点数、市内解体業者利用、解体工事着手前の申請を条件に、解体費用2分の1、35万円限度まで助成しています。府中市では、空き家の利用を促すために市が所有者と希望者の仲介役になる。これは県宅地建物取引業界が仲介を担っていましたが、なかなか軒数が進まないということで、府中市ではコロナ禍におきまして地方への関心が高まる中、移住者への受皿となるような制度をしているということです。これは市が物件管理や相談窓口を担当、所有者から依頼を受け利用希望者に情報提供をして、地域住民や団体に物件の掘り起こしや、ここ大事なんですよね、入居後のフォロー、ごみ処理業者に家財整理、シルバー人材センターに草刈りなどを有償で協力してもらうことを想定している。いろんな施策を行っております。 内閣府の6月の意識調査によりますと、東京都内の20代の約3割が新型コロナの影響で地方移住への関心が高まったと回答しております。これらを踏まえて空き家バンク、そういったことのてこ入れを新宮市でも行っていただきたいと思います。 新しい制度で言いますと、米沢市は空き家対策に対しまして、町内会や法人様などがその空き家を取得してその取得したものの解体費用、整理に関する費用の一部を助成するといった新たな取組、利活用ですね。町内会がその空き家の跡地を使って、何か地域振興に関係することを行いますので補助をしてくださいということをしっかり計画書をして出すと、上限でこれは解体費用200万円、最大ですね、で、片づけ費用、先ほどの家財が残っている分のとか、最大が50万円、合わせたら250万円も補助してくれるということです。 これは町内会とかそういった皆様の意識が高くなって、前に進んでいこうという表れをきっちり助成したという例でございます。 近隣には熊野市がリモートワークが広まったことを背景に、都市部からの利用者が増えてきている。バンクへの積極的登録を呼びかけております。この空き家バンクに登録すると、所有者は何もしなくてもいいという状況になるみたいです。そういった一部を全部ホームページ公開しております。これまでは、市は73の物件で賃貸や売却の契約が成立しております。でも、この移住の相談が増え406件の問合せ希望。しかし、一方でバンクに登録されているのは139軒、ここで需要と供給が上回って前に進まない、こういった細かい問題があると思います。だから熊野市では、所有者に空き家バンクに登録するよう声かけを強くしているということです。 お尋ねします。新宮市の空き家の軒数は現在どのくらいですか。新宮市では空き家問題についてどのような取組をなされておりますか。この2点、お聞きかせください。 ◎建設農林部次長兼管理課長(望月敬之君)  新宮市の空き家の軒数は、平成28年に市内全域の空き家の実態調査の結果、市内建物総数3万895軒に対し1,004軒となっており、空き家率としては3.2%となっております。 また、取組についてでございますが、新宮市空家等対策計画を策定し、計画に基づいて、市民から通報があったとき現地に向かい、空き家の状態などを確認し、所有者に適正管理をお願いしております。 議員おっしゃるとおり、人の移住定住については非常に重要なことと認識しております。国のメニューなどの財政支援策もありますので、除却だけでなく、空き家の利活用などの可能性をも含め、関係各課と連携し、国や県ほかの自治体などの動向も注視しながら努力してまいりたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。本当にこの問題に関しましてはこつこつと粘り強く進んでいかなければならない問題だと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして項目4、ふるさと納税について。 このふるさと納税は、大坂議員も先日、何回も取り上げていただいておりました。このふるさと納税は、生まれたふるさとや気に入っている自治体に自分自身で寄附ができるという制度です。手続をすると所得税の還付や住民税の控除が受けられ、自分自身でその寄附金の使い道を決めることができて、地域の名産品などを返礼品として頂ける魅力的な仕組みだと思います。 多くの自治体では、寄附への感謝として名産品などをお礼の品にして渡しております。これは名産品を渡すということは、全国の人に地場を知ってもらうという、菅総理は私がつくったとおっしゃっていましたけれども、よい制度だと思います。 このふるさと納税につきましては、御承知の市民の方もたくさんいらっしゃると思いますけれども、今回は、私もちょっとこの税のところはよく分からないところもありますので、今一度しっかり当局の方に、新宮市のふるさと納税について、税金の仕組み、そういったことを教えていただきたいと思います。 3点お尋ねします。 新宮市ではどのようなお礼の品を送っていますか。税金の控除の説明をお願いいたします。そして手続の仕方についてもお願いいたします。 ◎企画調整課長(下基君)  本市の返礼品といたしましては、郷土料理、地元の海産物、牛肉、果物、銘菓などの食品、また食品外にも地酒やジュース、紀州材の加工品、アロマグッズ、定期観光バスの乗車券など合計101品の返礼品がございます。 また、上富田町、白浜町との共通返礼品として、梅干しや梅ジュース、梅酒、地ビールなどもございます。 ◆11番(竹内弥生君)  はい、よろしくお願いします。 ◎税務課長(南守君)  それでは、まず最初にふるさと納税の制度について御説明させていただいた後、申告の手続等について御説明させていただきます。 ふるさと納税の制度につきましては、平成20年度の地方税の改正により、都道府県や市区町村に寄附をすると寄附金のうち2,000円を超える額について所得税と住民税から控除をされるという制度です。具体的には1万円のふるさと納税を三つの地方自治体に合計3万円行った場合、3万円から2,000円を差し引いた2万8,000円が所得税と住民税から控除されます。 寄附をした際に返礼品を受け取ることができることから、実質2,000円で返礼品を受けることとなりますが、あくまで税額が安くなるといった制度ですので、非課税等の方は控除を受けることができません。また、控除の限度額は住民税所得割の2割となりますので、限度額を超えて寄附をいただいた場合も、その超えた部分の金額については控除を受けることができません。 続きまして、寄附を行っていただいた方が実際に税の控除を受けられる場合の方法についてですが、こちらにつきましては、確定申告を行っていただくか、確定申告を行わずに済ませるかの2種類となってきます。 まず最初に確定申告される方について御説明申し上げます。寄附いただいた方は、寄附した際に、自治体から発行される証明書を持って、確定申告時に提出いただくことで寄附金控除を受けることができます。例えば令和2年1月1日から令和2年12月31日の間に寄附をいただいた場合、令和3年2月から行われる確定申告で、令和2年分の控除を受けることができ、同時に令和3年度分の住民税につきましても控除を受けることができます。 続いて、確定申告を行わない方について御説明させていただきます。主に年末調整をされる給与所得者等の方となってこようと思いますが、こちらにつきましてはワンストップ特例の手続を行っていただくことで確定申告を行う必要がなく、控除を受けることができます。ワンストップ特例制度とは、寄附をする際に、寄附していただく地方自治体ごとに申告特例申請書を提出いただくことで、所得税控除額分も合わせて住民税で控除を受けることができるというものです。 なおここまでふるさと納税に関しまして一般的な説明をさせていただきましたが、御寄附をいただくお一人お一人によって状況も異なってきます。御不明な点等ございましたらお気軽に税務課のほうに御相談いただければと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。税のほうになるとちょっと分からないなというところがあると思いますので、今の御説明で私もしっかり理解させていただきました。分からないところは税務課のほうに聞きに行ってくださいと課長がおっしゃってくれたので、皆様、どうかこの両方にとってお得なふるさと納税をお使いになっていただきますようお願いいたします。 それで市長、市長は今、コロナ禍で外出がなかなかできないんですけれども、10年にわたって、3期にわたっていろんな外交活動をなさって、交付金もたくさん頂いてきた。このふるさと納税とかというのは、東京とかに行かれたとき、新宮市の出身の方があちこちに住んでいらっしゃる、そういったところで市長がトップセールスマンといおうか、そういったこともどんどんやっていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるとおり、都会で活躍されている方に直接お願いするというのは大変確実性のあるといいますか、寄附していただける可能性も高いことだと思います。 実は今、逆にたくさん寄附していただいた方にお礼を申し上げに行くということは時々やっているんですが、今提案いただきましたようにそういった出張の際にお願いするということも考えたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。よろしくお願いします。 ふるさと納税におきましては、体験型観光をふるさと納税の返礼品にしているところもあるとちょっと調べました。これは新型コロナウイルス終息後の観光客を見据え、嬬恋村というところで地場産業を取り入れた新たな体験型観光プランを創出し、ふるさと納税の返礼品として提供すること。これはやっぱりコンサルというか、ソフト専門というか、そういったところときっちり取組をしています。このマイプロダクトというところと契約を結んで、オンラインで決済や予約の手続などを完了できる仕組みをつくっておりました。 これは、石を作ったりとかハチミツを取ったり、そういったことを体験をして、体験プランを想定している。これまでは村内で使える特産品などをふるさと納税の返礼品として使っていましたが、今回は知恵を絞って違うことをしようという感じですね。 ここでは、ふるさと納税の寄附額は2018年度が7,859万円、19年度は台風19号の災害支援金として多くの寄附が集まり2億3,643万円が増えた。近年は横ばい傾向にあるので、担当者は目新しい商品を提供することで、返礼品を用意することで、村を応援してくれる人を増やしたいと書いてありました。コロナ終息後を考えるすばらしい取組だと思います。 新宮市も、新宮市は国の史跡指定を受けている新宮城跡とか文化学院の創始者である西村伊作建設の旧チャップマン邸、そして佐藤春夫記念館、すばらしい文化人を体験できる施設がたくさんございます。王子ヶ浜、高野坂、浮島の森、速玉神社、お燈まつりなども体験していただくことができます。おいしい食事もできますし、景観地も多い、そして熊野三山を歩くとスピリチュアルなものを感じ、癒やしのスポットにもなる。こんなことを生かすものがたくさんあると思うのです。だからふるさと納税の返礼品にして、体験型観光というのも考えていただきたいと思います。 それでは、まずここ数年のふるさと納税の新宮市の寄附額を教えてください。そして、続けて今後どのような取組をしていくかもお聞かせください。 ◎企画調整課長(下基君)  ふるさと納税の寄附額につきましては、平成28年度が496万9,000円、平成29年度が744万89円、平成30年度が1,071万4,891円、令和元年度が1,253万9,891円と、少しずつですが年々増加しているところでございます。また、令和2年度につきましては11月末現在、昨年度比約1.8倍で寄附額が増加しているところです。 また、議員御提案の体験型の返礼品につきましては、新型コロナウイルスの状況もございますが、市長からも指示を受けておりますので、現在検討を進めているところでございます。 あわせて返礼品やポータルサイトの追加を引き続き進めるとともに、今後も他市町村の取組等を研究しながら、さらなる寄附額の増額に向けて取り組んでまいりたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 課長、ポータルサイトというのは、今まで多分あまりお金を使わないように細々としたポータルサイトを少しずつ段階を上げていったりしていたと思うんですよ。でも、ある程度こうアイデアがすばらしい斬新なとことか、サイトとかもありますので、そこにはちょっとお金を投じても返ってくるということになりますので、そこのとこもよろしくお願いいたします。 続きまして、項目5、これ少子高齢化についてですが、まず少子化について質問いたします。 少子化対策と申しますと、これは女性の活躍と一体で考えることが必要だと思います。働きながら子育てをしやすい環境を整えるということは欠かせないテーマであり、職場でも力を発揮できますし、子供を育てることもできる、そして子供を諦めなくても済む。 新聞から抜粋したのですけれども、前政権では女性活躍推進法ができ、女性就業者は2019年までの7年間で330万人増えている。ただ非正規も多く、コロナ禍では逆風にさらされている。保育サービス整備は大きく進んでいるけれども待機児童が4月時点で約1万2,000人、一部で保育の質の問題も浮上している。出生率は19年には過去最少の86万人までに落ち込んだ。女性活躍と少子化対策は表裏一体だ。 これを共に実現させていくためには本当に横断的で一貫した施策が必要になると思います。生産的で構造的な問題にまで踏み込んでこそ解決の道になると思いますが、なかなか険しい道のりだと思います。 私たちが育ったベビーブームのときとは違い、現在においての、あの頃と比べると、大昔ですけれども、私も来年3月で還暦を迎えますので、あの頃の保育サービスを考えますと、現在ではかなり教育サービスの質が上がって、この新宮市内ではある程度一定のサービスができているという時点まで来ていると私は思うのです。まだまだ、もちろん個々の意見の方の課題もたくさんあるということも承知をしております。 3点お尋ねします。ゼロ歳児から18歳までの新宮市の人数と、新宮市の待機児童はどのぐらいか。新宮市の出生率、過去10年前と比べてどれぐらいになるか、教えてください。 ◎子育て推進課長(辻本美恵君)  まず、ゼロ歳から18歳までの男女の人口ですが、2020年4月1日現在では男2,078人、女1,905人の計3,983人で、5年前の2015年を見ますと、男2,443人、女2,225人の計4,668人となっておりまして、2015年から毎年約3%ずつ減少しているような状況であります。 新宮市においても、これを見ますと少子化現象が見られると思いますので、産み育てやすい環境づくりが必要と考えます。 2点目の待機児童についてですが、4月当初は保育所入所できる状況ですけれども、年度途中において転入とか職場復帰等の理由によって保育所入所を希望するにもかかわらず入所できない児童が、令和元年度でゼロ歳児1名、1歳児1名、2歳児1名の3名で、令和2年度におきましてゼロ歳児が4名いました。各保育所において、各年齢別に受入れ人数が決まっておりまして、受入れぎりぎりで柔軟な受入れはしていただいておるんですけれども、保育士の確保が難しかったりとか、各園の様々な要因がありますので、保護者の御理解をいただきまして、お待ちしていただいているような状況です。 最後の出生率についてですが、新宮市の10年前の平成22年の出生数は242人、出生率7.7で、平成29年までの出生数200人前後でしたが、平成30年では出生数166人、出生率6.0とぐっと少なくなってきているような状況です。 本市におきましても、先ほど申しましたように少子化しておりますので、その対策といたしまして、最初の子供を持つときに安心して産み育てることができたというよい経験をすることが、2人目以降の出産につながると考えられますので、もう少し若い世代の方やこれから子供を産みたいと思っている世代の方の声を聞きまして、どういう支援が今後必要なのかということを、今後見極めて考えていきたいと思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。本当によく分かりました。 そのとおりですね。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 松畑議員、上田議員も中学校再編のこととかも取り上げておりましたが、こういうふうにぐっと少子化、減少していって、本当に議論をするためにはもう一度議論をして、もう一度議論をして、残っている、これからも少子化、子供の人口が減っていくということになるので、今、課長が答弁していただいたようにいろんな取組をしてでも防げないというような現実があるので、議論をして、そっちの振興のほうも深めていっていただきたいと思いますし、課長が答弁していただいたことを、日頃から尽力なされていることをお聞きしてよく分かりました。ありがとうございます。 項目5の2、高齢化について。 これ総務省の発表によると、65歳以上の高齢者の人口は前年より30万人増えて3,617万人と過去最高となった。総人口に占める高齢者の割合、高齢化率は28.7%で過去最高を更新した。70歳以上の人口は2,791万人、前年より78万人増えた。新宮市の65歳以上の高齢者の人口は令和2年10月末で1万433人となっておりました。65歳から69歳までは2,189人、70歳から74歳は2,479人、75歳から79歳は1,990人、80歳以上は3,775人。1万433人、これは新宮市全体の人口が2万7,894人なので、割合で言いますと37.4%、新宮市の人口の3分の1を大きく上回っております。この世代は昭和という時代を駆け巡り、戦後の日本を立て直していただいた大切な世代の方でございます。でも、このコロナ禍において御苦労なされていることと痛感いたします。少しでも暮らしやすくなる、するという行政の使命、新宮市は一丸となって高齢者、3分の1以上、新宮市にあるというこの現実を踏まえて熟慮しなければならないと私は思います。 ハード面におきましては、この間、デマンドタクシーが熊野川町のほうで導入され、旧市内、そして三佐木地区、スピード感を持って導入されてほしいなと本当に心から思います。移動のスーパーなど課題もたくさんございますが、このハード面に関しましては、先輩議員たちが長年にかかって御提案なされているのをお聞きしております。今回私はソフト面での提案をさせていただきます。 高齢者の生きがいという意味では、生涯学習課のほうでは様々な生きがいを持つように、コロナ禍の厳しい中感染予防しながら取組をなされていることを新聞等で読んで承知しております。感謝いたします。 私は母が76歳のときに突然死で亡くしました。今でも思うんです、何かできることはなかったのだろうかと。新宮市の2万7,894人、総人口の中1万433人が高齢者となっている。現在の社会において不便なところが多々おありだろうと推測いたしますが、こういったふうに先ほど申し上げたとおり時代を生き抜いてきたこの高齢者の方々が健康で過ごされますように、ハード面ソフト面で知恵を絞って取り組む。環境を整えることが、市の行政の役割だと思っております。 ここでちょっと宇都宮市の取組を御紹介いたします。市民の健康状態を地区ごとに分析して、資料にまとめ見える化している。市内39地区別に特性や課題を分析し、その結果を資料、地域別データ分析ブックとしてまとめた。見える化することで、地域の特性に合った健康づくりや支え合い活動を推進するため、と書いてありました。このデータ分析は、市民の健康寿命を延ばす事業への活用や、市民一人一人に主体的な健康づくりを促すのが狙い、特定健診の結果や、要介護認定率、そういったことを指標として健康度を設定し、地区ごとの関連性を分析すると、公共交通の利用割合が高い、平均歩数、歩くが多い地区ほど壮年期、40歳から64歳が壮年期でございます、の方の健康度が高い傾向にある。そして、自治会や地域活動への参加率が高い。高齢期65歳以上の健康度は、やっぱりそういった活動することで、健康度が高い傾向にあることがデータで分かると書いてありました。 また、この分析ブックには、地区ごとの健康度なども掲載し、介護認定の状況から健康度を算出し、特定健診の結果を基に生活習慣病リスク保有者の割合から健康度を算出、市は全体に健康度平均値として、各地域の健康課題を拠出。これによって交通の整備状況や、地域コミュニティーの活用性、活用化状況といった地域ごとの環境を踏まえた各地域に合った環境づくり、健康づくりを推進していきたい。地域住民が主体となって高齢者支援対策を整える。このデータ、情報は市のホームページで公開しているということを読みました。 お尋ねします。新宮市でも実践してアンケートを取り、明確なデータを出して、市民の皆様の健康度意識を上げていくという取組についてどう思われますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  御紹介いただきました健康状態の見える化というのは、市民の方の主体的な健康づくりを促すことにつながり、大変効果的であると思います。 健康長寿課では、地域住民の方が主体となって、介護予防教室の普及推進に取り組んでございますが、御紹介の事例につきましては、保健事業関係課と参考にさせていただきながら、本市の健康寿命の延伸に努めてまいりたいと存じます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(東原伸也君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時00分--------------------------------------- △再開 午後2時11分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 引き続きまして一般質問を続けさせていただきます。 項目6、これからの観光地域振興について。 旅行や観光とかイベントというものは、人々に、私たちでもそうですけれども、日常から離れた非日常になります。好奇心とか癒やしとか、そういったものを求めに行楽に行く。この新型コロナウイルス感染症に、本当にこのせいで順調に伸びていた新宮市のインバウンドも大幅に減りというかもうほとんどなくなり、観光業や地域は、先ほども申し上げましたとおり、甚大な影響を受けています。地域のお祭り、花火大会、軒並み中止になり、イベント消費の多くが消え、地域型ビジネスとも言えるこの環境産業地域は、先ほども申し上げましたが、目に見えぬ不安を感じながら極めて厳しい経営状況にあります。 これからは、地域資源である自然、景観、食材を活用した農商工の連携など、地域の多様な主体が関わり、観光振興、アドベンチャーツーリズムの推進を図り、地域の伝統芸能、祭り、神事等、花火大会、イベント、3密を避けた形での実施する、開いていくことが大切なこととなると思います。来年には丹鶴ホールも完成いたします。芸術、文化、コンサート、演劇、そういったものが見たい。感染防止をしっかりして、徹底した上で開催が重要となります。今の段階の全てが中止とされていることは、人々の心は本当に苦しくなります。これ、イベント等に関しましては、心が豊かになるために開催していくべきだと思います。 そして、中学校や高等学校、これは全国で1万1,000校あります。修学旅行やスポーツ合宿、産業観光など教育旅行、需要に対応したコンテンツの醸成とかバーチャル旅行、オンラインイベント、デジタル技術を活用した疑似体験なども地域にとっての有効なプロモーションとなり、人々の将来の観光旅行、ビジネス商談につながること、様々な取組を考えていかなければならないと私は思います。 お尋ねします。新宮市は、これからの観光地域振興計画について、どのようなビジョン、計画をなされているのか、お聞かせください。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  今回のコロナ禍を受けまして、まずは近場観光、県内をはじめ隣接地域からの観光客誘客でありますマイクロツーリズムの推進を進めていきたいというふうに考えてございます。また、和歌山県内におきましても、修学旅行の行き先も近場に変更する傾向にございますため、議員の提案にもございますように、体験観光に重点を置いた教育旅行誘致の可能性を探り、誘致を進めていきたいというふうに考えております。そのためにも新宮にしかない素材ですとか、新宮でしかできない体験事業をさらに創出していきたいというふうに考えてございます。 今後は、新しいスタイルの旅行形態にも対応できるよう、国の施策等も注視しつつ、観光振興を進めていきたいというふうに考えております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。課長、その辺、今コロナ禍において、しばらくイベント等で実際の行動をすることができないということが事実であり、今はそういったいろんなデータを集めて分析をして、次の取組につなげていくように頑張ってほしいと思います。よろしくお願いいたします。 私、ちょっと欲張りまして、9項目もつくっていますので、早口になりますけれどもお許しください。 7項目めです。防災ラジオ。 この質問に入る前に、防災対策課におきましては、コロナ禍における中、避難訓練を感染予防を徹底して実地訓練をしている、御尽力なされていることに感謝を申し上げます。そして、消防署の皆様も常日頃から消防長のリーダーシップで非常に高度な訓練をなされていることにも感謝をいたします。 それでは、質問に入らせていただきます。 防災ラジオについては、課長が嫌やわと思われるぐらい、防災ラジオ、防災ラジオ、もう一つ言って防災ラジオというぐらい提言をさせていただいております。でも、これは、本当に聞こえない、聞こえづらいといった市民の声がたくさんあります。防災行政無線が聞こえない、聞こえにくい、情報が届かない。その情報が命を守る。この命を守るために、戸別ラジオを配布していただきたいことを心から思っております。 前回、独り暮らしの高齢者の方だけでもとお願いいたしておりますが、その後の進捗状況をお聞かせください。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  9月定例会の一般質問におきましても答弁いたしましたが、竹内議員の御提言、せめて高齢者の独り暮らしの方に戸別受信機の配布をという御提言を踏まえつつ、様々な検討研究を防災担当内部で進めております。 また、先月の部長会におきましては、まずは屋外スピーカーの設置状況や熊野川町や高田地域などへの戸別受信機の無償配布の状況、それにメール配信やテレガイドなどの補完手段の内容や利用状況、さらに無償貸与の対象を増やした場合に必要な費用などに関して認識の共有を行ったところでございます。 今後、市の方向性について協議を重ねていくことになっているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  いろいろ財政のこともあると思うんですよ。課長にばかりまだかまだかと言っているんですけれども、本当に、今、答弁なされたように、前に進んでいくことを期待しておりますのでよろしくお願いいたします。 それと、この防災避難計画のことなんですが、新聞で読みました。高齢者に避難計画、これは個別策定を促す。避難方法などを決めておく個別計画において、国は、策定を市区町村の努力義務とした。努力義務でございます。重いですね、結構。災害対策基本法に定める方針を固めた。全国で策定が進んでおらず、法的に位置づけることで強く促す考えだ。来年の通常国会での法改正を目指す。想定外の備えですね。個別計画は、避難に支援が必要な人ごとに、支援者や避難場所、自宅からの経路、避難準備の配慮事項などを記載する。1人での避難が困難な高齢者や障害者、心身に重い病気を抱えるなどの災害弱者への適切な避難支援に有効とされるよう支援者の名簿に掲載されている。そういう人は、昨年6月時点で全国で784万人にも上る。でも、優先度が低い場合、記載されてない場合、支援が必要な人自身が、自分自身が独り暮らしであったり、家族に計画をつくってもらったり、御近所の方につくってもらったり、計画書をつくってもらって市区町村が確認する形も想定している。これは、本当に地域社会との連携が必要になると思います。国は、こういうふうに努力義務と申しておりますけれども、市区町村は努力に努力を重ねているところだと思います。財政支援も国からしていただきたいなと思います。東日本大震災では、65歳以上の高齢者が死亡の約6割を占めた。障害者の死亡率は被災者全体の約2倍に上がった。国は、2013年に災害対策基本法を改正して、要支援者の名簿作成を市区町村に義務づけた。ここは義務でございます。 こういった取組に関してお尋ねいたします。 新宮市は、この取組について、国が努力義務としたことについてはいかがお考えですか。どういった取組をなされていきますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  新聞からの御紹介、ありがとうございます。 議員からの情報でこの記事を確認いたしました。新宮市における避難行動要支援者は、令和元年度末で879人となってございます。そのうち個別計画、いわゆる避難支援プランの作成件数は3件となっております。今後の法改正を注視しながら、引き続き個別計画の策定を進めてまいります。
    ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。避難するということはとても大事なことなので、どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、項目8、ゴミ問題について。 これも一般質問のたびに、ごみ袋ごみ袋と言わせていただいております。でも、これは、ごみ袋を増やしてほしいという私の提言に対しまして、2歳児未満の乳幼児がいらっしゃる御家庭について、10枚袋を増やしていただきました。これはありがとうございます。 このごみ問題につきましては、ごみ袋だけではなく、人手が少なくなってきているエコ広場、ごみが出せなくなっている高齢者の現状。新宮市は、ふれ愛収集事業というのを行っていますが、手続が結構ややこしいし、そういう人にお世話になりたくないとかというお声もありまして、皆さんが周知しているような状況ではないというように考えますが、手続も分かりにくいといったお声もたくさんいただいております。 ここで、ちょっと国の見解を新聞で読みましたので紹介させていただきます。 日々のごみ出しが困難な高齢者が増えている。不衛生な暮らしに陥るわけですね、家にごみがあふれて。訪れて回収する自治体もある。高齢化が進む中、対応は急務で、国は財政面での配慮に加え、将来的には自走式ロボットで戸別回収する構想も描く。ロボットで回収するような、そういう世の中になっていくなんて、本当に考えもしなかったですよね。前橋市では、要介護・要支援を受けた高齢者の世帯を対象に、週1回、戸別訪問を実施。長崎市は、職員や委託業者が戸別回収をする。自治会などから募った回収協力員には1回150円を支給する。 様々なごみ問題、エコ広場の問題、環境問題、大きく大きく考えていくと、これからの将来は、未来はどうなるんだという様々な課題が取り上げられておりますけれども、今、普通の暮らしをしていてごみ出しがしにくくなってきた、エコ広場にも行くのが行けなくなってきた、今、エコ広場に人も少なくなってきたという現状を少しでも打破できるような取組をお示ししていただきたい、考えていただきたいと思います。 先ほども申し上げましたとおり、新宮市の人口は2万7,894人、そのうち65歳以上は1万433人、この対応、対策は急務だと思っております。今年度は審議会を立ち上げたとお聞きしております。 お尋ねします。 進捗状況をお聞かせください。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  今年度、ごみ減量等推進審議会を立ち上げまして、市長の諮問に応じ、審議の上、答申する計画で進めております。これまでに3回開催させていただきました。1回目は、初回ということで、会長、副会長の選任、諮問内容、今後のスケジュール、ごみ処理の現状について審議いたしました。第2回目は、エコ広場について現状の課題、他市町村の事例、改善策について審議をいたしました。3回目は、指定ごみ袋をテーマに審議いたしました。 今後につきましては、コロナ対策の感染状況を見ながら、審議会の状況にもよりますが、あと4回ほど予定しておりまして、まとめ上げる計画で取り組んでまいります。 ◆11番(竹内弥生君)  しっかり取組をなされていらっしゃるのですね。今後ともどうぞ強化のほどよろしくお願いいたします。 これも、ちょっと住民から聞いたんですけれども、カラスが生ごみにたかってくると。カラスは賢くて、網をかけようが何をしようが生ごみを荒らされるとか、何か打つ手とか改善する方法はないですか、課長。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  議員おっしゃるように、排出した生ごみの入ったごみ袋がカラス等に荒らされる、散乱しているといった通報や周りからの苦情というのは私どもも様々な意見、苦情を伺っております。特にカラスによる散乱被害、それが多くて、対策としましてはネット、ネットといいましても黄色が効果的というような話も聞いております。また、蓋つきのポリバケツ等の購入をお願いして、カラスを寄せつけない、そういった対策を市民の皆様にお願いしているところでございます。大変、市民の皆さんには御負担をおかけしていますが、それぞれの対策を講じていただいているところでございます。市としましても、ごみ出しの時間を守る、それから、生ごみは水切りをして新聞紙等でくるむといったようなごみ出しのルールの周知を進めてまいりたいと思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。ルールは結構守って出していると思うんですけれども、そういった形で工夫していくしか今は策はないのでございますね。今後ともいろいろ考えて、困らないような案を考えてください。よろしくお願いいたします。 よく聞かれるのは、クリーンセンターの年末年始の営業なんですけれども、これはクリーンセンターのほうの日程をちょっとこの場で教えてください。 ◎クリーンセンター長(池ノ本要一君)  市の規則によりまして、年末12月29日から1月3日までが休業日となっておりますけれども、今年度につきましては、12月29日を臨時営業日といたしまして、午前8時から営業を開始して、12時から1時までの昼休みを挟みまして、午後4時まで営業いたします。年始につきましては、規則のとおり、1月3日まで休業させていただきまして、1月4日から営業いたします。 以上です。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。ちょっとこの一般質問の前によく聞かれたので、ありがとうございました。 最後になります。 項目9、黒潮公園の東屋について。 この項目も、これも引き続きの質問事項となっております。 黒潮公園、タウン情報で検索しますと、新宮港の一面に設けられているジャングルジム、滑り台などを組み合わせた複合遊具がある。春にはオオシマザクラが約200本、桜が200本咲くんです。お花見に最適でございます。そこも人気だと出てきます、検索したら。そうなんですよ、その検索したとおり、タウン情報で検索した答えが出たとおり、公園として遊具を遊ぶ、子供たちにとって最適なんです、黒潮公園。 しかし、日陰がないということを問題提起して、何回もさせていただいております。三佐木蜂伏地区には3,892世帯あります。7,902人の方が居住されております。これも旧市内の方も熊野川町の方も、皆さん買物帰り、休みの日に出かけられたときに寄ったりするのが結構黒潮公園である。犬の散歩であったり、ちょっと散歩をしたり、スーパーセンターの駐車場に止めて、いろいろ御活用されていることを、私は近所に住んでいますので拝見いたします。 真夏の暑くて、遊具に触ったら熱いから触れないから真夏は行けんのやよという若いお母さん方の声はそうですよね、しようがない。でも、夏の初めと終わりと春と秋限定にしても、まだまだ日差しが厳しい、1年の中でも春先とか秋。ということは、これは日陰がないので、遊具で遊ばせていても休憩するところがないということもさんざん皆さんおっしゃるんです。ちょっと私らのためにそれを何とかできませんかとか言われまして、私もこの問題について取上げさせていただいて1年になります。課長は、現地にも行かれたり、いろんな公園に行ったり、本当に御苦労なされていることを承知しております。 ちょっとした日陰をつくって、ちょっと休憩して御飯、ちょっとおにぎりとかお茶とか飲めるようなテーブル、椅子ぐらいの費用を出していただき、子供たちにとっても散歩をする、市民の方々にとってもよい公園、そこに日陰さえあったら、トイレもあるしなという、最後のところなんですよ。課長、これは至ってシンプルな意見なんです。課長、課長と言うて、テレビみたいに1年間言うておりますが、課長の御苦労もよう分かっております。その後の進捗状況をお聞かせください。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  これまで、議員のほうからは、地元をはじめ公園利用者の方々の声を代弁する形で御指摘をいただいているところでございます。私ども港湾の担当者といたしましては、船舶や岸壁付近の状況、さらには工業用地に注意が行きがちであったことは事実でございます。そのような中、議員からの御指摘もあり、公園の状況について、しばらくの間、確認もしてまいりました。公園については、地域の憩いの空間として、地元だけでなく、近隣からも訪れていただいておりますので、利用者の方の安全面、熱中症対策など、設置者として必要な対策は検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆11番(竹内弥生君)  課長、どうぞどうぞよろしくお願いいたします。 最後になりますけれども、市長にお尋ねします。 私、今回、女性の活躍と申しますか少子化におきまして、女性の活躍と産み育てる、働く、そして家庭で高齢者がたくさんいる中、介護をする専業主婦の女性の方にとっても環境整備していくということを結構テーマにさせていただきましたが、国も女性活躍に力を入れている、コロナ禍によっていろんな施策が立ち止まっているところだと認識しております。 市役所においても、こう見ても、応援してくれている皆様方は女性の方はたくさんいらっしゃる。前を見たら、女性の方は少ない。市長、これはやっぱり女性の方の幹部、そういった女性というのは……。男性は強いですよ、でも男性はプライドも高く、社会的な地位で一生懸命働いてくれていますけれども、なぜ女性が必要かと、日本だけではなく世界が推奨しているかといいますと、女性は現実的なんです。いろんな幅の細かいいろんな絡みやそういったものを切り捨てて、一つの問題に直面したことに解決することを一本に絞っていくという女性のシンプルなところ。 これは全く余談ではございますけれども、男のほうが元気なようであって、実は女のほうが強いというところがございますが、なぜ元気かというと、現実的だからなんです。過去にあったことをいつまでも思っても仕方ないから前を向いて生きようというのが女性のほうが多いのではないかなと私個人としての見解でございます。 だから、市長も国の施策、女性活躍において、幹部、ここの前に座っている方が女性がちらほら見えるように、なかなか難しいかもしれませんが、日本の文化というのはやっぱり男の人が上であるというのがまだまだ文化でございますから。でも、そういった女性の現実的な声を幹部会の中でも話ができるというような状況も、市長、つくっていただきたいと私は思うんですよ。今の私の思いに対して、市長はどう思われますか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおりだと思います。国においても女性活躍推進法という法律までつくって、女性の活躍を推進しているわけであります。まさにおっしゃるとおりだと思いますし、市の女性職員においても、能力また熱意、そしてよい考え方のすばらしい職員さんがたくさんおられます。 今回、コロナ禍でちょっとたまたまほとんどが男性という状況でもありますが、新年度、4月1日以降の人事配置については、例年、この12月議会が終わった頃から人事担当者とともに進めてまいりますので、今、いただきましたお話、御提言をしっかりと受け止めて考えていきたいと思います。ありがとうございました。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 課長は、今日、質問に答弁していただいた3名の女性の方がいらっしゃいましたけれども、部長級以上の方の女性というのはなかなか見かけたことがない。その中に、現実的なことの考えを持っている女性の方を入れていただくというのも新しいコロナ禍終息の未来に向かっての市長の今おっしゃってくれましたことを前提に、私も議員として職員の皆様、職員の幹部の方に女性がいらしたら直接いろんなお話もでき、女性同士といいますか、現実なこと、生活のことにおいたり子育てのことにおいたり介護のことであったり、そういったことを実際、密にお話ができるといおうか、そういうことの利点も利用して、これからの新宮市のために一生懸命私も頑張りますので、職員の皆様方も今後ともどうか行政、優先順位を決めてしっかり御提案したことを考えていただき、コロナ禍における交付金に関しましても不平等がないように考えていっていただきたいと思います。ありがとうございました。 これで、竹内、一般質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(久保智敬君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(久保智敬君)  15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 議長のお許しをいただきまして、本日最後の一般質問をさせていただきます。 今朝ほど議長にお願いを申し上げまして、緊急な課題が発生いたしましたので、議長に私も一般質問の中でこれを取上げさせていただきたいということを申し出ますと、議長からお許しをいただきましたので、少しの時間ですが、本文に入る前に執行者に対して質問をさせていただきたいと思います。 実は、昨日午前中に市民の方から厳しい御提案がございました。それはなぜかと申しますと、12月7日に岩出市においてクラスターが発生し、そして約65人の方の身体にもやはり感染が及ぶんではないかという問題になっておりました。これは、私がいつも購読しています読売新聞の和歌山版の記事の中身のことでございますが、簡単に申し上げますと、大阪市にありますある健康食品の会社の方が岩出市に来られて、会場をお借りして営業活動、特に高齢者の方々を対象にして商品の説明、そして販売を行った。その中で、その販売会社の本社の職員が、大阪在住の方がこちらに来られて、こちらへ来たときは陰性であったが陽性になっており、その患者様が発見されたということで、岩出市では大変な問題になっております。 私は、なぜこれを議長に申し上げたと申しますと、新宮の御提案をいただいた方は、新宮市の中で市が保有する公民館、いろんな佐野会館、緑丘会館、そして蓬莱会館とたくさんございますが、これは市が保有するものでございます。しかし、今、指定管理者ということで、一般の方にこれを認定して運営をしていただいておると。これがやはり今回の私の問題提起をさせていただいた理由でございます。これは大変なことなんですよね。 私は、初め、新聞を読みますと、岩出市において民間の会場を借りていたとしては、それは民間ですから、行政はそれに介入できませんが、新宮市の市民の方から御提言いただいたのは、新宮市が保有する所有者でありその会館を使っていると。これは、やはり今新宮市、市長をはじめ職員の皆さん、議員各位、市民の皆さんの御協力を得て、今、新宮市内ではコロナ患者は発生しておりません。このような状態の中で、御商売をされるのは、それは営利でございますから、しかしその使っていただく場所ですか、新宮市のお隣の福祉センターも営業関係では使われていないと。大変危機感を持っておりました。 私は、早速、これは、今朝ほど担当課長にも御相談させていただいて、どのような対策をされるか。もし仮に、これが、今、現実的に私に提言をいただいた市民の方は、実際、そういう健康食品のことで行っていますと。そして、ほかの方にお聞きしますと、やはりやっていると。それは営業ですから、決して違法ではないし、御商売の上での営業活動です。 しかし、我が新宮市が保有する会館、集会所でそれが起こったならば、これは本当に最高責任者である市長、そして市の責任になってきます。たまたまですが、今回、このような事例が発生したということは、岩出市ですが、大阪に近いわけですが、もしこれが新宮市に発生していたら、大体65名の方の濃厚接触者であるということが書かれておりました。それを探している状態だと。かなりパニックになります。そのあたり、私は危機感を感じまして、今回、議長のお許しをいただいて、私の本題である一般質問の冒頭に当局に質問させていただいておりますので、御回答よろしくお願いいたします。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  会館につきましては、指定管理によりまして管理運営、それから利用許可に関する業務を管理者、町内会であったり、あと複数の町内会が利用している場合は、管理運営委員会にお願いしております。 コロナ禍における会館利用につきましては、6月1日以降、入室人数の制限、それから名簿の記入、消毒の徹底、換気等会館の利用に関するガイドラインを定めまして、終息するまでの間、利用、貸出しについて基準を設け、管理者に判断いただいているところでございます。また、ガイドラインで当面許可しない貸し館ということで、販売の営利等に関する貸し館としております。 3月2日以降、7回にわたって適正管理、感染対策等の通知を管理者に通知しております。ただ、今議員の御指摘を受けて、本日、各会館、貸出状況を確認したところ、一部の会館で営利利用の県外会社の利用ということが確認できました。なので、今回改めて、本日中に会館の利用、貸出しについてはガイドラインを再度周知徹底させて、文書による通知も行う予定としております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 先ほどから申し上げていますが、これは衛生食品の販売業者の方ですから、その方は自由に、日本国では自由に営業できます。しかし、私は初め、先ほど申し上げましたように、個人の建物をお借りしてやることに対しては、自治体は、これに対してはきつい拘束力はありません。しかし、我が新宮市が保有し、指定管理者にお願いしてそれを運営している以上、そこにもしそういった大阪方面、名古屋方面ですか、都市から来られた方が、今回、そういう事象が発覚したわけです。今、その会社は一応休止されておりますが、本当に大変身が震える思いで、まして高齢者の方が多いわけなんですよね。それを指摘していただいた、新宮市の提言していただいた方にもお話ししまして、やはりこれは考えていかなければ大変ですねと。結局、市の責任になってきます。それが最高責任者である市長になってくると。今、市長を先頭に、一人の患者も発生しない、3密を避け、県・国が指定する五つの法則に従ってコロナを対策、安全対策を行っている状態でございますので、気を緩まず、やはり市民の方もそれを心配していただけるということは私も本当にありがたいことですし、早速、これを通知していただいて、やはり管理というんですか、最終的には市のものですから、責任は市にあってくるんですよ。個人の持ち物の中でされる、個人の持っている建物の中のことは自治体は関与できません。しかし、なるべくどれも御遠慮願いたいということは言えますが、拘束力はございませんから、市が管理するものは、たとえ指定管理者にお願いしていても、やはりお願いというよりも、ぜひそのように進めていただきたいと私はそう思っていますので、今後、このことについて通知していただいて、それを見守っていきたいと思いますので、議長、ありがとうございました。 以上で議長にお願いした緊急的な一般質問を終わります。 通告に従って一般質問を行わせていただきます。 医療センターのことで、9月にも一般質問をさせていただきました。重複する可能性もありますが、お許しをいただいて行わせていただきます。 昨年12月に中国の武漢で新型コロナウイルス感染症が流行してから、はや1年が経過してまいります。この間、感染患者は全世界に広まりを見せ、我が国においてもいまだ終息する気配もなく、第2、第3波の波が押し寄せている現状でございます。 この第3波は、これまで第1、第2波に比べて高い波となり、東京や大阪、昨日、北海道からも自衛隊の看護師要求、要請、そして大阪市も吉村知事も自衛隊に看護師が足りないということで要請を行っている。緊急事態です。 先ほど申しましたが、新宮市の市民の皆さんの御協力を得て、3密を避け、そして五つの原則を守っていただけるからこそ一人のコロナ患者も発生していないことには感謝いたしますが、いつ、どういう事態なるかも分かりません。一人一人がやはり緊張感を持って、要は進めていきたいと思います。そして、職員の皆さんには、市長を先頭に、出さない、そして自分もならない、かからないというその気持ちを持ってやっていただきたい。 和歌山県においても感染者は増加傾向にあり、11月28日現在で累計患者数は436人に上っております。そのうち78名の方が県内の各病院に入院されているとお聞きしております。 当地域においては、新宮保健所管内でこれまで3名の方が感染されたとお聞きしておりますが、新宮市のこの市内には発生はされてないことは私もそう思っていますし、発表されておりません。先ほど申しましたように、市民一人一人のやはり自分の感覚、自分の身は自分で守る、そして人にうつさない、うつされないという気構えがやはり行き届いているんじゃないかと私はそう思っております。 このように、新型コロナウイルスの感染者の影響が続く中、医療センターにおいても、この地域の医療の要として、紀南での中核の最大の病院として、この対策に日夜頑張っていただいていますが、9月の一般質問においても幾つかの質問をさせていただきました。お答えをいただいておりますが、その後の何か運用のことについて、新たに取り組む施策がありましたらお答え願いたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  9月にお答えさせていただいた以降、特段変更はないのですが、9月議会において、PCR検査機器の設置についてお答えさせていただいた件につきましては、10月から運用を開始してございます。ただし当初の予定どおり、全身麻酔手術を控えた患者もしくは妊婦さんが対象となっております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 PCR検査は、前日、予算の中に新しく老人施設、老人ホーム等へ入所される方に対して2万円のPCR検査の補助を出すということをお聞きしていますが、今でも、現在でも、やはりPCR検査は妊婦と手術以外はされていないことで理解してよろしいんですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  面会禁止も、なかなかこれもこの厳しいコロナ禍の中において解除されておりません。今もそのようにされていると思いますが、現状はいかがでございますでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  全国的にこのような状況でございますので、患者さんやその御家族には大変御不便な思いをさせていただきますが、御協力をお願いしているところであります。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 面会禁止ということで、ドクター、その他ケースワーカーの方から特に緊急で御家族の方の面会を求める場合がございますが、それ以外は今までどおり面会は禁止ということで、そういうことで理解させていただきます。 あそこへ行きますと、着替え等全てお預かりして、担当の看護師さんたちが入院される患者の階数へ持っていかれるということでやっていることは、いつも私も見受けいたします。よろしくお願いいたしたいと思います。 さらに、私は健診についてお伺いしたいんですよね。 市が行う健康診断がございますね。それに、私もうっかりしておりました。7月の後半ですか、8月中に保健センターから市民の方、要するに国民健康保険、後期高齢者保険に加入されている方に対する年に1度の健康診断ですか、その申込書を、また70歳、75歳と節目節目のがん検診を受ける希望のある方に対する書類が送ってまいりました。その中には、医療センターをはじめ市内におられる30のクリニックの病院名とそれに付随して、そこで受けられる検査の印をした書類が送られてきました。 実は、過日、市民の方から医療センターでの健康診断は中止されているという問合せが私に、ちょうど医療センターでおるときでしたか、電話があって、健康診断というのは、元はそれを取り扱っているのが保健センターですので、保健センターの所長に話を聞いて、直接保健センター長から市民の方に対応させていただきました。 私もうっかりしていましたが、10月号の後ろのほうに、医療センターでの健康診断は中止させていただきますということを書いていました。しかし、これを読んでいない人もおるんですよね、実際。私もうっかりしていました、申し訳ないんですけれども。 ちょっと憤慨していたんですが、保健センター長がそれを対応していただいて、御機嫌も直っていただいて、お隣の阿田和の病院、紀南病院はしているらしいんですよね。うちのほうが大分大きな病院で、患者数もたくさんありまして、なかなかそういう決断をされたということなんですが、私から見れば、大体5月、6月頃にそういうことが市の公立機関の最大の医療センターですから、そういう決められたんでしたら、8月頃に送ってきたんかな、私らも健康診断をしました8月28日に。そのときは書いていなかったような気がするんですが。 今後とも、やはり変わったときにどんなふうにして広報をするかと。マイク放送でできるわけじゃないし、既に発送してしまっていると、保健センターからの健康診断の御希望の通知いうんですか。ちょっと考えたんですけれども、何かいい方法はないかなと思うて、私も私なりに考えているんですけれども。広報というのは月に1回でしょう。それを過ぎてしまったらないんですよね。何かええ方法で、市民の方も大変御機嫌が直っていただいて、ああそうですかということで、センター長がきちっと説明していただいたんでよかったと思っておるんですが。私もうっかりしていました。今後ともやはり広報というのは大事だなということを私はつくづく感じましたので、そのあたり、今後、保健センターと医療センターが一番大事なところですから、情報を共有しながらやっていただきたいと思います。 先ほどの質問の中ですが、以前もたしか緊急性がないものは先送りにされているということです。現状は、現在もやはりそういう診断関係は少し始まっているわけじゃないんでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  健診につきましては、院内にウイルスを持ち込むというリスクの排除の観点から、5月以降ストップさせていただいておるんですが、手術に関しましては、全身麻酔を伴う患者さんに対してPCR検査を実施できる環境等が整ったということで、現在は通常どおり行っております。 ◆15番(福田讓君)  私の知人の方も、眼科で白内障と緑内障も含めた、田中先生、優秀な先生に9月に診ていただいて、この12月22日まで待たせていただいて、22日に手術するんですけれども、やはり慎重にやっていただいております。 続きまして、先頃、上半期における決算状況が発表されたと思いますが、どのような状態でございますでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  上半期決算におきましては、入院患者数が昨年度の上半期に比べ約7,500人減少したことなどから、医業収益では約3億6,000万円の減少となりました。増減率ではマイナス11.7%です。ただ和歌山県からコロナ患者受入れのために空けている病床に対して補助金を頂きましたので、収益全体では約3億円のマイナスとなっております。 一方の費用では、職員数の減少により給与費が減ったことや患者数の減少に伴い使用する薬品等の材料も減ったということ。また、さらには昨年度の9月には非常用発電機の修理に多額の費用が要した分が今年度は不要になるということから、今年度で全体では約2億2,000万円の減少となりました。この結果、収支差引きでは、昨年度に比べ約8,000万円の悪化となっております。 ◆15番(福田讓君)  これは上半期ですね。そうしますと、最終的ですが、下半期を入れて、大体の目安というんですか、どうなりますでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  上半期では、昨年度に比べ約8,000万円の悪化となってございますが、昨年度の下半期は収益が多かったことなどを考えると、今年度の下半期が現状のまま推移してしまうと、非常に厳しい決算になるかと考えております。 ◆15番(福田讓君)  何にしても、私たちの医療センターは営利だけを目的にする、いわゆる普通の病院じゃないんですよね。やはり重症患者を受け入れる、そして18の診療科も擁して、先生もやっぱり45名の体制を取っているということは私はいつも市民の方に申し上げているんですが、人口2万8,000人弱の小さな市の中で、全国で四十五、六名のお医者さんを常に抱えているというよりも、常に備えて緊急体制に備えているところはなかなかないんですよね。そこを市民の方に分かっていただきたいですよといつも言うんですけれども、話したら分かるんですよね。大変ですよね、これだけの、45名のお医者さんを、眼科、脳神経外科、脳神経内科、腎臓内科、循環器内科全て、産婦人科、小児科、すごいですよね。そういうこともやっぱり市民の方にも分かっていただきたいということを私はいつも申し上げています。 なぜかと申しますと、新宮市が育てたお医者さんじゃないんですよね、お金出して。県立和歌山医大とのコンタクト、そして親密なる関係の下に、これだけの和歌山県立医大から85%のお医者さんをお迎えして、あとは三重大、奈良県立医大、創立当時からお医者さんを招聘しているわけでございます。なかなかお医者さんというのはこの田舎に来ていただけないか。それというのも、やはりお医者さんは勉強したいんですよ。大学病院で勉強して、それでこの田舎へ来ていただいて、また帰って、常にお医者さんは勉強しなければ新しい技術についていけないと私の友人のドクターも言っていました。今年56歳、57歳になるんかな。中堅のお医者さんで、勉強せな若い人も教えられないし、自分が本当にリタイアするまで勉強の一筋の道やと、そう言っていました。 非常に厳しい決算状況になってくると思います。とはいえ、医療センターは地域にはなくてはならない、まして知事から推薦をいただいている地域医療支援病院として、その名誉ある病院であります。この病院を守っていかなければならないのも、我々市長をはじめ市民の皆様とともに議会議員として私もこの実情を把握していただいて、市民の方に訴えて、これを守っていかなならない。その使命はいつもそう思っております。 今後とも市民の御協力をいただいて、やはり地域にはなくてはならないこの公立病院を、この地域を守るとりでとして、私も声を上げて皆さんに訴えていきたいと思っています。 先ほどからコロナのことで質問させていただいております。同僚議員もこの件について御質問はされたと思いますが、先日の補正予算の説明の中にも話が出てまいりましたが、医療センターで受入れ可能なベッド数ですか、感染病床の4床で受入れはできていますが、それを超えてきたとき、20名の患者さんを受入れできると。そのために補正予算も県からの補助金もついておりますが、6階をコロナ専用病棟にするとお伺いしていると私は聞いておりますが、その点について、もう一度、説明をお願いいたします。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  前回からこちらから答弁させていただいておりますとおり、まず、感染症病床の4床で受入れを行います。そして、この4床を超える患者数を受け入れなければならなくなった場合、6階全体をコロナ専用病床にするという方針には変わりありません。ただ以前に、和歌山県と当院の受入れ態勢について協議を行った際に、現状のスタッフの数や6階病棟の部屋等を勘案して、20床程度までは可能ではないかということを伝えたところ、医療センターとしては、周辺のコロナ患者の発生動向等から重点医療機関とした上で、8床を即応病床として和歌山県のほうから指定されたという経緯があります。 ですので、当院としては、先ほども申し上げましたとおり、まず感染症病床の4床、その次に県で指定されている4床、最終的に残りの6階病棟で受入れを行っていくという形を取らせていただくことになります。 ◆15番(福田讓君)  ここに入って、今、御答弁いただきましたように、最大約20名、これに看護師さん、私の把握しているのでは200名ですね。そこにそれを専属にやっていただくと。先日も質問にお答えをしていただいたと思うんですが、そういって緊急20名の体制になったときでも、大阪市や北海道の知事らが要請をしているように、他の病院への要請ですか、それもやはり考えられて行動は準備されているんでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院に入院される方が軽症か重症か、そういったところで大分変わってくるかとは思うんですが、差し当たりコロナ対応に携わっていただける看護師さんは、今のところ11名の方というところになっておりまして、患者数が増えてくるに当たって、どんどんそちらのほうに当院の看護師をまず充てていくというところを考えております。 ◆15番(福田讓君)  今、11名とお聞きしています。今、私の把握しているのでは約200名ですね、看護師さん。3交代もありますし、8時半、夜勤、宿直と、大変重労働になってくると思いますので、そのあたりは心配するんですよね。看護師さんだって人間ですので、これ以上できないというぐらいの疲労感があって、医療崩壊というテレビでよく報道されています。おかげさんで、新宮市はそういう方が今ないのでありがたいことなんですが、いつ、こういう状態が起こるか分からない。それを鑑みて、医療センターの職員、スタッフの方は考えられて、院長をはじめ皆さんがしっかりしていただいていると思うんですが。 やはり市民に安心感を与えるということが一番大事なんです。以前は、前もいつも言っていますが、電話かかってくるんですよ、新聞を見て。新宮保健所管内というたら、もう新宮市やと思いますよね。新宮市から串本町の管内は保健事務所の新宮保健所が管轄していますと言うても、医療センターに来たあるんやろう、あそこしかないやないかと。それはそうであっても、知事も発表しないし、もちろん田岡市長も発表しません。しかし、感染症の病棟を持っている大事な中核病院として受け入れなければならない義務がありますと、それは事実でありますと。入っているか入っていないかは個人情報ですから、職員も言えませんし私たちも分かりませんと。しかし、患者さんは6階にあるんだから、これは事実を申し上げておきます。 患者さんがドクターの診療を受けるのは1階と2階ですわね。わざわざ6階へ見に行くんですかと。行けるはずないし、上のスタッフ、6階のスタッフは専用のやっぱりスタッフを置いていると。市内の方に申し上げるんですよ。やはりそういう方を看護している医療、その方の看護師さんが家へ帰るのもなかなか御家族の方に、これ、もしそういうことがあってはならんということで、院内で宿泊されている。これだけの御苦労されているんですよと。だから、そういった方のおかげで我々は安心していけるということを、あんたらね、おいさん、おばさん、よう考えてよ。病院で来たら、行ったらうつるんかいなとか、そんな風評で言わないでくださいと私はいつも言うんです。最近、やっと言わなくなってきましたわ。いっときは問題があったらすぐ電話かかってきます。阿田和の病院も入っているらしいのと。尾鷲市には感染症病床がないからね、入ったあるでとこんな話ばかり。誰に聞いたんやと言うたら、人は言いやる。人は言いやるですわ。こんな話ばかりなんですよ。 だから市民の方も、やっぱり適切な正確な情報を持っていただくために、医療センターをきちっとこういう形で、院長をはじめスタッフはそれに対応していますということをやっぱり言い続けないと駄目ですわ。私はそういう気持ちでやっていますから。やっとそれで安心していただけますから。もし、新宮市で出たらまた、これは新宮市内で出たらもっとあれですよ。みんなパニックになると思いますわ。 だから、先ほどの議長にお願いして、そういったなるべく感染防止をして、営利目的の方にはやっぱり使っていただきたくないということも、それで申し上げているんで、医療スタッフの皆さんの本当に努力、心労もひどい人もいます。その御家族の方も大変だと思います。そして、これはインターネットで書き込みなんかあるんですけれども、国から医療従事者に対して給付金が出たと。それでも事務方にも渡したとか。あれは、私の知っているあたりでは老人ホームの関係の方、個人の病院の方、それで大きな医療センターみたいな病院の方、新宮市のクリニックの方々にも金額によって国から交付されています。国の税金ですから。それを事務方らも配ったあるやないかとか、そんな話を聞くんですけれども、何かあったらそんな話です。しかし、そういう形で医療の大切さというのは、誰がこの我々の命を守ってくれるかということをやっぱり認識していただければならないと私はつくづく思っています。非常に残念なところあるんです。皆さん全てがそういう人じゃないんですけれども、医療従事者の方は大変だと思います。今後とも医療従事者の皆さん、健康に気をつけられて、市民の命を助けるとりでですから頑張っていただきたいと思います。 ○議長(久保智敬君)  福田議員、休憩、取ってよろしいですか。 ◆15番(福田讓君)  休憩、よろしくお願いします。 ○議長(久保智敬君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時13分--------------------------------------- △再開 午後3時27分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 時間がまだありますので、やらせていただきます。 私、非接触式体温計持って回りやるんです。みんな何で持って回るんなと言うんやけれども、市長、私ら議員というのは市民の選良ですから、選ばれた人間ですから、やっぱり自分もどんなんか分からんから人の家行くとき、必ずこう持って当てて、大丈夫ですから入らせてください、そこまでやっぱり言わなんだら議員というのは言うだけばっかしやいうて、そういうことあるから私はこれ買ったんです。これ5,000円でした。それだけです。 続きいきます。議長よろしくお願いいたします。 先ほどから同じようなことばかり申し上げて誠に申し訳ございません。感染者が出ないということは、市民の皆さんの御協力のたまものだと、私も何回も申し上げているとおりでございます。 続きましては、選定療養費についてお尋ねいたします。 新しい選定療養費が10月から始まって2か月余りたちました。市民の方も新しい制度で不安になっている方も多いと思っております。電話等問合せもあったと思いますが、どのような問合せがございましたでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  選定療養費に関する電話でのお問合せについてでございますが、診察の予約をしていますが選定療養費はかかりますでしょうか、既にかかっている診療科以外の診療科を受診した場合に選定療養費はかかりますか、ひとり親家庭医療費助成制度の対象ですが選定療養費はかかりますかといった、どのような場合に選定療養費が必要ですかといった問合せをいただいてございます。 ◆15番(福田讓君)  実際に10月から選定療養費が始まって、紹介状なしで初診で受診される場合に5,500円を患者さんから御負担していただくということなんですかね。そういった選定療養費を負担して受診される方の人数はどのような状況でございますでしょうか。負担が大きいということで減っているようなことはございませんでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  選定療養費を御負担いただいた件数ですが、今年の4月から9月までの1か月平均の件数が288件で、この10月以降5,500円の選定療養費が始まったわけですが、10月の件数は133件となってございます。市内の開業医のほうへ初診で受診される患者さんが増えているのではと考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  お答えいただきまして、それで平均288件ですか。10月は133件というわけでございますね。紹介状なしで初診で受診される患者が約半分に減っているという状況ということでと私は思うんですが、コロナ禍で医療センターの患者数が減っている中、さらに患者減につながってしまうようなことですが、今回の選定療養費は国のほうで一律に定めてきた診療報酬改定ですので、医療機関としては従わざるを得ない、法的関係ですから。私は従うより守っていかねばならないと、そう思っております。 国のほうの考えは、初期の治療は地域の医院、いわゆるクリニックですね、かかりつけ医で、高度専門治療は病院でということ、医療機関相互の役割分担及び業務連携の推進をするということであると私は考えております。当然だと思います。 選定療養費について5,500円という金額がクローズアップされまして、議会でもいろいろ論議されました。かんかんがくがくとやってまいりました。医療センターで選定療養費を負担していただかないといけない患者が減っていることは、選定療養費の負担が高額になるということで、市内の開業医のほうへ患者さんが行かれていることだと私は思っています。これが国が求めている軽い病状の方はまずかかりつけ医、というのはかかりつけ医を持つということは、何かあったときは、昨日も同僚議員の質問もありましたが、医療センターよりもやっぱり先生、先生と、誰々先生と気軽に行けるような先生をつくってください、これ、なぜか言うたら、介護保険の認定のとき、ほとんどの人、病院行っていないんですよ。健康だから。ところが最近足が悪くなってきた、どうしましょうということで介護認定の申請出すんですが、ほとんどの方持っていないんよね。やはりこういう開業医の方で、クリニックの方のかかりつけ医の先生あったら介護認定も早いんです。これも有利なところなんですよ。だから私はそういったことも国も考えられているんじゃないかと。これだけ高齢者増えてきて、同僚議員もおっしゃったように新宮市も37%の高齢者です。私も高齢者、気持ちは若いです。でも高齢者です。登り切って今はもう下り坂です、本当に。自分が健康であることは本当にしみじみ感じます。お金はなくとも健康であることは、本当に生きていく上で、おいしいものを食べて健康で運動もできて、これより勝るものはございません。私はそう思っています。余談なこと言って申し訳ございません。 先ほど申しましたように、簡単な軽病な御病気はかかりつけの医師、市内のクリニックにかかっていただく、選定療養費については5,500円という金額がクローズアップされていますが、医療センターの中でこの負担をしていかなければいけないという患者が減っていることは、選定療養費負担が高額なるということで、市内の開業医のほうへ患者さんが行っていただける。開業医の方も、そこで診療費が上がるということです。これが国が求めている選定療養費のことだと私も思っています。 確かに、医療センターの収益は落ちてくるというかもしれません。開業医のほうは収益が増えていることで、決してこのことはいけないということではないと思っています。お互いが助け合って、地元のこの新宮市の2万7,000人の命を守っていくというのは、私はいいことだと思っております。なぜなら国の示す医療の在り方、かかりつけ医療制度の推進が図られているからであると思っております。初期の治療はかかりつけ医者でというのは、この地域の医療を維持するために必要なことではないかと私は考えております。 新宮という地域性が、今回の選定療養費のことがそぐわないという意見もございます。やはり都会と比べてこの紀南地方の収入、やはり東京のが高いです。紀南のほうは、大体新宮ももちろん御承知のとおり、68%の方が御商売をされてる、国民年金の方が多いんです。その気持ちは十分分かります。しかし、かかりつけ医師を持っておれば、今まで825円だった選定療養費がかかりつけ医行ったら、500円か600円ぐらいですか、それで済むわけなんです。それを国が勧めているわけなんです。だから、そぐわないという意見もございますが、そのことは理解はいたしますが、国がかかりつけ医療制度を推進するために一律に定めてきた診療報酬改定です。これ法律ですから。そうでしょう。消費税10%やいうて新宮市だけ8%でできないでしょう、極端な話ですけれども。これは、やはりこの地域の医療を守っていく、これからも医療センターが重大な任務を背負っているということも認識していただきたいと、そういうことも含めて診療報酬の改定はやっていかなければならないと思います。 しかしながら、議員も人の子です。選挙で選ばれてくるんです。さきの議会ではかんかんがくがくと時間をかけて、いろんな議会で討論をして、最終結果は上田議員が決断してくれた、附帯決議をつけてくれた、そして賛成多数1票差でこれが可決されたんです。私は上田議員に感謝をしております。さすが上田議員、私はそう思っています。私はそう思っていますよ、皆さん。さすが上田議員、やはり将来のある人です。しっかり新宮市のことを思い、市民のことを思い、医療センターを思ってこういったことをしていただいた。それによって1票差で可決されたんです。本当に私は感謝申し上げております。 次に、医療従事者のことについてですが、取りあえずECMOですか、今、医療センターに何台ありますか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院には2台ございます。 ◆15番(福田讓君)  これを使っていただける技師というのは何名いらっしゃいますか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  ECMOを実際に使う場合には、当院に臨床工学技士がいらっしゃいまして、その方は体外循環技術認定士という資格も持っています。この方と当院の循環器内科医師が中心になって運用するという形を取ることになると思います。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。それだけの技術を持っていたら安心です。2台で済むかも分かりません。それ以上となったら、これはもう重症者を受け入れた場合は、即刻大病院へ移送されるということで御理解させていただいたらいいんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  あくまでもコロナ患者の受入先というのは、新宮保健所のほうで割り振りを行っていますので、当院の状況も逐一新宮保健所のほうにお伝えしております。その中で当院では無理であろうということで判断された場合は、よその病院に移っていくという形になると思います。 ◆15番(福田讓君)  実際、私一遍聞きたかったのは、日本の製薬会社が開発したアビガン、アメリカの製薬会社がレムデシビル、これを使うような患者様は、医療センターとしても想定はされているんでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院におきましては、コロナの患者に効くと言われております薬、現時点でアビガンとかレムデシビルとかそういうもの含めて8種類の薬品をすぐ使えるような態勢を取っております。これによって、今都会で一般的に使用されている薬は、ほぼ当院で使用できるという態勢を取っております。 ◆15番(福田讓君)  実際まだ、こんなこと言って聞いたら、実際入ったあたねと言われるからちょっと難しいんです、質問が。これ知事も発表していないから、受け入れなければならない施設であっても入ったあたんかと質問できんでしょう。だから、レムデシビルもアビガンも御用意はされているということですか。御答弁お願いします。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。そのような質問せなんだら、個人情報になりますので。誠に窮屈な質問なんですが、用意されているということで了解させていただきます。 医療従事者におかれましては、先ほどから何回も言いますが、日々患者さんのために身を粉にして業務に当たっていただいて深く感謝しているところでございます。感謝しても感謝し切れない思いでいっぱいでございます。そういった中、医療従事者が新型コロナに感染するケースも全国で出てまいりました。クラスターが発生された病院もございまして、院長先生も大変ですね、もう。他の病院からの救援もいただいてやっている、本当に大変です。医療センターの現場での感染者が出ると通常の病院診察に支障を来すことはもちろんのこと、新型コロナウイルス関連の対応にも影響を及ぼすことは間違いありません。 医療センターでは、医療従事者の安全対策はどのようにされているのでしょうか。最後にお聞きしたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  新型コロナウイルス感染防止の一環として当然のことですが、職員には院内でのマスク着用をはじめ感染防止の手指消毒の徹底は行っております。また、各窓口受付にはビニールカーテン等も設置しております。あと当院で、新型コロナウイルス疑い患者からの検体採取の際には、手袋はもちろんのことフェースシールドやN95マスク、ガウンを着用して行っております。 ◆15番(福田讓君)  昨日のニュースでは、医療用ゴム手袋が不足して、インドネシアのほうで生産されているけれどもなかなか追いつかないと。以前もお聞きしましたが、医療センターはこういう感染症の患者を受け入れる病院でございますので、国からも県からもいろんなそういう病院で使うマスクとかシールドとかゴム手袋は支給されていますが、今のところは十分充足はされていますでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  議員おっしゃられますとおり、当院は感染症指定病院であり、また県の重点医療機関であることもありまして、以前から国や県から支給のほう受けておる関係で、十分な量を備蓄しております。 ◆15番(福田讓君)  当分は今のところ心配ないということで御理解させていただいてもよろしいですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  はい、そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。医療センターの院長先生はじめドクターの皆さん、そして看護師さんの皆さんに大変頑張っていただいて市民も安心して行けると思いますので、今後、私からの1点、お話したいこと、先ほども言っておりますが、医療センターがそういうことできっちりやっているということ、何かいい方法の、市民の方に、そんなこと出てもちゃんとしますということを安心させるような施策、1点考えて、広報ですか、考えていていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上で、医療センターについては終わります。 続いて、文化複合施設についてお聞きします。 題目は、運営となっておりますが、市長、大変でしたね。この文化複合施設が建設にかかるまでにいろんな議論して、市議会始まって以来ですか、2日間徹夜で、ここでいろんな傍聴者が満員で、2日間いろんな議員の発議、そして討論がありましたね。そして、その中でいろんな話が出てまいりました。私は今思えば、思い出というんですか、ここまで市民の方々からも、今、田辺市、庁舎の建設に住民投票条例を施行してほしいと、3,600名の署名集めた、新宮市は住民投票のときは2,500幾つかでしたね。そうしたら新宮市のほうが多いんですね、人口にしたら。私は新宮市の市議会議員をさせていただいて、新宮市民の方は物すごい民主主義には慣れているというんですか、慣れているとは失礼な言葉かもしれません。民主主義を浸透しているんです。我が国は中国の習近平や北朝鮮の金正恩の国と違って民主主義なんです。いろんな方の意見があります。そして、市長はそこのトップとして、行政のトップとして1人なんです。そして、我々15人の議員は、これも市民から選ばれた選良であって、決定権を持っている。いろんな意見があります。今、思い出しただけでも、徹夜したとき、後ろの傍聴者の方にも言われました。あなた、福田議員、この議案に賛成するんか反対するんか。賛成するんやったら、あんた応援したらんでとか、好き放題言われました。しかし、私は市長を擁護することじゃなしに、やはりそれを待ち望んでいる多くの人もおる。そして、もう一度立ち止まって文化複合施設のことを考えていただきたいと、市長に対しての答申もあったということなんです。2日間、ああいうテレビ中継もありましたし、それによって、先日、現場を視察してまいりました。コンクリートが打ちっ放しの状態でした。吹き抜けのホール、あそこが今度、来年になったら一遍見せていただきたいと思います。すばらしくできると思います。 いろんな声がございましたね、市長。4階に図書館ら造ったら10万冊の重さで、地震揺ったら落ち込んでくるんじゃないかと。4階にエレベーターに乗って、あの頃イギリスの製品ですか、エレベーターに挟まれて若い子供たちが亡くなったことがある、エレベーター使ったら危ないとか親御さんの心配もありました。いろんな方の声を聞きながら、市長はじっとこれを考え、考え抜いた。それで上田議員が委員長されていた文化複合施設の委員会で、上田委員長が先頭になって、これに対して2年もかけて、いろんな討議をしていただいた。これにも感謝しております。しかし、最終的に皆さんの声もあったけれども、やはりこの文化複合施設に議会は同意を決定したんです。9対5ということになりましたけれども、文化複合施設が、今後、子供たちに愛されて、この紀南の文化と歴史と観光も含めて、私、あそこに4階にできる、あの想像した写真を見て、近隣町村にはない、まさにさすが新宮市だという斬新な、これが那智勝浦町のような文化会館と体育館のようなところと違うんです。新宮市は歴史と文化、芸術がある。 今回の速水教育長はなかなか造詣の深い人ですから、教育長にお迎えして私はよかったと思っています。やはり新宮市の皆さんがもう一度新宮市のよいところを認識していただく、そして尾鷲市から熊野市までの10万人の人が新宮市行ったら何でも見れる、何でも体験できるというぐらいの他の市町村の追随を許さない、そういう施設であってほしいと思っています。そして、これからクルーズ船が、今はコロナ禍でありますが、ワクチンができてきて、あと何年かかるか分かりませんけれども、また完全再開ができたときに観光の目玉として文化ホールの4階に上がって市内を一望できて新宮城の跡地を見て、速玉大社、神倉神社、子供たちもあそこで勉強をし、そしてこれからの市のこと、歴史を学ぶといいんです。 確かに、熊野学のこともありまして、いろんな市長も大変御苦労だったと思います。これは民主主義なんです。いろんな声を聞きながら、市長はじっと我慢をして耐えてこられた。私だったらなかなかできないぐらいの心臓をお持ちだと思っています。別に市長を褒めるわけじゃないんです。ただ、これだけのいろんな声を聞いて、市長は最後は決断されたということですから、やはり並々ならぬ決意があったと思います。確かに、財政的にこのプロジェクトが終わったら、それほど大きなプロジェクトはないわけです。ちょうど田岡市長はその時期に市長に当選され、新宮市で初めて3期これを勝ち抜いてきた、そういった方なんです。私から見れば、田岡市長は本当にいい星の下で生まれた人だなと、私は本当に思っています。市長、市長は1人ですから、市長に対してやっぱり反対の意見を持った人もございます。民主主義ですから当たり前です。私はそれでいいんだと思うんです。全てのみんながそれに賛同できることは、まず民主主義の中ではないです。 私はこの文化ホールが子供たちにとって、そして中高生、高校生、あそこで舞台に立って、新宮市に生まれてよかったなという、それを思いながらもう卒業してしまった人もおるんですよね、市長、もう既に。非常にかわいそうです。これに関していろんな意見もありました。62億円の総工費の中で、国の補助金、都市再構築戦略事業交付金、いろんな議会の中からかんかんがくがくと、そんな交付金100%くれるもんかとか、実際、今回それが市長、市長の政治力というか、市長はやはり今の自民党の公明党との協力関係によって内閣を組織して力のある二階先生が今、幹事長されている、そこへ市長が足を運ぶ。職員も国交省とか関係省庁へ足を運ぶ。そしてこれを勝ち取ってきたんでしょう。実質十五、六億円の持出しで済んだと。これ市長どうですか。コロナやったら決断されていましたか。大変なときでしたね。ちょうどコロナの前であったから、私はよかったと思うんですが、いかがですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  いろいろ褒めていただいてありがとうございます。 新宮市の財政考えたときに、今回のこの国交省の都市再構築戦略事業の交付金は非常にありがたいといいますか、仮にこれがなければ、もっと今の予定していた規模を縮小せざるを得ない状況にもあったかもしれませんので、本当にありがたいと思っております。これは、私が頑張ったというより、向井副市長が企画政策部長のときに、こういった交付金の活用を先頭になって頑張っていただいて、本当に職員の頑張りだと改めて感謝したいと思います。 ◆15番(福田讓君)  当時、過ぎし日のことですけれども、調査委員会をつくってそれを追求せなあかんということもあって否決されましたけれども、実際100%交付金は頂けることは決定しているんですよね。担当課、よろしくお願いします。 ◎文化振興課長(福本良英君)  満額頂けるような交付内示をいただいております。 ◆15番(福田讓君)  これも、今、市長、職員の頑張りですか、でもこれは二階先生はじめそういった地元出身の国会議員の先生のところへ市長も足を運び、二階先生がこちらに来られたら、市長も一緒になって二階先生を応援した。やっぱり人は人を見ています。私は、今、自民党の二階幹事長がおるときに、これなかったら多分私は内心えらかったんやないかなと思っていますけれども、やっぱりそこは市長も頑張っていただいた。本当によかったと思っています。ただ、これに反対された方も、これができて、皆さんに使っていただいて、利用していただいて、これからですよ、市長、運営です。一番大事なのは運営なんです。僕、1億円かかるかと言われていますけれども、これは文化振興課が頑張って、これが完成すれば丹鶴ホールへ行って、あそこへ事務所を移すと、そしてこの運営と文化振興のために教育長を先頭に頑張っていただくと、そのあたり、当初お聞きしたのがまだはっきりワークショップとかでいろんな方で市民の方の声を聞きながらやっていると思うんですが、答申は来ていると思うんですが、当初は直営でやっていくと、それから、ここの運営、大変難しいと思います。やはりそれを常時利用していただかないとならない。やはりアピールも大事、宣伝も大事。そのあたり、教育長、どうでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  今、御指摘ありましたが、賛成していただいた方々の意見、反対していただいた方々の意見、それぞれ私重く受け止めるべきだと思っております。そういった点で、そういった意見生かしながら、この施設の利便性、安全性、機能性、さらには施設管理といったそういった面でこの施設を運営していく必要があると思っております。さらには、この施設の重要なところは、複合的な施設であるということでありますので、複合的な施設としてどのようにして熊野圏域の皆さん方に活用していただけるか、先ほどの御質問でもありましたが、観光と一体となった活用はどうなのかということを含めまして、様々な課題がこれからたくさんございます。そういったところに挑戦していきたい、そのように思っております。 ◆15番(福田讓君)  私、これ一般質問に出したんですけれども、担当の課長にお聞きしますと、なかなかまだ確定はされていないということで、あと来年の11月頃ですか、和歌山県の国民文化祭ですか、あれに間に合うようにということですけれども。こちらが今度あれですね、教育長、11名の方が2階の部屋ですか、あそこ、今度、向こうへ行くんですよね。そのあたり、考えの中身をちょっと教えてください。 ◎教育長(速水盛康君)  基本的には、今いる文化振興課のスタッフがこれまでの文化複合施設の関わりもございますので、できるだけそのメンバーが引き続き文化複合施設の事務局としての運営に当たるということを想定しております。 ◆15番(福田讓君)  我々素人いうのは、こんな命名権とかいろんな話ありますね、エリエールどこどことか、いろんなんありますね、名前もらって。新宮市内にそれだけのお金を出していただけるところ、なかなかありませんしね。しかし、この施設というのは、この近隣市町村、尾鷲市から串本町を見ても、こういう斬新な施設はないと思います。複合施設として熊野学とかそういう紀南の歴史、文化、文化人を輩出していますので、やっぱり東京の人に言わしたらいつも言われます。新宮市とこ、あんたとこすごい人ばっかり出たあるんやでということをね。でも肝腎な地元の方にもちょっと浸透されていないところもあるんです。私は、教育長、観光の面でも来ていただいて、あそこに登っていただいて、市内を見ていただいて、新宮市大体分かりますから、そういうことも力を入れていただきたいと思うんです。 ◎教育長(速水盛康君)  先ほど言いました機能性という点では、2階の熊野学機能備えた情報発信の場、そして図書館の学びの場、郷土資料もございます。さらには今御指摘いただきましたように図書館にはベランダもあります。いわゆる商業図書館的な用途も持っている、そういった施設でもありますので、ぜひいろんな方々に利用していただいて、熊野圏域の新たな価値の創造というんですか、そういったところに近づけていただけたらなというように思っています。 ◆15番(福田讓君)  教育長にこうやってお話聞いていて、今までの教育長にない斬新な考え方、私の知っている教育長というのは大体頭が固いというんでしょうか、もうやっぱり教育のことだけのプロであると、しかし私は速水教育長というのは、なかなかそういったことを飛び越えていろんな考えをお持ちだと、私はこうして話をしていて感じるわけです。教育長、期待していますのでよろしくお願いいたします。 この項は、これから先、また来年度になったら総務建設委員会も見学させていただきたいと思いますので、そのときになったらまたお知らせしていただいて見学をよろしくお願いいたします。工期が遅れて心配している方もいらっしゃいますので、もっと工費高くなるんやとか安くなるんかとか、それはこれから教育長の腕次第で交渉していただいて、何でも建物というのはいろんな都合によって工期が遅れる場合もありますが、なるべく早く立派な完成を私は望んでおりますので、よろしくお願いいたします。 次に、同じく観光で先ほどから同僚議員からも言っておりますが、時間もあまりに、来ましたので、峪中課長にお尋ねいたします。 国の持続化給付金は来年1月15日で終わりですね。あと少ししかないんですが、新宮市内でも迷っている方もいらっしゃいます。実際あれは50%なかったらあかんけれども、ちょっと分からんという方もいらっしゃいます。そのあたり、切羽詰まってきて来年の1月15日までに、そういった方に対して交付の申請いたしませんかという、うちの隣の福祉センターですか、旧職業訓練センターを使って、そういうことできないんでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  今、議員おっしゃられましたとおり、国の持続化給付金と家賃の支援金のほうは、来年の1月15日までに申請していただくことになっております。 家賃のサポートセンターにつきましては、今、もうユーアイホテルにあるんですけれども、持続化給付金のほうのサポートセンターにつきましては、今月の12月24日から来年の1月15日まで、申請期日までですが、市役所の別館にサポート会場ができることになりましたので、ぜひまだ申請されていない事業者につきましては、こちらでサポートしていただいて申請をしていただければというふうに考えております。 ◆15番(福田讓君)  ありがたい話です。ということは、それは以前のような専門の方が来ていただいて、やっていただけるんですね。市の職員ではないんですね。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  市の職員がサポートさせていただくのではなくて、国のほうから委託された業者がサポートしてくださるということになっています。 ◆15番(福田讓君)  以前でしたら、国の申請をしてから、今度県の申請という形で、県の場合は30%だったかな、あれは2月28日までですね、県の持続化申請は。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  県のほうは、給付金も家賃のほうも2月28日までとなっております。 ◆15番(福田讓君)  それもサポートしていただけるんでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  国の支援金のサポートも1月15日までとなっておりますので、それ以降、もし県のほうに申請をされる方が分からないところがあれば、今のところサポート会場というのは多分閉鎖されているかもしれませんので、商工観光課のほうにお問合せいただければというふうに思います。 ◆15番(福田讓君)  紀南新聞とか熊野新聞にコマーシャルというか、そういうことお知らせしています。その予算まだ少しあるんですか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  私どもの商工観光課のほうでまた地方紙への広告ですとか、広報紙へも掲載をさせていただきたいというふうに考えております。 ◆15番(福田讓君)  今、お聞きしたら12月24日って、もうあと1週間ちょっとですね。それから1月15日までね。やっぱりたまに当たってみたら、いや、しようかな、どうしようかな、50%あるかないかなという方もいらっしゃるんです。一応、あの当時は商工観光課の3階へ行って、ちゃんと教えてくれますよと言ったんですけれども、今度また専門の方来ていただけるということですね。それ早いこと広報していただいて、一人でもこの持続化給付金を頂けるように、新宮市がやっぱりこれだけ親切にやっているんだと、さすが新宮市は違うねと、私もそう言われたいんです。だから、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 プレミアム付共通商品券については、同僚議員もおっしゃったように、今1億6,000万円ですか。でも、高齢者の方は使い方知らん言うてね、何にも知らん言うて、捨てている方結構多いんです。あれ、逆に言うたら、こんなこと聞いて本当に申し訳ないんですが、仮にその人が使わないからもらってきてくださいと、私、それを使いたい人あったら、それを譲っていただいてもよろしいんですか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  できるだけ多くの市民の皆さんに使っていただきたいという思いはございますので、その本人同士の中で御了承いただけるのであれば、こちらから駄目ということはないのかなというふうに考えております。 ◆15番(福田讓君)  前もあったでしょう。福祉の給付金6,000万円返しましたね。今回もお金を出して商品券買わなあかんので、使わない人が結構多いらしいです。聞きました。それも使っていただいたら新宮市の商工、お店の方々に援助できるということですから、なるべく使っていただきたいんですけれども、私も市内でお聞きするのに、そういう方結構いらっしゃるんです。いやもうごみ箱入れてしもうたという人もあるんです。本当の話です。そうですかということなんです。現在41%です。これも2月21日までですから、もっと広報していただいたらいいと思います。後はもう同僚議員が言っていますので、この項は終わります。 続いて、観光に関してですが、クルーズについてお聞きしたいんです。 今、クルーズ船、11月から結構入ってきてくれていますね。それについてお聞かせください。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  お尋ねの件でございます。議員各位をはじめ関係の皆様には、新宮港のクルーズ振興に御尽力いただいておりますこと、誠にありがとうございます。皆様方に御協力をいただく中で、平成28年度以降、毎年10隻を超える入港をいただくなど、これまで順調な経過をたどってまいりました。しかしながら、新型コロナウイルスの影響により世界規模でクルーズがストップするような状況となっておりましたが、新宮港にはようやく11月から日本客船の入港をいただいてございます。今年度は入港済みのものも加え、発表分だけで6船の入港が予定されているというところでございます。 ◆15番(福田讓君)  簡単で結構ですけれども、今、クルーズ船もすごくコロナ対策厳しいということ聞いています。しっかりとして、大体少人数で来ています、150人から250人と。今度12月21日ですか、来る予定ですね。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  次回の予定は1月6日、ぱしふぃっくびいなすが予定されてございます。 ◆15番(福田讓君)  クルーズ船が以前でしたら年間15隻から16隻。それで入港経費が6,000万円ぐらいですか、400万円入ったとして計算したら6,000万円ですか。大きなあれですと、私はそう思っています。クルーズ船が入ってくるということは、新宮港にそれだけお金が入ることですから。ただ、御心配されるコロナのこともあって、クルーズ船の中でも外でもコロナ対策はしっかりしているということになっていますが、簡単にどういったことされているか、お聞きします。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  おっしゃるとおり、現状の受入れを行うに当たり、やはり新型コロナウイルス感染症対策をしっかりと行うということは最優先の取組として認識をしてございます。クルーズ客船側では、船内の衛生対応や乗船客、乗組員への感染症対策などを含んだマニュアル等を作成しまして、第三者機関であります日本海事協会の認証を受けることとなってございます。また、受け入れる私どもの側では、感染症の専門家などの助言を含めて作成された国のガイドラインや和歌山県のマニュアルに基づき対策を実施してございます。市と県、協力いたしまして、乗船客への検温、見学者の皆様には、検温、手指消毒やマスクの着用の励行、さらには乗船客と見学客の接触機会の低減のため、岸壁上での見学エリアの設定、これらについては看板や岸壁放送なども活用しながら、注意喚起を実施しているところでございます。 今後とも、改善を加えながら和歌山県をはじめ関係各所と連携して、よりよい形をつくり上げることで地元の皆様の御理解や客船会社の信頼をいただくことで、クルーズ振興につなげたいというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございました。 もう一つ、最後にこの項で。今、串本町でロケットのことが有名になっています。私も知人からちょっと聞いたお話なんですが、今、ロケットの発射を見に行こうと思ったら種子島まで行かなあかん。あそこはH-Ⅱロケットいうて、大体100メートル弱のロケットで宇宙へ飛んでいますね、はやぶさなんか。こちらの商業都市で、商業衛星打ち上げるため、大体2、30メートルぐらいのロケットだと聞いています。田子ですか、あそこにできるということで。私、ある人からヒントをいただいて、あれ、潮岬の沖へ行ったら潮の流れがきついんです。あそこでエルトゥールル号が遭難して串本の皆さんに助けていただいた。潮が速いんですね。だから、田子と言ったらまたあれから15キロ以上北東ですね、今度、建設されているところ。だから、ロケットを打ったり、今度クルーズ船でこれを見て、今、熊野の花火でも年に1回来ていますね、3隻ぐらい。今年は来れなかったけれども。そういった観光船を誘致するに当たって、ロケット基地というのはやっぱり目玉になるんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  議員お尋ねの件につきましては、まずロケットの発射場の件でございますけれども、串本町田原地区周辺で立地を予定の小型ロケット打ち上げ射場でございます。 本件につきましては、平成31年3月に建設決定の発表がなされてございまして、射場の名称はスペースポート紀伊、事業者につきましてはスペースワン株式会社、事業内容につきましては、小型ロケットによる小型衛星の商業宇宙輸送サービスの提供を目的とするということでございます。来年度には初打ち上げを予定し、2020年代半ばには、年間20基の打ち上げを目指すとしてございます。 そのような中で、議員御指摘の熊野の花火ということを出していただきましたけれども、観覧を目的といたしましたクルーズツアーにつきましては、毎年複数企画をされてございます。その行程において、新宮港の寄港が組み込まれる事例もございます。和歌山県においても、このロケット射場による観光消費効果に期待をしているところであります。これから様々な課題等あるとは思いますけれども、新宮港におけるメニューが増えることは歓迎すべきことであると考えてございます。庁内の商工観光課は言うまでもなく和歌山県やクルーズの広域協議会などとも連携して、新宮港において活用できないか、今後、研究してみたいと思います。 ◆15番(福田讓君)  この項は、私からはこの質問で、そちらで動いていただくことですから、そういうことで、あれも目玉商品としてロケットを打ち上げるところ、ここしかないんですよね。種子島は沖縄の向こうまで行かな見えないということで、せっかく串本町が県のあれで誘致している施設、これ、県もかなり力を入れると思います。しかし、あそこへ見に行こうと思うたら行けません。海からすぐ土地があって、沖からやったら見えるわけなんです。そのあたりできるかできないか分かりません。私は知人から話を聞いて、ああそうやなということで、今日お話ししているんです。だから、今後とも企業立地推進課のほうで研究されて、このロケットのこれを利用して、やはりこのクルーズ船、紀南の観光にたくさんの人が、今、コロナで大変なときですから、それをコロナ禍をやっぱりちゃんと感染しない態勢で来ていただける、そういったことを考えていただきたいんです。いかがですか。 ◎企業立地推進課長(小渕学君)  御提案ありがとうございます。企業立地としてもクルーズの振興等につきまして、関係の各所と協力いたしまして、研究してみたいというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  また、もう一つ、ロケットというのは、部品を造ってくるかも分かりませんし、こちらでどんなことするか分かりませんけれども、これからなんですけれども、完成品を持ってきてただ打ち上げるか、そんなん分かりません。我々何にも分かりませんけれども、そういった企業のことも研究していただいて、新宮市が紀南の雄として、これだけ大きな、今度7万トンから8万トンのエリザベス号でも入れる形の喫水線もできていますから、これ大いに活用するためにも、いろんな近隣町村とも連携してやっていただきたいと思います。ぜひとも、また次の機会にお話を聞きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 時間もなくなってまいりましたので、消防の件についてお聞きしたいと思います。 現在、消防署の皆さんも防護服を着て感染しないように頑張っていただいておりますので、そのあたりの前回のときの質問と重複しますが、お答え願いたいと思います。感染防止について、簡単で結構です。 ◎消防署長(竹田和之君)  以前、議会で申しましたとおり、感染防止衣など完全防備で全ての救急事案対応しております。 また、収容先の病院でPCR検査の可能性があれば、消防署に帰りましたら、救急車、救急隊員の消毒を継続しております。 ◆15番(福田讓君)  消防署の皆さんも一生懸命防護服着て、夏の暑いときも御苦労さんでした。これからは冬になってくるんで、汗もそれほどかかないと思うんですけれども、あなた方が命を賭して、そうやって頑張っていただいていますので、感染をしないようによろしくお願いしたいと思います。また、夜、宿直の方もやっぱり気を使って、離れておられていると思うんですが、感染だけは気をつけていただいて、頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 あと、同じこと言って申し訳ないんですが、会食のときはなるべく飛沫が飛びますんで、消防士の皆さんがお互い食事をするときは、食べるときは、私からお願いです。10分間食事をして、話すときはマスクして話していただきたいと。そういうことは、私、感染防止の一番大事なことだと思います。これは、新宮市の職員の皆さんにもぜひとも、市長、ぜひともお願いいたします。会話しながら食べるのは楽しいんですけれども、しかし一番飛ぶんですよね、あれ。分科会の会長の尾身さんもいつも言っています。食べるときは黙って食べて、マスクして話する。コーヒー飲む時もマスクを取って飲みながらまた外すと。それだけ小まめにやっていただきたいと思いますので、ぜひとも消防士の皆さんも気をつけてやっていただきたいと思います。 それで、市長、同僚議員からも、市長、来年は選挙やと尋ねられておりますけれども、市長はまだ考えていないということなんで、私は市長はやはりこの文化ホールの建設に向けて邁進していただきたいと思うし、また運営においてもしっかりと教育長と手を携えて頑張っていただきたい。まだまだ仕事はたくさんありますね、市長。選挙は来年の10月末です。市長のことですから、深慮遠謀の方ですから、じっと耐えていくことに対しては、すごい力を持っていますから。動じず、不動心の気持ちで、自分の政治を行っていただきたいと、私はそう思っています。いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  福田議員がおっしゃっていただくほど、なかなかそういう境地にはまだまだなれていないんですけれども、昨日も松畑議員からの質問に対しましてお答えしたとおり、任期あと1年弱、もう11か月を切ったというタイミングでございます。しっかり任期まで引き続き誠心誠意頑張ってまいりたいということしか今はお答えできませんので申し訳ございません。 ◆15番(福田讓君)  それで結構です。やはり自分に与えられた仕事、行政のトップとして、これ不動心という言葉、私、田中角栄先生に色紙頂いたんです。今でも持っています。だから、田中角栄先生いうたら、越後で今太閤と言われた方です。市長、やっぱりどっと構えて、自分の考えを貫いていただき、不動心の気持ちでやっていただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(久保智敬君)  お諮りいたします。 本日は、この程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後4時21分...