高野町議会 2022-12-13
令和 4年第4回定例会 (第2号12月13日)
令和 4年第4回定例会 (第2号12月13日) 令和4年
第4回
高野町議会定例会会議録(第2号)
第2日(令和4年12月13日 火曜日)
午前10時05分 開議
第 1
一般質問
2 出席議員(9名)
1番 松 谷 順 功 2番 大 谷 保 幸
3番 大 上 浩 志 5番 新 谷 英一郎
6番 中 迫 義 弘 7番 中 前 好 史
8番 大 西 正 人 9番 負 門 俊 篤
10番 﨑 山 文 雄
3 欠席議員(1名)
4番 菊 谷 元
4
事務局職員出席者
事務局長 中 西 健
書記 倉 本 文 和
5 説明
のため出席した者
の職氏名
町長 平 野 嘉 也
副町長 西 上 邦 雄
教育長 西 岡 敬
会計課長 辻 本 寛 美
企画公室長 辻 本 和 也
総務課長 古 倉 充
観光振興課長 茶 原 敏 輝
福祉保健課長 尾 家 和 代
建設課長 苗 代 勝
生活環境課長 小 西 敏 嗣
診療所事務長 苗 代 千 春
消防長 井 上 哲 也
教育次長 田 中 宏 人
富貴支所長 岡 本 哲 明
午前10時05分 開議
○議長(
松谷順功) 皆さん、おはようございます。
これから本日
の会議を開きます。
議事に入る前に、本日、菊谷君が所用により欠席しています。それに伴い、予定していました
一般質問については削除していますので、報告します。
それでは議事に入ります。
本日
の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
議事日程第1、
一般質問を行います。
質問
の通告がありましたので、順番に発言を許します。
7番、中前君。
○7番(
中前好史) 皆さん、おはようございます。
昨日は晴天
の中で、
町立高野山こども園上棟式、誠におめでとうございました。私も参列させていただきましたけれども、
こども園の子供たち、また小学生、中学生と棟を上げる引き綱
の儀式にも参加され、何より
のいい儀式だと感じております。この先、でき上がっていく
のはとても楽しみにしておりますので、またよろしくお願いいたします。
私から
の質問ですけれども、
次期和歌山県知事へ
の要望活動についてでございます。
常々、
高野町民の幸福を願い、町政に取り組んでいただいております
平野町長、また
西岡教育長にお尋ねしたいと思います。
次期和歌山県知事、
高野町民、
和歌山県民により選ばれた
岸本周平氏が
和歌山県知事となり、和歌山県発展に手腕を発揮していただくことかと思っております。
次期知事には、和歌山県が最高だと、また
子供たちが思う未来をと述べられております。その中で、人を育む、一人一人
の個性を生かすため、人材育成などについて本気で考えを述べております。
平野町長はより一層
の高野町
の発展に向けて、手始めにどのような事柄を新知事に話し、そして取り組んでいく
のであるかをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、教育に関しては、
学校教育において、生徒に対して健康と安全を
管理しながら平等に教育を行っていただいております。まず、
学校教育の理念を聞かせていただきたいと思います。このことについては、各学校
の事業については本日ではなくても後日でも結構で、よろしくお願いいたします。
この高野町で取り組んでいる、独自に取り組んでおります
英語教育を行っておりますけれども、ほかにも高野町独自
の取組があれば聞かせていただきたいと思います。
西岡教育長が就任されて新しい考えがあるかと思います。そのこともお聞かせください。
子供が成長する上で何か優れたところ、才能を見つけた場合は、子供
の成長、
ステップアップとして一人一人に指導していく方法を教育
委員会で協議し、また各学校、
校長先生を通じ、また教員と生徒
の話合い、そういうことを計画している
のであれば、そこもお聞かせいただきたいと思います。一人一人
の生徒が持っていると思われます能力が発揮できる指導方法をどのように考えていく
のかということも聞きたいと思います。子供
の将来を見据え、保護者と
の面談も行っていると思いますけれども、今後、どのようなことを子供と、また保護者と
の面談をしていく
のか、そこもお聞きしたいと思います。
生徒
の才知と能力が埋もれること
のないような、才能が発揮できるような指導を今後もよろしくお願いしたいと思います。
子供たちが楽しめる学びとして、パソコン、タブレットなどを使用して学習していくわけですけれども、現在は超進化、AIで簡単な作業はコンピューターを使ってできるとか、そんなことも取り組んでいく
のでしょうか。そのことも少しお聞きしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
後は自席で聞かせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(
松谷順功)
平野町長。
○町長(
平野嘉也) おはようございます。
7番議員から、
次期和歌山県知事へ
の要望活動についてというお尋ねをいただいております。新しく知事に
就任予定の岸本周平さんにつきまして、手始めにというようなところかなというふうにお尋ねしていただいとるわけでございますが、岸本さんとは今回初めて出会ったというわけでもなくて、約8年、9年
のお
付き合いをさせていただいております。その中で、高野町
の様々な課題ということを知事になるであろう岸本さんといろいろと今までもお話ししてきております。その中で、和歌山県
の30市町村
の首長
の中でも多分一番
付き合いが長い首長
の一人な
のかなというふうにも思いますので、高野町
の課題だけではなくて、和歌山県全体
の市町村
の課題という
のも本人にお伝えしてきておるところでございます。
まずは、様々な課題、
岸本周平知事予定者の公約
の中で知事がしたいことという
のも当然たくさんあると思いますが、私たち
の市町村がこういったことが困ってる、また高野町として、医療も、福祉も、観光も、道路行政も、教育も、いろいろなことが課題があるんだということを今までも伝えております。まずは
知事就任後に、その高野町
の課題を共有するために知事とお話をしたいというふうに考えております。
あと細かいところ、各担当
のほうで要望したいところもあると思いますので、そちら
のほうは各担当
のほうから説明させます。
以上です。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) おはようございます。
7番議員
の御質問について御説明をさせていただきます。
私
のほうからは、
保健福祉行政の取組についてお話をさせていただきたく存じます。
保健福祉行政の取組
の多くは、
福祉事務所の役割を担う振興局を中心に、県と連携しながら取り組んでおります。また、障害者
の自立支援に関する事業でありますとか、医療と介護
の連携に係る事業、これら
の事業につきましては、
伊都橋本地域の広域的な体制整備による
事業実施を行っておるところでございますけれども、そんな中でも県が調整役を担ってくださっているというようなところで、非常に密接に県とつながりながら事業に取り組んでいるようなところでございます。
そんな中、
子育て家庭、障害をお持ち
の方々、
高齢者世帯、生活困窮など、各分野で
の福祉ニーズが増大、非常に複雑化する昨今におきましては、それら
の支援に当たる人材
の確保が非常に重要でございます。
福祉人材の不足は全国的な課題となっておりまして、本町におきましても、保健師、
社会福祉士、保育士、
介護専門職員等の人材確保、育成、定着、これらが非常に課題となっております。
県主催
の就職フェアでございますとか、相談会
の開催等によりまして、
福祉人材の確保に係る支援をいただいているところではございますが、
人材バンクの運営や
人材派遣制度の構築、こういったことを県
のほうにお願いしたいと考えているところでございます。
高齢者福祉、
児童福祉、
障害福祉、いろいろな
福祉事業の中で、
職員確保の現状や経営面においては国が定める
職員配置基準というものがございまして、それは最低基準として運用せざるを得ない状況であること、それらを踏まえますと、そもそも
職員配置基準の見直しが必要であると考えております。そんな中、国に対する働きかけや県独自
の基準
の検討を行っていただくことを強く要望したいと思います。また、福祉職
の処遇改善につながる県独自
の補助事業の創設等へ
の取組もお考えいただくことを併せて要望したいと考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 私
のほうからは、まず
観光分野について説明をさせていただきます。
令和5年度、来年ですね、弘法大師御誕生1250年記念大法会
の執行が予定されております。また、令和6年度につきましては世界遺産「紀伊山地
の霊場と参詣道」が登録20周年を迎えます。そして、令和7年度が
大阪関西万博が開催されると、観光にとって非常に誘客につながる大きな事業が続く、和歌山県としてもダイヤモンドイヤーと名づけた3年間が訪れます。この3年間をしっかり活用し、令和7年には、
新型コロナウイルス感染症によって激減をいたしました
外国人観光客の年10万人泊というものを取り戻せるように、県と協働し、しっかり施策を行っていきたいと考えております。
また、
農林業振興の部分ですけれども、充実していく必要がある
のが、農地以外でも被害が出ている獣害対策、鹿
の食害、高野山
の場合でしたら熊があるわけですけども、こういう点につきましても、しっかり県
の担当課を通じて
知事就任予定者へ要望していきたいというふうに考えております。
林業につきましては、国
の森林環境譲与税を活用して様々な事業という
のを進めておるんですけれども、国有林、寺有林、これ以外
の民有林につきましては、結構規模
の小さい山が多くございます。そんな中、やはり間伐、枝打ち、出材、そういったものにダイレクトに関わってくる林道
の整備であったりとか、間伐材
の利用であったりとか、昨今SDGsということでいわれております
循環型社会、
地球温暖化対策、こういう
のにつながるような部分につきまして、しっかり県
の担当課とも話をしながら要望をしていきたい。
高野町においては
森林セラピー基地の認定を受けておったり、
あと日本農業遺産の認定を受けておったりする中で、
森林環境教育の部分という
のがベースがございますので、こういったところもしっかりと活用できるように、今後、県
の担当課を通じながら
知事就任予定者のほうへしっかりとお話をさせていただき、施策をしっかりと実施していきたいと思っております。
余談になるか分かりませんけれども、私たち、
担当者レベルで県
の担当者といろいろとお話をするんですけれども、
知事予定者につきましては12月19日
の月曜日に初登庁をされるということで聞いております。県
の中においても初登庁後、県
の中で現在行っている施策について新知事に説明を行っていく状況ということで、年内にここを終わらせたいということを言っておりました。
現状、まだそういう状態ですので、
知事就任予定者、新知事
の公約であったりとか、そういったところを加味した新政策について
の提案という
のは、県
の中でもまだこれから考えていく、まだそこまで行けてない、そんな状態というふうに聞いております。
そういう中ですので、私
たち観光振興課としましては、現在やっていかないといけない施策ということをしっかり充実していくように頑張らせていただいて、また新年度予算
の提案についてもしっかりと構築させていただいて、今やっている事業という
のを継続をさせていただいたらどうかなというふうに今
のところは考えております。
私
のほうからは以上です。
○議長(
松谷順功)
苗代診療所事務長。
○
診療所事務長(苗代千春) 失礼いたします。
医療について御説明いたします。
和歌山県において、全国平均より医師が多いと言われておりますが、その医師につきましても
和歌山市内を中心に集中しております。もっと地域に医師を派遣いただけるように、今後も当院としては進めてまいりたいと思います。住民
の皆様が安心・安全な医療を推進できるように、県医務課、そして
健康推進課等、ありとあらゆるところと協議をして、引き続き高野町に医師
の確保について、重要課題として提言していきたいと思っております。
以上です。
○議長(
松谷順功)
西岡教育長。
○教育長(西岡 敬) 失礼いたします。
7番議員
の御質問についてお答えさせていただきます。
児童生徒は大きな可能性を秘めてございます。我々
学校教育、教員が
子供たち個々が持つ可能性を引き出し、伸長させることが
学校教育の使命だとそのように考えております。
本町では、一人一人を大切にする教育を
学校教育の基本方針としてまいりました。少人数で編成される本町
の学級では、一斉指導ではない個に応じたきめ細やかな指導が可能であり、これは本町
の強みではないかというふうに考えております。
子供たちのよきところを見つけ、学習へ
の動機づけを高めていくように指導しております。
また、一方で学習があまり得意でない
子供たちは、学習へ
の無力感などを感じているケースが多く、併せて
自己肯定感が低いため、本人が小さなハードルを何度もクリアして達成感や成就感を感じ、またやってみたいなと思うような主体性を高める指導を行ってまいりたいとそのように考えております。
今後も学校が
児童生徒にとって一番
の居場所になる
学校づくりを行うとともに、
子供たちそれぞれ
の多様性を認め合い、自ら
のよさに気づき、自ら伸ばしていける
学習環境の充実に努めてまいりたいと考えております。
また、県
のほうにも
教育環境の部分で、例えばICT、これは高野町
の教育
のある
意味生命線にもなっていく
のかな、そんなふうに考えております。
ICT関連の補助でありましたり、また教員に対する加配、または派遣、このようなところを要望してまいりたいとそのように考えてございます。
私からは以上でございます。
○議長(
松谷順功) 7番、中前君。
○7番(
中前好史) 町長
のお考え、これは各課長、また教育
委員会では教育長を先頭に、
子供たちのことを考え、将来
の高野町
のことを考えて
のお考えを持っておられることは十分分かっておるわけです。
先ほど聞かせていただきました
次期知事となられる方に、まだ当庁はされてない
のであれば、また町長は7年、8年ほど
の付き合い、長く
の付き合いをされているということを聞かせてもらいましたので、県がこれから何をするということは、本当にこれから
のことであれば、今課長さん方がおっしゃられたことを要望し、また教育
委員会では教育に対して
の要望とか、今がチャンスかなと思いますので、そこは
次期知事になられる方は忙しいので、少し待ってからというんではなしに、今たちまち動くことによって高野町により一層目を向けてもらえるかなと思いますので、そこをまたよろしくお願いいたします。
私は、ここをこないしてもらいたいということは今日は申しませんけれども、今後町長
のお考え、また教育長
のお考えを実践していっていただき、またそれがいい方向に進めるように努力をお願いいたします。
今日
の私
の質問については、このここをこうしなさいよという
のではありませんので、各課長、また教育
委員会では、次長さんをはじめ、教育
の関係
の方もたくさんおられますので、そこはしっかり判断していただいて進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
町長、また何かあればお願いします。
○議長(
松谷順功)
平野町長。
○町長(
平野嘉也) 7番議員
のお尋ね
の、先ほど
の少し答弁漏れがあったというところで発言をさせていただきます。
12月
の19日ですかね、初登庁をされてというようなところで、そこから新岸本県政が始まるというふうに思います。多分そこから県庁
の2階
知事室あたりはいろいろな訪問団で、表敬者でごった返すというふうに思います。その波には乗らず、少し落ち着いた頃に、また
高野町議会の皆さんにも、先生方にもお声がけをして、一緒に表敬と、そして主要な要望という
のをする機会をつくっていただこうかなというふうにも思っております。多分年が明けて1月か2月頃になる
のかなというふうにも思います。また、そのところはしっかり調整して、議員
の先生方とともに
要望活動ができるようにしてまいりたいというふうに思います。
また、いろいろな期限
のあるようなことから優先的に要望はしていかないといけない
のかなというふうにも思います。その期限
のあることというような詳細については、他府県も絡んできますので、ちょっと相手と
の調整も必要でありますので、この場所で
の発言は控えさせていただきますが、そういうような中、高野町として今までも解決できなかったこと、そしてまだまだ進めていかなければならないこと、それらを私と
高野町議会の先生方と表敬もしながら、強い
要望活動をしていきたいというふうに思っております。
新知事は忙しくて、和歌山県、あちらこちら30市町村を目配りしなければならないと思いますので、でも高野町
のほうにもしっかり向いていただいてるという
のは議員
の先生方も御存じ
のことやというふうに思いますので、それをずっと向き続けてもらうために、しっかりいろいろと注文をつけていきたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。
以上です。
○議長(
松谷順功) 7番、中前君。
○7番(
中前好史) 町長、お言葉ありがとうございます。そのように議会とともに、町長と議会と一度じゃなしに何度も足を運ばせてもらって、高野町
の住民
の幸せを願って
の要望活動をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
教育に関しては、
先ほど教育長から聞かせていただきましたけれども、一人一人に子供
の成長をしていく上で大切なことを学んでいただけるようにということをおっしゃられておりましたけども、学校では取組方法があるかと思います。そこは、
校長先生を通じて教員
の方と
のやり取りなんかもしていく
のでしょうかね。町長はもちろん教育
のこともしっかり考えておられます。そのことで教育長は離れたところではなしに、足を運んでいただいて、教員
の方と
の話合いとか、そんなことも進めていく予定はありますか。また、今後どのように考えておられるか、そこを聞きたいと思います。
○議長(
松谷順功)
西岡教育長。
○教育長(西岡 敬) お答えいたします。
先ほど答弁の中で、一人一人が大切にされる教育を推進し、本町
の教育目標として生きる力
の育成を図るということを申し上げさせていただきました。
この町
の教育
委員会
の基本方針に基づきまして、各学校はまたそれぞれ
教育目標を設定しております。そういう中で、私も各学校、高野山小、高野山中、花坂小、それから富貴分校
のほうにも出向きまして、直接
教員たちと意見を交換しながら、中身
のある教育
の推進に努めてまいりたいと、そのように考えております。
○議長(
松谷順功) 7番、中前君。
○7番(
中前好史) 今言葉を聞かせていただきましたので、そのように足を運んでいただいておる、またこれからも運んでいただくということで、中身
のある教育をよろしくお願いしたいと思います。
私から
の質問は、本日は以上でございますが、もう一つだけお願いいたします。
福祉保健課の課長は、人材不足
のことを言われておりましたので、今現在は解決するには人手が少ない。だから県に要望していきたいと、その言葉だと思いますけども、現在、高野町
の中で
の職員
の異動という
のは難しいわけですかね。そこをお願いいたします。そこは課長が答弁するというよりも、配置さす町長
の御意見かなと思いますけども、どうかなと思います。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) まず、私
のほうから御説明させていただいた中に、町
の職員といいます部分もございますけれども、まず事業所ですね、
介護保険事業を営まれる事業所。
障害者福祉に携わる事業所、もっと言えば、
こども園のように
子育て支援の事業所、いろいろ事業所
の皆さん
のお力で私たち
の福祉行政が成り立っている部分もございます。そんなところにおきましては、特に、職員
の配置基準という
のがそれぞれ設けられておりまして、そちらに関しましては、ある意味、国が定めて、種類によっては県が定める。大きなまちであれば市で定めるというような手順で配置基準という
のを設けますけれども、事業所としましては、そのやっぱり経営を考える中で最低ライン
の基準で事業を回そうとすると。結果、福祉
の現場は非常に仕事
の環境としては劣悪やとか、なかなか世間
の評判
の中でもなかなか福祉
のほう
のお仕事は敬遠されるような状況にございますので、そういうところをもう少し配置基準そのものを見直していただくということ
の必要性がある
のではないかと。
先般より、
こども園、保育所等でほか
の県でございますけれども、虐待案件が報道
のほうで取り上げられております。ああいうことにつきましても、やはりその辺
の職員
の配置、全てがそうとは申し上げませんけれども、基本的な職員
の働く職場として
の環境整備ということも非常に大事であると。余裕を持った仕事、私ども
の仕事もそうですけれども、住民
の皆様と関わらせていただく上で、少し余裕を持って仕事に取り組めれば、いい案も出てくるんじゃないかなとも思いますので、そういう意味で最低基準というところで、働いている基準
のほうですね、しっかり国
のほうでも見直していただきたい。県
のほうでも独自な施策を持っていただけると非常にありがたいというようなことでお話をさせていただいたようなことでございます。
以上です。
○議長(
松谷順功)
平野町長。
○町長(
平野嘉也) 7番議員
のお尋ね
の人材育成というところに関してでございますが、町として、町内
のいろいろな福祉関係とか、そういったところ
の人材不足に高野町
の職員
の配置というところ
の質問が入っておったというふうに思いますが、先ほど
の課長から
の説明
のとおり、それぞれ
の事業所に関しては国が定めた基準
の定員で運営しとるというところでしとると思います。
しかしながら、多く
の高齢者とか、障害
の方とか、いろいろな方が多くなってくる中で、この分野
の人材不足という
のは日本国中見て分かるようなことかなというふうにも思います。高野町だけ
の取組というような中で解決できるものでもなく、国策
の一つとして、そちら
のほう
の人材育成をもっとしっかりしていただくというようなところを、高野町から
の要望、そして和歌山県
の施策、和歌山県ができなければ、国に対して県
の要望というふうな形で入れてもらえるように、しっかり動いてまいりたいというふうに考えます。
以上です。
○議長(
松谷順功) 7番、中前君。
○7番(
中前好史) ありがとうございます。
幼児から高齢
の方まで、健康で健やかに暮らせるような行動を起こしていただけるということを聞かせてもらいましたので、よろしくお願いいたします。
以上で私
の質問を終わらせていただきます。失礼します。
○議長(
松谷順功) 順番に発言を許します。
5番、新谷君。
○5番(新谷英一郎) 失礼します。
今回、私からは2つ
の質問をさせていただきます。1つ目は町立高野山
こども園について。2つ目は、先ほど
の中前議員
の内容とも重なるんですが、次期県知事が目指す県政と高野町
の行政についてです。
まず、昨日上棟式が行われ、建築が進められている園舎を見学させていただきました町立高野山
こども園についてです。学び
の交流拠点
の整備事業が進む中、来年4月に迫った新校舎
の完成と併せて、生まれ変わる高野山
こども園には、現在、通園中
の園児や保護者
の方々、また子育て世代
の皆さん、町民
の期待は大きく、関心も高いと思われます。そこで、改めて新園舎で
のスタートを切る
こども園について幾つか伺います。
まず、
こども園のこれまで
の歩み。先ほど認定保育園で9年というふうに伺いましたが、歩みと運営についてです。
こども園として
のこれまで
の歩み、経過、組織、園児と
の関わりも含めて、どのようにその成果を評価している
のかということも併せて伺いたいと思います。併せて保育面、教育も含めてですけども、特色
のある取組内容などがこれまでありましたら、それも併せてお願いします。
次に、2つ目として、小学校につながる就学前
の保育と教育についてです。昨今、小中学校
の連携ですとか、中高一貫教育等が重要視されている側面があるわけですが、他方で、小学校に入学した1年生がなかなか集団生活になじめずに、集団行動や授業などに課題があると言われる、いわゆる小1プロブレムと呼ばれる状況があると聞きます。就学児がスムーズに小学校
の生活や学びをスタートする上で、
こども園と小学校と
の連携も大切であると考えますが、どのように捉えて対応している
のでしょうか。また、計画している
のですか。
ここから後
の質問は自席にて行います。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) 失礼いたします。
5番議員
の質問について御説明をさせていただきます。
まず、
こども園のこれまで
の歩みということでございます。認定
こども園として
の経過を御説明させていただきます。
平成18年度から幼保一元化
の協議を開始いたしまして、平成21年度から町直営
の高野山保育所と高野山学園が運営いたします高野山幼稚園
の合同保育を経て、認定
こども園の認可を取得、平成26年度からは高野山学園を指定
管理者とする公設民営
の高野山
こども園の運営を開始いたしまして、本年度末で9年を経過するということでございます。
保育
の中で
の成果ということでございますけれども、直近
の評価では、令和3年度に
こども園が実施いたしました保護者アンケート
の結果を見ますと、
新型コロナウイルス感染症により、園内に保護者が入る機会が少なくなった等で、少し評価が下がった項目はございますけれども、総合的には保護者からある一定
の評価を得ているということでございます。
また、園における特色
のある取組ということ
の御質問でございますけれども、これまで高野山学園
の運営ということでございまして、保育面では高野山学園
の特色である仏教を地域に根づく文化として保育に取り入れ、青葉祭り等地域
の行事へ
の参加など、町
の文化について
子供たちにしっかりとお伝えいただいているというようなところは、非常に高野山特有
の保育
のスタイルであるかなというふうに把握しておりますこと。
また、今小学校、中学校
のほうでブリティッシュ・カウンシルという
英語教育の取組が始まっておりますけれども、高野山
こども園、保育所型ということで、幼稚園部門、保育所部門、隔てなく
英語教育をある一定
のカリキュラムとして導入しております。今後、ブリティッシュ・カウンシル
の仕組みとどのようにつないでいくかということは課題としてはございますけれども、英語に親しむ、保育
の中で
の英語
の取組、遊び
の中で英語を取り入れていくというようなところについては、高野山
こども園の特色ある保育であるというふうに認識をしております。
また、小学校につながる就学前
の保育、幼児教育という御質問につきましてですけれども、幼児期
の教育は生涯にわたる人格形成
の基礎を培う重要なものでございまして、幼児期
の発達
の特性を踏まえ、保育環境を通して行うものであるというふうに感じております。それぞれ
の子供
の心身
の発達段階を理解し、遊びを通じた学び
の環境づくりや働きかけを多様に行うことにより、小学校入学に対する不安感や入学後
の学校生活、学習へ
の戸惑い等が軽減、解消されるとともに、入学へ
の期待感や学校生活、学習へ
の意欲、また自ら考える力、これらを学び
の基礎となる力として、
こども園の期間に育成を図っております。
文部科学省が示す幼児期
の終わりまでに育ってほしい幼児
の姿というものがございまして、10項目挙げられております。ちょっとそれ
の紹介については割愛させていただきますけれども、和歌山県におきましても幼児教育推進計画においてこの10項目を具体化し、市町村におろしてくださってます。育てたい具体的な子供
の姿を目指し、子供一人一人
の発達段階、特性に応じた幼児教育、保育を今後も提供したいと考えておるところでございます。
以上です。
○議長(
松谷順功) 5番、新谷君。
○5番(新谷英一郎) お答えいただいたわけなんですけども、本町
の場合、例えば他
の市町
のほうでは幾つか通園していくという形で、特色
のある園でありますとか、
こども園でありますとか、幼稚園とかあります。本町につきましては高野山
こども園という
のが普通に就学前
の保育、幼児教育を受けるという唯一
の機関なんですけども、そういう意味でも非常にその位置づけが大きいかなとは思います。
例えば、下
のところでしたら、隣
の地域までスクールバスで通っていくというふうな地理的な条件もあって、保護者
のほうで選択をするという機会もあるんですけども、なかなかそういうことにもいかないという部分で、今後、そうした特色
のある、
英語教育等もそうなんですけども、いろいろ検討いただいて進めていただきたいなと思いますし、何しろ高野山学園は非常に長い期にわたって幼稚園教育をされている教育機関でもありますし、町
の運営した保育所と
の公設民営型で一緒になってスタートを切って9年ということですが、今後もそのあたり
の、何と言いますか、成果をより生かしていただいて、新しい高野山
こども園につなげていただきたいなと思います。
次に、3点目です。園舎
の整備が進む新しい高野山
こども園についてですが、ゼロ歳児保育
のスタートということを聞いてるんですけども、大変意義
のある保育であると思いますが、どのような内容で、また形態や対象をどのように計画されていますか。
また、併せて、同時に移転し併設する
子育て支援センターについて伺います。現在稼働中
のセンターは既に多く
の実績があると思いますが、その概要についてお願いします。加えて、新しい
こども園に併設するセンターは、子育て世代
のニーズや課題に対応するためにどのように利便性を高め、バージョンアップといいますか、そうしたことを図る計画でしょうか。よろしくお願いします。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) 0歳児保育についてですけれども、新園舎では0歳児、1歳児
の保育室、0歳児と1歳児が一緒
のお部屋になりますけれども、保育室を今回設けることになっております。現状
の今使っている
こども園においては、施設
の大きさで0歳児保育はそもそも計画にございませんでしたので、広さもございませんでしたが、新園舎においてはしっかりとスペースを確保するというところから始まっております。また、新たな取組となりますので、備品等必要物品につきましても既に入札を行い、準備を進めているところでございます。
0歳児
の定員でございますけれども、3名ということで定めさせていただき、認可を取得する予定でございまして、担任保育士1名と看護師を加配する計画で準備を進めております。また、0歳児保育
の給食についてでございますけれども、月齢ごと
の離乳食でございましたり、補食に対応する必要がございますので、今後、給食センターで
の対応が可能となるよう、教育
委員会と協力いたしまして準備を進めてまいる所存でございます。
続きまして、
子育て支援センターについてでございます。
子育て支援センターにつきましては、現在、福祉保健センター
の2階を活用して事業をしているところでございます。事業
の内容につきましては、現行も取り組んでいることといたしまして、子育て親子
の交流
の場
の提供、交流
の促進を図ること、子育て等に関する相談、援助を実施すること、地域
の子育て関連情報を提供すること、子育て及び
子育て支援に関する講習会等
の実施をすること、そのような具体的な事業
の内容を掲げて、現在も運営しているところでございます。
新しい園舎に移りましたら、
こども園の保育室に併設することとなっておりまして、
こども園と
の連携が非常に重要となってまいります。
こども園の指定
管理業務に
子育て支援センター
の運営業務を含めることとして計画をしております。
子育て支援センター
の事業といたしましては、先ほど現行
の事業を御説明いたしましたけれども、それらに加えまして、令和5年度からは一時預かり事業を実施したいと考えております。一時預かり事業では、
こども園を利用していない未就園児童が対象となり、日常生活上
の突発的な事情や、社会参加などにより一時的に家庭で
の保育が困難な場合や、お母さん
の育児疲れ、保護者
の心理的身体的負担、そのほかにも御家族
の介護、いろいろなお困りごとが出てくるような場合がございますけれども、それらに関する負担を軽減することを目的といたしまして事業を実施するものでございます。
細かな一時預かり
の内容につきましては、実施要項をこの後制定しまして、取り組んでまいりたいと存じます。
以上です。
○議長(
松谷順功) 5番、新谷君。
○5番(新谷英一郎) 分かりました。新しい一時預かり
の制度等は非常に、何というか、子育て世代、また核家族
の中でも非常に利用価値
の高い制度かなとも思います。昨日、建設中
の園
の中といいますか、様子を見せていただくと、フロアが幾つかありまして、それで隣接するところでそうした世代
の違う
子供たちが保育
の現場で生き生き生活するイメージと、それと子育て世代
の皆さんが交流する場という、やがて整備事業が完成しますと、そこから公民館
の活動ですとか、図書館に向かうとかという、そうした流れにもつながると思うんですけども。
今
のセンターへ行きましたら、2階でお母さん方が来て話合いを担当
の方としているという姿も、光景も見るわけで、我々子育て世代と直接関係ない世代になってはいるんですけども、いろいろそうした働く世代も含めた子育て世代
の皆さん方が、あまりハードルも高くなくて行きやすいと、また尋ねていきやすい、相談しやすいなというような支援センターを目指しているということですので、ぜひそのあたり
の準備と、また町民に向けて
のお知らせといいますか、広報もしっかり行っていただけたらなと思います。
次にです。指定
管理者と関連する町行政とです。官民
の連携というところについて
のことですが、これまで
のこども園の評価についても、成果についても伺いましたが、展望が開けるような名実ともに新しい
こども園ということを期待するわけなんですけども、保護者、子育て世代はもとより、今後、設置者となる町当局と、町立高野山
こども園の運営と就学前
の子供たちの保育と教育を担う指定
管理者と保護者が常に連携を図りながら、新園舎
のすばらしい環境下で伸び伸びと成長する
子供たちにつながるような、そんな
こども園ということで、今後も引き続き努力をしていただけたらなと思っています。
次に、2つ目
の質問です。次期県知事が目指す県政と高野町
の行政についてです。先ほどから知事へ
の要望活動についてということで中前議員からも質問があって、お答えもあったわけなんですけども、重ならない部分でまたお答え願えたらなと思います。
間もなく
岸本周平氏が就任するわけですが、本町でも投票率が高くて、多く
の支持も集めたわけです。私も含め、本町住民
の期待
の大きさ
のあらわれとも思っています。
改めてこれまで
の県と
の連携協力についてです。仁坂県政も安定した県政を担われて、コロナ対応等で名をはせられたわけですけども、そうした部分で、町長はこれまで、重要な局面において国や県に直言するということですとか働きかけをすると、常々実行されていると思うんですけども、具体的なそうした事例等、継続する案件。先ほど
の要望とも重なるんですけども、そのあたり
の課題も含めてお願いします。
それと、これから
の連携
の強化ということで伺いたいんですけども、先日
の高野山で
の岸本さん、当時候補者でしたが、演説
の中で、これから目指す和歌山県像について、主な政策構想について熱く語られていました。私は1次産業、いわゆる農林水産業
の振興につなぐ支援
の強化ですとか、
子育て支援策、人口減少へ
の対策など幾つか
の点で共感することもありまして、大いに期待しているところです。そのあたり、よろしくお願いします。
○議長(
松谷順功) 辻本
企画公室長。
○
企画公室長(辻本和也) 失礼します。
おはようございます。
5番議員さん
の御質問につきまして、御説明申し上げます。
まず1つ目です。これまで
の県と
の連携協力について、具体的な事例と継続する案件及び評価というところでございます。
これまで県と
の連携による事例という
のは多数ございます。また、継続する案件につきましても、現状では維持する方向で進めてまいりたいと考えております。先ほど
観光振興課長からお話もありましたけど、まだ新知事
の正式な御意向ということが発表されておりませんので、また今後、新知事
の政策、新政策について
の御意向が出次第、また対応はしていかなあかんかなということは思っておりますが。
ちょっと連携している事例という
のは非常に多くございますので、ちょっと数点挙げさせていただきますと、ちょっと企画公室で申し上げますと、海外と
の友好都市提携に向けた県と
の協力が非常に不可欠であり、常に情報共有を行い、業務に取り組んでおる次第であります。また、各事業につきましても、各
補助事業であったり、交付金等、国と
の調整等も含め、県を通じて協力させていただいております。また、総務課につきましても、自治体クラウドであったり、自治体情報セキュリティークラウド
の導入、また消防署については消防
の広域化、全県エリア
の消防指令業務共同運用等々ございます。
まずこういったところでなんですけども、まず継続する方向でしっかり進めていきたいと。また、新たに新知事
の御意向といいますか、その政策ですよね。そういったところをまた発表されたときには、それにも対応するようにやっていく必要がある
のかなというふうに考えております。
もう一つですね。町行政
の重点施策と新県知事が進める重点施策
の共通点と連携というところでございます。これもまだちょっと先ほど申しましたように、新知事
の御意向という
のがまだ現時点ではあれなんで、現時点であくまで
選挙時
の政策案をもとに御説明させていただきますと、町行政
の重点施策と新県知事が進める重点施策
の共通点と連携ということなんですけども、本町につきましては、基本的に長期総合計画に沿って施策を進めてまいりたいと考えております。その中で、新知事が進める重点施策と
の共通点で申し上げますと、人を育む、住民
の安心・安全な生活を守る等
の共通項目がございます。そういったことを踏まえ、県と町という立場で個々で進める必要がある部分、また連携して進めなければいけない部分という
のがありますので、そういったところを見極めて、施策に取り組んでまいりたいと、そんなふうに考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 5番、新谷君。
○5番(新谷英一郎) 先ほど来もありましたが、各担当部署から上げていく、本当に直接住民
の暮らしとか将来に関わる案件等は、やはりそうした部署から声を上げていって、もとは住民
の暮らし、生活があると思います。だから、そういう声も集約いただいて、きっと恐らく今期
の議会で各30
の市町村から同様
の課題でありますとか、要望でありますとかが出てくると思うんですけども、これまで
のつながりが非常に、パイプも含めてあるとお聞きしましたので、そのあたり、期待も大きいところです。
加えて、インフラ整備ですとか、地域
の特性、実態ですね。そうしたことに即した地域づくりとか、行政サービスに関する課題という
のがあると思うんですけども、そのあたり
の県と
の共有という
のも積極的に進めていただいてと思います。
せんだって、筒香地域
のほうで測量に県から来まして、委託先
の方と、また県
の振興局
の方と話す機会がありまして、道端だけ測量する
のかなと思いましたら、何十メートルも上
のちょっと山際
のあたりまで行くといいますか、調査に行くんやということで、これはすぐ整備、改修にするというわけではありませんという前提でしたが、そうしたことがやがて道路
の改修、拡幅等につながる
のかなとは思うんですけども、これも長年町
のほうから
の要請を県にして、県道に昇格したということ
の具体的な現れであると思います。そうしたことも含めて、インフラに関わらず、農業、林業部門で
の住民
の声等もしっかりと受け止めていただいて、それを県につなげていただいて、ぜひそうした課題を共有するということでいってほしいなと思います。
一つ印象に残っています
のは、紀南
のほうへ行って、非常に少ない集落
の中で岸本さんが声を聞いたという、そのとき
のエピソードを語っておられましたが、そうした姿勢をずっと持ち続けていただいて、また要請がありましたら皆さん
のところまで来てお話ししたいというふうなことまでおっしゃっていたわけなんですけども、今後、住民
のこうした期待、要望に応える県政につなぐという意味で、今後
の関係づくりについて、町長
のほうから、どんな思いを持っている
のか聞かせていただけたらなと思います。
○議長(
松谷順功) 辻本
企画公室長。
○
企画公室長(辻本和也) すみません。失礼します。
5番議員
の御質問について、ちょっと御説明申し上げます。
まず1点、インフラ整備をはじめ地域
の特性に即した地域づくりや行政サービス等に関する課題
の共有についてでございます。
インフラ整備につきましては、主に道路に関しましてなんですが、県と町とで強力に課題解決に向け現在進行形で取り組んでおります。また、地域
の特性は、そのところどころで、議員おっしゃるとおり違うと思います。その地域に合った住民
の皆さん
のお声をしっかりと施策に取り込んでいきたいと考えております。まず、年内各地ではいろいろな、町長も先ほど申しましたけども、県内各地ではいろいろな地域があるということを新知事に知っていただくよう、まず働きかけてまいりたいと思います。今後もしっかり引き続き県と連携し、課題共有をしていきたいと考えております。
もう1点、住民
の期待や要望に応える県政につなぐ今後
の関係づくりということでございますが、今後も町と県という
のは、引き続き車
の両輪
のような関係性を継続してまいりたいと思います。また、住民
の皆様
の期待に応えていただく県政であってもらう必要もありますし、そう願うばかりです。町としましてもしっかりと住民
の皆様
のお声を県政にお届けし、事業に反映できるよう取り組んでまいります。また、県と町とで様々な課題を共通認識し、ともに解決できるような関係性を構築していく必要があると考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 5番、新谷君。
○5番(新谷英一郎) ありがとうございます。
新知事
の経歴も国会、国レベル
の、何といいますか、政策と、地方に来られて
和歌山市内でずっとつじ立ちをして、各家を回るというふうなことを地道に活動されている方と聞いています。ぜひそうした地域
の声を反映させるというふうな意気込みでおられる方ですので、期待を込めてなんですけども、また反面、今がそうしたことを働きかけていく、先ほど
の要望
の件もありましたけども、チャンスではあると思いますので、いろいろな各方面から、我々住民からも直接届けるというふうなつもりでいきたいと思います。引き続き、強力に働きかけていただけたらなと思いますので、よろしくお願いします。
以上です。
○議長(
松谷順功) よろしいですか。先ほど町長とおっしゃいましたが、町長から要りませんか。
○5番(新谷英一郎) あったら。
○議長(
松谷順功)
平野町長。
○町長(
平野嘉也) 5番議員
のお尋ね
の中で、新知事に対するというようなところがあったと思います。先ほど企画室長から説明というか、辻本町長さんみたいな感じ
の説明をしていただいた気も、先に言われたみたいな感じですけど。
新知事におかれましては、
選挙時、それよりまだ過去にいろいろと発言されたこと、いろいろございます。そういった熱が冷めないうちに、高野町から
の思い、そういう
のは和歌山県全体からわっと湧き上がってくると思いますけど、高野町は決してその中に埋もれることはないというふうに信じておりますし、そういった高野町
の課題をしっかり訴えていくということを強力に進めてまいりたいというふうにも思います。
また、1つ目
のこども園の関係でございますが、しっかり選んでもらえるように、高野山に入ってくるところに「高野山で学ぶ」という、高野山学園
の大きな看板がございますよね。そういったところで子育てを支援していただける、また子育てしやすい環境、そして定住したい、移住したいというふうに思える施設になっていただくような、民間事業者に
こども園をしっかり運営していただきたいというふうに考えております。
以上です。
○5番(新谷英一郎) ありがとうございました。
○議長(
松谷順功) しばらく休憩します。
再開は11時25分からです。
午前11時13分 休憩
午前11時26分 再開
○議長(
松谷順功) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問の続きを行います。
順番に発言を許します。
6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 失礼いたします。
質問
の機会をいただきましたので、2点質問したいと思います。
まず1点目は町職員
の若年退職と、そして人口減少
の予防策として移住定住者
の誘致を図っていますが、その状況について伺いたいと思います。
まず1点目
の町職員
の退職について伺いたいと思います。ここ5年間で若年退職者
の人数は何名ぐらいとなっていますか。
後は自席にて質問させていただきます。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) 失礼します。
6番議員
の御質問に御説明申し上げます。
40歳未満
の自己都合退職者でいいますと、平成30年度は3人、平成31年度は2人、令和2年度は5人、令和3年度は8人、令和4年1人で、合計19名になります。
以上でございます。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 今人数を聞いてびっくりしているんですけども、19名ということですが、この人数について、どのようにお考えですか。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) 質問に御説明申し上げます。
40歳未満
の自己都合退職者におきましては、ほぼ10年未満
の退職者であり、今年度については、現在では1名
の退職者がありますが、令和2年度、令和3年度と若年層
の退職が増加しております。人材育成には一定期間やコストもかかるため、定員
管理を考える上で大きな問題と考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 私、私見としましては、町職員っていい職場じゃないかなという気はしておるんです。そこで、若年で退職していく理由として挙げられる
のは、考えられる
のはどんなことがある
のでしょうか。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) お答えさせていただきます。質問に説明させていただきます。
体調不良で退職する職員もいてるんですが、全国的に中途採用を実施している自治体も多くて、新しい専門知識やスキル
の向上を目指してキャリアアップをしたいと考える職員がある程度存在しております。現状、そういう職員が中途職員で、若手
の職員で辞めている方が多いと考えております。和歌山県内においても、定年退職が50%を占める中、40歳未満で
の退職が全体
の30%を占めております。和歌山県内においても、高野町と同様に、リスタートを考える若年層
の退職者が増加していると考えております。
以上でございます。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 去っていくものは去っていくもので仕方ないんか分かりませんけども、それでええんでしょうか。どないぞ歯止めというか、せっかく仕事も覚えてこれからというときにもう辞めていかれる。どっかで歯止めをかけらんことには、人口減少につながらないんじゃないかなというふうな気がするんですけども、どのようにお考えですか。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) そうですね。結構若手で辞められてしまうと、一度育てた人材がまた流出してしまうという、町
の行政においてもかなり
の損失でもありますし、もちろん高野町に住まわれているということで、そういう方が去ってしまうという
のは残念なことであります。
できるだけ職場環境をということになってくるんですが、結構スキルアップでという
のが若年層
の中で多いんですね。それで辞めているということも結構ありまして、そういう中で、やはり人事評価制度とかもより充実させていくような感じで、それでより働きがい
のあるような職場を目指していって町に残ってもらう。町職員として働いてもらうと、町民
のために頑張っていただくと、そんな感じでいていただければなと、そんなふうに考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) スキルアップして、できたら残っていただくということですけども、今後、町として対策、特に考えておりませんか。考えておりましたらお願いしたいと思います。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) そうですね。特に考えているところでは、そういう上を目指していく職員、よりほか
のスキルアップを目指している職員
のために、人事評価制度を、頑張っている職員が認められる人事評価制度、それをより進めていくような感じで、変更していくことによって、よりそういう人材を確保したいと、そんなふうに考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 19名退職ということで、これ1割を超えてますよね、職員
の。すごい、どこともこんなような状況ですか、ほか
の市町村でも。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) 結構和歌山県内
のほうにおきましても、結構40歳未満で退職者が全体
の30%を占めていると、先ほど説明させてもらいましたが、ここまでではないにしても、やはり辞める職員が結構いてるということですね。やはり今結構働き方改革とか、いろいろ若者
の求めるものという
のが、なかなか役場等は来たけども違うとか、そういう感じがありまして、それは民間企業もそうでしょうけど、やはり辞める職員という
のが結構おられるということだと思います。
以上です。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 辞められた方
のその後を聞いておりますと、どこどこ
の市役所へ勤めたよとか、そんな方が結構いてるように思います。それはやっぱりスキルアップしたいというその気持ちもあるんか分かりませんけども、やっぱり給料面で違うという、そこら辺もある
のでしょうか。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) 給与面に関しては、うちは令和4年度より新規採用者
の大学
の初任給を上げて、国と同じ基準にしております。それに伴い、今回
の条例が通れば若年層
の給与
の改定も行います。うちとこは今
のところラスパイレス指数は低いんですけども、それが今回
の変更で1.1%上がってきております。そういう感じで、給料を上げるということも含めて考えていっておる状況でございます。
以上でございます。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 今、給料をやっぱり上げて、安定した、安定といういい方はおかしいですけども、仕事に就いてもらう、それも一つ
の定着してもらう方法じゃないかなという気はしております。
今、ラスパイレスをちょっと上げるということで、職員も多分喜んでいるんじゃないかなという気はしとんですけども、ラスパイレスが95、6までいけるように、しっかり頑張っていただきたいと思います。
それでは、次
の質問に移りたいと思います。
町は人口減少
の予防策として移住定住
の誘致を図っておりますが、状況はどのようなものか。10月31日から11月2日にかけて、3年ぶりに行政視察を実施し、1991年から人口減少
の予防策として移住定住
の誘致を図り成果を上げている那智勝浦町
の色川地区を訪ね、地域
の方々と2時間余り懇談を行ってきました。農林業を主体としたこの地域は、水道もなく、まち
の中心部までは車で30分、1日3便
の町営バスで1時間と交通
の便も悪く、3,000人を超えていた人口が1991年には500人を下回り、苦肉の策で移住定住
の誘致を図ったそうです。現在では328名
の人口
のうち174名が移住者
の方で、57%を占めているそうです。本町
の状況について伺います。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 当町におきましては、富貴地区で
の移住者
の増加というものが顕著な部分がございますけれども、実際
のところ、仕事という点につきますと、町内
の就職にはつながっていないという
のが現状です。現在、富貴地区に入られている方も多数が紀の川筋で定職を持たれておって通われていると、そういう状況にございます。
今、那智勝浦町
の色川
のお話が出ましたけれども、色川につきましては東京圏から
の移住者が非常に多いということで聞いております。地元にはお茶を栽培する歴史があって、色川茶ということで県内でも非常に有名なお茶が産出をされております。また、最近はこのお茶を緑茶で出す
のではなくて、紅茶に仕立てるようなこともされて、いろんな可能性ということを探られているというふうに聞いております。
先般、エコプロ2022ということで、東京
のビッグサイトで行われた環境等を考えるような展示会ですけれども、私も行かせていただきました。同じブース
の中で、色川
の方も棚田を持たれている中で出展をされておって、お話をさせてもらっておりますけれども、やはり元気な感じがあるという
のは率直な感想かなというふうに思っております。
高野山においても、こういう地元にある薄板であったりとか、檜ひもであったりとか、あとヤマトトウキ
の栽培、そういったいろんな他所と競争しても勝てるものがあるかとは思うんですけれども、なかなかそういう点に現在就職という形でつながってはいない。今後、来年度
の予算につきましても、地域おこし協力隊
の導入とかも含めて、こういったあたりもしっかり手当をさせていただきたいなというふうには思っております。
高野町全体で見ますと、高野山内において、宿坊で
の人手不足という
のが現状大きな課題になっております。私たち50か寺で60人、3,000人ぐらいは1日当たり泊められるんだというふうにお話を今までしてきておりましたけれども、宿坊協会等に聞くと、いや、半分ぐらい、1,500人ぐらい
の宿泊しかできないかなみたいなお話です。なぜかというと、お部屋はあるんだけれども、人手が不足しているから、全て
のお部屋を使い切れない中で、泊まる方がどんどん減っているという、そういう傾向です。
高野山
の場合は宿坊であって、旅館、ホテルではございませんので、お食事
の用意とか、清掃、リネン
の関係をするだけ
の、作務を行うだけではなくて、宗教的な回向であったりとか、お勤めみたいなこともやはりしていく必要があって、そういう僧侶として
の知識が必要なこと、そういう人を雇いたいということもあって、そういう方であればオールマイティーに働けるということなんでしょうけれども、そういったところで、やはりまだまだ仕事をしてもらう人を探さないといけない状況にはあるんですけども、移住定住
の部分がそこにつながっていないという
のも実際
のところございます。
今御質問いただいている点につきましては、非常に難しい問題だなというふうに考えております。
私からは以上です。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 富貴・筒香地区につきましては、移住定住、何名か来られてるという話は聞かせてもらっております。この山上では移住定住はゼロということでよろしいですか。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 今年度、高野山内に移住定住をされた方という
のは、私たち、事業
の中で水回りであったりとか中古物件
の購入とかをやっておりますけれども、山内でそれを使われている方はお一方ございます。東京
のほうから来られた方ですけれども、その方は移住をされてきております。ゼロということではないですけども、今やはり顕著な
のは富貴地区における若い世代、比較的若い世代
の、子供を持たれているような世代
の移住という
のがやっぱり顕著であるということは間違いございません。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 高野町も人口がどんどんどんどん減っております。今もう2,700人を切ったんかなというような気がするんですけども、この間視察に行った色川地区
のように、水道も通っていないとこで、農業が主体で、そこへどんどこ移住定住者が入っていく。何が違うんかなと感じながら帰ってきましたけども。
そこで提案なんですけども、移住定住を希望する方に町職員に採用するなど、仕事
の提供等は考えられないか。1、2組
の枠を確保できないものか、伺います。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) 御説明申し上げます。
町職員となってきますと、新規採用者において定員
管理のもとに年齢構成を考慮して採用
の募集をしているところです。その募集
の要件に合った方については募集していただければ採用試験を受験していただければと考えております。また、会計年度任用職員であれば随時申し込みを受け付けていますので、申込みをされた方が全て任用されるとは限りませんが、各所で必要な人材であれば会計年度任用職員として任用することになります。だから、特別的にということは今
のところ考えておりません。
以上です。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 19名辞めていく子がいてるんやから、すごい人が来てくれる可能性もあると思います。条件は難しいと思いますけども、1枠、2枠、高野町へ来たら町職員に採用しますよというような、そんな条件があってもいいんじゃないかなという気はするんですけども、町長、いかがなもんでございましょうか。
○議長(
松谷順功)
平野町長。
○町長(
平野嘉也) 6番議員
のお尋ね
の中で、たくさんございますけど、移住定住
の希望
の方に高野町職員にというようなお話だというふうに思います。その答えとしては、今
の考えとしては、高野町
の職員になられる方という
のが圧倒的に町外
の方が非常に多いです。それを考えると、町に町職員として定着していただければ、そのまま移住にもつながるものな
のかなということで、それはもうウエルカムな状況で、資格さえあれば、資格というか、年齢制限とかそういう
のがあれば、また社会人枠で取れる範囲であればウエルカムだというふうに思います。
ただ、ある程度年齢が40代、50代とか、そういうような方になってくると、町職員にそういう方を募集するとなってくると、これまたラスパイレス指数が下がる要因
の一つにもなるんではない
のかなというようなふうに、今思ったところでございます。
外から来ていただいて、定住していただく、そういったことに関しては、町
の職員募集
の中で、できる範囲でしっかり進めていきたいというふうにも思いますし、先生おっしゃられる、多分社会人枠というような考えな
のでしょうかね。そういったところも何年かに1回は社会人枠というようなところでしてる場合もございますので、そういったところで募集に対して応募をしていただければ町としてもありがたい
のかなというふうにも思っておるところでございます。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) 町長
の話では、そういう方、やる気
のある方にはウエルカムというようなお話やったと思いますけども、住宅も結構空いてきていると思います。住宅も当然賃貸
のお金は払っていただかんと駄目ですけども、住宅も提供しますよ、町職員に採用しますよ、やる気
のある方は。一度そんなような状況で募集をかけていただけたら、殺到するんじゃないかなというふうな気がするんですけども、いかがなもんでございましょうか。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) 質問にお答えさせていただきます。
一応、町営住宅に関しましては、ある分を買い取らせていただいて、入っていただけるように、単身住宅ですけど、そういう政策も取っております。町営住宅に関しても、妻帯者が入ってもらえる場合には、みなし住宅というような感じで入っていただいたりとか、そういう感じで、それはもちろん募集して入ってもらわな駄目なんですけども、そういう感じで
の提供もさせていただいております。ほかにも住宅になりそうなところ、いえば医師住宅とか、そういうとこら辺ももし妻帯者があればまた修繕して入ってもらう。そういう感じ
の施策もして、なるべくやってもらうような感じになってるんですね。
今町職員として入っていただいて、単身で住まれている方がおられるんですけども、それが、その方らが妻帯者になって、今入る場所ということになってくるとここら辺になってくるんですが、今
のところそんなにもここら辺を求めてはないんですが、うち
のほうとしては単身
の住宅としては提供させてはいただいております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 6番、中迫君。
○6番(中迫義弘) やはり移住定住してこようと思ったら、まず住居。そして仕事。これ二本立てで行かなくてはとてもじゃないけどもなかなか来てくれる人が少ないような気がします。町も仕事を提供していく何か第三セクターみたいな、そんなんをつくって、そこで雇い入れるとか、そんなような方法をまた考えていただけたら、僅かですけども、人口減少に歯止めがかかっていくんじゃないかなというふうな気はしております。今後ともまたどうかよろしく、そんなふうに考えていただいて、高野町
の人口減少にストップをかけていただけるようにお願いしまして、質問を終わりたいと思います。
○議長(
松谷順功) 答弁は要りませんか。
平野町長。
○町長(
平野嘉也) 6番議員
の人口減少等に関するお尋ねなんですが、人口減少は止まりません。止まらないから何もしないというわけじゃないんですが、人口減少
の急激な減少速度、それを緩やかにしていくという
のが今
の課題かなというふうにも思います。
自分が就任した頃は3,300人、400人、住民がいてくださいました。でも、平成7年頃から人口が急激に減少を始めておるというところ、この時点で行政として、またその当時
の議会
の先生方として、いろんな手を打っておってほしかったという
のは正直なところでございます。どうしようもない状況に今直面をしているところで、先生がおっしゃるように、役場
の職員に移住者を入れたらいいんじゃない
のかなという、いろんな苦肉の策を皆さんおっしゃっていただいて、それも柔軟に受けとめて、進めないといけない
のかなというふうにも思いますが、非常に人口減少を抑えるという
のはどこ
の自治体も非常に困難を極めています。
その中で、高野町
の中では、もう議員
の先生方も皆御存じ
のように、富貴
のところが今非常に元気に移住者が頑張ってくれております。町としてお手伝いができたところ、町が全て移住に関係したということじゃないと思いますが、町としてお手伝いできたところという
のはやはりインターネット
の基盤整備をしたこと。それと
子育て支援、義務教育
の無償化とか、そういったところが移住者が移住者を呼んでくる一つ
の大きなきっかけになってきてるという
のは実感しております。
そういうような人口減少しかなかったところ、流入はほぼなかったところに流入してきたという
のは、これは非常に町としても大きな流れを見ることができた、そして後押しすることができた事例
の一つかなというふうにも思います。
決して色川
のところ
のいろんな方々
の地域で
の活動とかそういったところを、当然行政としても勉強していかなければならないし、なんですが、やはり地域
の方がほか
の移住者を呼んでくるということに、行政としたらどういう形でお手伝いができるか。行政が主導ですると、多分いろいろ失敗もする
のかなというふうに思いますので、そういったお手伝いがどのような形で効果的にできる
のかという
のは考えていかないといけないなというふうにも思います。
でも、高野山上
の風景を見ますと、あまり仕事
の内容という
のがあまり変化はしてない
のかなというふうにも思います。役場があって、金剛峯寺があって、お土産物屋さんがあって、宿坊があってというところで、大きな企業がぱたっとなくなったとか、そういう
のはなかなか見受けられん
のかなというふうにも思いますが、人口が減っている
のはなぜな
のかと考えると、みんな山を下りるからです。町
の職員、見てください。課長さんでも高野町に住んでいる人は本当に今少ないです。やはりそれには徳富町政以後
の町政に関しては、居住するというところにこだわっている町政はなかったです。徳富さん以降、消防
のことに関してでも、一般職員
のことに関してでも、高野町内に居住するようにと言うた
のは、徳富さん以降、僕がその次になってます。だから、やっぱりそれぐらいひどくなってきたというところだし、もともとそういった方針をもっと続けてほしかったという
のもあるんですが、だから、今消防職に関して、また一般職に関しても、高野町に居住することということ。消防職に関しては規則で決まっております。また、一般職に関しても、面接
のときに、強制とかはできませんので、高野町に住んでくれたらいいよね、こちらはそっち
のほうがありがたいよねというようなお話もさせていただいて、アパートとかも用意してるというような状況でございます。
だから、今後、役所として、また大きな機関として、していかなければならない、していってほしいことを考えると、やはり高野町
の住民が、
子供たちが町役場
の試験を受ける。一般職でも医療職でも消防職でも。また高野山
の人間が金剛峯寺
の職員になっていくと、そういうような循環をしていくことが、まち全体、主に大字高野山
の人口
の維持にはつながる
のかなというふうにも思いますので、これを私一人がシャカリキになって言ってもなかなかあきませんので、町全体で
の雰囲気づくりということで、ぜひとも議員
の先生方
のお力もお借りしたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いします。
○議長(
松谷順功) しばらく休憩します。
再開は13時からです。
午前11時58分 休憩
午後 1時01分 再開
○議長(
松谷順功) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問の続きを行います。順番に発言を許します。
10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄)
一般質問の許可をいただきましたので、平素考えていることを述べさせていただき、お考えをお聞きしたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。
高野町内
の学校卒業生
の定住について。高野町
の学校といいます
のは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、高野山高校、あるいは地元校
の橋本高校を卒業されて、その後、大学
のほうに進学される人もおられるわけですけれども、そういった人たちが、高野山に、高野町に定住していただくような考えについてお聞きしたいと思います。
もう1件につきましては、寺院境内地内で喫茶軽食
の店が経営されております。これは合法か。この合法かという言葉ですけれども、この店を営業していくことについては問題ないんでしょうけれども、こういった地域において商売することが認めておられるんかどうか。税務関係
の取組について、こういった点についてお聞きしたいとこのように思います。
まず、高野町
の学校を卒業した卒業生
の定住について。卒業生
の何人かが高野町に定住しただろうか。これは私
の推定でありますけれども、卒業生
の20%が高野町に定住しておるように思われます。そして、また80%が町外に移住しているように思います。
これ、私
の当時
のことを申し上げてみたいと思うんですけども、昭和27年に高野山
の中学校を卒業しております。そのときには60人。そして在住した人が12人、20%。そして町外に移住された人が48人で80%。この数字については、今に至るも大差がないように思われるんですけれども、いかがなもんでしょうか。その当時と今ともあまり変わっていないんではないかとこのように推測するわけであります。
また、多く
の卒業生が町外に出たということは、定住ができる条件が整っていなかった、そういったためだろうと思うんです。そういうことですから、家庭が築けず、生活が成り立たない。町外に出ていかざるを得なかったという
のが、出ていった方々
の本音ではないかとこんなふうに思われます。
卒業生が定住し、生計は現在可能ではないかとこのように思われるわけです。先ほど、さき
の委員さんも関連した質問をされておりましたですけれども、高野山
の学校を卒業した人
の定住を求めるということは可能ではないかとこんなふうに思います。
しかしながら、近年卒業された
子供たちの動向を見てみますと、やっぱりあまり変わっていない、定住される方よりも外へ出ていかれる子供さん
のほうが多いんではないかなとこんなふうに思うわけであります。
そこで、移住定住促進事業も地域によっては大切なことだと考えますが、まず高野町
の教育
の取組は県内でも勝るところなしと言われる環境で育った
子供たちが、町内にとどまり定住できる環境整備をすることが、人口増につながる
のではないかと考えます。高野町
の文化を守りながら改革を推し進めていくことが、今行政に求められている
のではないでしょうか。現状で行かれる
のか、抜本的な改革に乗り出す
のか、その辺
のお考えをお聞きしたいと思います。
次に、寺院境内地でいわゆる喫茶軽食
の店が経営されております。これについて、合法な
のか、税務関係
の取組はどうなっている
のかということについて、2つ目
の質問としてお尋ねしたいと思います。これは自席
のほうから御質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
松谷順功) 田中
教育次長。
○
教育次長(田中宏人) それでは、失礼いたします。
私
のほうからは、今議員御質問いただきました卒業生
の何%が定住しているかという御質問につきまして、御説明させていただきます。
高野町小中学校
の卒業生
の町内在住
の割合は、データ上、高野町出身者と高野町外から
の転入者が混在するため、数字で説明する
のは困難でございます。つきましては、現況等について御説明させていただきます。
小中学校を卒業し、高等学校等へ進学
のときは、高野町内、伊都郡、橋本市内、または和歌山県内など、おおむね自宅から
の通学が可能で、町内在住率は高いと思われます。しかしながら、高卒後
の大学進学や就職時は、町内や近隣
の市町村では通勤通学が限定されることから、他府県に出る割合が高く、町内で定住する割合は低い傾向にあると推測されます。
なお、このような状況は高野町だけではなく、和歌山県、また県内市町村においても共通
の課題になっていると思います。
以上でございます。
○議長(
松谷順功) 10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) 現在、高野町においてでも人口がどんどん減っていく中で、どの辺で高野町自身がこの人口止めというんですか、キープしていく
のかということも問題でありますけれども、非常に思うんですけれども、これだけ高野山で生まれ、高野山で生計を立てていかなければならない状況にありながら、なぜ地方へ出ていってしまう
のかと。そういうことになりますと、町外へ出ていった者が私たちに言う
のには、高野山で住みたかった。でも住める状況ではなかったということが皆さん
の答えであります。
そういうことでありますので、今
の状況から考えて、非常に、何と言うたらいいんかな、人口が減っていく中で、結局高野山へ訪れる、働かれる人という
のが非常に多いわけです。そういったことも踏まえて、卒業生から山内に定着していただくような施策というものはできないんかなとこんなふうに思うんですけれども、その点はいかがですか。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 議員御質問されている点ですけれども、議員が卒業されたときに、山内20%、山外が80%っておっしゃられました。今もこの数字に近いような形で推移しているんじゃないかなというふうに私も想像しております。やはり高野町内で住めるかどうかという
のはやっぱり、今日、午前中にも
一般質問の中で出ておりましたけれども、仕事と住まいというこの2つがやっぱりなかったらということにやはり大きく影響を受けているんじゃない
のかなというふうに思っております。
高野町から学び
のために他府県
の大学等へ進学した高野町出身者については、議員おっしゃられた昔同様
の傾向として、お寺、土産物店、事業所、そういったものを継ぐ予定者については、卒業後、また一定期間
の他地域で
の勤務経験を経た上で、高野山に戻ってきて定住をしていく傾向という
のが強い
のかなと思っております。
逆に事業を継ぐ以外でも、役場であるとか、金剛峯寺であるとか、郵便局等、学校
の先生もそうですよね。高野町内
の事業所等で就職ができる当てがないものについては、他府県
の企業等に就職をして高野町を離れてしまう傾向が強いんだろうというふうに想像しております。高野町内で就職できるかどうか、仕事があるかどうかというところが、高野町に戻ってくるか来ないか
の大きな分岐点。
ただ、現況、例えば奥之院
のナイトツアーという
のが、コロナ前、非常に盛況でした。また、今コロナが落ち着いて、10月11日から個人旅行客
の外国人
の方が戻ってくる中において、まただんだん利用者が増えているというふうに聞いておりますけれども、ナイトツアーが成功している事例であったりとか、議員
の後
の質問に出てきますけども、高野山デジタルミュージアム、高野山カフェ雫、こういったものが開設をされたりとか、また来春になりましたら、町内企業によって新たな店舗が2件開業する予定になっているなど、仕事が生まれ始めている
のかなというふうにも考えております。
高野町、平成16年
の7月7日に世界遺産「紀伊山地
の霊場と参詣道」に登録をされました。それ以降、
外国人観光客が着実に増えてまいりまして、この3年間については
新型コロナウイルス感染症の蔓延で停滞はしましたけれども、再び
外国人観光客が増えてくるという方向という
のは恐らく確実なものなんだろうというふうに思っております。
また、10月11日以降、確実にまち
の中でも
外国人観光客の姿を見るようになりましたので、このままこういう傾向が続いて、令和7年
の大阪関西万博に向けて、しっかりと年間で10万人を泊めていくような、かつて
の数字に戻していくようなところに持っていければいい
のかなというふうに思いますので。今後、こういう増加していく
外国人観光客に対応できる語学力を備えた人材というものが高野町内に増えていけば、
外国人観光客を対象に様々なコト消費、文化財であったり、伝統技術であったり、いろんな体験を提供できるような、そういう仕事という
のが増えていく
のだろうなというふうに思っております。
そうすれば、町外に出ることなく、一旦学び
のために町外に出ていたとしても、高野町に帰ってきて、高野町で住める、そういう環境が整っていくんではない
のかなというふうに考えております。
こういったことが最近
の動き
の中で顕著かなと思いますので、実現までにはしばらく
の時間はかかると思いますけれども、高野町内
の就職については悲観する必要はない
のかなと、そんなふうに考えております。ただ、質的な転換ということをしっかりやっていく必要があるんだろうなというふうには感じております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) 2つほどまたお尋ねしますけれども、今教育
委員会
のほうから、卒業生
の在住について
の割合をお知らせいただきましたですけれども、高野町、高野山、特に高野山を中心に考えて、実際、高野山
の学校、高野山で生まれた子供は高野山
の学校を卒業していく、その割合というんですか、大体どのぐらい
の数を踏んでおられる
のか、認識されておられる
のかということをお聞きしたいと思います。
それと、やっぱり仕事
のできる場所をつくらないかん、それに伴うて住宅も考えていかなきゃいかんというようなことも言われておりますし、帰ってくる環境もつくらないかんと、これも当然
のことです。今、毎朝、高野山へ登ってくる車って300台あるっていうんですね。皆仕事に来るわけです。役場
の職員さんもおられれば、自分
の業種によって来られる人もおられると思います。
これでざっと計算してみますと、300台
の車が毎日高野山へ登ってきて、この人たちが年間500万円
の金を持って山を下りたとしたら、15億
の金を持って下りるわけですね。このうちで山内
のところに勤務しておられる人は、そこで納税していっておるわけですけれども、それ以外
の人という
のは、高野町に納税しないために、ほとんど金を持って山を下りられる。この割合は分かりませんけれども、15億
の半分でしたら7億という金が高野町に納まらずに、それを持って山から下りられるという勘定になるわけです。
そういうようなことから考えて、300台
の車が高野山に働きに来るということは、このうち
の何%かは、この割合ですね。この調査という
のは難しいかも、今言うてすぐできるもんではありませんですけれども、こういった状況、高野山に働くとこがあるんやから、高野山から離れずに、学校を卒業すれば定住できるような施策も考えていかないかん
のではないかなとこんなふうに思うんですけれども、その点についてはいかがなもんでしょうか。今、高野山へ働きにこられる方々
の税収
の割合ということも考えられたことがあるんでしょうか、お尋ねしたいと思います。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 今、議員さんおっしゃられたこと、私も今指摘をされた者
の一人になりますので、身につまされるところがございます。確かに下から通って、お金を持って下りているという形になっているかと思います。そんな中ですけれども、私としてはできればしっかりと仕事をすることで、高野町に利益になるようなところをつくっていきたいなと思って日々仕事をさせていただいている、そんな状況になります。
現在、仕事
の話は先ほど触れましたけれども、住む場所につきましては、金剛峯寺等とも協議を重ねております。山内
の塩漬けになってしまっている建物、そういったところを活用というんですかね、流動化させる方法ということを一生懸命今やっておりますので、そういったことが進んでいけば、住みたくても住む場所がないということで山を下りられた方を含め、山内で居住ができる環境になってある一定数
の人口減少に歯止めをかけていける
のかなというふうにも考えます。
先ほどからもお話をしてますけれども、やはり仕事と住む場所、このセットという
のは、朝から
の議論も含めて重要なところですので、ここをしっかりやっていくことで、現状を変えていく方向に振れればなというふうに思います。
先ほど議員言われた何%ぐらいよという
のは、確かにすぐに答えは出てまいりません。逆に議員がおっしゃられた、自分が卒業したときには山に残った者が20%、外へ出た者が80%、この数字という
のが非常に説得力がある
のかな。この傾向という
のは、何度も言いますけれども、今も変わっていない、ある程度
のパーセンテージ
の前後はあるんかと思いますけれども、ほぼ変わっていない
のかなというふうには感じております。ちょっと調べようがある
のかどうかという
のは、また今後
の検討になるかと思います。
以上です。
○10番(﨑山文雄) 教育
委員会、どうですか。
○議長(
松谷順功) 田中
教育次長。
○
教育次長(田中宏人) それでは、私
のほうからは、この令和3年度になるんですけれども、小学校卒業時、中学校卒業時
の町内外
の学校
のちょっと進学
の割合という
のをお話しさせていただきます。
小学校を卒業してから町外
の学校
のほうに進まれた
のが大体30%ですね、3割。中学校を卒業してから町外
の学校に進学された人が57%。年によって違うんですけれども、令和3年度については大体中学校を卒業して町外
の学校へ進学する率と町内
の地元
の高校へ行く割合が大体半々ぐらいになる
のかなというふうになります。
先ほども御説明させていただいたんですけれども、大体高校進学時までは家から、自宅から通う割合が多くて、大学とか就職、高校を卒業してから町外
の学校とか就職先に出られる方が多いと。それに伴って居住も町外になっていくと、そういうふうに思います。
以上です。
○議長(
松谷順功) 10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) それぞれ答弁いただきましてありがとうございます。
そうですね、その年代でどうなったかということ
のお尋ねについて
の回答は難しいと思うんです。しかし、毎年、高野山
の学校を出ていかれる方で、山内に戻ってきて定着する人はどのぐらいほどでしょうかねということを知りたいんですけれども、恐らく20%ぐらいじゃないかとこんなふうに思います。
そういうことでございまして、山内で育った子供が外へ出ていって、外で生活するんじゃなくて、その人たちが高等学校まで卒業して戻ってくる、大学まで行って戻ってくる。大学ぐらい行けば相当な知識もついて、高野山でそういった自分
の知識を全うできるような職場がないがために外へ定着しなければならないというようなことになるかも分かりませんですけれども、そういったことは別として、せめて高等学校を卒業した子供さんたちが、果たして高野山へ何人ほど戻ってきとるんかなというようなことがもし分かりましたら、分かりましたらということ、そのぐらい
のことは掌握しといてほしいなとこんなふうに思います。
それと、定住
の問題ですけれども、こういったことは既にどこか
の場所で僕は話をしたことがあると思うんですけれども、高野山を離れた我々
の同級生、同窓生が、私も議員をやらせてもらっとる関係で、「﨑山、高野
のことを頼んどくで」というような物
の言い方をします。「あほなことを言うなと、おまえらはやな、高野を捨てて出ていった人間やんが」とこう言ったら、「何を言うとんな」って。「よう考えてみてくれ。我々
の家は残してあるし、長男は家を継いどるし、高野山で住まいをしておると。しかし、俺は高野で生活できれへんから外へ出らざるを得んかったんやと、それを理解せい」と。「そのために高野
のことを思ってやな、ふるさと納税をしとんやんが」というような言い方ですわ。ごもっともですなということで、シャッポン脱いだわけでありますけれども。
そういうようなことで、やっぱり高野山で育った子供が高野山で住みたいよという考え
の人がおられる。これを今後
の人口が減ってくる。そういう中で下から働きに来る人が多く、相当数がおる。そういうもの
の調整
の中で、やっぱり山内に定住できるような施策を考えてほしいなとこんなふうに思いますので、全体的な問題として、現状でいかなしゃあないんやというのか、抜本的な改革を考えてみるよというような考えがある
のか、最後にそういった点をお聞きしたいと思います。
○議長(
松谷順功) どなたか答弁いただけますか。
茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 先ほどからお話をしております高野山内、高野町内でも仕事ができる環境というものが新しく生まれつつございます。こういったものの推移を見守らせていただきたいなと。また、今議員
のおっしゃられたようなことは、今後
の移住定住施策
の中でしっかり私たちも考えながら施策
のほうを進めていくようにしたいなと思いますので、しばしお時間いただけたらなという、そんなふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(
松谷順功) 10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) そういったことでよろしくお願いしたいと思います。
あの君が高野山へ戻ってきて働いとるな、あの君は山内
のどこどこで働いとるなという顔ぶれが増えてくることを我々として望んでいるところでありますので、そういった施策を講じていただきますよう、よろしくお願いいたします。
教育
委員会
のほうといたしましては、やっぱりせっかく高野山で育てる、高野山
のすばらしい教育
の中で育てた子供を何か外へ放してしまうという
のがもったいないような気がするわけでありますので、そのために日本
のどこへ出しても恥ずかしくない、世界
のどこへ出しても恥ずかしくない子供を育てるんやと言われればそれまでかも分かりませんですけれども、やっぱり自分
の畑でこしらえた物はやっぱりその地区
の者で消費したいなというような思いと同じであると思いますので、教育
委員会
のほうといたしましても、そういった点について御配慮いただきたいと、お考えをいただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。
次
の質問をさせていただきます。
寺院境内地内、寺院境内ですね、境内地内にこの喫茶食堂
の店が営業しておられます。これは合法かどうか。税務関係
の取組はどうなっている
のかというような内容
のお尋ねであります。寺院境内地、代表して361番地
の中に喫茶と軽食
の店が営業しております。表示しております看板を見てみますと、デジタルミュージアムと
の名称で、完全な収益営業
のように見受けられます。
そこで、行政はこのような行為でやっておられることを知っておられるんでしょうか。このような場合は非課税扱いなんでしょうか。非課税
の扱いでいい
のでしょうか。それとも課税
の対象としてお考えされておられるんでしょうか。全く関係がないと言われるんでしょうか。そういったことについてお尋ねをいたしたいと思います。
以前、この場所は高齢者による「いきいきわくわく接待どころ」として開設しておったときがあるんです。お茶
の接待をしたり、全て無料で山内
の観光、参拝所等
の説明や、お話
の相手役として非常に喜ばれた場所でありました。高齢者が健康で生き生きとして奉仕しているこの活動、この姿という
のは非常に印象に残っております。添えつけられておりました自由書帳、雑記帳ですね。これには数多く
の感謝
の言葉が残されております。こういう姿というんですか、高野山に来て、シルバーがこのように生き生きした姿で活動している情景という
のは、来山者にとっては行政
の一端をかいま見ているんではないかなとこんなふうに思うんですけれども、いかがなもんでしょうか。
○議長(
松谷順功) 古倉総務課長。
○総務課長(古倉 充) すみません、非課税
の扱いについてということで御説明申し上げます。
個別
の案件には基本的にはお答えできないんですけども、宗教法人
の保有する固定資産税全てが非課税
の対象になるわけではございません。ですので、この事業ということで行っている
のであれば課税
の対象になるということでございます。
以上です。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 議員御質問
の件ですけれども、この高野山デジタルミュージアムというものを運営をされている団体は、株式会社DMC高野山という事業所になります。このDMC高野山ですけれども、これは金融庁
の外郭団体でございます株式会社地域経済活性化支援機構、略称がREVICといいます。ここから来られた役員
の方が、地元金融機関である紀陽銀行
のほうと連携をいたしまして設立をしていっている団体になります。一般社団法人高野町観光協会
の会員でもあります。
この株式会社DMC高野山ですけれども、文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光
の推進に関する法律第4条第4項に基づく文化庁に対して
補助事業を、高野山VR文化複合施設を核とした文化観光拠点計画というものを提出されて、文化庁
の5年間
の補助を受けながら事業を実施しております。
当然、あの場所は中門再建作業館ということで金剛峯寺様が準備をされた建物ですけれども、正式な手続を経て、金剛峯寺さん
のほうから借り受けて事業を行っている。そのような性格
の中から、課税対象であって、しっかりとした財務
の書証を提出をして運用されているということですので、御心配は要らない、そんなふうに考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) 今総務課長
のほうからは、収益事業ですのでこれは課税
の対象になっていくだろうということなんです。今団体名もおっしゃっていただいたし、協力団体
のこともおっしゃっていただいております。当然、営業には問題ないんでしょう。しかし、この場所をこのような形で使うということについてはいささか問題がないんでしょうかねというように思われるわけです。例えば、宗教法人法
の第3条に抵触しないかなと。宗教法人が規定する目的
のために供する建物、土地ではないなと私はそんなふうに考えるんですけれども、そういった点については、国と
の間、あるいは所有者と
の間で了解済みなんでしょうか。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) その点につきましては、先ほどお話ししましたように、金剛峯寺さん
のほうにもしっかりと正式な申請書を出されて、金剛峯寺さん
の承諾を得て事業を実施しているということですので、何かそこに疑義がありましたら金剛峯寺さん
のほうで駄目だよということを言われるかと思います。その点、クリアしておりますので、心配はないと考えております。
○議長(
松谷順功) 10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) 所有者金剛峯寺、金剛峯寺が了承しておるということ
のようでありますが、金剛峯寺が了承したからとして、して悪いことを金剛峯寺がしてよろしいと言うとんかな、こんなふうに思うんですね。
金剛峯寺
の中にも寺法という
のがあって、寺法
の26条
の2に、塔頭寺院
の使用境内地
のこと等については、これ設定するとか、変更するとか、改廃するとかっていう
のは、そういった会合で了承を得なければならないようなことになってますね。それ以外に金剛峯寺に寺務規定という
のがあって、寺務規定
の第12条
の3という
のにも、この境内地等につきましては山内協議
委員とおって、その人らが協議して答えを出すというような仕組みになっておると思うんです。そういったことがクリアできてそうなっておるんかな。そうなってくれば、所有者である本山は皆了解しておると。しかし、国自身が寺院境内、寺院境内ってこんなこと以外に使うたらいかん
のですよという規定に違反してでも、それでオーケーな
のかなと。その辺にちょっと疑問を感じるんですけれども、担当課長はその点、どんなふうに考えておられるんでしょうか。本山が許可を出しているんで、それで当局としては問題がないとおっしゃられる
のか。そこで得られる収益については課税
の対象として考えていかな、考えていきますということですので、その商売というものを認めていることになると思うんですけれども、その点はいかがですか。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 何度もお話をいたしますけれども、正規
の手続を取って、金剛峯寺さん
のほうがお貸しされていると聞いております。正規
の手続という
のは、金剛峯寺さん
の中でも境内
委員会ですか、そういった様々な手続を経てここをお貸しされるようになったと、担当者からは聞いておりますので、それ以上
のことにつきましては、今回、ここで御質問いただいておりますけれども、金剛峯寺さんに聞いていただかないといけない内容になってくる
のかなというふうに思いますので、私からお話しできることはこの限りになってしまうかと思います。よろしくお願いします。
○議長(
松谷順功) 10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) 金剛峯寺にお伺いせえという内容ですけれども、金剛峯寺にお伺いする前に、行政としてはやっぱり高野山
の実態を知っていかなあかんと思うんです。高野山には寺院境内地、そして国から買い上げた普通
の宅地という
のに分かれるわけですけれども、そういった以外
の土地でこういうことを認めていくということについては、いい
のかな、どうかなと。国自身はこんなことをされとるという
のは知っておられるかどうかということもこれは分からんと思うんです。そういうような意味から、やっぱりこういったことについては慎重に取り扱っていただきたいなとこんなふうに考えます。
私
の考えであれば、あの土地という
のは国へ返すんです。国に返したって、これがあんなところどうにもならないからということでそれを買い上げるわけです。買い上げることによって、どのような地目にしようとこれは登記できるわけです。そういうような形にして、ああいう商売をするといえば筋が通っとるように思うんです。
ここで一つ
の問題があるんですけれども、「﨑山、寝とる子を起こすようなことをあまりすんなよ」ということを言われるんですけれども、やっぱり山内
の住人
の公平・不公平を考えれば、やっぱり、そうですね、言わざるを得んような問題も多々出てくるということになるわけです。そのような意味で申し上げたわけでありまして、自分が少し状況を分かっとる関係で、あんなことを、大手振って歩かれとるということになった、ええっていうようなことを感じ取るわけでありますので、今後につきましては十分、後に行政に負担というんですか、問題が返ってこないような取扱いで物事を考えていっていただきたいとこんなふうに思います。
本件については私
の考えを申し上げましたので、私
の言っていることが間違っている
のか、行政として今やっておられる
のが正しい
のか。考え直さないかん点がある
のか等につきましては、ひとつ今後
の問題として御検討いただきたいとこんなふうに思いますが、いかがですか。
○議長(
松谷順功) どなたかお答えいただけませんか。
お答えいただけませんか。
10番、﨑山君、答えがないようでございます。
○10番(﨑山文雄) まあ答弁しにくいところがあるんだろうと思いますが、その点については今後
の問題として、やっぱりこれからこれだけじゃなくて、高野山
の全体を見守っていくという中で、どうか間違い
のない、公平・不公平が出ないような施策を講じていっていただきたい、このように思います。
あそこ
の営業所
の前に、聖地高野山応援プレミアム付商品券取扱い事業所ですということを認めとる看板が上がっとるんですね。高野町もそれを認めておるという内容になっております。
私は残念に思う
のは、あそこ
の場所で高齢者が生き生きとして来山者に対してお茶を差し上げ、そして何というんですか、高野山
の参拝、見学するところ
のお話をしてあげたり、非常に和やかな場所であったと思います。私もあちこち旅行して感じるんですけども、ああいった接待所に巡り会うたことはありません。どこへ行って一服してでもお金が要ります。そういうようなところばっかりでありますが、ああいったところに、いきいきわくわく接待どころ等につきましてはそんな感じはなくて、何時間でもいすに座って、喜んでおられる状況がありました。ここにも写真を提供しますけれども、こういった和やかな雰囲気が醸し出されております。
そういうこともありましたので、やっぱり高齢者が何もせずにおるんじゃなくて、そういった人
の出入りする場所へ出ていって活動しておられる姿という
のは、非常に高野山、高野町にとりましてもいい感情を皆さんに与えるんではないかとこんなふうに思うわけです。なぜこういうものが撤去をしなければならなかった
のかという点については定かではありませんが、悲しい思いをいたしております。
そういうことでございまして、何か申し上げて説明しとかないかんなというような問題がありましたら、答弁をいただきたいと思います。
○議長(
松谷順功) どなたか答弁いただけますか。ありませんか。
﨑山さんに申し上げます。どなたも答弁いただけないみたいでございます。
10番、﨑山君。
○10番(﨑山文雄) やむを得ない状況だと思います。これが議事録に残っていきますので、またそれぞれ
の議事録を見られる人
の判断によって、何というんですか、お考えをいただいたらよろしいんではないかとこのように思います。
答弁がいただけないということになりますと、これ以上
の質問するところはございません。ですので、今後は高齢者
の活動等につきましてもひとつお考えをいただきますよう、よろしくお願いいたしまして、質問を終わることにいたします。ありがとうございました。
○議長(
松谷順功) しばらく休憩します。
再開は13時55分からです。
午後 1時46分 休憩
午後 1時56分 再開
○議長(
松谷順功) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問の続きを行います。
順番に発言を許します。
8番、大西君。
○8番(大西正人) 失礼いたします。
質問
の機会を得ましたので、ただいまより
一般質問をさせていただきます。
本日
の一般質問につきましては、私で最終ということでございます。どうぞ最後までよろしくお
付き合いいただきますようにお願いをいたします。
質問事項でありますけれども、これから
のまちづくりについてということであります。タウンミーティング
の資料にもまちづくりについて
の内容がありました。気になるところ、また関係するところについてお聞きをしたいと思います。
まちづくりといいます
のは、私
の認識では自治体・地域住民が協働して協力し合い、地域を住みよい、また魅力あるものにしていく諸活動であると思っております。そのためには自治体が高いモチベーションを持ち、取り組むことが極めて重要であると考えております。
先月、高野山内で行われましたタウンミーティング、行政報告会
の資料にある、「一人一人が輝き支え合う活力あるまちづくりに関して」でございますけれども、見守りケアシステム、タクシー補助等
の支援などが挙げられておりました。その中で、日常生活で
の困りごとなど、これから高齢者
の暮らしを行政はどう支えていく
のかをまずお伺いしたいと思います。
最後になりますので、午前中から
の質問と重なることもあると思いますけれども、よろしくお願いをしたいと思います。
後は自席から質問させていただきますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) 失礼いたします。
8番議員
の御質問について、私
のほうから御説明をさせていただきます。
今、日常生活で
の困りごとということでございますけれども、かねてより議員にも以前にも御質問を頂戴しておりますけれども、この地域に住みたいと思っている方が住み続けられるまちづくりということが最終目標でございまして、俗に言う、地域包括ケアシステム
の構築、充実というようなところに向けて、日々、
福祉保健課、地域包括支援センター、そして最近では生活支援体制整備事業、議員も参加してくださっておりますけれども、生活支援コーディネーター、地域支え合い推進
委員という肩書を持ったコーディネーターを1名設けて、高齢者
の福祉を考える場、協議体という会議
の場を設けまして、地域
の支え合い、そのほかに介護サービス
の充実といったようなところ、議論を重ねているところでございます。そんな中で、担当課といたしまして、直近
の目標といいますか、今住民
の皆さんと一緒に考え、そして形にしていきたいと思っているようなことを幾つか御説明させていただきたいと存じます。
一つ目としましては、高齢者
の方
の安心
の確保でございます。行政といたしましては、緊急通報システム
の普及、個別避難計画
の策定等、行政として取り組まないといけない課題としてございますので、そういうことをしっかりと推進してやっていくということ。それに加えまして、地域
の方々と
の協力
の中で実現していただいている部分、そしてさらにこれから増やしていく部分としまして、地域
の中で
の様々な方による見守り
の目を増やすと。みんなが相互に、高齢者
の人同士も見守り合いするし、若い人が高齢者
の方も見守るしというような、そして高野山、高野町
の中でお仕事をされるような職域
の方々
の目もお借りして、手もお借りして、見守っていくというような考え方。先般より、警察、教育、防災危機対策室等が中心になって、オレンジ
のたすきをかけて子供
の見守りということでやっている部分、それを地域
の防犯ということにつなげていくというような考え方。そういった見守り
の目もございますし、もちろん従来から民生
委員さんや地域見守り協力員さん、健康推進
委員さんといった方々
の見守り。そこに加えまして、繰り返しになりますけれども、生活支援体制整備事業
の中でいろんな団体、青連協さんや、消防団さん、いろんな団体
の方々に協力していただきながら、見守り
の形という
のはそれぞれいろいろな形があっていいと思いますので、そういうことを広げていくというようなことで、今方々でそのお話をさせていただきましたりしておりますので、何かそういうことが気づけばたくさん
の方がたくさん
の見守り
の目を持って暮らしてくださっていると、そういった地域づくりを目指したいと考えております。
また、日常生活
の生活支援ということでございますけれども、基本的にはせっかく介護保険、長い間掛けていただいてますので、介護が必要になった方、また要支援ですね、介護予防
の段階
の方におかれましても、しっかりと介護保険
の制度を活用して暮らし続けられる地域というものを目指したいとは思っております。
ただ、高野山
の立地、皆さん御存じですけれども、地域
の中で介護福祉サービスを提供していただける団体さんも少ないですので、今後、橋本伊都圏域を一つ
の地域と見て、いろんな事業所さんに高野町、富貴、花坂、細川、いろんな在所にサービスを提供しに来ていただけるような、それをケアマネージャーさん
の努力ではなくて、しっかりとした仕組みに変えていくというようなこと、そういうことを早急に検討していくというようなことで考えております。
また、こちらも、これ後で総合診療所
の事務長
のほうからもお話があるかと思いますけれども、高野山総合診療所における訪問看護でありますとか、通所リハビリといったような仕組みも、しっかりと住民
の方々に利用促進を図るというようなことも行いたい。要は、高野町にあるものはしっかりと活用していくということをやっていきたいと考えております。
また、民間で有料
の支援事業、これは猫
の手サービスというようなお名前がついているということですけれども、そういうような、こちら有料ですけれども、サービス提供してくださっている事業所もございますので、そんなこともどこかで、広報でお知らせするとかというようなことで、いろんな生活支援
の形があるということをお知らせしていくということも私たち
の使命かなということも考えております。
そして、繰り返しになりますけれども、生活支援体制整備事業
の中で、暮らし
の助け合いということで、住民同士
の助け合い
の事業を、もうこれ1年、2年越し、3年越しぐらいで御検討いただいているわけですので、そういうことを少しずつ事業化していく方向で努力をしたいと考えております。
先ほど議員おっしゃられた外出支援
の充実ということも高齢者
の生活を支える上では大事なことかと思いますので、外出支援助成事業、今、年間1万8,000円
の助成券を80歳以上
の方にお配りし、活用いただいておりますけれども、その事業をできる限り継続していくということを目標に掲げさせていただきたいと存じます。
また、こちらも町と社会福祉協議会で協力してやっている事業ですけれども、福祉有償運送という仕組みがございます。こちらを先般よりちょっとお話が出ている
のが、ボランティア
のドライバーさんを募って、少し御協力いただいて、利用者さんをお運びするエリアを広げる。今は高野町内、基本的には高野町内で
の送迎となっておりますけれども、伊都橋本圏域ぐらい、ドライバーさんが増えましたらそういうことも可能になってくると思いますので、そういうようなことも広げていきたいというようなことも考えております。
最後です。交流
の場づくりということで、先ほど﨑山議員もおっしゃられましたけれども、高齢者
の方々が生き生きと活躍される場をつくるということも、介護予防、高齢者
の方々
の生活支援
の一つであると考えております。高齢者自身も生活支援
の担い手となることができるような、社会参加ができるまちづくりを目指したいと思っております。シルバー人材センター
の活動を支援し、高齢者
の社会参加と活躍
の場、シルバーさん
のお仕事について、しっかりとシルバー人材センター
の事務局さんと考えていきたいと思います。そのほかにも多様な通い
の場ということで、趣味
のサークルでありますとか、サロン活動、いろんなことを広げてまいりたいと存じます。
以上です。
○議長(
松谷順功)
苗代診療所事務長。
○
診療所事務長(苗代千春) 失礼いたします。
先ほど福祉課長
のほうから、日常生活支援
の提供
の中で高野山総合診療所における介護事業
の利用促進
の話がありました。高野山総合診療所に関する介護事業について、少し補足説明をさせていただきたいと思っております。
当院で実施しております介護事業は2事業あり、1つは訪問看護、1つは通所リハビリとなっております。この2事業は介護保険法に基づき、要支援または要介護
の認定、日常生活支援総合事業
の認定を受けている方が対象となっております。
まず、訪問看護につきましては、医師
の指示
のもと、看護師が自宅に訪問し、日常生活
の動作訓練、身体機能
の回復・維持など、生活
の質
の向上を目標とし支援するとともに、本人、家族
の相談業務を行っております。
続いて、通所リハビリにつきましては、理学療法士によるリハビリ指導、機器による自身で
のリハビリ、自宅で
の入浴が困難な方に対する入浴介助、またケアマネージャーと
の連携により様々な行事を行っております。
医療で申しますと、医師が必要であると判断した患者様には、訪問看護を導入し、少しでも長く自宅で過ごしていただけるような支援を行っております。町政懇談会でも町長が町民
の皆様に、かかりつけとして町内
の医療機関を使ってほしいということをずっと話していただいておりますとともに、当院といたしましても皆さんが安心して生活ができるよう、かかりつけ医として御利用いただけるように、今後も他機関と連携し、一生懸命進んでいきたいと思っております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 8番、大西君。
○8番(大西正人) 今、事務長がおっしゃった
のは訪問看護、訪問介護、どっちでしたかね。
○
診療所事務長(苗代千春) 訪問看護です。すみません。
○8番(大西正人) 看護ですね。ありがとうございます。
いろいろ答弁いただきました中で、こちらからまとめてまた繰り返すというようなことも、項目が多いもんですから、後
の時間がありませんけれども、町長が前に
選挙のときでしたか、年寄り
の方をほっとけへん
のやで、ずっと見守っとんやで、一人一人取り残せへんでというような、そういう気持ちでこれからお年寄りをしっかり見ていくよというような言葉
の内容があったような気がするんです。それに基づいてといいますか、元来
の方針が
福祉保健課を中心に、総力を挙げて地域
のそういう方たちを見守っていく、何か困ったことがあったらそれに沿うような形で支えていくというようなことをずっと御答弁いただいておったんで、その辺は私も理解をしておるところです。
また、最後に医療
のことといいますか、高野山総合診療所
の事務長
のほうから、介護保険
の中で2事業として、訪問看護とか通所リハビリも行っておるというようなことで報告をいただきました。そして防災
のほうもそうなんですが、関係するところ全てが、このまちで、この土地で、最期まで自分らしく暮らしていけるため
の努力をしていただいとるということがよく分かりました。
まだまだそりゃ足らんところはいっぱいあるんですけども、その中
の内容を深めていって、高めていって、これからも皆さんが安心してこの町で、これやったらもうちょっと頑張ってこの町に住めるなというようなことで、健康寿命もそういうところも延ばしながら、楽しく過ごしていただけるような町にしていってもらえる、そういう体制をしっかりつくっていただく、そういう必要があると思います。その中でしっかり努力をされているということがよく分かって、ありがたいことだなと思うわけでございます。
その中で、地域包括ケアシステム
の中にも生活支援
のコーディネーターを中心にした、「つなぐ」という名前をつけました協議体という
のがあります。これから
の活動には住民
の皆さんが担い手となって、そして活動していただくというようなことになると思うんですが、多く
の方
の理解と協力がないとなかなか成り立たないような内容になってくると思います。
そういう中で、元気な高齢
の方
の助けも必要になってきますし、若い方
の力もお借りしたいと。そして、今その「つなぐ」
の中では、商工会青年部
の方であるとか、青少年団体連絡協議会
の方へも担い手
の登録をお願いするというような動きを出そうとしております。
そういう中で、役場
の職員
の皆さんにはいろんなところで、安易にとは言いませんけれども、いろんなところから声がかかって、うちも助けてよ、うちも助けてよというようなことで、大変休みがないようなことになってはいけないんですけども、できる範囲
の中で皆さんにぜひとも協力をお願いできないかというようなことなんですが、その辺
の御認識を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) まず、
福祉保健課の職員
のお話をさせていただきますと、今回「つなぐ」、生活支援体制整備事業
の中で協議を繰り返している「つなぐ」協議体
の事業
の中に、基本的に中心になっている
のは地域包括支援センターということで、仕事
の役割配分をいたしておりました。ただ、なかなかそれだけ
の人材だけでは行政
のほう
の支援体制としてもなかなかいい形になっていかないという
のが私
の中でありまして、今、
福祉保健課の中でもできるだけ協議体に参加するようにということで、私もそうなんですけれども、時間
の許す限り会議にも出席させていただき、ボランティア活動にも登録をし、ということで、取り組んでいこうというようなことになっております。
なかなか
福祉保健課、業務が多くございまして、前に議会でもお話も出てましたけれども、残業も非常に多い課で、上へ上へそういうことが重なってきまして、出席、私が声掛けさせていただいている中でも出席は思うようにはなってはいませんけれども、今後も意識を持つことも大事ですので、そういうことは言い続けていきたいと思いますし、また、ほか
の課におきましてもまだ具体的なお話はできておりませんけれども、地域包括ケアシステム
の構築という
のはほんとに保健福祉課が担当して実現できるものではございませんので、役所、町を挙げてということになれば、役所も役所を挙げてということになろうかと存じますので、また私
のほうから各所属長、課長さんたちを通じて御参加
のほうを呼びかけていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(
松谷順功) 8番、大西君。
○8番(大西正人) 職員
の皆さんには業務が多い中、大変だとは思いますけれども、できる範囲
の中で協力をお願いしたいなというふうなことでございます。議長
のほうも登録をしていただいたというようなことで、ありがとうございます。皆さんも私が知らんだけでいろんなところで協力をしていただいてると思うんですけども、これからも御協力をよろしくお願いいたしたいと思いますので、よろしくお願いします。
時間がありませんので、次に進みたいと思います。
次に、人を育むまちづくりについてお尋ねをしたいと思います。
高野町は全国に先駆け、県内でもいち早く給食費などを含む教育
の無償化、また
こども園第1子より
の無料にするなど、中学生
の医療費も無償化などを実施しております。手厚い支援を行っていると思っております。
その中で、医療費
の無償化、これを高校生、18歳までに広げてはどうかと思う
のですけれども。ちょっとした変化で
の受診が早め
の、早期発見ということにつながるというふうにも思います。18歳まで
の学費とか、医療費とか、そういうものは本来、私も国が負担するべきものと思っております。けれども、それがなされてない現状では、国に代わって自治体、高野町が実施せざるを得ないと、そういうことをするとなればですね。なりますけれども、この辺
の考えはいかがでしょうか。御説明をお願いいたします。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) 失礼いたします。
現行
の就学児医療費助成制度というものがございますけれども、そちら
のほう
の対象年齢を18歳、高校卒業まで拡充するということでございます。かねてからこのことについては検討を重ねてきております。ただ、今日
の一般質問の中、ほか
の議員先生方
の御質問
の中でも非常に多く出ておりますけれども、定住施策という観点で考えたときに、この事業、中学生までは保護者
の方と一緒に住民票を高野町に置いて、地元
の学校、もしくは橋本
のほう
の中学校に通うというようなお子さんもいるにしても、保護者
の方と世帯をともにして生活されるという形が一般的やと考えています。そういうところに今まで補助をさせていただいたわけです。
高校生まで引き上げるとなりますと、高野山高校に子供さんだけ、全国から住民票を持って3年間お暮らしになるようなお子さんもおられます。また、逆にお父さん、お母さん、御家族、保護者、養育者は高野町に籍を置いて、しっかりと高野町に納税をしてくださっているけれども、例えば高野町以外
のところ、寮なんかに入って他府県
の高校などに進学されているようなお子さんがいらっしゃった場合、なかなかそういうお子さん
のことを拾うというか、認識することが現在難しい。今までも難しいなというような議論がございまして、何
のためにこの事業をやっていくかということ
の原点に戻りまして、今後、しっかりと議員がおっしゃられるように、拡張ということを視野には入れますけれども、しっかりと住民
の皆さん
の将来につながる子育て施策というようなことになるよう、制度を考えていきたいというふうに考えている次第でございます。
以上です。
○議長(
松谷順功) 8番、大西君。
○8番(大西正人) 現行
の制度を18歳までにというようなことで、どうかなということをお尋ねをしておりまして、それが定住施策にもつながる
のかなとも思いますし、やはり最初に申しましたように、家庭
の事情とかそんな関係なしに、子供を区別するようなこともなしにしておくことが、医療を早めに受診して、そして異常があればそういうふうなことで早めに状態を見てもらったことが早期
の治療につながる、ひいては医療費
の拡大を防ぐようなことにもつながるんではないかなというふうに思う次第です。
2018年度
の資料なんですけど、県内で高校生18歳まで
の医療費無料
のところが、市町村11ほどあります。その中に少しは条件をつけておるところもあるんですが、そういうふうな動き
の中で、高野町としても財源など
のこともあって難しいかとは思いますけれども、より手厚い
子育て支援の拡充をぜひしていただきたいなと思いますので、将来につながるようなそういう一環として、18歳まで
の医療費無償化というものを検討していただきたいなと思いますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、次に同じ子育てということで、就学前
の子供さんを預ける
こども園の通園バス送迎に関することでありますけれども、本年、園児置き去りというような事故が大きく報道されておりまして、高野山
こども園の通園バスが気になるところであります。降ろす際
の点呼であるとか、それからまたセンサーによる安全装置
の設置など、今どこまで対応できている
のかをお伺いしたいと思います。
○議長(
松谷順功)
尾家福祉保健課長。
○
福祉保健課長(
尾家和代) 先般から
の、こちら静岡県であったことが大きく取り上げられております。非常に痛ましい事案でございました。この事案を受けまして、和歌山県においてもバス送迎を行っている保育所に対し、安全
管理に関する周知及びバス送迎における業務
の点検及び研修
の実施についてというような通知が、令和4年9月29日付で発出されております。これを受けまして、高野山
こども園におきましても、送迎バス業務における乗車児童
の把握方法、各クラス
の担任保育士から添乗保育士へ
の引継ぎ方法、そのあたり
の再確認をするとともに、既に研修をしていただいております。
また、園児が万が一バス
の中に取り残された場合
の対処方法といたしまして、これは少し大きい年長さんクラス
のことでございますけれども、クラクション
の鳴らし方というようなことも先般、学ぶ機会を設けております。
また、町からは、令和4年11月14日、バス送迎に当たって
の安全
管理に関する実施調査ということで園に入らせていただきまして、保護者と
の連絡方法、職員間
の情報共有及び連絡状況、乗降時
の点呼、子供
の所在確認
のやり方、状況ですね。園児が降車後
の見回りをどのようにしているかというようなこと、マニュアルをどのように作成されているかというようなこと、そんなことにつきまして確認等を行いました。
実地調査
の結果ですけれども、バス乗車・降車時
の児童
の確認についてでございますが、添乗職員、保育士1名でチェックを行っていることを確認いたしました。これに関しましては、やはり1人で
の確認ということであればミスもございますので、添乗職員及び担任でダブルチェックを行うということで、見落としを防ぐよう指導を行っております。
また、送迎バスへ
の安全装置
の設置についてでございますけれども、令和5年4月から義務づけられることとなりました。義務化後1年間は子供
の所在確認点検表をバスに設置するなど
の代替手段が認められることとされてはおりますけれども、本町におきましても送迎バスに安全装置は未設置でございますので、令和5年度において、できるだけ早急に適切な安全装置
の選定を行い、設置につなげたいと考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 8番、大西君。
○8番(大西正人) 今答弁いただいたんですが、申し訳ないんですけども、その1つ前に質問をしました、18歳まで
の高校生まで
の医療費無償化について町長
の見解をまず先に伺いたいなと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(
松谷順功)
平野町長。
○町長(
平野嘉也) 8番議員から
のお尋ねで、
子育て支援の一環として
の高校生18歳まで
の医療費無償化という中で
の考え方をお答えさせていただいております。
議員おっしゃるように、和歌山県内でも15市町ですね、その中では1町1市が令和5年度から始めるよというようなところがございます。これは自治体間
の競争ではないんかなというふうにも思いますし、本来、議員おっしゃるように国が取るべき施策
の一つかなというふうにも思っております。
以前、町村会
のほうから、県に対して
の要望
の中で、18歳まで
の医療費無償化というような案件をずっと要望
の内容として出してきましたが、現知事
のほうは、それは市町村がやってくれというような考えでございました。しかし、新しい知事さんは、医療費
の無償化とか、そういったところにも深く関心を持たれとるというふうにも聞いておりますので、今後、施策としてする前に、県としてこういう動きをできない
のかという
のを、また議員
の先生方とか、町村議会議員
の皆さん全員と、町村会というような中で訴えてまいりたいなというふうにも思っております。
ただ、先ほど課長
の説明であったとおり、高野町
の住民、世帯
の中
の18歳
の子供へ
の支援というところは、納税
の関係とか、そういったことを考えると適切な
のかなと、前に進めたいなというところもありますが、わずか3年間だけ、こちら
のほうに来て、そしてまた違うところに進学されるというようなところにまで
高野町民の税金を投入できる
のかというような、様々な課題もたくさんあるというふうにも思いますので、そういったところが公平にされるように、また住民
の皆さんが納得できるような施策となるためにも考えていかなければならないし、県
のほうにも状況等を説明して、施策
の一つに入れてもらえるような事業展開
の要望をしていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(
松谷順功) 8番、大西君。
○8番(大西正人) 今、町長
の答弁
のほうで、この18歳まで
の医療
の無償化ということにつきましては、今までも国や県にそういうことをしていただきたいというような要望は上げているというようなことで、なかなかそれが進んではおりませんけれども、新しい知事
のもとでまたそういうことが進んでいく
のかなというような期待もする中、私
の前
のほう
の議員
の方も質問されておりましたけれども、また町長と私たち議会
のほうも、議員
のほうも一緒にそういう要望にも伺わせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。
それから、
こども園のことでありますけれども、本当に痛ましいような報道がなされて心が痛むわけなんですが、自分とこの町でそういうことがあってはならんというような気持ちで質問させていただいております。もちろんそういうような点検をせよというような発出される前に、もうその現場がそういう対応を取っていただいておるんではないかな、そういうふうな気持ちで動いてくれておるんではないかなと思うところではありますが、やはりそういう慣れから来る意識
の薄れで、安全
のため
のそういう意識が薄れないように、やはり設置した
管理、最終的な
管理責任を問う当町
のやはり担当
のところがしっかり指導をしていただきたい、そういうふうに思うわけであります。
送迎バス
のことだけではなく、園内
のことも含めて、園児一人一人
の安全を確認していただいて、それぞれが家に帰るまでしっかり守っていただきますように、切にお願いを申し上げる次第です。
続きまして、ちょっとまだありますので、先に進みたいと思います。申し訳ありません。
産業
の活力創生に取り組むまちづくりについてであります。新知事が政策を語る中で、第1次産業に力を入れたい、また新たな観光
の在り方も含めこれから
の和歌山をしっかり考えていきたい、そういうふうに言われておりました。岸本新知事
の考えを受けて、産業
の活力創生につながる動き、今まで取り組んできた富貴地区
の土壌改良であるとか、ホップ栽培、こういうものを生かす動きをさらに加速することが必要だと考えますが、この辺について御説明をお願いしたいと思います。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 農林業
の振興に力を入れるという知事候補者
の考え方につきましては、高野町にとって非常にありがたいことであると考えております。当町として、まず現在実施している富貴地区で
のホップ
の栽培、ヤマトトウキ
の継承、ブランド野菜
の作付等
の、地域
の特色を生かした農業
の推進を今後も継続して、結果を出せるようにしていきたいと考えております。また、午前中からやり取りがありましたけれども、獣害対策
の強化についても、知事候補者へ
の積極的な要望をしていきたい。また、森林整備によって二酸化炭素
の排出権を得るという、知事候補者
の考え方が出ておりますけれども、木
のまち高野町におきまして、
森林環境譲与税を利用しながらですけれども、こういう森林整備
のほうを実施していくということも大事なことかなというふうに思っております。
観光分野につきましては、午前中
の説明
の中でダイヤモンドイヤー
の話をさせていただいておりますので、同じこと
の繰り返しになりますので、割愛をさせていただきたいと思います。
私からは以上です。
○議長(
松谷順功) 8番、大西君。
○8番(大西正人) 私が思いますには、今まで富貴地区におきましていろんな農業的な取組をやってきたと思うんです。それが、今までは土壌改良であるとか、またこれから先にどういうふうにしていって生産につなげていくか。その足がかり的なところを今までやってきたと思うんですけれども、これからは今まで
のやってきたことを生かす時期に入ってきておるんではないかなと。ですから、そこで土壌改良から今度は種をまいて生産をして、そして最後
の収穫を得るというような、そういうところまで早く持っていく必要があるんではないかなと。
今、新知事はボトムアップ政策というような考え
の方だというふうに伺っておりますし、高野町に訪問されたときも、下から
の意見をどんどん吸い上げて、そしてそれを政策に生かしていく。地域でこういうことをしたいんやということを県は受け止めて、どういうふうにしていったら協力できる
のか。県
の体制をどこまで持っていけるかは分かりませんけれども、人材も財政も限りがありますから、どんな要望でも聞けるわけではないけれども、しっかりそこを寄り添っていくと。どこまでできるか分かりませんが、寄り添っていくというようなお言葉をいただいております。
そういうことで、今
の答弁
の中にも積極的に要望していくというようなお話もありました。そういうところを機敏に感じていただいて、ここは今要望すべきところやなというところで言っていただいて、そして今までやってきたことが花開くように、政策を進めていただきたい。そういうふうに思うわけであります。
新しい観光スタイルについて、高野町がどう関わっていくんかというようなことは、質問
の中にも入れようとしておったんですが、ダイヤモンドイヤー
のことに関しては、先ほど来から
の議員
の皆さん
の質問
の中にもありましたので、答弁は控えるというようなことでありましたけれども、2034年
の弘法大師入定1200年に向けて、金剛峯寺周辺、中の橋駐車場周辺
の開発に向けて
の議論という
のを一緒に伺おうとしたんですが、その前にもう一つ、新しい観光スタイル
の中に、何か課長
の中でこういうものはどうかなと、一つ言えば体験型
のそういうような観光スタイルを提唱していくと。そういうものも含めて、何かお考えはないでしょうか。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 今日も今まで
の説明
の中でも何度か触れておりますけれども、今議員
のおっしゃられたコト消費
の部分という
のは、やはりこれからキーになっていく部分かなというふうに思っておりますし、コト消費
の実施に向けて、町内
の様々なところが動き始めているというところが現状ございますので、こういったところをしっかり県とも協働しながら膨らませていく。もともと観光につきましては観光振興課、観光交流課、和歌山県
の観光連盟を通じて、非常に分厚く連絡調整をしながら進めておりますので、やはり高野町は高野山というブランドがあるということ
の中で、今後はそういったところもしっかり力を入れていきたい。
やはり
新型コロナウイルス感染症の蔓延で
外国人観光客のほうがほんとにゼロまで落ちてしまった中ですので、早いうちにこれを年10万人泊という、もともと
の水準に近づけていけたらなと思いますので、そういったことで見ますと、やはり海外へ
のプロモーション、海外から
のメディア
の招請、旅行会社
の招請、機会がある中で
の旅行会社
の商談等、そういったところ
の充実。何というんですか、目立つようなものではございませんけれども、じっくりとそういったことを繰り返すことで、やはり観光
のほうを進めていくということが大事な
のかなというふうに思っております。
○議長(
松谷順功) 8番、大西君。
○8番(大西正人) いろんな考えがある中で、課長も独特な嗅覚
の持ち主ですので、それをぜひとも生かしていただいて、高野町
の新たな観光スタイルというようなものにつなげてもらうような、何か一つ
の一助になればいいなと。常々、課長
の今まで吸収してきたいろんな観光に関するノウハウを、総力を挙げて、まだまだこれ以上おれにやらすんかというようなお気持ちもあるかも分かりませんが、もう一頑張りしていただきますように、総力を挙げてお願いしたいと思います。
それでは、次に安全で安心な生活を実現するまちづくりについてであります。その中で、2034年、先ほどからもゴールデンイヤーというようなことで言われておりましたが、その大分先にはなるんですが、弘法大師御入定1200年に向けて、金剛峯寺周辺、また中の橋駐車場周辺
の開発に向けて
の議論を開始するというふうなことであります。どのような形で進めていかれる
のか。また、構想などがありましたらお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
松谷順功) 茶原
観光振興課長。
○
観光振興課長(茶原敏輝) 現在、DMC高野山、高野町観光協会、総本山金剛峯寺、この3者が3者会議というものを定期的に開催をしております。そこへ私たち高野町、高野山宿坊協会、商工会、こういったところが参画をして議論をしておりますけれども、その中で、中の橋駐車場
の再開発については議題に上がっているというか、お話をさせていただいている部分であります。
中の橋駐車場につきましては、立体駐車場
の老朽化が激しくなってきております。このまま2034年
の1200年
の御遠忌を迎えられるかどうか、いささか心配なところがございますので、将来に当たり、再整備を行う必要性を感じているところです。
ただ、高野山上という
のは様々な許認可が複雑に絡み合う場所でもございます。私
たち観光振興課のほうで所管する自然公園法、高野龍神国定公園、この法律
の中で、現状、普通地域に位置はしておるんですけれども、周りを一種地域が取り囲んでいるような場所でもございます。その中で再開発が可能であるかどうかというところを県
の担当課、こちら
のほうと相談をさせていただきました。
現状、今
の駐車場
の区域であれば再開発は可能であるというふうに確認はしておりますけれども、これを南
の山
のほうに拡大する、こういうことになりますと、一種特別地域に入ってくるということで、これは難しいと、できないというような回答を得ているところです。また、ここ
の整備については、費用というものも多額にかかってまいるかと思います。
こういったものをどうするかという中で、道
の駅
の仕組みを活用できないか、県
の土木
のほうとも調整をさせていただいているところですけれども、九度山
の道
の駅を見ていただいても分かりますけれども、箱物に関しては、地元
の農産物を売るということで、農林水産省
の補助金を活用して直売所等建物を造っていってる経緯がございます。ただ、奥之院
のあの場所がそういう農産物を売るような、大根を買ってもらう、白菜を買ってもらう、そういうものに合う
のかどうかというと、なじまないよねというような御意見も出ておりますので、今後、何らかの方法がないか、情報を収集していくということになる
のかなというふうに思っております。
現状、まだ12年先
のことにもなりますし、まだ明確に何かというところまでは考えられていないという
のが実情でございます。
○議長(
松谷順功) 大西君に申し上げます。質問時間
の残りがあと9分でございます。
8番、大西君。
○8番(大西正人) まだもうちょっと質問
の項目があるんで、9分ということでありがとうございます。
この再開発につきましては、まだこの開発が可能かどうかというようなことで話し合われて、場所
の変更は難しいというようなことでございます。非常に駐車場も老朽化をしてきておるというようなことで、安全
のことを考えますと、早くそういう計画
のもと、新しくする必要がある
のかなというふうに思うんですけれども、それをどういうふうに進めていくんかなというようなところは、今DMC高野山であるとか、金剛峯寺本山さんであるとか、高野町であるとか、いろんな関係
のところが協議
の上進めていかれるんだと思うんですけれども、百年
の計を思わすような構想
の実現に向けまして、しっかり議論を重ねていただいて、そして町民に夢と希望を与え、また訪れてきてくれた人々にも満足していただける、そういうまちづくりをぜひとも進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
それでは、あと何分ですかね。
○議長(
松谷順功) あと7分25秒です。
○8番(大西正人) 豊かな自然、また歴史、文化を守り生かすまちづくりということでありますが、今年4月でしたか、後に世界遺産に追加登録されました女人道で、現状変更が無許可で行われたというような報道がありまして、丸太階段であるとか、路肩
の一部を破損させたと
の報道がございました。教育
委員会さん
の担当者
のコメントで、できるだけ早く原状回復させ、その状態をしっかりと確認したいというようなことでありました。その確認をされた内容を伺いたいと思います。また、再発防止策などは考えておられる
のか、端的にお願いをいたします。
○議長(
松谷順功) 田中
教育次長。
○
教育次長(田中宏人) それでは、失礼いたします。
それでは、8番議員
のただいま
の御質問につきまして御説明させていただきます。
まず原状回復というところ
の経緯から御説明させていただきます。この件につきましては、日本放送協会、NHKさんになるんですけども、による女人道
の大滝口からテレビ中継所における工事用作業道
の設置
の際に起こりまして、令和4年
の4月14日に高野町教育
委員会
の文化財担当者が棄損
の事実を確認しました。この棄損は、テレビ中継所
の工事実施に係る資材運搬
のため、女人道
の延長約200メートル
の区間に、土のうを約500個敷き詰め、作業車両を走行させたものであります。棄損内容としては、無許可による土のう
の設置と作業車両走行による路肩
の破損になります。また、今回
の棄損
の原因となったNHKからは、事実確認後、早々に本社を呼び、和歌山支局から高野町に対して謝罪に訪れております。
この棄損につきましては、発見後速やかに県、文化庁に報告
の上、工事業者に連絡し、工事を中断させ、文化庁から
の遺憾通知到着後、文化庁担当者等と復旧方法等を協議
の上、8月1日に文化庁に復旧届を提出し、9月5日に復旧作業を着手し、9月12日に復旧作業を終了しました。
土のうを敷き詰めた下
の状況については確認できませんでしたので、土のう撤去後に土のう
の下
の棄損状況を確認し、さらなる棄損が認められた場合はその旨報告し、棄損状況に応じた復旧を行う予定でした。幸いながら、土のう撤去後に特に復旧すべき棄損は確認できませんでしたので、9月12日
の土のう撤去作業終了をもって原状回復
の終了を確認しまして、その旨、県を通じて文化庁
のほうに報告しました。
○8番(大西正人) 短くしてください。
○議長(
松谷順功) もう時間がありません、できるだけ端的にお願いします。
○
教育次長(田中宏人) そしたら、再発防止策なんですけれども、今回
の棄損は事前協議がなくて無断で行われた行為でありますので、関連する手続として、高野龍神国定公園
の工作物新築許可申請には附帯工事として今回
の棄損
の原因となる資材運搬方法は記されていなかったので、申請書には記載されておりませんでした。このような内容でありましたので、事前に工事内容を確認しまして、違法な現状変更が行われないような手段を講じることは困難でしたので、完全に防止するすべという
のはございませんでした。
しかし、今回
の棄損行為
の対応
の中で、縦割りであった関係機関から多く
の情報提供が得られたことであるとか、また問題意識を共有できたことという
のが、無断現状変更等を早期に把握できる体制となりまして、今後
の再発防止につながるものというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(
松谷順功) 大西君に申し上げます。あと2分20秒です。
8番、大西君。
○8番(大西正人) 私
の考える再発防止策という
のは、やっぱり古道
の大切さ、重要さ、価値を広く知ってもらうということが再発防止策につながるんではないかと、そういうことができないというか、大切なとこなんだと私は思いますので、難しいことをいろいろ言っていただきましたが、そういうことにも理解を示していただきたいなと思いますので、よろしくお願いをいたします。
様々なまちづくりによりまして、この土地に愛着を持ち、そしてやっぱり私
の、自分たち
のふるさとは高野山なんやなと、そう思える町、場所ですね。そういうことをつくることがこれから
の暮らしやすさとか、みんな
の生きやすさ、そういうものにつながると思います。これから
のまちづくりというものを今まで以上に地域住民と
の協働によってつくり上げていただきたいなということを申し上げまして、私
の質問を終わりたいと思います。
最後に、町長、何かありましたらお願いします。
○議長(
松谷順功) あと1分でございます。
平野町長。1分でお願いします。
○町長(
平野嘉也) 8番議員から、まちづくりについてというところでいろいろな観点から御質問を頂戴いたしました。議員がおっしゃるようにまちづくりという
のは大切なことであると思います。身近な居住環境、それを維持、またそして改善したりして、地域
の地域力ですね、それとか魅力をしっかり上げていく、継続していくということ、それを進めるためには、やはり町民一人一人、自分ごととして考えていただくとともに、議員が冒頭でおっしゃっていただいた行政がしっかり熱を帯びたというか、モチベーションを上げてというようなこと。モチベーションを上げた中で、住民全員参加でいろいろな問題解決、課題解決できるような取組ができるように、役場
の職員みんなと考えていきたいと思いますので、これからもどうぞ御指導、よろしくお願いいたします。
○議長(
松谷順功) ありがとうございました。持ち時間きっちりでございます。
これで
一般質問を終わります。1秒残っただけです。
以上で本日
の日程は全て終了しました。
お諮りします。
議事
の進行
の都合により、明日14日は休会としたいと思います。御異議ありませんか。
〇議員(「異議なし」)
○議長(
松谷順功) 異議なしと認めます。
したがって、明日14日は休会とすることに決定しました。
本日はこれで散会します。御苦労さまでした。
午後 2時57分 散会...