鹿沼市議会 2022-12-19
令和 4年第4回定例会(第5日12月19日)
令和 4年第4回
定例会(第5日12月19日) 令和4年第4回
鹿沼市議会定例会会議録(第5日)
開 議 令和4年12月19日(月)午前10時
日程第 1 議案第88号から議案第107号まで、議案第109号から議案第112
号まで、及び
議員案第10
号並びに陳情第7号から陳情第12号までにつ
いて(
委員長報告・質疑)
日程第 2 議案第88号から議案第107号まで、及び議案第109号から議案第
112号までについて(採決)
日程第 3
議員案第10号について(採決)
日程第 4 陳情第7号について(討論・
電子採決)
日程第 5 陳情第8号について(討論・
電子採決)
日程第 6 陳情第9号について(討論・
電子採決)
日程第 7 陳情第10号について(討論・
電子採決)
日程第 8 陳情第11号について(討論・
電子採決)
日程第 9 陳情第12号について(討論・
電子採決)
日程第10
議員案第11号について(
提案理由の説明・質疑・討論・
電子採決)
日程第11
常任委員会調査報告書について(
委員長報告・質疑)
今議会におきまして、本
委員会に付託されました案件は議案12件、陳情1件でありました。
これに対し、去る13日、
委員会を開催し、
執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第88号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を承認すべきものと決しました。
次に、議案第89号中
関係予算、議案第93号、議案第96号、議案第99号から議案第102号、及び議案第109号中
関係予算から議案第112号につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
次に、陳情第12号につきましては、委員からは「他市町の動向を見ながら慎重に審議をしたほうがいいので、
継続審査としたい」という意見、「陳情の趣旨は理解できるが、憲法や法律で保障されている自由については、当たり前に守られるべきものであるので、議会としてあえて決議するものでもない」という意見、「陳情の趣旨は理解できるが、陳情で求めている決議を行うことは、
議会活動の自由を制限するものであり、行き過ぎた行為だと思う」という意見が示され、
挙手採決を行った結果、挙手なしにより、不採択すべきものと決しました。
以上で、
総務常任委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長
教育福祉常任委員会委員長、
鈴木紹平議員。
○
鈴木紹平 教育福祉常任委員長 おはようございます。
ただいまから
教育福祉常任委員会の審査結果について報告いたします。
今議会におきまして、本
委員会に付託されました案件は議案6件、
議員案1件、陳情5件でありました。
これに対し、去る14日、
委員会を開催し、
執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第88号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を承認すべきものと決しました。
次に、議案第89号中
関係予算、議案第95号、議案第103号、議案第104号、議案第109号につきましては、
全会一致で原案を可とするものと決しました。
議員案第10号につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
陳情第7号、陳情第8号につきましては、
全会一致で採択すべきものと決しました。
また、陳情第9号につきましては、質疑の中で
執行部より、「現場では
マスクの着用を強要していないといった説明があり、この
陳情者も同じ考え方のため賛成する」、「既に学校では適切な対応がなされていると考えているので、不採択にしたい」といった意見が出され、
挙手採決を行った結果、
賛成者少数で不採択とすべきものと決しました。
また、陳情第10号につきましては、これまでとられてきた
感染拡大防止対策が、健康や発達に悪影響を与えるものといった意見に対して、「疑問を感ずることはあるものの、全体的な
人権的配慮という観点から見れば、賛成したい」、「既に学校では適切な対応がなされていると考えているので、不採択にしたい」などの意見が出され、
挙手採決を行った結果、
賛成者少数で不採択とすべきものに決しました。
陳情第11号につきましては、委員から「この内容については栃木県の動向を見極めるためにも引き続き調査を行うべき」といった意見があり、
全会一致で閉会中に
継続審査をすべきものと決しました。
以上で、
教育福祉常任委員会の審査結果について、報告いたします。
○
大島久幸 議長
産業建設常任委員会委員長、
橋本修議員。
○橋本 修
産業建設常任委員長 おはようございます。
ただいまから
産業建設常任委員会の審査結果について報告いたします。
今議会におきまして、本
委員会に付託されました案件は議案11件でありました。
これに対し、去る12月15日、
委員会を開催し、
執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第89号中
関係予算、議案第90号、議案第91号、議案第92号、議案第94号、議案第97号、議案第98号、議案第105号、議案第106号、議案第107号及び議案第109号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を可とするべきものと決しました。
以上で、
産業建設常任委員会の審査結果について、報告を終わります。
○
大島久幸 議長 各
委員長の報告は終わりました。
各
委員長の報告に対し、ご質疑はございませんか。
佐藤誠議員。
○13番 佐藤 誠 議員 大変失礼しました。
教育福祉常任委員会の
鈴木紹平委員長にお尋ねいたします。
陳情第7号、陳情第8号、陳情第9号、陳情第10号に関しての、所属されている
委員会の各議員の賛否というものをこの場で明らかにしていただくことを望みます。
以上です。
○
大島久幸 議長 大丈夫ですか。
教育福祉常任委員会、
鈴木紹平議員、答弁を求めます。
○
鈴木紹平 教育福祉常任委員長 まず
出席者の報告をいたします。
宇賀神副
委員長、鰕原委員、
横尾委員、
谷中委員、
加藤委員、そして、私の鈴木であります。
石川委員、
阿部委員については、本日欠席ということになります。
陳情第7号、第8号につきましては、
全会一致ですので、
出席者全員であります。
陳情第9号、陳情第10号につきましては、挙手を行った委員ですけれども、
宇賀神副
委員長、鰕原委員、挙手しなかった委員でありますが、
横尾委員、
谷中委員、
加藤委員であります。
以上で説明を終わります。
○
大島久幸 議長
佐藤議員、いいですか、はい。
そのほか、ご質疑のある方はいらっしゃる。
鰕原議員。
○23番
鰕原一男 議員
総務常任委員長にお伺いいたします。
陳情第12号について、12月13日、
総務常任委員会において、
陳情人が
破壊活動防止法、
破壊活動防止法とは、
暴力主義的破壊活動を行った団体に対し、
規制措置を定めるとともに、その活動に関する刑罰を定めた法律であり、
破壊活動防止法の
調査対象団体は17団体あり、その中にはオウム真理教や
日本共産党などが含まれていますが、
世界平和統一家庭連合は含まれていないとし、行政の立場から
家庭連合を反
社会的勢力と断じる根拠はないと述べておりましたが、その意見を
総務常任委員会はどう参考といたしましたか、伺います。
○
大島久幸 議長 答弁を求めます。
藤田義昭議員。
○
藤田義昭 総務常任委員長 ただいまの鰕原議員からの質疑にお答えいたします。
破壊防止法においての
調査対象団体に
家庭連合が当たるかどうかということで、
陳情書の
添付資料の中にもございますが、「
家庭連合を反
社会的勢力と断じる根拠はない」ともあります。
そのような
陳情人からの陳情の申し出に対しまして、
委員会では特に委員からの意見はなく、そのことについても議論はありませんでした。
以上でございます。
○
大島久幸 議長 よろしいですか、鰕原議員。
○23番
鰕原一男 議員 わかりました。
○
大島久幸 議長 はい。
そのほかにご質疑のある方はいらっしゃいますか。
はい。別段ご質疑もないようですので、以上で、各
委員長に対する質疑を終結いたします。
続いて、日程第2、議案第88号
専決処分事項の承認について(令和4年度鹿沼市
一般会計補正予算(第6号))から議案第107号 鹿沼市
市営若年勤労者用住宅条例の一部改正についてまで、及び議案第109号 令和4年度鹿沼市
一般会計補正予算(第8号)についてから議案第112号 鹿沼市
一般職の職員の給与に関する条例の一部改正についてまでを議題といたします。
お諮りいたします。
議案第88号から議案第107号まで、及び議案第109号から議案第112号までについては、討論を省略し、直ちに一括採決したいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。
各
付議案件については、原案どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、各
付議案件については、原案どおり決しました。
続いて、日程第3、
議員案第10号
帯状疱疹ワクチンへの助成並びに
定期接種化を求める
意見書の提出についてを議題といたします。
お諮りいたします。
議員案第10号については、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。
議員案第10号
帯状疱疹ワクチンへの助成並びに
定期接種化を求める
意見書の提出について、原案どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、
議員案第10号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第4、陳情第7号 学校・
幼稚園・
保育園における
子どもの健全な育成を求める
陳情書(運動時、
登下校における
マスク非着用の徹底と周知)を議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
大貫毅議員。
○15番 大貫 毅 議員 陳情に対しまして、反対する立場で討論をさせていただきます。
陳情人が出されている陳情の内容については、私も同感することはたくさんあって、今の状況が必要以上に行き過ぎてないかということも感じます。
私自身も、毎朝犬の散歩をしますけれども、その際は
マスクは着用しません。
ただし、周りの方は、着用している方もいらっしゃって、これだけの距離があっての散歩で必要ないだろうなというのも感じております。
ただし、とは言いつつ、この、こういう陳情の内容ですね、
マスクの着用とか、黙食、こういったものの是非を、こうした議会、政治の場で「いいか悪いか」を決めることについては、ちょっと違和感があって、本来であれば、
専門家や政府、あるいは学校の
関係者、
保護者、そういう
人たちで十分に議論した中で、決められるべきものではないかと思っています。
議会で議決をすれば、一定のそれは社会的な効力を発揮するわけですから、それは慎重にやらなければいけないのかなと思っています。
それで、私自身は、残念ながら
新型コロナウイルス感染症に対するこの十分な知見を持ち合わせているわけではありません。
この者が結論を出すことがいいのかなというのに疑問を感じています。
そもそも
専門家会議の中でも、
感染症法の位置づけを2類から5類に見直すべきではないかというような議論もあったようですけれども、結果的には「まだ時期尚早」ということになったようです。
ウイルスは弱毒化するのが一般的と言われていますが、まだ、それがきちんと定まったわけではないと言われてもいます。
それで、また、
マスクの着用についてですけれども、これも
マスクは全くその効果がないとおっしゃられる方もあります。
また、「大人がもう
マスクをはずして飲食しているのに、子供がかわいそうじゃないか」といった議論もありますし、それも私も十分理解できます。
ただし、それで結論を出していくというのがちょっと感情的な議論すぎないだろうかということも感じております。
それで、先日
新聞報道等もありましたので、
皆さんも知っているかもしれませんけれども、
ハーバード大学のある
研究グループの研究によれば、
ボストン周辺で今年2月に学校の調査を行ったところ、
マスクを解除した70地区では1,000人当たりの
感染者が134.4人で、
マスクを解除しなかった2地区では66.1人と半数だったということのようです。
それで、
研究グループの結論としては、
子供たちの学習や発達が
マスク着用によって妨げられる明確な根拠はなく、
感染者数を抑えるとか、
欠席日数を減らすなどの効果があり、
感染拡大の際には有効な手段であると、このように言っています。
それで、そういうことも考えなくてはいけないなというふうに、私は感じています。
それで、非常に曖昧なのは
文部科学省の対応なのかなと思っておりまして、この間、11月29日に新たな、何か、
新型コロナウイルス感染症の
基本的対処方針の
変更等についてという通達が出されたのですね。
その中では、黙食の対応とか、
マスクの
着用等にも言っているのですけれども、どちらかといえば「抑制を緩和していきましょう」というような方針のようでありますが、その中で、
文科省が言っているのは、驚いたのですけれども、「もともと黙食は求めていませんよ」というようなことを通知の中で言っているのですけれども、これって、その現場の学校の先生とか、
保育士さんにとっては気の毒だなというふうに思いました。
何ともこの
自己保身といいますか、
自分たちの都合のいいように解釈をしているのかなというふうに感じたところです。
本当に学校や
保育園で子供さんを預かる
先生方にすれば、もう本当に大変な思いをして、今、預かっているのだと思うのですよ。
それで、やっぱり何か預かっている
お子さんにあったら大変だと思えば、やっぱりそれなりの対応というか、ならざるを得ないのかなというふうに思っております。
そういう意味では、もうちょっと国がしっかりしていただいて、しっかりと
専門家の
科学的知見を踏まえ、あるいは、学校の現場の
人たち、
保護者の
皆さん、地域の
皆さん、こういう
人たちのしっかりとした対話を重ねて、結論を出していただきたいなと、こんなふうに思います。
そういう意味で、私としては、
陳情人の
皆さんのご意見は十分に理解しつつも、今回については反対とさせていただきたいと思いますので、ぜひ
議員各位のご賛同をお願いしたく、私の討論とさせていただきます。
○
大島久幸 議長 次に、
賛成討論をお願いいたします。
佐藤誠議員。
○13番 佐藤 誠 議員 私は、この陳情に対して、賛成の立場からいくつか主張をさせていただきたいと思っております。
まずはじめに申し上げておきますと、この後に続く、
陳情3つも全て、私は賛成の立場であります。
私も含めて、我々の仲間の議員で、この
コロナウイルスのこの今の状況について、何度か正式な会議を持って議論をしました。
その中でも、やはり意見というものは分かれていたのも事実でありますし、私も先ほどの
大貫議員同様、専門的な知識や全ての物事のことわりというものを理解していないのも事実であります。
ただ、やはり我々が今回この4つの
陳情案に賛成しようという結論に至った理由としては、やはりそろそろ
コロナウイルスに関しての出口というものも模索していくべきなのではないかということ。
最初の頃は確かにわからないものでした。
ですから、やはり警戒をしていくというのは大切でしょうし、やはり公的な責任のある組織や団体、そうした立場にある人というものは、やはり基本的には警戒のモードで何かあったら困るという前提でやっていくという中で、やらなくてはいけないというのもわかりますし、先ほどの
大貫議員がおっしゃったように、大事な
お子さんを預かっている、そういった組織の
人たちも、「本当に必死な思いで」というのは当然なのだと思います。
自分も、では、もし、学校の先生だったり、
保育園の、
幼稚園の先生だったりした場合、やっぱり自分がどう行動したかなと思うと、今自信を持って胸を張れるものではないですけれども、先ほど
大貫毅議員は、国とか役人が
自己保身だって言っています。
でも、それを言ったら、では、どんな人だって、みんな
自己保身してしまっています。
我々
政治家だって
自己保身していますよ。
本当は、何とも、「もしかしたら、
コロナウイルス、大丈夫なんじゃないか」って思っている人もいるかもしれない。
でも、そういうのを公言したら、「あの議員はみんなが心配して、マスコミでも新聞でも、もうわんわんわんわん騒いでいるのに不届きなやつだ」って、まして、そう言っていた議員なんかが
コロナウイルスにかかってしまったりすると、「ほれみたことか」って、「飲み歩いているからなんじゃないの」とか言われたりってなると、やっぱりこの
コロナに関しては、何となく口をつぐんで、みんなと歩調を合わせて、そろそろ国が、「国が早く5類にすればいいんだ」って、「早く自民党が」って、「政府が」って、そういうふうに思って嵐が過ぎ去るのを待っているのだと。
そういうふうに保身してしまうというのを、僕は自分にも保身しているということがあるのを認めます。
そういう中で、今回の陳情を上げていらっしゃった方は、やっぱり勇気がありますよね、実名を出してあり、当然そう思っていない方が今圧倒的に多いというのはわかっている中で、こうしていこうということを言っているわけです。
そういう中で、我々は、そういったその勇気に少しでも応えてあげたいし、こういうのを賛成していくことで、少しずつ、もう普通のインフルエンザなんかと死亡率も変わっていないし、むしろ経済がぼろぼろになってしまって、むしろ自殺とかノイローゼなんかがいっぱい出てしまっているという弊害なんかもある中で、地方から声を上げていかなかったら、やっぱり総理大臣のせいだけにして、財務省とか、厚生労働省とか、博士とか、お医者さんのせいだけにしてというのは、やっぱり僕らは無責任だと思うし、政治が、結局
政治家が
自分たちで決められなくなってしまったから役人に何でも任せて、その官僚や役人の統治機構も
自分たちで判断できないから学者さんに任せてしまって、学者さんにしてみたら、医療の人にしてみたら、それはね、「
マスクしよう、ワクチンしよう」って、「外に出ない」って、そうしたほうがいいに決まっているではないですか。
でも、個別の分野の
人たちの最適が、では社会全体に当てはめたときに、それが社会全体の最適になっていないのではないかなって、これがまさに本当に合成の誤謬の最たるものなのではないかなって思うので、やっぱり我々自由民主党系の7人の会派はやっぱり自由闊達な議論が我々はしていって、我々地方の声が国や県にどんどん上がっていくことで、国を動かしていこうという趣旨で、今回は、いろいろ細かい、この4つの陳情の中には、確かにそうではないかなと思うのもあるし、疑問、首をかしげるものもありますし、証明ができるのだろうかというのも、もちろんあるし、それでも、この気持ちだけくんであげるということで、この
コロナウイルスを2類から5類に下げていこうとか、もう少し緩和をしていこうとか、もう少し「
マスク、本当にしていたい」という人もいる、「本当に
コロナが怖い」という人もいる、「もうワクチン、みんな全員、何で、もう4回も5回も打たないのだ」って思っている人もいるけれども、やっぱりそうではない人がいるというのも、これは聞いてあげるということが政治の
民主主義だとか、ボトムアップだとか、草の根とかっていうなら、僕らは政府とか、学者が保身しているなんて言わないで、僕らこそ、やっぱり政治が決めていくのが、僕らの仕事ですから、少なくともこの鹿沼の市議会においては、こういう4つの意見が通っていくということで、少しずつ世の中が動いていくきっかけになることを願いまして、重ねて申し上げますが、我々は、今は7号だけやっていますけれども、基本的には、4つの陳情に対しては、賛成をさせていただきますので、ぜひ皆様の主義、スタンスや政党とか、立場を越えたご判断というものを期待をしております。
以上です、ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 ほかに
反対討論の方はいらっしゃいますか。
賛成討論の方は、ほかにいらっしゃいますか。
どちらもいないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
陳情第7号について、採択することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
ボタンをよく確認してください。
ボタンの押し忘れないようですので、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、陳情第7号については、採択と決しました。
続いて、日程第5、陳情第8号 学校・
幼稚園・
保育園における
子どもの健全な育成を求める
陳情書(学校、及び
幼稚園、
保育園での黙食の緩和)を議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
ありませんか。
次に、
賛成討論をお願いいたします。
いらっしゃいませんか。
反対・賛成どちらもいないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決いたします。
お諮りいたします。
陳情第8号について、採択することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
押し忘れはなしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、陳情第8号については、採択と決しました。
続いて、日程第6、陳情第9号 学校・
幼稚園・
保育園における
子どもの健全な育成を求める
陳情書(学校及び、
幼稚園、
保育園生活での
マスク着用の強制をしないこと)を議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
いらっしゃいませんか。
賛成討論をお願いいたします。
いらっしゃいませんね。
どちらもいらっしゃいませんので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
陳情第9号について、採択することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成少数であります。
したがって、陳情第9号については、不採択と決しました。
続いて、日程第7、陳情第10号 学校・
幼稚園・
保育園における
子どもの健全な成長、発達を求める
陳情書を議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
ございませんか。
なければ、
賛成討論をお願いいたします。
佐藤誠議員。
○13番 佐藤 誠 議員 重ね重ね恐縮です。
この10号に賛成の立場から主張させていただきます。
特に、先ほどの9号に反対をされた議員に何とか考えを変えていただけないかという気持ちを込めて、この10号の
賛成討論をさせていただきます。
特定の議員の名前はあえて出しませんが、先ほど7号・8号は賛成だったのに、どうして9号で反対になるのかなって、疑問といくばくかの憤りを感じました。
7号で通学時、
マスクしなくてもいいのだということをちゃんと周知しようって、賛成なのです。
それで、8号で、黙食を緩和しようって、賛成なのですよ。
それが9号になると、
マスク着用そのものを強制しないことっていう、これに対して急に反対になってしまうのです。
でも、やっぱりいろんな考えがありますから、僕なりに想像するのですよ。
やっぱり学校とか、
保育園とか、
幼稚園とか、そういった側に寄り添ったときに、この決議が通ってしまうと、やっぱり現場でやっている
人たちは苦しいのかなって、そんな気もしてしまいます。
そういうのも自分はわかりますけれども、でも、やっぱり何度も言っています、少しずつ地方から、草の根から、市民からそろそろこの
コロナ、もう最初の頃と比べて、弱毒化しているし、デメリットのほうが大きくなっていく中で、出口を見い出していこうという趣旨なのですから、やっぱりそもそも強制してはいけないのが、もう憲法で認められているわけですし、何にもこの、この数年やってきて、
マスクをしなくてはいけないなんていう法律はないわけですよ。
ですから、そういう意味でも、先ほど9号に反対された方、せめてでもこの10号は、9号は確かに具体的な影響というのは、もし通ってしまった場合考えられます。
でも、10号はせめて、「差別や圧力が生じないよう指導していこう」ということですから、これは先ほど反対した人も何とか賛成してもらえないでしょうか。
だって、今ね、9号を反対されていた議員の中には、やっぱりこの
コロナウイルスが最初はやり始めた頃、「そういう差別やめよう」みたいな主張や運動をされていました。立派だと思いましたよ。
ならば、この10号もやっぱりそういう趣旨では、子供はやっぱりね、本当に未来の宝ですよ、何とかこれ10号ぐらい通してあげて、少しずつ
コロナ終息、脱却に向けて少しスタートする糸口となることを願いまして、重ねて、先ほど9号に反対された議員、何とか10号に賛成していただけないかという賛同の主張をさせていただきました。
ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 そのほかに討論のある方はいらっしゃいますか。
反対討論の方、いらっしゃいますか。
賛成討論の方、ほかにいらっしゃいますか。
もうどちらもないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決いたします。
お諮りいたします。
陳情第10号について、採択することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんね。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成少数であります。
したがって、陳情第10号については、不採択と決しました。
続いて、日程第8、陳情第11号
栃木特別支援学校寄宿舎の存続に関する
意見書の提出を求める
陳情書を議題といたします。
陳情第11号については、
継続審査とすべきものとして報告がありました。
したがって、
継続審査とすることに対して、討論、採決を行います。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
大貫毅議員。
○15番 大貫 毅 議員 陳情を
継続審査とすることに反対する立場から討論させていただきます。
栃木県の県の方針として、新たにこの寄宿舎の問題については、来年の4月からというのを延期をするというようなことも新聞で報道をされました。
ただ、いろんな話を聞きますと、その内容は、寄宿舎廃止という方針そのものは、そのまま継続をするというような内容のようであります。
私の立場とすれば、陳情いただいた方からいろいろお話をいただきました。
それで、やはり寄宿舎に通うことによって、非常にその子供の発達が育まれたと。
ただ単に通学が困難な児童のためだけの寄宿舎でないのだと、様々発達に障がいを抱える
お子さんが社会に向かっていくための訓練の期間として、非常に有効であると、こういうふうにおっしゃっておりました。
ぜひ栃木県に対しては、そうした側面も十分に把握をした上で、方針決定をしていただきたいなと、こんなふうにも思っています。
他県では、積極的にこの寄宿舎を社会参加への道筋の場として位置づけている県もあるようでありますから、ぜひそのことを考えていただきたいと思います。
そういった立場で、市議会が、今回継続ということではなくて、一歩進んで賛成をして、存続を含めて県のほうで十分な議論を当事者なり、それから教育のいろんな
専門家の方を含めて、寄宿舎はどういうふうにあるべきだというのをもう一度真剣に議論をいただきたいなと思います。
そんなきっかけにこの陳情採択がなれば、私はいいのではないかと思いまして、継続ではなく、賛成をしてほしいという立場で討論をさせていただきました。
皆さんのご理解をいただければと思います。
○
大島久幸 議長 次に、
賛成討論をお願いいたします。
いらっしゃいませんか。
賛成・反対どちらの討論もないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
陳情第11号について、
継続審査とすることに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、陳情第11号については、
継続審査とすることに決しました。
続いて、日程第9、陳情第12号
民主主義・
立憲主義の基盤である思想・良心の自由、
請願権等を守る為の陳情を議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
ありませんか。
次に、
賛成討論をお願いいたします。
ありませんか。
どちらもないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決いたします。
お諮りいたします。
陳情第12号について、採択することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんね。
なしと認めて、採決を確定いたします。
賛成少数であります。
したがって、陳情第12号については、不採択と決しました。
続いて、日程第10、
議員案第11号
佐藤信鹿沼市長に対する
問責決議についてを議題といたします。
提出者である
鰕原一男議員から
提案理由の説明を求めます。
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員
佐藤信鹿沼市長に対する
問責決議を朗読させていただき、
提案理由の説明といたします。
佐藤信鹿沼市長は、令和4年9月26日、本会議において次の発言(一部抜粋)をしています。
『去る9月21日に開催された決算特別
委員会における私の挨拶の中で、その根拠となる規則の部分で、不適切なところがありましたので、謝罪し、訂正させていただきたいと思います。挨拶の中で、鹿沼市会議規則でも、あくまで原則は発言通告書を提出しなければならないとなっており、通告を出さない者の発言は例外的に認められているにすぎません。と申し上げましたが、これは本会議のみ適用されるものであり、
委員会については、規則第2章のほうで別に定められているということについて、十分承知せぬまま、発言してしまいました。すなわち、本会議は、原則発言通告制であり、通告なしは例外的に認められている。一方
委員会は、原則通告なし、例外として通告制をとることができるというものであります。鹿沼市議会会議規則第2章
委員会では、第4節発言、第114条において、委員は、議題について、自由に質疑し及び発言を述べることができる。とあり、会議規則第1章会議とは逆に、ただし、
委員会において、別に発言の方法を決めたときはこの限りではない。と例外的に発言通告制が認められており、まさに真逆の位置づけとなっております。』
会議規則を十分承知せぬまま、あろうことに、
佐藤信鹿沼市長が議会を痛烈に批判することは、二元代表制の一翼を担う議会を軽視し、愚弄したものと言わざるを得ず、議会との信頼関係の重要さを失墜させています。
『決算特別
委員会については、その性格上、性質上、長年にわたりまして、全国の地方議会においても、発言通告制がとられていることは、皆様、ご案内のとおりであります。』
県内14市「決算審査時の発言通告制について」の、令和4年11月25日、鹿沼市議会事務局の調査によりますと、発言通告制を導入していない市が6市あります。
また、議題について、自由に質疑し及び意見を述べることができるとし、発言通告制を導入している市が8市あり、そのうち6市が鹿沼市と同じく発言通告をしない場合でも発言を認めており、2市のみが発言通告がない場合、発言を認めていません。
十分承知せぬまま、不適切な発言を繰り返すことは、市民を惑わし、市長としての品位を問われます。
『発言通告書の提出について、二度にわたって“異議なし”で賛成に加わっておきながら、その事実と責任を無視し、放棄するかのごとき振る舞いが、一部議員により繰り返された。』
「異議なし」の内容は、発言通告を提出した委員がまず質疑し意見を述べ、その後に発言通告のなかった委員が発言することができるとした、発言の方法について「異議なし」と決算特別
委員会で確認したものであります。
市田登決算特別
委員会委員長の整理に従い、活発な質疑応答の中で審議を無事終了させた
関係者の労苦に対し、「異議なし」の内容を全く承知しない
佐藤信鹿沼市長の異常な発言は至極残念であります。
令和4年12月8日、私、
鰕原一男議員の一般質問において、佐藤市長は、『発言通告を提出することについては、事前の会議等において二度にわたり申し合わせを行っているにもかかわらず、
鰕原一男議員が、意図的に無視している状況と捉えての発言であり、約束ごとを守るという当たり前のことが、市民に対し範を示すべき善良の府において平然と行われていることに対し、異様な状態であると、率直に申し上げたところであります。』と答弁しています。
佐藤信鹿沼市長は、根拠となる会議規則を十分承知しないもとで、かくのごとき相手を粛正するのが鹿沼の佐藤信市長かと、ゆゆしき状態と捉え、
佐藤信鹿沼市長の度重なる異常な発言に大変な危機感を持ち、鹿沼市議会は
民主主義を堅持していく努力を積み重ねていかねばなりません。
佐藤信鹿沼市長には、寛容な心を持って、謙虚に決算特別
委員会での議論を見つめていただき、過度に
委員会に直接介入し、言論の府である議会の役割に影響を及ぼし、ひいては
議会活動を委縮させ、
民主主義を脅かす度重なる異常な発言を控えるよう強く求め、
佐藤信鹿沼市長に猛省を促し、市政の最高責任者としての責任を問い、
佐藤信鹿沼市長に対する
問責決議といたします。
令和4年12月19日。
以上であります。
○
大島久幸 議長
提案理由の説明は終わりました。
議案調査のため、暫時休憩いたします。
再開は、午前11時5分といたします。
(午前11時00分)
○
大島久幸 議長 休憩前に引き続き再開いたします。
(午前11時05分)
○
大島久幸 議長 これから質疑に入るわけですが、
議員各位に確認いたします。
この件につきましては、発言通告をとっておりませんので、質疑のある方は順次発言を許します。
なお、鹿沼市議会会議規則第55条の規定により、質疑は同一議員につき、同一議題について、3回を超えることができません。
以上をお願いして、質疑に入ります。
それでは、
議員案第11号
佐藤信鹿沼市長に対する
問責決議について、ご不明な点がありましたら、質疑をお受けいたします。
質疑はございませんか。
別段ご質疑もないようですので、以上で議案に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
ございませんか。
次に、
賛成討論をお願いいたします。
鈴木毅議員。
○9番 鈴木 毅 議員 市長に対する
問責決議に賛成する討論を行いたいと思います。
今回の事件は、佐藤信市長の虚言に始まり、虚言で終わっているように感じられます。
本会議の発言は、原則通告制がとられております。
一方、
委員会は原則通告なしで自由に質疑し及び発言を述べることができます。
このことは、全議員が承知し、会議に出席している市の職員は当然に承知していることであります。
佐藤市長は「通告を出さない委員の発言は、例外的に認められているにすぎない」と発言をし、その後、「
委員会は原則通告なしで行われており、規則を十分承知していなかった」と謝罪をしております。
十分承知していない市長が議会を痛烈に批判することが、私は信じられません。
「担当する職員のストレスも相当程度高まっており、職員の健康やモチベーションにも多大な影響を及ぼしかねない状態にある」と、佐藤市長は述べております。
朝10時から始まった会議は、夜9時半頃終わりましたが、休憩をはさみ、実質9時間程度の会議でありました。
9時間全てに参加したのは、議員と議会事務局の職員が大半でありました。
質問に答える担当職員は、各部ごとですから、おおむね30分から1時間半程度の参加であり、担当部門の答弁はわかりやすく適切でありました。
健康に害するような
委員会の進行、整理を市田登決算特別
委員会委員長が行うはずはありません。
佐藤市長の虚言と感じられます。
佐藤市長は、
大島久幸鹿沼市議会議長への書簡で、最後に本会議における発言の取り扱いに準じて、
委員会も事前の発言通告の提出の徹底を要求しております。
市長の謝罪は虚言だったのかと疑いたくもなります。
市長の虚言に始まり、虚言で終わっているように感じられる今回の事件に対し、私は市長に猛省を促し、市政の最高責任者としての責任を問い、市長に対する
問責決議に賛成することを訴えまして、私の
賛成討論といたします。
○
大島久幸 議長 引き続き討論を許します。
反対討論の方はいらっしゃいますか。
ほかに
賛成討論の方はいらっしゃいますか。
佐藤誠議員。
○13番 佐藤 誠 議員 私はこの
問責決議案に賛成の立場から、いくつか主張をさせていただきます。
多少長くなるかもしれないのですが、これは大事なことなので、ちょっとおつき合いをいただきたいと思います。
まず、よくプロパガンダの手法で、うそでも何度も何度も言えば、それが本当のようになってきて、人を信じさせること、だますことができるって、
皆さんはコミュニケーションのプロですから、そういうナチス・ドイツがやってきた手法というのは、御存じなのだと思うのですよ。
それも踏まえてではありませんが、まず、これは、そういう鰕原議員のハーケンクロイツの旗の掲示のところまで1回さかのぼらなくてはならないので、そこはおつき合いください。
当時、鰕原議員が佐藤市長に対して、やっぱりそういうふうにならないようにという老婆心なり、アドバイスという趣旨で、あえてそのいちご市の旗を掲げて、そのハーケンクロイツを掲げて、アドルフ・ヒトラーを掲げてってやったわけで、必ずしも鰕原議員は、別にハーケンクロイツを称賛する趣旨で掲揚したわけではありません。
あくまで例示として、そして、警鐘として掲げたわけなので、何らナチス・ドイツを称賛しているものでもないし、佐藤市長がまるでアドルフ・ヒトラーだと言ったものでもありませんでした。
ただし、逆の立場の人からすると、「謝ったじゃないか」って言います。
謝ったのは事実でしょうね。
ただし、では、いわゆるリベラルとか、人権とか、
民主主義だとか、おっしゃる方たちって、よく死刑で、判決が出た方の再審請求を応援していたりしますよね。
でも、「裁判で、1回自分で認めたんじゃないの」って、「やりました」ってね、「3回、最高裁判所で判決出ちゃったんじゃないの」って言えなくないですか、それ再審請求を応援する方って。
だから、鰕原議員は確かに謝ったのは事実でありますけれども、何度も言いますが、そういった趣旨でやっていないわけですよ。
それで、そういったお気持ちもあってか、鰕原議員はそのハーケンクロイツの問題、その後の議会でも何度も取り上げております。
その中で、鰕原議員は、佐藤市長に対して、議会の制度やあり方について、意見を何度か問いました。
佐藤市長は、「議会のことなので、私の感知するものではありません」って言いました。
一方で、今回は、決算特別
委員会に関して、議会のことでありますが、こうするべきだというような主張をされていました。
これは、一般的には、「ダブルスタンダード」と言われております。
そして、もう1つ、私が、この今の鹿沼の政治のあり方で異様だなと思ったのは、前回のやはり議会の一般質問での、鰕原議員が一般質問冒頭ですね、発言をしようとしたところ、唐突に議長が中断をして、何度も「その質問をやるんですか」と、「やめてください」と言いました。
それが、もうまるで示し合わせていたかのように、次の日、記事になって、「鰕原議員がむしろヒトラーなんだ、ハーケンクロイツなんだ」みたいな、誤った印象というものが、イメージというものが、今鹿沼で流れています。
そういったまず誤解をといておく必要が、この
問責決議には、私は通底しているのかなと思っています。
この問責の趣旨は、鰕原議員の文言にはいくつか強い主張もありましたが、言っていることは、過度に議会に関与しないでいただきたいと、そして、いわゆる軽率な、不注意な発言は控えてほしいと、これはやっぱり当たり前だと思います。
一議員ならまだしも、やはりあくまでも市役所の代表の市長たるもの、発言というものは、控えたり、抑制的なものであるべきだと思っておりますし、ましてや特定の議員をやゆするようなことというのは、やはりこれは控えていただきたいという、そういう趣旨での問責であります。
「議会のことに関与しない」と、あのときは言ったのに、今回は決算のときに、「こうすべき」だって言いました。
そして、これも、やっぱり『もうはっきりと「異議なし」って言ったじゃないか』ということが、何度も何度も繰り返されていると、まるで鰕原議員は「異議なし」と言ったのに、そのルールを破っているし、アドルフ・ヒトラーの、ナチス、ハーケンクロイツなんかの旗も掲げているみたいな、なっているという、そういう印象が流れてしまっているのはおかしいと思います。
この「異議なし」って本当にこれ、何回も、僕らもでは、本当のことをちゃんと言いますよ。
あの「異議なし」って、決算
委員会で「異議なし」と言った鰕原議員も含めて、全部の議員は、「発言通告がある人はいついつまでに出す」ということ、それに「異議なし」と言ったわけで、あそこで「発言通告のない議員の発言は認めません」なんていう約束も、取り決めもなかったのです。
通常どおり発言通告を期限どおり出した人が質問した後は、していない議員が、その場で想起された質問を積極的にしていくという、そういうルールでやっていました。
「時間が9時までになったじゃないか」って言いますけれども、私は決算特別
委員会の市田
委員長に確認しました。
市田
委員長は、
執行部に対して、「夕方までかかってしまっているから、何ならば次の日に持ち越しましょうか」って言ったのを、
執行部のほうが、「そのままやってください」って言っているわけですよ。
ですから、「異議なし」、鰕原議員はルールを破って永遠と質問を繰り返して、時間が9時までになってしまった。
「そりゃそうだよね、ハーケンクロイツの旗なんか掲げるような議員だから」って、そういうふうに繰り返し繰り返し誤った情報が流れてしまっているということ、これは全て佐藤市長に責任があるものではありませんが、僕はやはり今回の幾ばくかこういう状況の中には、やはり佐藤市長にも抑制的な言動をしてもらいたいという、そういう願いから、私はこの
問責決議案を賛成をするものであります。
いくつか、やはりその発言、控えてもらいたいのは、「どうかな」って思った中では、例えば、今年の鹿沼商工会議所の新年の賀詞交歓会がありました。
そこで、佐藤市長は最初のご挨拶の中で、最後、「今だけ、自分だけ、お金だけじゃだめなんですよ」って言って、最後、なぜか「選挙だけ、これもだめですね」みたいなことをおっしゃいました。
商工会議所って、これみんなビジネスをやっている
人たちですよ。
今、自分の会社のお金に命をかけてやっている人を前に、何かその「今だけ、自分だけ、金だけ」というのが、もうまるで浅ましい姿になってしまうような、「いやいや、そういうことを言ったんじゃないよ」って、もしかしたら、ある特定の議員の集団だけを言ったの、言うために「選挙だけ」って言ったのだったら、なおさら、ああいう商工会の場で言うのはどうなのかなって、ずっとそれ、僕はどこかで言おうと思っていました。
でも、やっぱり今回、こういう決算
委員会に関しての佐藤市長の発言や私の今回の一般質問の中でも、やはり特定の議員をやゆするような発言をされたことで、やはり今回このことはどこかで言っておかなくてはならないなと思いましたので、重ねて申し上げますが、人間のやることに100点も零点もないですよ。
そして、佐藤市長というのは、僕も、僕が言うのもどうかと思いますけれども、人間的に魅力ある人ですよ。
それで、ある、全然政治に関係ない、宇都宮市の人に、佐藤市長が何かの会合でスピーチしたのを聞いて、「やっぱりほかの人と比べて、話がうまいよね」って、「何か場が和むし、おもしろいことも言えるし」って、すごく、やっぱり人柄もいいし、一緒に、友達になるにはすごくいい人ですよね。
仕事でも、一緒に遊ぶのと、一緒に仕事をするのって、やっぱり別ですから、これは、ここは我々は仕事の場として、佐藤市長の人柄というもの、そして、一定の今4期16年間の半ばでの功績というのも認めつつ、議会がやっぱりもっともっと鹿沼市をよくするために、たまには行き過ぎた発言を我々もすることはありますし、厳しいことも言わせてもらいますが、そういったものが、市長からいろいろな議会に対しての過度な干渉というのがあると、やはり我々は感傷してしまう、私はしないですけれども、ほかの方でも、やっぱりね、委縮されるという方は、現に今回の議会でも感じられましたし、そうやって自由闊達な議論、この鹿沼が「ナチス・ドイツ」なんて言われないためにも、もっといろんなね、「これがいいんだ、これがだめなんだ」ということを自由にみんなが言っていけるような、まずは議会からそうしていくためにも、この
問責決議案は賛成をさせていただくわけであります。
皆様のご賛同をお願いを申し上げます。
ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 そのほかに
反対討論、
賛成討論の方、いらっしゃいますか。
どちらもないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
議員案第11号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を決定いたします。
賛成少数であります。
したがって、
議員案第11号については、原案を否決いたしました。
続いて、日程第11、
常任委員会調査報告書についてを議題といたします。
各
委員長の報告を求めます。
総務常任委員会委員長、
藤田義昭議員。
○
藤田義昭 総務常任委員長 総務常任委員会行政視察調査についてのご報告をいたします。
まず、調査目的でございます。
近年の人口減少や
コロナ禍で鉄道利用が低迷する中、国では地方鉄道の再構築として「特定線区再構築協議会」を設置し、JRなどの鉄道事業者や地方自治体と協議を開始するとの動きがあり、鹿沼市においても、JR日光線の運行本数や編成車両数を減少させたことによる混雑発生や、東武日光線新鹿沼駅の売店閉鎖など、市民生活に影響が出ているところであり、今後、鉄道が衰退していくと市の移住政策や人口対策、交通ネットワーク、観光、駅周辺の開発などへの影響が懸念されます。
また、隣の宇都宮市においてLRTが来年から運行開始することで、鹿沼市の市民生活や産業などにも様々な影響があると想定いたします。
このようなことから、
総務常任委員会の継続調査として、「地方における鉄道と自治体の今後のあり方について」をテーマに取り組むこととし、このテーマに基づき、11月1日から3日まで、熊本県宇土市、熊本市を視察し、調査活動を実施いたしました。
調査内容につきまして、まず、熊本県宇土市については、「鉄道の利活用等による交通政策について」でございます。
宇土市では、鹿児島本線の宇土駅から分岐したローカル線のJR三角線が海沿いを走っており、今回の調査ではJR三角線が、JR東北本線から分岐したJR日光線と状況が似ていること、さらに、令和元年の鹿沼市の水害時には、宇土市議会から義援金をいただくなど、交流のある都市であることからも調査地として選定いたしました。
まず鉄道、JR三角線についてですが、運行本数は上下合わせて一日32本。
熊本方面への通勤のほか、小中学校の通学にも利用されております。
しかし、利用者数を表す輸送密度については、2021年度776人に激減し、国が存続協議とする基準「1,000人」未満となり、現在、県と今後のあり方について定期的に協議をしており、今後は、JRと協働して検討を行う必要がある状況にございました。
路線バスが並行する県道を走っており、どちらを優先すべきか行政としても悩ましい状況にあることがうかがえました。
続いて、バスやタクシーについての状況でございますが、民営の路線バス・タクシーとあわせまして、市の民間委託事業として、コミュニティバスを市街地循環型のものとして、ミニバスを郊外部と市街地をつなぐものとして、そして、デマンドバスを交通空白地に対応するものとして運行するなど、地域の特性に応じた運用をしております。
しかし、コミュニティバス、ミニバスの近年の状況は、利用者数が一日10人~30人程度、運行事業費に対する運賃収入の割合は10~15%にとどまっているところでございます。
このような中、住民からバス路線がわかりにくいとの意見があったこともあり、循環型のルートに変更するなど、利用者を増やす取り組みを行っているところでございます。
デマンドバスについても、乗車人数によりタクシーの車両を使用するなどの工夫を行っておりました。
その他の特記事項としまして、熊本市へのアクセスのよさから、今後はベッドタウンとしてのまちのあり方を市として検討しているということ。
また、熊本県立大学の学生と協働により、バスマップの作製をするなど、また、熊本県立宇土中学校・宇土高校は中高一貫校として、
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業の枠組みにおいて、従来の常識や慣習にとらわれない斬新な発想を持つ人材育成に取り組んでおり、教育を重視した地域性を感じました。
続いて、熊本市についてでございます。
「路面電車の活用等による交通政策について」でございます。
市内を路面電車が走り、市民や観光客に幅広く利用されているところでありますが、全国初の「公共交通基本条例」を制定し、路面電車など公共交通を生かしたまちづくりを推進する都市であることから調査地として選定いたしました。
まず、交通政策の状況についてでありますが、自動車の普及が進み、市街地や幹線道路の交通渋滞が常態化し、平均速度や主要渋滞箇所数が政令指定都市でワースト1位になったという背景があり、公共交通の利用者も減少し、交通事業者の経営悪化を招いたため、平成24年に「公共交通グランドデザイン」を策定し、平成25年には全国初の「公共交通基本条例」を制定し、総合的な交通戦略を進めているところであります。
路面電車についてでありますが、熊本市交通局の運営により、令和5年には開業100周年を迎えるとのことであります。
主な課題としましては、やはり人口減少や
コロナ禍による乗車人員の伸び悩みがございます。
そして、採算の確保、車両・設備の老朽化、さらには、運転士等の人材確保などが挙げられております。
利用促進と収支改善に向けた取り組みとしましては、定時性・速達性を生かしたロケーションシステムの導入、カードと連携したタッチ決済システムの導入、さらに、上下分離方式の導入検討を行っている状況でありました。
それと、AIデマンドタクシーの実証実験についてでございますが、これは、既存の公共交通の空白地を補完する新たなコミュニティ交通として、通常のタクシーとは異なり、相乗り前提のサービスであります。
利用者の予約に対してAI技術により、相乗り時の最適な運行ルート検索や配車などをリアルタイムに行うことができるものであります。
令和3年度から実証実験を実施中であり、令和5年度からの運行開始を目指しているところでございました。
続いて、公共交通利用促進の啓発事業についてでありますが、「桜町バスターミナル」をホテルや市民ホールなどとの複合施設とした整備を行っているところでございます。
また、「バス待ち処」として、バス停直近のコンビニやスーパーと連携して、イートインスペースをバス待合所として活用するなど、鹿沼市においても、参考事例として検討できるのではないかと考えております。
また、「まちなかループバス」としまして、中心市街地を早く・安く・わかりやすく結ぶ「8の字」のルートで走るバスを試行的に運行しており、これについては、住民にわかりやすい運行ルートの設定などは必要不可欠であると考えました。
続いて、共同経営型の事業形態への移行についてでございますが、バス会社5社による共同経営事業を実施し、重複路線の見直しなどにより、利便性の向上を図り、運転士の労働環境改善、車両削減による経費の削減などを目指しているところでございます。
その他ということで、熊本電鉄の市電との連結によるLRT化についてでありますが、新たなレール敷設用地の買収が必要であったり、経営再建などにより凍結中ということでありました。
また、商店街とタクシー会社の協働で高齢者のタクシー待合所を運営し、さらに、まちなか図書室としての利用により、子育て施設としても機能している事例がございました。
続いて、福岡県福岡市の複合ビル「アクロス福岡」についてでありますが、今回公共施設の今後のあり方の参考事例としまして調査見学をいたしました。
コンサートホールやコンベンション施設、テナント、飲食店などを備え、外観には階段状に樹木を植栽し、屋上まで登れるようになっているため、まちなかの憩いの場としても利用されております。
館内には、楽器店のテナントがあることで、音楽イベントでの連携が図れていると想定されますが、このように複合的な機能を持たせることで、多様な人や物の交流から新たな付加価値が生まれる可能性があると考えました。
最後に、所感でございますが、人口減少や車社会の広がりに加え、
コロナ禍による地方鉄道の苦しい現状が見てとれました。
例えば、ローカル線のLRT化を検討しても、用地取得や施設整備に係る莫大な経費の問題で凍結されるなどの状況であり、地方の住民の生活やコミュニティを維持するための鉄道の必要性の視点において、抜本的な解決策は難しいところでございます。
しかし、定時性、速達性という鉄道の利点に注目しながら、駅舎や駅前周辺に複合的な機能を持たせることなど、鉄道路線に付加価値を持たせるための工夫も今後検討すべきと考えます。
バスやタクシーなどを含めた公共交通全般においては、利用客増加のために、乗りやすさ、わかりやすさに加えて「乗ってもらうきっかけ」を生み出すことが必要であると考えます。
地方の鉄道などの地域公共交通を維持していくためには、当然、交通事業者と自治体との連携、市民を巻き込んだ議論の場も必要となってくることもあり、今後、国の検討会などの動向を注視しながら、引き続き調査研究をしていきたいと考えております。
最後に、私たちの行政視察を快く受け入れ、誠実かつ熱心に説明をしてくださった2市の行政職員の皆様に感謝を申し上げ、報告といたします。
以上でございます。
○
大島久幸 議長
教育福祉常任委員会委員長、
鈴木紹平議員。
○
鈴木紹平 教育福祉常任委員長 ただいまから、
教育福祉常任委員会行政視察調査報告をいたします。
本
委員会では、10月12日から14日にかけ、愛知県日進市、愛知県豊田市、愛知県瀬戸市を訪れ、本
委員会での今期の継続調査のテーマである小中学校等の適正配置についてを視察いたしました。
最初に、日進市においては、日進市立小中学校の適正規模及び適正配置についてであります。
全国的には人口減少期を迎え、少子化でありますが、日進市においては人口及び児童生徒数が増加し続けております。
その結果、一部の学校で教室不足となり、通学区域の変更や増築、近接する学校との統合などを行い、適正化を図っております。
その中で、平成25年には、小中一貫教育を行わない、近接する小学校と中学校の小中併設校が開設されました。
こちらの学校については、校舎・校地を小中学校で共用し、学校行事を合同で実施するといった特徴があります。
本市の小中学校では、全国的には、児童生徒数が減少していますが、一部の地域では児童生徒が増加しています。
全国的な動きも把握し、小中併設校の成果・課題を検証しつつ、本市についてどうあるべきかを、積極的な検討を始めるべきではないかと考えるところであり、今後の動向を注視していきたいと思います。
次に、豊田市でありますが、日本最大の工業地域である中京工業地帯の中核的な都市でありながら、恵み多き緑のまちとしての顔をあわせ持っております。
その中で、豊田市内の小学校に在籍する児童であれば、現在の住所のまま小規模特認校に指定された小学校に入学・転入できる「小規模特認校制度」について視察いたしました。
豊田市には、現在16校の小学校が小規模特認校として指定されております。
都市部の
子供たちに豊かな自然に恵まれた環境で、小規模校ならではの教育を受けるようにすること、小規模校にとって、子供を受け入れることで、学校に活気を増すことをねらいとしております。
本市としても、全校児童が100人を切る小学校が増加する予定です。
現在、適正配置等基本計画を策定しており、人口減少地域の少子化と、施設老朽化対策は喫緊の課題であります。
その解消策としての一つである小規模特認校制度は、児童数の増加だけではなく、制度を利用する児童の不登校の解消や、自尊心・自立心の向上、また、対象となる学校の児童にとっても地元のよさの再発見にもつながり、効果が大きいと考えられるため、本市においても導入を検討すべきと考えております。
最後に、瀬戸市でありますが、振興住宅の開発が進む地域である一方で、中心市街地では高齢化率が高く、人口減少に歯止めがかかっておらず、小中学校の統廃合が議論されておりました。
小学校の児童数が減少し、クラス替えができない状況や、部活動が成立しないといったことが発生したことを経緯として、令和2年4月には、5つの小学校と2つの中学校を統合した小中一貫の義務教育学校が設立されました。
義務教育の9年間を通して、個々に応じたきめ細やかな指導のもと、
子供たちの成長を学校・家庭・地域が連携し、協働して支える小中一貫校を進めており、にじの丘学園に通いたいために近隣市から移住してくるケースもあるとのことで、魅力的な学校運営がされていると感じました。
また、費用の面でも、校舎の総工費は約60億円、統合した7校を建て替える場合の半分ほどで済み、維持管理費では年間約1,000万円の削減ができているとのことです。
本市でも市民から託された財源を、これまで以上に効果的に活用して、義務教育全ての児童生徒が、安心して自らの可能性をひらき、自信を持って社会に参加していくことができるよう学校教育を改革する必要が想定される中、施設一体型の小中一貫校を実施することで高い効果が得られると感じております。
今回の視察により、各市の担当職員の方々には大変お世話になりましたことを感謝申し添え、
教育福祉常任委員会の行政視察調査報告といたします。
ありがとうございました。
○
大島久幸 議長
産業建設常任委員会委員長、
橋本修議員。
○橋本 修
産業建設常任委員長 ただいまから、
産業建設常任委員会の行政視察調査報告をいたします。
本
委員会は、10月24日から26日にかけ、福岡県大牟田市、宮若市を訪れました。
本
委員会での今期の継続テーマでもあります「ゼロ・ウェイスト(資源循環型)のまちづくり」について視察しました。
最初に大牟田市ですが、資源循環型まちづくりにおける燃えるごみ固形燃料化の取り組みについてであります。
大牟田市は、国内最大の炭鉱の町として栄えておりましたが、平成9年に「三井三池炭鉱」が閉山となり、その後のポスト石炭のまちづくりとして、「環境・リサイクル産業」に着目、「大牟田エコタウンプラン」を策定し、平成10年に国の承認を受け、「大牟田リサイクル発電所」を核とした「大牟田エコタウン」の整備に取り組みました。
この発電所で使用する燃料は、併設している「大牟田・荒尾RDFセンター」で製造されたRDF(家庭ごみを固形燃料化したもの)を使用しているほか、県内4つの一部事務組合で製造しているRDFを使用しております。
このRDFとは、家庭から出される燃えるごみ(生ごみを含む)の水分を乾燥させ、石炭を投入し、圧縮成形した固形燃料で、乾燥し減容化しているため、悪臭を発したり、腐敗したりすることがなく、輸送や貯蔵がしやすいというメリットがあります。
また、ごみを直接燃やすよりも、高温・均質に燃焼させることができるため、ダイオキシン類の軽減が図れ、リサイクル率向上に寄与しています。
大牟田市のリサイクル率は、全国の平均の20%を大きく上回る、59.9%となっており、資源循環型のまちづくりに力を入れていることがわかりました。
次に、宮若市でありますが、くらじクリーンセンターにおけるごみの燃料化について、お伺いしました。
施設の概要、整備の経緯やその効果、さらに課題や、今後の課題について説明を受け、さらに施設の見学を行いました。
この「くらじクリーンセンター」は、宮若市・小竹町・鞍手町で組織する宮若市外二町じん介処理施設組合が運営を行い、RDFを製造し、先ほど申し上げました「大牟田リサイクル発電所」の燃料として利用されておりました。
家庭ごみの固形燃料化によりまして、この1市2町のリサイクル率は、いずれも90%を超え、福岡県内の市町村中1位、2位を独占しているとのことでした。
両市を視察して感じたことは、RDF事業は、環境面や資源循環型という点で優れておりますが、焼却施設よりも処理コストが高くなるということ。
また、製造したRDFは製品でなく、一般廃棄物として処理されることから、さらにコストがかかるという2つの点から、運営主体においては、処理コストをかけてもゼロ・ウェイスト(資源循環型)のまちづくりのため、RDF事業を選択できるかというジレンマを克服しなければなりません。
鹿沼市においても、「ゼロ・ウェイスト(資源循環型)のまちづくり」には、これから官民が一丸となって、資源化に取り組むことが必要で、そのためには「燃やさない・埋めない」を基本理念にすることが、重要なはじめの一歩であると感じることができ、本
委員会としても提言していかなければと考えております。
今回の視察により、両市の担当職員の方々には大変お世話になりましたことを感謝申し添え、
産業建設常任委員会の調査報告といたします。
ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 各
委員長の報告は終わりました。
各
委員長の報告に対し、ご質疑ございますか。
別段ご質疑もないようですので、以上で各
委員長に対する質疑を終結いたします。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
これをもちまして、令和4年度第4回鹿沼市議会
定例会を閉会いたします。
(午前11時46分)
上記会議録を証するため、下記署名いたします。
議 長 大 島 久 幸
副 議 長 小 島 実
署名議員 大 貫 桂 一
署名議員 津 久 井 健 吉...