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  1. 奈良県議会 2002-12-01
    12月03日-01号


    取得元: 奈良県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-18
    平成14年 12月 定例会(第263回) 平成十四年        第二百六十三回定例奈良県議会会議録 第一号 十二月    平成十四年十二月三日(火曜日)午後一時四分開会                            由本知己・北中路子速記--------------------------------------     出席議員(四十五名)   一番 山本進章       二番 菅野泰功   三番 中野雅史       四番 上田 悟   五番 笹尾保博       六番 奥山博康   七番 森下 豊       八番 粒谷友示   九番 今井光子      一〇番 山村幸穂  一一番 田中美智子     一二番 神田加津代  一三番 鍵田忠兵衛     一四番 中辻寿喜  一五番 安井宏一      一六番 丸野智彦  一七番 森川喜之      一八番 高柳忠夫  一九番 田中惟允      二〇番 樹杉和彦  二一番 岩田国夫      二二番 大保親治  二三番 欠  員      二四番 飯田 正  二五番 辻本黎士      二六番 秋本登志嗣  二七番 米田忠則      二八番 小林 喬  二九番 田尻 匠      三〇番 欠  員  三一番 山下 力      三二番 畭 真夕美  三三番 国中憲治      三四番 山本保幸  三五番 杉村寿夫      三六番 松井正剛  三七番 新谷紘一      三八番 出口武男  三九番 欠員        四〇番 寺澤正男  四一番 服部恵竜      四二番 上松正知  四三番 上田順一      四四番 新谷春見  四五番 中村 昭      四六番 梶川虔二  四七番 松原一夫      四八番 川口正志-------------------------------------     議事日程一、知事招集挨拶一、開会宣告一、藍綬褒章地方自治功労者表彰受章者表彰式等一、会議録署名議員指名一、会期決定(十六日間)一、諸報告一、就任挨拶人事委員)一、議案一括上程一、知事提案理由説明------------------------------------- △開会式 ◎議事課長森本芳文) ただいまから知事のごあいさつがあります。 ◎知事(柿本善也) (登壇)十二月定例県議会の開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 本日ここに十二月定例県議会を招集いたしましたところ、議員各位のご出席をいただきまして開会の運びに至りましたことは、県政のために誠にご同慶にたえないところでございます。 このたびの定例県議会でご審議いただきます案件は、一般会計特別会計補正予算案をはじめ、条例の制定及び改正、平成十三年度一般会計特別会計決算の認定、財産の取得、工事請負契約の締結、その他でございます。 何とぞ慎重にご審議の上、よろしくご議決またはご承認いただきますようお願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。-------------------------------------        (議長服部恵竜議長席に着く) ○議長(服部恵竜) これより、平成十四年十二月第二百六十三回奈良県議会定例会を開会します。-------------------------------------藍綬褒章地方自治功労者表彰受章者表彰式 ○議長(服部恵竜) 初めに、藍綬褒章受章者表彰式並びに全国都道府県議会議長会地方自治功労者表彰伝達式を行います。 ◎事務局次長池田征彦) 梶川虔二議員におかれては、先般、地方自治功労により藍綬褒章を受章されましたので、議長より表彰状の授与並びに記念品の贈呈を行います。 梶川虔二議員、どうぞ前へお進みください。        (議長服部恵竜、被表彰者梶川虔二議員に表彰状朗読)         表彰状                       奈良県議会議員 梶川虔二殿 あなたは今回地方自治功労者として藍綬褒章を受けられました その功績はまことに顕著であり本県議会の名誉とするところでありますのでこれを表彰します      平成十四年十二月三日                       奈良県議会議長 服部恵竜        (表彰状授与記念品贈呈、拍手起こる) ◎事務局次長池田征彦) 引き続きまして、知事より記念品の贈呈があります。        (知事柿本善也、被表彰者梶川虔二議員に記念品贈呈、拍手起こる) ◎事務局次長池田征彦) 次に、知事の祝辞があります。 ◎知事(柿本善也) (登壇)一言ご祝辞を申し上げます。 生駒郡選出の梶川虔二議員におかれましては、先般、長年に及ぶ地方自治功労のゆえをもって藍綬褒章のご受章の栄に浴されました。誠におめでとうございます。 梶川議員は、昭和五十年から連続二期八年の間、斑鳩町議会議員として活躍され、その後、昭和六十二年から今日まで連続四期十五年余の長きにわたり、奈良県議会議員として地域住民の皆様の信頼と尊敬を得られ、地方自治の発展と住民福祉の向上に尽くしてこられたのでございます。 特に、県議会におきましては、この間、平成十二年に副議長としてご活躍いただいたのをはじめ、厚生常任委員会委員長経済労働常任委員会委員長幹線交通対策特別委員会委員長等の要職を歴任され、奈良県政発展のために大いにご努力いただいているところでございます。 どうか今後とも健康に十分ご留意いただき、県政発展のため一層のご活躍をいただきますよう祈念申し上げまして、簡単ではございますが、私の祝辞といたします。このたびは誠におめでとうございました。(拍手) ◎事務局次長池田征彦) 次に、議員を代表されまして、中辻寿喜議員の祝辞があります。 ◆十四番(中辻寿喜) (登壇)一言ご祝辞を申し上げます。 このたび地方自治功労者として藍綬褒章受章の栄誉に浴されました梶川虔二議員に対しまして、誠に僣越でございますが、議員を代表して心からお祝いを申し上げます。 梶川議員は、昭和五十年四月に地域住民から推されて斑鳩町議会議員に当選され、環境衛生関連施設の整備、老人憩いの家の建設、小学校の新設などに尽力し、斑鳩町の発展に大きく貢献されました。続いて、昭和六十二年四月に県議会議員に初当選され、今日まで通算二十三年余の長きにわたり、一貫して議員活動を通じ、地方自治の振興と住民福祉の向上に尽くしてこられたのであります。 県議会では、副議長をはじめ、監査委員厚生委員会委員長幹線交通対策特別委員会委員長関西文化学術研究都市推進対策特別委員会委員長などの要職を歴任され、現在、経済労働委員会委員長として、また少子・高齢化社会対策特別委員会で活躍されていることは、皆様もご存じのとおりでございます。 特に、梶川議員は、高齢者障害者をはじめとするすべての県民にとって安全で快適な生活環境の整備を推進するための住みよい福祉のまちづくり条例の制定や、県営福祉パークの整備、第二阪奈道路などの幹線道路網の整備、あるいは関西文化学術研究都市建設の推進などにご努力をいただき、本県の発展に果たされた功績は誠に大きく、深く敬意を表する次第であります。 何とぞ梶川議員におかれましては、今回の受章を契機とし、これまでの豊富な経験と手腕を生かされ、より一層の地方自治の振興と住民福祉の向上のために、ご健康でご活躍をいただきますよう祈念申し上げ、誠に粗辞、簡単ではございますが、お祝いの言葉といたします。このたびは誠におめでとうございました。(拍手) ◎事務局次長池田征彦) 次に、受章者梶川虔二議員より謝辞があります。 ◆四十六番(梶川虔二) (登壇)このたび私は、地方自治功労により藍綬褒章受章という栄誉に浴しました。 ただいま、議長からは表彰状並びに記念品をいただき、また、知事からも心温まるお祝いのお言葉に記念品まで賜り、身に余る光栄でございます。また、議員の皆様を代表して中辻寿喜議員から過分なお褒めの言葉をいただき、誠に恐縮に存じております。ありがとうございました。 今回の受章は、県民の皆様の永年のご支援のおかげでありますとともに、議長をはじめ同僚議員の皆様並びに関係各位のご指導、ご鞭撻のたまものと感謝をしております。 斑鳩町議員を皮切りに二十八年間、四年間のブランクはありましたが、私の場合、妻も斑鳩町議員に就任をしておりましたので、実質二十八年間議員活動をさせていただきました。今でも一番印象に残っていることは、一月の木枯らしの吹く寒い深夜二時ごろ電話が鳴り、その向こうから老婆が、赤子の孫が熱を出して救急車で三室病院に行きましたが、帰りは車がない、あすの朝の七時まででも待ちますから、連れて帰ってくれないかという、か細い声で言っておられました。私は、困ったときに私を思い出していただいたことに喜びを感じて、走ったのであります。これからも一層精進し、県政や住民の生活相談に取り組んでまいりたいと思います。皆様の引き続いてのご指導とご鞭撻を賜りますようにお願いを申し上げます。 甚だ簡単でございますが、お礼の言葉にかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ◎事務局次長池田征彦) 次に、全国都道府県議会議長会地方自治功労者表彰受章者表彰状及び記念品伝達式を行います。 二十年以上在職議員として表彰を受けられました山下力議員松井正剛議員寺澤正男議員新谷春見議員、十五年以上在職議員として表彰を受けられました米田忠則議員中村昭議員梶川虔二議員、松原一夫議員。 以上八名を代表されまして寺澤正男議員、どうぞ前へお進みください。        (議長服部恵竜、被表彰者代表寺澤正男議員表彰状朗読)         表彰状                            寺澤正男 殿 あなたは奈良県議会議員として在職二十年以上に及び地方自治の発展に努力をされた功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します      平成十四年十月三十一日                           全国都道府県議会議長会        (表彰状及び記念品伝達、拍手起こる) ◎事務局次長池田征彦) 引き続きまして、知事より記念品の贈呈があります。 代表されまして寺澤正男議員。        (知事柿本善也、被表彰者代表寺澤正男議員記念品贈呈、拍手起こる) ◎事務局次長池田征彦) 次に、知事の祝辞があります。 ◎知事(柿本善也) (登壇)一言ご祝辞を申し上げます。 このたび、寺澤正男議員をはじめ八名の方々が地方自治功労者として全国都道府県議会議長会から表彰をお受けになりました。誠におめでとうございます。 八名の議員各位におかれましては、各地域住民からの絶大なる信任のもとに、多年にわたり奈良県議会議員として県政発展のためにご精進いただいたのでございます。お一人お一人のご経歴、ご業績などにつきましては省略させていただきますが、各議員におかれましては、議長、副議長、常任委員会及び特別委員会委員長、副委員長として、また監査委員として、今日までそれぞれのお立場で大変なご努力とご活躍をいただいてきたわけでございます。 どうか今後とも、八名の議員の皆様方におかれましては、健康に十分ご留意いただきまして、引き続き奈良県政発展のためご活躍いただきますようご期待申し上げまして、簡単でございますが、私の祝辞といたします。このたびは誠におめでとうございました。(拍手) ◎事務局次長池田征彦) 次に、受賞者を代表されまして、寺澤正男議員より謝辞があります。
    ◆四十番(寺澤正男) (登壇)このたび全国都道府県議会議長会より地方自治功労者として表彰の栄に浴しました一同を代表いたしまして、甚だ僣越ではございますが、皆様方にお礼を申し上げる次第でございます。 ただいま議長より表彰の伝達を受けました。誠に身に余る光栄でございます。さらに、知事からもご丁重なご祝辞と記念品まで賜り、あわせて厚くお礼を申し上げます。 今回の受章は、県民の皆様方から我々にいただきました長年にわたるご支援は申すまでもなく、議長をはじめ同僚議員並びに関係各位の大きなご指導のたまものと深く感謝申し上げる次第でございます。私たちは、この受章を契機に、県政のさらなる発展のために、微力ながら一層の努力をいたし、県民の負託にこたえていく覚悟でございます。 ここに各位の平素のご厚情に対し重ねてお礼を申し上げますとともに、今後一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、粗辞、簡単ではございますが、お礼の言葉にかえさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(服部恵竜) これをもちまして藍綬褒章受章者表彰式並びに全国都道府県議会議長会地方自治功労者表彰伝達式を終わります。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) これより本日の会議を開きます。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 初めに、会議録署名議員を、会議規則第九十三条の規定により指名します。                       四十八番  川口正志議員                         一番  山本進章議員                         二番  菅野泰功議員 以上の三人を指名します。 被指名人にご異議がないものと認めます。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 次に、会期の決定を議題とします。 お諮りします。 今期定例会の会期は、本日から十二月十八日までの十六日間としたいと思いますが、ご異議ありませんか。        (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認めます。 よって、会期は十六日間と決定しました。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 次に、地方自治法第百二十一条の規定により説明のため議場に出席を求めました文書の写しをお手元に配布しておりますので、ご了承願います。-------------------------------------奈議第三十五号の三平成十四年十一月二十六日  奈良県知事 柿本善也殿                           議会議長 服部恵竜      第二百六十三回十二月定例県議会への出席要求について 十二月定例県議会(平成十四年十二月三日開会)に説明のため、貴職及び下記の者の出席を要求します。            記   副知事        出納長   総務部理事      企画部長   福祉部長       健康局長   生活環境部長     商工労働部長   林務長        土木部長   財政課長-------------------------------------奈議第三十五号の三平成十四年十一月二十六日  教育委員長  教育長  人事委員長  代表監査委員 殿  公安委員長  警察本部長  水道局長                           議会議長 服部恵竜      第二百六十三回十二月定例県議会への出席要求について  十二月定例県議会(平成十四年十二月三日開会)に説明のため、貴職の出席を要求します。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 次に、監査委員から財務監査及び現金出納検査結果の報告があり、その写しをお手元に配布しておりますので、ご了承願います。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 次に、人事委員会から、去る十月十五日、職員の給与等に関する報告及び勧告があり、この写しは既に各議員に送付しておりますので、ご了承願います。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 次に、本日、知事から議案二十一件が提出されました。 議案送付文の写し並びに議案をお手元に配布しておりますので、ご了承願います。-------------------------------------財第百三号平成十四年十二月三日  奈良県議会議長 服部恵竜殿                          奈良県知事 柿本善也      議案の提出について 議第七五号 平成十四年度奈良県一般会計補正予算(第二号) 議第七六号 平成十四年度奈良県立医科大学費特別会計補正予算(第一号) 議第七七号 奈良県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例 議第七八号 奈良県心身障害者リハビリテーションセンター条例の一部を改正する条例 議第七九号 奈良県立高等学校等設置条例の一部を改正する条例 議第八〇号 一般職任期付職員採用等に関する条例 議第八一号 一般職任期付研究員採用等に関する条例 議第八二号 奈良県議会議員の選挙における選挙公報の発行に関する条例 議第八三号 奈良県国民健康保険広域化等支援基金条例 議第八四号 平成十三年度奈良県歳入歳出決算の認定について 議第八五号 流域下水道維持管理費等市町村負担金の徴収の変更について 議第八六号 県立医科大学附属病院医療機器の取得について 議第八七号 道路整備事業にかかる請負契約の締結について 議第八八号 ダム建設事業にかかる請負契約の締結について 議第八九号 流域下水道事業にかかる請負契約の締結について 議第九〇号 吉野警察署整備工事にかかる請負契約の締結について 議第九一号 高等学校建設工事にかかる請負契約の締結について 議第九二号 (仮称)新奈良県立図書館総合情報センター建設用地の取得について 議第九三号 当せん金付証票発売総額の変更について 議第九四号 当せん金付証票の発売について 報第二四号 地方自治法第百八十条第一項の規定による専決処分の報告について        奈良県手数料条例及び奈良県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例自動車事故にかかる損害賠償額の決定について        県営住宅家賃滞納者等に対する住宅明渡等請求申立てに関する訴訟事件について  以上のとおり提出します。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 次に、去る九月定例会において選任同意を与えました岩本平人事委員のごあいさつがあります。 ◎人事委員岩本平) ただいまご紹介をいただきました岩本平でございます。去る九月の定例会におきまして選任同意をいただき、十月の十五日でございますが、奈良県人事委員会委員として発令をいただき、拝命をいたしました。 身に余る大役でございますが、一意専心、職務に精励いたしたいと存じます。何とぞよろしくご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 次に、議第七十五号ないし議第九十四号及び報第二十四号を一括議題とします。 知事に提案理由の説明を求めます。 ◎知事(柿本善也) (登壇)ただいま提出いたしました議案につきまして、その概要をご説明いたします。 まず、議第七十五号及び議第七十六号は、平成十四年度一般会計及び特別会計補正予算案であります。 今回の補正では、県税収入について減額補正を行うとともに、雇用対策公共事業施設整備、その他緊急に措置を必要とする経費について増額補正を行うこととし、一般会計五億八千万円余、特別会計一億九千百万円をそれぞれ計上することといたしました。以下、その主なものについてご説明いたします。 まず、雇用対策につきましては、失業率が高水準で推移するなど雇用情勢が依然として厳しい中、本県としても引き続き雇用対策を積極的に推進することとし、基金を活用した緊急地域雇用創出特別対策事業として、本県の実情に即した効果的な諸事業を追加実施するとともに、今後の国の基金活用事業に関する運用改善等に速やかに対応できるよう、緊急に事業を実施するための経費を計上したほか、中高年求職者に対する職業訓練を追加実施し、中高年の再就職を支援することといたしました。 公共事業につきましては、十月の秋雨前線被害に対応する災害関連緊急地すべり対策事業等を追加計上いたしました。 次に、施設整備等といたしましては、死亡牛のBSE全頭検査を実施するための家畜保健衛生所施設整備、今年度から実施している森林整備地域活動支援事業の拡大及び史跡地公有化事業補助に、それぞれ所要額を計上することといたしました。 さらに、今回の補正では、県内市町村国民健康保険事業広域化財政安定化を図るため、奈良県国民健康保険広域化等支援基金を新たに設置することとしたほか、地方財政法の規定に基づく財政調整基金の積み立てを行うとともに、平成十五年四月に執行予定奈良県議会議員選挙に係る執行経費バーミヤン石窟壁画写真展開催等について、所要の予算を計上いたしました。 一方、歳入面にあっては、景気動向を反映して、県税収入について当初予算額を確保することが困難と見込まれることから、法人事業税、利子割県民税など合わせて四十億円を減額補正し、これにより生じる財源不足については、地方交付税により対処することといたしました。なお、県税の減額補正に伴い、利子割県民税市町村交付金等市町村に対する交付金を十四億一千五百万円余減額補正することといたしております。 繰越明許費につきましては、治山事業砂防事業について、三億八千九百万円余を翌年度に繰り越すものであり、債務負担行為につきましては、大家畜経営維持資金利子補給等に係る補正を行うものであります。 次に、県立医科大学費特別会計においては、最新の医療技術であるサイバーナイフを導入するほか、旧橿原伝染病棟用地を購入するため、債務負担行為をあわせ、所要の予算措置を講じることといたしました。 以上が今回の補正予算案の概要でありますが、その財源といたしましては、国庫支出金、県債、財産収入等特定財源のほか、一般財源としては地方交付税を用いることといたしました。 なお、職員の給与改定につきましては、全般人事委員会から、給料表の改定、期末手当支給月数引下げ等人事院勧告に準じて改定するよう勧告を受けたところであり、勧告の内容を尊重することとし、今議会において追加提案をいたしたいと考えております。また、県議会議員知事等特別職報酬等につきましても、平成十年十月の改定以来据え置いてまいりましたが、この間における諸般の情勢等の変化を考慮し、その額の改定について特別職報酬等審議会に諮問いたしましたところ、慎重なご審議をいただき、先般その答申を得ましたので、これに基づき改定することとし、これを職員の給与改定とあわせて提案いたしたいと考えておりますので、ご了承願いたいと存じます。 次に、議第七十七号ないし議第八十三号の七議案は、条例の制定及び改正についての議案であります。 すなわち、議第七十七号は、原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律施行令等の改正により追加された知事の権限に属する事務の一部を奈良市を経由して処理する等のため、奈良県事務処理の特例に関する条例の一部を改正しようとするものであり、第七十八号は、重症心身障害児等に対する療育訓練等の事業を追加するため、奈良県心身障害者リハビリテーションセンター条例の一部を改正しようとするものであり、議第七十九号は、奈良県立御所高等学校を理数科の高等学校に改編するに伴い、その名称を変更するため、奈良県立高等学校等設置条例の一部を改正しようとするものであります。次に、議第八十号及び議第八十一号の二議案は、地方公共団体一般職任期付職員の採用に関する法律及び地方公共団体一般職任期付研究員採用等に関する法律の規定に基づき、それぞれ職員の任期を定めた採用等に関し必要な事項を定めるため、新たに条例を制定しようとするものであります。議第八十二号は、公職選挙法の規定に基づき、県議会議員選挙における選挙公報の発行に関し必要な事項を定めるため、奈良県議会議員の選挙における選挙公報の発行に関する条例を制定しようとするものであり、議第八十三号は、さきにご説明いたしました奈良県国民健康保険広域化等支援基金を設置するための条例の制定であります。 議第八十四号は、平成十三年度一般会計及び特別会計決算の認定を求める議案であります。 議第八十五号は、流域下水道維持管理費等市町村負担金について、現行負担金の適用期間を平成十六年度まで二年間延長しようとする議案であります。 議第八十六号は、県立医科大学附属病院医療機器の取得に関する議案であります。 議第八十七号ないし議第九十一号の五議案は、道路整備事業ダム建設事業流域下水道事業吉野警察署整備工事及び高等学校建設工事にかかる請負契約の締結についての議案であります。 議第九十二号は、(仮称)新奈良県立図書館総合情報センター建設用地の取得についての議案であります。 議第九十三号は、平成十四年度における当せん金付証票発売総額の変更に係る議案であり、議第九十四号は、平成十五年度における当せん金付証票発売総額を定める議案であります。 報第二十四号は、奈良県手数料条例及び奈良県事務処理の特例に関する条例の一部改正等について、議会閉会中に行いました専決処分の報告であります。 以上が、このたび提出いたしました議案の概要であります。何とぞ慎重にご審議の上、よろしくご議決またはご承認いただきますようお願い申し上げる次第であります。------------------------------------- ○議長(服部恵竜) 三番中野雅史議員。 ◆三番(中野雅史) 議案調査のため、明十二月四日から五日まで本会議を開かず、十二月六日、会議を再開することとして、本日はこれをもって散会されんことの動議を提出いたします。 ○議長(服部恵竜) お諮りします。 三番中野雅史議員のただいまの動議のとおり決することにご異議ありませんか。        (「異議なし」の声起こる) それでは、さように決し、次回十二月六日の日程は当局に対する代表質問とすることとし、本日はこれをもって散会します。 △午後一時三十八分散会...