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  1. 福岡県議会 2003-12-16
    平成15年 農林水産委員会 本文 開催日: 2003-12-16


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成十五年十二月十六日(火曜日)    午 前 十 一 時 十 分 開 会 ◯山田勝智委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず、委員席の変更を行います。  各委員の席につきましては、今後、ただいま御着席のとおりといたします。御了承願います。  当委員会において審査を要します案件等は、お手元に配付いたしております付託議案一覧表請願一覧表及び陳情一覧表のとおり、議案二件、請願一件及び陳情一件であります。御確認願います。  これらの審査を、お手元の審査日程のとおりとり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯山田勝智委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  なお、執行部より提出されました議案に関する説明資料及び所管事務調査の資料をお手元に配付いたしております。御確認願います。  それでは、これより本日の議事をとり行います。  まず、請願の審査を行います。  当委員会に付託されております請願は、お手元配付一覧表のとおり、新規付託のもの一件であります。  それでは、新規に付託されました請願番号四の三「諫早湾干拓潮受堤防排水門の中・長期開門も含めた原因究明調査の実施を求める請願」を議題といたします。  本件について、何か意見等がありませんか。  板橋委員。 3 ◯板橋元昭委員 この請願については、私は紹介議員として名前を連ねておりますので、一言申し上げさせていただきたいと思いますけれども、有明海の漁業状況が最近非常に変動的であるということについては皆さん御承知されていると思いますけれども、その原因についてはいろいろあると思われます。今、県の方で覆砂事業等を非常に力を入れてやっていただいているんですが、これによって非常に好転をしておる面が一部にあります。それは、海底のいろんな変動が今日までその異変の原因だったと思いますけれども、ですから、そういうふうなことで原因究明についてはこれからさらに進めてもらわなければいけないわけでございますが、それは干拓の水門だけにかかわっておる問題ではなくて、全般的な調査によって一つの方向が出てくることが一番大事なことだろうと思っておりますので、そういう点で干拓水門も含めた原因究明お願いをしていきたいということについてひとつ意見書を御提出いただくと、こういうふうなことで請願をさせていただきたいということでの地元漁協の非常に強い要請がございましたから、紹介議員にならせていただいておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 4 ◯山田勝智委員長 ほかにございませんか。  高瀬委員。 5 ◯高瀬菜穂子委員 私の方もこの漁民の皆さんの切なる願いというのが、今ここに集中しているということで、意見書案で会派からも提出させていただいたところですけれども、意見書調整委員会の中で反対もあったということで取り下げをさせていただいたところです。こういう請願が上がって、この委員会から意見書としてまとめられるということについては、漁民の皆さんの願いに沿ったものということで賛成をいたします。ぜひそうしていただきたいと思います。
    6 ◯山田勝智委員長 わかりました。ほかにございませんか。  ほかにないようですので、本請願の取り扱いはいかがいたしましょうか。     〔「採択」と呼ぶ者がある〕 7 ◯山田勝智委員長 採択という御意見がございます。よろしいでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 8 ◯山田勝智委員長 御異議がありませんので、採択といたします。  ただいま採択された請願の願意は、諫早湾干拓潮受堤防排水門の中・長期開門も含めた原因調査の実施について、国に対して意見書を提出することであります。  お諮りいたします。  本委員会から意見書案を発議したいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 9 ◯山田勝智委員長 異議がないようですので、この意見書の案文についてでありますが、ただいまから当該意見書案を書記に配付させます。よろしくお願いします。     〔意見書案配付〕 10 ◯山田勝智委員長 意見書案の案文はただいま配付いたしました。この意見書案でいかがでございましょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 11 ◯山田勝智委員長 異議がないようでございますので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。  次に、陳情についてでありますが、「偽造文書による違法な土地の登記の抹消手続きを促す陳情」をお手元に配付いたしております。御確認願います。  この陳情につきまして、この際、何か御意見等はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 12 ◯山田勝智委員長 特にないようですので、以上で陳情の件を終わります。  次に、議案の審査を行います。  第二二三号議案「平成十五年度福岡県一般会計補正予算(第三号)所管分」を議題といたします。  執行部説明を求めます。  山田農政部長。 13 ◯山田農政部長 おはようございます。それでは、ただいまから議案の御説明をさせていただきます。  議案その一の十二ページをお願いします。農政部所管は、六款農林水産業、三項農地費基幹水利施設補修事業費から湛水防除事業費までの八件、総額で八億三千八百万円余であります。繰り越しの主な理由は、文化財発掘調査換地調整などによります地元調整に不測の日時を要したために年度内完成が困難となったことによるものであります。農政部所管は以上であります。よろしく御審議お願いいたします。 14 ◯山田勝智委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 15 ◯山田勝智委員長 ほかにないようですので、以上で第二二三号議案所管分についての質疑を終わります。  次に、第二四七号議案県営林道開設事業の経費の負担について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。  梅野水産林務部長。 16 ◯梅野水産林務部長 それでは、二四七号議案県営林道開設事業の経費の負担について御説明申し上げます。会議案その二の百一ページをお開き願います。  これは、平成十五年度工事として施工する県営林道開設事業につきまして、地方財政法の規定に基づき、受益の市町村に対し総事業費の一部を負担させることの議決をお願いするものであります。  今回の経費負担の内訳は、次のページの別表のとおり、二市三路線、五千二百二十万円でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 17 ◯山田勝智委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 18 ◯山田勝智委員長 ほかにないようですので、以上で第二四七号議案についての質疑を終わります。  次に、所管事務調査を行います。  「平成十六年度の米の生産目標数量等配分について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。  野村農業振興課長。 19 ◯野村農業振興課長 それでは、お手元の所管事務調査資料の一ページ目をお開きいただきたいと思います。  平成十六年度の米の生産目標数量及び産地づくり対策交付金につきまして、国の方から本県に対して配分がありましたので、その内容について御説明させていただきます。  まず、生産目標数量でございますけれども、全国では十六年度が八百五十七万トンということで、前年より三万トン増ということになっております。それから、本県の場合は生産目標数量が二十万四千四百十トンということで、前年よりごく僅か、二百九十トンですが、減少ということになっております。  それから、産地づくり対策交付金でございますが、これについては全国で千四百四十五億円、本県が四十七億六千百万円ということで、数字的にはこういうふうになっております。  配分考え方でございますけれども、国は県に配分するときに2番の(1)にありますとおり、米の需要見通しなり、これまでの生産目標数量配分の実績、それから各県ごと転作率、こういったものを勘案して配分を行ったというような説明を受けております。ただ、全国的に今年は作況が九〇ということで、特に北海道、東北が作柄が悪かったわけでございますが、作況が七三でありました北海道、それから青森の五三、岩手七三、宮城六九と、こんなに極端に作柄が悪かったところについては配慮をして、多めに米の生産目標数量が定められたというふうになっております。  それから、産地づくり交付金につきましては、十四年度の生産調整実績等に基づいて配分したということでございます。これで、数字的に見ますと先ほどの本県の二十万四千四百十トンということのは、全国八百五十七万トンの二・四%ということでございますが、産地づくり対策交付金については全国の三・三%の配分をいただいておりますので、全国平均に比べると、特に産地づくり対策交付金はたくさんいただいたというような数字でございます。  今後、市町村等への配分でございますが、生産者代表となりました県の協議会で今検討いただいているところでございまして、この協議会での検討結果を踏まえまして、行政に対しては県から、それから各JAに対しては農協中央会の方から年内には配分をしたいということで、多分来週になるかと思いますけれども、配分を予定しております。県別の生産目標数量については二ページの方でございます。以上でございます。よろしくお願いします。 20 ◯山田勝智委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。  高瀬委員。 21 ◯高瀬菜穂子委員 この上の表なんですが、生産目標の数量については十五年度との比較があるんですけれども、産地づくり対策交付金については、新しいということもあってか、十五年度の数字は入っておりませんが、これに相当するもの、比べられるものはないんでしょうか。あるんじゃないかと思うんですけれども、その十五年度との比較できる限りしたものを教えていただきたいんですけれども。 22 ◯山田勝智委員長 野村課長。 23 ◯野村農業振興課長 昨年との比較は、今御質問のとおり、全く新しい制度でございますので、ちょっと比較ができないということで、ここを空欄にさせていただいております。 24 ◯高瀬菜穂子委員 この産地づくりは今度はかなり大きく制度的には変わっているわけですけれども、転作した場合の額として見たらこれは増えているんですか、減っているんですか。 25 ◯野村農業振興課長 これは比較が難しいんですけれども、あえて比較をしますと、これは多分産地づくり交付金は、今度は出来高払いというような、出来高というのは十六年度の転作をどういうふうにやった、あるいは麦とか大豆をどういうような品質、等級のものが出荷されたといったことで、最終的にこの金額が後払いで出てくる部分もありますので、その辺が比較が難しいんですが、平均的なところが行われたとするならば、全国で九二%、本県も九二%ぐらいが十四年度の実績に比べると来ておるかなという感じで、これはあくまでも全くの試算でございます。 26 ◯高瀬菜穂子委員 十四年度比で九割ぐらいということで、正確な比較にはならないということですけれども、これは生産目標配分産地づくり対策交付金配分というのは、かなり連動して行われるというふうに考えてよろしいんですかね。 27 ◯野村農業振興課長 当然、生産目標数量は一方で転作が裏返しにありますので、この生産目標数量の増減に応じて今後、それが県別に目標数量が変われば、国からまた違う交付金で来るということになろうかと思います。連動するということでお考えいたただいていいと思います。 28 ◯高瀬菜穂子委員 もう一点だけ。本会議でも質問があっておりましたが、これからは地域ごと産地づくり交付金の使い方が違ってくるかと思うんですが、同じような地域で同じようなものをつくったにしても、払われる額が違うというようなことはいろいろな混乱を引き起こす可能性もあるかと思うんですが、その辺についてどういう対策なりとっておられるのか、ちょっと考え方を教えていただきたいと思います。 29 ◯野村農業振興課長 これからはまさに各地域の取り組み方によって米の生産が増えたり減ったりとか、同じく転作作物についてもなってこようかと思います。したがって、県としましては、例えば交付金使い道の事例ですね、こういったものをわかりやすい事例を示しながら、地域での検討の参考にしていただきたいというふうなことで指導してまいりたいと思っております。 30 ◯高瀬菜穂子委員 事例を紹介をするということは当然なされるだろうと思いますが、それだけでは調整というところまではなかなかいかないんじゃないかというように心配をするわけですが、その辺についてのお考えは。 31 ◯野村農業振興課長 これからは、この産地づくり交付金転作作物にも使ってもいいし、米に対しても使ってもいいと。使い道がまさに地域の創意工夫で使われるものでありますので、単価を統一的にするというのはなかなか難しいかというふうに、それを指導するというのが難しいかと思います。 32 ◯高瀬菜穂子委員 そういたしましたら、地域ごとにかなり格差が出てくるということが考えられると思いますが、そういった点について個々の農業者の方がもう既にしっかりとした理解をされているのかどうか、その辺についてはどうなっているでしょうか。 33 ◯野村農業振興課長 おっしゃるとおり、そういうふうな単価が異なるということも当然出てくるかと思います。そこで、先ほど申し上げましたとおり、交付金をこういうふうな内容で使ったらどうでしょうかという事例を、わかりやすい事例を使ってこれから各市町村集落段階説明会に入っていくことになりますので、そういった中で活用されるよう県としては指導したいというふうに思っております。 34 ◯高瀬菜穂子委員 最後に要望ですけれども、新しい改革される内容について、私も聞けば聞くほどどういうふうになるのかなと大変心配をして質問もさせていただいたところですが、ぜひ従事されている皆さんがしっかりとこの内容について理解をして、そして総意のもとにビジョンがつくられているという点において、上の方だけでぱっと決まったというのではなくて、もっと期間的にも短いわけですけれども、多くの皆さんの知恵が結集するような形で行政が動かれますようにお願いをしたいと思います。  以上です。 35 ◯山田勝智委員長 ほかにございませんか。  森田委員。 36 ◯森田俊介委員 ちょっと確認のために聞きたいんだけども、三番の県から市町村への配分についてのことですが、今、野村課長説明では水田農業推進協議会で決定すると言いましたね。そういう説明があったんですが、これを見るとそうじゃないと思います。検討を踏まえて、県と農協中央会で決定するとなっている。どっちが本当なの。 37 ◯山田勝智委員長 野村課長。 38 ◯野村農業振興課長 委員御指摘のとおり、決定は福岡県と県の農協中央会で決定いたします。 39 ◯森田俊介委員 それと、今既に協議会が開催されているということですが、その協議会で私たちがその中身についてどうこうという話じゃなくて、どんな協議がなされているのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。できる範囲でいいですから、話せる範囲で結構ですから、どういう協議をなされておるのか。 40 ◯野村農業振興課長 各委員さんの方から出ております一番大きな点につきましては、とにかく農家に対してわかりやすく、説明しやすい計算方式、それを採用してほしいというのが皆さん共通して出ておる内容でございます。それと、あとはこれからの本県の水田農業がうまくいくように、要するに売れる米づくりなり、そういったものがちゃんと進むように、あるいは転作作物についても、これまでの経過といいますか、そこらあたりを十分踏まえたものでいくべきだというような、大きくこの二点でございます。 41 ◯森田俊介委員 説明で今最初に言われたわかりやすいということですが、実際この形式で市町村が生産者に配分するわけですね。生産者がそこあたりまだよく理解できていない生産者が結構多いんだね。今度はどんな形で来るだろうかと。そこらあたりは今月の末に最終的に市町村ごとの配分が決まるということなので、そこらあたり、十分わかるような形で県としても対応していただきたいということをお願いをしておきたいというふうに思います。 42 ◯山田勝智委員長 ほかにございませんか。  松本委員。 43 ◯松本國寛委員 今委員がおっしゃったようなことなんですが、実際いうと生産者もわかりづらい。そして、今高瀬委員が格差の問題を指摘されましたけれども、逆に言うと、市町村の裁量のもとで新たな展開というものも生まれてくる可能性も秘めているという気がするんです。むしろそっちの方を期待したいんでありますけれども、じゃあどういうふうに運用するか、生産者もよくわからないし、説明する方もよくわかっていないと思うんですよ、運用についてですね。そういった意味で、新たな試みとしてやっていこうとしているだけれども、どうなのかというような県に対しての問い合わせ、そういったものというのはケースとして上がってきているものというのはありますか。 44 ◯山田勝智委員長 野村課長。 45 ◯野村農業振興課長 確かにいろいろどうなるんだろうかといいますか、なかなか市町村なり農協の担当者の方々も非常に不安だといいますか、こういう使い方は本当にいいんだろうかというようなことで、特に産地づくり交付金の使い方については相当質問等は来ておりました。これについては県で回答できるものは回答いたしましたけれども、国の方にも確認が必要なものは国にも確認した上で、順次それについては、一つの市町村だけではなくて、ほかの市町村から出てきた質問についても回答を返すというようなことで、そういった情報の提供については努力してきております。また、今後、配分に当たってもそういった市町村、農協に対して十分説明をして、御理解をいただいた上で推進に取り組んでいただくよう県としても努力したいというふうに思っております。 46 ◯松本國寛委員 まさにそういうところなんだと思うんですが、そういういろんなケースが上がってきたやつを総合的にフィードバックしていくということになると、またこの政策の効果が現れるなと思うし、県の方でもそういったケースというのはシミュレーションもしていく必要があるんじゃないかというふうに考えています。  それともう一つは、直接農業と関係ないんですが、今、市町村合併の話があちこちで県下でもずっとありますが、そういったときに、市町村合併をしたときにこの交付金とか、あと耕作の配分とかいう形の中で影響が出る可能性というのはありますか。 47 ◯野村農業振興課長 これまでもずっと市町村ごとにまず配分をして、それで、一方で農協ごとに、今広域化していますので、農協に対してはその市町村の合計で配分をしてきております。農家に対する配分については、やはりその市町村ごとに数字が違うものですから、それで配分がされてきておりました。今後そういったものが合併したときに、農家に配分するに当たっては、当然変えて、要するに農協ごとに一緒にしようやとか、使い道については特に農協ごとで一緒にしようというような動きもありますので、そこら辺は問題ないと思いますが、農家ごとの率については市町村ごとに配分を、今は予定数量ということで配分いたしますので、最終的にまたこれが確定の段階でお互いにもう話がついて、この市町村の分とこの市町村の分をもうお互いに融通するんだということで話が今年度中につけば、そこら辺は同じ農協だから全部一緒にしようというようなところができるかと思いますけれども、そこはお互い行政同士が話がつかないとできないということになります。 48 ◯山田勝智委員長 ほかにございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 49 ◯山田勝智委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。  次に、「平成十五年産水稲の収穫量等について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。  野村課長。 50 ◯野村農業振興課長 それでは、三ページ目をお願いいたします。平成十五年産水稲の収穫量等ということでございますが、全国的な今年の米の作柄が九〇ということで最終的に確定がされました。数量的には七百七十七万九千トン、本県は作況指数九七で十九万五千百トンというような数字でございます。前回、十月十五日現在の数字が出ておりましたけれども、それ以降ではトータルとしましては、下にちょっと書いておりますが、前回が七百七十八万一千トンということで、前回から全国で二千トンしか変わっておりませんので、作況指数も同じ九〇ということで、ほぼ前回どおりで確定がされたということでございます。  それで、今年の作柄が非常に悪かったということで、今後の米の需給は大丈夫かというような不安が非常に聞かれますので、そこらあたりを参考としてその下に書いております。主食用の需給状況ということで、加工用の約十五万トンぐらいを除いた数字になっていますけれども、まず十五年十月末の在庫、これが百四十四万トンでございます。左の方にございます。真ん中が今年の米の収穫見込量七百六十三万トン、これは先ほど言いましたとおり、二千トンほど最終的には変わっておりますが、トータルとしてはほとんど変わらないということでございますので、前回の十月十五日現在に国が出しました需給の見込み、こういったものの表でございまして、前回の数字を使わせていただいております。これが七百六十三万トン、主食用でですね。それから、その横に「流通在庫の取り崩し等」ということで四十八万トン書いておりますが、これは本来ですと、十月末の在庫に加えられるべきものでありますが、今年の米が不作だということで流通業者が早目に確保して、それが市場に出てきていないというような状態の米でございます。したがって、流通段階も含めると実際には百九十二万トンの在庫があるというふうに見ていただければいいと思います。いずれにしましても、供給量の計で九百五十五万トンということでございまして、今後の主食用の需要量として八百七十万トンが見込まれておりますので、来年の十月末の在庫は八十五万トンぐらいになるというふうな見通しでございます。それで、適正在庫と言われておりますのが今百万トン程度ということでございまして、この八十五万トンという数字は百万トン程度にはいるのではなかろうかということで、来年の、これからの米の需給情勢についてはそう心配する必要はないというような状況かと思います。以上でございます。 51 ◯山田勝智委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。  何か質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 52 ◯山田勝智委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
     次に、「今漁期の有明海ノリ養殖状況について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。  小林水産振興課長。 53 ◯小林水産振興課長 それでは、今漁期の有明海のノリ養殖状況について御説明いたします。水産林務部の所管事務調査資料の一ページ目をお願いいたします。  まず、十月五日から今年のノリは開始されたわけですけれども、現在までの海の状況、海況状況について御説明いたします。資料の二ページをお開き願います。ここに三つのグラフを掲載しておりますけれども、一番上が水温のグラフでございます。まず、水温につきましては十月五日に採苗が行われまして、十月末まではほぼ平年と同じような水温を示しております。ただ、十一月から十二月の初めにかけましては、非常に気温も温かかったということもありまして、高いときでは平年よりも三度ぐらい高くなる。非常に高めで推移し、十二月の中旬以降ほぼ平年並みに戻っているというような状況でございます。  次が比重ですけれども、これは海の中の塩分の濃度でございますが、これにつきましても、グラフにお示ししたとおり、ところどころ低いところがありますけれども、これは潮の潮汐、大潮のときとか小潮のときで、小潮のときは塩分が下がる、大潮のときは塩分が上がるというような傾向がございますので、平年に比べて余り大きな変化はございませんが、十一月一日から五日まで、この五日間で百ミリ程度の雨が降っておりまして、この時期に非常に、この時期としては珍しくといいますか、非常に低塩分になっているというような状況でございます。  一番下のグラフが栄養塩とプランクトンの推移でございますけれども、まず栄養塩でございますが、栄養塩につきましては十月二十三日ぐらいまではほぼ平年並みというんですか、ノリの養殖に余り影響のない程度の栄養塩がたくさんあった状況でございますけれども、十月二十四日以降、十一月一日から雨が降りますまでの間、非常に川からの水が、十月は渇水だったせいもありまして、栄養塩が低下し、それによって一時、ちょうど冷凍網の入庫の時期に色落ちが懸念された時期がございました。その後、十一月一日以降の雨によりまして、現在はほぼ問題のない状態、栄養塩の濃度でいきますと、左側のグラフに、大体七というのが一つの目安となるわけですけれども、七以上あれば問題ないというふうになると思います。現在のところ、十一月の初旬以降、今のところ栄養塩的には問題のない状況になっております。  それから、プランクトンですけれども、三角の折れ線グラフで書いておりますけれども、これも雨と同じで、十月の十数日ぐらいまではほとんど少ない状態で推移したんですけれども、その後非常に増えまして、先ほど申しました色落ちが心配されるとき、栄養塩が少なくなる、プランクトンが多くなるということで、懸念されたわけですけれども、これにつきましても、十一月中旬以降は極めて低レベルといいますか、非常に低いレベルで、現在のところは問題ございません。海況につきましては、十月から現在までの海況については以上のとおりでございます。  次に、秋芽生産の出荷でございますけれども、秋芽生産は採苗から約一カ月後の十一月二日から摘採が始まりました。十一月二十八日に終了しております。この生産期間、収穫期間といいますか、生産期間というのはほぼ例年どおり、大体例年も十月の初めに採苗して、十一月の初めから大体十一月いっぱい摘採するというのが通常でございますが、期間的には本年度もほぼ平年と同じような時期に収穫されたわけですけれども、今年の一番大きな特徴としましては、先ほど海況の御説明もしましたように、ちょうど摘採期に非常に水温が高かったということ。それから、摘採期にかなりの量の雨が降ったということ、この二つの条件で、赤腐れ病というのが毎年この摘採時期、十月の終わりから十一月の初めにかけて出てくるわけですけれども、これが赤腐れ病の非常に蔓延につながるような条件、高水温、それから多量の雨によって比重が下がるということで、非常に赤腐れ病にとっては条件のいい海況状況にありましたので、これもここ十年ぐらいで一番厳しいような状況で赤腐れ病が全漁場に蔓延しまして、ほとんど網に付いたノリが流れてしまったような現象でありまして、結果的には平年の二割程度で、非常に残念な結果になっております。そこに生産枚数を書いておりますけれども、大体昨年の場合ですと、この秋芽生産期で四億六千万枚程度、それから平年、これは十二年を除きます平成九年から十三年の五年間の平均でございますけれども、平均でも約三億四千万枚ぐらいの収穫があっているわけですけれども、今年の場合八千万枚程度ということで、非常に平年に比べて二四%、昨年に比べますと一七%と、非常に悪い結果でございます。生産金額につきましても、平年ですと四十五、六億円程度でありますし、昨年、秋目網が非常に豊作だったんですけれども、昨年に比べましても一七%、二〇%という非常に悪い結果に終わっております。単価についても、やはり病害が入ったということで、低めに経過してきております。こういった状況で秋目網生産については非常に不作であったということが言えるかと思います。  次に、現在の冷凍網生産の状況でございますけれども、冷凍網生産は十二月三日から新たな網を張り替えて漁場に展開されております。その後、先ほども申しましたように、海況条件、水温とか塩分、栄養塩、プランクトンの量、こういったものが非常に今のところ順調に推移しておりますので、順調に生育して、約一週間後の十二月八日から摘採が始まっております。そして、第一回目の摘採が八日から昨日、十五日ぐらいで大体網の摘採が終了しております。そして本日、今日の未明ぐらいからでございますけれども、第二回の摘採が行われております。冷凍網の初回の入札が二十三日、柳川大川漁連、二十四日に大和高田漁連で予定されておりますので、ほぼ二十三、二十四には冷凍網を二回摘んだ状態で出品できるのではないかというふうに思っております。今、ノリの収穫枚数を、また品質的にもいいノリがとれているということを聞いております。  今後の対応でございますけれども、ノリにとっては今非常に重要な時期でございますので、先ほど申しましたノリ漁場全域についてさまざまな海況の調査をやっておりますが、定例的には週二回行っておりますが、何か状況によってはこの回数を増やして毎日でも調査をし、その情報をインターネットとか携帯電話とか、あるいはファクスとか、そういったことでリアルタイムに漁業者の方に知らせまして、養殖管理に利用していただくということで、ノリの生産が順調に行われるように今後も進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 54 ◯山田勝智委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。  何か質疑はありませんか。  三田村委員。 55 ◯三田村統之委員 水産林務部長にちょっとお尋ねしたいと思います。今、有明海のノリの生産状況について御説明がありました。過去十年間の有明ノリの生産額というのは非常に変動が多かったようでありますが、特に平成十二年は五十七億円。したがいまして、この十年間で最高の生産額というのは百九十億円、二百億円近く達するときもありました。もちろん百五十億円、百六十億円に達するときもあったわけですが、この平成十二年の五十七億円というのは、実は大変なノリ生産農家の皆さんの生活を非常に脅かし、また地域経済にも大きな影響を及ぼしたわけですが、この後、十三年に十八億円を取り戻したけれども、昨年は十一億円ということでございまして、今年も秋芽ノリが例年の二〇%という状況であります。かろうじて冷凍ノリに期待を寄せているというのが現状であるわけです。私は、この十年間の有明ノリの生産の平均が大体百六十億円近い数字であろうと思いますが、私どもは直接ノリに関係をしておりませんので、大変だということはわかるし、いろんな要件がたくさんあるということも承知をしておるんだけれども、実感としてなかなかわかないというのが現実でございます。私どものJA福岡八女が平成八年四月に合併をしました。二市四町二村の農協が合併をしたわけで、この翌年にJA福岡八女の販売額が三百二十八億円、全国一の首位を確保したときでございました。この三百二十八億円の中のもし三分の一しか販売額が達しなかったときに、八女地域の生産農家の生活というものはどういう具合になるのか、あるいはまた大きな借財を抱えて、投資をして、その中で三分の一しか八女地域の、福岡県の農業の中核生産集積地としてのこの八女地域の農業が三分の一しかとれなかったという状況を想像してみると、これは大変なことである。生産農家にとっても、それから地域経済にとっても、福岡県にとっても、これは大変な事態であるということを考えるときに、やはり有明ノリというのはしっかり我々が支援をしていかなければいかんということを今しみじみと感じておるところでございます。  そこで、部長にお尋ねしたいのは、まず水産行政の役割とは一体何だろうと、基本的に。どう部長がお考えになっておるのか。  そのことをお尋ねしたい。 56 ◯山田勝智委員長 梅野水産林務部長。 57 ◯梅野水産林務部長 海の今の生産行政の役割でございますが、私どもも、御案内のとおり、福岡県それぞれ三海区で漁業を営んでおります。一番いいときは年間の福岡県の水産の生産高が四百億円、そのうちの一番いいときにノリが二百億円、半分をノリ養殖が占めているような状況です。それ以下になりましても、比率的にはそういう具合でございます。ですので、私どももそれぞれ有明海、筑前海、豊前海、それぞれ漁業が行われておるわけでございますし、役割といたしますと、私どもが常日ごろ考えておりますのは、漁業者の方に、はっきり申しまして一円でも多い所得を上げるということが私どもの仕事の一番の目標でございます。いわゆる漁業でそのなりわいができるということを目標にして、私どもも水産行政をやっているつもりでございます。 58 ◯三田村統之委員 平成十二年に有明ノリが先ほど申し上げたように五十七億円という、大変な事態になった。そのときに、その後、有明海の再生に関する福岡県計画というが出されました。この概要の基本をちょっと御説明願いたい。 59 ◯梅野水産林務部長 福岡県の計画でございますが、一つは、原因究明調査等が行われておるわけでございますが、特に私どもは、一つには有明海の環境、特に底質が悪くなっております。そういうことで、私どもは現在平成十二年の不作以来、十三年度からでございますが、覆砂という、いわゆる物理的に今できることは何なのかということで種々検討いたしまして、やはり底質改善のための覆砂事業というものを現在も大規模に行っております。  それからもう一つは、十二年の不作のとき、現在もそうでございますが、色落ちというものがプランクトンの赤潮の大量発生によって起こりますので、そういう低栄養にも強いノリの品種改良に現在鋭意取り組んでおるところでございます。低塩分に強いノリにつきましては既に開発いたしまして、既に実証実験を終わっておりますが、先ほどの水産振興課長の説明にございますように、高温、あるいはまた栄養塩が低い、そういうものに強いノリの品種を今開発したいということで、そういういろんな外敵の関係、技術がございますので、そういう取り組みを行っております。  それからまた、先ほどから栄養塩の関係はどうしても、山で栄養ができまして、川を通りまして有明海に栄養塩がまいって、ノリ、魚もそれを栄養にするわけでございますので、本県の有明海ですと、これは筑後川が大きなウエートを占めておりますが、また矢部川、日向神ダム等において有明海に注ぐということで、そこでやはり栄養塩を確保すると。いわゆる雨が少ないときにつきましては、そこの日向神ダム等におきまして、従来は灌漑用水が主でございましたが、十二年の不作以来、十日間だけ水を貯金しておくというものを、後でノリの栄養分が少ないときに放流をするという、いわゆる日向神ダムの弾力的な運用というものを図っておるわけでございます。一応、ほかにございますが、以上の点を私どもは県計画の中で行っておるわけでございます。 60 ◯三田村統之委員 それは具体的な対策でしょう。基本的な計画の骨子を僕は言いよるんです。幾つか基本的な骨子がある。一つは、河川における流況の調整及び土砂の適正な管理、あるいはまた河川、海岸、港湾及び漁港の整備、筑後川水系等において必要に応じ河口域干潟等の保全、回復を図るとともに、河川の自浄能力の維持や、ここが大事ですよ、生態系の保全に配慮した河川整備を進める。それから、森林の機能の向上。森林・林業基本計画に基づき計画的な森林整備及び保安林などを適正に保全するためのきめ細かな治山対策を推進するとともに、地域住民の漁業者と多様な主体の参加と連携による県民参加の森林づくり等の推進に努め、河川流域の森林の有する水源涵養等、多面的機能を将来にわたり持続的に発揮をさせる。これが基本的なことですよ。覆砂等というのは具体的にノリの問題が発生して、具体的な対策としてやっただけで、まずここをしっかり考えて取り組まないと、本当の有明ノリの解決にはならんよ。昭和五十四年の四月、林務部がその当時独立をしておりました。そして商工水産、これが一緒になった。水産林務部になった。記憶にあるでしょう。なぜ一緒になったんですか、一緒になった理由。 61 ◯梅野水産林務部長 今、委員の方からうちの部のあれでございますけれども、水産と林務、これは農業もあわせまして、一次産業と言われております。私どもも水産はいわゆる農産物と一緒に毎日の県民に対します食糧の供給、それから林務につきましては、これは生産材はもとより、現在多面的な機能を問われておるわけでございます。そういうことで、なぜ一緒になったかという経緯の時点に私も、詳しくは承知しておりませんが、やはりそういう、先ほども栄養塩の話を申し上げましたように、川上から川下までの総合的な行政を行うために、やはり水産と林務が一緒になったんだろうというふうに私どもは理解しております。 62 ◯三田村統之委員 御立派な御答弁で、そのことを基本にしてあなたは今日まで水産林務部のトップとして行政をリードしてきた。いいですね。そういう感覚でやってきたんですね。そこで、次にお尋ねしますが、この有明ノリが平成十二年に大きな被害を受けた。そのときに「福岡県矢部川流域安定化対策会議」が設置をされた。要綱がつくられて、平成十三年六月六日から施行されました。そして、平成十三年七月十六日に国土交通省筑後川工事事務所、そして福岡県が記者発表をした。県管理日向神ダムの弾力的運用に始まる。この内容について御存じですか。 63 ◯梅野水産林務部長 今お話のとおり、有明海の十二年度のノリ不作がございまして、そういう中で栄養塩が不足する場合に矢部川からのいわゆる日向神ダムに水を、夏の時期でございますが、本来は放流するものを十日ぐらい貯水いたしまして、それを出すというのが先ほど御説明したとおりでございますが、それまでは日向神ダムの一つの目的としますのは治水と灌漑と、それと電力でございます。そこで、そういう有明の不作を受けまして、私どももそれを機能的と申しますか、県の全庁的な体制でできないかということで、これは最終的には国土交通省の関係もございますので、そういうところと協議いたしまして、矢部川流量安定化対策会議を平成十三年六月につくり上げて、それに基づきまして、現在、有明海の海況を見ながら放流をしているということでございます。 64 ◯三田村統之委員 いや僕は、効果を書いているでしょう、弾力的運用の効果、記者発表の。それを聞いているんです。 65 ◯梅野水産林務部長 弾力的運用を行った効果でございますが、今年も六十六万トンほど行っていますが、毎年でございますが、雨の降りようもありますけれども、十日間で約三百万トンの貯水ができているわけでございます。そういう中で、三百万トンという数字にいたしますと、相当な栄養塩が有明海まで注ぐということで、効果といたしますと、私どもも科学的には、数字的にははっきりは計算できませんが、流量をすることによりまして、今年につきましても、先ほど水産振興課長が申しましたように、ちょうど十一月の初め、十月の二十九日から十一月一日まで六十六万トン放流したわけでございますが、ちょうどその時期が先ほど御説明申し上げましたように、冷凍網を入庫するのが大体十一月一日までに入庫する、そのときに急激に栄養塩が落ちましたので放流したわけでございます。それだけがすべてとは申しませんが、それなりの効果はあったというふうに判断しております。 66 ◯三田村統之委員 あなたはノリだけのことしか言いよらんじゃないね。この矢部川流量安定化対策会議というのはノリのためにしておるとですか。そんなこと言いよったら大変なことなるばい。これはノリのためにつくっておると。 67 ◯梅野水産林務部長 今の御指摘でございますが、有明関連ばかりが私の方は頭にあったものですから、先ほどのあれでございますが、これにつきましては、当然、農業用水につきましても、先ほどの例年三百万トンの水につきまして、その使い道につきましては農業用水と有明の関係ということでございます。 68 ◯三田村統之委員 あなたは大事なことを忘れておる。言おうか。一つ、有明ノリ等緊急対策としての河川流量が確保される。一つ、河川流況悪化時に生じていた既得用水の取水障害等が改善されます。三つ、これが大事ですよ。河川の生態系に対する環境が保全されます。一番大事なことを忘れておるじゃないですか。どんなに有明ノリが対策をしても、河川の生態系を破壊したらいい水は流れない。栄養分の水は流れない。基本でしょう。そのことが有明ノリの生産に影響しているわけだ。いろんな要素はたくさんありますよ。しかも、なおかつ河川の自然環境は、これは地域の、県民の一番これから我々が守り育んで次の世代に譲っていかなければならないという国民の世論があるじゃないですか。その基本的なことをあなたは忘れているじゃないですか。  全然頭にないじゃないですか。海だけじゃないでしょう。あなたは水産林務部長でしょう。河川の環境が悪くなったら内水面も悪くなるでしょう。とれんでしょう。水が流れんやったら、生態系が壊れたら。あんた有明海だけのことを考えりゃいいとね。 69 ◯梅野水産林務部長 今御指摘のとおり、先ほど申しましたように、山の森林を健全に育てて栄養塩が発生するわけでございます。それからまた河川を通しまして、今御指摘のように、河川の状況がいろんな形で環境が悪くなれば必然的にまた有明海に影響を及ぼすと、これは私どもも十二分に承知してところでございます。あくまで河川関係、山、河川、海、それぞれを私どもも考えておるつもりでございますし、また矢部川の内水面漁業もございます。そういうものにつきまして、流量安定化というのは、そこに水を確保しながら流すということでございますので、そういう点私どもも河川の環境を保全するということにつきましては、十分にまた、当然考えていくというふうに考えております。 70 ◯三田村統之委員 私から指摘されて思い出したようにして答えるんじゃつまらんというんたい。それぐらいの認識じゃ。森林を育んで、河川の水を確保して、水質を確保して、そしてきれいな栄養分のある水を有明海に流すことが有明海の漁業振興にもつながるんでしょう。基本は自然ですよ、自然環境ですよ、河川環境ですよ。全然頭にないじゃないですか。人から言われて、よう務まるね、あんたそれで。水産林務部でしょう。僕が言いたいのは、水産林務部は一番今、これから時代が求める極めて重要な役割を果たしていかなきゃいかん。人類は二千年、三千年、あるいはもっとそれよりも長い期間をかけてこのすばらしい自然を残してくれた。それが僅か五十年、百年で破壊されようとしている。今私たちは気がついてうろたえている。これをしっかり我々は考えて、自然環境を次の世代に残していかなきゃいかん。その一番重要な役割を果たすのが水産林務部じゃないですか。魚の生産と森林を守っていくことが水産林務部の仕事じゃないでしょう。だから、環境の分野において水産林務部の役割はこれから非常に重要になってくる、そういう認識があなたには全くない。  次に、矢部川流量安定化対策会議の関連で尋ねたいと思いますが、このときに、先ほど来話が出ておるように、三百万トンじゃないよ、三百三十万トンよ。貯水をして、これを有効に使っていこうということで、日向神ダムの放流フローというものをつくった。それを見ると、御存じですか、日向神ダム放流フロー。委員長、部長に一枚……。 71 ◯梅野水産林務部長 持っております。 72 ◯三田村統之委員 これを見て、あなた何か感じることありますか。 73 ◯梅野水産林務部長 これにつきまして、先ほど申しましたように、県庁内のそれぞれの水の各課、関係課に対しての組織でございます、それを統合した中でそれぞれ有明については有明海漁連、研究所を通してまいるし、また農業については農業団体等につきまして、それから花宗、矢部川の水系、そういうところの関係諸団体と協議しながら運用をやっていくというふうになっております。 74 ◯三田村統之委員 全くわかっておらんね。この日向神ダムの放流フローというものをつくったのは、いわゆる三百三十万トンの水を有効に使って、その使うためのシステムを図式で表したやつですよ。この図式を見ると、まず一番目に感じることは、当然のことですが、有明海漁連が水産振興課に水が足りないので出してくださいという要望を、要望と書いてあります、これを受けて水産振興課は関係各課に連絡をして安定化対策会議を開催する。そのことによって貯水された三百三十万トンの水をどう矢部川に放流するか、こういうシステムになっておる。そして、関連団体は、いわゆる花宗用水組合、柳川市ほか三カ町土木組合、花宗大牟田土木組合、筑後農林事務所から連絡が行くようになっている。矢部川漁業協働組合もこれは、ここが問題ですよ、説明になっている。先ほどから言うように、この流量安定化対策会議は有明海のためにつくったんではないわけでしょう。基本計画からいっても、先ほどの記者発表によっても、有明海のために、有明海漁民のためにこの安定化対策会議は設置されたわけではない。でしょう。そして、有明海漁連からの要望があって、内水面の矢部川漁業協働組合の方は要望を受けるようになっていない。説明だけになっている。どういうことですかこれは。あなたたちがつくったこの日向神ダム放流フロー、自然環境や内水面や、全然念頭に入ってないじゃないですか。こんなシステムをつくって片手落ちでしょう。あなたはこのことをどう思うのか。  それと同時に、この安定化対策会議を設置して放流フローのシステムができたときに、内水面の立場で一言ぐらい言ったんですか、この問題に。無視しているじゃないですか、この図式は。声を聞いていいじゃないですか。内水面が困ったときに、アユの産卵期に水が要る、ですね。オイカワの産卵期に水が要る。いろんな要望がたくさんある、河川を守っていく上で。河川の生物が生きていくために、魚が生きていくために要望がたくさんある。全然聞く耳はないということですよ、この図式見たら。あなたは水産林務部長として一言でもこの場で要望しましたか。まず正しいか正しくないか、これが。 75 ◯梅野水産林務部長 この矢部川流量安定化対策会議でございますが、先ほどから有明ノリ、農業用水を中心に私も御説明いたしましたけれども、そういう内水面のアユの産卵期、当然水量がある程度枯渇するようなときにつきましては、弾力的な運用のあれになりますし、また農業用水、有明海対策も、その時点で放流すれば水量が増えるということですし、また特別に産卵期とか、そういうことについて矢部川の水量が不足するというようなことにつきましても、私どもは考えてまいらなきゃいけないというふうに考えております。 76 ◯三田村統之委員 いやいや、この図式のことをこれでいいかと僕は聞きよるんですよ。これでいいのかと。水産行政に携わる部長としてこれでいいのか。それを聞きよるんです。 77 ◯梅野水産林務部長 確かにこの流量安定化のフロー図は、もう既にこれで運用しているわけでございますが、当然、内水面も私どもも大事な水産業の一端を担っているわけでございますし、このフロー、いわゆる運用というものがこのままだとできないということであれば、私どもも当然見直してまいりたいというふうに考えております。 78 ◯三田村統之委員 確かに外水面の生産額に比較して内水面の生産高はそれは微々たるものかもしれん。二十七億円ぐらいだから。ノリだけでも平均百五十億円ある。しかし、行政は一人の県民であっても悩みや苦しみは、対応できることは一人であっても聞いて、それに対応していくのが行政の基本である。有明を大事にしなきゃいかんということは当然のことですよ。しかし河川を守り、河川の生態系を崩さないことも有明海を守っていく、環境を守っていく重要な課題ですよ。今の答弁を聞いていると、全く河川環境だとか、河川の生態系だとか、内水面にあなたは全く基本的に目が向いていない。どんなに小さい声でも、どんなに小さい課題でも、それが正しければしっかり対応して汗を流していくことが大事なことじゃないですか。  そこで、長くなって委員皆さん方には申しわけないと思いますが、もう一つ質問したいと思いますが、河川の生態系を保全し維持していくことで一番大事なことは何だと思いますか。 79 ◯梅野水産林務部長 これにつきましては、いろんな要因があると思いますが、私が思いますには、河川の環境に一番逆に言えば影響を及ぼしておるというのは、私どもが使っています家庭の雑排水が大体河川の汚濁の七〇%というふうに私も理解しております。 80 ◯三田村統之委員 情けないですね、そういう答弁しかできないというのは。河川の生活の雑排水、冗談じゃないですよ。河川環境を維持し保全していく基本的なことは、河川の水量を安定化させていく。安定的に河川に水が流れていくこと、これが河川環境を保持していく上で一番基本的なことじゃないですか。家庭の雑排水って、何ですかそれは。それが河川環境を守っていく基本的なことですか。そうでしょう。じゃあ、矢部川は安定した河川の水流が保たれていますか。 81 ◯梅野水産林務部長 矢部川、日向神ダムの上流の水源地としては矢部地域になるわけでございますけれども、もちろんこれにつきましては森林をきちんと管理することによって雨水機能があって、ダムに水が安定的に溜まるわけでございます。そのためには私どもも水源涵養に対します森林の管理、やはり森林が荒廃しないような政策は今でもやっておるつもりでございますし、ただ、やはり水量のあれにつきましては、矢部村というのは今まで県内で一番雨量の多いところであったわけでございますけれども、最近、やはり年ごとに河川が、昨年も渇水でございましたが、そういう点の自然の影響もあるわけでございますけれども、森林の保全というものが一番水を確保するために一番重要なことと、私どもも林務行政としてそのように取り組んでおるつもりでございます。 82 ◯三田村統之委員 いやいや、聞いたのは、矢部川の河川の水量が年間を通して安定をしていますかということです。現状はどうですかということです。 83 ◯梅野水産林務部長 これにつきましては、ダムの話は横におきましても、そのときの降雨の状況でございますけれども、年間通して矢部川は私も見るわけでございますけれども、安定というのは、いわゆる矢部川の内水面の漁業関係等につきまして一定の水量というのはあるわけでしょうけれども、年々少なくなっているのは確かでございます。 84 ◯三田村統之委員 矢部川の水量が安定をしていない一番大きな原因は何か御存じですか。 85 ◯梅野水産林務部長 水量が安定というのは、先ほど申しましたように、その年の降雨量にもよります。 86 ◯三田村統之委員 河川の生態系を保全をしていく、そして河川の生物を育んでいく。これは先ほど申し上げたように、水量が安定化をしていくことが最も基本であります。しかし矢部川は、日向神ダムで貯水している水はすべて放流は水力発電所を通してしか流していない。でしょう。洪水調節は別ですよ、通常が。だから日向神ダムより下流の地域については、各支流から自然に雨が降れば水が流れていくという状況はあります。しかしダムから流れてくる水は、発電所を通して、九州電力と契約をした発電をして、その水が下流に流れているだけなんです。そうでしょう。違いますか。 87 ◯梅野水産林務部長 確かに委員のおっしゃるとおり、ダムの目的は発電という機能もございますので、ダムの発電を通って下流に流れるというのは現実でございますけれども、ただ、流すというのは、先ほど申しましたように、灌漑用水も大きな役割でございますので、その季節になると一番大きなダムについては災害と灌漑用水と電力ということでございますので、今申されましたように、確かに発電のところを通って下流に流れております。 88 ◯三田村統之委員 ダムから放流される水は必ず発電のタービンを回して、そして下流に放流される。したがって、発電所が稼働しないときは水は流れない。その発電所は修理期間といって、十月、十一月に一カ月半近く稼働をとめます。したがって、この期間は日向神ダムの水は下流には流れない。しかも九電との発電契約がありますから、朝八時から稼働して五時にやめたり、その日その日によって稼働時間が違う。昼は日向神ダムの水が流れても夜は流れない。こういう状況でありますから、一定的に矢部川の水量が常に、朝、昼、晩、あるいは日にちによって、あるいは月によって、ダムからの放流は違うわけなんです。だから、私が言うのは、河川に安定的に水を供給することが一番生態系にとっては重要だから、したがって、日向神ダムから出た水が水力発電所に行って、水力発電所から放流される水が毎日何トンぐらいあるのか。一カ月間何トンあるのか。一年間何トン放流されておるのか。日によっても違いますよ、月によっても違いますよ。一カ月間流さないこともありますよ。一番大事なことを水産行政をあずかるあなたたちが、その水の動きを把握しなきゃならない。したがって、私が今申し上げたその放水量、三百六十五日、平成十四年度、今教えてくださいよ。どのぐらいあなたたちが真剣に取り組んでおるかの証ですよ、これは。 89 ◯梅野水産林務部長 今委員のおっしゃる十四年度水量につきまして、個々には私どもはつかんでおりません。 90 ◯三田村統之委員 情けない話でね、おかしいじゃないですか。みんな今までの答弁、私から言われて答えて、私が正して、初めてまともな答えが出てきている、すべて。そして一番肝心な水産を進行する有明海、内水面、河川環境、これをしっかりやっていかなければいけない水産林務部長のところに、日向神ダムから放流される水量が日々全くわからないというのはおかしいじゃないですか。あなたたはそのくらいの認識でやっているんですか、水に対して、自然に対して。出してください、資料を。 91 ◯山田勝智委員長 ただいま三田村委員から資料要求がありましたが、これを本委員会の資料要求とすることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 92 ◯山田勝智委員長 御異議がありませんので、本委員会の要求資料といたします。  執行部に申し上げますが、ただいま三田村委員から要求のあった資料について提出できますか。 93 ◯梅野水産林務部長 はい。関係部署と打ち合わせて出します。 94 ◯山田勝智委員長 各委員にお諮りをいたします。この際、議事の都合により休憩したいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 95 ◯山田勝智委員長 それでは、そのように決定いたします。  なお、再開は放送をもってお知らせをいたします。  では、しばらく休憩にいたします。    午 後 零 時 三 十 八 分 休 憩    午 後 三 時 三 十 七 分 再 開 96 ◯山田勝智委員長 大変お待たせをいたしました。再開をいたします。  休憩前に引き続き議事を取り進めます。  執行部から三田村委員の要求に基づく資料が提出されておりますので、ただいまから書記に配付をさせます。     〔要求資料配付〕 97 ◯山田勝智委員長 それでは、要求資料について執行部説明を求めます。  梅野水産林務部長。 98 ◯梅野水産林務部長 三田村先生から御要求のございました矢部川流量についての資料要求につきまして、大変貴重なお時間をとりまして、大変御迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。  お手元に御配付願いました平成十四年度の日向神ダムの発電、矢部川の放流量でございます。これにつきましては、四月から三月までの一年間分の数値でございます。これは大渕発電所というふうに書いておりますが、これは日向神ダムの直下の発電所でございまして、そこを通るところの流量でございます。年間通しまして合計でございますけれども、八千八百五十二万九千トンでございます。以上でございます。 99 ◯山田勝智委員長 三田村委員。 100 ◯三田村統之委員 部長、これを見ますと、四月から毎月非常に放流量が大きな格差があります。一千百万トン、二千二百万トン、一千百万トン、一千二百万トン、一千万トン、五百三十万トン、九月ですね、十月は百六十万トン、十一月は十一万二千トン。以下、三月は七百六十六万トンですね。私が先ほどから申し上げているように、河川の水量がこのように、これは放水量だけですけれども、このように安定的でないのが自然体系を一番壊す原因であると、かように思っております。したがって、矢部川の流量安定化対策会議でこういう河川の中を流れる水を安定的に供給していくために、そして外・内水面漁業を育成、そして農業用水をきちっと確保しながら、総合的に対策を講じていくのが、私は矢部川流量安定化対策会議の役割だと思っていますよ。  そのほかに、午前中に申し上げたように、自然環境とか内水面とか、こういうことは全くあなた方の念頭に薄い。このことを私は申し上げたいわけです。今後、ですから、この流量安定化対策会議はもう一度水産振興という役割、そして林務という貴重な水源のもとである森林を総合的に検討しながらこの流量安定化対策会議はやってもらわないと、ただ途中で水が必要だから、そのためにばたばたして放流するというようなことがあってはならない。関係利水者の意見を十分聞きながら対応していかなきゃいかんということを強く申し上げたいという具合に思います。  それから、次にもう一つお尋ねをしたいんですが、先ほど私は河川のいわゆる漁協の一番福岡県で県民の皆さん方に喜んでいただいている、観光の資源にもなっている、そしてその季節の旬のものを食するということは、人間にとって極めてすばらしいことであるわけです。その中のアユが非常に生産量が減少しておる。しかし、消費者の皆さん方はアユを食するときにどれだけ多くの方々が、行政がこのアユを生産するのに努力をしているのか。このことを理解してもらわなきゃいかんと思います。御承知のとおり、アユは、筑後川もそうですが、矢部川も卵をはらんだアユから秋に卵を取ります。そして、その卵を御承知のように、県の栽培公社で孵化をして、その孵化した稚アユを立花町にある中間育成施設に持っていきます。ここで中間育成をされたアユが県費で放流する県費放流、そして漁業者が自分たちの自費で放流する稚アユがあることは御承知のとおりだと思います。そして、このアユの中で、自然に十月、十一月に落ちアユとして下流に下ってきた自然のアユは船小屋の周辺の井堰の下で孵化をします。その時期が十月、十一月である。今お手元にある十一万二千トンが十一月、非常に少ない。だから、落ちアユが下りにくい。下りにくいということは、井堰の下で産卵ができないという、一番アユにとって水がほしいときなんです。そのときに水が河川に少ない。そして、その自然のアユは井堰の下で孵化をして、それから有明海に下ります。有明海の栄養分で四、五カ月育って、そして三月、四月にアユは上流に上っていきます。ところが、その井堰の魚道が十分にないために上れないために、井堰の下で稚アユは上れなくて止まります。止まったままではそのアユは成長できませんから、漁民の人たちが一週間、十日、その井堰の下に小屋を建てて、その稚アユをすくって、そしてその稚アユを黒木の上流に持っていって放流します。徹夜でこの作業をやります。自然に成長するアユと稚アユを放流して育てるアユと、二つありますが、こうしていろんな人たちの苦労の中でアユというものは育てていっているんです。そして、六月のアユ解禁に県民の皆さん方に旬の味として食される。アユだけではなくて、農産物もそう、そういう多くの方々の苦労があって、すばらしい私たちは季節折々の食物を食べることができる、このことを私は県民の皆さん方にも理解をしてもらわなきゃならない。したがって、水産行政の役割として、部長にお尋ねをしますが、この魚道の改修とか、あるいは河川は、一番魚が生息する環境というのは淵があり、瀬がなきゃ魚は育たないんですよ。深い部分、要するに河川がカーブしたところの深い部分、淵といいますが、こういう深い部分と、そしてその反対側の浅瀬、砂利とか小石のある浅瀬、こういうところがないと魚というのは生息できません。したがって、あなた方水産林務部にもっと努力してもらいたいのは、こういう河川の掃除をしたりするときにそのことを十分踏まえて、関係部局によくお願いをしなきゃなりません。やっていますか。今、豊前に河川の護岸研究所と県と豊前市も含めて、岩岳川でやっております。これからの河川のあり方、いかにして河川の環境を守っていく、河川の工事の仕方について研究がスタートしてあります。関心ありますか。水産林務部から要望してこの研究所はつくってもらったんじゃないでしょうね。したがって、水産行政としてあなた方は自分たちの魚をとることだけではなくて、こういう問題から自然の環境を守ることをあらゆる方面から努力をしなければならない。河川で生態系が守られて魚が生息するということは、河川環境の証です。そのことを十分踏まえてやってもらわなきゃならない。部長、いかがですか。 101 ◯梅野水産林務部長 ただいま三田村委員の方から質問されましたように、確かに私どもも河川の、今アユの例をとってお話になったわけでございますけれども、やはり魚道、あるいはそういう河川の自然環境、あるいはまた河川環境、そういったものに対しまして、河川というものについて大変御意見を伺いまして、私どもも足らない部分もあったわけでございますが、今後はやはり他のところにおきましても、河川の部分につきまして、このことにつきまして、私どもも常に念頭に置きながら今後水産林務部としても水産行政の中身であるというふうに理解しながら、また取り組んでまいりたいと考えております。 102 ◯三田村統之委員 最後に一点だけ聞きますが、この矢部川発電の放流量ですね、御覧のとおり、極めてバランスがとれていない。これは、言い換えれば矢部川の大渕と矢部川発電所があるばかりにこういう結果になっている。九州電力と一定量の契約をしているでしょう。それ以上は発電できないんだから。だから、私が申し上げたように、毎日日々、直々に発電量が違うわけですよ。だから、当然放水量が違うわけです。発電所があるばかりに。その発電所は年間営業収益、幾ら上げていますか。御存じない。 103 ◯梅野水産林務部長 正確な数字は、これは承知しておりませんが、私どもの大雑把な感じでございますが、四億円ないし五億円ぐらいの電力の収入になっているんじゃなかろうかと思うんですが、間違っているかもわかりません。 104 ◯三田村統之委員 ちょっと桁が違うんじゃないですかね。私の資料によると、五千四百万円。五千四百万円の営業利益を上げるために、河川の環境を壊し、有明海、外水面、内水面、プラスになっていない、この発電所は。それから、特に必要な自然環境を保全して後世に残していかなきゃいかん、この河川は。この二つの発電所が阻害しておるんですよ。僅か五千万円の営業利益のために。部長、この発電所はもう取り壊したらどうですか。知事にあなたから言うてくれんですか。毎年五千万円、もちろん地域還元もしなきゃいかんでしょう。機械も随分古い、古い発電所だから、毎年毎年補修費が莫大な金がかかっている。その補修のために水をその期間、一カ月間も一カ月半も流さない。これから長い将来我々は、先ほどから申し上げるように、自然環境、河川環境を守っていく中でどちらが大事なのか。次の世代に私たちは自然を残していかなきゃいかん。継承しなきゃいかん。部長、知事にもう発電所はやめましょうかとあなたから言ってくれんですか。 105 ◯梅野水産林務部長 ダム発電所の関係でございますけれども、これは関係部局もございますので、ここであれとは申しませんが、今までの矢部川の流量関係のお話を伺って、私どもも水産といたしまして局の方とも当然協議も必要ですし、どうするということは私どもは申せませんので、今後水産の立場として、そういう電力の問題もございますので、今後協議してまいるということにしたいと思います。 106 ◯三田村統之委員 恐らく電力が自由化になって、経済も上昇ムードではない。なかなか上昇していかない。電力も需要量が低下をする可能性もある。そうした場合に、一番に切られるのはこういう発電所ですよ。九電が電力を投入する必要がどんどん少なくなっていったら、例えば今の半分になったら、河川はどうなりますか。大変なことでしょう。私は将来の長い歴史の中で、本当に我々が自然環境をこれから育んで次の世代に渡していかなきゃならんという、極めて国民的な課題の中でこれは十分検討に値するというぐあいに思います。内水面も外水面も自然環境も、そういう総合的にあなたのところはとらえて、総合的な対応をこれからしていってもらわなきゃならんと私は思っております。  最後になりますが、いろいろ長い時間委員皆さん方にも御迷惑をかけてきましたが、申し上げました、これから私は一番大事なことは水産振興と林務、森林を大切に守り育んでいくことが我々の自然を守る極めて重要なことであるので、その信念と水産林務部の基本的なきちっとした哲学のもとにすべての関係に気を配りながら努力をしていくことを切に要望いたしまして、私の質問を終わります。 107 ◯山田勝智委員長 ほかにございませんか。  高瀬委員。 108 ◯高瀬菜穂子委員 有明海の問題ですが、先ほど御説明にありまして、秋芽ノリが大変な不作だったわけですが、新聞等にもこの秋芽ノリの不作の原因について高温多雨という天候にあったということが書かれておりますし、今日の報告でもそういった原因という中身だったかと思うんですけれども、確かに直接の原因というのは天候によるのかもしれませんが、漁民の皆さんは、以前の有明海ならば天候がどうあろうとこんなに不作になることは考えられないと口々に言っておられます。多くの皆さんがそういうふうに考えておられると。海が変わったというふうに、特に関係者の皆さんは断じておられるわけですけれども、この辺の認識について、県はどう考えているのか、お聞きしたいというふうに思います。 109 ◯山田勝智委員長 小林課長。 110 ◯小林水産振興課長 先ほど申しましたように、赤腐れ病というのは大体十月の後半から十一月の初旬に出るものでありまして、これの対策として唯一あるのが、ノリ網を高く張って乾燥させる。赤腐れ菌という細菌ですけれども、これは乾燥に非常に弱いと。この時期ちょうど、摘採が始まった時期が、先ほど言いましたように、雨が降って塩分が下がったということ、高水温だったということと、もう一つが雨が降るから、当然ノリが乾かないわけです、乾燥できなかった。しかも、ちょうどこの時期が小潮で干満の差が少なかった。要するに、今年の秋芽の不作はこういった一番悪い条件が四つほど重なったということで、確かにこういう年というのが何年かに一回あるわけですけれども、一番最近ですと、平成八年に非常に赤腐れ病が蔓延して悪い時期がありましたけれども、そのときも同じような条件ということで、今回のこの赤腐れ病の蔓延については気象、海況条件というのが非常にタイミングが悪かったと、一週間早くか一週間遅れておればこの被害は出なかったんではないかというふうに考えております。それ以外の赤腐れ病に関する、ですから、この病気についてはいろんな今まで研究がなされておりますけれども、対策としては、先ほど言いましたように、乾燥させるということ以外にないということで考えております。 111 ◯高瀬菜穂子委員 お答えにならなかったと思うんですけれども、そのことは何度もお聞きしているわけですが、お答えになれないのかどうか。国がいろいろ調査をしているというのにどとまるのかどうかわかりませんけれども、これだけ本当に生産量が減ってしまって、平成十二年の大不作のときをはるかに下回る量です。しかも、今、冷凍網を全力で皆さんやっておられる、少しでもたくさんノリがとれたらいいなと私も思っておりますけれども、多くの皆さんが本当に海が変わってしまった、期待できないという声がある中で、有明海の漁業に対して直接行政として責任を持つ県がひたすら天候のことをおっしゃるので、何かもう少し抜本的な調査なり、これまでとは違ったことがあるのではないかと私たちは思いますが、そういう立場での発言というのを期待したいと思うんですけれども、海が変わったというふうに漁民の皆さんが訴えておられることに対して県はどういうふうに受けとめておられるのか、再度お尋ねします。 112 ◯小林水産振興課長 確かに十二年の不作以降、四県、それから国、外部、いろいろの機関で有明海の関係調査をやって、有明海の流れとか、底質の問題とか、確かに変わってきている部分というのは数字的にもつかまえております。ですから、いわゆるわかっていること、それからまだ解明できてないことがございまして、総合的な観点から不作原因といいますか、有明海の再生に向けてのさまざまな、わかっていることはすぐ対策をとっていくし、まだわかっていないことについては英知を集めて研究し、原因を究明するということで今一生懸命頑張っているところでございます。 113 ◯高瀬菜穂子委員 余りにもこの間の発言といのうが、天候が悪かったんだということに特化しているような気がいたしまして、大変気になっておりました。やはり総合的な調査が必要ということは言うまでもないことで、今日も意見書も上がりましたし、県としても国の検討委員会ですか、開門調査を求めているということですので、そういった立場をもっと強調していただきたいなというふうに思います。  それからもう一点、今日の資料の二ページ目なんですが、三番目の一番下のグラフですけれども、プランクトンの数の推移、それと栄養塩の推移が書いてあります。このプランクトンの研究所が出されている数値というのが、サンプルを採って出されているんだと思うんですが、先日、漁民の皆さんからお話を聞いたら、自分たちの実感とは随分違った数値が出るんだということをおっしゃっていました。そういう声はお聞きになっているのか、いないのか。まず一点。  それから、これはどういった形でサンプルを採って、どのぐらいのサンプル数なのか、その辺も教えていただけませんでしょうか。
    114 ◯小林水産振興課長 このプランクトン調査につきましては、福岡県の有明海のノリ漁場の中に十九点の定点、これも三十年以上前から同じ場所で実施しておりますけれども、十九点の定点でプランクトンについては、百リッターの海水をプランクトンネットで濾過しまして、その中に存在しますプランクトンの量を沈殿管という試験管みたいな、測定する管があるわけですけれども、それに二十四時間沈下させて何ccという形でございます。ですから、ここに出されているプランクトンの量というのは、プランクトンについては十九点の調査点の中の半分、九点について調査をして、その沈殿量を測った平均値をここに記載させていただいております。ですから、プランクトンにつきましては、種類にもよりますけれども、パッチ的に、要するに集中したところとか、薄いところとか、それが気流の流れとか風とかによって非常に流動しますので、あくまでもこれは漁場全体の平均というふうにとらえていただければいいかと思います。 115 ◯高瀬菜穂子委員 ただいまの答えで九点ということですね。そうすると、漁民の皆さんは何人ぐらいいらっしゃるのか、毎日海に出て、千人以上の方の目で見てプランクトンが増えているというふうに言っておられるんですね。九点というのは私が思っていたよりもはるかに少ない数字だったので驚いたんですが、これはサンプル数を増やす、定点を増やすというようなことはお考えになっていらっしゃらないんでしょうか。 116 ◯小林水産振興課長 一応、過去のデータと比較するためには同じ場所、同じ条件で採るということが必要でございます。当然、プランクトンが多数発生しますと、点数を増やして調査をやったりします。これは非常にプランクトンの量は、先ほど申しましたように、今の少ない段階では定例的に過去と比較するためにも同じポイント、同じ条件で満潮時に採水するということが決まりがございますので、それでやりますけれども、非常にプランクトンが増えつつあるとか、あるいはちょっとノリの生産、あるいは魚介の生産に影響が出るようなことがあれば当然点数も増やしますし、調査の頻度も増やすことは当然やっております。 117 ◯高瀬菜穂子委員 調査の頻度、それからサンプル数ですね、やっぱり今増やしてどのぐらいのプランクトンの発生があるのかということは、県としてきちんとつかむ必要があると思うんですね。今、諫早湾の干拓の影響ということが言われていますが、調査中ということでしょうけれども、中・長期の調査をするかどうかということからして今問題になっているわけですけれども、福岡県の海域にどういう影響があるかということをつかむための基礎的なデータとして、きちんと客観的なデータをたくさん持っておくという必要があると思います。歴史的に比較をするのであれば、これまでどおりの定点というものももちろん重要でしょうけれども、その辺はぜひ予算も付けていただいて、正確な全海域の数値をきちんと持っておくというような努力をぜひしていただきたいと思いますし、そのサンプル数を増やしたところでの漁民への数値の公開ということも行うべきじゃないかと思います。  それから、最後ですけれども、この栄養塩についてですが、数字の七以上だったら大体いいんだという先ほどの御説明でしたが、平均値に比べるとかなり低いというふうに思います。漁民の皆さんのお話では、秋芽ノリが余りできなかったときには、秋芽で栄養が余り取られていないから大体栄養塩が多くて、秋芽がだめな年には冷凍網がたくさんとれたと、そういうことが通例だったと。しかし、今はもう海がどうなったかわからない、先が読めないというようなお話を聞いたんですね。そうすると、そういう目でこれを見ると、平年よりも大分低くて、これは本当に大丈夫と言えるのかなと思いましたので、再度、七以上だったら何とかなるというのもぎりぎりのレベルではないかと思うんですが、その辺の御認識をもう少し御説明いただけますか。 118 ◯小林水産振興課長 確かに栄養塩につきましては、現在は七以上ということで色落ちが始まるとか、そういった状況にはございません。ただ今後の、また天気のことを言うたら叱られるかもしれませんけれども、例えば平成十三年は非常に豊作だった年を見てみますと、一週間に一回適度な雨が降って、風が吹いてというようなことを繰り返して、最終的に豊作になったわけですけれども、そういう面もございますし、ノリはある程度水温が高い方が成長がいいんですけれども、そのときで、今ノリが栄養塩を吸収しているような状況です。ですから、確かに希望的にはもう少し栄養塩が高い方がいいんですけれども、これくらいで推移してくれればそれなりの生産が上がるんじゃないかというふうに期待しているところでございます。 119 ◯高瀬菜穂子委員 栄養塩をどうしろということは言えませんけれども、認識として特に高いというふうには言えないと、大丈夫と、十分というふうには言えないのではないかなというふうに思いましたので発言をいたしました。十三年に豊作になったときというのは、漁民の皆さんの言葉を借りると、神風が吹いたと。ちょうどプランクトンが来たときに神風のように風が吹いてノリに影響が出なかった。それが何度もあったと、何度も重なったと、奇跡的だったと。だから、あの年はよかったんだというような声を聞いたんです。幾つもの気象条件が重なるということはわかりますけれども、基本的なところで海のノリを育む環境というのは非常に落ちているというふうに見るのが妥当ではないかなというふうに思います。ぜひ客観的な数値を県としてきちんとしてためていくという仕事を、これまで以上に行っていただけたらというふうに思いますので、要望にいたします。 120 ◯山田勝智委員長 ほかにございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 121 ◯山田勝智委員長 以上で本件の質疑を終わります。  次に移ります。次にその他として何かございませんでしょうか。  高瀬委員。 122 ◯高瀬菜穂子委員 ちょっと時間が下がっていて申しわけないんですが、一点。九月議会のときにも質問をしたんですが、学校給食の問題です。学校給食への地元食材の使用について質問とお願いをしたいと思います。  九月議会で県産の小麦や大豆などを使った製品、パンとかうどんとか、そういうものをぜひ学校給食に導入してもらいたいということを発言をしていたと思うんですが、私、先日埼玉県の方に視察に行ってまいりました。県産大豆や小麦の給食への使用が全国の中でも一番進んでいるんじゃないかと思うです。パン、うどん、中華麺、醤油、それから豆腐、豆腐を賽の目に切って冷凍したものなどが給食会の方で販売されているわけですけれども、その推進役になっているのが県の農政部だと。非常に強い、強力なイニシアチブをとって、県の農政部が給食への地元食材の導入ということをやっておられるということをお聞きしましたので、ぜひ福岡県でも頑張っていただきたいという思いで、今回ちょっと発言せていただきますが、今は学校給食に対して地元産のものを使ってほしいということでは、農政部としてどういう取り組みをされているんでしょうか。 123 ◯山田勝智委員長 鎌田課長。 124 ◯鎌田生産流通課長 学校給食に地元産を使ってほしいという関係につきましては、JAなりPTA、あるいは生産者を含んだところで地域協議会を発足しておりまして、その段階でどのようにやっていけば利用が進むのか、いろいろ問題点なり課題を検討して進めてもらっておるところです。 125 ◯高瀬菜穂子委員 そうしましたら、自治体ごとに学校給食のやり方というのは違っているかと思いますけれども、自治体ごとの食材の購入の仕方とか、それから、どの程度県産の肉、魚、野菜などが使われているかということについての把握はされていますでしょうか。 126 ◯鎌田生産流通課長 あらまし、青果物なり米、牛乳、そういったところにつきましては、市町村あてに調査をいたしまして、九割程度の回収率でございますけれども、ある程度の数量自体は把握はできております。 127 ◯高瀬菜穂子委員 そうしたら、ぜひその結果を出していただきたいと思うんですが、私が以前お尋ねしたときには、非常にアバウトな数字しかわからないということでしたので、自治体ごとにどういう購入の仕方をしていて、そしてどれだけ使っているのか、資料をぜひ出していただきたいと思います。今議会だけじゃなくて、後で結構ですので、思います。そのことを要望をしたいと思うんです。 128 ◯山田勝智委員長 資料要望ですね。 129 ◯高瀬菜穂子委員 ちょっとすみません。私が見てきたところでは、福岡県内でも直売所と学校とが提携をして、かなりそこから食材を入れているというところもありますよね。私が行ってきた東京のすぐ隣の新座市という、埼玉県なんだけども東京都のすぐ横ですが、ここでは地元の農家に栄養士さんが直接交渉して食材を学校に取り入れると。ここはニンジンだとかブロッコリーだとがつくられているということで取り入れる。それから、地元の農家で揃わない場合は直売所、そこでもない場合には給食会というような、何段階にもわたって地元のものを使おうという、そういう取り組みがされていました。それから、学校園を持っていて、農業支援員さんを配置をすると。農業支援員さんは本当の農家の皆さんで、学校との協力関係が非常に進むと、そういったこともあっていたので、福岡県でも、私が認識不足で同様なことが取り組まれているところがあるかもしれませんけれども、そういったことも含めて、ぜひ福岡の全体像をわかるようにしていただいて進めていただきたいということから、先ほどの資料要求をお願いしたいということです。 130 ◯山田勝智委員長 鎌田課長、執行部の方、よろしいですか。 131 ◯鎌田生産流通課長 実態としまして、アンケートの形で数字を抑えておりますので、その中でまとめられる範囲で現時点はまとめたいと考えております。十分な資料にならないかもしれませんけれども、要望はできるだけ取り入れたいと思います。 132 ◯山田勝智委員長 では、執行部の方に申し上げますが、次の委員会で報告をしていただきたい。 133 ◯板橋元昭委員 今の資料要求だけども、資料というのは大事なものであるかもしれません。しかし、アンケート程度でとったやつであるということ。それから、給食というのは本来市町村が行うんでしょう、県が行うんじゃないでしょう。そうしたら、その使用する食材について自治体ごとに出せという話はいささかこの委員会の資料としてはいかがなものかなという気が私はします。そこはちょっと考えていただかないと、市町村の自主的におやりになることを県の方がそこまで立ち入って資料として、アンケートでいただいたやつをここで出すという、自治体ごとの資料というのはいかがなものかと思いますから、ちょっとその辺は御配慮いただく必要があるんじゃないでしょうか。 134 ◯山田勝智委員長 今、板橋委員から資料要求についての御異議があります。今の件について、御要望の資料要求について本委員会の要求資料として取り扱うか否かということでございますが、資料要求として取り扱うか否かということをお諮りをしたいと思いますが、その前に執行部の方、どうですか。今の板橋先生の御意見は。 135 ◯鎌田生産流通課長 すみません。私も配慮が足りませんで、そこまでの点が十分把握できておりませんでした。もちろんアンケートという形でございますので、私どもこれを公表するとか、そういったところまで確認できているかどうか、そのあたりちょっと今の時点で私自身確認をとっておりませんので、資料を各市町村お願いした折に、公表するという前提で調査をかけているかどうかが今持ち合わせた資料でわかりませんので。 136 ◯山田勝智委員長 三田村委員。 137 ◯三田村統之委員 今の件ですけれども、委員会の資料というのは、執行部は、提出する側は責任を持って確実に資料を提出をしてもらわないと、今板橋先生がおっしゃるように、アンケート調査で委員会の資料要求としてとって、それがあくまでも事実であると、それが学校給食に使用するような事実であるというようにあなたたちが自信をもってやれるならいいよ。しかしアンケート調査、何が上がっているかわからんようなやつを、その確実性のないやつを出すというのは、僕は問題があると思う。それは執行部が高瀬先生に個人として、委員として話をする分はそれは構わんけれども、委員会には責任を持って確実な資料を出してもらわないと困りますよ。 138 ◯山田勝智委員長 高瀬先生に申し上げますが、今三田村先生の御意見のように、執行部から参考資料というような形で個人的にひとつ……。 139 ◯高瀬菜穂子委員 わかりました。 140 ◯山田勝智委員長 よろしゅうございますか。 141 ◯高瀬菜穂子委員 はい、結構です。 142 ◯山田勝智委員長 それでは、ほかにその他の項についてございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 143 ◯山田勝智委員長 それでは、知事等に対する保留質疑はございませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 144 ◯山田勝智委員長 異議がございませんので、それでは、準備のためしばらく休憩したいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 145 ◯山田勝智委員長 それでは、しばらく休憩します。そのままでお待ちください。    暫 時 休 憩 146 ◯山田勝智委員長 再開いたします。  それでは、これより議案の採決を行います。  まず、採決の方法についてお諮りいたします。  採決は一括して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 147 ◯山田勝智委員長 御異議がありませんので、そのようにとり行います。  先ほど当委員会で審査いたしました、第二二三号議案所管分及び第二四七号議案の二件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は御起立願います。     〔賛成者起立〕 148 ◯山田勝智委員長 起立多数であります。よって、第二二三号議案所管分外一件は原案のとおり可決されました。  これで議案の採決を終わります。  以上で当委員会に付託されました議案についての審査はすべて終了いたしました。なお、採決いたしました議案に関する委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 149 ◯山田勝智委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。  次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。  お手元配付一覧表のとおり、八項目について調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 150 ◯山田勝智委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続を取ることといたします。  次に、今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 151 ◯山田勝智委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。  それでは、次回委員会は一月十三日午後三時から予定したいと思います。  なお、管内視察を一月二十八日、二十九日の両日に八幡農林事務所管内を予定いたしておりますので、よろしくお願いいたします。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。森田俊介委員、高瀬菜穂子委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で当委員会の議事はすべて終了いたしました。  最後に、終始熱心に御審議いただきました各委員、御協力いただきました執行部各位に感謝申し上げます。  農林水産委員会を閉会いたします。本当に長時間ありがとうございました。    午 後 四 時 二 十 八 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...